口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 28  29  30  31  32  33  34  35  36

歴代志れきだいし

第28章    2Ch-Audio 

28:1 アハズはおうとなったとき二十さいで、十六ねんあいだエルサレムでおさめたが、そのちちダビデとはちがって、しゅしとられることをおこなわず、

28:2 イスラエルのおうたちのみちあゆみ、またもろもろのバアルのためにぞう つくり、

28:3 ベンヒンノムのたにこうをたき、そのらをいてそなものとするなど、しゅがイスラエルの人々ひとびとまえからはらわれた異邦人いほうじんにくむべきおこないにならい、

28:4 またたかところうえおかうえ、すべてのあおした犠牲ぎせいをささげ、こうをたいた。

28:5 それゆえ、そのかみしゅかれをスリヤのおうわたされたので、スリヤびとはかれやぶり、そのたみおお捕虜ほりょとして、ダマスコにいてった。かれはまたイスラエルのおうにもわたされたので、イスラエルのおうかれやぶっておおいにころした。

28:6 すなわちレマリヤのペカはユダで一にちのうちに十二万にんころした。みな勇士ゆうしであった。これはかれらがその先祖せんぞかみしゅてたためである。

28:7 そのとき、エフライムの勇士ゆうしジクリというものおうマアセヤ、宮内くない大臣だいじんアズリカムおよびおうひとエルカナをころした。

28:8 イスラエルの人々ひとびとはついにその兄弟きょうだいのうちから婦人ふじんならびに男子だんし女子じょしなど二十万にん捕虜ほりょにし、またおおくのぶんどりものをとり、そのぶんどりものをサマリヤにってった。

28:9 そのときそこにをオデデというしゅ預言者よげんしゃがあって、サマリヤにかえって軍勢ぐんぜいまえすすった、「よ、あなたがたの先祖せんぞかみしゅはユダをいかって、これをあなたがたのわたされたが、あなたがたはてんたっするほどのいかりをもってこれをころした。

28:10 そればかりでなく、あなたがたはいま、ユダとエルサレムの人々ひとびとしたがわせて、自分じぶん男女だんじょ奴隷どれいにしようとおもっている。しかしあなたがた自身じしんもまた、あなたがたのかみしゅつみおかしているではないか。

28:11 いまわたしにき、あなたがたがその兄弟きょうだいのうちからとらえて捕虜ほりょはなかえらせなさい。しゅはげしいいかりがあなたがたのうえのぞんでいるからです」。

28:12 そこでエフライムびとのおもなる人々ひとびと、すなわちヨハナンのアザリヤ、メシレモテのベレキヤ、シャルムのヒゼキヤ、ハデライのアマサらもまた、戦争せんそうからかえったものどもにかってちあがり、

28:13 かれらにった、「捕虜ほりょをここにれてはならない。あなたがたはわたしどもにしゅたいするとがをさせて、さらにわれわれのつみとがをくわえようとしている。われわれのとがはおおきく、はげしいいかりがイスラエルのうえのぞんでいるからです」。

28:14 そこで兵卒へいそつどもがその捕虜ほりょとぶんどりものをつかさたちとぜん会衆かいしゅうまえてておいたので、

28:15 まえをあげた人々ひとびとって捕虜ほりょり、ぶんどりもののうちから衣服いふくをとって、はだかものせ、また、くつをはかせ、みさせ、あぶらそそぎなどし、そのよわものみなろばにせ、こうしてかれらをしゅろのまちエリコにれてって、その兄弟きょうだいたちにわたし、そしてサマリヤにかえってた。

28:16 そのときアハズおうひとをアッスリヤのおうにつかわしてたすけをもとめさせた。

28:17 エドムびとがふたた侵入しんにゅうしてユダをち、たみとらったからである。

28:18 ペリシテびともまた平野へいや町々まちまちおよびユダのネゲブの町々まちまちおかして、ベテシメシ、アヤロン、ゲデロテおよびソコとその村里むらざと、テムナとその村里むらざと、ギムゾとその村里むらざとって、そこにんだ。

28:19 これはイスラエルのおうアハズのゆえに、しゅがユダをひくくされたのであって、かれがユダのうちにみだらなことをおこない、しゅかっておおいにつみおかしたからである。

28:20 アッスリヤのおうテルガデ・ピルネセルはかれところたが、かれちからえないで、かえってかれなやました。

28:21 アハズはしゅみやおういえ、およびつかさたちのいえものってアッスリヤのおうあたえたが、それはアハズのたすけにはならなかった。

28:22 このアハズおうはそのなやみのときにあたって、ますますしゅつみおかした。

28:23 すなわち、かれ自分じぶんったダマスコの神々かみがみに、犠牲ぎせいをささげてった、「スリヤのおうたちの神々かみがみはそのおうたちをたすけるから、わたしもそれに犠牲ぎせいをささげよう。そうすればかれらはわたしをたすけるであろう」と。しかし、かれらはかえってアハズとイスラエル全国ぜんこくとをたおものとなった。

28:24 アハズはかみみや器物うつわものあつめて、かみみや器物うつわものやぶり、しゅみやじ、エルサレムのすべてのすみずみに祭壇さいだんつくり、

28:25 ユダのすべての町々まちまちたかところ つくって、神々かみがみこうをたきなどして、先祖せんぞかみしゅいかりをおこした。

28:26 アハズのその始終しじゅう行為こういおよびそのすべての行動こうどうは、ユダとイスラエルのれつおうしょにしるされている。

28:27 アハズはその先祖せんぞたちとともねむったので、エルサレムのまちにこれをほうむった。しかし、イスラエルのおうたちのはかにはってかなかった。そのヒゼキヤがかれかわっておうとなった。 

第29章 

29:1 ヒゼキヤはおうとなったとき二十五さいで、二十九ねんあいだエルサレムでおさめた。そのはははアビヤとって、ゼカリヤのむすめである。

29:2 ヒゼキヤはちちダビデがすべてなしたようにしゅしとられることをした。

29:3 かれはその治世ちせいだいねんの一がつしゅみやひらき、かつこれをつくろった。

29:4 かれ祭司さいしとレビびとをれていって、ひがし広場ひろばあつめ、

29:5 かれらにった、「レビびとよ、きなさい。あなたがたはいまきよめて、あなたがたの先祖せんぞかみしゅみやきよめ、聖所せいじょからけがれをのぞりなさい。

29:6 われわれの先祖せんぞつみおかし、われわれのかみしゅあくられることをって、しゅて、しゅのすまいにかおをそむけ、うしろをけた。

29:7 またろうじ、ともしびをし、聖所せいじょでイスラエルのかみこうをたかず、燔祭はんさいをささげなかった。

29:8 それゆえ、しゅいかりはユダとエルサレムにのぞみ、あなたがたがるように、しゅかれらをおそれとおどろきと物笑ものわらいにされた。

29:9 よ、われわれのちちたちはつるぎにたおれ、われわれのむすこたち、むすめたち、つまたちはこれがために捕虜ほりょとなった。

29:10 いまわたしは、イスラエルのかみしゅ契約けいやくむすこころざしをもっている。そうすればそのはげしいいかりは、われわれをはなれるであろう。

29:11 わがらよ、いまおこたってはならない。しゅはあなたがたをえらんで、しゅまえってつかえさせ、ご自分じぶんつかえるものとなし、またこうをたくものとされたからである」。

29:12 そこでレビびとはがった。すなわちコハテびとの子孫しそんのうちでは、アマサイのマハテおよびアザリヤのヨエル。メラリの子孫しそんでは、アブデのキシおよびエハレレルのアザリヤ。ゲルションびとのうちでは、ジンマのヨアおよびヨアのエデン。

29:13 エリザパンの子孫しそんのうちでは、シムリとエイエル。アサフの子孫しそんのうちでは、ゼカリヤとマッタニヤ。

29:14 ヘマンの子孫しそんのうちでは、エヒエルとシメイ。エドトンの子孫しそんのうちでは、シマヤとウジエルである。

29:15 かれらはその兄弟きょうだいたちをあつめてきよめ、しゅ言葉ことばによるおう命令めいれいしたがって、しゅみやきよめるためにはいってた。

29:16 祭司さいしたちがしゅみやおくにはいってこれをきよめ、しゅみやにあったけがれたものをことごとくしゅみやにわはこすと、レビびとはそれをけてそとし、キデロンかわってった。

29:17 かれらは正月しょうがつ元日がんじつきよめることをはじめて、そのつきの八しゅみやろうたっした。それからしゅみやきよめるのに八ついやし、正月しょうがつの十六にちにこれをおわった。

29:18 そこでかれらはヒゼキヤおうところってった、「われわれはしゅみやをことごとくきよめ、また燔祭はんさいだんとそのすべての器物うつわもの、およびそなえのパンのつくえとそのすべての器物うつわものとをきよめました。

29:19 またアハズおうがその治世ちせいつみおかしててたすべての器物うつわものをもととのえてきよめました。それらはしゅ祭壇さいだんまえにあります」。

29:20 そこでヒゼキヤおうあさはやきいで、まちのつかさたちをあつめて、しゅみやのぼってき、

29:21 雄牛おうしとう雄羊おひつじとう小羊こひつじとうやぎ七とういてこさせ、くに聖所せいじょとユダのためにこれを罪祭ざいさいとし、アロンの子孫しそんである祭司さいしたちにめいじてこれをしゅ祭壇さいだんうえにささげさせた。

29:22 すなわち、雄牛おうしをほふると、祭司さいしたちはそのけて祭壇さいだんにふりかけ、また雄羊おひつじをほふると、その祭壇さいだんにふりかけ、また小羊こひつじをほふると、その祭壇さいだんにふりかけた。

29:23 そして罪祭ざいさいやぎをおう会衆かいしゅうまえいてたので、かれらはそのうえいた。

29:24 そして祭司さいしたちはこれをほふり、その罪祭ざいさいとして祭壇さいだんうえにささげてイスラエル全国ぜんこくのためにあがないをした。これはおうがイスラエル全国ぜんこくのために燔祭はんさいおよび罪祭ざいさいをささげることをめいじたためである。

29:25 おうはまたレビびとをしゅみやき、ダビデおよびおう先見者せんけんしゃガドと預言者よげんしゃナタンの命令めいれいしたがって、これにシンバル、立琴たてごとおよびことをとらせた。これはしゅがその預言者よげんしゃによってめいじられたところである。

29:26 こうしてレビびとはダビデの楽器がっきをとり、祭司さいしはラッパをとってった。

29:27 そこでヒゼキヤは燔祭はんさい祭壇さいだんうえにささげることをめいじた。燔祭はんさいをささげはじめたときしゅうたをうたい、ラッパをき、イスラエルのおうダビデの楽器がっきをならしはじめた。

29:28 そして会衆かいしゅうみな礼拝れいはいし、うたうたうものうたをうたい、ラッパはラッパをらし、燔祭はんさいおわるまですべてこのようであったが、

29:29 ささげることおわると、おうおよびかれともにいたものはみなをかがめて礼拝れいはいした。

29:30 またヒゼキヤおうおよびつかさたちはレビびとにめいじて、ダビデと先見者せんけんしゃアサフの言葉ことばをもってしゅをさんびさせた。かれらはよろこんでさんびし、とうをさげて礼拝れいはいした。

29:31 そのとき、ヒゼキヤはった、「あなたがたはすでにしゅつかえるためにきよめたのであるから、すすみよって、しゅみや犠牲ぎせい感謝かんしゃそなものたずさえてなさい」と。そこで会衆かいしゅう犠牲ぎせい感謝かんしゃそなものたずさえてた。またこころざしあるものみな燔祭はんさいたずさえてた。

29:32 会衆かいしゅうたずさえて燔祭はんさいかず雄牛おうし七十とう雄羊おひつじとう小羊こひつじ二百とう、これらはみなしゅ燔祭はんさいとしてささげるものであった。

29:33 また奉納物ほうのうぶつうし六百とう小羊こひつじ三千とうであった。

29:34 ところが祭司さいしすくなくてその燔祭はんさいものかわを、はぎつくすことができなかったので、その兄弟きょうだいであるレビびとがこれをたすけて、そのわざをなしえ、そのかん祭司さいしたちはきよめた。これはレビびとが祭司さいしたちよりも、きよめることに、きちょうめんであったからである。

29:35 このほかおびただしい燔祭はんさいがあり、また、酬恩祭しゅうおんさい脂肪しぼうおよび燔祭はんさい灌祭かんさいもあった。こうして、しゅみやつとめは回復かいふくされた。

29:36 このことは、にわかになされたけれども、かみがこのようにたみのためにそなえをされたので、ヒゼキヤおよびすべてのたみよろこんだ。 

第30章 

30:1 ヒゼキヤはイスラエルとユダにあまねくひとをつかわし、また手紙てがみをエフライムとマナセにおくり、エルサレムにあるしゅみやて、イスラエルのかみしゅ過越すぎこしまつりおこなうようにすすめた。

30:2 おうはすでにつかさたちおよびエルサレムにおるぜん会衆かいしゅうはかって、二がつ過越すぎこしまつりおこなうことをさだめた。

30:3 ――これはきよめた祭司さいしかずらず、たみもまた、エルサレムにあつまらなかったので、正月しょうがつにこれをおこなうことができなかったからである――

30:4 このことが、おうにもぜん会衆かいしゅうにもかったので、

30:5 このことさだめて、ベエルシバからダンまでイスラエルにあまねくふれしめし、エルサレムにて、イスラエルのかみしゅ過越すぎこしまつりおこなうことをすすめた。これはしるされているように、これをおこなものおおくなかったゆえである。

30:6 そこで飛脚ひきゃくたちは、おうとそのつかさたちからけた手紙てがみをもって、イスラエルとユダをあまねくめぐり、おういのちつたえてった、「イスラエルの人々ひとびとよ、あなたがたはアブラハム、イサク、イスラエルのかみしゅかえりなさい。そうすればしゅは、アッスリヤのおうたちのからのがれたのこりのあなたがたに、かえられるでしょう。

30:7 あなたがたのちちたちおよび兄弟きょうだいたちのようになってはならない。かれらはその先祖せんぞたちのかみしゅにむかってつみおかしたので、あなたがたのるようにしゅかれらをほろびにわたされたのです。

30:8 あなたがたのちちたちのように強情ごうじょうにならないで、しゅ帰服きふくし、しゅがとこしえに聖別せいべつされた聖所せいじょり、あなたがたのかみしゅつかえなさい。そうすれば、そのはげしいいかりがあなたがたをはなれるでしょう。

30:9 もしあなたがたがしゅかえるならば、あなたがたの兄弟きょうだいおよび子供こどもは、これをとらえていったものまえにあわれみをて、このくにかえることができるでしょう。あなたがたのかみしゅめぐみあり、あわれみあるかたであられるゆえ、あなたがたがかれかえるならば、かおをあなたがたにそむけられることはありません」。

30:10 このように飛脚ひきゃくたちは、エフライムとマナセのくににはいって、まちからまちめぐり、ついに、ゼブルンまでったが、人々ひとびとはこれをあざけりわらった。

30:11 ただしアセル、マナセ、ゼブルンのうちにはひくくして、エルサレムにきた人々ひとびともあった。

30:12 またユダにおいてはかみ人々ひとびとに一つこころあたえて、おうとつかさたちがしゅ言葉ことばによってめいじたことをおこなわせた。

30:13 こうして二がつになって、おおくのたみは、たねれぬパンのまつりおこなうためエルサレムにあつまったが、非常ひじょうおおきな会衆かいしゅうであった。

30:14 かれらはってエルサレムにあるもろもろの祭壇さいだんのぞき、またすべてのこうをたく祭壇さいだんのぞいてキデロンかわげすて、

30:15 二がつの十四過越すぎこし小羊こひつじをほふった。そこで祭司さいしたちおよびレビびとはみずからじ、きよめてしゅみや燔祭はんさいたずさえてた。

30:16 かれらはかみひとモーセの律法りっぽうしたがい、いつものようにそのところち、祭司さいしたちは、レビびとのからけてそそいだ。

30:17 ときに、会衆かいしゅうのうちにまだきよめていないものおおかったので、レビびとはそのきよくないすべての人々ひとびとかわって過越すぎこし小羊こひつじをほふり、しゅきよめてささげた。

30:18 おおくのたみすなわちエフライム、マナセ、イッサカル、ゼブルンからきたおおくのものはまだきよめていないのに、きしるされたとおりにしないで過越すぎこしものべた。それでヒゼキヤは、かれらのためにいのってった、「めぐみふかきしゅよ、かれらをゆるしてください。

30:19 かれらは聖所せいじょきよめの規定きていどおりにしなかったけれども、そのこころかたむけてかみもとめ、その先祖せんぞかみしゅもとめたのです」。

30:20 しゅはヒゼキヤにいて、たみをいやされた。

30:21 そこでエルサレムにていたイスラエルの人々ひとびとおおいなるよろこびをいだいて、七日なぬかのあいだたねれぬパンのまつりおこなった。またレビびとと祭司さいしたちは日々ひびしゅをさんびし、ちからをつくしてしゅをたたえた。

30:22 そしてヒゼキヤはしゅつとめによくつうじているすべてのレビびとをふかくねぎらった。こうして人々ひとびと酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいをささげ、その先祖せんぞかみしゅ感謝かんしゃして、七日なぬかのあいだまつりそなものべた。

30:23 なおぜん会衆かいしゅうあいはかって、さらに七日なぬかのあいだまつりまもることをさだめ、よろこびをもってまた七日なぬかのあいだまもった。

30:24 ときにユダのおうヒゼキヤは雄牛おうし一千とうひつじ七千とう会衆かいしゅうおくり、また、つかさたちは雄牛おうし一千とうひつじいちまんとう会衆かいしゅうおくった。祭司さいしもまたおおきよめた。

30:25 ユダのぜん会衆かいしゅうおよび祭司さいし、レビびと、ならびにイスラエルからきたぜん会衆かいしゅう、およびイスラエルのからきた他国たこくじんと、ユダに他国たこくじんみなよろこんだ。

30:26 このようにエルサレムにおおいなるよろこびがあった。イスラエルのおうダビデのソロモンのときからこのかた、このようなことはエルサレムになかった。

30:27 このとき祭司さいしたちとレビびとはって、たみ祝福しゅくふくしたが、そのこえかれ、そのいのりしゅせいなるすみかであるてんたっした。 

第31章 

31:1 このことがすべておわったとき、そこにいたイスラエルびとはみな、ユダの町々まちまちって、石柱せきちゅうくだき、アシラぞうたおし、ユダとベニヤミンのぜん、およびエフライムとマナセにあるたかところ祭壇さいだんとをりこわし、ついにこれをことごとく破壊はかいした。そしてイスラエルの人々ひとびとはおのおのその町々まちまち、その所領しょりょうかえった。

31:2 ヒゼキヤは祭司さいしおよびレビびとのはんさだめ、はんごとにおのおのそのつとめにしたがって、祭司さいしとレビびとに燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいをささげさせ、しゅの営のもんつとめをし、感謝かんしゃをし、さんびをさせた。

31:3 また燔祭はんさいのために自分じぶん財産ざいさんのうちからおうぶんした。すなわち朝夕あさゆう燔祭はんさいおよび安息日あんそくにち新月しんげつさだめのまつりなどの燔祭はんさいのためにして、しゅ律法りっぽうにしるされているとおりにした。

31:4 またエルサレムにたみに、祭司さいしとレビびとにそのぶんあたえることをめいじた。これはかれらをしてしゅ律法りっぽうをゆだねさせるためである。

31:5 その命令めいれいつたわるやいなや、イスラエルの人々ひとびと穀物こくもつさけあぶらみつならびにはたけのもろもろの産物さんぶつ初物はつものおおくささげ、またすべてのものの十ぶんの一をおびただしくたずさえてた。

31:6 ユダの町々まちまちんでいたイスラエルとユダの人々ひとびともまたうしひつじの十ぶんの一ならびにそのかみしゅにささげられた奉納物ほうのうぶつたずさえてて、これをかさねた。

31:7 三がつにこれをかさねることをはじめ、七がつにこれをおわった。

31:8 ヒゼキヤおよびつかさたちはて、そのかさねたものしゅとそのたみイスラエルを祝福しゅくふくした。

31:9 そしてヒゼキヤがそのかさねたものについて祭司さいしおよびレビびとにたずねたとき

31:10 ザドクのいえから祭司さいしちょうアザリヤはかれこたえてった、「たみしゅみやそなものたずさえてることをはじめてからこのかた、われわれはきるほどべたが、たくさんのこりました。しゅがそのたみめぐまれたからです。それでわれわれは、このようにおおくののこったものをもっているのです」。

31:11 そこでヒゼキヤはしゅみやのうちにしつもうけることをめいじたので、かれらはこれをもうけ、

31:12 そのそなものの十ぶんの一および奉納物ほうのうぶつ忠実ちゅうじつたずされた。これをつかさどるもののかしらはレビびとコナニヤで、その兄弟きょうだいシメイはかれものとなり、

31:13 エヒエル、アザジヤ、ナハテ、アサヘル、エレモテ、ヨザバデ、エリエル、イスマキヤ、マハテ、ベナヤらは、ヒゼキヤおうおよびかみみやのつかさアザリヤの任命にんめいによって、コナニヤおよびその兄弟きょうだいシメイをたすけて、その監督かんとくしゃとなった。

31:14 ひがしもんまもものレビびとイムナのコレは、かみにささげる自発じはつのささげものをつかさどり、しゅそなものおよびもっとせいなるもの分配ぶんぱいした。

31:15 かれたすけるものはエデン、ミニヤミン、エシュア、シマヤ、アマリヤおよびシカニヤで、みな祭司さいし町々まちまちでその兄弟きょうだいたちに、はんによって、老若ろうにゃくひとしく忠実ちゅうじつ分配ぶんぱいした。

31:16 ただしすべて登録とうろくされた三さい以上いじょう男子だんししゅみやり、そのはんしたがって日々ひび職分しょくぶんをつくし、その受持うけもちつとめをなすもののぞかれた。

31:17 祭司さいし登録とうろくはその氏族しぞくによってなされ、二十さい以上いじょうのレビびとの登録とうろくはそのはんにより、その受持うけもちにしたがってなされた。

31:18 また祭司さいしはそのおさ、そのつま、そのむすこ、そのむすめぜん会衆かいしゅうとも登録とうろくした。かれらは忠実ちゅうじつせいなることにささげたからである。

31:19 また町々まちまち放牧ほうぼくにおるアロンの子孫しそんである祭司さいしたちのためには、まちごとにひとざしえらんで、祭司さいしのうちのすべてのおとこおよびレビびとのうちの登録とうろくされたすべてのものに、そのぶんあたえさせた。

31:20 ヒゼキヤはユダ全国ぜんこくにこのようにし、ことただしいこと忠実ちゅうじつことをそのかみしゅまえった。

31:21 かれがそのかみもとめるためにかみみやつとめにつき、律法りっぽうにつき、いましめについてはじめたわざは、ことごとくこころをつくしておこない、これをなしげた。 

第32章 

32:1 ヒゼキヤがこれらのこと忠実ちゅうじつったのち、アッスリヤのおうセナケリブがてユダに侵入しんにゅうし、堅固けんご町々まちまちかってじんり、これをろうとした。

32:2 ヒゼキヤはセナケリブがて、エルサレムをめようとするのをたので、

32:3 そのつかさたちおよび勇士ゆうしたちと相談そうだんして、まちそとにあるいずみみずを、ふさごうとした。かれらはこれをたすけた。

32:4 おおくのたみあつまって、すべてのいずみおよびくになかながれる谷川たにがわをふさいでった、「アッスリヤのおうたちがきて、おおくのみずられるようなことをしておいていいだろうか」。

32:5 ヒゼキヤはまた勇気ゆうきして、やぶれた城壁じょうへきをことごとくきずなおして、そのうえにやぐらをて、そのそとにまた城壁じょうへきめぐらし、ダビデのまちのミロを堅固けんごにし、武器ぶきおよびたておおつくり、

32:6 ぐんちょうたみうえき、まちもん広場ひろばたみあつめて、これをはげましてった、

32:7 「こころつよくし、いさみたちなさい。アッスリヤのおうをも、かれともにいるすべての群衆ぐんしゅうをもおそれてはならない。おののいてはならない。われわれとともにおるものかれらとともにおるものよりもおおいなるものだからである。

32:8 かれともにおるものにくうでである。しかしわれわれとともにおるものはわれわれのかみしゅであって、われわれをたすけ、われわれにかわってたたかわれる」。たみはユダのおうヒゼキヤの言葉ことば安心あんしんした。

32:9 こののちアッスリヤのおうセナケリブはそのぜんぐんをもってラキシをかこんでいたが、その家来けらいをエルサレムにつかわして、ユダのおうヒゼキヤおよびエルサレムにいるすべてのユダのひとげさせてった、

32:10 「アッスリヤのおうセナケリブはこういます、『あなたがたはなにたのんでエルサレムにこもっているのか。

32:11 ヒゼキヤは「われわれのかみしゅがアッスリヤのおうから、われわれをすくってくださる」とって、あなたがたをそそのかし、えと、かわきをもって、あなたがたをなせようとしているのではないか。

32:12 このヒゼキヤはしゅのもろもろのたかところ祭壇さいだんのぞき、ユダとエルサレムにめいじて、「あなたがたはただ一つの祭壇さいだんまえ礼拝れいはいし、そのうえ犠牲ぎせいをささげなければならない」とったものではないか。

32:13 あなたがたは、わたしおよびわたしの先祖せんぞたちが、国々くにぐにのすべてのたみにしたことをらないのか。それらの国々くにぐにたみ神々かみがみは、すこしでもそのくにを、わたしのからすくすことができたか。

32:14 わたしの先祖せんぞたちがほろぼしつくしたそれらの国民こくみんのもろもろのかみのうち、だれか自分じぶんたみをわたしのからすくすことのできたものがあるか。それで、どうしてあなたがたのかみが、あなたがたをわたしのからすくすことができよう。

32:15 それゆえ、あなたがたはヒゼキヤにあざむかれてはならない。そそのかされてはならない。またかれしんじてはならない。いずれのたみ、いずれのくにかみもそのたみをわたしの、または、わたしの先祖せんぞからすくいだすことができなかったのだから、ましてあなたがたのかみが、どうしてわたしのからあなたがたをすくいだすことができようか』」。

32:16 セナケリブの家来けらいは、このほかにもおおしゅなるかみ、およびそのしもべヒゼキヤをそしった。

32:17 セナケリブはまた手紙てがみおくって、イスラエルのかみしゅをあざけり、かつそしってった、「諸国しょこくたみ神々かみがみが、そのたみをわたしのからすくさなかったように、ヒゼキヤのかみも、そのたみをわたしのからすくさないであろう」と。

32:18 そしてかれらは大声おおごえをあげ、ユダヤの言葉ことばをもって、城壁じょうへきうえにいるエルサレムのたみかってさけび、これをおどし、かつおびやかした。かれらはまちるためである。

32:19 このようにかれらがエルサレムのかみについてかたること、ひとのわざである地上ちじょうたみ神々かみがみについてかたるようであった。

32:20 そこでヒゼキヤおうおよびアモツの預言者よげんしゃイザヤはともいのって、てんばわったので、

32:21 しゅはひとりのみ使つかいをつかわして、アッスリヤおう陣営じんえいにいるすべてのだい勇士ゆうし将官しょうかんぐんちょうらをほろぼされた。それでおう赤面せきめんして自分じぶんくにかえったが、そのかみいえにはいったとき、そののひとりが、つるぎをもってかれをそのところころした。

32:22 このようにしゅは、ヒゼキヤとエルサレムの住民じゅうみんをアッスリヤのおうセナケリブのおよびすべてのてきからすくし、いたるところかれらをまもられた。

32:23 そこでおおくの人々ひとびとはささげものをエルサレムにたずさえてきてしゅにささげ、また宝物ほうもつをユダのおうヒゼキヤにおくった。こののちヒゼキヤは万国ばんこくたみたっとばれた。

32:24 そのころ、ヒゼキヤはんでぬばかりであったが、しゅいのったので、しゅはこれにこたえて、しるしをたまわった。

32:25 しかしヒゼキヤはそのけためぐみにむくいることをせず、そのこころたかぶったので、いかりがかれとユダおよびエルサレムにのぞもうとしたが、

32:26 ヒゼキヤはそのこころたかぶりをいてへりくだり、またエルサレムの住民じゅうみん同様どうようにしたので、しゅいかりは、ヒゼキヤのにはかれらにのぞまなかった。

32:27 ヒゼキヤはとみ栄誉えいよをきわめ、宝蔵ほうぞうつくって、きんぎん宝石ほうせき香料こうりょうたておよび各種かくしゅたっと器物うつわものをおさめ、

32:28 また倉庫そうこつくって穀物こくもつさけあぶらなどの産物さんぶつをおさめ、小屋こや つくって種々しゅじゅ家畜かちくき、おりをつくってひつじれをき、

32:29 また多数たすうまちもうけ、かつひつじうしをおびただしく所有しょゆうした。かみ非常ひじょうおおくのざいかれたまわったからである。

32:30 このヒゼキヤはまたギホンのみずうえみなもとをふさいで、これをダビデのまち西にしほうにまっすぐにくだした。このようにヒゼキヤはそのすべてのわざをなしげた。

32:31 しかしバビロンのきみたちが使者ししゃをつかわして、このくににあった、しるしについてたずねさせたときには、かみかれこころみて、かれこころにあることを、ことごとくるためにかれかれた。

32:32 ヒゼキヤのその行為こういおよびその徳行とっこうは、アモツの預言者よげんしゃイザヤの黙示もくしとユダとイスラエルのれつおうしょにしるされている。

32:33 ヒゼキヤはその先祖せんぞたちとともねむったので、ダビデの子孫しそんはかのうちのたかところほうむられた。ユダの人々ひとびとおよびエルサレムの住民じゅうみんみなそのあたってかれ敬意けいいあらわした。そのマナセがかれかわっておうとなった。 

第33章 

33:1 マナセは十二さいおうとなり、五十五ねんあいだエルサレムでおさめた。

33:2 かれしゅがイスラエルの人々ひとびとまえからはらわれた国々くにぐにたみにくむべきおこないにならって、しゅまえあくおこなった。

33:3 すなわち、そのちちヒゼキヤがこわしたたかところふたたきずき、またもろもろのバアルのために祭壇さいだんもうけ、アシラぞうつくり、てん万象ばんしょうおがんで、これにつかえ、

33:4 またしゅが「わが永遠えいえんにエルサレムにある」とわれたしゅみやのうちに数個すうこ祭壇さいだんきずき、

33:5 しゅみやの二つのにわてん万象ばんしょうのために祭壇さいだんきずいた。

33:6 かれはまたベンヒンノムのたにでそのともいてそなものとし、うらないをし、魔法まほうをつかい、まじないをおこない、口寄くちよせと、うらな任用にんようするなど、しゅまえおおくのあくって、そのいかりをひきおこした。

33:7 かれはまたきざんだ偶像ぐうぞうつくってかみみや安置あんちした。かみはこのみやについてダビデとそのソロモンにわれたことがある、「わたしはこのみやと、わたしがイスラエルのすべての部族ぶぞくのうちからえらんだエルサレムとに、わたしの永遠えいえんく。

33:8 かれらがもし、わたしがすべてめいじたこと、すなわち、モーセがつたえたすべての律法りっぽうさだめとおきてとをつつしんでおこなうならば、わたしがあなたがたの先祖せんぞのためにさだめたから、かさねてイスラエルのあしうつすことをしない」と。

33:9 マナセはこのようにユダとエルサレムの住民じゅうみんまよわせ、しゅがイスラエルの人々ひとびとまえほろぼされた国々くにぐにたみにもまさってあくおこなわせた。

33:10 しゅはマナセおよびそのたみげられたが、かれらはこころめなかった。

33:11 それゆえ、しゅはアッスリヤのおう軍勢ぐんぜいしょしょうをこれにめこさせられたので、かれらはマナセをかぎでとらえ、青銅せいどうのかせにつないで、バビロンにいてった。

33:12 かれなやみにあうにおよんで、そのかみしゅねがもとめ、その先祖せんぞかみまえおおいにひくくして、

33:13 かみいのったので、かみはそのいのりけいれ、そのねがいをき、かれをエルサレムにかえって、ふたたくにのぞませられた。これによってマナセはしゅこそ、まことにかみにいますことをった。

33:14 こののちかれはダビデのまちそといしがきをギホンの西にしほうたにのうちにきずき、うおもん入口いりぐちにまでおよぼし、またオペルにいしがきをめぐらして、非常ひじょうたかくこれをきずげ、ユダのすべての堅固けんごまちぐんちょうき、

33:15 またしゅみやから、異邦いほう神々かみがみおよび偶像ぐうぞうのぞき、しゅみややまとエルサレムに自分じぶんきずいたすべての祭壇さいだんのぞいて、まちそとて、

33:16 しゅ祭壇さいだんきずなおして、酬恩祭しゅうおんさいおよび感謝かんしゃ犠牲ぎせいを、そのうえにささげ、ユダにめいじてイスラエルのかみしゅつかえさせた。

33:17 しかしたみは、なおたかところ犠牲ぎせいをささげた。ただしそのかみしゅにのみささげた。

33:18 マナセのそのほかの行為こうい、そのかみにささげたいのり、およびイスラエルのかみしゅをもってかれげた先見者せんけんしゃたちの言葉ことばは、イスラエルのれつおう記録きろくのうちにしるされている。

33:19 またそのいのりと、いのりかれたこと、そのもろもろのつみと、とが、そのひくくするまえたかところきずいて、アシラぞうおよびきざんだぞうてた場所ばしょなどは、先見者せんけんしゃ記録きろくのうちにしるされている。

33:20 マナセはその先祖せんぞたちとともねむったので、そのいえほうむられた。そのアモンがかれかわっておうとなった。

33:21 アモンはおうとなったとき二十二さいで、二ねんあいだエルサレムでおさめた。

33:22 かれはそのちちマナセのしたようにしゅまえあくおこなった。すなわちアモンはそのちちマナセがつくったもろもろのきざんだぞう犠牲ぎせいをささげて、これにつかえ、

33:23 そのちちマナセがひくくしたようにしゅまえひくくしなかった。かえってこのアモンは、いよいよそのとがをした。

33:24 その家来けらいたちはとうむすんでかれにそむき、かれをそのいえころした。

33:25 しかしくにたみは、とうむすんでアモンおうにそむいたものどもをことごとくころした。そしてくにたみはそのヨシヤをおうとなして、そのあとをがせた。 

第34章 

34:1 ヨシヤは八さいのときおうとなり、エルサレムで三十一ねんあいだおさめた。

34:2 かれしゅしとられることをなし、そのちちダビデのみちあゆんで、みぎにもひだりにもまがらなかった。

34:3 かれはまだわかかったが、その治世ちせいだいねんちちダビデのかみもとめることをはじめ、その十二ねんにはたかところ、アシラぞうきざんだぞうぞうなどをのぞいて、ユダとエルサレムをきよめることをはじめ、

34:4 もろもろのバアルの祭壇さいだんを、自分じぶんまえちこわさせ、そのうえっていたこう祭壇さいだんたおし、アシラぞうきざんだぞうぞうくだいて粉々こなごなにし、これらのぞう犠牲ぎせいをささげたものどものはかうえにそれをまきらし、

34:5 祭司さいしらのほねをそのもろもろの祭壇さいだんうえき、こうしてユダとエルサレムをきよめた。

34:6 またマナセ、エフライム、シメオンおよびナフタリのれた町々まちまちにもこのようにし、

34:7 もろもろの祭壇さいだんをこわし、アシラぞうおよびもろもろのきざんだぞう粉々こなごなくだき、イスラエル全国ぜんこくこう祭壇さいだんをことごとくたおして、エルサレムにかえった。

34:8 ヨシヤはその治世ちせいの十八ねんに、くにみやとをきよめたとき、そのかみしゅみやつくろわせようと、アザリヤのシャパン、まちのつかさマアセヤおよびヨアハズの史官しかんヨアをつかわした。

34:9 かれらはだい祭司さいしヒルキヤのもとへって、かみみやにはいったかねわたした。これはもんまもるレビびとがマナセ、エフライムおよびそののすべてのイスラエル、ならびにユダとベニヤミンのすべてのひと、およびエルサレムの住民じゅうみんからあつめたものである。

34:10 かれらはこれをしゅみや監督かんとくする職工しょっこうらのわたしたので、しゅみやはたら職工しょっこうらは、これをみやつくろなおすために支払しはらった。

34:11 すなわち、大工だいくおよび建築者けんちくしゃにこれをわたして、ユダのおうたちがやぶった建物たてもののために、いしおよび骨組ほねぐみ材木ざいもくわせ、はりざいととのえさせた。

34:12 その人々ひとびと忠実ちゅうじつ仕事しごとをした。その監督かんとくしゃはメラリの子孫しそんであるレビびとヤハテとオバデヤ、およびコハテびとの子孫しそんであるゼカリヤとメシュラムであって、工事こうじをつかさどった。また楽器がっきたくみなレビびとがこれにともなった。

34:13 かれらはまたもの監督かんとくし、様々さまざま仕事しごとはたらくすべてのものをつかさどった。またのレビびとは書記しょきとなり、役人やくにんとなり、また門衛もんえいとなった。

34:14 さてかれらがしゅみやにはいったかねりだしたとき祭司さいしヒルキヤはモーセのつたえたしゅ律法りっぽうしょ発見はっけんした。

34:15 そこでヒルキヤは書記官しょきかんシャパンにった、「わたしはしゅみや律法りっぽうしょ発見はっけんしました」と。そしてヒルキヤはそのしょをシャパンにわたした。

34:16 シャパンはそのしょおうのもとにってき、さらにおう復命ふくめいしてった、「しもべらはゆだねられたことをことごとくなし、

34:17 しゅみやにあったかねをあけて、監督かんとくしゃおよび職工しょっこうわたしました」。

34:18 書記官しょきかんシャパンはまたおうげて、「祭司さいしヒルキヤはわたしに一つの書物しょもつわたしました」とい、シャパンはそれをおうまえんだ。

34:19 おうはその律法りっぽう言葉ことばいてころもいた。

34:20 そしておうはヒルキヤおよびシャパンのアヒカムとミカのアブドンと書記官しょきかんシャパンとおう家来けらいアサヤとにめいじてった、

34:21 「あなたがたはって、この発見はっけんされた書物しょもつ言葉ことばについてわたしのために、またイスラエルとユダののこりのもののためにしゅいなさい。われわれの先祖せんぞたちがしゅ言葉ことばまもらず、すべてこの書物しょもつにしるされていることをおこなわなかったので、しゅはわれわれにおおいなるいかりをそそがれるからです」。

34:22 そこでヒルキヤおよびおうのつかわした人々ひとびとは、シャルムのつまであるおんな預言者よげんしゃホルダのもとへった。シャルムはハスラのであるトクハテので、衣装いしょうまもものである。ときにホルダは、エルサレムのだいんでいた。かれらはホルダにその趣意しゅいかたったので、

34:23 ホルダはかれらにった、「イスラエルのかみしゅはこうおおせられます、『あなたがたをわたしにつかわしたひとげなさい。

34:24 しゅはこうおおせられます。よ、わたしはユダのおうまえんだ書物しょもつにしるされているもろもろののろい、すなわちわざわいをこのところと、ここにものくだす。

34:25 かれらはわたしをてて、神々かみがみこうをたき、自分じぶんつくったもろもろのものをもって、わたしのいかりをおこそうとしたからである。それゆえ、わたしのいかりは、このところそそがれてえない。

34:26 しかしあなたがたをつかわして、しゅわせるユダのおうにはこういなさい。イスラエルのかみしゅはこうおおせられる。あなたがいた言葉ことばについては、

34:27 このところと、ここにものめるかみ言葉ことばを、あなたがいたときこころい、かみまえをひくくし、わたしのまえにへりくだり、ころもいて、わたしのまえいたので、わたしもまた、あなたにいた、としゅわれる。

34:28 よ、わたしはあなたを先祖せんぞたちのもとにあつめる。あなたはやすらかにあなたのはかあつめられる。あなたはわたしがこのところと、ここにものくだすもろもろのわざわいることがない』と」。かれらはおう復命ふくめいした。

34:29 そこでおうひとをつかわしてユダとエルサレムの長老ちょうろうをことごとくあつめ、

34:30 そしておうしゅみやのぼってった。ユダのすべての人々ひとびと、エルサレムの住民じゅうみん祭司さいし、レビびと、およびすべてのたみは、いたものわかものもことごとくかれしたがった。そこでおうしゅみや発見はっけんした契約けいやくしょ言葉ことばを、ことごとくかれらのみみかせ、

34:31 そしておう自分じぶんところって、しゅまえ契約けいやくて、しゅしたがってあゆみ、こころをつくし、精神せいしんをつくして、そのいましめと、あかしとさだめとをまもり、このしょにしるされた契約けいやく言葉ことばおこなおうとい、

34:32 エルサレムおよびベニヤミンの人々ひとびとみなこれにくわわらせた。エルサレムの住民じゅうみん先祖せんぞかみであるそのかみ契約けいやくにしたがってった。

34:33 ヨシヤはイスラエルの人々ひとびとぞくするすべてのから、にくむべきものをことごとくのぞき、イスラエルにいるすべてのひとをそのかみしゅつかえさせた。ヨシヤがにあるあいだは、かれらは先祖せんぞかみしゅしたがってはなれなかった。 

第35章 

35:1 ヨシヤはエルサレムでしゅ過越すぎこしまつりおこなった。すなわち正月しょうがつの十四過越すぎこし小羊こひつじをほふらせ、

35:2 祭司さいしにその職務しょくむをとりおこなわせ、かれらをはげましてしゅみやつとめをさせ、

35:3 またしゅせいなるものとなってすべてのイスラエルびとをおしえるレビびとにった、「あなたがたはイスラエルのおうダビデのソロモンのてたみやに、せいなるはこきなさい。ふたたびこれをかたにになうにおよばない。あなたがたのかみしゅおよびそのたみイスラエルにつかえなさい。

35:4 あなたがたはイスラエルのおうダビデのしょ、およびそのソロモンのしょもとづいて氏族しぞくにしたがい、そのはんによって、みずからそなえをなし、

35:5 あなたがたの兄弟きょうだいであるたみ人々ひとびと氏族しぞく区分くぶんにしたがって聖所せいじょち、このためにレビびとの氏族しぞくぶん けることのないようにしなさい。

35:6 あなたがたは過越すぎこし小羊こひつじをほふり、きよめ、あなたがたの兄弟きょうだいのためにそなえをし、モーセがつたえたしゅ言葉ことばにしたがっておこないなさい」。

35:7 ヨシヤは、小羊こひつじおよびやぎをたみ人々ひとびとおくった。これはみなそのところにいるすべてのひとのための過越すぎこしそなものであって、そのかず三万、また雄牛おうし三千をおくった。それらはおう所有しょゆうからしたのである。

35:8 そのつかさたちもたみ祭司さいしとレビびとに真こころからおくった。またかみみやのつかさたちヒルキヤ、ゼカリヤ、エヒエルも小羊こひつじやぎ二千六百とううし三百とう祭司さいしあたえて過越すぎこしそなものとした。

35:9 またレビびとのちょうである人々ひとびとすなわちコナニヤおよびその兄弟きょうだいシマヤ、ネタンエルならびにハシャビヤ、エイエル、ヨザバデなども小羊こひつじやぎ五千とううし五百とうをレビびとにおくって過越すぎこしそなものとした。

35:10 このようにつとめのことがそなわったので、おういのちしたがって祭司さいしたちはそのち、レビびとはそのはんしたがってつかえ、

35:11 やがて過越すぎこし小羊こひつじがほふられたので、祭司さいしはそのってそそいだ。レビびとはそのかわをはいだ。

35:12 それから燔祭はんさいものをとりけ、それをたみ人々ひとびと氏族しぞく区分くぶんしたがってわたし、しゅにささげさせた。これはモーセのしょにしるされたとおりである。またうしをもこのようにした。

35:13 そしてさだめにしたがって過越すぎこし小羊こひつじであぶり、そのせいなるそなものふかなべ、かま、あさなべなどにて、いそいですべてのたみ人々ひとびとにくばった。

35:14 そののちかれらは自分じぶんのためと、祭司さいしたちのためにそなえをした。アロンの子孫しそんである祭司さいしたちは、燔祭はんさい脂肪しぼうをささげるのにいそがしくて、よるになったからである。それでレビびとは自分じぶんたちのためと、アロンの子孫しそんである祭司さいしたちのためにそなえたのである。

35:15 アサフの子孫しそんであるうたうたうものたちは、ダビデ、アサフ、ヘマンおよびおう先見者せんけんしゃエドトンのいのちしたがってそのにおり、門衛もんえいたちはおのおのもんにいて、その職務しょくむはなれるにおよばなかった。兄弟きょうだいであるレビびとがかれらのためにそなえたからである。

35:16 このようにそのしゅつとめのことがことごとくそなわったので、ヨシヤおういのちしたがって過越すぎこしまつりおこない、しゅ祭壇さいだん燔祭はんさいをささげた。

35:17 ここにていたイスラエルの人々ひとびとは、そのとき過越すぎこしまつりおこない、また七日なぬかあいだたねれぬパンのまつりおこなった。

35:18 預言者よげんしゃサムエルのからこのかた、イスラエルでこのような過越すぎこしまつりおこなったことはなかった。またイスラエルの諸王しょおうのうちには、ヨシヤが、祭司さいし、レビびと、ならびにそこにたユダとイスラエルのすべての人々ひとびと、およびエルサレムの住民じゅうみんともったような過越すぎこしまつりおこなったものはひとりもなかった。

35:19 この過越すぎこしまつりはヨシヤの治世ちせいだい十八ねんおこなわれた。

35:20 このようにヨシヤがみやととのえたのち、エジプトのおうネコはユフラテかわのほとりにあるカルケミシでたたかうためにのぼってきたので、ヨシヤはこれをふせごうとった。

35:21 しかしネコはかれ使者ししゃをつかわしてった、「ユダのおうよ、われわれはおたがいなにのあずかるところがありますか。わたしはきょう、あなたをめようとしてたのではありません。わたしのてきいえめようとしてたのです。かみがわたしにめいじていそがせています。わたしとともにおられるかみさからうことをやめなさい。そうしないと、かみはあなたをほろぼされるでしょう」。

35:22 しかしヨシヤはかえすことをこのまず、かえってかれたたかうために、姿すがたえ、かみくちからたネコの言葉ことばきいれず、ってメギドのたにたたかったが、

35:23 射手しゃしゅものどもがヨシヤをあてたので、おうはその家来けらいたちに、「わたしをたすせ。わたしはひどくきずついた」とった。

35:24 そこで家来けらいたちはかれくるまからたすし、おうのもっていただい二のくるませてエルサレムにつれてったが、ついにんだので、その先祖せんぞはかにこれをほうむった。そしてユダとエルサレムはみなヨシヤのためにかなしんだ。

35:25 ときにエレミヤはヨシヤのために哀歌あいかつくった。うたうたうおとこうたうたうおんな今日こんにちいたるまで、その哀歌あいかのうちにヨシヤのことをべ、イスラエルのうちにこれをれいとした。これは哀歌あいかのうちにしるされている。

35:26 ヨシヤのその行為こういしゅ律法りっぽうにしるされたところしたがってった徳行とっこう

35:27 およびその始終しじゅうおこないなどは、イスラエルとユダのれつおうしょにしるされている。 

第36章 

36:1 くにたみはヨシヤのエホアハズをて、エルサレムでそのちちかわっておうとならせた。

36:2 エホアハズはおうとなったとき二十三さいで、エルサレムで三つきあいだおさめたが、

36:3 エジプトのおうはエルサレムでかれはいし、かつぎん百タラント、きん一タラントの罰金ばっきんくにした。

36:4 そしてエジプトおうかれ兄弟きょうだいエリアキムをユダとエルサレムのおうとし、そのをエホヤキムとあらため、その兄弟きょうだいエホアハズをとらえてエジプトへいてった。

36:5 エホヤキムはおうとなったとき二十五さいで、十一ねんあいだエルサレムでおさめた。かれはそのかみしゅまえあくおこなった。

36:6 ときに、バビロンのおうネブカデネザルがかれところのぼり、かれをバビロンにいてこうとして、かせにつないだ。

36:7 ネブカデネザルはまたしゅみや器物うつわものをバビロンにはこんでって、バビロンにあるその宮殿きゅうでんにそれをおさめた。

36:8 エホヤキムのその行為こうい、そのったにくむべきことおよびかれがひそかにったことなどは、イスラエルとユダのれつおうしょにしるされている。そのエホヤキンがかれかわっておうとなった。

36:9 エホヤキンはおうとなったときさいで、エルサレムで三つきと十あいだおさめ、しゅまえあくおこなった。

36:10 としあらたまりはるになって、ネブカデネザルおうひとをつかわして、かれしゅみやたっと器物うつわものともにバビロンにれてかせ、その兄弟きょうだいゼデキヤをユダとエルサレムのおうとした。

36:11 ゼデキヤはおうとなったとき二十一さいで、十一ねんあいだエルサレムでおさめた。

36:12 かれはそのかみしゅまえあくおこない、しゅ言葉ことばつたえる預言者よげんしゃエレミヤのまえに、をひくくしなかった。

36:13 かれはまた、かれかみをさしてちかわせたネブカデネザルおうにもそむいた。かれ強情ごうじょうで、そのこころをかたくなにして、イスラエルのかみしゅかえらなかった。

36:14 祭司さいしのかしらたちおよびたみらもまた、すべて異邦人いほうじんのもろもろのにくむべき行為こういにならって、はなはだしくつみおかし、しゅがエルサレムに聖別せいべつしておかれたしゅみやけがした。

36:15 その先祖せんぞかみしゅはそのたみと、すみかをあわれむがゆえに、しきりに、その使者ししゃかれらにつかわされたが、

36:16 かれらがかみ使者ししゃたちをあざけり、その言葉ことばかろんじ、その預言者よげんしゃたちをののしったので、しゅいかりがそのたみかっておこり、ついにすくうことができないようになった。

36:17 そこでしゅはカルデヤびとのおうかれらにめこさせられたので、かれはその聖所せいじょいえでつるぎをもって若者わかものたちをころし、若者わかものをも、処女しょじょをも、老人ろうじんをも、しらがのものをもあわれまなかった。しゅかれらをことごとくかれわたされた。

36:18 かれかみみやのもろもろの大小だいしょう器物うつわものしゅみやざいおうとそのつかさたちのざいなど、すべてこれをバビロンにたずさえてき、

36:19 かみみやき、エルサレムの城壁じょうへきをくずし、そのうちの宮殿きゅうでんをことごとくき、そのうちのたっと器物うつわものをことごとくこわした。

36:20 かれはまたつるぎをのがれたものどもを、バビロンにとらえてって、かれとそのらの家来けらいとなし、ペルシャのくにおこるまで、そうしていた。

36:21 これはエレミヤのくちによってつたえられたしゅ言葉ことば成就じょうじゅするためであった。こうしてくにはついにその安息あんそくをうけた。すなわちこれはそのれているあいだ安息あんそくして、ついに七十ねんちた。

36:22 ペルシャおうクロスの元年がんねんあたり、しゅはエレミヤのくちによってつたえたしゅ言葉ことば成就じょうじゅするため、ペルシャおうクロスのれい感動かんどうされたので、おうはあまねく国中くにぢゅうにふれしめし、またそれをしめしてった、

36:23 「ペルシャのおうクロスはこうう、『てんかみしゅ地上ちじょう国々くにぐにをことごとくわたしにたまわって、しゅみやをユダにあるエルサレムにてることをわたしにめいじられた。あなたがたのうち、そのたみであるものみな、そのかみしゅたすけをのぼってきなさい』」。