文語訳舊約聖書(1953年版)(振り仮名付き)

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民數紀略

  第27章

27:1 ここにヨセフのマナセのやからうちなるヘペルのゼロペハデの女子むすめどもきたれりヘペルはギレアデのギレアデはマキルのマキルはマナセのなりその女子むすめどもはマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといふ

27:2 かれ集會しふくわい幕屋まくやかどにてモーセと祭司さいしエレアザルと牧伯等つかさたちぜん會衆くわいしうまへいひけるは

27:3 我等われらちち曠野あらのしねかれはかのコラにくみしてあつまりてヱホバにさからひし者等ものどもうちくははらず自己おのれつみしねしかるに男子をとこのこなし

27:4 われらのちちなんぞその男子をとこのこあらざるがためにそのやからうちよりけづらるることあるべけんやわれらのちち兄弟きやうだいうちにおいてわれらにも?業さんげふあたへよと

27:5 モーセすなはちそのことをヱホバのまへのべけるに

27:6 ヱホバ、モーセにつげいひたまはく

27:7 ゼロペハデの女子むすめどもいふところは道理ことはりなりなんぢかならずかれらのちち兄弟きやうだいうちにおいてかれらに?業さんげふあたへてさすべしすなはちそのちち?業さんげふをこれにせしむべし

27:8 なんぢイスラエルの子孫ひとびとつげいふべしひともし男子をとこのこなくしてしなばその?業さんげふをこれが女子むすめせしむべし

27:9 もしまた女子むすめもあらざるときはその?業さんげふをその兄弟きやうだいあたふべし

27:10 もし兄弟きやうだいあらざるときはその?業さんげふをそのちち兄弟きやうだいあたふべし

27:11 もしまたそのちち兄弟きやうだいあらざるときはその親戚しんせきもつとちかものにその?業さんげふあたへてさすべしヱホバのモーセにめいぜしごとくイスラエルの子孫ひとびとながこれをもて律法おきてのりとすべし

27:12 ここにヱホバ、モーセにいひたまはくなんぢこのアバリムざんにのぼりわがイスラエルの子孫ひとびとあたへし

27:13 なんぢこれをなばアロンの?すでくははりしごとくなんぢもそのたみくははるべし

27:14 これチンの曠野あらのにおいて會衆くわいしう爭論あらそひをなせるみぎりなんぢらわがめいもとりかのみづかたはらにてわれせいことをかれらののまへにあらはすことをざりしがゆゑなりこれすなはちチンの曠野あらののカデシにあるメリバのみづなり

27:15 モーセ、ヱホバにまうしていひけるは

27:16 ヱホバ一切すべて血肉けつにくあるもの生命いのちかみねがはくはこの會衆くわいしううへ一人ひとり

27:17 これをして彼等かれらまへいでかれらのまへかれらをみちびいだかれらをみちびものとならしめヱホバの會衆くわいしうをして牧者かふものなきひつじのごとくならざらしめたまへ

27:18 ヱホバ、モーセにいひたまはくヌンのヨシユアといふみたまのやどれるひとなんぢをそのうへ

27:19 これを祭司さいしエレアザルとぜん會衆くわいしうまへたたせてかれらのまへにてこれめいずることをなすべし

27:20 なんぢこれに自己おのれ尊榮さかえわかあたヘイスラエルの子孫ひとびとぜん會衆くわいしうをしてこれにしたがはしむべし

27:21 かれ祭司さいしエレアザルのまへたつべしエレアザルはウリムをもてかれのためにヱホバのまへとふことをなすべしヨシユアとイスラエルの子孫ひとびとすなはちそのぜん會衆くわいしうはエレアザルのことばにしたがひてでエレアザルのことばにしたがひているべし

27:22 ここにおいてモーセはヱホバのおのれめいじたまへるごとくしヨシユアをとりこれ祭司さいしエレアザルとぜん會衆くわいしうまへたた

27:23 そのをこれがうへこれめいずることをしヱホバのモーセをもてめいじたまへるごとくなせり

  第28章

28:1 ヱホバ、モーセにつげいひたまはく

28:2 イスラエルの子孫ひとびとめいじてこれへわが禮物そなへものわが食物しよくもつなる火祭くわさいわがかうばしきにほひものなんぢらこれをそのにいたりてわれささぐることをおこたるべからず

28:3 なんぢかれらにいふべしなんぢらがヱホバにささぐる火祭くわさいこれなりすなは當歳たうさいまつたき羔羊こひつじ二匹ふたつ日々ひびささげてじやう燔祭はんさいとなすべし

28:4 すなは一匹ひとつ羔羊こひつじあしたささ一匹ひとつ羔羊こひつじゆふべささぐべし

28:5 またむぎ一エパの十ぶんの一にかてとりたるあぶら一ヒンの四ぶんの一を混和まじへ素祭そさいとなすべし

28:6 これすなはちシナイざんにおいてさだめたるじやう燔祭はんさいにしてヱホバにかうばしきにほひとしてたてまつる火祭くわさいなり

28:7 またその灌祭くわんさい羔羊こひつじ一匹ひとつに一ヒンの四ぶんの一をもちふべしすなは聖所きよきところにおいて濃酒こきさけをヱホバのためにそそぎて灌祭くわんさいとなすべし

28:8 ゆふべにはまたいまひとつ羔羊こひつじささぐべしその素祭そさい灌祭くわんさいとはあしたのごとくになしこれささげて火祭くわさいとなしてヱホバにかうばしきにほひをたてまつるべし

28:9 また安息日あんそくにちには當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの二匹ふたつむぎぶんの二にあぶらをまじへたるその素祭そさいとその灌祭くわんさいささぐべし

28:10 これすなはち安息日あんそくにちごとの燔祭はんさいにしてじやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいほかなるものなり

28:11 またなんぢ月々つきづき朔日ついたちには燔祭はんさいをヱホバにささぐべしすなはわか牡牛をうし二匹ふたつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの七匹ななつささ

28:12 牡牛をうし一匹ひとつにはむぎぶんの三にあぶらまじへたるをもてその素祭そさいとなし牡羊をひつじ一匹ひとつにはむぎぶんの二にあぶらをまじへたるをもてその素祭そさいとなし

28:13 羔羊こひつじ一匹ひとつにはむぎぶんの一にあぶら混和まじへたるをもてその素祭そさいとなしこれかうばしきにほひ燔祭はんさいとしてヱホバに火祭くわさいをたてまつるべし

28:14 またその灌祭くわんさい牡牛をうし一匹ひとつさけ一ヒンのはん牡羊をひつじ一匹ひとつに一ヒンの三ぶんの一羔羊こひつじ一匹ひとつに一ヒンの四ぶんの一をもちふべしこれすなはちとし月々つきづきうちつきごとにささぐべき燔祭はんさいなり

28:15 またじやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいほか牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいとしてヱホバにささぐべし

28:16 しやうぐわつの十四はヱホバの逾越節すぎこしのいはひなり

28:17 またそのつきの十五にちいはひなり七日なぬかあひだたねいれぬパンをくらふべし

28:18 そのはじめにはせいくわいをひらくべし汝等なんぢらなに職業しよくげふをもなすべからず

28:19 なんぢ火祭くわさいささげてヱホバに燔祭はんさいたらしむるにはわか牡牛をうし二匹ふたつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじ七匹ななつをもてすべし是等これらみなまつたものなるべし

28:20 その素祭そさいにはむぎあぶらまじへたるをもちふべしすなは牡牛をうし一匹ひとつにはむぎぶんの三をささ牡羊をひつじ一匹ひとつには十ぶんの二をささ

28:21 また羔羊こひつじ七匹ななつともその羔羊こひつじ一匹ひとつごとに十ぶんの一をささぐべし

28:22 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささげてなんぢらのために贖罪あがなひをなすべし

28:23 あしたささぐるじやう燔祭はんさいなる燔祭はんさいほかなんぢこれらをささぐべし

28:24 かくのごとくなんぢ七日なぬかあひだごとに火祭くわさい食物しよくものささげてヱホバにかうばしきにほひをたてまつるべしこれじやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいほかささぐべきものなり

28:25 しかして第七日なぬかめにはなんぢせいくわいひらくべしなに職業しよくげふをちなすべからず

28:26 なな七日なぬかのちすなはちなんぢらがあたらしき素祭そさいをヱホバにたづさへきたるはつにもなんぢせいくわいひらくべしなに職業しよくげふをもなすべからず

28:27 なんぢ燔祭はんさいささげてヱホバにかうばしきにほひをたてまつるべしすなはわか牡牛をうし二匹ふたつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじ七匹ななつささぐべし

28:28 その素祭そさいにはむぎあぶら混和まじへたるをもちふべしすなは牡牛をうし一匹ひとつに十ぶんの三牡羊をひつじ一匹ひとつに十ぶんの二をもち

28:29 また羔羊こひつじには七匹ななつともに羔羊こひつじ一匹ひとつに十ぶんの一をもちふべし

28:30 また牡山羊をやぎ一匹ひとつをささげてなんぢらのために贖罪あがなひをなすべし

28:31 なんぢじやう燔祭はんさいとその素祭そさいとその灌祭くわんさいほか是等これらささぐべしこれみなまつたものなるべし

  第29章

29:1 七ぐわつにいたりそのつき朔日ついたちなんぢせいくわいひらくべしなにしよくげふをもなすべからずこれなんぢらが喇叭らつぱふくべきなり

29:2 なんぢ燔祭はんさいをささげてヱホバにかうばしきにほひをたてまつるべしすなはわか牡牛をうし一匹ひとつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの七匹ななつささぐべし

29:3 その素祭そさいにはむぎあぶら混和まじへたるをもちふべしすなは牡牛をうし一匹ひとつに十ぶんの三牡羊をひつじ一匹ひとつに十ぶんの二をもちひ

29:4 また羔羊こひつじには七匹ななつとも羔羊こひつじ一匹ひとつに十ぶんの一をもちふべし

29:5 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささげてなんぢらのために贖罪あがなひをなすべし

29:6 これ月々つきづき朔日ついたち燔祭はんさいとその素祭そさいおよび日々ひび燔祭はんさいとその素祭そさい灌祭くわんさいほかなるものなりこれらのもののりにしたがひてこれをヱホバにたてまつりてかうばしきにほひくわさいとなすべし

29:7 またその七ぐわつ十日とをかなんぢせいくわいひらきかつなんぢらのをなやますべしなにしよくげふをもなすべからず

29:8 なんぢらヱホバに燔祭はんさいささげてかうばしきにほひをたてまつるべしすなはわか牡牛をうし一匹ひとつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじ七匹ななつこれみなまつたものなるべし

29:9 その素祭そさいにはむぎあぶら混和まじへたるをもちふべしすなは牡牛をうし一匹ひとつに十ぶんの三牡羊をひつじ一匹ひとつに十ぶんの二をもち

29:10 また羔羊こひつじには七匹ななつとも羔羊こひつじ一匹ひとつに十ぶんの一をもちふべし

29:11 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべし是等これら贖罪あがなひ罪祭ざいさいじやう燔祭はんさいとその素祭そさい灌祭くわんさいほかなるものなり

29:12 七ぐわつの十五にちなんぢせいくわいひらくべしなにしよくげふをもなすべからずなんぢ七日なぬかあひだヱホバにむかひ節筵いはひまもるべし

29:13 なんぢ燔祭はんさいささげてヱホバにかうばしきにほひくわさいをたてまつるべしすなはわか牡牛をうし十三牡羊をひつじ二匹ふたつ當歳たうさい羔羊こひつじ十四これみなまつたものなるべし

29:14 その素祭そさいにはむぎあぶら混和まじへたるをもちふべしすなはちその十三の牡牛をうしには各箇おのおのぶんの三その二匹ふたつ牡羊をひつじには各箇おのおのぶんの二をもち

29:15 その十四の羔羊こひつじには各箇おのおのぶんの一をもちふべし

29:16 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべし是等これらじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:17 第二日ふつかめにはわか牡牛をうし十二牡羊をひつじ二匹ふたつたうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:18 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずしたがひてれいのごとくすべし

29:19 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべしこれらはじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:20 第三日みつかめにはわか牡牛をうし十一牡羊をひつじ二匹ふたつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:21 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずしたがひてれいのごとくすべし

29:22 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべしこれらはじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:23 第四日よつかめにはわか牡牛をうし十匹とを牡羊をひつじ二匹ふたつたうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:24 そのうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずしたがひてれいのごとくすべし

29:25 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべし是等これらじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:26 第五日いつかめにはわか牡牛をうし九匹ここのつ牡羊をひつじ二匹ふたつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:27 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずにしたがひてれいのごとくすべし

29:28 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべしこれらはじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:29 第六日むいかめにはわか牡牛をうし八匹やつ牡羊をひつじ二匹ふたつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:30 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずにしたがひてれいのごとくすべし

29:31 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべし是等これらじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:32 第七日なぬかめにはわか牡牛をうし七匹ななつ牡羊をひつじ二匹ふたつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの十四をささぐべし

29:33 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずにしたがひてれいのごとくすべし

29:34 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべし是等これらじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:35 第八日やうかめにはまたなんぢくわいをひらくべしなにしよくげふをもなすべからず

29:36 燔祭はんさいささげてヱホバにかうばしきにほひくわさいをたてまつるべしすなは牡牛をうし一匹ひとつ牡羊をひつじ一匹ひとつ當歳たうさい羔羊こひつじまつたもの七匹ななつささぐべし

29:37 その牡牛をうし牡羊をひつじ羔羊こひつじのためにもちふる素祭そさい灌祭くわんさいはそのかずにしたがひてれいのごとくすべし

29:38 また牡山羊をやぎ一匹ひとつ罪祭ざいさいささぐべしこれらはじやう燔祭はんさいおよびその素祭そさい灌祭くわんさいほかなり

29:39 なんぢらそのせつにはヱホバにかくなすべしこれらはみななんぢらがぐわんはたしのためにささげまたは自意こころより禮物そなへものとしてささぐるところ燔祭はんさい素祭そさい灌祭くわんさいおよび酬恩祭しうおんさいほかなり

29:40 モーセはヱホバのモーセにめいじたまへることをことごとくイスラエルの子孫ひとびとつげたり

  第30章

30:1 モーセ、イスラエルの子孫ひとびと支派わかれかしらたちつげふヱホバのめいじたまふことかくのごとし

30:2 ひともしヱホバに誓願せいぐわんをかけまたはその斷物たちものをなさんとちかひなばその言詞ことばやぶるべからずそのくちよりいだししごとくすべなすべし

30:3 またをんなもしわかくしてそのちちいへときヱホバに誓願せいぐわんをかけまたはその斷物たちものなすことあらんに

30:4 そのちちこれが誓願せいぐわんまたはそのたち斷物たちものききこれにむかひてものいふことなくそのかけたる誓願せいぐわんおこなひまたそのたち斷物たちものまもるべし

30:5 されどそのちちこれをきけこれゆるさざるあらばその誓願せいぐわんおよびそのたち斷物たちものすべやむることをべしそのちちゆるさざるなればヱホバこれをゆるしたまふなり

30:6 もしまたをつとにしてみづか誓願せいぐわんをかけまたはその斷物たちものせんと軽々かるがるしくくちよりいひいだすことあらんに

30:7 そのをつとこれをきくもそのこれをきけにこれにむかひてものいふことなくばその誓願せいぐわんおこなひそのたち斷物たちものまもるべし

30:8 されどをつともしこれきけにこれをゆるさざるならばこれがかけし誓願せいぐわんまたはこれがその斷物たちものせんと軽々かるがるしくくちいだししところのことむなしうするをべしヱホバはそのをんなゆるしたまふなり

30:9 また寡婦やもめあるひはさられたる婦人をんな誓願せいぐわんなどすべてそのになしし斷物たちものはこれをまもるべし

30:10 婦女をんなもしそのをつといへにおいて誓願せいぐわんをかけまたはその斷物たちものせんとちかふことあらんに

30:11 をつとこれをききてこれにむかひてものいふことなくこれゆるさざることなくばその誓願せいぐわんすべてこれをおこなふべくそのたち斷物たちものすべてこれをまもるべし

30:12 されどそのをつともしこれをきけまつたくこれをむなしうせばその誓願せいぐわんまたはその斷物たちものにつきくちよりいだししことすべまもるにおよばずそのをつとこれをむなしくなしたるなればヱホバその婦女をんなゆるしたまふなり

30:13 すべて誓願せいぐわんおよびすべてそのをなやますところの誓約せいやくをつとこれをかたうすることををつとこれをむなしうすることをべし

30:14 そのをつともしこれにむかひてものいふことなくしてをおくらばこれ誓願せいぐわんまたはこれが斷物たちものすべかたうするなりかれこれをきけつまにむかひてものいふことをざるによりこれかたうせるなり

30:15 されどそのをつともしこれをききたるのちにいたりてこれをむなしうすることあらばそのつまつみおふべし

30:16 これすなはちヱホバがモーセにめいじたまへる法令のりにしてをつとつまおよびちちとその女子むすめわかくしてちちいへにあるものとにかかはるものなり

  第31章

31:1 ここにヱホバ、モーセにつげいひたまはく

31:2 なんぢイスラエルの子孫ひとびとあだをミデアンびとむくゆべしそののちなんぢはそのたみくははらん

31:3 モーセすなはちたみつげいひけるはなんぢらのうちよりひとえらみて戰爭いくさにいづる准備そなへをなさしめこれをしてミデアンびとせめゆかしめてヱホバのあだをミデアンびとむくゆべし

31:4 すなはちイスラエルのすべて支派わかれにつきて各々おのおの支派わかれより千にんづつをりこれを戰爭いくさにつかはすべしと

31:5 ここにおいて各々おのおの支派わかれより千にんづつをえらみイスラエルの衆軍しうぐんうちより一まん二千にん戰爭いくさにいづる准備そなへをなさしむ

31:6 モーセすなはち各々おのおの支派わかれより千にんづつ戰爭いくさつかはしまた祭司さいしエレアザルのピネハスにきよきうつはふきなら喇叭らつぱとらしめてこれとともに戰爭いくさつかはせり

31:7 かれらヱホバのモーセにめいじたまへるごとくミデアンびと攻撃せめうつひにそのうち男子をとこをことごとくころせり

31:8 そのころししものほかにまたミデアンのわうにんころせりそのミデアンの王等わうたちはエビ、レケム、ツル、ホル、レバといふまたベオルのバラムをもつるぎにかけてころせり

31:9 イスラエルの子孫ひとびとすなはちミデアンの婦女等をんなどもとその子女こども生擒いけどりその家畜かちくひつじむれとその貨財くわざいをことごとくうば

31:10 その住居すまひ邑々まちまちとその村々むらむらとをことごとにてやけ

31:11 かくて彼等かれらはそのうばひしものかすめしものひとけものともに

31:12 ヱリコにたいするヨルダンのほとりなるモアブの平野ひらのえいにその生擒いけどりものかすめしものうばひしものとをたづさへきたりてモーセと祭司さいしエレアザルとイスラエルの子孫ひとびと會衆くわいしういたれり

31:13 ときにモーセと祭司さいしエレアザルおよび會衆くわいしう牧伯等つかさたちみなえいそといでこれむかへたりしが

31:14 モーセはその軍勢ぐんぜい領袖をさたちすなはち戰爭いくさよりかへりきたれるせんにんかしらたちひやくにんかしらたちのなせるところいかれり

31:15 モーセすなはち彼等かれらいひけるはなんぢらは婦女等をんなどもをことごとくいかおきしや

31:16 是等これらものはバラムの謀計はかりごとによりイスラエルの子孫ひとびとをしてペオルのことにおいてヱホバにつみをかさしめつひにヱホバの會衆くわいしううち疫病えきびやうおこるにいたらしめたり

31:17 さればこの子等こどもうちをとこことごところしまたをとこいねをとこしれる婦人をんなことごところ

31:18 ただいまをとこいねをとこしれることあらざるをんなはこれをなんぢらのためにいかおくべし

31:19 しかしてなんぢらは七日なぬかあひだえいそとなんぢらのうちおよひところせしものまたはころされしものさはりたるもの第三日みつかめ第七日なぬかめにそのきよかつその俘囚とりこきよむべし

31:20 また一切すべて衣服ころも一切すべてかは器具うつはおよびすべ山羊やぎにてつくれるものすべにてつくれるものきよむべしと

31:21 祭司さいしエレアザルたたかひにいでし軍人いくさびとたちいひけるはヱホバのモーセにめいじたまへる律法おきてのりかくのごとし

31:22 きんぎんどうてつすずなまりなど

31:23 すべたふものなかとほすべししかせばきよくならんさりながらなほまた潔淨きよめみづをもてこれをきよむべしまたすべたへざるものみづなかとほすべし

31:24 汝等なんぢら第七日なぬかめにその衣服ころもあらひてきよくなりしかあとえいにいるべし

31:25 そのときヱホバ、モーセにつげいひたまはく

31:26 なんぢ祭司さいしエレアザルおよび會衆くわいしう族長かしらどもこのとりたるひとけものそうすうをしらべ

31:27 そのものを二ぶんわかちてそのひとつ戰爭いくさにいでてたたかひしものあたへそのひとつぜん會衆くわいしうあたへよ

31:28 しかしてたたかひにいで軍人いくさびとをしてひとまたはうしまたは驢馬ろばまたはひつじおのおの五百ごとにひとつをとりてヱホバにみつぎとしてたてまつらしめよ

31:29 すなはかれらの一半いつぱんよりこれをとりヱホバのきよさいとして祭司さいしエレアザルにあたへよ

31:30 またイスラエルの子孫ひとびと一半いつぱんよりはそのたるひとまたはうしまたは驢馬ろばまたはひつじまたは種々さまざま獣畜けもの五十ごとにひとつりヱホバの幕屋まくや職守つとめまもるところのレビびとにこれをあたへよと

31:31 モーセと祭司さいしエレアザルすなはちヱホバのモーセにめいじたまへるごとく

31:32 その掠取物ぶんどりものすなはち軍人いくさびとうばたるもの殘餘のこりひつじ六十七まん五千

31:33 うしまん二千

31:34 驢馬ろばまん一千

31:35 ひとまん二千これみないまをとこいねをとこしれることあらざるをんななり

31:36 その一半いつぱんすなはち戰爭いくさにいでしものぶんひつじ三十三まん七千五百

31:37 ヱホバにみつぎとしてたてまつれるひつじは六百七十五

31:38 うしまん六千そのうちよりヱホバにみつぎとせしものは七十二

31:39 驢馬ろばまん五百そのうちよりヱホバにみつぎとせしものは六十一

31:40 ひとまん六千そのうちよりヱホバにみつぎとせしものは三十二にん

31:41 モーセそのみつぎすなはちヱホバのきよさいなるもの祭司さいしエレアザルにあたへたりヱホバのモーセにめいじたまへるごと

31:42 モーセが戰爭いくさいでしものよりわかちとりてイスラエルの子孫ひとびとあたへし一半いつぱん

31:43 すなはち會衆くわいしうぞくする一半いつぱんひつじ三十三まん七千五百

31:44 うしまん六千

31:45 驢馬ろばまん五百

31:46 ひとまん六千

31:47 すなはちイスラエルの子孫ひとびとのその一半いつぱんよりモーセひとけものともに各箇おのおの五十ごとにひとつりヱホバの幕屋まくや職守つとめをまもるレビびとこれあたへたりヱホバのモーセにめいじたまへるごとし

31:48 ときその軍勢ぐんぜい帥士をさたりし者等ものどもすなはちせんにんかしらひやくにんかしらたちモーセにきたり

31:49 モーセにいひけるはしもべわれらのぞくする軍人いくさびとかぞへたるにわれらのうち一人ひとりかけたるものなし

31:50 ここをもてわれ各人おのおのそのたるきん飾品かざりものすなはち鏈子くさりうでわ指鐶ゆびわ耳環みみわ頸玉くびたまなどをヱホバにたづさへきたりて禮物そなへものとなしこれをもてわれらの生命いのちのためにヱホバのまへ贖罪あがなひをなさんとすと

31:51 モーセと祭司さいしエレアザルすなはちかれらよりそのきんうけたりこれみなつくなせ飾品かざりものなりき

31:52 せんにんかしらひやくにんかしらたちがヱホバにささげてきよさいとなせしそのきん都合あはせてまん六千七百五十シケル

31:53 軍人いくさびと各箇おのおのその掠取物ぶんどりものをもて自分おのれものとなせり

31:54 モーセと祭司さいしエレアザルはせんにんかしらひやくにんかしらたちよりそのきんうけ集會しふくわい幕屋まくやたづさへいりヱホバのまへにおきてイスラエルの子孫ひとびと記念おぼえとならしむ

  第32章

32:1 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんはなはおほくの家畜かちくむれもて彼等かれらヤゼルのとギレアデのるにそのところ家畜かちくところなりければ

32:2 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんきたりてモーセと祭司さいしエレアザルと會衆くわいしう牧伯等つかさたちいひけるは

32:3 アタロテ、デボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシボン、エレアレ、シバム、ネボ、ベオン

32:4 すなはちヱホバがイスラエルの會衆くわいしうまへうちほろぼしたまひしくに家畜かちくところなるがわれらは家畜かちくあり

32:5 またされわれらもしなんぢまへめぐみたらばふこのしもべあたへて?業さんげふとなさしめわれらをしてヨルダンをわたることなからしめよとかくいへり

32:6 モーセ、ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんいひけるはなんぢらの兄弟きやうだいたちはたたかひにゆくなんぢらはここしをらんとするや

32:7 なんぢなんぞイスラエルの子孫ひとびとこころくじきてヱホバのこれにたまひしわたることをざらしめんとするや

32:8 なんぢらの先祖せんぞたちがカデシバルネアよりそのつかはせしときしかなせり

32:9 すなはかれらエシコルのたにいたりてそのときイスラエルの子孫ひとびとこころくじきてこれをしてヱホバのたまひしゆくことをざらしめたり

32:10 そのときヱホバいかりはつちかひていひたまひけらく

32:11 エジプトよりいできたれる人々ひとびとの二十さい以上いじやうなるもの一人ひとりがアブラハム、イサク、ヤコブにちかひたるざるべしはかれらわれまつたくはしたがはざればなり

32:12 ただケナズびとヱフンネのカルブとヌンのヨシユアとをのぞこの二人ふたりはヱホバにまつたしたがひたればなり

32:13 ヱホバかくイスラエルにむかひていかりはつこれをして四十ねんのあひだ曠野あらのにさまよはしめたまひければヱホバのまへあくをなししそのひとみなつひほろぶるにいたれり

32:14 そもそもなんぢらはそのちちかはりておこれるものすなは罪人つみびとたねにしてヱホバのイスラエルにむかひていだきたまふはげしきいかりさらまさんとするなり

32:15 なんぢもしそむきてヱホバにしたがはずばヱホバまたこのたみ曠野あらのすておきたまはんしかせば汝等なんぢらすなはちこのたみほろぼすにいたるべし

32:16 かれらモーセのそばすすみよりていひけるはわれらはここわれらのむれのためにひつじをりたてわれらの少者こどものためにまちたてんとす

32:17 されわれらはイスラエルの子孫ひとびとをそのところみちびきゆくまではをよろひてこれさきふるすすまんただわれらの少者こどもはこのくにすめ者等ものどものために堅固けんごなるまちをらざるを

32:18 われらはイスラエルの子孫ひとびとみなおのおのその?業さんげふうるまではわれらのいへかへらじ

32:19 われらはヨルダンの彼旁かなたにおいてかれらととも?業さんげふうることをわれらはヨルダンの此旁こなたすなはちひがしかた?業さんげふればなり

32:20 モーセかれらにいひけるはなんぢらもしこのことなんぢらみなをよろひてヱホバのまへゆきたたか

32:21 なんぢみなをよろひヱホバのまへにゆきてヨルダンをわたりヱホバのそのてきおのれまへよりおひはらひたまひて

32:22 このくにのヱホバにまつろふにおよびてのちなんぢかへらばヱホバのまへにもイスラエルのまへにもなんぢつみなかるべししかせばこのはヱホバのまへにおいてなんぢらの?業さんげふとならん

32:23 されなんぢらもししかせずばこれヱホバにむかひてつみをかすなればかならずそのつみなんぢらのにおよぶとしるべし

32:24 なんぢらその少者こどものためにまちてそのひつじのためにをりたてしかしてなんぢらのくちよりいだせるところを

32:25 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんモーセにこたへていひけるはわがしゆめいじたまふごとくしもべおこなふべし

32:26 われらの少者こどもつまひつじもろもろ家畜かちくここにギレアデの邑々まちまちをるべし

32:27 されしもべはおのおの戰爭いくさのためにをよろひてわがしゆいひたまふごとくヱホバのまへわたりゆきてたたかふべし

32:28 ここにおいてモーセかれらのため祭司さいしエレアザルとヌンのヨシユアとイスラエルの支派わかれ族長かしらたちめいずることありき

32:29 すなはちモーセかれらにいひけるはガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんもしなんぢらとともにヨルダンをわたりゆき各箇おのおのをよろひてヱホバのまへたたかひてこのなんぢらにまつろふにいたらばなんぢらギレアデのをかれらにあたへて?業さんげふとなさしむべし

32:30 されかれらもしなんぢらとともにをよろひてわたりゆかずばかれらはカナンのおいなんぢらのうち?業さんげふざるべからず

32:31 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんこたへてふヱホバがしもべいひたまふごとくわれなすべし

32:32 われらはをよろひてヱホバのまへにカナンのわたりゆきヨルダンの此旁こなたなるわれらの?業さんげふたもつことをべし

32:33 ここにおいてモーセはアモリびとわうシホンのくにとバシヤンのわうオグのくにをもてガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんとヨセフのマナセの支派わかれなかばとにあたへたりすなはちそのくにおよびそのさかひうち邑々まちまちとその邑々まちまち周圍まはりとをこれあた

32:34 ガドの子孫しそんはデボン、アタロテ、アロエル

32:35 アテロテ、シヨバン、ヤゼル、ヨグベハ

32:36 ベテニムラ、ベテハランなどの堅固けんごなるまちひつじのためにをりたてたり

32:37 またルベンの子孫しそんはヘシボン、エレアレ、キリヤタイム

32:38 ネボ、バアルメオンなどまちたててそのあらためまたシブマのまちたてたりそのたてたる邑々まちまちにはあたらしきをつけたり

32:39 またマナセのマキルの子孫しそんはギレアデにいたりてこれを其處そこにをりしアモリびとおひはらひければ

32:40 モーセ、ギレアデをマナセのマキルにあたへて其處そこすましむ

32:41 またマナセのヤイルはゆきてその村々むらむらりこれをハヲテヤイル(ヤイルむら)とけたり

32:42 またノバはゆきてケナテとその村々むらむら自己おのれにしたがひてこれをノバとなづけたり

  第33章

33:1 イスラエルの子孫ひとびとがモーセとアロンにみちびかれその軍旅ぐんりよにしたがひてエジプトのくによりいできたりてたるたびのごとし

33:2 モーセ、ヱホバのめいりそのたびにしたがひてこれが發程いでたちしるせりその發程いでたちによればそのたびのごとくなり

33:3 かれらはしやうぐわつの十五にちにラメセスよりいでたてすなは逾越すぎこし翌日あくるひにイスラエルの子孫ひとびと一切すべてのエジプトびとまへにてたからかなるによりていでたり

33:4 ときにエジプトびとはヱホバにうちころされしその長子うひごはうむりてをれりヱホバはまたかれらの神々かみがみにもばつをかうむらせたまへり

33:5 イスラエルの子孫ひとびとラメセスよりいでたちてスコテにえい

33:6 スコテよりいでたち曠野あらの極端はしなるエタムにえい

33:7 エタムよりいでたちてバアルゼポンのまへなるピハヒロテにまはりゆきてミグドルにえい

33:8 ピハヒロテのまへよりいでうみなかとほりて曠野あらのにいりエタムの曠野あらの三日みつかほどいりてメラにえい

33:9 メラよりいでたちてヱリムにいたれりエリムにはいづみ十二棕櫚しゆろ七十ぽんありすなはここえい

33:10 かくてエリムよりいでたちて紅海こうかいほとりえい

33:11 紅海こうかいよりいでたちてシンの曠野あらのえい

33:12 シンの曠野あらのよりいでたちてドフカにえい

33:13 ドフカよりいでたちてアルシにえい

33:14 アルシよりいでたちてレピデムにえいここにはたみみづあらざりき

33:15 かくてレピデムよりいでたちてシナイの曠野あらのえい

33:16 シナイの曠野あらのよりいでたちてキブロテハッタワにえい

33:17 キブロテハッタワよりいでたちてハゼロテにえい

33:18 ハゼロテよりいでたちてリテマにえい

33:19 リテマよりいでたちてリンモンバレツにえい

33:20 リンモンパレツよりいでたちてリブナにえい

33:21 リブナよりいでたちてリッサにえい

33:22 リッサよりいでたちてケヘラタにえい

33:23 ケヘラタよりいでたちてシヤペルざんえい

33:24 シヤペルざんよりいでたちてハラダにえい

33:25 ハラダよりいでたちてマケロテにえい

33:26 マケロテよりいでたちてタハテにえい

33:27 タハテよりいでたちてテラにえい

33:28 テラよりいでたちてミテカにえい

33:29 ミテカよりいでたちてハシモナにえい

33:30 ハシモナよりいでたちてモセラにえい

33:31 モセラよりいでたちてベネヤカンにえい

33:32 ベネヤカンよりいでたちてホルハギデガデにえい

33:33 ホルハギデガデよりいでたちてヨテバタにえい

33:34 ヨテバタよりいでたちてアブロナにえい

33:35 アブロナよりいでたちてエジオングベルにえい

33:36 エジオングベルよりいでたちてカデシのチンの曠野あらのえい

33:37 カデシよりいでたちてエドムのくにさかひなるホルざんえい

33:38 イスラエルの子孫ひとびとがエジプトのくにいでてより四十ねんの五ぐわつ朔日つひたち祭司さいしアロンはヱホバのめいによりてホルざんのぼり其處そこしね

33:39 アロンはホルざんしにたるときは百二十三さいなりき

33:40 カナンのみなみすめるカナンびとアラデわうといふものイスラエルの子孫ひとびときたるをきけ

33:41 かくてホルざんよりいでたちてザルモナにえい

33:42 ザルモナよりいでたちてプノンにえい

33:43 プノンよりいでたちてオボテにえい

33:44 オボテよりいでたちてモアブのさかひなるイヱアバリムにえい

33:45 イヰムよりいでたちてデボンガドにえい

33:46 デボンガドよりいでたちてアルモンデブラタイムにえい

33:47 アルモンデブラタイムよりいでたちてネボのまへなるアバリムの山々やまやまえい

33:48 アバリムの山々やまやまよりいでたちてヱリコにたいするヨルダンのほとりなるモアブの平野ひらのえいはれ

33:49 すなはちモアブの平野ひらのにおいてヨルダンのほとりえいりベテヱシモテよりアベルシッテムにいたる

33:50 ヱリコにたいするヨルダンのほとりなるモアブの平野ひらのにおいてヱホバ、モーセにつげいひたまはく

33:51 イスラエルの子孫ひとびとつげてこれになんぢらヨルダンをわたりてカナンのとき

33:52 そのすめたみをことごとくなんぢらのまへよりおひはらひそのいしざうをことごとくこぼちそのたるざうこぼちその崇邱たかきところをことごとくこぼちつくすべし

33:53 なんぢらそのたみおひはらひて其處そこすむべしわれそのなんぢらの?業さんげふとしてなんぢらにあたへたればなり

33:54 なんぢらのやからにしたがひくじをもてそのわかちて?業さんげふとなしひとおほきにはおほくの?業さんげふあたひとすくなきにはすこしの?業さんげふあたふべし各人おのおのぶんはそのくじにあたれるところにあるべきなりなんぢらその先祖せんぞ支派わかれにしたがひてこれべし

33:55 されなんぢらもしそのすめたみなんぢらのまへよりおひはらはずばなんぢらがのこしおくところのものなんぢらの?とげとなりなんぢわきいばらとなりなんぢらのくににおいてなんぢらをなやまさん

33:56 かつまたわれかれらになさんとおもひしことなんぢらになさ

  第34章

34:1 ヱホバ、モーセにつげいひたまはく

34:2 イスラエルの子孫ひとびとつげてこれになんぢらがカナンのにいるときなんぢらにして?業さんげふとなるこれなりすなはこれカナンのそのさかひしたがへるもの

34:3 なんぢらのみなみかたはエドムにせつすろチンの曠野あらのよりおこみなみさかひしほうみ極端はてよりひがしかたにいたるべし

34:4 またなんぢらのさかひみなみよりめぐりてアクラビムのさかにいたりてチンにおもむみなみよりカデシバルネアにわたりハザルアダルにすすみアズモンにおもむくべし

34:5 そのさかひはまたアズモンよりめぐりてエジプトのかはにいたりうみにおよびてつくべし

34:6 西にしさかひにおいては大海おほうみをもてそのさかひとすべしこれなんぢらの西にしさかひとす

34:7 なんぢらのきたさかひかくのごとしすなは大海おほうみよりホルやままでをかぎ

34:8 ホルざんよりハマテのいりくちまでをかぎりそのさかひをしてゼダデまでわたらしむべし

34:9 またそのさかひはジフロンにすすみハザルエノンにいたりてつくべしこれなんぢらのきたさかひとす

34:10 なんぢらのひがしさかひはハザルエノンよりシバムまでをかぎるべし

34:11 またそのさかひはアインのひがしかたにおいてシバムよりリブラにくだりゆくべしかくそのさかひくだりてキンネレテのうみひがしかたはらいた

34:12 そのさかひヨルダンにくだりゆきてしほうみにおよびてつくべしなんぢらのくにはその周圍まはりさかひよれかくのごとくなるべし

34:13 モーセ、イスラエルの子孫ひとびとめいじていひけるはこれすなはちなんぢらがくじをもてべきなりヱホバこれをここのつ支派わかれはん支派わかれとにあたへよとめいじたまふ

34:14 そはルベンの子孫しそん支派わかれとガドの子孫しそん支派わかれはともにその宗族やからにしたがひてその?業さんげふけまたマナセのはん支派わかれもその?業さんげふうけたればなり

34:15 このふたつ支派わかれはん支派わかれとはヱリコにたいするヨルダンの彼旁かなたすなはちそのひがしいづかたにおいてその?業さんげふうけたり

34:16 ヱホバまたモーセにつげいひたまはく

34:17 なんぢらにわか人々ひとびとこれなりすなは祭司さいしエレアザルとヌンのヨシユア

34:18 なんぢらまた各箇おのおの支派わかれより牧伯つかさ一人ひとりづつをえらびてわかつことをなさしむべし

34:19 その人々ひとびとかくのごとしユダの支派わかれにてはエフンネのカルブ

34:20 シメオンの子孫しそん支派わかれにてはアミホデのサムエル

34:21 ベニヤミンの支派わかれにてはキスロンのエリダデ

34:22 ダンの子孫しそん支派わかれ牧伯きみはヨグリのブッキ

34:23 ヨセフの子孫しそんすなはちマナセの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはエポデのハニエル

34:24 エフライムの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはシフタンのケムエル

34:25 ゼブルンの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはパルナクのエリザバン

34:26 イッサカルの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはアザンのパルテエル

34:27 アセルの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはシロミのアヒウデ

34:28 ナフタリの子孫しそん支派わかれ牧伯つかさはアミホデのパダヘル

34:29 カナンのにおいてイスラエルの子孫ひとびと?業さんげふわかつことをヱホバのめいじたまへるひとかくのごとし

  第35章

35:1 ヱリコにたいするヨルダンのほとりなるモアブの平野ひらのにおいてヱホバ、モーセにつげいひたまはく

35:2 イスラエルの子孫ひとびとめいじてそのたる?業さんげふうちよりレビびとすむべき邑々まちまちあたへしめよなんぢらまたその邑々まちまち周圍まはり郊地かうちをつけてレビびとあたふべし

35:3 その邑々まちまちかれらのすむべきところその郊地かうちかれらの家畜かちく貨財くわざいおよびもろもろけものをおくところたるべし

35:4 なんぢらがレビびとあたふる邑々まちまち郊地かうちまち石垣いしがきよりそと四周まはり一千キユビトなるべし

35:5 すなはちまちそとおいひがしかたに二千キユビトみなみかたに二千キユビト西にしかたに二千キユビトきたかたに二千キユビトをはかまちをそのなかにあらしむべしかれらのまち郊地かうちかくのごとくなるべし

35:6 なんぢらがレビびとあたふる邑々まちまちかくのごとくなるべしすなは逃遁のがれのまちむつあたふべしこれひところせるもの其處そこのがるべきためのものなりこのほかにまたまち四十二をあたふべし

35:7 なんぢらがレビびとあたふるまち都合あはせて四十八まちこれをその郊地かうちとともにあたふべし

35:8 なんぢらイスラエルの子孫ひとびと?業さんげふうちよりレビびとまちあたふるにはおほもてものおほあたすこしもてものすこしあた各人おのおのそのたる?業さんげふにしたがひてその邑々まちまちこれあたふべし

35:9 ヱホバまたモーセにつげいひたまはく

35:10 イスラエルの子孫ひとびとつげてこれになんぢらヨルダンをわたりてカナンのいら

35:11 なんぢらのためにまちまうけて逃遁のがれのまちあやまりてひところせるものをして其處そこのがるべからしむべし

35:12 なんぢらがあだうちするものさけのがるべきまちなりこれあるはひところせるものいま會衆くわいしうまへにたちて審判さばきをうけざるさきころさるることなからんためなり

35:13 なんぢらがあたふる邑々まちまちうちむつをもて逃遁のがれのまちとすべし

35:14 すなはちなんぢらヨルダンの此旁こなたにおいてみつまちあたヘカーナンのにおいてみつまちあたへて逃遁のがれのまちとなすべし

35:15 このむつまちはイスラエルの子孫ひとびと他國人よそぐにのひとおよびそのうち寄寓やどれもの逃遁のがれたるべしすべあやまりてひところせるもの其處そこのがるることをべし

35:16 もしてつうつはをもてひとうちしなしめなばこれ故殺こさつなり故殺こさつにんはかならずころさるべし

35:17 もしひところすほどのいしとりひとうちしなしめなばこれ故殺こさつなり故殺こさつにんはかならずころさるべし

35:18 またひところすほどのうつはをとりてひとうちしなしめなばこれ故殺さつなり故殺こさつにんはかならずころさるべし

35:19 あだものその故殺こさつにんころすことをすなはちこれふところにてこれころすことをるなり

35:20 もしまた怨恨うらみのためにひとしまたはありてひとものなげうちてしなしめ

35:21 またはあだこころさしはさみをもてひとうちしなしめなばそのひとうちたるものかならころさるべしこれ故殺こさつなればなりあだものこれにふところにてこれころすことをべし

35:22 されどもしあだこころなくしておもはずひとしまたはなくしてひとものなげう

35:23 またはひとあるをずしてひところすほどのいしこれなげつけてしなしむることあらんにそのひとこれがてきにもあらずまたこれがいせんとせしにもあらざるとき

35:24 會衆くわいしうこの律法おきてによりてそのひところせるものあだうちするものとに審判さばきいひわたすべし

35:25 すなは會衆くわいしうはそのひところせるものあだうちするものよりすくいだしてこれをそののがれゆきたる逃遁のがれのまちかへすべしそのものきよきあぶらそそれたる祭司さいしをさしぬるまで其處そこをるべし

35:26 されひところししものそののがれし逃遁のがれのまちさかひでたらんに

35:27 あだうちするものその逃遁のがれのまちさかひそとにてこれにあふことありてあだうちするものすなはちそのひところししものころすことあるともをながせるつみあらじ

35:28 かれ祭司さいしをさしぬるまでその逃遁のがれのまちをるべきものなればなり祭司さいしをさしにたるのちはそのひところせしものおのれの?業さんげふにかへることをべし

35:29 なんぢ代々よよその住所すまひにおいてこれ審判さばき法度のりとすべし

35:30 すべひところせるものすなはち故殺こさつにん證人あかしびとくちにしたがひてころさるべしされただ一人ひとり證人あかしびとことばにしたがひてひところすことをなすべからず

35:31 なんぢあた故殺こさつにん生命いのちあがなはしむべからずかならずこれをころすべし

35:32 また逃遁のがれのまちのがれたるものあがなひいれ祭司さいししなざるまへにこれを自己おのれかへすましむるなか

35:33 なんぢらそのをるところのけがすべからずけがすなりうへながせるこれながせるものをもてするにあらざればあがなふことをざるなり

35:34 なんぢらそのすむところのすなはちをるところのけがすなかれわれヱホバ、イスラエルの子孫ひとびとうちをればなり

  第36章

36:1 ヨセフの子等こどもやからうちマナセのマキルのなるギレアデの子等こどもやから族長かしらたちすすみよりてモーセのまへとイスラエルの子孫ひとびと族長かしらたる牧伯等つかさたちまへかた

36:2 いひけるはイスラエルの子孫ひとびとにその?業さんげふくじによりてあたふることをヱホバわがしゆめいじたまへりわがしゆまたわれらの兄弟きやうだいゼロペハデの?業さんげふをその女子むすめどもあたふべしとヱホバにめいぜられたまふ

36:3 かれらもしイスラエルの子孫ひとびとうちほか支派わかれ人々ひとびととつぎなばかれらの?業さんげふはわれらの父祖ふそ?業さんげふうちよりひきさられてそのゆけ支派わかれ?業さんげふくははるべしかくこれわれらの?業さんげふぶんうちよりひきさられん

36:4 しかしてかれらの?業さんげふはイスラエルの子孫ひとびとのヨベルにいたりてそのゆけ支派わかれ?業さんげふくははるべしかくかれらの?業さんげふわれらの父祖ふそ支派わかれ?業さんげふうちよりひきさられん

36:5 モーセ、ヱホバのことばにしたがひてイスラエルの子孫ひとびとめいじてふヨセフの子等こども支派わかれいふところは

36:6 ゼロペハデの女子むすめどもことにつきてヱホバのめいじたまふところはかくのごとしいはかれらはそのこころかなものとつぐべけれどただその父祖ふそ支派わかれいへにのみとつぐべし

36:7 しかせばイスラエルの子孫ひとびと?業さんげふこの支派わかれよりかの支派わかれうつることあらじイスラエルの子孫ひとびとはみな各箇おのおのその父祖ふそ支派わかれ?業さんげふとどまるべきなり

36:8 イスラエルの子孫ひとびと支派わかれうちおよ?業さんげふもてをんなみなおのれのちち支派わかれいへとつぐべししかせばイスラエルの子孫ひとびとおのおのその父祖ふそ?業さんげふたもつことを

36:9 ?業さんげふをしてこの支派わかれよりかの支派わかれうつらしむべからずイスラエルの子孫ひとびと支派わかれものみなおのおの自己おのれ?業さんげふにとどまるべし

36:10 ここにおいてゼロペハデの女子むすめどもはヱホバのモーセにめいじたまへるごとくせり

36:11 すなはちゼロペハデの女子むすめどもマアラ、テルザ、ホグラ、ミルカおよびノアはそのちち兄弟きやうだい子等こどもとつげり

36:12 かれらはヨセフのマナセの子等こどもいへとつぎたればその?業さんげふはそのちちやから支派わかれとどまれり

36:13 是等これらはヱリコにたいするヨルダンのほとりなるモアテの平野ひらのにおいてヱホバがモーセによりてイスラエルの子孫ひとびとめいじたまひし命令めいれい律法おきてなり