口語訳聖書(振り仮名付き)
章: 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29
歴代志れきだいし上じょう
第16章 1Ch-Audio
16:1 人々ひとびとは神かみの箱はこをかき入いれて、ダビデがそのために張はった幕屋まくやのうちに置おき、そして燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいを神かみの前まえにささげた。
16:2 ダビデは燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげ終おえたとき、主しゅの名なをもって民たみを祝福しゅくふくし、
16:3 イスラエルの人々ひとびとに男おとこにも女おんなにもおのおのパン一つ、肉にく一切きれ、干ほしぶどう一かたまりを分わけ与あたえた。
16:4 ダビデはまたレビびとのうちから主しゅの箱はこの前まえに仕つかえる者ものを立たてて、イスラエルの神かみ、主しゅをあがめ、感謝かんしゃし、ほめたたえさせた。
16:5 楽長がくちょうはアサフ、その次つぎはゼカリヤ、エイエル、セミラモテ、エヒエル、マッタテヤ、エリアブ、ベナヤ、オベデ・エドム、エイエルで、彼かれらは立琴たてごとと琴ことを弾だんじ、アサフはシンバルを打うち鳴ならし、
16:6 祭司さいしベナヤとヤハジエルは神かみの契約けいやくの箱はこの前まえでつねにラッパを吹ふいた。
16:7 その日ひダビデは初はじめてアサフと彼かれの兄弟きょうだいたちを立たてて、主しゅに感謝かんしゃをささげさせた。
16:8 主しゅに感謝かんしゃし、そのみ名なを呼よび、そのみわざをもろもろの民たみの中なかに知しらせよ。
16:9 主しゅにむかって歌うたえ、主しゅをほめ歌うたえ。そのもろもろのくすしきみわざを語かたれ。
16:10 その聖せいなるみ名なを誇ほこれ。どうか主しゅを求もとめる者ものの心こころが喜よろこぶように。
16:11 主しゅとそのみ力ちからとを求もとめよ。つねにそのみ顔かおをたずねよ。
16:12 16:13 そのしもべアブラハムのすえよ、その選えらばれたヤコブの子こらよ。主しゅのなされたくすしきみわざと、その奇跡きせきと、そのみ口くちのさばきとを心こころにとめよ。
16:14 彼かれはわれわれの神かみ、主しゅにいます。そのさばきは全ぜん地ちにある。
16:15 主しゅはとこしえにその契約けいやくをみこころにとめられる。これはよろずよに命めいじられたみ言葉ことばであって、
16:16 アブラハムと結むすばれた契約けいやく、イサクに誓ちかわれた約束やくそくである。
16:17 主しゅはこれを堅かたく立たててヤコブのために定さだめとし、イスラエルのためにとこしえの契約けいやくとして、
16:18 言いわれた、「あなたにカナンの地ちを与あたえて、あなたがたの受うける嗣し業ぎょうの分わけ前まえとする」と。
16:19 その時とき、彼かれらの数かずは少すくなくて、数かぞえるに足たらず、かの国くにで旅たびびととなり、
16:20 国くにから国くにへ行いき、この国くにからほかの民たみへ行いった。
16:21 主しゅは人ひとの彼かれらをしえたげるのをゆるされず、彼かれらのために王おうたちを懲こらしめて、
16:22 言いわれた、「わが油あぶらそそがれた者ものたちにさわってはならない。わが預言者よげんしゃたちに害がいを加くわえてはならない」と。
16:23 全ぜん地ちよ、主しゅに向むかって歌うたえ。日ひごとにその救すくいを宣のべ伝つたえよ。
16:24 もろもろの国くにの中なかにその栄光えいこうをあらわし、もろもろの民たみの中なかにくすしきみわざをあらわせ。
16:25 主しゅは大おおいなるかたにいまして、いとほめたたうべき者もの、もろもろの神かみにまさって、恐おそるべき者ものだからである。
16:26 もろもろの民たみのすべての神かみはむなしい。しかし主しゅは天てんを造つくられた。
16:27 誉ほまれと威厳いげんとはそのみ前まえにあり、力ちからと喜よろこびとはその聖所せいじょにある。
16:28 もろもろの民たみのやからよ、主しゅに帰きせよ、栄光えいこうと力ちからとを主しゅに帰きせよ。
16:29 そのみ名なにふさわしい栄光えいこうを主しゅに帰きせよ。供そなえ物ものを携たずさえて主しゅのみ前まえにきたれ。聖せいなる装よそおいをして主しゅを拝おがめ。
16:30 全ぜん地ちよ、そのみ前まえにおののけ。世界せかいは堅かたく立たって、動うごかされることはない。
16:31 天てんは喜よろこび、地ちはたのしみ、もろもろの国民くにたみの中なかに言いえ、「主しゅは王おうであられる」と。
16:32 海うみとその中なかに満みつるものとは鳴なりどよめき、田畑たはたとその中なかのすべての物ものは喜よろこべ。
16:33 そのとき林はやしのもろもろの木きも主しゅのみ前まえに喜よろこび歌うたう。主しゅは地ちをさばくためにこられるからである。
16:34 主しゅに感謝かんしゃせよ、主しゅは恵めぐみふかく、そのいつくしみはとこしえに絶たえることがない。
16:35 また言いえ、「われわれの救すくいの神かみよ、われわれを救すくい、もろもろの国民くにたみの中なかからわれわれを集あつめてお救すくいください。そうすればあなたの聖せいなるみ名なに感謝かんしゃし、あなたの誉ほまれを誇ほこるでしょう。
16:36 イスラエルの神かみ、主しゅは、とこしえからとこしえまでほむべきかな」と。
16:37 ダビデはアサフとその兄弟きょうだいたちを主しゅの契約けいやくの箱はこの前まえにとめおいて、常つねに箱はこの前まえに仕つかえ、日々ひびのわざを行おこなわせた。
16:38 オベデ・エドムとその兄弟きょうだいたちは合あわせて六十八人にんである。またエドトンの子こオベデ・エドムおよびホサは門守かどもりであった。
16:39 祭司さいしザドクとその兄弟きょうだいである祭司さいしたちはギベオンにある高たかき所ところで主しゅの幕屋まくやの前まえに仕つかえ、
16:40 主しゅがイスラエルに命めいじられた律法りっぽうにしるされたすべてのことにしたがって燔祭はんさいの壇だんの上うえに朝夕あさゆうたえず燔祭はんさいを主しゅにささげた。
16:41 また彼かれらとともにヘマン、エドトンおよびほかの選えらばれて名なをしるされた者ものどもがいて、主しゅのいつくしみの世々よよ限かぎりなきことについて主しゅに感謝かんしゃした。
16:42 すなわちヘマンおよびエドトンは彼かれらとともにいて、ラッパ、シンバルおよびその他たの聖歌せいかのための楽器がっきをとって音楽おんがくを奏そうし、エドトンの子こらは門もんを守まもった。
16:43 こうして民たみは皆みなおのおの家いえに帰かえり、ダビデはその家族かぞくを祝福しゅくふくするために帰かえって行いった。
第17章 17:1 さてダビデは自分じぶんの家いえに住すむようになったとき、預言者よげんしゃナタンに言いった、「見みよ、わたしは香柏こうはくの家いえに住すんでいるが、主しゅの契約けいやくの箱はこは天幕てんまくのうちにある」。17:2 ナタンはダビデに言いった、「神かみがあなたとともにおられるから、すべてあなたの心こころにあるところを行おこないなさい」。 17:3 その夜よる、神かみの言葉ことばがナタンに臨のぞんで言いった、17:4 「行いってわたしのしもべダビデに告つげよ、『主しゅはこう言いわれる、わたしの住すむ家いえを建たててはならない。17:5 わたしはイスラエルを導みちびき上のぼった日ひから今日こんにちまで、家いえに住すまわず、天幕てんまくから天幕てんまくに、幕屋まくやから幕屋まくやに移うつったのである。17:6 わたしがすべてのイスラエルと共ともに歩あゆんだすべての所ところで、わたしの民たみを牧ぼくすることを命めいじたイスラエルのさばきづかさのひとりに、ひと言ことでも、「どうしてあなたがたは、わたしのために香柏こうはくの家いえを建たてないのか」と言いったことがあるだろうか』と。17:7 それゆえ今いまあなたは、わたしのしもべダビデにこう言いいなさい、『万軍ばんぐんの主しゅはこう仰おおせられる、「わたしはあなたを牧場まきばから、羊ひつじに従したがっている所ところから取とって、わたしの民たみイスラエルの君きみとし、17:8 あなたがどこへ行いくにもあなたと共ともにおり、あなたのすべての敵てきをあなたの前まえから断たち去さった。わたしはまた地ちの上うえの大おおいなる者ものの名なのような名なをあなたに得えさせよう。17:9 そしてわたしはわが民たみイスラエルのために一つの所ところを定さだめて、彼かれらを植うえつけ、彼かれらを自分じぶんの所ところに住すませ、重かさねて動うごくことのないようにしよう。17:10 また前まえのように、すなわちわたしがわが民たみイスラエルの上うえにさばきづかさを立たてた時ときからこのかたのように、悪わるい人ひとが重かさねてこれを荒あらすことはないであろう。わたしはまたあなたのもろもろの敵てきを征服せいふくする。かつわたしは主しゅがあなたのために家いえを建たてられることを告つげる。17:11 あなたの日ひが満みち、あなたの先祖せんぞたちの所ところへ行いかねばならぬとき、わたしはあなたの子こ、すなわちあなたの子こらのひとりを、あなたのあとに立たてて、その王国おうこくを堅かたくする。17:12 彼かれはわたしのために家いえを建たてるであろう。わたしは長ながく彼かれの位くらいを堅かたくする。17:13 わたしは彼かれの父ちちとなり、彼かれはわたしの子ことなる。わたしは、わたしのいつくしみを、あなたのさきにあった者ものから取とり去さったように、彼かれからは取とり去さらない。17:14 かえって、わたしは彼かれを長ながくわたしの家いえに、わたしの王国おうこくにすえおく。彼かれの位くらいはとこしえに堅かたく立たつであろう』」。17:15 ナタンはすべてこれらの言葉ことばのように、またすべてこの幻まぼろしのようにダビデに語かたった。 17:16 そこで、ダビデ王おうは、はいって主しゅの前まえに座ざして言いった、「主しゅなる神かみよ、わたしがだれ、わたしの家いえがなんであるので、あなたはこれまでわたしを導みちびかれたのですか。17:17 神かみよ、これはあなたの目めには小ちいさな事ことです。主しゅなる神かみよ、あなたはしもべの家いえについて、はるか後のちの事ことを語かたって、きたるべき代々よよのことを示しめされました。17:18 しもべの名誉めいよについては、ダビデはこの上うえあなたに何なにを申もうしあげることができましょう。あなたはしもべを知しっておられるからです。17:19 主しゅよ、あなたはしもべのために、またあなたの心こころにしたがって、このもろもろの大おおいなる事ことをなし、すべての大おおいなる事ことを知しらされました。17:20 主しゅよ、われわれがすべて耳みみに聞きいた所ところによれば、あなたのようなものはなく、またあなたのほかに神かみはありません。17:21 また地上ちじょうのどの国民こくみんが、あなたの民たみイスラエルのようでありましょうか。これは神かみが行いって、自分じぶんのためにあがなって民たみとし、エジプトからあなたがあがない出だされたあなたの民たみの前まえから国々くにぐにの民たみを追おい払はらい、大おおいなる恐おそるべき事ことを行いって、名なを得えられたものではありませんか。17:22 あなたはあなたの民たみイスラエルを長ながくあなたの民たみとされました。主しゅよ、あなたは彼かれらの神かみとなられたのです。17:23 それゆえ主しゅよ、あなたがしもべと、しもべの家いえについて語かたられた言葉ことばを長ながく堅かたくして、あなたの言いわれたとおりにしてください。17:24 そうすればあなたの名なはとこしえに堅かたくされ、あがめられて、『イスラエルの神かみ、万軍ばんぐんの主しゅはイスラエルの神かみである』と言いわれ、またあなたのしもべダビデの家いえはあなたの前まえに堅かたく立たつことができるでしょう。17:25 わが神かみよ、あなたは彼かれのために家いえを建たてると、しもべに示しめされました。それゆえ、しもべはあなたの前まえに祈いのる勇気ゆうきを得えました。17:26 主しゅよ、あなたは神かみにいまし、この良よき事ことをしもべに約束やくそくされました。17:27 それゆえどうぞいま、しもべの家いえを祝福しゅくふくし、あなたの前まえに長ながく続つづかせてくださるように。主しゅよ、あなたの祝福しゅくふくされるものは長ながく祝福しゅくふくを受うけるからです」。 第18章 18:1 この後のちダビデはペリシテびとを撃うってこれを征服せいふくし、ペリシテびとの手てからガテとその村々むらむらを取とった。 18:2 彼かれはまたモアブを撃うった。モアブびとはダビデのしもべとなって、みつぎを納おさめた。 18:3 ダビデはまた、ハマテのゾバの王おうハダデゼルがユフラテ川かわのほとりに、その記念碑きねんひを建たてようとして行いったとき彼かれを撃うった。18:4 そしてダビデは彼かれから戦車せんしゃ一千、騎兵きへい七千人にん、歩兵ほへい二万人にんを取とった。ダビデは一百の戦車せんしゃの馬うまを残のこして、そのほかの戦車せんしゃの馬うまはみなその足あしの筋すじを切きった。18:5 その時ときダマスコのスリヤびとがゾバの王おうハダデゼルを助たすけるために来きたので、ダビデはそのスリヤびと二万二千人にんを殺ころした。18:6 そしてダビデはダマスコのスリヤに守備しゅび隊たいを置おいた。スリヤびとはみつぎを納おさめてダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。18:7 ダビデはハダデゼルのしもべらが持もっていた金きんの盾たてを奪うばって、エルサレムに持もってきた。18:8 またハダデゼルの町まちテブハテとクンからダビデは非常ひじょうに多おおくの青銅せいどうを取とった。ソロモンはそれを用もちいて青銅せいどうの海うみ、柱はしらおよび青銅せいどうの器うつわを つくった。 18:9 時ときにハマテの王おうトイはダビデがゾバの王おうハダデゼルのすべての軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶったことを聞きき、18:10 その子こハドラムをダビデ王おうにつかわして、彼かれにあいさつさせ、かつ祝しゅくを述のべさせた。ハダデゼルはかつてしばしばトイと戦たたかいを交まじえたが、ダビデはハダデゼルと戦たたかって、これを撃うち破やぶったからである。ハドラムは金きん、銀ぎんおよび青銅せいどうのさまざまの器うつわを贈おくったので、18:11 ダビデ王おうはこれをエドム、モアブ、アンモンの人々ひとびと、ペリシテびと、アマクレなどの諸しょ国民こくみんのうちから取とってきた金銀きんぎんとともに、主しゅにささげた。 18:12 ゼルヤの子こアビシャイは塩しおの谷たにで、エドムびと一万八千を撃うち殺ころした。18:13 ダビデはエドムに守備しゅび隊たいを置おき、エドムびとは皆みなダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。18:14 こうしてダビデはイスラエルの全ぜん地ちを治おさめ、そのすべての民たみに公道こうどうと正義せいぎを行おこなった。18:15 ゼルヤの子こヨアブは軍ぐんの長ちょう、アヒルデの子こヨシャパテは史官しかん、18:16 アヒトブの子こザドクとアビヤタルの子こアビメレクは祭司さいし、シャウシャは書記官しょきかん、18:17 エホヤダの子こベナヤはケレテびととペレテびとの長ちょう、ダビデの子こたちは王おうのかたわらにはべる大臣だいじんであった。 第19章 19:1 この後のちアンモンの人々ひとびとの王おうナハシが死しんで、その子こがこれに代かわって王おうとなった。19:2 そのときダビデは言いった、「わたしはナハシの子こハヌンに、彼かれの父ちちがわたしに恵めぐみを施ほどこしたように、恵めぐみを施ほどこそう」。そしてダビデは彼かれをその父ちちのゆえに慰なぐさめようとして使者ししゃをつかわした。ダビデのしもべたちはハヌンを慰なぐさめるためアンモンの人々ひとびとの地ちに来きたが、19:3 アンモンの人々ひとびとのつかさたちはハヌンに言いった、「ダビデが慰なぐさめる者ものをあなたのもとにつかわしたことによって、あなたは彼かれがあなたの父ちちを尊たっとぶのだと思おもわれますか。彼かれのしもべたちが来きたのは、この国くにをうかがい、探さぐって滅ほろぼすためではありませんか」。19:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕とらえて、そのひげをそり落おとし、その着物きものを中なかほどから断たち切きって腰こしの所ところまでにして彼かれらを帰かえしてやった。19:5 ある人々ひとびとが来きて、この人ひとたちのされたことをダビデに告つげたので、彼かれは人ひとをつかわして、彼かれらを迎むかえさせた。その人々ひとびとが非常ひじょうに恥はじたからである。そこで王おうは言いった、「ひげがのびるまでエリコにとどまって、その後のち帰かえりなさい」。 19:6 アンモンの人々ひとびとは自分じぶんたちがダビデに憎にくまれることをしたとわかったので、ハヌンおよびアンモンの人々ひとびとは銀ぎん千タラントを送おくってメソポタミヤとアラム・マアカ、およびゾバから戦車せんしゃと騎兵きへいを雇やとい入いれた。19:7 すなわち戦車せんしゃ三万二千およびマアカの王おうとその軍隊ぐんたいを雇やとい入いれたので、彼かれらは来きてメデバの前まえに陣じんを張はった。そこでアンモンの人々ひとびとは町々まちまちから寄より集あつまって、戦たたかいに出動しゅつどうした。19:8 ダビデはこれを聞きいてヨアブと勇士ゆうしの全ぜん軍ぐんをつかわしたので、19:9 アンモンの人々ひとびとは出でて来きて町まちの入口いりぐちに戦たたかいの備そなえをした。また助たすけに来きた王おうたちは別べつに野のにいた。 19:10 時ときにヨアブは戦たたかいが前後ぜんごから自分じぶんに向むかっているのを見みて、イスラエルのえり抜ぬきの兵士へいしのうちから選えらんで、これをスリヤびとに対たいして備そなえ、19:11 そのほかの民たみを自分じぶんの兄弟きょうだいアビシャイの手てにわたして、アンモンの人々ひとびとに対たいして備そなえさせ、19:12 そして言いった、「もしスリヤびとがわたしに手てごわいときは、わたしを助たすけてください。もしアンモンの人々ひとびとがあなたに手てごわいときは、あなたを助たすけましょう。19:13 勇いさましくしてください。われわれの民たみのためと、われわれの神かみの町々まちまちのために、勇いさましくしましょう。どうか、主しゅが良よいと思おもわれることをされるように」。19:14 こうしてヨアブが自分じぶんと一緒いっしょにいる民たみと共ともにスリヤびとに向むかって戦たたかおうとして近ちかづいたとき、スリヤびとは彼かれの前まえから逃にげた。19:15 アンモンの人々ひとびとはスリヤびとの逃にげるのを見みて、彼かれらもまたヨアブの兄弟きょうだいアビシャイの前まえから逃にげて町まちにはいった。そこでヨアブはエルサレムに帰かえった。 19:16 しかしスリヤびとは自分じぶんたちがイスラエルの前まえに打うち敗やぶられたのを見みて、使者ししゃをつかわし、ハダデゼルの軍ぐんの長ちょうショパクの率ひきいるユフラテ川かわの向むこう側がわにいるスリヤびとを引ひき出だした。19:17 この事ことがダビデに聞きこえたので、彼かれはイスラエルをことごとく集あつめ、ヨルダンを渡わたり、彼かれらの所ところに来きて、これに向むかって戦たたかいの備そなえをした。ダビデがこのようにスリヤびとに対たいして戦たたかいの備そなえをしたとき、彼かれはダビデと戦たたかった。19:18 しかしスリヤびとがイスラエルの前まえから逃にげたので、ダビデはスリヤびとの戦車せんしゃの兵へい七千、歩兵ほへい四万を殺ころし、また軍ぐんの長ちょうショパクをも殺ころした。19:19 ハダデゼルのしもべたちは味方みかたの者ものがイスラエルに打うち敗やぶられたのを見みて、ダビデと和わを講こうじ、彼かれに仕つかえた。スリヤびとは再ふたたびアンモンびとを助たすけることをしなかった。 第20章 20:1 春はるになって、王おうたちが戦たたかいに出でるに及およんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいを率ひきいてアンモンびとの地ちを荒あらし、行いってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃うって、これを滅ほろぼした。20:2 そしてダビデは彼かれらの王おうの冠かんむりをその頭あたまから取とりはなした。その金きんの重おもさを量はかってみると一タラント、またその中なかに宝石ほうせきがあった。これをダビデの頭あたまに置おいた。ダビデはまたその町まちのぶんどり物ものを非常ひじょうに多おおく持もち出だした。20:3 また彼かれはそのうちの民たみを引ひき出だして、これをのこぎりと、鉄てつのつるはしと、おのを使つかう仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのように行いった。そしてダビデと民たみとは皆みなエルサレムに帰かえった。 20:4 この後のちゲゼルでペリシテびとと戦たたかいが起たった。その時ときホシャびとシベカイが巨人きょじんの子孫しそんのひとりシパイを殺ころした。かれらはついに征服せいふくされた。20:5 ここにまたペリシテびとと戦たたかいがあったが、ヤイルの子こエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミを殺ころした。そのやりの柄えは機はたの巻棒まきぼうのようであった。20:6 またガテに戦たたかいがあったが、そこにひとりの背せの高たかい人ひとがいた。その手ての指ゆびと足あしの指ゆびは六本ぽんずつで、合あわせて二十四本ほんあった。彼かれもまた巨人きょじんから生うまれた者ものであった。20:7 彼かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアの子こヨナタンがこれを殺ころした。20:8 これらはガテで巨人きょじんから生うまれた者ものであったが、ダビデの手てとその家来けらいたちの手てに倒たおれた。 第21章 21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。 21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。 21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。 21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。 21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。 第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
17:1 さてダビデは自分じぶんの家いえに住すむようになったとき、預言者よげんしゃナタンに言いった、「見みよ、わたしは香柏こうはくの家いえに住すんでいるが、主しゅの契約けいやくの箱はこは天幕てんまくのうちにある」。
17:2 ナタンはダビデに言いった、「神かみがあなたとともにおられるから、すべてあなたの心こころにあるところを行おこないなさい」。
17:3 その夜よる、神かみの言葉ことばがナタンに臨のぞんで言いった、
17:4 「行いってわたしのしもべダビデに告つげよ、『主しゅはこう言いわれる、わたしの住すむ家いえを建たててはならない。
17:5 わたしはイスラエルを導みちびき上のぼった日ひから今日こんにちまで、家いえに住すまわず、天幕てんまくから天幕てんまくに、幕屋まくやから幕屋まくやに移うつったのである。
17:6 わたしがすべてのイスラエルと共ともに歩あゆんだすべての所ところで、わたしの民たみを牧ぼくすることを命めいじたイスラエルのさばきづかさのひとりに、ひと言ことでも、「どうしてあなたがたは、わたしのために香柏こうはくの家いえを建たてないのか」と言いったことがあるだろうか』と。
17:7 それゆえ今いまあなたは、わたしのしもべダビデにこう言いいなさい、『万軍ばんぐんの主しゅはこう仰おおせられる、「わたしはあなたを牧場まきばから、羊ひつじに従したがっている所ところから取とって、わたしの民たみイスラエルの君きみとし、
17:8 あなたがどこへ行いくにもあなたと共ともにおり、あなたのすべての敵てきをあなたの前まえから断たち去さった。わたしはまた地ちの上うえの大おおいなる者ものの名なのような名なをあなたに得えさせよう。
17:9 そしてわたしはわが民たみイスラエルのために一つの所ところを定さだめて、彼かれらを植うえつけ、彼かれらを自分じぶんの所ところに住すませ、重かさねて動うごくことのないようにしよう。
17:10 また前まえのように、すなわちわたしがわが民たみイスラエルの上うえにさばきづかさを立たてた時ときからこのかたのように、悪わるい人ひとが重かさねてこれを荒あらすことはないであろう。わたしはまたあなたのもろもろの敵てきを征服せいふくする。かつわたしは主しゅがあなたのために家いえを建たてられることを告つげる。
17:11 あなたの日ひが満みち、あなたの先祖せんぞたちの所ところへ行いかねばならぬとき、わたしはあなたの子こ、すなわちあなたの子こらのひとりを、あなたのあとに立たてて、その王国おうこくを堅かたくする。
17:12 彼かれはわたしのために家いえを建たてるであろう。わたしは長ながく彼かれの位くらいを堅かたくする。
17:13 わたしは彼かれの父ちちとなり、彼かれはわたしの子ことなる。わたしは、わたしのいつくしみを、あなたのさきにあった者ものから取とり去さったように、彼かれからは取とり去さらない。
17:14 かえって、わたしは彼かれを長ながくわたしの家いえに、わたしの王国おうこくにすえおく。彼かれの位くらいはとこしえに堅かたく立たつであろう』」。
17:15 ナタンはすべてこれらの言葉ことばのように、またすべてこの幻まぼろしのようにダビデに語かたった。
17:16 そこで、ダビデ王おうは、はいって主しゅの前まえに座ざして言いった、「主しゅなる神かみよ、わたしがだれ、わたしの家いえがなんであるので、あなたはこれまでわたしを導みちびかれたのですか。
17:17 神かみよ、これはあなたの目めには小ちいさな事ことです。主しゅなる神かみよ、あなたはしもべの家いえについて、はるか後のちの事ことを語かたって、きたるべき代々よよのことを示しめされました。
17:18 しもべの名誉めいよについては、ダビデはこの上うえあなたに何なにを申もうしあげることができましょう。あなたはしもべを知しっておられるからです。
17:19 主しゅよ、あなたはしもべのために、またあなたの心こころにしたがって、このもろもろの大おおいなる事ことをなし、すべての大おおいなる事ことを知しらされました。
17:20 主しゅよ、われわれがすべて耳みみに聞きいた所ところによれば、あなたのようなものはなく、またあなたのほかに神かみはありません。
17:21 また地上ちじょうのどの国民こくみんが、あなたの民たみイスラエルのようでありましょうか。これは神かみが行いって、自分じぶんのためにあがなって民たみとし、エジプトからあなたがあがない出だされたあなたの民たみの前まえから国々くにぐにの民たみを追おい払はらい、大おおいなる恐おそるべき事ことを行いって、名なを得えられたものではありませんか。
17:22 あなたはあなたの民たみイスラエルを長ながくあなたの民たみとされました。主しゅよ、あなたは彼かれらの神かみとなられたのです。
17:23 それゆえ主しゅよ、あなたがしもべと、しもべの家いえについて語かたられた言葉ことばを長ながく堅かたくして、あなたの言いわれたとおりにしてください。
17:24 そうすればあなたの名なはとこしえに堅かたくされ、あがめられて、『イスラエルの神かみ、万軍ばんぐんの主しゅはイスラエルの神かみである』と言いわれ、またあなたのしもべダビデの家いえはあなたの前まえに堅かたく立たつことができるでしょう。
17:25 わが神かみよ、あなたは彼かれのために家いえを建たてると、しもべに示しめされました。それゆえ、しもべはあなたの前まえに祈いのる勇気ゆうきを得えました。
17:26 主しゅよ、あなたは神かみにいまし、この良よき事ことをしもべに約束やくそくされました。
17:27 それゆえどうぞいま、しもべの家いえを祝福しゅくふくし、あなたの前まえに長ながく続つづかせてくださるように。主しゅよ、あなたの祝福しゅくふくされるものは長ながく祝福しゅくふくを受うけるからです」。
第18章 18:1 この後のちダビデはペリシテびとを撃うってこれを征服せいふくし、ペリシテびとの手てからガテとその村々むらむらを取とった。 18:2 彼かれはまたモアブを撃うった。モアブびとはダビデのしもべとなって、みつぎを納おさめた。 18:3 ダビデはまた、ハマテのゾバの王おうハダデゼルがユフラテ川かわのほとりに、その記念碑きねんひを建たてようとして行いったとき彼かれを撃うった。18:4 そしてダビデは彼かれから戦車せんしゃ一千、騎兵きへい七千人にん、歩兵ほへい二万人にんを取とった。ダビデは一百の戦車せんしゃの馬うまを残のこして、そのほかの戦車せんしゃの馬うまはみなその足あしの筋すじを切きった。18:5 その時ときダマスコのスリヤびとがゾバの王おうハダデゼルを助たすけるために来きたので、ダビデはそのスリヤびと二万二千人にんを殺ころした。18:6 そしてダビデはダマスコのスリヤに守備しゅび隊たいを置おいた。スリヤびとはみつぎを納おさめてダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。18:7 ダビデはハダデゼルのしもべらが持もっていた金きんの盾たてを奪うばって、エルサレムに持もってきた。18:8 またハダデゼルの町まちテブハテとクンからダビデは非常ひじょうに多おおくの青銅せいどうを取とった。ソロモンはそれを用もちいて青銅せいどうの海うみ、柱はしらおよび青銅せいどうの器うつわを つくった。 18:9 時ときにハマテの王おうトイはダビデがゾバの王おうハダデゼルのすべての軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶったことを聞きき、18:10 その子こハドラムをダビデ王おうにつかわして、彼かれにあいさつさせ、かつ祝しゅくを述のべさせた。ハダデゼルはかつてしばしばトイと戦たたかいを交まじえたが、ダビデはハダデゼルと戦たたかって、これを撃うち破やぶったからである。ハドラムは金きん、銀ぎんおよび青銅せいどうのさまざまの器うつわを贈おくったので、18:11 ダビデ王おうはこれをエドム、モアブ、アンモンの人々ひとびと、ペリシテびと、アマクレなどの諸しょ国民こくみんのうちから取とってきた金銀きんぎんとともに、主しゅにささげた。 18:12 ゼルヤの子こアビシャイは塩しおの谷たにで、エドムびと一万八千を撃うち殺ころした。18:13 ダビデはエドムに守備しゅび隊たいを置おき、エドムびとは皆みなダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。18:14 こうしてダビデはイスラエルの全ぜん地ちを治おさめ、そのすべての民たみに公道こうどうと正義せいぎを行おこなった。18:15 ゼルヤの子こヨアブは軍ぐんの長ちょう、アヒルデの子こヨシャパテは史官しかん、18:16 アヒトブの子こザドクとアビヤタルの子こアビメレクは祭司さいし、シャウシャは書記官しょきかん、18:17 エホヤダの子こベナヤはケレテびととペレテびとの長ちょう、ダビデの子こたちは王おうのかたわらにはべる大臣だいじんであった。 第19章 19:1 この後のちアンモンの人々ひとびとの王おうナハシが死しんで、その子こがこれに代かわって王おうとなった。19:2 そのときダビデは言いった、「わたしはナハシの子こハヌンに、彼かれの父ちちがわたしに恵めぐみを施ほどこしたように、恵めぐみを施ほどこそう」。そしてダビデは彼かれをその父ちちのゆえに慰なぐさめようとして使者ししゃをつかわした。ダビデのしもべたちはハヌンを慰なぐさめるためアンモンの人々ひとびとの地ちに来きたが、19:3 アンモンの人々ひとびとのつかさたちはハヌンに言いった、「ダビデが慰なぐさめる者ものをあなたのもとにつかわしたことによって、あなたは彼かれがあなたの父ちちを尊たっとぶのだと思おもわれますか。彼かれのしもべたちが来きたのは、この国くにをうかがい、探さぐって滅ほろぼすためではありませんか」。19:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕とらえて、そのひげをそり落おとし、その着物きものを中なかほどから断たち切きって腰こしの所ところまでにして彼かれらを帰かえしてやった。19:5 ある人々ひとびとが来きて、この人ひとたちのされたことをダビデに告つげたので、彼かれは人ひとをつかわして、彼かれらを迎むかえさせた。その人々ひとびとが非常ひじょうに恥はじたからである。そこで王おうは言いった、「ひげがのびるまでエリコにとどまって、その後のち帰かえりなさい」。 19:6 アンモンの人々ひとびとは自分じぶんたちがダビデに憎にくまれることをしたとわかったので、ハヌンおよびアンモンの人々ひとびとは銀ぎん千タラントを送おくってメソポタミヤとアラム・マアカ、およびゾバから戦車せんしゃと騎兵きへいを雇やとい入いれた。19:7 すなわち戦車せんしゃ三万二千およびマアカの王おうとその軍隊ぐんたいを雇やとい入いれたので、彼かれらは来きてメデバの前まえに陣じんを張はった。そこでアンモンの人々ひとびとは町々まちまちから寄より集あつまって、戦たたかいに出動しゅつどうした。19:8 ダビデはこれを聞きいてヨアブと勇士ゆうしの全ぜん軍ぐんをつかわしたので、19:9 アンモンの人々ひとびとは出でて来きて町まちの入口いりぐちに戦たたかいの備そなえをした。また助たすけに来きた王おうたちは別べつに野のにいた。 19:10 時ときにヨアブは戦たたかいが前後ぜんごから自分じぶんに向むかっているのを見みて、イスラエルのえり抜ぬきの兵士へいしのうちから選えらんで、これをスリヤびとに対たいして備そなえ、19:11 そのほかの民たみを自分じぶんの兄弟きょうだいアビシャイの手てにわたして、アンモンの人々ひとびとに対たいして備そなえさせ、19:12 そして言いった、「もしスリヤびとがわたしに手てごわいときは、わたしを助たすけてください。もしアンモンの人々ひとびとがあなたに手てごわいときは、あなたを助たすけましょう。19:13 勇いさましくしてください。われわれの民たみのためと、われわれの神かみの町々まちまちのために、勇いさましくしましょう。どうか、主しゅが良よいと思おもわれることをされるように」。19:14 こうしてヨアブが自分じぶんと一緒いっしょにいる民たみと共ともにスリヤびとに向むかって戦たたかおうとして近ちかづいたとき、スリヤびとは彼かれの前まえから逃にげた。19:15 アンモンの人々ひとびとはスリヤびとの逃にげるのを見みて、彼かれらもまたヨアブの兄弟きょうだいアビシャイの前まえから逃にげて町まちにはいった。そこでヨアブはエルサレムに帰かえった。 19:16 しかしスリヤびとは自分じぶんたちがイスラエルの前まえに打うち敗やぶられたのを見みて、使者ししゃをつかわし、ハダデゼルの軍ぐんの長ちょうショパクの率ひきいるユフラテ川かわの向むこう側がわにいるスリヤびとを引ひき出だした。19:17 この事ことがダビデに聞きこえたので、彼かれはイスラエルをことごとく集あつめ、ヨルダンを渡わたり、彼かれらの所ところに来きて、これに向むかって戦たたかいの備そなえをした。ダビデがこのようにスリヤびとに対たいして戦たたかいの備そなえをしたとき、彼かれはダビデと戦たたかった。19:18 しかしスリヤびとがイスラエルの前まえから逃にげたので、ダビデはスリヤびとの戦車せんしゃの兵へい七千、歩兵ほへい四万を殺ころし、また軍ぐんの長ちょうショパクをも殺ころした。19:19 ハダデゼルのしもべたちは味方みかたの者ものがイスラエルに打うち敗やぶられたのを見みて、ダビデと和わを講こうじ、彼かれに仕つかえた。スリヤびとは再ふたたびアンモンびとを助たすけることをしなかった。 第20章 20:1 春はるになって、王おうたちが戦たたかいに出でるに及およんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいを率ひきいてアンモンびとの地ちを荒あらし、行いってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃うって、これを滅ほろぼした。20:2 そしてダビデは彼かれらの王おうの冠かんむりをその頭あたまから取とりはなした。その金きんの重おもさを量はかってみると一タラント、またその中なかに宝石ほうせきがあった。これをダビデの頭あたまに置おいた。ダビデはまたその町まちのぶんどり物ものを非常ひじょうに多おおく持もち出だした。20:3 また彼かれはそのうちの民たみを引ひき出だして、これをのこぎりと、鉄てつのつるはしと、おのを使つかう仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのように行いった。そしてダビデと民たみとは皆みなエルサレムに帰かえった。 20:4 この後のちゲゼルでペリシテびとと戦たたかいが起たった。その時ときホシャびとシベカイが巨人きょじんの子孫しそんのひとりシパイを殺ころした。かれらはついに征服せいふくされた。20:5 ここにまたペリシテびとと戦たたかいがあったが、ヤイルの子こエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミを殺ころした。そのやりの柄えは機はたの巻棒まきぼうのようであった。20:6 またガテに戦たたかいがあったが、そこにひとりの背せの高たかい人ひとがいた。その手ての指ゆびと足あしの指ゆびは六本ぽんずつで、合あわせて二十四本ほんあった。彼かれもまた巨人きょじんから生うまれた者ものであった。20:7 彼かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアの子こヨナタンがこれを殺ころした。20:8 これらはガテで巨人きょじんから生うまれた者ものであったが、ダビデの手てとその家来けらいたちの手てに倒たおれた。 第21章 21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。 21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。 21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。 21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。 21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。 第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
18:1 この後のちダビデはペリシテびとを撃うってこれを征服せいふくし、ペリシテびとの手てからガテとその村々むらむらを取とった。
18:2 彼かれはまたモアブを撃うった。モアブびとはダビデのしもべとなって、みつぎを納おさめた。
18:3 ダビデはまた、ハマテのゾバの王おうハダデゼルがユフラテ川かわのほとりに、その記念碑きねんひを建たてようとして行いったとき彼かれを撃うった。
18:4 そしてダビデは彼かれから戦車せんしゃ一千、騎兵きへい七千人にん、歩兵ほへい二万人にんを取とった。ダビデは一百の戦車せんしゃの馬うまを残のこして、そのほかの戦車せんしゃの馬うまはみなその足あしの筋すじを切きった。
18:5 その時ときダマスコのスリヤびとがゾバの王おうハダデゼルを助たすけるために来きたので、ダビデはそのスリヤびと二万二千人にんを殺ころした。
18:6 そしてダビデはダマスコのスリヤに守備しゅび隊たいを置おいた。スリヤびとはみつぎを納おさめてダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。
18:7 ダビデはハダデゼルのしもべらが持もっていた金きんの盾たてを奪うばって、エルサレムに持もってきた。
18:8 またハダデゼルの町まちテブハテとクンからダビデは非常ひじょうに多おおくの青銅せいどうを取とった。ソロモンはそれを用もちいて青銅せいどうの海うみ、柱はしらおよび青銅せいどうの器うつわを つくった。
18:9 時ときにハマテの王おうトイはダビデがゾバの王おうハダデゼルのすべての軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶったことを聞きき、
18:10 その子こハドラムをダビデ王おうにつかわして、彼かれにあいさつさせ、かつ祝しゅくを述のべさせた。ハダデゼルはかつてしばしばトイと戦たたかいを交まじえたが、ダビデはハダデゼルと戦たたかって、これを撃うち破やぶったからである。ハドラムは金きん、銀ぎんおよび青銅せいどうのさまざまの器うつわを贈おくったので、
18:11 ダビデ王おうはこれをエドム、モアブ、アンモンの人々ひとびと、ペリシテびと、アマクレなどの諸しょ国民こくみんのうちから取とってきた金銀きんぎんとともに、主しゅにささげた。
18:12 ゼルヤの子こアビシャイは塩しおの谷たにで、エドムびと一万八千を撃うち殺ころした。
18:13 ダビデはエドムに守備しゅび隊たいを置おき、エドムびとは皆みなダビデのしもべとなった。主しゅはダビデにすべてその行いく所ところで勝利しょうりを与あたえられた。
18:14 こうしてダビデはイスラエルの全ぜん地ちを治おさめ、そのすべての民たみに公道こうどうと正義せいぎを行おこなった。
18:15 ゼルヤの子こヨアブは軍ぐんの長ちょう、アヒルデの子こヨシャパテは史官しかん、
18:16 アヒトブの子こザドクとアビヤタルの子こアビメレクは祭司さいし、シャウシャは書記官しょきかん、
18:17 エホヤダの子こベナヤはケレテびととペレテびとの長ちょう、ダビデの子こたちは王おうのかたわらにはべる大臣だいじんであった。
第19章 19:1 この後のちアンモンの人々ひとびとの王おうナハシが死しんで、その子こがこれに代かわって王おうとなった。19:2 そのときダビデは言いった、「わたしはナハシの子こハヌンに、彼かれの父ちちがわたしに恵めぐみを施ほどこしたように、恵めぐみを施ほどこそう」。そしてダビデは彼かれをその父ちちのゆえに慰なぐさめようとして使者ししゃをつかわした。ダビデのしもべたちはハヌンを慰なぐさめるためアンモンの人々ひとびとの地ちに来きたが、19:3 アンモンの人々ひとびとのつかさたちはハヌンに言いった、「ダビデが慰なぐさめる者ものをあなたのもとにつかわしたことによって、あなたは彼かれがあなたの父ちちを尊たっとぶのだと思おもわれますか。彼かれのしもべたちが来きたのは、この国くにをうかがい、探さぐって滅ほろぼすためではありませんか」。19:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕とらえて、そのひげをそり落おとし、その着物きものを中なかほどから断たち切きって腰こしの所ところまでにして彼かれらを帰かえしてやった。19:5 ある人々ひとびとが来きて、この人ひとたちのされたことをダビデに告つげたので、彼かれは人ひとをつかわして、彼かれらを迎むかえさせた。その人々ひとびとが非常ひじょうに恥はじたからである。そこで王おうは言いった、「ひげがのびるまでエリコにとどまって、その後のち帰かえりなさい」。 19:6 アンモンの人々ひとびとは自分じぶんたちがダビデに憎にくまれることをしたとわかったので、ハヌンおよびアンモンの人々ひとびとは銀ぎん千タラントを送おくってメソポタミヤとアラム・マアカ、およびゾバから戦車せんしゃと騎兵きへいを雇やとい入いれた。19:7 すなわち戦車せんしゃ三万二千およびマアカの王おうとその軍隊ぐんたいを雇やとい入いれたので、彼かれらは来きてメデバの前まえに陣じんを張はった。そこでアンモンの人々ひとびとは町々まちまちから寄より集あつまって、戦たたかいに出動しゅつどうした。19:8 ダビデはこれを聞きいてヨアブと勇士ゆうしの全ぜん軍ぐんをつかわしたので、19:9 アンモンの人々ひとびとは出でて来きて町まちの入口いりぐちに戦たたかいの備そなえをした。また助たすけに来きた王おうたちは別べつに野のにいた。 19:10 時ときにヨアブは戦たたかいが前後ぜんごから自分じぶんに向むかっているのを見みて、イスラエルのえり抜ぬきの兵士へいしのうちから選えらんで、これをスリヤびとに対たいして備そなえ、19:11 そのほかの民たみを自分じぶんの兄弟きょうだいアビシャイの手てにわたして、アンモンの人々ひとびとに対たいして備そなえさせ、19:12 そして言いった、「もしスリヤびとがわたしに手てごわいときは、わたしを助たすけてください。もしアンモンの人々ひとびとがあなたに手てごわいときは、あなたを助たすけましょう。19:13 勇いさましくしてください。われわれの民たみのためと、われわれの神かみの町々まちまちのために、勇いさましくしましょう。どうか、主しゅが良よいと思おもわれることをされるように」。19:14 こうしてヨアブが自分じぶんと一緒いっしょにいる民たみと共ともにスリヤびとに向むかって戦たたかおうとして近ちかづいたとき、スリヤびとは彼かれの前まえから逃にげた。19:15 アンモンの人々ひとびとはスリヤびとの逃にげるのを見みて、彼かれらもまたヨアブの兄弟きょうだいアビシャイの前まえから逃にげて町まちにはいった。そこでヨアブはエルサレムに帰かえった。 19:16 しかしスリヤびとは自分じぶんたちがイスラエルの前まえに打うち敗やぶられたのを見みて、使者ししゃをつかわし、ハダデゼルの軍ぐんの長ちょうショパクの率ひきいるユフラテ川かわの向むこう側がわにいるスリヤびとを引ひき出だした。19:17 この事ことがダビデに聞きこえたので、彼かれはイスラエルをことごとく集あつめ、ヨルダンを渡わたり、彼かれらの所ところに来きて、これに向むかって戦たたかいの備そなえをした。ダビデがこのようにスリヤびとに対たいして戦たたかいの備そなえをしたとき、彼かれはダビデと戦たたかった。19:18 しかしスリヤびとがイスラエルの前まえから逃にげたので、ダビデはスリヤびとの戦車せんしゃの兵へい七千、歩兵ほへい四万を殺ころし、また軍ぐんの長ちょうショパクをも殺ころした。19:19 ハダデゼルのしもべたちは味方みかたの者ものがイスラエルに打うち敗やぶられたのを見みて、ダビデと和わを講こうじ、彼かれに仕つかえた。スリヤびとは再ふたたびアンモンびとを助たすけることをしなかった。 第20章 20:1 春はるになって、王おうたちが戦たたかいに出でるに及およんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいを率ひきいてアンモンびとの地ちを荒あらし、行いってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃うって、これを滅ほろぼした。20:2 そしてダビデは彼かれらの王おうの冠かんむりをその頭あたまから取とりはなした。その金きんの重おもさを量はかってみると一タラント、またその中なかに宝石ほうせきがあった。これをダビデの頭あたまに置おいた。ダビデはまたその町まちのぶんどり物ものを非常ひじょうに多おおく持もち出だした。20:3 また彼かれはそのうちの民たみを引ひき出だして、これをのこぎりと、鉄てつのつるはしと、おのを使つかう仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのように行いった。そしてダビデと民たみとは皆みなエルサレムに帰かえった。 20:4 この後のちゲゼルでペリシテびとと戦たたかいが起たった。その時ときホシャびとシベカイが巨人きょじんの子孫しそんのひとりシパイを殺ころした。かれらはついに征服せいふくされた。20:5 ここにまたペリシテびとと戦たたかいがあったが、ヤイルの子こエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミを殺ころした。そのやりの柄えは機はたの巻棒まきぼうのようであった。20:6 またガテに戦たたかいがあったが、そこにひとりの背せの高たかい人ひとがいた。その手ての指ゆびと足あしの指ゆびは六本ぽんずつで、合あわせて二十四本ほんあった。彼かれもまた巨人きょじんから生うまれた者ものであった。20:7 彼かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアの子こヨナタンがこれを殺ころした。20:8 これらはガテで巨人きょじんから生うまれた者ものであったが、ダビデの手てとその家来けらいたちの手てに倒たおれた。 第21章 21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。 21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。 21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。 21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。 21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。 第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
19:1 この後のちアンモンの人々ひとびとの王おうナハシが死しんで、その子こがこれに代かわって王おうとなった。
19:2 そのときダビデは言いった、「わたしはナハシの子こハヌンに、彼かれの父ちちがわたしに恵めぐみを施ほどこしたように、恵めぐみを施ほどこそう」。そしてダビデは彼かれをその父ちちのゆえに慰なぐさめようとして使者ししゃをつかわした。ダビデのしもべたちはハヌンを慰なぐさめるためアンモンの人々ひとびとの地ちに来きたが、
19:3 アンモンの人々ひとびとのつかさたちはハヌンに言いった、「ダビデが慰なぐさめる者ものをあなたのもとにつかわしたことによって、あなたは彼かれがあなたの父ちちを尊たっとぶのだと思おもわれますか。彼かれのしもべたちが来きたのは、この国くにをうかがい、探さぐって滅ほろぼすためではありませんか」。
19:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちを捕とらえて、そのひげをそり落おとし、その着物きものを中なかほどから断たち切きって腰こしの所ところまでにして彼かれらを帰かえしてやった。
19:5 ある人々ひとびとが来きて、この人ひとたちのされたことをダビデに告つげたので、彼かれは人ひとをつかわして、彼かれらを迎むかえさせた。その人々ひとびとが非常ひじょうに恥はじたからである。そこで王おうは言いった、「ひげがのびるまでエリコにとどまって、その後のち帰かえりなさい」。
19:6 アンモンの人々ひとびとは自分じぶんたちがダビデに憎にくまれることをしたとわかったので、ハヌンおよびアンモンの人々ひとびとは銀ぎん千タラントを送おくってメソポタミヤとアラム・マアカ、およびゾバから戦車せんしゃと騎兵きへいを雇やとい入いれた。
19:7 すなわち戦車せんしゃ三万二千およびマアカの王おうとその軍隊ぐんたいを雇やとい入いれたので、彼かれらは来きてメデバの前まえに陣じんを張はった。そこでアンモンの人々ひとびとは町々まちまちから寄より集あつまって、戦たたかいに出動しゅつどうした。
19:8 ダビデはこれを聞きいてヨアブと勇士ゆうしの全ぜん軍ぐんをつかわしたので、
19:9 アンモンの人々ひとびとは出でて来きて町まちの入口いりぐちに戦たたかいの備そなえをした。また助たすけに来きた王おうたちは別べつに野のにいた。
19:10 時ときにヨアブは戦たたかいが前後ぜんごから自分じぶんに向むかっているのを見みて、イスラエルのえり抜ぬきの兵士へいしのうちから選えらんで、これをスリヤびとに対たいして備そなえ、
19:11 そのほかの民たみを自分じぶんの兄弟きょうだいアビシャイの手てにわたして、アンモンの人々ひとびとに対たいして備そなえさせ、
19:12 そして言いった、「もしスリヤびとがわたしに手てごわいときは、わたしを助たすけてください。もしアンモンの人々ひとびとがあなたに手てごわいときは、あなたを助たすけましょう。
19:13 勇いさましくしてください。われわれの民たみのためと、われわれの神かみの町々まちまちのために、勇いさましくしましょう。どうか、主しゅが良よいと思おもわれることをされるように」。
19:14 こうしてヨアブが自分じぶんと一緒いっしょにいる民たみと共ともにスリヤびとに向むかって戦たたかおうとして近ちかづいたとき、スリヤびとは彼かれの前まえから逃にげた。
19:15 アンモンの人々ひとびとはスリヤびとの逃にげるのを見みて、彼かれらもまたヨアブの兄弟きょうだいアビシャイの前まえから逃にげて町まちにはいった。そこでヨアブはエルサレムに帰かえった。
19:16 しかしスリヤびとは自分じぶんたちがイスラエルの前まえに打うち敗やぶられたのを見みて、使者ししゃをつかわし、ハダデゼルの軍ぐんの長ちょうショパクの率ひきいるユフラテ川かわの向むこう側がわにいるスリヤびとを引ひき出だした。
19:17 この事ことがダビデに聞きこえたので、彼かれはイスラエルをことごとく集あつめ、ヨルダンを渡わたり、彼かれらの所ところに来きて、これに向むかって戦たたかいの備そなえをした。ダビデがこのようにスリヤびとに対たいして戦たたかいの備そなえをしたとき、彼かれはダビデと戦たたかった。
19:18 しかしスリヤびとがイスラエルの前まえから逃にげたので、ダビデはスリヤびとの戦車せんしゃの兵へい七千、歩兵ほへい四万を殺ころし、また軍ぐんの長ちょうショパクをも殺ころした。
19:19 ハダデゼルのしもべたちは味方みかたの者ものがイスラエルに打うち敗やぶられたのを見みて、ダビデと和わを講こうじ、彼かれに仕つかえた。スリヤびとは再ふたたびアンモンびとを助たすけることをしなかった。
第20章 20:1 春はるになって、王おうたちが戦たたかいに出でるに及およんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいを率ひきいてアンモンびとの地ちを荒あらし、行いってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃うって、これを滅ほろぼした。20:2 そしてダビデは彼かれらの王おうの冠かんむりをその頭あたまから取とりはなした。その金きんの重おもさを量はかってみると一タラント、またその中なかに宝石ほうせきがあった。これをダビデの頭あたまに置おいた。ダビデはまたその町まちのぶんどり物ものを非常ひじょうに多おおく持もち出だした。20:3 また彼かれはそのうちの民たみを引ひき出だして、これをのこぎりと、鉄てつのつるはしと、おのを使つかう仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのように行いった。そしてダビデと民たみとは皆みなエルサレムに帰かえった。 20:4 この後のちゲゼルでペリシテびとと戦たたかいが起たった。その時ときホシャびとシベカイが巨人きょじんの子孫しそんのひとりシパイを殺ころした。かれらはついに征服せいふくされた。20:5 ここにまたペリシテびとと戦たたかいがあったが、ヤイルの子こエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミを殺ころした。そのやりの柄えは機はたの巻棒まきぼうのようであった。20:6 またガテに戦たたかいがあったが、そこにひとりの背せの高たかい人ひとがいた。その手ての指ゆびと足あしの指ゆびは六本ぽんずつで、合あわせて二十四本ほんあった。彼かれもまた巨人きょじんから生うまれた者ものであった。20:7 彼かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアの子こヨナタンがこれを殺ころした。20:8 これらはガテで巨人きょじんから生うまれた者ものであったが、ダビデの手てとその家来けらいたちの手てに倒たおれた。 第21章 21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。 21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。 21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。 21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。 21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。 第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
20:1 春はるになって、王おうたちが戦たたかいに出でるに及およんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいを率ひきいてアンモンびとの地ちを荒あらし、行いってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバを撃うって、これを滅ほろぼした。
20:2 そしてダビデは彼かれらの王おうの冠かんむりをその頭あたまから取とりはなした。その金きんの重おもさを量はかってみると一タラント、またその中なかに宝石ほうせきがあった。これをダビデの頭あたまに置おいた。ダビデはまたその町まちのぶんどり物ものを非常ひじょうに多おおく持もち出だした。
20:3 また彼かれはそのうちの民たみを引ひき出だして、これをのこぎりと、鉄てつのつるはしと、おのを使つかう仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのように行いった。そしてダビデと民たみとは皆みなエルサレムに帰かえった。
20:4 この後のちゲゼルでペリシテびとと戦たたかいが起たった。その時ときホシャびとシベカイが巨人きょじんの子孫しそんのひとりシパイを殺ころした。かれらはついに征服せいふくされた。
20:5 ここにまたペリシテびとと戦たたかいがあったが、ヤイルの子こエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミを殺ころした。そのやりの柄えは機はたの巻棒まきぼうのようであった。
20:6 またガテに戦たたかいがあったが、そこにひとりの背せの高たかい人ひとがいた。その手ての指ゆびと足あしの指ゆびは六本ぽんずつで、合あわせて二十四本ほんあった。彼かれもまた巨人きょじんから生うまれた者ものであった。
20:7 彼かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアの子こヨナタンがこれを殺ころした。
20:8 これらはガテで巨人きょじんから生うまれた者ものであったが、ダビデの手てとその家来けらいたちの手てに倒たおれた。
第21章 21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。 21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。 21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。 21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。 21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。 第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
21:1 時ときにサタンが起たってイスラエルに敵てきし、ダビデを動うごかしてイスラエルを数かぞえさせようとした。
21:2 ダビデはヨアブと軍ぐんの将校しょうこうたちに言いった、「あなたがたは行いって、ベエルシバからダンまでのイスラエルを数かぞえ、その数かずを調しらべてわたしに知しらせなさい」。
21:3 ヨアブは言いった、「それがどのくらいあっても、どうか主しゅがその民たみを百倍ばいに増まされるように。しかし王おうわが主しゅよ、彼かれらは皆みなあなたのしもべではありませんか。どうしてわが主しゅはこの事ことを求もとめられるのですか。どうしてイスラエルに罪つみを得えさせられるのですか」。
21:4 しかし王おうの言葉ことばがヨアブに勝かったので、ヨアブは出でて行いって、イスラエルをあまねく行いき巡めぐり、エルサレムに帰かえって来きた。
21:5 そしてヨアブは民たみの総数そうすうをダビデに告つげた。すなわちイスラエルにはつるぎを抜ぬく者ものが百十万人にん、ユダにはつるぎを抜ぬく者ものが四十七万人にんあった。
21:6 しかしヨアブは王おうの命令めいれいを快こころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはその中なかに数かぞえなかった。
21:7 この事ことが神かみの目めに悪わるかったので、神かみはイスラエルを撃うたれた。
21:8 そこでダビデは神かみに言いった、「わたしはこの事ことを行いって大おおいに罪つみを犯おかしました。しかし今いまどうか、しもべの罪つみを除のぞいてください。わたしは非常ひじょうに愚おろかなことをいたしました」。
21:9 主しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデに告つげて言いわれた、
21:10 「行いってダビデに言いいなさい、『主しゅはこう仰おおせられる、わたしは三つの事ことを示しめす。あなたはその一つを選えらびなさい。わたしはそれをあなたに行おこなおう』と」。
21:11 ガデはダビデのもとに来きて言いった、「主しゅはこう仰おおせられます、『あなたは選えらびなさい。
21:12 すなわち三年ねんのききんか、あるいは三月がつの間あいだ、あなたのあだの前まえに敗やぶれて、敵てきのつるぎに追おいつかれるか、あるいは三日かの間あいだ、主しゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこの国くににあって、主しゅの使つかいがイスラエルの全ぜん領域りょういきにわたって滅ほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういう答こたえをわたしをつかわしたものになすべきか決きめなさい」。
21:13 ダビデはガデに言いった、「わたしは非常ひじょうに悩なやんでいるが、主しゅのあわれみは大おおきいゆえ、わたしを主しゅの手てに陥おちいらせてください。しかしわたしを人ひとの手てに陥おちいらせないでください」。
21:14 そこで主しゅはイスラエルに疫病えきびょうを下くだされたので、イスラエルびとのうち七万人にんが倒たおれた。
21:15 神かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これを滅ほろぼそうとされたが、み使つかいがまさに滅ほろぼそうとしたとき、主しゅは見みられて、この災わざわいを悔くい、その滅ほろぼすみ使つかいに言いわれた、「もうじゅうぶんだ。今いまあなたの手てをとどめよ」。そのとき主しゅの使つかいはエブスびとオルナンの打うち場ばのかたわらに立たっていた。
21:16 ダビデが目めをあげて見みると、主しゅの使つかいが地ちと天てんの間あいだに立たって、手てに抜ぬいたつるぎをもち、エルサレムの上うえにさし伸のべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのを着きて、ひれ伏ふした。
21:17 そしてダビデは神かみに言いった、「民たみを数かぞえよと命めいじたのはわたしではありませんか。罪つみを犯おかし、悪わるい事ことをしたのはわたしです。しかしこれらの羊ひつじは何なにをしましたか。わが神かみ、主しゅよ、どうぞあなたの手てをわたしと、わたしの父ちちの家いえにむけてください。しかし災わざわいをあなたの民たみに下くださないでください」。
21:18 時ときに主しゅの使つかいはガデに命めいじ、ダビデが上のぼって行いって、エブスびとオルナンの打うち場ばで主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずくように告つげさせた。
21:19 そこでダビデはガデが主しゅの名なをもって告つげた言葉ことばに従したがって上のぼって行いった。
21:20 そのときオルナンは麦むぎを打うっていたが、ふりかえってみ使つかいを見みたので、ともにいた彼かれの四人にんの子こは身みをかくした。
21:21 ダビデがオルナンに近ちかづくと、オルナンは目めを上あげてダビデを見み、打うち場ばから出でて来きて地ちにひれ伏ふしてダビデを拝はいした。
21:22 ダビデはオルナンに言いった、「この打うち場ばの所ところをわたしに与あたえなさい。わたしは災わざわいが民たみに下くだるのをとどめるため、そこに主しゅのために一つの祭壇さいだんを築きずきます。あなたは、そのじゅうぶんな価あたいをとってこれをわたしに与あたえなさい」。
21:23 オルナンはダビデに言いった、「どうぞこれをお取とりなさい。そして王おうわが主しゅの良よしと見みられるところを行おこないなさい。わたしは牛うしを燔祭はんさいのために、打だ穀こっ機きをたきぎのために、麦むぎを 祭そさいのためにささげます。わたしは皆みなこれをささげます」。
21:24 ダビデ王おうはオルナンに言いった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかを払はらってこれを買かいます。わたしは主しゅのためにあなたのものを取とることをしません。また、費ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。
21:25 それでダビデはその所ところのために金きん六百シケルをはかって、オルナンに払はらった。
21:26 こうしてダビデは主しゅのために、その所ところに一つの祭壇さいだんを築きずき、燔祭はんさいと酬恩祭しゅうおんさいをささげて、主しゅを呼よんだ。主しゅは燔祭はんさいの祭壇さいだんの上うえに天てんから火ひを下くだして答こたえられた。
21:27 また主しゅがみ使つかいに命めいじられたので、彼かれはつるぎをさやにおさめた。
21:28 その時ときダビデは主しゅがエブスびとオルナンの打うち場ばで自分じぶんに答こたえられたのを見みたので、その所ところで犠牲ぎせいをささげた。
21:29 モーセが荒野あらので造つくった主しゅの幕屋まくやと燔祭はんさいの祭壇さいだんとは、その時ときギベオンの高たかき所ところにあったからである。
21:30 しかしダビデはその前まえへ行いって神かみに求もとめることができなかった。彼かれが主しゅの使つかいのつるぎを恐おそれたからである。
第22章 22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。 22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。 22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。 22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。 第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
22:1 それでダビデは言いった、「主しゅなる神かみの家いえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさいの祭壇さいだんはこれである」と。
22:2 ダビデは命めいじてイスラエルの地ちにいる他国たこく人じんを集あつめさせ、また神かみの家いえを建たてるのに用もちいる石いしを切きるために石工いしくを定さだめた。
22:3 ダビデはまた門もんのとびらのくぎ、およびかすがいに用もちいる鉄てつをおびただしく備そなえた。また青銅せいどうを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。
22:4 また香柏こうはくを数かぞえきれぬほど備そなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデの所ところに持もって来きたからである。
22:5 ダビデは言いった、「わが子こソロモンは若わかく、かつ経験けいけんがない。また主しゅのために建たてる家いえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくに名なを得え、栄さかえを得えるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデは死しぬ前まえに多おおくの物資ぶっしを準備じゅんびした。
22:6 そして彼かれはその子こソロモンを召めして、イスラエルの神かみ、主しゅのために家いえを建たてることを命めいじた。
22:7 すなわちダビデはソロモンに言いった、「わが子こよ、わたしはわが神かみ、主しゅの名なのために家いえを建たてようと志こころざしていた。
22:8 ところが主しゅの言葉ことばがわたしに臨のぞんで言いわれた、『おまえは多おおくの血ちを流ながし、大おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしの前まえで多おおくの血ちを地ちに流ながしたから、わが名なのために家いえを建たててはならない。
22:9 見みよ、男おとこの子こがおまえに生うまれる。彼かれは平和へいわの人ひとである。わたしは彼かれに平安へいあんを与あたえて、周囲しゅういのもろもろの敵てきに煩わずらわされないようにしよう。彼かれの名なはソロモンと呼よばれ、彼あの世よにわたしはイスラエルに平安へいあんと静穏せいおんとを与あたえる。
22:10 彼かれはわが名なのために家いえを建たてるであろう。彼かれはわが子ことなり、わたしは彼かれの父ちちとなる。わたしは彼かれの王位おういをながくイスラエルの上うえに堅かたくするであろう』。
22:11 それでわが子こよ、どうか主しゅがあなたと共ともにいまし、あなたを栄さかえさせて、主しゅがあなたについて言いわれたように、あなたの神かみ、主しゅの家いえを建たてさせてくださるように。
22:12 ただ、どうか主しゅがあなたに分別ふんべつと知恵ちえを賜たまい、あなたをイスラエルの上うえに立たたせられるとき、あなたの神かみ、主しゅの律法りっぽうを、あなたに守まもらせてくださるように。
22:13 あなたがもし、主しゅがイスラエルについてモーセに命めいじられた定さだめとおきてとを慎つつしんで守まもるならば、あなたは栄さかえるであろう。心こころを強つよくし、勇いさめ。恐おそれてはならない、おののいてはならない。
22:14 見みよ、わたしは苦難くなんのうちにあって主しゅの家いえのために金きん十万タラント、銀ぎん百万タラントを備そなえ、また青銅せいどうと鉄てつを量はかることもできないほどおびただしく備そなえた。また材木ざいもくと石いしをも備そなえた。あなたはまたこれに加くわえなければならない。
22:15 あなたにはまた多数たすうの職人しょくにん、すなわち石いしや木きを切きり刻きざむ者もの、工作こうさくに巧たくみな各種かくしゅの者ものがある。
22:16 金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつもおびただしくある。たって行おこないなさい。どうか主しゅがあなたと共ともにおられるように」。
22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにその子こソロモンを助たすけるように命めいじて言いった、
22:18 「あなたがたの神かみ、主しゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほうに泰平たいへいを賜たまわったではないか。主しゅはこの地ちの民たみをわたしの手てにわたされたので、この地ちは主しゅの前まえとその民たみの前まえに服ふくしている。
22:19 それであなたがたは心こころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたの神かみ、主しゅを求もとめなさい。たって主しゅなる神かみの聖所せいじょを建たて、主しゅの名なのために建たてるその家いえに、主しゅの契約けいやくの箱はこと神かみの聖せいなるもろもろの器うつわを携たずさえ入いれなさい」。
第23章 23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。 23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。 23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。 23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。 23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。 23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。 第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
23:1 ダビデは老おい、その日ひが満みちたので、その子こソロモンをイスラエルの王おうとした。
23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとを集あつめた。
23:3 レビびとの三十歳さい以上いじょうのものを数かぞえると、その男おとこの数かずが三万八千人にんあった。
23:4 ダビデは言いった、「そのうち二万四千人にんは主しゅの家いえの仕事しごとをつかさどり、六千人にんはつかさびと、およびさばきびととなり、
23:5 四千人にんは門もんを守まもる者ものとなり、また四千人にんはさんびのためにわたしの造つくった楽器がっきで主しゅをたたえよ」。
23:6 そしてダビデは彼かれらをレビの子こらにしたがってゲルション、コハテ、メラリの組くみに分わけた。
23:7 ゲルションの子こらはラダンとシメイ。
23:8 ラダンの子こらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三人にん。
23:9 シメイの子こらはシロミテ、ハジエル、ハランの三人にん。これらはラダンの氏族しぞくの長ちょうであった。
23:10 シメイの子こらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四人にん。皆みなシメイの子こで、
23:11 ヤハテはかしら、ジザはその次つぎ、エウシとベリアは子こが多おおくなかったので、ともに数かぞえられて一つの氏族しぞくとなった。
23:12 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四人にん。
23:13 アムラムの子こらはアロンとモーセである。アロンはその子こらとともに、ながくいと聖せいなるものを聖別せいべつするために分わかたれて、主しゅの前まえに香こうをたき、主しゅに仕つかえ、常つねに主しゅの名なをもって祝福しゅくふくすることをなした。
23:14 神かみの人ひとモーセの子こらはレビの部族ぶぞくのうちに数かぞえられた。
23:15 モーセの子こらはゲルションとエリエゼル。
23:16 ゲルションの子こらは、かしらはシブエル。
23:17 エリエゼルの子こらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかに子こがなかった。しかしレハビヤの子こらは非常ひじょうに多おおかった。
23:18 イヅハルの子こらは、かしらはシロミテ。
23:19 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。
23:20 ウジエルの子こらは、かしらはミカ、次つぎはイシアである。
23:21 メラリの子こらはマヘリとムシ。マヘリの子こらはエレアザルとキシ。
23:22 エレアザルは男おとこの子こがなくて死しに、ただ娘むすめたちだけであったが、キシの子こであるその身内みうちの男おとこたちが彼女かのじょたちをめとった。
23:23 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エレモテの三人にんである。
23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうが数かぞえられ、その名ながしるされて、主しゅの家いえの務つとめをなした二十歳さい以上いじょうの者もので、氏族しぞくの長ちょうであった。
23:25 ダビデは言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅはその民たみに平安へいあんを与あたえ、ながくエルサレムに住すまわれる。
23:26 レビびとは重かさねて幕屋まくやおよびその勤つとめの器物うつわものをかつぐことはない。
23:27 ――ダビデの最後さいごの言葉ことばによって、レビびとは二十歳さい以上いじょうの者ものが数かぞえられた――
23:28 彼かれらの務つとめはアロンの子孫しそんを助たすけて主しゅの家いえの働はたらきをし、庭にわとへやの仕事しごとおよびすべての聖せいなるものを清きよめること、そのほか、すべて神かみの家いえの働はたらきをすることである。
23:29 また供そなえのパン、素祭そさいの麦粉むぎこ、種たね入いれぬ菓子かし、焼やいた供そなえ物もの、油あぶらをまぜた供そなえ物ものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよび大おおきさを量はかることをつかさどり、
23:30 また朝あさごとに立たって主しゅに感謝かんしゃし、さんびし、夕ゆうにもまたそのようにし、
23:31 また安息日あんそくにちと新月しんげつと祭日さいじつに、主しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、絶たえず主しゅの前まえにその命めいじられた数かずにしたがってささげなければならない。
23:32 このようにして彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやと聖所せいじょの務つとめを守まもり、主しゅの家いえの働はたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンの子こらに仕つかえなければならない」。
第24章 24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。 24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。 24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。 第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
24:1 アロンの子孫しそんの組くみは次つぎのとおりである。すなわちアロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。
24:2 ナダブとアビウはその父ちちに先さきだって死しに、子こがなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。
24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクの助たすけによって彼かれらを分わけて、それぞれの勤つとめにつけた。
24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりも長ちょうたる人々ひとびとが多おおかった。それでエレアザルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである十六人にんと、イタマルの子孫しそんで氏族しぞくの長ちょうである者もの八人にんにこれを分わけた。
24:5 このように彼かれらは皆みなひとしく、くじによって分わけられた。聖所せいじょのつかさ、および神かみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんから出でたからである。
24:6 レビびとネタネルの子こである書記しょきシマヤは、王おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルの子こアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、これを書かきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つを取とれば、イタマルのためにも一つを取とった。
24:7 第だい一のくじはヨアリブに当あたり、第だい二はエダヤに当あたり、
24:8 第だい三はハリムに、第だい四はセオリムに、
24:9 第だい五はマルキヤに、第だい六はミヤミンに、
24:10 第だい七はハッコヅに、第だい八はアビヤに、
24:11 第だい九はエシュアに、第だい十はシカニヤに、
24:12 第だい十一はエリアシブに、第だい十二はヤキムに、
24:13 第だい十三はホッパに、第だい十四はエシバブに、
24:14 第だい十五はビルガに、第だい十六はインメルに、
24:15 第だい十七はヘジルに、第だい十八はハピセツに、
24:16 第だい十九はペタヒヤに、第だい二十はエゼキエルに、
24:17 第だい二十一はヤキンに、第だい二十二はガムルに、
24:18 第だい二十三はデラヤに、第だい二十四はマアジヤに当あたった。
24:19 これは、彼かれらの先祖せんぞアロンによって設もうけられた定さだめにしたがい、主しゅの家いえにはいって務つとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルの神かみ、主しゅの彼かれに命めいじられたとおりである。
24:20 このほかのレビの子孫しそんは次つぎのとおりである。すなわちアムラムの子こらのうちではシュバエル。シュバエルの子こらのうちではエデヤ。
24:21 レハビヤについては、レハビヤの子こらのうちでは長子ちょうしイシア。
24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテの子こらのうちではヤハテ。
24:23 ヘブロンの子こらは長子ちょうしはエリヤ、次つぎはアマリヤ、第だい三はヤハジエル、第だい四はエカメアム。
24:24 ウジエルの子こらのうちではミカ。ミカの子こらのうちではシャミル。
24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアの子こらのうちではゼカリヤ。
24:26 メラリの子こらはマヘリとムシ。ヤジアの子こらはベノ。
24:27 メラリの子孫しそんのヤジアから出でた者ものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。
24:28 マヘリからエレアザルが出でた。彼かれには子こがなかった。
24:29 キシについては、キシの子こはエラメル。
24:30 ムシの子こらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていった者ものである。
24:31 これらの者ものもまた氏族しぞくの兄あにもその弟おとうとも同様どうように、ダビデ王おうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくの長ちょうたちの前まえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじを引ひいた。
第25章 25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。 25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。 第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
25:1 ダビデと軍ぐんの長ちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンの子こらを勤つとめのために分わかち、琴ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんする者ものにした。その勤つとめをなした人々ひとびとの数かずは次つぎのとおりである。
25:2 アサフの子こたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとに王おうの命いのちによって預言よげんした者ものである。
25:3 エドトンについては、エドトンの子こたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六人にんで、琴ことをもって主しゅに感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたその父ちちエドトンの指揮しきの下したにあった。
25:4 ヘマンについては、ヘマンの子こたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。
25:5 これらは皆みな、神かみがご自身じしんの約束やくそくにしたがって高たかくされた王おうの先見者せんけんしゃヘマンの子こたちであった。神かみはヘマンに男おとこの子こ十四人にん、女おんなの子こ三人にんを与あたえられた。
25:6 これらの者ものは皆みなその父ちちの指揮しきの下したにあって、主しゅの宮みやで歌うたをうたい、シンバルと立琴たてごとと琴ことをもって神かみの宮みやの務つとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンは王おうの命いのちの下したにあった。
25:7 彼かれらおよび主しゅに歌うたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちの数かずは二百八十八人にんであった。
25:8 彼かれらは小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも、教師きょうしも生徒せいとも皆みなひとしくその務つとめのためにくじを引ひいた。
25:9 第だい一のくじはアサフのためにヨセフに当あたり、第だい二はゲダリヤに当あたった。彼かれとその兄弟きょうだいたちおよびその子こたち、合あわせて十二人にん。
25:10 第だい三はザックルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:11 第だい四はイヅリに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:12 第だい五はネタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:13 第だい六はブッキヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:14 第だい七はアサレラに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:15 第だい八はエサヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:16 第だい九はマッタニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:17 第だい十はシメイに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:18 第だい十一はアザリエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:19 第だい十二はハシャビヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:20 第だい十三はシュバエルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:21 第だい十四はマッタテヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:22 第だい十五はエレモテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:23 第だい十六はハナニヤに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:24 第だい十七はヨシベカシャに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:25 第だい十八はハナニに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:26 第だい十九はマロテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:27 第だい二十はエリアタに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:28 第だい二十一はホテルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:29 第だい二十二はギダルテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:30 第だい二十三はマハジオテに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にん。
25:31 第だい二十四はロマムテ・エゼルに当あたった。その子こたちおよびその兄弟きょうだいたち、合あわせて十二人にんであった。
第26章 26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。 26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。 26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。 26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。 26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。 第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
26:1 門もんを守まもる者ものの組くみは次つぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレの子こメシレミヤ。
26:2 メシレミヤの子こたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、次つぎはエデアエル、第だい三はゼバデヤ、第だい四はヤテニエル、
26:3 第だい五はエラム、第だい六はヨハナン、第だい七はエリヨエナイである。
26:4 オベデ・エドムの子こたちは、長子ちょうしはシマヤ、次つぎはヨザバデ、第だい三はヨア、第だい四はサカル、第だい五はネタネル、
26:5 第だい六はアンミエル、第だい七はイッサカル、第だい八はピウレタイである。神かみが彼かれを祝福しゅくふくされたからである。
26:6 彼かれの子こシマヤにも数人すうにんの子こが生うまれ、有能ゆうのうな人々ひとびとであったので、その父ちちの家いえを治おさめる者ものとなった。
26:7 すなわちシマヤの子こたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤは力ちからある人々ひとびとであった。
26:8 これらは皆みなオベデ・エドムの子孫しそんである。彼かれらはその子こたちおよびその兄弟きょうだいたちと共ともにその勤つとめに適てきした力ちからある人々ひとびとで、合あわせて六十二人にん、みなオベデ・エドムに属ぞくする者ものである。
26:9 メシレミヤにも子こたちと兄弟きょうだいたち合あわせて十八人にんあって、皆みな力ちからある人々ひとびとであった。
26:10 メラリの子孫しそんホサにも子こたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、父ちちはこれをかしらにしたのであった。
26:11 次つぎはヒルキヤ、第だい三はテバリヤ、第だい四はゼカリヤである。ホサの子こたちと兄弟きょうだいたちは合あわせて十三人にんである。
26:12 これらは門もんを守まもる者ものの組くみの長ちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうように務つとめをなして、主しゅの宮みやに仕つかえた。
26:13 彼かれらはそれぞれ門もんのために小しょうなる者ものも、大だいなる者ものも等ひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじを引ひいた。
26:14 東ひがしの門もんのくじはシレミヤに当あたった。また彼かれの子こで思慮しりょ深ふかい議ぎ士しゼカリヤのためにくじを引ひいたが、北きたの門もんのくじがこれに当あたった。
26:15 オベデ・エドムには南みなみの門もんのくじ、その子こたちには倉くらのくじ、
26:16 シュパムとホサには西にしの門もんのくじが当あたった。これは坂さかの大路おおじにあるシャレケテの門もんのかたわらにあった。守まもる者ものと守まもる者ものとが相対あいたいしていた。
26:17 東ひがしの方ほうには毎日まいにち六人にん、北きたの方ほうには毎日まいにち四人にん、南みなみの方ほうには毎日まいにち四人にん、倉くらには二人にんと二人にん、
26:18 西にしの方ほうパルバルには大路おおじに四人にん、パルバルに二人にん。
26:19 門もんを守まもる者ものの組くみは以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。
26:20 レビびとのうちアヒヤは神かみの宮みやの倉くらおよび聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。
26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンから出でたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくの長ちょうはエヒエリである。
26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルの子こたちは主しゅの宮みやの倉くらをつかさどった。
26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちでは次つぎのとおりであった。
26:24 すなわちモーセの子こゲルショムの子こシブエルは倉くらのつかさであった。
26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルから出でた者ものは、その子こはレハビヤ、その子こはエサヤ、その子こはヨラム、その子こはジクリ、その子こはシロミテである。
26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべての聖せいなる物ものの倉くらをつかさどった。これはダビデ王おうと、氏族しぞくの長ちょうと、千人にんの長ちょうと、百人にんの長ちょうと、軍ぐんの長ちょうたちのささげたものである。
26:27 すなわち彼かれらが戦たたかいで獲えたぶんどり物もののうちから主しゅの宮みやの修繕しゅうぜんのためにささげたものである。
26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシの子こサウル、ネルの子こアブネル、ゼルヤの子こヨアブなどがささげた物もの。すべてこれらのささげ物ものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。
26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとその子こたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのために選えらばれた。
26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百人にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしの方ほうでイスラエルの監督かんとくとなり、主しゅのすべての事ことを行おこない、王おうに奉仕ほうしした。
26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいずと氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとの長ちょうであったが、ダビデの治世ちせいの第だい四十年ねんに彼かれらを尋たずね求もとめ、ギレアデのヤゼルで彼かれらのうちから大だい勇士ゆうしを得えた。
26:32 ダビデ王おうは彼かれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくの長ちょうたち二千七百人にんの勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとの半はん部族ぶぞくの監督かんとくとなし、すべて神かみにつける事ことと王おうの事こととをつかさどらせた。
第27章 27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。 27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。 27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。 27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。 第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくの長ちょう、千せん人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、およびつかさたちは年ねんのすべての月つきの間あいだ、月つきごとに交替こうたいして組くみのすべての事ことをなして王おうに仕つかえたが、その数かずにしたがえば各組かくくみ二万四千人にんあった。
27:2 まず第だい一の組くみすなわち正月しょうがつの分ぶんはザブデエルの子こヤショベアムがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。
27:3 彼かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつの軍団ぐんだんのすべての将しょうたちのかしらであった。
27:4 二月がつの組くみはアホアびとドダイがこれを率ひきいた。その組くみには二万四千人にんあった。
27:5 三月がつの第だい三の将しょうは祭司さいしエホヤダの子こベナヤが長ちょうであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:6 このベナヤはかの三十人にんのうちの勇士ゆうしであって三十人にんを率ひきい、その子こアミザバデがその組くみにあった。
27:7 四月がつの第だい四の将しょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、その子こゼバデヤがこれに次ついだ。その組くみには二万四千人にんあった。
27:8 五月がつの第だい五の将しょうはイズラヒびとシャンモテであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:9 六月がつの第だい六の将しょうはテコアびとイッケシの子こイラであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:10 七月がつの第だい七の将しょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:11 八月がつの第だい八の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:12 九月がつの第だい九の将しょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:13 十月がつの第だい十の将しょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:14 十一月がつの第だい十一の将しょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:15 十二月がつの第だい十二の将しょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、その組くみには二万四千人にんあった。
27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくを治おさめる者ものたちは次つぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリの子こエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカの子こシパテヤ。
27:17 レビびとのつかさはケムエルの子こハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。
27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルの子こオムリ。
27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤの子こイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルの子こエレモテ。
27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤの子こホセア。マナセの半はん部族ぶぞくのつかさはペダヤの子こヨエル。
27:21 ギレアデにあるマナセの半はん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤの子こイド。ベニヤミンのつかさはアブネルの子こヤシエル。
27:22 ダンのつかさはエロハムの子こアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。
27:23 しかしダビデは二十歳さい以下いかの者ものは数かぞえなかった。主しゅがかつてイスラエルを天てんの星ほしのように多おおくすると言いわれたからである。
27:24 ゼルヤの子こヨアブは数かぞえ始はじめたが、これをなし終おえなかった。その数かぞえることによって怒いかりがイスラエルの上うえに臨のぞんだ。またその数かずはダビデ王おうの歴代志れきだいしに載のせなかった。
27:25 アデエルの子こアズマウテは王おうの倉くらをつかさどり、ウジヤの子こヨナタンは田野でんや、町々まちまち、村々むらむら、もろもろの塔とうにある倉くらをつかさどり、
27:26 ケルブの子こエズリは地ちを耕たがやす農夫のうふをつかさどり、
27:27 ラマテびとシメイはぶどう畑はたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどう畑はたけから取とったぶどう酒しゅの倉くらをつかさどり、
27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブの木きといちじく桑くわの木きをつかさどり、ヨアシは油あぶらの倉くらをつかさどり、
27:29 シャロンびとシテライはシャロンで飼かう牛うしの群むれをつかさどり、アデライの子こシャパテはもろもろの谷たににおる牛うしの群むれをつかさどり、
27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、
27:31 ハガルびとヤジズは羊ひつじの群むれをつかさどった。彼かれらは皆みなダビデ王おうの財産ざいさんのつかさであった。
27:32 またダビデのおじヨナタンは議ぎ官かんで、知恵ちえある人ひとであり、学者がくしゃであった。また彼かれとハクモニの子こエヒエルは王おうの子こたちの補佐ほさであった。
27:33 アヒトペルは王おうの議ぎ官かん。アルキびとホシャイは王おうの友ともであった。
27:34 アヒトペルに次つぐ者ものはベナヤの子こエホヤダおよびアビヤタル。王おうの軍ぐんの長ちょうはヨアブであった。
第28章 28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。 28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。 28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。 28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。 第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくの長ちょう、王おうに仕つかえた組くみの長ちょう、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょう、王おうとその子こたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん、有力ゆうりょく者しゃ、勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムに召めし集あつめた。
28:2 そしてダビデ王おうはその足あしで立たち上あがって言いった、「わが兄弟きょうだいたち、わが民たみよ、わたしに聞ききなさい。わたしは主しゅの契約けいやくの箱はこのため、われわれの神かみの足あし台だいのために安住あんじゅうの家いえを建たてようとの志こころざしをもち、すでにこれを建たてる準備じゅんびをした。
28:3 しかし神かみはわたしに言いわれた、『おまえはわが名なのために家いえを建たててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、多おおくの血ちを流ながしたからである』と。
28:4 それにもかかわらず、イスラエルの神かみ、主しゅはわたしの父ちちの全家ぜんかのうちからわたしを選えらんで長ながくイスラエルの王おうとせられた。すなわちユダを選えらんでかしらとし、ユダの家いえのうちで、わたしの父ちちの家いえを選えらび、わたしの父ちちの子こらのうちで、わたしを喜よろこび、全ぜんイスラエルの王おうとせられた。
28:5 そして主しゅはわたしに多おおくの子こを賜たまわり、そのすべての子こらのうちからわが子こソロモンを選えらび、これを主しゅの国くにの位くらいにすわらせて、イスラエルを治おさめさせようとせられた。
28:6 主しゅはまたわたしに言いわれた、『おまえの子こソロモンがわが家やおよびわが庭にわを つくるであろう。わたしは彼かれを選えらんでわが子ことなしたからである。わたしは彼かれの父ちちとなる。
28:7 彼かれがもし今日こんにちのように、わが戒いましめとわがおきてを固かたく守まもって行おこなうならば、わたしはその国くにをいつまでも堅かたくするであろう』と。
28:8 それゆえいま、主しゅの会衆かいしゅうなる全ぜんイスラエルの目めの前まえおよびわれわれの神かみの聞きかれる所ところであなたがたに勧すすめる。あなたがたはその神かみ、主しゅのすべての戒いましめを守まもり、これを求もとめなさい。そうすればあなたがたはこの良よき地ちを所有しょゆうし、これをあなたがたの後のちの子孫しそんに長ながく嗣し業ぎょうとして伝つたえることができる。
28:9 わが子こソロモンよ、あなたの父ちちの神かみを知しり、全まったき心こころをもって喜よろこび勇いさんで彼かれに仕つかえなさい。主しゅはすべての心こころを探さぐり、すべての思おもいを悟さとられるからである。あなたがもし彼かれを求もとめるならば会あうことができる。しかしあなたがもしかれを捨すてるならば彼かれは長ながくあなたを捨すてられるであろう。
28:10 それであなたは慎つつしみなさい。主しゅはあなたを選えらんで聖所せいじょとすべき家いえを建たてさせようとされるのだから心こころを強つよくしてこれを行おこないなさい」。
28:11 こうしてダビデは神殿しんでんの廊ろうおよびその家いえ、その倉くら、その上うえの室しつ、その内うちの室しつ、贖罪所しょくざいしょの室しつなどの計画けいかくをその子こソロモンに授さづけ、
28:12 またその心こころにあったすべてのもの、すなわち主しゅの宮みやの庭にわ、周囲しゅういのすべての室しつ、神かみの家いえの倉くら、ささげ物ものの倉くらなどの計画けいかくを授さづけ、
28:13 また祭司さいしおよびレビびとの組くみと、主しゅの宮みやのもろもろの務つとめの仕事しごとと、主しゅの宮みやのもろもろの勤つとめの器物うつわものについて授さづけ、
28:14 またもろもろの勤つとめに用もちいるすべての金きんの器うつわを造つくる金きんの目方めかた、およびもろもろの勤つとめに用もちいる銀ぎんの器うつわの目方めかたを定さだめた。
28:15 すなわち金きんの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだいの用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしび皿さらの銀ぎんの目方めかたを定さだめた。
28:16 また供そなえのパンの机つくえについては、そのおのおのの机つくえのために金きんの目方めかたを定さだめ、また銀ぎんの机つくえのためにも銀ぎんを定さだめ、
28:17 また肉にくさし、鉢はち、かめに用もちいる純金じゅんきんの目方めかたを定さだめ、金きんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、銀ぎんの大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたを定さだめ、
28:18 また香こうの祭壇さいだんのために精せい金きんの目方めかたを定さだめ、また翼つばさを伸のべて主しゅの契約けいやくの箱はこをおおっているケルビムの金きんの車くるまのひな型がたの金きんを定さだめた。
28:19 ダビデはすべての工作こうさくが計画けいかくにしたがってなされるため、これについて主しゅの手てによって書かかれたものにより、これをことごとく明あきらかにした。
28:20 ダビデはその子こソロモンに言いった、「あなたは心こころを強つよくし、勇いさんでこれを行おこないなさい。恐おそれてはならない。おののいてはならない。主しゅなる神かみ、わたしの神かみがあなたとともにおられるからである。主しゅはあなたを離はなれず、あなたを捨すてず、ついに主しゅの宮みやの務つとめのすべての工事こうじをなし終おえさせられるでしょう。
28:21 見みよ、神かみの宮みやのすべての務つとめのためには祭司さいしとレビびとの組くみがある。またもろもろの勤つとめのためにすべての仕事しごとを喜よろこんでする巧たくみな者ものが皆みなあなたと共ともにある。またつかさたちおよびすべての民たみもあなたの命めいじるところをことごとく行おこなうでしょう」。
第29章 29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。 29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。 29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。 29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。 29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。 彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。 29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。 29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。
29:1 ダビデ王おうはまた全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「わが子こソロモンは神かみがただひとりを選えらばれた者ものであるが、まだ若わかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうは大おおきい。この宮みやは人ひとのためではなく、主しゅなる神かみのためだからである。
29:2 そこでわたしは力ちからをつくして神かみの宮みやのために備そなえた。すなわち金きんの物ものを造つくるために金きん、銀ぎんの物もののために銀ぎん、青銅せいどうの物もののために青銅せいどう、鉄てつの物もののために鉄てつ、木きの物もののために木きを備そなえた。その他た縞しまめのう、はめ石いし、アンチモニイ、色いろのついた石いし、さまざまの宝石ほうせき、大理石だいりせきなどおびただしい。
29:3 なおわたしはわが神かみの宮みやに熱心ねっしんなるがゆえに、聖せいなる家いえのために備そなえたすべての物ものに加くわえて、わたしの持もっている金銀きんぎんの財宝ざいほうをわが神かみの宮みやにささげる。
29:4 すなわちオフルの金きん三千タラント、精せい銀ぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものの壁かべをおおうためにささげる。
29:5 金きんは金きんの物もののために、銀ぎんは銀ぎんの物もののために、すべて工人こうじんによって造つくられるもののために用もちいる。だれかきょう、主しゅにその身みをささげる者もののように喜よろこんでささげ物ものをするだろうか」。
29:6 そこで氏族しぞくの長ちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうおよび王おうの工事こうじをつかさどる者ものたちは喜よろこんでささげ物ものをした。
29:7 こうして彼かれらは神かみの宮みやの務つとめのために金きん五千タラント一万ダリク、銀ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、鉄てつ十万タラントをささげた。
29:8 宝石ほうせきを持もっている者ものはそれをゲルションびとエヒエルの手てによって神かみの宮みやの倉くらに納おさめた。
29:9 彼かれらがこのように真心こころからみずから進すすんで主しゅにささげたので、民たみはそのみずから進すすんでささげたのを喜よろこんだ。ダビデ王おうもまた大おおいに喜よろこんだ。
29:10 そこでダビデは全ぜん会衆かいしゅうの前まえで主しゅをほめたたえた。ダビデは言いった、「われわれの先祖せんぞイスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。
29:11 主しゅよ、大おおいなることと、力ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。天てんにあるもの、地ちにあるものも皆みなあなたのものです。主しゅよ、国くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。
29:12 富とみと誉ほまれとはあなたから出でます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたの手てには勢いきおいと力ちからがあります。あなたの手てはすべてのものを大おおいならしめ、強つよくされます。
29:13 われわれの神かみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいある名なをたたえます。
29:14 しかしわれわれがこのように喜よろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしの民たみは何なにでしょう。すべての物ものはあなたから出でます。われわれはあなたから受うけて、あなたにささげたのです。
29:15 われわれはあなたの前まえではすべての先祖せんぞたちのように、旅たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれの世よにある日ひは影かげのようで、長ながくとどまることはできません。
29:16 われわれの神かみ、主しゅよ、あなたの聖せいなる名なのために、あなたに家いえを建たてようとしてわれわれが備そなえたこの多おおくの物ものは皆みなあなたの手てから出でたもの、また皆みなあなたのものです。
29:17 わが神かみよ、あなたは心こころをためし、また正直しょうじきを喜よろこばれることを、わたしは知しっています。わたしは正ただしい心こころで、このすべての物ものを喜よろこんでささげました。今いまわたしはまた、ここにおるあなたの民たみが喜よろこんで、みずから進すすんであなたにささげ物ものをするのを見みました。
29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルの神かみ、主しゅよ、あなたの民たみの心こころにこの意志いしと精神せいしんとをいつまでも保たもたせ、その心こころをあなたに向むけさせてください。
29:19 またわが子こソロモンに心こころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとを守まもらせて、これをことごとく行おこなわせ、わたしが備そなえをした宮みやを建たてさせてください」。
29:20 そしてダビデが全ぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたの神かみ、主しゅをほめたたえよ」と言いったので、全ぜん会衆かいしゅうは先祖せんぞたちの神かみ、主しゅをほめたたえ、伏ふして主しゅを拝はいし、王おうに敬礼けいれいした。
29:21 そしてその翌日よくじつ彼かれらは全ぜんイスラエルのために主しゅに犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいと共ともに主しゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。
29:22 そしてその日ひ、彼かれらは大おおいなる喜よろこびをもって主しゅの前まえに食くい飲のみした。
彼かれらはさらに改あらためてダビデの子こソロモンを王おうとなし、これに油あぶらを注そそいで主しゅの君きみとなし、またザドクを祭司さいしとした。
29:23 こうしてソロモンはその父ちちダビデに代かわり、王おうとして主しゅの位くらいに座ざした。彼かれは栄さかえ、イスラエルは皆みな彼かれに従したがった。
29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデ王おうの王子おうじたちも皆みなソロモン王おうに忠誠ちゅうせいを誓ちかった。
29:25 主しゅは全ぜんイスラエルの目めの前まえでソロモンを非常ひじょうに大おおいならしめ、彼かれより前まえのイスラエルのどの王おうも得えたことのない王威おういを彼かれに与あたえられた。
29:26 このようにエッサイの子こダビデは全ぜんイスラエルを治おさめた。
29:27 彼かれがイスラエルを治おさめた期間きかんは四十年ねんであった。すなわちヘブロンで七年ねん世よを治おさめ、エルサレムで三十三年ねん世よを治おさめた。
29:28 彼かれは高齢こうれいに達たっし、年ねんも富とみも誉ほまれも満みち足たりて死しんだ。その子こソロモンが彼かれに代かわって王おうとなった。
29:29 ダビデ王おうの始終しじゅうの行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルの書しょ、預言者よげんしゃナタンの書しょおよび先見者せんけんしゃガドの書しょにしるされている。
29:30 そのうちには彼かれのすべての政せいと、その力ちからおよび彼かれとイスラエルと他たのすべての国々くにぐにに臨のぞんだ事ことどもをしるしている。