聖書  [口語譯] 1955

章:   1  2  3  4  5 テサロニケ人への第二の手紙   1  2  3

テサロニケ人への第一の手紙  第一章   1Th-Audio 

1:1 パウロとシルワノとテモテから、父なる神と主イエス・キリストとにあるテサロニケ人たちの教会へ。恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

1:2 わたしたちは祈りの時にあなたがたを覚え、あなたがた一同のことを、いつも神に感謝し、

1:3 あなたがたの信仰の働きと、愛の労苦と、わたしたちの主イエス・キリストに対する望みの忍耐とを、わたしたちの父なる神のみまえに、絶えず思い起こしている。

1:4 神に愛されている兄弟たちよ。わたしたちは、あなたがたが神に選ばれていることを知っている。

1:5 なぜなら、わたしたちの福音があなたがたに伝えられたとき、それは言葉だけによらず、力と聖霊と強い確信とによったからである。わたしたちが、あなたがたの間で、みんなのためにどんなことをしたか、あなたがたの知っているとおりである。

1:6 そしてあなたがたは、多くの患難の中で、聖霊による喜びをもって御言を受けいれ、わたしたちと主とにならう者となり、

1:7 こうして、マケドニヤとアカヤとにいる信者全体の模範になった。

1:8 すなわち、主の言葉はあなたがたから出て、ただマケドニヤとアカヤとに響きわたっているばかりではなく、至るところで、神に対するあなたがたの信仰のことが言いひろめられたので、これについては何も述べる必要はないほどである。

1:9 わたしたちが、どんなにしてあなたがたの所にはいって行ったか、また、あなたがたが、どんなにして偶像を捨てて神に立ち帰り、生けるまことの神に仕えるようになり、

1:10 そして、死人の中からよみがえった神の御子、すなわち、わたしたちをきたるべき怒りから救い出して下さるイエスが、天から下ってこられるのを待つようになったかを、彼ら自身が言いひろめているのである。

 テサロニケ人への第一の手紙  第二章

2:1 兄弟たちよ。あなたがた自身が知っているとおり、わたしたちがあなたがたの所にはいって行ったことは、むだではなかった。

2:2 それどころか、あなたがた知っているように、わたしたちは、さきにピリピで苦しめられた、はがかしめられたにもかかわらず、わたしたちの神に勇気を与えられて、激しい苦闘のうちに神の福音をあなたがたに語ったのである。

2:3 いったい、わたしたちの宣教は、迷いや汚れた心から出たものでもなく、だましごとでもない。

2:4 かえって、わたしたちは神の信任を受けて福音を託されたので、人間に喜ばれるためではなく、わたしたちの心を見分ける神に喜ばれるように、福音を語るのである。

2:5 わたしたちは、あなたがたを知っているように、決してへつらいの言葉を用いたこともなく、口実を設けて、むさぼったこともない。それは、神があかしして下さる。

2:6 また、わたしたちは、キリストの使徒として重んじられることができたのであるが、あなたがたからにせよ、ほかの人々からにせよ、人間からの栄誉を求めることはしなかった。

2:7 むしろ、あなたがたの間で、ちょうど母がその子供を育てるように、やさしくふるまった。

2:8 このように、あなたがたを慕わしく思っていたので、ただ神の福音ばかりではなく、自分のいのちまでもあなたがたに与えたいと願ったほどでに、あなたがたを愛したのである。

2:9 兄弟たちよ。あなたがたはわたしたちの労苦と努力とを記憶していることであろう。すなわち、あなたがたのだれにも負担をかけまいと思って、日夜はたらきながら、あなたがたに神の福音を宣べ伝えた。

2:10 あなたがたもあかしし、神もあかしして下さるように、わたしたちはあなたがた信者の前で、信心深く、正しく、責められるところがないように、生活をしたのである。

2:11 そして、あなたがたも知っているとおり、父がその子に対してするように、あなたがたのひとりびとりに対して、

2:12 御国とその栄光とに召して下さった神のみこころにかなって歩くようにと、進め、励まし、また、さとしたのである。

2:13 これらのことを考えて、わたしたちがまた絶えず神に感謝しているのは、あなたがたがわたしたちの説いた神の言を聞いた時に、それを人間の言葉としてではなく、神の言としてーー事実そのとおりであるがーーうけいれてくれたことである。そして、この神の言は、信じるあなたがたのうちに働いているのである。

2:14 兄弟たちよ。あなたがたは、ユダヤの、キリスト・イエスにある神の諸教会にならう者となった。すなわち、彼らがユダヤ人たちから苦しめられたと同じように、あなたがたもまた同国人から苦しめられた。

2:15 ユダヤ人たちは主イエスと預言者たちとを殺し、わたしたちを迫害し、神を喜ばせず、すべての人に逆らい、

2:16 わたしたちが異邦人に救いの言を語るのを妨げて、絶えず自分の罪を満たしている。そこで、神の怒りは最も激しく彼らに臨むに至ったのである。

2:17 兄弟たちよ。わたしたちは、しばらくの間、あなたがたから引き離されていたのでーー心においてではなく、からただけではあるがーーなおさら、あなたがたの顔を見たいと切にこいねがった。

2:18 だから、わたしたちは、あなたがたの所に行こうとした。ことに、このパウロは、一再ならず行こうとしたのである。それだのに、わたしたちはサタンに妨げられた。

2:19 実際、わたしたちの主イエスの来臨にあたって、わたしたちの望みと喜びと誇りの冠となるべき者は、あなたがたを外にして、だれがあるだろうか。あなたがたこそ、実にわたしたちのほまれであり、喜びである。

 テサロニケ人への第一の手紙  第三章

3:1 そこで、わたしたちはこれ以上耐えられなくなって、わたしたちだけがアテネに留まることに定め、

3:2 わたしたちの兄弟で、キリストの福音における神の同労者テモテをつかわした。それは、あなたがたの信仰を強め、

3:3 このような患難の中にあって、動揺する者がひとりもないように励ますためである。あなたがたの知っているとおり、わたしたちは患難にあうように定められているのである。

3:4 そして、あなたがたの所にいたとき、わたしたちがやがて患難に会うことをあらかじめ言っておいたが、あなたがたの知っているように、今そのとおりになったのである。

3:5 そこで、わたしはこれ以上耐えられなくなって、もしや「試みる者」があなたがたを試み、そのためにわたしたちの労苦がむだになりはしないかと気づかって、あなたがたの信仰を知るために、彼をつかわしたのである。

3:6 ところが今テモテが、あなたがたの所からわたしたちのもとに帰ってきて、あなたがたの信仰と愛とについて知らせ、また、あなたがたがいつもわたしたちのことを覚え、わたしたちがあなたがたに会いたく思っていると同じように、わたしたちにしきりに会いたがっているという吉報をもたらした。

3:7 兄弟たちよ。それによって、わたしたちはあらゆる苦難と患難との中にありながら、あなたがたの信仰によって慰められた。なぜなら、あなたがたが主にあって堅く立ってくれるなら、わたしたちはいま生きることになるからである。

3:8 ほんとうに、わたしたちはいま生きることになるからである。

3:9 ほんとうに、わたしたちの神のみまえで、あなたがたのことで喜ぶ大きな喜びのために、どんな感謝を神にささげたらよいだろうか。

3:10 わたしたちは、あなたがたの顔を見、あなたがたの信仰の足りないところを補いたいと、日夜しきりに願っているのである。

3:11 どうか、わたしたちの父なる神ご自身と、わたしたちの主イエスとが、あなたがたの所へ行く道を、わたしたちに開いて下さるように。

3:12 どうか、主があなたがた相互の愛とすべての人に対する愛とを、わたしたちがあなたがたを愛する愛と同じように、増し加えて豊かにして下さるように、

3:13 そして、どうか、わたしたちの主イエスが、そのすべての聖なる者と共にこられる時、神のみまえに、あなたがたの心を強め、清く、責められるところのない者にして下さるように。

 テサロニケ人への第一の手紙  第四章

4:1 最後に兄弟たちよ。わたしたちは主イエスにあってあなたがたに願いかつ勧める。あなたがたが、どのように歩いて神を喜ばすべきかをわたしたちが学んだように。また、いま歩いているとおりに、ますます歩き続けなさい。

4:2 わたしたちがどういう教えを主イエスによって与えたか、あなたがたはよく知っている。

4:3 神のみこころは、あなたがたが清くなることである。すなわち、不品行を慎み、

4:4 各自、気をつけて自分のからだを清く尊く保ち、

4:5 神を知らない異邦人のように情欲をほしいままにせず、

4:6 また、このようなことで兄弟を踏みつけたり、だましたりしてはならない。前にもあなたがたにきびしく警告しておいたように、主はこれらすべてのことについて、報いをなさるからである。

4:7 神がわたしたちを召されたのは、汚れたことをするためではなく、清くなるためである。

4:8 こういうわけであるから、これからの警告を拒む者は、人を拒むのではなく、聖霊をあなたがたの心に賜る神を拒むのである。

4:9 兄弟愛については、今さら書きおくる必要はない。あなたがたは、互に愛し合うように神に直接教えられており、

4:10 また、事実マケドニヤ全土にいるすべての兄弟に対して、それを実行しているのだから。しかし、兄弟たちよ。あなたがたに勧める。ますます、そうしてほしい。

4:11 そして、あなたがたに命じておいたように、つとめて落ちついた生活をし、自分の仕事に身をいれ、手ずから働きなさい。

4:12 そうすれば、外部の人々に対して品位を保ち、まただれの世話にもならずに、生活できるであろう。

4:13 兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。

4:14 わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。

4:15 わたしたちは主イエスの言葉によって言うが、生きながらえて主の来臨の時まで残るわたしたちが、眠った人々より先になることは、決してないであろう。

4:16 すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、

4:17 それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう。

4:18 だから、あなたがたは、これらの言葉を持って互に慰め合いなさい

 テサロニケ人への第一の手紙  第五章

5:1 兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

5:2 あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

5:3 人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。

5:4 しかし兄弟たちよ。あなたがたは暗やみの中にいないのだから、その日が、盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはないであろう。

5:5 あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである。わたしたちは、夜の者でもやみの者でもない。

5:6 だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう。

5:7 眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのである。

5:8 しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛との胸当てを身につけ、救いの望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。

5:9 神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによって救いを得るように定められたのである。

5:10 キリストがわたしたちのために死なれたのは、さめていても眠っていても、わたしたちが主と共に生きるためである。

5:11 だから、あなたがたは、今しているように、互に慰め合い、相互の徳を高めなさい。

5:12 兄弟たちよ。わたしたちはお願いする。どうか、あなたがたの間で労し、主にあってあなたがたを指導し、かつ訓戒しいてる人々を重んじ、

5:13 彼らの働きを思って、特に愛し敬いなさい。互に平和に過ごしなさい。

5:14 兄弟たちよ。あなたがたにお勧めする。怠惰な者を戒め、小心な者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛容でありなさい。

5:15 だれも悪をもって悪に報いないように心がけ、お互に、またみんなに対して、いつも善を追い求めなさい。

5:16 いつも喜んでいなさい。

5:17 絶えず祈りなさい。

5:18 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神をあなたがたに求めておられることである。

5:19 御霊を消してはいけない。

5:20 預言を軽んじてはならない。

5:21 すべてのものを識別して、良いものを守り、

5:22 あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。

5:23 どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。

5:24 あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをして下さるであろう。

5:25 兄弟たちよ。わたしたちのためにも、祈ってほしい。

5:26 すべての兄弟たちに、清い接吻をもって、よろしく伝えてほしい。

5:27 わたしは主によって命じる。この手紙をみんなの兄弟に読み聞かせなさい。

5:28 わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にあるように。

  テサロニケ人への第二の手紙  第一章   2Th-Audio 

1:1 パウロとシルワノとテモテから、わたしたちの父なる神と主イエス・キリストとにあるテサロニケ人たちの教会へ。

1:2 父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。

1:3 兄弟たちよ。わたしたちは、いつもあなたがたのことを神に感謝せずにはおられない。またそうするのが当然である。それは、あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがたひとりびとりの愛が、お互いの間に増し加わっているからである。

1:4 そのために、わたしたち自身は、あなたがたがいま受けているあらゆる迫害と患難とのただ中で示している忍耐と信仰とにつき、神の諸教会に対してあなたがたを誇りとしている。

1:5 これは、あにたがたを、神の国にふさわしい者にしようとする神のさばきが正しいことを、証拠だてるものである。その神の国のために、あなたがたも苦しんでいるのである。

1:6 すなわち、あなたがたを悩ます者には患難をもって報い、悩まされているあなたがたには、わたしたちと共に、休息をもって報いて下さるのが、神にとって正しいことだからである。

1:7 それは、主イエスが炎の中で力ある天使たちを率いて天から現れるときに実現する。

1:8 その時、主は神を認めない者たちや、わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者たちに報復し、

1:9 そして、彼らの主のみ顔とその力の栄光から退けられて、永遠の滅びに至る刑罰を受けるであろう。

1:10 その日に、イエスは下ってこられ、聖徒たちの中であがめられ、すべて信じる者たちの間で、驚嘆されるであろうーーわたしたちのこのあかしは、あなたがたによって信じられているのである。

1:11 このためにまた、わたしたちは、わたしたちの神があなたがたを召しにかなう者となし、善に対するあらゆる願いと信仰の働きとを力強く満たして下さるようにと、あなたがたのために絶えず祈っている。

1:12 それは、わたしたちの神と主イエス・キリストとの恵みによって、わたしたちの主イエスの御名があなたがたの間であがめられ、あなたがたも主にあって栄光を受けるためである。

  テサロニケ人への第二の手紙  第二章

2:1 さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの来臨と、わたしたちがみもとに集められることについて、あなたがたにお願いすることがある。

2:2 霊により、あるいは言葉により、あるいはわたしたちから出たという手紙によって、主の日はすでにきたとふれまわる者があっても、すぐさま心を動かされたり、あわてたりしてはいけない。

2:3 だれがどんな事をしても、それにだまされてはいけない。まず背教のことが起こり、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。

2:4 彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。

2:5 わたしたちがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返して言ったのを思い出さないのか。

2:6 そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分に定められた時になってから現れるように、いま彼を阻止しているものがある。

2:7 不法の秘密の力が、すでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。

2:8 その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすのであろう。

2:9 不法の者が来るのは、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、

2:10 また、あらゆる不義の惑わしとを、滅ぶべき者どもに対して行うためである。彼らが滅びるのは、自分らの救いとなるべき真理に対する愛を受け入れなかった報いである。

2:11 そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り、

2:12 こうして、真理を信じないで不義を喜んでいたすべての人を、さばくのである。

2:13 しかし、主に愛されている兄弟たちよ。わたしたちはいつもあなたがたのことを、神に感謝せずにはおられない。それは、神があなたがたを初めから選んで、御霊によるきよめと、真理に対する信仰とによって、救を得させようとし、

2:14 そのために、わたしたちの福音によりあなたがたを召して、わたしたちの主イエス・キリストの栄光にあずからせて下さるからである。

2:15 そこで、兄弟たちよ。堅く立って、わたしたちの言葉や手紙で教えられた言伝えを、しっかりと守り続けなさい。

2:16 どうか、わたしたちの主イエス・キリストご自身と、わたしたちを愛し、恵みをもって永遠の慰めと確かな望みとを賜るわたしたちの父なる神とが、

2:17 あなたがたの心を励まし、あなたがたを強めて、すべての良いわざを行い、正しい言葉を語る者として下さるように。

  テサロニケ人への第二の手紙  第三章

3:1 最後に、兄弟たちよ。わたしたちのために祈ってほしい。どうか主の言葉が、あなたがたの所と同じように、ここでも早く広まり、また、あがめられるように。

3:2 また、どうか、わたしたちが不都合な悪人から救われるように。事実、すべての人が信仰を持っているわけではない。

3:3 しかし、主は真実なかたであるから、あなたがたを強め、悪しき者から守って下さるであろう。

3:4 わたしたちが命じる事を、あなたがたは現に実行しており、また、実行するであろうと、わたしたちは、主にあって確信している。

3:5 どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせて下さるように。

3:6 兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた言伝えに従わないすべての兄弟たちから、遠ざかりなさい。

3:7 わたしたちに、どうならうべきであるかは、あなたがた自身が知っているはずである。あなたがたの所にいた時には、わたしたちは怠惰な生活をしなかったし、

3:8 人からパンをもらって食べることもしなかった。それどころか、あなたがたのだれにも負担をかけまいと、日夜、労苦し努力して働き続けた。

3:9 それは、わたしたちにその権利がないからではなく、ただわたしたちにあなたがたが見習うように、身をもって模範を示したのである。

3:10 また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。

3:11 ところが、聞くところによると、あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことである。

3:12 こうした人に対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主イエス・キリストによって命じまた勧める。

3:13 兄弟たちよ。あなたがたは、たゆまず良い働きをしなさい。

3:14 もしこの手紙にしるしたわたしたちの言葉に聞き従わない人があれば、そのような人には注意をして、交際しないがよい。彼が自ら恥じるようになるためである。

3:15 しかし、彼を敵のように思わないで、兄弟として訓戒しなさい。

3:16 どうか、平和の主ご自身が、いついかなる場合にも、あなたがた一同と共におられるように。

3:17 ここでパウロ自身が、手ずからあいさつを書く。これは、わたしのどの手紙にも書く印である。わたしは、このように書く。

3:18 どうか、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように。

 

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