口語訳聖書(振り仮名付き)

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歴代志れきだいしじょう

第16章    1Ch-Audio 

16:1 人々ひとびとかみはこをかきれて、ダビデがそのためにった幕屋まくやのうちにき、そして燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいかみまえにささげた。

16:2 ダビデは燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいをささげえたとき、しゅをもってたみ祝福しゅくふくし、

16:3 イスラエルの人々ひとびとおとこにもおんなにもおのおのパン一つ、にくれ、ほしぶどう一かたまりをあたえた。

16:4 ダビデはまたレビびとのうちからしゅはこまえつかえるものてて、イスラエルのかみしゅをあがめ、感謝かんしゃし、ほめたたえさせた。

16:5 楽長がくちょうはアサフ、そのつぎはゼカリヤ、エイエル、セミラモテ、エヒエル、マッタテヤ、エリアブ、ベナヤ、オベデ・エドム、エイエルで、かれらは立琴たてごとことだんじ、アサフはシンバルをらし、

16:6 祭司さいしベナヤとヤハジエルはかみ契約けいやくはこまえでつねにラッパをいた。

16:7 そのダビデははじめてアサフとかれ兄弟きょうだいたちをてて、しゅ感謝かんしゃをささげさせた。

16:8 しゅ感謝かんしゃし、そのみび、そのみわざをもろもろのたみなからせよ。

16:9 しゅにむかってうたえ、しゅをほめうたえ。そのもろもろのくすしきみわざをかたれ。

16:10 そのせいなるみほこれ。どうかしゅもとめるものこころよろこぶように。

16:11 しゅとそのみちからとをもとめよ。つねにそのみかおをたずねよ。

16:12 16:13 そのしもべアブラハムのすえよ、そのえらばれたヤコブのらよ。しゅのなされたくすしきみわざと、その奇跡きせきと、そのみくちのさばきとをこころにとめよ。

16:14 かれはわれわれのかみしゅにいます。そのさばきはぜんにある。

16:15 しゅはとこしえにその契約けいやくをみこころにとめられる。これはよろずよにめいじられたみ言葉ことばであって、

16:16 アブラハムとむすばれた契約けいやくイサクにちかわれた約束やくそくである。

16:17 しゅはこれをかたててヤコブのためにさだめとし、イスラエルのためにとこしえの契約けいやくとして、

16:18 われた、「あなたにカナンのあたえて、あなたがたのけるぎょうまえとする」と。

16:19 そのときかれらのかずすくなくて、かぞえるにらず、かのくにたびびととなり、

16:20 くにからくにき、このくにからほかのたみった。

16:21 しゅひとかれらをしえたげるのをゆるされず、かれらのためにおうたちをこらしめて、

16:22 われた、「わがあぶらそそがれたものたちにさわってはならない。わが預言者よげんしゃたちにがいくわえてはならない」と。

16:23 ぜんよ、しゅかってうたえ。ごとにそのすくいつたえよ。

16:24 もろもろのくになかにその栄光えいこうをあらわし、もろもろのたみなかにくすしきみわざをあらわせ。

16:25 しゅおおいなるかたにいまして、いとほめたたうべきものもろもろのかみにまさって、おそるべきものだからである。

16:26 もろもろのたみのすべてのかみはむなしい。しかししゅてんつくられた。

16:27 ほまれ威厳いげんとはそのみまえにあり、ちからよろこびとはその聖所せいじょにある。

16:28 もろもろのたみのやからよ、しゅせよ、栄光えいこうちからとをしゅせよ。

16:29 そのみにふさわしい栄光えいこうしゅせよ。そなものたずさえてしゅのみまえにきたれ。せいなるよそおいをしてしゅおがめ。

16:30 ぜんよ、そのみまえにおののけ。世界せかいかたって、うごかされることはない。

16:31 てんよろこび、はたのしみ、もろもろの国民くにたみなかえ、「しゅおうであられる」と。

16:32 うみとそのなかつるものとはりどよめき、田畑たはたとそのなかのすべてのものよろこべ。

16:33 そのときはやしのもろもろのしゅのみまえよろこうたう。しゅをさばくためにこられるからである。

16:34 しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、そのいつくしみはとこしえにえることがない。

16:35 またえ、「われわれのすくいかみよ、われわれをすくい、もろもろの国民くにたみなかからわれわれをあつめておすくいください。そうすればあなたのせいなるみ感謝かんしゃし、あなたのほまれほこるでしょう。

16:36 イスラエルのかみしゅは、とこしえからとこしえまでほむべきかな」と。

そのときすべてのたみは「アァメン」とってしゅをほめたたえた。

16:37 ダビデはアサフとその兄弟きょうだいたちをしゅ契約けいやくはこまえにとめおいて、つねはこまえつかえ、日々ひびのわざをおこなわせた。

16:38 オベデ・エドムとその兄弟きょうだいたちはわせて六十八にんである。またエドトンのオベデ・エドムおよびホサは門守かどもりであった。

16:39 祭司さいしザドクとその兄弟きょうだいである祭司さいしたちはギベオンにあるたかところしゅ幕屋まくやまえつかえ、

16:40 しゅがイスラエルにめいじられた律法りっぽうにしるされたすべてのことにしたがって燔祭はんさいだんうえ朝夕あさゆうたえず燔祭はんさいしゅにささげた。

16:41 またかれらとともにヘマン、エドトンおよびほかのえらばれてをしるされたものどもがいて、しゅのいつくしみの世々よよかぎりなきことについてしゅ感謝かんしゃした。

16:42 すなわちヘマンおよびエドトンはかれらとともにいて、ラッパ、シンバルおよびその聖歌せいかのための楽器がっきをとって音楽おんがくそうし、エドトンのらはもんまもった。

16:43 こうしてたみみなおのおのいえかえり、ダビデはその家族かぞく祝福しゅくふくするためにかえってった。 

第17章 

17:1 さてダビデは自分じぶんいえむようになったとき、預言者よげんしゃナタンにった、「よ、わたしは香柏こうはくいえんでいるが、しゅ契約けいやくはこ天幕てんまくのうちにある」。

17:2 ナタンはダビデにった、「かみがあなたとともにおられるから、すべてあなたのこころにあるところをおこないなさい」。

17:3 そのよるかみ言葉ことばがナタンにのぞんでった、

17:4 「ってわたしのしもべダビデにげよ、『しゅはこうわれる、わたしのいえててはならない。

17:5 わたしはイスラエルをみちびのぼったから今日こんにちまで、いえまわず、天幕てんまくから天幕てんまくに、幕屋まくやから幕屋まくやうつったのである。

17:6 わたしがすべてのイスラエルとともあゆんだすべてのところで、わたしのたみぼくすることをめいじたイスラエルのさばきづかさのひとりに、ひとことでも、「どうしてあなたがたは、わたしのために香柏こうはくいえてないのか」とったことがあるだろうか』と。

17:7 それゆえいまあなたは、わたしのしもべダビデにこういなさい、『万軍ばんぐんしゅはこうおおせられる、「わたしはあなたを牧場まきばから、ひつじしたがっているところからって、わたしのたみイスラエルのきみとし、

17:8 あなたがどこへくにもあなたとともにおり、あなたのすべてのてきをあなたのまえからった。わたしはまたうえおおいなるもののようなをあなたにさせよう。

17:9 そしてわたしはわがたみイスラエルのために一つのところさだめて、かれらをえつけ、かれらを自分じぶんところませ、かさねてうごくことのないようにしよう。

17:10 またまえのように、すなわちわたしがわがたみイスラエルのうえにさばきづかさをてたときからこのかたのように、わるひとかさねてこれをあらすことはないであろう。わたしはまたあなたのもろもろのてき征服せいふくする。かつわたしはしゅがあなたのためにいえてられることをげる。

17:11 あなたのち、あなたの先祖せんぞたちのところかねばならぬとき、わたしはあなたの、すなわちあなたのらのひとりを、あなたのあとにてて、その王国おうこくかたくする。

17:12 かれはわたしのためにいえてるであろう。わたしはながかれくらいかたくする。

17:13 わたしはかれちちとなり、かれはわたしのとなる。わたしは、わたしのいつくしみを、あなたのさきにあったものからったように、かれからはらない。

17:14 かえって、わたしはかれながくわたしのいえに、わたしの王国おうこくにすえおく。かれくらいはとこしえにかたつであろう』」。

17:15 ナタンはすべてこれらの言葉ことばのように、またすべてこのまぼろしのようにダビデにかたった。

17:16 そこで、ダビデおうは、はいってしゅまえしてった、「しゅなるかみよ、わたしがだれ、わたしのいえがなんであるので、あなたはこれまでわたしをみちびかれたのですか。

17:17 かみよ、これはあなたのにはちいさなことです。しゅなるかみよ、あなたはしもべのいえについて、はるかのちことかたって、きたるべき代々よよのことをしめされました。

17:18 しもべの名誉めいよについては、ダビデはこのうえあなたになにもうしあげることができましょう。あなたはしもべをっておられるからです。

17:19 しゅよ、あなたはしもべのために、またあなたのこころにしたがって、このもろもろのおおいなることをなし、すべてのおおいなることらされました。

17:20 しゅよ、われわれがすべてみみいたところによれば、あなたのようなものはなく、またあなたのほかにかみはありません。

17:21 また地上ちじょうのどの国民こくみんが、あなたのたみイスラエルのようでありましょうか。これはかみって、自分じぶんのためにあがなってたみとし、エジプトからあなたがあがないされたあなたのたみまえから国々くにぐにたみはらい、おおいなるおそるべきことって、られたものではありませんか。

17:22 あなたはあなたのたみイスラエルをながくあなたのたみとされました。しゅよ、あなたはかれらのかみとなられたのです。

17:23 それゆえしゅよ、あなたがしもべと、しもべのいえについてかたられた言葉ことばながかたくして、あなたのわれたとおりにしてください。

17:24 そうすればあなたのはとこしえにかたくされ、あがめられて、『イスラエルのかみ万軍ばんぐんしゅはイスラエルのかみである』とわれ、またあなたのしもべダビデのいえはあなたのまえかたつことができるでしょう。

17:25 わがかみよ、あなたはかれのためにいえてると、しもべにしめされました。それゆえ、しもべはあなたのまえいの勇気ゆうきました。

17:26 しゅよ、あなたはかみにいまし、このことをしもべに約束やくそくされました。

17:27 それゆえどうぞいま、しもべのいえ祝福しゅくふくし、あなたのまえながつづかせてくださるように。しゅよ、あなたの祝福しゅくふくされるものはなが祝福しゅくふくけるからです」。 

第18章 

18:1 こののちダビデはペリシテびとをってこれを征服せいふくし、ペリシテびとのからガテとその村々むらむらった。

18:2 かれはまたモアブをった。モアブびとはダビデのしもべとなって、みつぎをおさめた。

18:3 ダビデはまた、ハマテのゾバのおうハダデゼルがユフラテかわのほとりに、その記念碑きねんひてようとしてったときかれった。

18:4 そしてダビデはかれから戦車せんしゃ一千、騎兵きへい七千にん歩兵ほへい二万にんった。ダビデは一百の戦車せんしゃうまのこして、そのほかの戦車せんしゃうまはみなそのあしすじった。

18:5 そのときダマスコのスリヤびとがゾバのおうハダデゼルをたすけるためにたので、ダビデはそのスリヤびと二万二千にんころした。

18:6 そしてダビデはダマスコのスリヤに守備しゅびたいいた。スリヤびとはみつぎをおさめてダビデのしもべとなった。しゅはダビデにすべてそのところ勝利しょうりあたえられた。

18:7 ダビデはハダデゼルのしもべらがっていたきんたてうばって、エルサレムにってきた。

18:8 またハダデゼルのまちテブハテとクンからダビデは非常ひじょうおおくの青銅せいどうった。ソロモンはそれをもちいて青銅せいどううみはしらおよび青銅せいどううつわ つくった。

18:9 ときにハマテのおうトイはダビデがゾバのおうハダデゼルのすべての軍勢ぐんぜいやぶったことをき、

18:10 そのハドラムをダビデおうにつかわして、かれにあいさつさせ、かつしゅくべさせた。ハダデゼルはかつてしばしばトイとたたかいをまじえたが、ダビデはハダデゼルとたたかって、これをやぶったからである。ハドラムはきんぎんおよび青銅せいどうのさまざまのうつわおくったので、

18:11 ダビデおうはこれをエドム、モアブ、アンモンの人々ひとびと、ペリシテびと、アマクレなどのしょ国民こくみんのうちからってきた金銀きんぎんとともに、しゅにささげた。

18:12 ゼルヤのアビシャイはしおたにで、エドムびと一万八千をころした。

18:13 ダビデはエドムに守備しゅびたいき、エドムびとはみなダビデのしもべとなった。しゅはダビデにすべてそのところ勝利しょうりあたえられた。

18:14 こうしてダビデはイスラエルのぜんおさめ、そのすべてのたみ公道こうどう正義せいぎおこなった。

18:15 ゼルヤのヨアブはぐんちょう、アヒルデのヨシャパテは史官しかん

18:16 アヒトブのザドクとアビヤタルのアビメレクは祭司さいし、シャウシャは書記官しょきかん

18:17 エホヤダのベナヤはケレテびととペレテびとのちょう、ダビデのたちはおうのかたわらにはべる大臣だいじんであった。 

第19章 

19:1 こののちアンモンの人々ひとびとおうナハシがんで、そのがこれにかわっておうとなった。

19:2 そのときダビデはった、「わたしはナハシのハヌンに、かれちちがわたしにめぐみをほどこしたように、めぐみをほどこそう」。そしてダビデはかれをそのちちのゆえになぐさめようとして使者ししゃをつかわした。ダビデのしもべたちはハヌンをなぐさめるためアンモンの人々ひとびとたが、

19:3 アンモンの人々ひとびとのつかさたちはハヌンにった、「ダビデがなぐさめるものをあなたのもとにつかわしたことによって、あなたはかれがあなたのちちたっとぶのだとおもわれますか。かれのしもべたちがたのは、このくにをうかがい、さぐってほろぼすためではありませんか」。

19:4 そこでハヌンはダビデのしもべたちをとらえて、そのひげをそりおとし、その着物きものなかほどからってこしところまでにしてかれらをかえしてやった。

19:5 ある人々ひとびとて、このひとたちのされたことをダビデにげたので、かれひとをつかわして、かれらをむかえさせた。その人々ひとびと非常ひじょうじたからである。そこでおうった、「ひげがのびるまでエリコにとどまって、そののちかえりなさい」。

19:6 アンモンの人々ひとびと自分じぶんたちがダビデににくまれることをしたとわかったので、ハヌンおよびアンモンの人々ひとびとぎん千タラントをおくってメソポタミヤとアラム・マアカ、およびゾバから戦車せんしゃ騎兵きへいやとれた。

19:7 すなわち戦車せんしゃ三万二千およびマアカのおうとその軍隊ぐんたいやとれたので、かれらはてメデバのまえじんった。そこでアンモンの人々ひとびと町々まちまちからあつまって、たたかいに出動しゅつどうした。

19:8 ダビデはこれをいてヨアブと勇士ゆうしぜんぐんをつかわしたので、

19:9 アンモンの人々ひとびとまち入口いりぐちたたかいのそなえをした。またたすけにおうたちはべつにいた。

19:10 ときにヨアブはたたかいが前後ぜんごから自分じぶんかっているのをて、イスラエルのえりきの兵士へいしのうちからえらんで、これをスリヤびとにたいしてそなえ、

19:11 そのほかのたみ自分じぶん兄弟きょうだいアビシャイのにわたして、アンモンの人々ひとびとたいしてそなえさせ、

19:12 そしてった、「もしスリヤびとがわたしにごわいときは、わたしをたすけてください。もしアンモンの人々ひとびとがあなたにごわいときは、あなたをたすけましょう。

19:13 いさましくしてください。われわれのたみのためと、われわれのかみ町々まちまちのために、いさましくしましょう。どうか、しゅいとおもわれることをされるように」。

19:14 こうしてヨアブが自分じぶん一緒いっしょにいるたみともにスリヤびとにかってたたかおうとしてちかづいたとき、スリヤびとはかれまえからげた。

19:15 アンモンの人々ひとびとはスリヤびとのげるのをて、かれらもまたヨアブの兄弟きょうだいアビシャイのまえからげてまちにはいった。そこでヨアブはエルサレムにかえった。

19:16 しかしスリヤびとは自分じぶんたちがイスラエルのまえやぶられたのをて、使者ししゃをつかわし、ハダデゼルのぐんちょうショパクのひきいるユフラテかわこうがわにいるスリヤびとをした。

19:17 このことがダビデにきこえたので、かれはイスラエルをことごとくあつめ、ヨルダンをわたり、かれらのところて、これにかってたたかいのそなえをした。ダビデがこのようにスリヤびとにたいしてたたかいのそなえをしたとき、かれはダビデとたたかった。

19:18 しかしスリヤびとがイスラエルのまえからげたので、ダビデはスリヤびとの戦車せんしゃへい七千、歩兵ほへい四万をころし、またぐんちょうショパクをもころした。

19:19 ハダデゼルのしもべたちは味方みかたものがイスラエルにやぶられたのをて、ダビデとこうじ、かれつかえた。スリヤびとはふたたびアンモンびとをたすけることをしなかった。 

第20章 

20:1 はるになって、おうたちがたたかいにるにおよんで、ヨアブは軍勢ぐんぜいひきいてアンモンびとのあらし、ってラバを包囲ほういした。しかしダビデはエルサレムにとどまった。ヨアブはラバをって、これをほろぼした。

20:2 そしてダビデはかれらのおうかんむりをそのあたまからりはなした。そのきんおもさをはかってみると一タラント、またそのなか宝石ほうせきがあった。これをダビデのあたまいた。ダビデはまたそのまちのぶんどりもの非常ひじょうおおした。

20:3 またかれはそのうちのたみして、これをのこぎりと、てつのつるはしと、おのを使つか仕事しごとにつかせた。ダビデはアンモンびとのすべての町々まちまちにこのようにった。そしてダビデとたみとはみなエルサレムにかえった。

20:4 こののちゲゼルでペリシテびととたたかいがった。そのときホシャびとシベカイが巨人きょじん子孫しそんのひとりシパイをころした。かれらはついに征服せいふくされた。

20:5 ここにまたペリシテびととたたかいがあったが、ヤイルのエルハナンはガテびとゴリアテの兄弟きょうだいラミをころした。そのやりのはた巻棒まきぼうのようであった。

20:6 またガテにたたかいがあったが、そこにひとりのたかひとがいた。そのゆびあしゆびは六ぽんずつで、わせて二十四ほんあった。かれもまた巨人きょじんからうまれたものであった。

20:7 かれはイスラエルをののしったので、ダビデの兄弟きょうだいシメアのヨナタンがこれをころした。

20:8 これらはガテで巨人きょじんからうまれたものであったが、ダビデのとその家来けらいたちのたおれた。 

第21章 

21:1 ときにサタンがってイスラエルにてきし、ダビデをうごかしてイスラエルをかぞえさせようとした。

21:2 ダビデはヨアブとぐん将校しょうこうたちにった、「あなたがたはって、ベエルシバからダンまでのイスラエルをかぞえ、そのかず調しらべてわたしにらせなさい」。

21:3 ヨアブはった、「それがどのくらいあっても、どうかしゅがそのたみを百ばいされるように。しかしおうわがしゅよ、かれらはみなあなたのしもべではありませんか。どうしてわがしゅはこのこともとめられるのですか。どうしてイスラエルにつみさせられるのですか」。

21:4 しかしおう言葉ことばがヨアブにったので、ヨアブはって、イスラエルをあまねくめぐり、エルサレムにかえってた。

21:5 そしてヨアブはたみ総数そうすうをダビデにげた。すなわちイスラエルにはつるぎをものが百十万にん、ユダにはつるぎをものが四十七万にんあった。

21:6 しかしヨアブはおう命令めいれいこころよしとしなかったので、レビとベニヤミンとはそのなかかぞえなかった。

21:7 このことかみわるかったので、かみはイスラエルをたれた。

21:8 そこでダビデはかみった、「わたしはこのことっておおいにつみおかしました。しかしいまどうか、しもべのつみのぞいてください。わたしは非常ひじょうおろかなことをいたしました」。

21:9 しゅはダビデの先見者せんけんしゃガデにげてわれた、

21:10 「ってダビデにいなさい、『しゅはこうおおせられる、わたしは三つのことしめす。あなたはその一つをえらびなさい。わたしはそれをあなたにおこなおう』と」。

21:11 ガデはダビデのもとにった、「しゅはこうおおせられます、『あなたはえらびなさい。

21:12 すなわち三ねんのききんか、あるいは三がつあいだ、あなたのあだのまえやぶれて、てきのつるぎにいつかれるか、あるいは三あいだしゅのつるぎすなわち疫病えきびょうがこのくににあって、しゅ使つかいがイスラエルのぜん領域りょういきにわたってほろぼすことをするか』。いま、わたしがどういうこたえをわたしをつかわしたものになすべきかめなさい」。

21:13 ダビデはガデにった、「わたしは非常ひじょうなやんでいるが、しゅのあわれみはおおきいゆえ、わたしをしゅおちいらせてください。しかしわたしをひとおちいらせないでください」。

21:14 そこでしゅはイスラエルに疫病えきびょうくだされたので、イスラエルびとのうち七万にんたおれた。

21:15 かみはまたみ使つかいをエルサレムにつかわして、これをほろぼそうとされたが、み使つかいがまさにほろぼそうとしたとき、しゅられて、このわざわいい、そのほろぼすみ使つかいわれた、「もうじゅうぶんだ。いまあなたのをとどめよ」。そのときしゅ使つかいはエブスびとオルナンののかたわらにっていた。

21:16 ダビデがをあげてると、しゅ使つかいてんあいだって、いたつるぎをもち、エルサレムのうえにさしべていたので、ダビデと長老ちょうろうたちは荒布あらぬのて、ひれした。

21:17 そしてダビデはかみった、「たみかぞえよとめいじたのはわたしではありませんか。つみおかし、わることをしたのはわたしです。しかしこれらのひつじなにをしましたか。わがかみしゅよ、どうぞあなたのをわたしと、わたしのちちいえにむけてください。しかしわざわいをあなたのたみくださないでください」。

21:18 ときしゅ使つかいはガデにめいじ、ダビデがのぼってって、エブスびとオルナンのしゅのために一つの祭壇さいだんきずくようにげさせた。

21:19 そこでダビデはガデがしゅをもってげた言葉ことばしたがってのぼってった。

21:20 そのときオルナンはむぎっていたが、ふりかえってみ使つかいたので、ともにいたかれの四にんをかくした。

21:21 ダビデがオルナンにちかづくと、オルナンはげてダビデをからにひれしてダビデをはいした。

21:22 ダビデはオルナンにった、「このところをわたしにあたえなさい。わたしはわざわいたみくだるのをとどめるため、そこにしゅのために一つの祭壇さいだんきずきます。あなたは、そのじゅうぶんなあたいをとってこれをわたしにあたえなさい」。

21:23 オルナンはダビデにった、「どうぞこれをおりなさい。そしておうわがしゅしとられるところをおこないなさい。わたしはうし燔祭はんさいのために、こっをたきぎのために、むぎそさいのためにささげます。わたしはみなこれをささげます」。

21:24 ダビデおうはオルナンにった、「いいえ、わたしはじゅうぶんな代価だいかはらってこれをいます。わたしはしゅのためにあなたのものをることをしません。また、ついえなしに燔祭はんさいをささげることをいたしません」。

21:25 それでダビデはそのところのためにきん六百シケルをはかって、オルナンにはらった。

21:26 こうしてダビデはしゅのために、そのところに一つの祭壇さいだんきずき、燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいをささげて、しゅんだ。しゅ燔祭はんさい祭壇さいだんうえてんからくだしてこたえられた。

21:27 またしゅがみ使つかいめいじられたので、かれはつるぎをさやにおさめた。

21:28 そのときダビデはしゅがエブスびとオルナンの自分じぶんこたえられたのをたので、そのところ犠牲ぎせいをささげた。

21:29 モーセが荒野あらのつくったしゅ幕屋まくや燔祭はんさい祭壇さいだんとは、そのときギベオンのたかところにあったからである。

21:30 しかしダビデはそのまえってかみもとめることができなかった。かれしゅ使つかいのつるぎをおそれたからである。 

第22章 

22:1 それでダビデはった、「しゅなるかみいえはこれである、イスラエルのための燔祭はんさい祭壇さいだんはこれである」と。

22:2 ダビデはめいじてイスラエルのにいる他国たこくじんあつめさせ、またかみいえてるのにもちいるいしるために石工いしくさだめた。

22:3 ダビデはまたもんのとびらのくぎ、およびかすがいにもちいるてつをおびただしくそなえた。また青銅せいどうはかることもできないほどおびただしくそなえた。

22:4 また香柏こうはくかぞえきれぬほどそなえた。これはシドンびととツロの人々ひとびとがおびただしく香柏こうはくをダビデのところってたからである。

22:5 ダビデはった、「わがソロモンはわかく、かつ経験けいけんがない。またしゅのためにてるいえはきわめて壮大そうだいで、万国ばんこくさかえをるものでなければならない。それゆえ、わたしはその準備じゅんびをしておこう」と。こうしてダビデはまえおおくの物資ぶっし準備じゅんびした。

22:6 そしてかれはそのソロモンをして、イスラエルのかみしゅのためにいえてることをめいじた。

22:7 すなわちダビデはソロモンにった、「わがよ、わたしはわがかみしゅのためにいえてようとこころざしていた。

22:8 ところがしゅ言葉ことばがわたしにのぞんでわれた、『おまえはおおくのながし、おおいなる戦争せんそうをした。おまえはわたしのまえおおくのながしたから、わがのためにいえててはならない。

22:9 よ、おとこがおまえにうまれる。かれ平和へいわひとである。わたしはかれ平安へいあんあたえて、周囲しゅういのもろもろのてきわずらわされないようにしよう。かれはソロモンとばれ、にわたしはイスラエルに平安へいあん静穏せいおんとをあたえる。

22:10 かれはわがのためにいえてるであろう。かれはわがとなり、わたしはかれちちとなる。わたしはかれ王位おういをながくイスラエルのうえかたくするであろう』。

22:11 それでわがよ、どうかしゅがあなたとともにいまし、あなたをさかえさせて、しゅがあなたについてわれたように、あなたのかみしゅいえてさせてくださるように。

22:12 ただ、どうかしゅがあなたに分別ふんべつ知恵ちえたまい、あなたをイスラエルのうえたせられるとき、あなたのかみしゅ律法りっぽうを、あなたにまもらせてくださるように。

22:13 あなたがもし、しゅがイスラエルについてモーセにめいじられたさだめとおきてとをつつしんでまもるならば、あなたはさかえるであろう。こころつよくし、いさめ。おそれてはならない、おののいてはならない。

22:14 よ、わたしは苦難くなんのうちにあってしゅいえのためにきん十万タラント、ぎん百万タラントをそなえ、また青銅せいどうてつはかることもできないほどおびただしくそなえた。また材木ざいもくいしをもそなえた。あなたはまたこれにくわえなければならない。

22:15 あなたにはまた多数たすう職人しょくにん、すなわちいしきざもの工作こうさくたくみな各種かくしゅものがある。

22:16 きんぎん青銅せいどうてつもおびただしくある。たっておこないなさい。どうかしゅがあなたとともにおられるように」。

22:17 ダビデはまたイスラエルのすべてのつかさたちにそのソロモンをたすけるようにめいじてった、

22:18 「あなたがたのかみしゅはあなたがたとともにおられるではないか。四方しほう泰平たいへいたまわったではないか。しゅはこのたみをわたしのにわたされたので、このしゅまえとそのたみまえふくしている。

22:19 それであなたがたはこころをつくし、精神せいしんをつくしてあなたがたのかみしゅもとめなさい。たってしゅなるかみ聖所せいじょて、しゅのためにてるそのいえに、しゅ契約けいやくはこかみせいなるもろもろのうつわたずされなさい」。 

第23章 

23:1 ダビデはい、そのちたので、そのソロモンをイスラエルのおうとした。

23:2 ダビデはイスラエルのすべてのつかさおよび祭司さいしとレビびとをあつめた。

23:3 レビびとの三十さい以上いじょうのものをかぞえると、そのおとこかずが三万八千にんあった。

23:4 ダビデはった、「そのうち二万四千にんしゅいえ仕事しごとをつかさどり、六千にんはつかさびと、およびさばきびととなり、

23:5 四千にんもんまもものとなり、また四千にんはさんびのためにわたしのつくった楽器がっきしゅをたたえよ」。

23:6 そしてダビデはかれらをレビのらにしたがってゲルション、コハテ、メラリのくみけた。

23:7 ゲルションのらはラダンとシメイ。

23:8 ラダンのらは、かしらのエヒエルとゼタムとヨエルの三にん

23:9 シメイのらはシロミテ、ハジエル、ハランの三にん。これらはラダンの氏族しぞくちょうであった。

23:10 シメイのらはヤハテ、ジナ、エウシ、ベリアの四にんみなシメイので、

23:11 ヤハテはかしら、ジザはそのつぎ、エウシとベリアはおおくなかったので、ともにかぞえられて一つの氏族しぞくとなった。

23:12 コハテのらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルの四にん

23:13 アムラムのらはアロンとモーセである。アロンはそのらとともに、ながくいとせいなるものを聖別せいべつするためにかたれて、しゅまえこうをたき、しゅつかえ、つねしゅをもって祝福しゅくふくすることをなした。

23:14 かみひとモーセのらはレビの部族ぶぞくのうちにかぞえられた。

23:15 モーセのらはゲルションとエリエゼル。

23:16 ゲルションのらは、かしらはシブエル。

23:17 エリエゼルのらは、かしらはレハビヤ。エリエゼルにはこのほかにがなかった。しかしレハビヤのらは非常ひじょうおおかった。

23:18 イヅハルのらは、かしらはシロミテ。

23:19 ヘブロンのらは長子ちょうしはエリヤ、つぎはアマリヤ、だい三はヤハジエル、だい四はエカメアム。

23:20 ウジエルのらは、かしらはミカ、つぎはイシアである。

23:21 メラリのらはマヘリとムシ。マヘリのらはエレアザルとキシ。

23:22 エレアザルはおとこがなくてに、ただむすめたちだけであったが、キシのであるその身内みうちおとこたちが彼女かのじょたちをめとった。

23:23 ムシのらはマヘリ、エデル、エレモテの三にんである。

23:24 これらはその氏族しぞくによるレビの子孫しそんであって、その人数にんずうかぞえられ、そのがしるされて、しゅいえつとめをなした二十さい以上いじょうもので、氏族しぞくちょうであった。

23:25 ダビデはった、「イスラエルのかみしゅはそのたみ平安へいあんあたえ、ながくエルサレムにまわれる。

23:26 レビびとはかさねて幕屋まくやおよびそのつとめの器物うつわものをかつぐことはない。

23:27 ――ダビデの最後さいご言葉ことばによって、レビびとは二十さい以上いじょうものかぞえられた――

23:28 かれらのつとめはアロンの子孫しそんたすけてしゅいえはたらきをし、にわとへやの仕事しごとおよびすべてのせいなるものをきよめること、そのほか、すべてかみいえはたらきをすることである。

23:29 またそなえのパン、素祭そさい麦粉むぎこたねれぬ菓子かしいたそなものあぶらをまぜたそなものをつかさどり、またすべて分量ぶんりょうおよびおおきさをはかることをつかさどり、

23:30 またあさごとにってしゅ感謝かんしゃし、さんびし、ゆうにもまたそのようにし、

23:31 また安息日あんそくにち新月しんげつ祭日さいじつに、しゅにもろもろの燔祭はんさいをささげるときは、えずしゅまえにそのめいじられたかずにしたがってささげなければならない。

23:32 このようにしてかれらは会見かいけん幕屋まくや聖所せいじょつとめまもり、しゅいえはたらきのためにその兄弟きょうだいであるアロンのらにつかえなければならない」。 

第24章 

24:1 アロンの子孫しそんくみつぎのとおりである。すなわちアロンのらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。

24:2 ナダブとアビウはそのちちさきだってに、がなかったので、エレアザルとイタマルが祭司さいしとなった。

24:3 ダビデはエレアザルの子孫しそんザドクとイタマルの子孫しそんアヒメレクのたすけによってかれらをけて、それぞれのつとめにつけた。

24:4 エレアザルの子孫しそんのうちにはイタマルの子孫しそんのうちよりもちょうたる人々ひとびとおおかった。それでエレアザルの子孫しそん氏族しぞくちょうである十六にんと、イタマルの子孫しそん氏族しぞくちょうであるものにんにこれをけた。

24:5 このようにかれらはみなひとしく、くじによってけられた。聖所せいじょのつかさ、およびかみのつかさは、ともにエレアザルの子孫しそんとイタマルの子孫しそんからたからである。

24:6 レビびとネタネルのである書記しょきシマヤは、おうとつかさたちと祭司さいしザドクとアビヤタルのアヒメレクと祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくちょうたちのまえで、これをきしるした。すなわちエレアザルのために氏族しぞく一つをれば、イタマルのためにも一つをった。

24:7 だい一のくじはヨアリブにあたり、だい二はエダヤにあたり、

24:8 だい三はハリムに、だい四はセオリムに、

24:9 だい五はマルキヤに、だい六はミヤミンに、

24:10 だい七はハッコヅに、だい八はアビヤに、

24:11 だい九はエシュアに、だい十はシカニヤに、

24:12 だい十一はエリアシブに、だい十二はヤキムに、

24:13 だい十三はホッパに、だい十四はエシバブに、

24:14 だい十五はビルガに、だい十六はインメルに、

24:15 だい十七はヘジルに、だい十八はハピセツに、

24:16 だい十九はペタヒヤに、だい二十はエゼキエルに、

24:17 だい二十一はヤキンに、だい二十二はガムルに、

24:18 だい二十三はデラヤに、だい二十四はマアジヤにあたった。

24:19 これは、かれらの先祖せんぞアロンによってもうけられたさだめにしたがい、しゅいえにはいってつとめをなす順序じゅんじょであって、イスラエルのかみしゅかれめいじられたとおりである。

24:20 このほかのレビの子孫しそんつぎのとおりである。すなわちアムラムのらのうちではシュバエル。シュバエルのらのうちではエデヤ。

24:21 レハビヤについては、レハビヤのらのうちでは長子ちょうしイシア。

24:22 イヅハリびとのうちではシロミテ。シロミテのらのうちではヤハテ。

24:23 ヘブロンのらは長子ちょうしはエリヤ、つぎはアマリヤ、だい三はヤハジエル、だい四はエカメアム。

24:24 ウジエルのらのうちではミカ。ミカのらのうちではシャミル。

24:25 ミカの兄弟きょうだいはイシア。イシアのらのうちではゼカリヤ。

24:26 メラリのらはマヘリとムシ。ヤジアのらはベノ。

24:27 メラリの子孫しそんのヤジアからものはベノ、ショハム、ザックル、イブリ。

24:28 マヘリからエレアザルがた。かれにはがなかった。

24:29 キシについては、キシのはエラメル。

24:30 ムシのらはマヘリ、エデル、エリモテ。これらはレビびとの子孫しそんで、その氏族しぞくによっていったものである。

24:31 これらのものもまた氏族しぞくあにもそのおとうと同様どうように、ダビデおうと、ザドクと、アヒメレクと、祭司さいしおよびレビびとの氏族しぞくちょうたちのまえで、アロンの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのようにくじをいた。 

第25章 

25:1 ダビデとぐんちょうたちはまたアサフ、ヘマンおよびエドトンのらをつとめのためにかち、ことと、立琴たてごとと、シンバルをもって預言よげんするものにした。そのつとめをなした人々ひとびとかずつぎのとおりである。

25:2 アサフのたちはザックル、ヨセフ、ネタニヤ、アサレラであって、アサフの指揮しきのもとにおういのちによって預言よげんしたものである。

25:3 エドトンについては、エドトンのたちはゲダリヤ、ゼリ、エサヤ、ハシャビヤ、マッタテヤの六にんで、ことをもってしゅ感謝かんしゃし、かつほめたたえて預言よげんしたそのちちエドトンの指揮しきしたにあった。

25:4 ヘマンについては、ヘマンのたちはブッキヤ、マッタニヤ、ウジエル、シブエル、エレモテ、ハナニヤ、ハナニ、エリアタ、ギダルテ、ロマムテ・エゼル、ヨシベカシャ、マロテ、ホテル、マハジオテである。

25:5 これらはみなかみがご自身じしん約束やくそくにしたがってたかくされたおう先見者せんけんしゃヘマンのたちであった。かみはヘマンにおとこ十四にんおんなにんあたえられた。

25:6 これらのものみなそのちち指揮しきしたにあって、しゅみやうたをうたい、シンバルと立琴たてごとことをもってかみみやつとめをした。アサフ、エドトンおよびヘマンはおういのちしたにあった。

25:7 かれらおよびしゅうたをうたうことのために訓練くんれんされ、すべて熟練じゅくれんした兄弟きょうだいたちのかずは二百八十八にんであった。

25:8 かれらはしょうなるものも、だいなるものも、教師きょうし生徒せいとみなひとしくそのつとめのためにくじをいた。

25:9 だい一のくじはアサフのためにヨセフにあたり、だい二はゲダリヤにあたった。かれとその兄弟きょうだいたちおよびそのたち、わせて十二にん

25:10 だい三はザックルにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:11 だい四はイヅリにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:12 だい五はネタニヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:13 だい六はブッキヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:14 だい七はアサレラにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:15 だい八はエサヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:16 だい九はマッタニヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:17 だい十はシメイにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:18 だい十一はアザリエルにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:19 だい十二はハシャビヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:20 だい十三はシュバエルにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:21 だい十四はマッタテヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:22 だい十五はエレモテにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:23 だい十六はハナニヤにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:24 だい十七はヨシベカシャにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:25 だい十八はハナニにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:26 だい十九はマロテにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:27 だい二十はエリアタにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:28 だい二十一はホテルにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:29 だい二十二はギダルテにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:30 だい二十三はマハジオテにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にん

25:31 だい二十四はロマムテ・エゼルにあたった。そのたちおよびその兄弟きょうだいたち、わせて十二にんであった。 

第26章 

26:1 もんまもものくみつぎのとおりである。すなわちコラびとのうちでは、アサフの子孫しそんのうちのコレのメシレミヤ。

26:2 メシレミヤのたちは、長子ちょうしはゼカリヤ、つぎはエデアエル、だい三はゼバデヤ、だい四はヤテニエル、

26:3 だい五はエラム、だい六はヨハナン、だい七はエリヨエナイである。

26:4 オベデ・エドムのたちは、長子ちょうしはシマヤ、つぎはヨザバデ、だい三はヨア、だい四はサカル、だい五はネタネル、

26:5 だい六はアンミエル、だい七はイッサカル、だい八はピウレタイである。かみかれ祝福しゅくふくされたからである。

26:6 かれシマヤにも数人すうにんうまれ、有能ゆうのう人々ひとびとであったので、そのちちいえおさめるものとなった。

26:7 すなわちシマヤのたちはオテニ、レパエル、オベデ、エルザバデで、エルザバデの兄弟きょうだいエリウとセマキヤはちからある人々ひとびとであった。

26:8 これらはみなオベデ・エドムの子孫しそんである。かれらはそのたちおよびその兄弟きょうだいたちとともにそのつとめにてきしたちからある人々ひとびとで、わせて六十二にん、みなオベデ・エドムにぞくするものである。

26:9 メシレミヤにもたちと兄弟きょうだいたちわせて十八にんあって、みなちからある人々ひとびとであった。

26:10 メラリの子孫しそんホサにもたちがあった。そのかしらはシムリ、これは長子ちょうしではなかったが、ちちはこれをかしらにしたのであった。

26:11 つぎはヒルキヤ、だい三はテバリヤ、だい四はゼカリヤである。ホサのたちと兄弟きょうだいたちはわせて十三にんである。

26:12 これらはもんまもものくみちょうたる人々ひとびとであって、その兄弟きょうだいたちと同様どうようつとめをなして、しゅみやつかえた。

26:13 かれらはそれぞれもんのためにしょうなるものも、だいなるものひとしく、その氏族しぞくにしたがってくじをいた。

26:14 ひがしもんのくじはシレミヤにあたった。またかれ思慮しりょふかゼカリヤのためにくじをいたが、きたもんのくじがこれにあたった。

26:15 オベデ・エドムにはみなみもんのくじ、そのたちにはくらのくじ、

26:16 シュパムとホサには西にしもんのくじがあたった。これはさか大路おおじにあるシャレケテのもんのかたわらにあった。まもものまもものとが相対あいたいしていた。

26:17 ひがしほうには毎日まいにちにんきたほうには毎日まいにちにんみなみほうには毎日まいにちにんくらには二にんと二にん

26:18 西にしほうパルバルには大路おおじに四にん、パルバルに二にん

26:19 もんまもものくみ以上いじょうのとおりで、コラの子孫しそんとメラリの子孫しそんであった。

26:20 レビびとのうちアヒヤはかみみやくらおよびせいなるものくらをつかさどった。

26:21 ラダンの子孫しそんすなわちラダンからたゲルションびとの子孫しそんで、ゲルションびとの氏族しぞくちょうはエヒエリである。

26:22 エヒエリ、ゼタムおよびその兄弟きょうだいヨエルのたちはしゅみやくらをつかさどった。

26:23 アムラムびと、イヅハルびと、ヘブロンびと、ウジエルびとのうちではつぎのとおりであった。

26:24 すなわちモーセのゲルショムのシブエルはくらのつかさであった。

26:25 その兄弟きょうだいでエリエゼルからものは、そのはレハビヤ、そのはエサヤ、そのはヨラム、そのはジクリ、そのはシロミテである。

26:26 このシロミテとその兄弟きょうだいたちはすべてのせいなるものくらをつかさどった。これはダビデおうと、氏族しぞくちょうと、千にんちょうと、百にんちょうと、ぐんちょうたちのささげたものである。

26:27 すなわちかれらがたたかいでたぶんどりもののうちからしゅみや修繕しゅうぜんのためにささげたものである。

26:28 またすべて先見者せんけんしゃサムエル、キシのサウル、ネルのアブネル、ゼルヤのヨアブなどがささげたもの。すべてこれらのささげものはシロミテとその兄弟きょうだいたちが管理かんりした。

26:29 イヅハルびとのうちでは、ケナニヤとそのたちが、つかさおよびさばきびととしてイスラエルの外事がいじのためにえらばれた。

26:30 ヘブロンびとのうちでは、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいなど勇士ゆうし千七百にんがあって、ヨルダンのこなた、すなわち西にしほうでイスラエルの監督かんとくとなり、しゅのすべてのことおこない、おう奉仕ほうしした。

26:31 ヘブロンびとのうちでは、系図けいず氏族しぞくによってエリヤがヘブロンびとのちょうであったが、ダビデの治世ちせいだい四十ねんかれらをたずもとめ、ギレアデのヤゼルでかれらのうちからだい勇士ゆうした。

26:32 ダビデおうかれとその兄弟きょうだいなど氏族しぞくちょうたち二千七百にん勇士ゆうしをルベンびと、ガドびと、マナセびとのはん部族ぶぞく監督かんとくとなし、すべてかみにつけることおうこととをつかさどらせた。 

第27章 

27:1 イスラエルの子孫しそんのうちで氏族しぞくちょうせんにんちょう、百にんちょう、およびつかさたちはねんのすべてのつきあいだつきごとに交替こうたいしてくみのすべてのことをなしておうつかえたが、そのかずにしたがえば各組かくくみ二万四千にんあった。

27:2 まずだい一のくみすなわち正月しょうがつぶんはザブデエルのヤショベアムがこれをひきいた。そのくみには二万四千にんあった。

27:3 かれはペレヅの子孫しそんで、正月しょうがつ軍団ぐんだんのすべてのしょうたちのかしらであった。

27:4 二がつくみはアホアびとドダイがこれをひきいた。そのくみには二万四千にんあった。

27:5 三がつだい三のしょう祭司さいしエホヤダのベナヤがちょうであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:6 このベナヤはかの三十にんのうちの勇士ゆうしであって三十にんひきい、そのアミザバデがそのくみにあった。

27:7 四がつだい四のしょうはヨアブの兄弟きょうだいアサヘルであって、そのゼバデヤがこれにいだ。そのくみには二万四千にんあった。

27:8 五がつだい五のしょうはイズラヒびとシャンモテであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:9 六がつだい六のしょうはテコアびとイッケシのイラであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:10 七がつだい七のしょうはエフライムの子孫しそんであるペロンびとヘレヅであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:11 八がつだい八のしょうはゼラびとの子孫しそんであるホシャびとシベカイであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:12 九がつだい九のしょうはベニヤミンの子孫しそんであるアナトテびとアビエゼルであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:13 十がつだい十のしょうはゼラびとの子孫しそんであるネトパびとマハライであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:14 十一がつだい十一のしょうはエフライムの子孫しそんであるピラトンびとベナヤであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:15 十二がつだい十二のしょうはオテニエルの子孫しそんであるネトパびとヘルダイであって、そのくみには二万四千にんあった。

27:16 なおイスラエルの部族ぶぞくおさめるものたちはつぎのとおりである。ルベンびとのつかさはヂクリのエリエゼル。シメオンびとのつかさはマアカのシパテヤ。

27:17 レビびとのつかさはケムエルのハシャビヤ。アロンびとのつかさはザドク。

27:18 ユダのつかさはダビデの兄弟きょうだいのひとりエリウ。イッサカルのつかさはミカエルのオムリ。

27:19 ゼブルンのつかさはオバデヤのイシマヤ。ナフタリのつかさはアズリエルのエレモテ。

27:20 エフライムの子孫しそんのつかさはアザジヤのホセア。マナセのはん部族ぶぞくのつかさはペダヤのヨエル。

27:21 ギレアデにあるマナセのはん部族ぶぞくのつかさはゼカリヤのイド。ベニヤミンのつかさはアブネルのヤシエル。

27:22 ダンのつかさはエロハムのアザリエル。これらはイスラエルの部族ぶぞくのつかさたちであった。

27:23 しかしダビデは二十さい以下いかものかぞえなかった。しゅがかつてイスラエルをてんほしのようにおおくするとわれたからである。

27:24 ゼルヤのヨアブはかぞはじめたが、これをなしえなかった。そのかぞえることによっていかりがイスラエルのうえのぞんだ。またそのかずはダビデおう歴代志れきだいしせなかった。

27:25 アデエルのアズマウテはおうくらをつかさどり、ウジヤのヨナタンは田野でんや町々まちまち村々むらむら、もろもろのとうにあるくらをつかさどり、

27:26 ケルブのエズリはたがや農夫のうふをつかさどり、

27:27 ラマテびとシメイはぶどうはたけをつかさどり、シプミびとザブデはぶどうはたけからったぶどうしゅくらをつかさどり、

27:28 ゲデルびとバアル・ハナンは平野へいやのオリブのといちじくくわをつかさどり、ヨアシはあぶらくらをつかさどり、

27:29 シャロンびとシテライはシャロンでうしれをつかさどり、アデライのシャパテはもろもろのたににおるうしれをつかさどり、

27:30 イシマエルびとオビルはらくだをつかさどり、メロノテびとエデヤはろばをつかさどり、

27:31 ハガルびとヤジズはひつじれをつかさどった。かれらはみなダビデおう財産ざいさんのつかさであった。

27:32 またダビデのおじヨナタンはかんで、知恵ちえあるひとであり、学者がくしゃであった。またかれとハクモニのエヒエルはおうたちの補佐ほさであった。

27:33 アヒトペルはおうかん。アルキびとホシャイはおうともであった。

27:34 アヒトペルにものはベナヤのエホヤダおよびアビヤタル。おうぐんちょうはヨアブであった。 

第28章 

28:1 ダビデはイスラエルのすべての長官ちょうかん、すなわち部族ぶぞくちょうおうつかえたくみちょう、千にんちょう、百にんちょうおうとそのたちのすべての財産ざいさんおよび家畜かちくのつかさ、宦官かんがん有力ゆうりょくしゃ勇士ゆうしなどをことごとくエルサレムにあつめた。

28:2 そしてダビデおうはそのあしがってった、「わが兄弟きょうだいたち、わがたみよ、わたしにきなさい。わたしはしゅ契約けいやくはこのため、われわれのかみあしだいのために安住あんじゅういえてようとのこころざしをもち、すでにこれをてる準備じゅんびをした。

28:3 しかしかみはわたしにわれた、『おまえはわがのためにいえててはならない。おまえは軍人ぐんじんであって、おおくのながしたからである』と。

28:4 それにもかかわらず、イスラエルのかみしゅはわたしのちち全家ぜんかのうちからわたしをえらんでながくイスラエルのおうとせられた。すなわちユダをえらんでかしらとし、ユダのいえのうちで、わたしのちちいええらび、わたしのちちらのうちで、わたしをよろこび、ぜんイスラエルのおうとせられた。

28:5 そしてしゅはわたしにおおくのたまわり、そのすべてのらのうちからわがソロモンをえらび、これをしゅくにくらいにすわらせて、イスラエルをおさめさせようとせられた。

28:6 しゅはまたわたしにわれた、『おまえのソロモンがわがおよびわがにわ つくるであろう。わたしはかれえらんでわがとなしたからである。わたしはかれちちとなる。

28:7 かれがもし今日こんにちのように、わがいましめとわがおきてをかたまもっておこなうならば、わたしはそのくにをいつまでもかたくするであろう』と。

28:8 それゆえいま、しゅ会衆かいしゅうなるぜんイスラエルのまえおよびわれわれのかみかれるところであなたがたにすすめる。あなたがたはそのかみしゅのすべてのいましめをまもり、これをもとめなさい。そうすればあなたがたはこの所有しょゆうし、これをあなたがたののち子孫しそんながぎょうとしてつたえることができる。

28:9 わがソロモンよ、あなたのちちかみり、まったこころをもってよろこいさんでかれつかえなさい。しゅはすべてのこころさぐり、すべてのおもいをさとられるからである。あなたがもしかれもとめるならばうことができる。しかしあなたがもしかれをてるならばかれながくあなたをてられるであろう。

28:10 それであなたはつつしみなさい。しゅはあなたをえらんで聖所せいじょとすべきいえてさせようとされるのだからこころつよくしてこれをおこないなさい」。

28:11 こうしてダビデは神殿しんでんろうおよびそのいえ、そのくら、そのうえしつ、そのうちしつ贖罪所しょくざいしょしつなどの計画けいかくをそのソロモンにさづけ、

28:12 またそのこころにあったすべてのもの、すなわちしゅみやにわ周囲しゅういのすべてのしつかみいえくら、ささげものくらなどの計画けいかくさづけ、

28:13 また祭司さいしおよびレビびとのくみと、しゅみやのもろもろのつとめ仕事しごとと、しゅみやのもろもろのつとめの器物うつわものについてさづけ、

28:14 またもろもろのつとめにもちいるすべてのきんうつわつくきん目方めかた、およびもろもろのつとめにもちいるぎんうつわ目方めかたさだめた。

28:15 すなわちきん燭台しょくだいと、そのともしびさら目方めかた、おのおのの燭台しょくだいと、そのともしびさらきん目方めかたさだめ、またぎん燭台しょくだいについてもおのおのの燭台しょくだい用法ようほうにしたがって燭台しょくだいと、そのともしびさらぎん目方めかたさだめた。

28:16 またそなえのパンのつくえについては、そのおのおののつくえのためにきん目方めかたさだめ、またぎんつくえのためにもぎんさだめ、

28:17 またにくさし、はち、かめにもちいる純金じゅんきん目方めかたさだめ、きん大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたさだめ、ぎん大杯たいはいについてもおのおのの目方めかたさだめ、

28:18 またこう祭壇さいだんのためにせいきん目方めかたさだめ、またつばさべてしゅ契約けいやくはこをおおっているケルビムのきんくるまのひながたきんさだめた。

28:19 ダビデはすべての工作こうさく計画けいかくにしたがってなされるため、これについてしゅによってかれたものにより、これをことごとくあきらかにした。

28:20 ダビデはそのソロモンにった、「あなたはこころつよくし、いさんでこれをおこないなさい。おそれてはならない。おののいてはならない。しゅなるかみ、わたしのかみがあなたとともにおられるからである。しゅはあなたをはなれず、あなたをてず、ついにしゅみやつとめのすべての工事こうじをなしえさせられるでしょう。

28:21 よ、かみみやのすべてのつとめのためには祭司さいしとレビびとのくみがある。またもろもろのつとめのためにすべての仕事しごとよろこんでするたくみなものみなあなたとともにある。またつかさたちおよびすべてのたみもあなたのめいじるところをことごとくおこなうでしょう」。 

第29章 

29:1 ダビデおうはまたぜん会衆かいしゅうった、「わがソロモンはかみがただひとりをえらばれたものであるが、まだわかくて経験けいけんがなく、この事業じぎょうおおきい。このみやひとのためではなく、しゅなるかみのためだからである。

29:2 そこでわたしはちからをつくしてかみみやのためにそなえた。すなわちきんものつくるためにきんぎんもののためにぎん青銅せいどうもののために青銅せいどうてつもののためにてつもののためにそなえた。そのしまめのう、はめいし、アンチモニイ、いろのついたいし、さまざまの宝石ほうせき大理石だいりせきなどおびただしい。

29:3 なおわたしはわがかみみや熱心ねっしんなるがゆえに、せいなるいえのためにそなえたすべてのものくわえて、わたしのっている金銀きんぎん財宝ざいほうをわがかみみやにささげる。

29:4 すなわちオフルのきん三千タラント、せいぎん七千タラントをそのもろもろの建物たてものかべをおおうためにささげる。

29:5 きんきんもののために、ぎんぎんもののために、すべて工人こうじんによってつくられるもののためにもちいる。だれかきょう、しゅにそのをささげるもののようによろこんでささげものをするだろうか」。

29:6 そこで氏族しぞくちょうたち、イスラエルの部族ぶぞくのつかさたち、千にんちょう、百にんちょうおよびおう工事こうじをつかさどるものたちはよろこんでささげものをした。

29:7 こうしてかれらはかみみやつとめのためにきん五千タラント一万ダリク、ぎん一万タラント、青銅せいどう一万八千タラント、てつ十万タラントをささげた。

29:8 宝石ほうせきっているものはそれをゲルションびとエヒエルのによってかみみやくらおさめた。

29:9 かれらがこのように真こころからみずからすすんでしゅにささげたので、たみはそのみずからすすんでささげたのをよろこんだ。ダビデおうもまたおおいによろこんだ。

29:10 そこでダビデはぜん会衆かいしゅうまえしゅをほめたたえた。ダビデはった、「われわれの先祖せんぞイスラエルのかみしゅよ、あなたはとこしえにほむべきかたです。

29:11 しゅよ、おおいなることと、ちからと、栄光えいこうと、勝利しょうりと、威光いこうとはあなたのものです。てんにあるもの、にあるものもみなあなたのものです。しゅよ、くにもまたあなたのものです。あなたは万有ばんゆうのかしらとして、あがめられます。

29:12 とみほまれとはあなたからます。あなたは万有ばんゆうをつかさどられます。あなたのにはいきおいとちからがあります。あなたのはすべてのものをおおいならしめ、つよくされます。

29:13 われわれのかみよ、われわれは、いま、あなたに感謝かんしゃし、あなたの光栄こうえいあるをたたえます。

29:14 しかしわれわれがこのようによろこんでささげることができても、わたしは何者なにものでしょう。わたしのたみなにでしょう。すべてのものはあなたからます。われわれはあなたからけて、あなたにささげたのです。

29:15 われわれはあなたのまえではすべての先祖せんぞたちのように、たびびとです、寄留者きりゅうしゃです。われわれのにあるかげのようで、ながくとどまることはできません。

29:16 われわれのかみしゅよ、あなたのせいなるのために、あなたにいえてようとしてわれわれがそなえたこのおおくのものみなあなたのからたもの、またみなあなたのものです。

29:17 わがかみよ、あなたはこころをためし、また正直しょうじきよろこばれることを、わたしはっています。わたしはただしいこころで、このすべてのものよろこんでささげました。いまわたしはまた、ここにおるあなたのたみよろこんで、みずからすすんであなたにささげものをするのをました。

29:18 われわれの先祖せんぞアブラハム、イサク、イスラエルのかみしゅよ、あなたのたみこころにこの意志いし精神せいしんとをいつまでもたもたせ、そのこころをあなたにけさせてください。

29:19 またわがソロモンにこころをつくしてあなたの命令めいれいと、あなたのあかしと、あなたのさだめとをまもらせて、これをことごとくおこなわせ、わたしがそなえをしたみやてさせてください」。

29:20 そしてダビデがぜん会衆かいしゅうにむかって、「あなたがたのかみしゅをほめたたえよ」とったので、ぜん会衆かいしゅう先祖せんぞたちのかみしゅをほめたたえ、してしゅはいし、おう敬礼けいれいした。

29:21 そしてその翌日よくじつかれらはぜんイスラエルのためにしゅ犠牲ぎせいをささげた。すなわち燔祭はんさいとして雄牛おうし一千、雄羊おひつじ一千、小羊こひつじ一千をその灌祭かんさいともしゅにささげ、おびただしい犠牲ぎせいをささげた。

29:22 そしてそのかれらはおおいなるよろこびをもってしゅまえみした。

かれらはさらにあらためてダビデのソロモンをおうとなし、これにあぶらそそいでしゅきみとなし、またザドクを祭司さいしとした。

29:23 こうしてソロモンはそのちちダビデにかわり、おうとしてしゅくらいした。かれさかえ、イスラエルはみなかれしたがった。

29:24 またすべてのつかさたち、勇士ゆうしたち、およびダビデおう王子おうじたちもみなソロモンおう忠誠ちゅうせいちかった。

29:25 しゅぜんイスラエルのまえでソロモンを非常ひじょうおおいならしめ、かれよりまえのイスラエルのどのおうたことのない王威おういかれあたえられた。

29:26 このようにエッサイのダビデはぜんイスラエルをおさめた。

29:27 かれがイスラエルをおさめた期間きかんは四十ねんであった。すなわちヘブロンで七ねんおさめ、エルサレムで三十三ねんおさめた。

29:28 かれ高齢こうれいたっし、ねんとみほまれりてんだ。そのソロモンがかれかわっておうとなった。

29:29 ダビデおう始終しじゅう行為こういは、先見者せんけんしゃサムエルのしょ預言者よげんしゃナタンのしょおよび先見者せんけんしゃガドのしょにしるされている。

29:30 そのうちにはかれのすべてのせいと、そのちからおよびかれとイスラエルとのすべての国々くにぐにのぞんだことどもをしるしている。