口語訳聖書(振り仮名付き)

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エゼキエルしょ

第1章    Ek-Audio 

1:1 だい三十ねんがつに、わたしがケバルがわのほとりで、捕囚ほしゅう人々ひとびとのうちにいたときてんひらけて、かみまぼろした。

1:2 これはエホヤキンおうとらうつされただいねんであって、そのつきの五に、

1:3 しゅ言葉ことばがケバルがわのほとり、カルデヤびとのでブジの祭司さいしエゼキエルにのぞみ、しゅがそのところかれうえにあった。

1:4 わたしがていると、よ、はげしいかぜおおいなるくもきたからて、その周囲しゅういかがやきがあり、たえずしていた。そのなか青銅せいどうのようにかがやくものがあった。

1:5 またそのなかから四つのきもののかたちてきた。その様子ようすはこうである。かれらはひと姿すがたをもっていた。

1:6 おのおの四つのかおをもち、またそのおのおのに四つのつばさがあった。

1:7 そのあしはまっすぐで、あしのうらはうしあしのうらのようであり、みがいた青銅せいどうのようにひかっていた。

1:8 その四方しほうに、そのおのおののつばさしたひとがあった。この四つのものはみなかおつばさをもち、

1:9 つばさたがいつらなり、ときまわらずに、おのおのかおかうところにまっすぐにすすんだ。

1:10 かおかたちは、おのおのその前方ぜんぽうひとかおをもっていた。四つのものみぎほうに、ししのかおをもち、四つのものひだりほううしかおをもち、また四つのものうしろのほうに、わしのかおをもっていた。

1:11 かれらのかおはこのようであった。そのつばさたかばされ、その二つはたがいつらなり、の二つをもってからだをおおっていた。

1:12 かれらはおのおのそのかおかうところへまっすぐにき、れいくところへかれらもき、そのときまわらない。

1:13 このきもののうちにはえるすみのようなものがあり、たいまつのように、きもののなかしている。かがやいて、そのから、いなずまがていた。

1:14 きものは、いなずまのひらめきのようにはやしていた。

1:15 わたしがきものをていると、きもののかたわら、うえがあった。四つのきものおのおのに、一つずつのである。

1:16 もろもろのかたちつくりは、ひかかんらんいしのようである。四つのものはおなかたちで、そのつくりは、あたかも、なかがあるようである。

1:17 そのときかれらは四方しほうのいずれかにき、ときまわらない。

1:18 四つのにはぶちとがあり、そのぶち周囲しゅういをもってたされていた。

1:19 きものがときには、もそのかたわらにき、きものがからあがるときは、もあがる。

1:20 れいところにはかれらもき、かれらにともなってあがる。きもののれいなかにあるからである。

1:21 かれらがときは、これらもき、かれらがとどまるときは、これらもとどまり、かれらがからあがるときは、もまたこれらとともにあがる。きもののれいなかにあるからである。

1:22 きもののあたまうえ水晶すいしょうのようにかがや大空おおぞらかたちがあって、かれらのあたまうえひろがっている。、

1:23 大空おおぞらしたにはまっすぐにばしたつばさがあり、たがいに相連あいつらなり、きものはおのおの二つのつばさをもって、からだをおおっている。

1:24 そのとき、わたしは大水おおみずこえ全能者ぜんのうしゃこえのようなつばさこえいた。そのこえひびきは大軍たいぐんこえのようで、そのとどまるときつばさをたれる。

1:25 またかれらのあたまうえ大空おおぞらからこえがあった。かれらがちとどまるときつばさをおろした。

1:26 かれらのあたまうえ大空おおぞらうえに、サファイヤのようなくらいかたちがあった。またそのくらいかたちうえに、ひと姿すがたのようなかたちがあった。

1:27 そしてそのこしとみえるところうえほうに、かたちのようなひか青銅せいどういろのものが、これをかこんでいるのをた。わたしはそのこしとみえるところしたほうに、のようなものをた。そしてかれのまわりにかがやきがあった。

1:28 そのまわりにあるかがやきのさまは、あめくもおこるにじのようであった。

しゅ栄光えいこうかたちのさまは、このようであった。わたしはこれをて、わたしのかおをふせたとき、かたものこえいた。 

第2章 

2:1 かれはわたしにわれた、「ひとよ、ちあがれ、わたしはあなたにかたろう」。

2:2 そしてかれがわたしにかたられたときれいがわたしのうちにり、わたしをちあがらせた。そしてかれのわたしにかたられるのをいた。

2:3 かれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしはあなたをイスラエルのたみ、すなわちわたしにそむいた反逆はんぎゃくたみにつかわす。かれらもその先祖せんぞも、わたしにそむいて今日こんにちおよんでいる。

2:4 かれらは厚顔こうがん強情ごうじょうものたちである。わたしはあなたをかれらにつかわす。あなたはかれらに『しゅなるかみはこうわれる』といなさい。

2:5 かれらはいても、こばんでも、(かれらは反逆はんぎゃくいえだから)かれらのなか預言者よげんしゃがいたことをるだろう。

2:6 ひとよ、かれらをおそれてはならない。かれらの言葉ことばをもおそれてはならない。たといあざみといばらがあなたと一緒いっしょにあっても、またあなたが、さそりのなかんでも、かれらの言葉ことばおそれてはならない。かれらのかおをはばかってはならない。かれらは反逆はんぎゃくいえである。

2:7 かれらがいても、こばんでも、あなたはただわたしの言葉ことばかれらにかたらなければならない。かれらは反逆はんぎゃくいえだから。

2:8 ひとよ、わたしがあなたにかたるところをきなさい。反逆はんぎゃくいえのようにそむいてはならない。あなたのくちひらいて、わたしがあたえるものをべなさい」。

2:9 このときわたしがると、よ、わたしのほうべたがあった。またよ、なか巻物まきものがあった。

2:10 かれがわたしのまえにこれをひらくと、そのおもてにもうらにも文字もじいてあった。そのかれていることはかなしみと、なげきと、わざわい言葉ことばであった。 

第3章 

3:1 かれはわたしにわれた。「ひとよ、あなたにあたえられたものをべなさい。この巻物まきものべ、ってイスラエルのいえかたりなさい」。

3:2 そこでわたしがくちひらくと、かれはわたしにその巻物まきものべさせた。

3:3 そしてかれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしがあなたにあたえるこの巻物まきものべ、これであなたのはらたしなさい」。わたしがそれをべると、それはわたしのくちあまいことみつのようであった。

3:4 かれはまたわたしにわれた、「ひとよ、イスラエルのいえって、わたしの言葉ことばかたりなさい。

3:5 わたしはあなたを、異国いこくもちい、したおもたみにつかわすのでなく、イスラエルのいえにつかわすのである。

3:6 すなわちあなたがその言葉ことばらない、異国いこくしたおもおおくのたみにつかわすのではない。もしわたしがあなたをそのようなたみにつかわしたら、かれらはあなたにいたであろう。

3:7 しかしイスラエルのいえはあなたにくのをこのまない。かれらはわたしにくのをこのまないからである。イスラエルのいえはすべて厚顔こうがんでまた強情ごうじょうである。

3:8 よ、わたしはあなたのかおかれらのかおかってかたくし、あなたのひたいかれらのひたいかってかたくした。

3:9 わたしはあなたのひたいいわよりもかたいダイヤモンドのようにした。ゆえにかれらをおそれてはならない。かれらのかおをはばかってはならない。かれらは反逆はんぎゃくいえである」。

3:10 またかれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしがあなたにかたるすべての言葉ことばをあなたのこころにおさめ、あなたのみみきなさい。

3:11 そして捕囚ほしゅう人々ひとびと、あなたのたみ人々ひとびとところって、かれらがいても、かれらがこばんでも、『しゅなるかみはこうわれる』とかれらにいなさい」。

3:12 ときれいがわたしをもたげた。そしてしゅ栄光えいこうがそのところからのぼったとき、わたしのうしろおおいなる地震じしんひびきをいた。

3:13 それはたがい相触あいふれるきもののつばさおとと、そのかたわらのおとで、おおいなる地震じしんのようにひびいた。

3:14 れいはわたしをもたげ、わたしをったので、わたしはこころあつくし、苦々にがにがしいおもいでった。しゅつよくわたしのうえにあった。

3:15 そしてわたしはケバルがわのほとりのテルアビブにいる捕囚ほしゅう人々ひとびとのもとへき、七日なぬかあいだおどろきあきれてかれらのなかした。

3:16 七日なぬかぎてのちしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、

3:17 「ひとよ、わたしはあなたをイスラエルのいえのために見守みまもものとした。あなたはわたしのくちから言葉ことばくたびに、わたしにかわってかれらをいましめなさい。

3:18 わたしが悪人あくにんに『あなたはかならぬ』とうとき、あなたはかれいのちすくうためにかれいましめず、また悪人あくにんいましめて、そのわるみちからはなれるようにかたらないなら、その悪人あくにん自分じぶんあくのためにぬ。しかしそのをわたしはあなたのからもとめる。

3:19 しかし、もしあなたが悪人あくにんいましめても、かれがそのあくをも、またそのわるみちをもはなれないなら、かれはそのあくのためにぬ。しかしあなたは自分じぶんいのちすくう。

3:20 また義人ぎじんがそのにそむき、不義ふぎおこなうなら、わたしはかれまえに、つまずきをき、かれぬ。あなたがかれいましめなかったゆえ、かれはそのつみのためにに、そのおこなったおぼえられない。しかしそのをわたしはあなたのからもとめる。

3:21 けれども、もしあなたが義人ぎじんいましめて、つみおかさないようにかたり、そしてかれつみおかさないなら、かれいましめをけいれたゆえに、そのいのちたもち、あなたは自分じぶんいのちすくう」。

3:22 そのところしゅがわたしのうえのぞみ、かれはわたしにわれた、「って、平野へいやきなさい。そのところでわたしはあなたにかたろう」。

3:23 そこで、わたしはって平野へいやった。よ、しゅ栄光えいこうが、かつてわたしがケバルがわのほとりで栄光えいこうのように、そのところあらわれたので、わたしはひれした。

3:24 しかしれいがわたしのうちにはいって、わたしをちあがらせ、わたしにかたってった、「って、あなたのいえにこもっていなさい。

3:25 ひとよ、よ、かれらはあなたのうえになわをかけ、それであなたをしばり、あなたをたみなかかせないようにする。

3:26 わたしはあなたのしたうえあごにつかせ、あなたをおしにして、かれらをいましめることができないようにする。かれらは反逆はんぎゃくいえだからである。

3:27 しかし、わたしがあなたとかたるときは、あなたのくちひらく。あなたはかれらに『しゅなるかみはこうわれる』とわなければならない。ものくがよい、こばものこばむがよい。かれらは反逆はんぎゃくいえだからである。 

第4章 

4:1 ひとよ、一まいのかわらをって、あなたのまえき、そのうえにエルサレムのまちえがきなさい。

4:2 そしてこれをかこみ、これにむかって雲梯うんていもうけ、るいきずき、じんり、そのまわりにしろくずしをそなえてこれをめなさい。

4:3 またてついたをとり、それをあなたとまちあいだいててつかべとなし、あなたのかおをこれにけなさい。まちをこのようにかこんで、その包囲ほういすすめなさい。これがイスラエルのいえのしるしである。

4:4 あなたはまた自分じぶんひだりわきしたにしてなさい。わたしはあなたのうえにイスラエルのいえばつく。あなたはこのようにしてているあいだかれらのばつわなければならない。

4:5 わたしはかれらのばつ年数ねんすうひとしいそのかず、すなわち三百九十にちをあなたのためにさだめる。そのかんあなたはイスラエルのいえばつわなければならない。

4:6 あなたはその期間きかんおわったなら、またみぎわきしたにしてて、ユダのいえばつわなければならない。わたしは一にちを一ねんとして四十にちをあなたのためにさだめる。

4:7 あなたは自分じぶんかおをエルサレムの包囲ほういほうけ、うでをあらわし、まちかって預言よげんしなければならない。

4:8 よ、わたしはあなたに、なわをかけて、あなたの包囲ほうい期間きかんおわるまで、左右さゆううごくことができないようにする。

4:9 あなたはまた小麦こむぎ大麦おおむぎまめ、レンズまめ、あわ、はだかむぎって、一つのうつわれ、これでパンをつくり、あなたがよこになってかず、すなわち三百九十にちあいだこれをべなければならない。

4:10 あなたがべる食物しょくもつはかって一にちに二十シケルである。あなたは一にちに一これをべなければならない。

4:11 またみずはかって一ヒンの六ぶんの一を一にちに一まなければならない。

4:12 あなたは大麦おおむぎ菓子かしのようにしてこれをべなさい。すなわちかれらのまえでこれをひとふんかなければならない」。

4:13 そしてしゅわれた、「このようにイスラエルのたみはわたしがいやろうとする国々くにぐになかけがれたパンをべなければならない」。

4:14 そこでわたしはった、「ああ、しゅなるかみよ、わたしは自分じぶんけがしたことはありません。わたしはおさなときから今日こんにちまで、自然しぜんんだものや、野獣やじゅうころされたものをべたことはありません。またけがれたにくがわたしのくちにはいったことはありません」。

4:15 するとかれはわたしにわれた、「よ、わたしはうしふんをもってひとふんえることをあなたにゆるす。あなたはそれで自分じぶんのパンをととのえなさい」。

4:16 またわたしにわれた、「ひとよ、よ、わたしはエルサレムでひとのつえとするパンをくだく。かれらはパンをはかって、おそれながらべ、またみずはかっておどろきながらむ。

4:17 これはかれらをパンとみずとにとぼしくし、たがいおどろいてかお見合みあわせ、そのばつのためにおとろえさせるためである。 

第5章 

5:1 ひとよ、するどいつるぎをり、それを理髪りはつのかみそりとして、あなたのあたまと、ひげとをそり、はかりではかって、そのけなさい。

5:2 その三ぶんの一は包囲ほうい期間きかんおわときまちなかき、また三ぶんの一をり、つるぎでまちのまわりでこれをち、さらに三ぶんの一をかぜらしなさい。わたしはつるぎをいて、かれらのあとをう。

5:3 あなたはそのすこって、ころものすそにつつみ、

5:4 またそのうちからすこしをってなかれ、でこれをきなさい。はそのなかからて、イスラエルの全家ぜんかおよぶ。

5:5 しゅなるかみはこうわれる、わたしはこのエルサレムを万国ばんこくなかき、国々くにぐにをそのまわりにいた。

5:6 エルサレムは国々くにぐによりもしく、わたしのおきてにそむき、そのまわりの国々くにぐによりもわたしのさだめにそむいた。すなわちかれらはわたしのおきてをて、わたしのさだめにあゆまなかった。

5:7 それゆえしゅはこうわれる、あなたがたはそのまわりにいる異邦人いほうじんよりも狂暴きょうぼうであって、わたしのさだめにあゆまず、わたしのおきてをおこなわず、むしろ、あなたがたのまわりにいる異邦人いほうじんのおきてをまもっていた。

5:8 それゆえしゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたをめ、異邦人いほうじんまえで、あなたのなかにさばきをおこなう。

5:9 あなたのもろもろのにくむべきことのために、わたしがまだしたことのないようなこと、またこののちふたたびしないようなことをあなたにたいしてする。

5:10 それゆえ、あなたのうちでちちはそのい、はそのちちう。わたしはあなたにたいしてさばきをおこない、あなたのうちののこりのものをことごとく四方しほうかぜらす。

5:11 それゆえ、しゅなるかみわれる、わたしはきている。あなたはそのむべきものと、そのにくむべきこととをもって、わたしの聖所せいじょけがしたので、わたしはかならずあなたのかずらす。わたしのはあなたをしみず、またわたしはあなたをあわれまない。

5:12 あなたの三ぶんの一はあなたのなか疫病えきびょうに、ききんでほろび、三ぶんの一はあなたのまわりでつるぎにたおれ、三ぶんの一は四方しほうかぜらされる。わたしはつるぎをいてそのあとをう。

5:13 こうしてわたしはいかりをらしつくし、いきどおりをかれらのうえらして、満足まんぞくする。こうして、わたしのいきどおりをかれらのうえらしつくしたときかれらはしゅであるわたしが熱心ねっしんかたったことをるであろう。

5:14 わたしはまわりにある国々くにぐになかと、すべてそばをとおものまえであなたを滅亡めつぼうとあざけりにわたす。

5:15 わたしがいかりと、いきどおりと、おも懲罰ちょうばつとをもって、あなたにたいしてさばきをおこなとき、あなたはそのまわりにある国々くにぐにのあざけりとなり、そしりとなり、いましめとなり、おどろきとなる。これはしゅであるわたしがかたるのである。

5:16 すなわち、わたしがあなたをほろぼすききんの滅亡めつぼうをあなたにはなとき、わたしはあなたをほろぼすためにはなつのだ。わたしはあなたのうえにききんをくわえ、あなたがつえとするパンをくだく。

5:17 わたしはあなたにききんと野獣やじゅうおくって、あなたのうばり、また疫病えきびょう流血りゅうけつにあなたのなかとおらせ、またつるぎをあなたにおくる。しゅであるわたしがこれをう」。 

第6章 

6:1 しゅ言葉ことばが、わたしにのぞんでった、

6:2 「ひとよ、あなたのかおをイスラエルの山々やまやまけ、預言よげんして、

6:3 え。イスラエルの山々やまやまよ、しゅなるかみ言葉ことばけ。しゅなるかみやまおかと、たにかわかって、こうわれる、よ、わたしはつるぎをあなたがたにおくり、あなたがたのたかところほろぼす。

6:4 あなたがたの祭壇さいだんあらされ、あなたがたのこう祭壇さいだんはこわされる。わたしはあなたがたの偶像ぐうぞうまえに、あなたがたのころされたものす。

6:5 わたしはイスラエルのたみ死体したいかれらの偶像ぐうぞうまえき、ほねをあなたがたの祭壇さいだんのまわりにらす。

6:6 すべてあなたがたのところ町々まちまちほろぼされ、たかところあらされる。こうしてあなたがたの祭壇さいだんはこわしあらされ、あなたがたの偶像ぐうぞうくだかれてほろび、あなたがたのこう祭壇さいだんたおされ、あなたがたのわざはられる。

6:7 またころされたものはあなたがたのうちにたおれる。これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

6:8 わたしは、あなたがたのあるものかしておく。あなたがたが、つるぎをのがれて国々くにぐになかにおり、国々くにぐにらされるとき

6:9 あなたがたのうちののがれたものは、そのとらうつされた国々くにぐになかでわたしをおもす。これはわたしが、かれらのわたしをはなれた姦淫かんいんこころと、偶像ぐうぞうしたって姦淫かんいんおこなをくじくからである。そしてかれらはそのもろもろのにくむべきことと、そのおかしたあくのために、みずからをいとうようになる。

6:10 そしてかれらはわたしがしゅであることをる。このわざわいかれらにたいしてくだすと、わたしがったのはけっしてむなしいことではない」。

6:11 しゅなるかみはこうわれる、「あなたはち、あしみならしてえ。ああ、イスラエルのいえのすべてのしきにくむべきものはわざわいだ。かれらはつるぎと、ききんと、疫病えきびょうたおれるからである。

6:12 とおくにいるもの疫病えきびょうに、ちかくにいるものはつるぎにたおれる。のこってまっとうするものはききんによってぬ。このようにわたしはわがいきどおりをかれらのうえらしつくす。

6:13 かれらのころされるものがその偶像ぐうぞうなかにあり、その祭壇さいだんのまわりにあり、すべてのたかおかうえにあり、すべてのやまいただきにあり、すべてのあおしたにあり、すべてのしげったかしのしたにあり、かれらがこうばしいかおりを、すべての偶像ぐうぞうにささげたところにあるとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるのである。

6:14 わたしはまたかれらのうえべて、そのあらし、すべてかれらのところを、荒野あらのからリブラまでとする。これによってかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。 

第7章 

7:1 しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、

7:2 「ひとよ、イスラエルのおわりについてしゅはこうわれる、このくに四方しほうさかいおわりがた。

7:3 いま、あなたのおわりがた。わたしはわがいかりをあなたにらし、あなたのおこないにしたがって、あなたをさばき、あなたのもろもろのにくむべきもののためにあなたをばっする。

7:4 わたしのはあなたをしみず、またあなたをあわれまない。わたしはあなたのおこないのためにあなたをばっする。あなたのにくむべきことがあなたのうちにある。これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

7:5 しゅなるかみはこうわれる、わざわいつづいておこる。よ、わざわいる。

7:6 おわりがる。そのおわりがる。それがって、あなたにのぞむ。よ、それがる。

7:7 このものよ、あなたの最後さいご運命うんめいがあなたにた。ときた。ちかづいた。混乱こんらんで、山々やまやまきこえるよろこびのではない。

7:8 いまわたしは、すみやかにわたしのいきどおりをあなたのうえそそぎ、わたしのいかりをあなたにらしつくし、あなたのおこないにしたがってあなたをさばき、あなたのもろもろのにくむべきことのためにあなたをばっする。

7:9 わたしのはあなたをしみず、またあなたをあわれまない。わたしはあなたのおこないのためにあなたをばっする。あなたのにくむべきことがあなたのうちにある。これによって、あなたがたは、しゅであるわたしがあなたをつことをるようになる。

7:10 よ、そのを。またよ、かのた。あなたの最後さいご運命うんめいた。不義ふぎはなき、たかぶりはした。

7:11 暴虐ぼうぎゃくはつのってあくのつえとなった。かれらもその群衆ぐんしゅうも、そのとみえ、またかれらの名声めいせいえてなにのこらなくなる。

7:12 ときた。ちかづいた。ものよろこぶな。ものかなしむな。いかりがすべての群衆ぐんしゅううえのぞむからだ。

7:13 ものはたといきていても、そのったものにかえることはない。いかりがそのすべての民衆みんしゅううえにあるからだ。それはもとにかえらない。その不義ふぎのために、だれもいのちまっとうすることはできない。

7:14 人々ひとびとがラッパをいてそなえをしてもたたかいにものはない。それはわたしのいかりがそのすべての群衆ぐんしゅううえにあるからだ。

7:15 そとにはつるぎがあり、うちには疫病えきびょうとききんがある。はたけにいるものはつるぎにに、まちにいるものはききんと疫病えきびょうほろぼされる。

7:16 そのうちの、のがれるもの谷間たにまのはとのように山々やまやまって、おのおのみなそのつみのためにかなしむ。

7:17 両手りょうてともよわくなり、りょうひざともみずのようによわくなる。

7:18 かれらは荒布あらぬのにまとい、おそれがかれらをおおい、すべてのかおにははじがあらわれ、すべてのあたまかみをそりおとす。

7:19 かれらはそのぎんをちまたにて、そのきんはあくたのようになる。しゅいかりのには金銀きんぎんかれらをすくうことはできない。それらはかれらのえを満足まんぞくさせることができない、またそのはらたすことができない。それはかれらの不義ふぎのつまずきであったからだ。

7:20 かれらはそのうつくしいかざものたかぶりのためにもちい、またこれをもってそのにくむべき偶像ぐうぞうむべきものつくった。それゆえわたしはこれをかれらにたいしてけがれたものとする。

7:21 わたしはこれを外国がいこくじんわたしてうばわせ、悪人あくにんわたしてかすめさせる。かれらはこれをけがす。

7:22 わたしはかれらからかおをそむけて、かれらにわたしの聖所せいじょけがさせる。強盗ごうとうがこれにはいってけがし、

7:23 またとする。

この流血りゅうけつのとがにち、このまち暴虐ぼうぎゃくちているゆえ、

7:24 わたしは国々くにぐにのうちのわるものどもをまねいて、かれらのいえをかすめさせる。わたしはつよものたかぶりをやめさせる。またかれらの聖所せいじょけがされる。

7:25 ほろびがるとき、かれらは平安へいあんもとめてもられない。

7:26 わざわいわざわいかさなりきたり、らせにらせがあいつぐ。そのときかれらは預言者よげんしゃまぼろしもとめる。しかし律法りっぽう祭司さいしのうちにえ、はかりごとは長老ちょうろうのうちにえる。

7:27 おうかなしみ、つかさはのぞみをうしない、そのたみはおののきによってこわばる。わたしはかれらのおこないにしたがってかれらをあつかい、そのさばきにしたがってかれらをさばく。そしてかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。 

第8章 

8:1 だいねんの六がつにわたしがわたしのいえし、ユダの長老ちょうろうたちがわたしのまえしていたとき、しゅなるかみがわたしのうえくだった。

8:2 わたしはていると、よ、ひとのようなかたちがあって、そのこしとみられるところからしたのようにえ、こしからうえひか青銅せいどうのようにかがやいてえた。

8:3 かれのようなものをべて、わたしのかみをつかんだ。そしてれいがわたしをてんあいだきあげ、かみまぼろしのうちにわたしをエルサレムにたずさえてき、きたかった内庭うちにわもん入口いりぐちいたらせた。そこには、ねたみをひきおこすねたみの偶像ぐうぞうがあった。

8:4 よ、そこに、わたしがかの平野へいやまぼろしのようなイスラエルのかみ栄光えいこうがあらわれた。

8:5 ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、をあげてきたほうをのぞめ」。そこでわたしがをあげてきたほうをのぞむと、よ、祭壇さいだんもんきたにあたって、その入口いりぐちに、このねたみの偶像ぐうぞうがあった。

8:6 かれはまたわたしにわれた、「ひとよ、あなたはかれらのしていること、すなわちイスラエルのいえがここでしているおおいなるにくむべきことをるか。これはわたしを聖所せいじょからとおざけるものである。しかしあなたは、さらにおおいなるにくむべきことをるだろう」。

8:7 そしてかれはわたしをにわもんかせた。わたしがると、よ、かべに一つのあながあった。

8:8 かれはわたしにわれた、「ひとよ、かべあなをあけよ」。そこでわたしがかべあなをあけると、よ、一つのがあった。

8:9 かれはわたしにわれた、「はいって、かれらがここでなすところしきにくむべきことをよ」。

8:10 そこでわたしがはいってると、もろもろのうものと、にくむべきけものかたち、およびイスラエルのいえのもろもろの偶像ぐうぞうが、まわりのかべえがいてあった。

8:11 またイスラエルのいえ長老ちょうろう七十にんが、そのまえっていた。シャパンのヤザニヤも、かれらのなかっていた。おのおの香炉こうろち、そしてそのこうけむりくものようにのぼった。

8:12 ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、イスラエルのいえ長老ちょうろうたちがくらところおこなこと、すなわちおのおのその偶像ぐうぞうしつおこなことるか。かれらはう、『しゅはわれわれをられない。しゅはこのてられた』と」。

8:13 またわたしにわれた、「あなたはさらにかれらがなすおおいなるにくむべきことをる」。

8:14 そしてかれはわたしをれてしゅいえきたもん入口いりぐちった。よ、そこにおんなたちがすわって、タンムズのためにいていた。

8:15 そのときかれはわたしにわれた、「ひとよ、あなたはこれをたか。これよりもさらにおおいなるにくむべきことをるだろう」。

8:16 かれはまたわたしをれて、しゅいえ内庭うちにわにはいった。よ、しゅみや入口いりぐちに、ろう祭壇さいだんとのあいだに二十五にんばかりのひとが、しゅみやにその背中せなかけ、かおひがしけ、ひがしかって太陽たいようおがんでいた。

8:17 ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、あなたはこれをたか。ユダのいえにとって、かれらがここでしているこれらのにくむべきわざはかるいことであるか。かれらはこの暴虐ぼうぎゃくたし、さらにわたしをいからせる。よ、かれらはそのはなえだく。

8:18 それゆえ、わたしもいきどおってことおこなう。わたしのかれらをしみず、またあわれまない。たといかれらがわたしのみみ大声おおごえばわっても、わたしはかれらのうことをかない」。 

第9章 

9:1 ときかれはわたしのみみ大声おおごえばわってわれた、「まちばっするものたちよ、おのおのほろぼす武器ぶきをそのってちかよれ」と。

9:2 よ、きたかううえもんみちからる六にんものがあった。おのおのそのほろぼす武器ぶきち、かれらのなかのひとりは亜麻あまぬの、そのこしものすみつぼをつけていた。かれらははいってて、青銅せいどう祭壇さいだんのかたわらにった。

9:3 ここにイスラエルのかみ栄光えいこうがそのしているケルビムからちあがって、みや敷居しきいにまでいたった。そしてしゅは、亜麻あまぬのて、そのこしものすみつぼをつけているものび、

9:4 かれわれた、「まちなか、エルサレムのなかをめぐり、そのなかおこなわれているすべてのにくむべきことにたいしてなげかなしむ人々ひとびとひたいにしるしをつけよ」。

9:5 またわたしのいているところものわれた、「かれのあとにしたがまちをめぐって、て。あなたのしみるな。またあわれむな。

9:6 老若男女ろうにゃくなんにょをことごとくころせ。しかしにしるしのあるものにはれるな。まずわたしの聖所せいじょからはじめよ」。そこで、かれらはみやまえにいた老人ろうじんからはじめた。

9:7 このときしゅかれらにわれた、「みやけがし、死人しにんにわたせ。け」。そこでかれらはって、まちなかった。

9:8 さてかれらが人々ひとびところしていたとき、わたしひとりだけがのこされたので、ひれして、さけんでった、「ああしゅなるかみよ、あなたがエルサレムのうえいかりをそそがれるとき、イスラエルののこりのものを、ことごとくほろぼされるのですか」。

9:9 しゅはわたしにわれた、「イスラエルとユダのいえつみ非常ひじょうおおきい。くにち、まち不義ふぎちている。かれらはう、『しゅはこのてられた。しゅかえりみられない』。

9:10 それゆえ、わたしのかれらをしみず、またあわれまない。かれらのおこなうところを、かれらのこうべにむくいる」。

9:11 ときに、かの亜麻あまぬのものすみつぼをこしにつけていたひと報告ほうこくしてった、「わたしはあなたがおめいじになったようにおこないました」。 

第10章 

10:1 ときにわたしはていたが、よ、ケルビムのあたまうえ大空おおぞらに、サファイヤのようなものが王座おうざかたちをして、そのうえあらわれた。

10:2 かれ亜麻あまぬのたそのひとわれた、「ケルビムのしたまわくるまあいだにはいり、ケルビムのあいだから炭火すみびをとってあなたのたし、これを町中まちぢゅうにまきらせ」。

そしてかれはわたしのまえではいった。

10:3 このひとがはいったとき、ケルビムはみや南側みなみがわっていた。またくもはその内庭うちにわたしていた。

10:4 しゅ栄光えいこうはケルビムのうえからみや敷居しきいうえにあがり、みやくもち、にわしゅ栄光えいこうかがやきでたされた。

10:5 ときにケルビムのつばさおと大能たいのうかみかたられるこえのようにそとにわにまできこえた。

10:6 かれ亜麻あまぬのているひとに、「まわくるまあいだ、ケルビムのあいだかられ」。とめいじたとき、そのひとははいって、のかたわらにった。

10:7 ひとりのケルブはそのをケルビムのあいだからべて、ケルビムのあいだにあるり、亜麻あまぬのひといた。するとかれはこれをってった。

10:8 ケルビムはそのつばさしたひとのようなかたちのものをっているようにえた。

10:9 わたしがていると、よ、ケルビムのかたわらに四つのがあり、一つのはひとりのケルブのかたわらに、のケルブのかたわらにあった。のさまは、ひかかんらんいしのようであった。

10:10 そのさまは四つともおなかたちで、あたかもなかがあるようであった。

10:11 そのとき四方しほうのどこへでもく。そのときまわらない。ただ先頭せんとうくところにしたがい、そのときまわることをしない。

10:12 そのふち、その、およびには、まわりにちていた。―そのは四つともこれをっていた。

10:13 そのはわたしのいているところで、「まわ」とばれた。

10:14 そのおのおのには四つのかおがあった。だい一のかおはケルブのかおだいかおひとかおだい三はししのかおだい四はわしのかおであった。

10:15 そのときケルビムはのぼった。これがケバルがわでわたしがきものである。

10:16 ケルビムのときもそのかたわらにき、ケルビムがつばさをあげてからびあがるときは、もそのかたわらをはなれない。

10:17 そのちどまるときは、ちどまり、そののぼるときは、ともにのぼる。きもののれいがそのなかにあるからである。

10:18 ときしゅ栄光えいこうみや敷居しきいからって、ケルビムのうえった。

10:19 するとケルビムはつばさをあげて、わたしのまえで、からのぼった。そのときもまたこれとともにあり、しゅみやひがしもん入口いりぐちところってまった。イスラエルのかみ栄光えいこうがそのうえにあった。

10:20 これがすなわちわたしがケバルがわのほとりで、イスラエルのかみしたたかのきものである。わたしはそれがケルビムであることをっていた。

10:21 これにはおのおの四つのかおがあり、おのおの四つのつばさがあり、またひとのようなものがそのつばさしたにあった。

10:22 そのかおかたちは、ケバルがわのほとりでわたしがたそのままのかおである。おのおのそのまえほうにまっすぐにった。 

第11章 

11:1 ときれいはわたしをあげて、ひがしかうしゅみやひがしもんれてった。よ、そのもん入口いりぐちに二十五にんものがいた。わたしはそのなかにアズルのヤザニヤと、ベナヤのペラテヤをた。ともたみのつかさであった。

11:2 するとかれはわたしにわれた、「ひとよ、これらのものはこのまちなかわることかんがえ、わるはかりごとをめぐらす人々ひとびとである。

11:3 かれらはう、『いえてるときちかくはない。このまちはなべであり、われわれはにくである』と。

11:4 それゆえ、かれらにかって預言よげんせよ。ひとよ、預言よげんせよ」。

11:5 ときに、しゅれいがわたしにくだって、わたしにわれた、「しゅはこうわれるとえ、イスラエルのいえよ、かんがえてみよ。わたしはあなたがたのこころにあることどもをっている。

11:6 あなたがたはこのまちころされるものし、ころされたものをもってちまたをたした。

11:7 それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、まちなかにあなたがたがころされたものにくである。このまちはなべである。しかし、あなたがたはそのなかからされる。

11:8 あなたがたはつるぎをおそれた。わたしはあなたがたにつるぎをのぞませると、しゅわれる。

11:9 またわたしはあなたがたをそのなかからして、他国たこくじんわたし、あなたがたをさばく。

11:10 あなたがたはつるぎにたおれる。わたしはあなたがたをイスラエルのさかいでさばく。これによってあなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

11:11 このまちはあなたがたにたいしてなべとはならず、あなたがたはそのにくとはならない。わたしはイスラエルのさかいであなたがたをさばく。

11:12 これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。あなたがたはわたしのさだめにあゆまず、またわたしのおきてをおこなわず、かえってその周囲しゅうい他国たこくじんのおきてにしたがっておこなっているからである」。

11:13 このようにわたしが預言よげんしていたとき、ベナヤのペラテヤがんだので、わたしはして、大声おおごえさけんでった、「ああしゅなるかみよ、あなたはイスラエルののこりのものをことごとくほろぼそうとされるのですか」。

11:14 ときしゅ言葉ことばがわたしにのぞんでった、

11:15 「ひとよ、あなたの兄弟きょうだい、あなたのとも、あなたの兄弟きょうだいであるとらわれびと、イスラエルの全家ぜんか、エルサレムの住民じゅうみんった、『かれらがしゅからとおはなれた。このはわれわれの所有しょゆうとしてあたえられているのだ』と。

11:16 それゆえ、え、『しゅなるかみはこうわれる、たといわたしはかれらをとお他国たこくじんなかうつし、国々くにぐになからしても、かれらのった国々くにぐにで、わたしはしばらくかれらのために聖所せいじょとなる』と。

11:17 それゆえ、え、『しゅはこうわれる、わたしはあなたがたをもろもろのたみなかからあつめ、そのらされた国々くにぐにからあつめて、イスラエルのをあなたがたにあたえる』と。

11:18 かれらはそのところとき、そのもろもろのいとうべきものと、もろもろのにくむべきものとをそのところからのぞく。

11:19 そしてわたしはかれらに一つのこころあたえ、かれらのうちにあたらしいれいさづけ、かれらのにくからいしこころって、にくこころあたえる。

11:20 これはかれらがわたしのさだめにあゆみ、わたしのおきてをまもっておこない、そしてかれらがわたしのたみとなり、わたしがかれらのかみとなるためである。

11:21 しかしいとうべきもの、にくむべきものをそのこころしたってあゆものには、かれらのおこないにしたがってそのこうべにむくいると、しゅなるかみわれる」。

11:22 ときにケルビムはそのつばさをあげた。がそのかたわらにあり、イスラエルのかみ栄光えいこうがそのうえにあった。

11:23 しゅ栄光えいこうまちなかからのぼって、まちひがしにあるやまうえちどまった。

11:24 そのときれいはわたしをあげ、かみれいによって、まぼろしのうちにわたしをカルデヤのとらわれびとところたずさえてった。そしてわたしがまぼろしはわたしをはなれてのぼった。

11:25 そこでわたしはしゅがわたしにしめされたことをことごとくかのとらわれびとげた。 

第12章 

12:1 しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、

12:2 「ひとよ、あなたは反逆はんぎゃくいえなかにいる。かれらはがあるがず、みみがあるがかず、かれらは反逆はんぎゃくいえである。

12:3 それゆえ、ひとよ、捕囚ほしゅう荷物にもつととのえ、かれらのまえひるのうちにうつれ、かれらのまえであなたのところからところうつれ。かれらは反逆はんぎゃくいえであるが、あるいはかれらはかえりみるところがあろう。

12:4 あなたは、捕囚ほしゅう荷物にもつのようなあなたの荷物にもつを、かれらのまえひるのうちにせ。そして捕囚ほしゅうくべき人々ひとびとのように、かれらのまえゆうべのうちにけ。

12:5 すなわちかれらのまえかべあなをあけ、そこからけ。

12:6 あなたはかれらのまえでその荷物にもつかたい、やみのうちにそれをはこせ。あなたのかおをおおってるな。わたしはあなたをしるしとなして、イスラエルのいえしめすのだ」。

12:7 そこでわたしはめいじられたようにし、捕囚ほしゅう荷物にもつのような荷物にもつひるのうちにし、ゆうべにはわたしのかべあなをあけ、やみのうちにかれらのまえで、これをかたってはこした。

12:8 つぎあさしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、

12:9 「ひとよ、反逆はんぎゃくいえであるイスラエルのいえは、あなたにかって、『なにをしているのか』とわなかったか。

12:10 あなたはかれらにいなさい、『しゅなるかみはこうわれる、この託宣たくせんはエルサレムのきみ、およびそのなかにあるイスラエルの全家ぜんかにかかわるものである』と。

12:11 またいなさい、『わたしはあなたがたのしるしである。わたしがしたとおりにかれらもされる。かれらはとりこにされてうつされる』と。

12:12 かれらのうちのきみは、やみのうちにその荷物にもつかたせてく。かれかべあなをあけて、そこからく。かれかおをおおって、自分じぶんでこのない。

12:13 わたしはわたしのあみかれうえちかける。かれはわたしのわなにかかる。わたしはかれをカルデヤびとののバビロンにいてく。しかしかれはそれをないで、そこでぬであろう。

12:14 またすべてかれ周囲しゅういにいてかれたすけるものおよびかれ軍隊ぐんたいを、わたしは四方しほうらし、つるぎをいてそのあとをう。

12:15 わたしがかれらをしょ国民こくみんなからし、国々くにぐににまきらすとき、かれらはわたしがしゅであることをる。

12:16 ただし、わたしはかれらのうちに、わずかのもののこして、つるぎと、ききんと、疫病えきびょうまぬかれさせ、かれらがおこなったもろもろのにくむべきことを、かれらがくにびとのなか告白こくはくさせよう。そしてかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。

12:17 しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、

12:18 「ひとよ、ふるえてあなたのパンをべ、おののきとおそれとをもってみずめ。

12:19 そしてこのたみについてえ、しゅなるかみはイスラエルののエルサレムのたみについてこうわれる、かれらはおそれをもってそのパンをべ、おどろきをもってそのみずむようになる。これはそのが、すべてそのなかもの暴虐ぼうぎゃくのためにおとろえ、となるからである。

12:20 ひとんでいた町々まちまちれはて、荒塚あらつかとなる。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをるようになる」。

12:21 しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、

12:22 「ひとよ、イスラエルのについて、あなたがたが『び、すべてのまぼろしはむなしくなった』という、このことわざはなんであるか。

12:23 それゆえ、かれらにえ、『しゅなるかみはこうわれる、わたしはこのことわざをやめさせ、かれらがふたたびイスラエルで、これをことわざとしないようにする』と。しかし、あなたはかれらにえ、『とすべてのまぼろしげんとはちかづいた』と。

12:24 イスラエルのいえのうちには、もはやむなしいまぼろしも、いつわりのうらないもなくなる。

12:25 しかししゅなるわたしは、わがかたるべきことをかたり、それはかなら成就じょうじゅする。けっしてびることはない。ああ、反逆はんぎゃくいえよ、あなたのにわたしはこれをかたり、これを成就じょうじゅすると、しゅなるかみわれる」。

12:26 しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、

12:27 「ひとよ、よ、イスラエルのいえう、『かれまぼろしは、なおおおくののちことである。かれ預言よげんすることはとおのちときのことである』と。

12:28 それゆえ、かれらにえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしの言葉ことばはもはやびない。わたしのかた言葉ことば成就じょうじゅすると、しゅなるかみわれる」。 

第13章 

13:1 しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、

13:2 「ひとよ、イスラエルの預言者よげんしゃたちにかって預言よげんせよ。すなわち自分じぶんこころのままに預言よげんする人々ひとびとかって、預言よげんしてえ、『あなたがたはしゅ言葉ことばけ』。

13:3 しゅなるかみはこうわれる、なにもないで、自分じぶんれいしたがおろかな預言者よげんしゃたちはわざわいだ。

13:4 イスラエルよ、あなたの預言者よげんしゃたちは、あとにいるきつねのようだ。

13:5 あなたがたはしゅたたかいにつため、やぶくちにのぼらず、またイスラエルのいえのためにいしがきをきずこうともしない。

13:6 かれらは虚偽きょぎい、いつわりをうらなった。かれらはしゅかれらをつかわさないのに『しゅわれる』とい、なおその言葉ことば成就じょうじゅすることを期待きたいする。

13:7 あなたがたはむなしいまぼろしいつわりのうらないをかたり、わたしがわないのに『しゅわれる』とったではないか」。

13:8 それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、「あなたがたはむなしいことをかたり、いつわりのものるゆえ、わたしはあなたがたをばっするとしゅなるかみわれる。

13:9 わたしのは、むなしいまぼろしいつわりのうらないを預言者よげんしゃ敵対てきたいする。かれらはわがたみかいのぞまず、イスラエルのいえせきにしるされず、イスラエルのに、はいることができない。そしてあなたがたはわたしがしゅなるかみであることをるようになる。

13:10 かれらはわがたみまどわし、平和へいわがないのに『平和へいわ』とい、またたみへいきずとき、これらの預言者よげんしゃたちはみずしっくいをもってこれをる。

13:11 それゆえ、みずしっくいをものどもに『これはかならずくずれる』とえ。これに大雨おおあめそそぎ、ひょうがり、あらしがく。

13:12 そしてへいがくずれるとき人々ひとびとはあなたがたにかって、『あなたがたがったみずしっくいはどこにあるか』とわないであろうか。

13:13 それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしはわがいきどおりをもって大風おおかぜおこし、わがいかりをもって大雨おおあめそそがせ、いきどおりをもってひょうをらせて、これをほろぼす。

13:14 またわたしはあなたがたがみずしっくいをもってったへいをこわして、これをたおし、そのもといをあらわす。これがたおれるとき、あなたがたはそのなかほろびる。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをるようになる。

13:15 こうしてわたしが、そのへいと、これをみずしっくいでったものとのうえに、わたしのいきどおりをらしつくして、あなたがたにう、へいはなくなり、これをったものもなくなる。

13:16 これがすなわち平和へいわがないのに平和へいわまぼろし、エルサレムについて預言よげんしたイスラエルの預言者よげんしゃであると、しゅなるかみわれる。

13:17 ひとよ、こころのままに預言よげんするあなたのたみむすめたちにたいして、あなたのかおけ、かれらにかって預言よげんして、

13:18 え、しゅなるかみはこうわれる、節々ふしぶしうらないひもをいつけ、もろもろのおおきさのひとあたまに、かぶりものつくりかぶせて、たましいをかりろうとするおんなはわざわいだ。あなたがたは、わがたみたましいをかりって、あなたがたの利益りえきのために、たましいかしおこうとするのか。

13:19 あなたがたはすこしばかりの大麦おおむぎのため、すこしばかりのパンのために、わがたみのうちに、わたしをけがし、かのいつわりをきいれるわがたみいつわりをべて、んではならないものなせ、きていてはならないものかす。

13:20 それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたがたがもちいて、たましいをかりるところのうらないひもをうばい、あなたがたのうでからうらないひもをって、あなたがたがかりるところのたましいを、とりのようにはなちやる。

13:21 わたしはまたあなたがたの、かぶりものき、わがたみをあなたがたのからすくう。かれらはふたたびあなたがたの獲物えものとはならない。そしてあなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

13:22 あなたがたはいつわりをもってただしいものこころなやました。わたしはこれをなやまさなかった。またあなたがたは悪人あくにんが、そのいのちすくうために、そのしきみちからはなれようとするとき、それをしないようにすすめる。

13:23 それゆえ、あなたがたはかさねてむなしいまぼろしることができず、うらないをすることができないようになる。わたしはわがたみを、あなたがたのからすくす。そのとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる」。 

第14章 

14:1 ここにイスラエルの長老ちょうろうのうちのある人々ひとびとが、わたしのところて、わたしのまえした。

14:2 ときしゅ言葉ことばが、わたしにのぞんだ、

14:3 「ひとよ、これらの人々ひとびとは、その偶像ぐうぞうこころなかち、つみおとしいれるところのつまずきを、そのかおまえいている。わたしはどうしてかれらのねがいをいれることができようか。

14:4 それゆえかれらにげてえ、しゅなるかみは、こうわれる、イスラエルのいえ人々ひとびとで、その偶像ぐうぞうこころなかち、そのかおまえつみおとしいれるところのつまずくものをきながら、預言者よげんしゃのもとにものには、そのおおくの偶像ぐうぞうのゆえに、しゅなるわたしは、みずからこれにこたえをする。

14:5 これはその偶像ぐうぞうのために、すべてわたしをはなれたイスラエルのいえこころを、わたしがとらえるためである。

14:6 それゆえイスラエルのいええ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたはいて、あなたがたの偶像ぐうぞうてよ。あなたがたのかおを、そのすべてのにくむべきものからそむけよ。

14:7 イスラエルのいえものおよびイスラエルに宿やど外国がいこくじんのだれでも、わたしからはなれ、そのこころ偶像ぐうぞうち、そのかおまえつみおとしいれるところのつまずきをきながら、預言者よげんしゃて、こころのままにわたしにもとめるときは、しゅであるわたしは、みずからこれにこたえをする。

14:8 わたしはわたしのかおを、そのひとけ、かれを、しるし、およびことわざとなし、これをわがたみのうちからほろぼす。そのとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

14:9 もし預言者よげんしゃあざむかれて言葉ことばすことがあれば、それはしゅであるわたしが、その預言者よげんしゃあざむいたのである。わたしはかれうえべ、わがたみイスラエルのうちからかれほろぼす。

14:10 かれらはそのばつう。その預言者よげんしゃばつは、もとめるものばつ同様どうようである。

14:11 これはイスラエルのいえが、かさねてわたしをはなれてまよわず、かさねてそのもろもろのとがによって、おのれをけがさないため、またかれらがわがたみとなり、わたしがかれらのかみとなるためであると、しゅなるかみわれる」。

14:12 しゅ言葉ことばが、またわたしにのぞんだ、

14:13 「ひとよ、もしくにがわたしに、もとりそむいてつみおかし、わたしがそのうえべて、そのつえとたのむパンをくだき、これにききんをおくり、ひとけものとをそのうちからとき

14:14 たといそこにノア、ダニエル、ヨブの三にんがいても、かれらはそのによって、ただ自分じぶんいのちすくいうるのみであると、しゅなるかみわれる。

14:15 もしわたしがけものにこのとおらせ、これをあらさせ、これをとなし、そのけもののためにそこをとおものがないようにしたなら、

14:16 しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといこれら三にんものがそのなかにいても、そのむすこむすめすくうことはできない。ただ自分じぶん自身じしんすくいうるのみで、そのとなる。

14:17 あるいは、わたしがもし、つるぎをそののぞませ、つるぎよ、このきめぐれとって、ひとけものとをそこからつならば、

14:18 しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといこれら三にんものがそのなかにいても、そのむすこむすめすくうことはできない。ただ自分じぶん自身じしんすくいうるのみである。

14:19 あるいは、わたしがもし、この疫病えきびょうおくり、をもってわがいきどおりをそのうえそそぎ、ひとけものとをそこからつならば、

14:20 しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといノア、ダニエル、ヨブがそこにいても、かれらはそのむすこむすめすくうことができない。ただそのによって自分じぶんいのちすくいうるのみである。

14:21 しゅなるかみはこうわれる、わたしがひとけものとをからつために、つるぎと、ききんと、しきけものと、疫病えきびょうとの四つのきびしいばつをエルサレムにおくときはどうであろうか。

14:22 しかし、もしそれがあなたがたにるとき、むすこむすめたちをたすものが、そのなかのこっていて、あなたがたがそのおこないと、わざとをるならば、わたしがエルサレムのうえあたえたすべてのわざわいについてなぐさめられるであろう。

14:23 すなわち、あなたがたが、そのおこないと、わざとをときかれらはあなたがたをなぐさめ、あなたがたはわたしがこれにおこなったことは、すべてゆえなくしたのではないことをるようになると、しゅなるかみわれる」。