口語訳聖書(振り仮名付き)
章: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
歴代志れきだいし上じょう
第1章 1Ch-Audio
1:1 アダム、セツ、エノス、
1:2 ケナン、マハラレル、ヤレド、
1:3 エノク、メトセラ、ラメク、
1:4 ノア、セム、ハム、ヤペテ。
1:5 ヤペテの子こらはゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラス。
1:6 ゴメルの子こらはアシケナズ、デパテ、トガルマ。
1:7 ヤワンの子こらはエリシャ、タルシシ、キッテム、ロダニム。
1:8 ハムの子こらはクシ、エジプト、プテ、カナン。
1:9 クシの子こらはセバ、ハビラ、サブタ、ラアマ、サブテカ。ラアマの子こらはシバとデダン。
1:10 クシはニムロデを生うんだ。ニムロデは初はじめて世よの権力けんりょくある者ものとなった。
1:11 エジプトはルデびと、アナムびと、レハブびと、ナフトびと、
1:12 パテロスびと、カスルびと、カフトルびとを生うんだ。カフトルびとからペリシテびとが出でた。
1:13 カナンは長子ちょうしシドンとヘテを生うんだ。
1:14 またエブスびと、アモリびと、ギルガシびと、
1:15 ヒビびと、アルキびと、セニびと、
1:16 アルワデびと、ゼマリびと、ハマテびとを生うんだ。
1:17 セムの子こらはエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラム、ウズ、ホル、ゲテル、メセクである。
1:18 アルパクサデはシラを生うみ、シラはエベルを生うんだ。
1:19 エベルにふたりの子こが生うまれた。ひとりの名なはペレグ――彼かれの代よに地ちの民たみが散ちり分わかれたからである――その弟おとうとの名なはヨクタンといった。
1:20 ヨクタンはアルモダデ、シャレフ、ハザル・マウテ、エラ、
1:21 ハドラム、ウザル、デクラ、
1:22 エバル、アビマエル、シバ、
1:23 オフル、ハビラ、ヨバブを生うんだ。これらはみなヨクタンの子こである。
1:24 セム、アルパクサデ、シラ、
1:25 エベル、ペレグ、リウ、
1:26 セルグ、ナホル、テラ、
1:27 アブラムすなわちアブラハムである。
1:28 アブラハムの子こらはイサクとイシマエルである。
1:29 彼かれらの子孫しそんは次つぎのとおりである。イシマエルの長子ちょうしはネバヨテ、次つぎはケダル、アデビエル、ミブサム、
1:30 ミシマ、ドマ、マッサ、ハダデ、テマ、
1:31 エトル、ネフシ、ケデマ。これらはイシマエルの子孫しそんである。
1:32 アブラハムのそばめケトラの子孫しそんは次つぎのとおりである。彼女かのじょはジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデアン、イシバク、シュワを産うんだ。ヨクシャンの子こらはシバとデダンである。
1:33 ミデアンの子こらはエパ、エペル、ヘノク、アビダ、エルダア。これらはみなケトラの子孫しそんである。
1:34 アブラハムはイサクを生うんだ。イサクの子こらはエサウとイスラエル。
1:35 エサウの子こらはエリパズ、リウエル、エウシ、ヤラム、コラ。
1:36 エリパズの子こらはテマン、オマル、ゼピ、ガタム、ケナズ、テムナ、アマレク。
1:37 リウエルの子こらはナハテ、ゼラ、シャンマ、ミッザ。
1:38 セイルの子こらはロタン、ショバル、ヂベオン、アナ、デション、エゼル、デシャン。
1:39 ロタンの子こらはホリとホマム。ロタンの妹いもうとはテムナ。
1:40 ショバルの子こらはアルヤン、マナハテ、エバル、シピ、オナム。ヂベオンの子こらはアヤとアナ。
1:41 アナの子こはデション。デションの子こらはハムラン、エシバン、イテラン、ケラン。
1:42 エゼルの子こらはビルハン、ザワン、ヤカン。デシャンの子こらはウズとアラン。
1:43 イスラエルの人々ひとびとを治おさめる王おうがまだなかった時とき、エドムの地ちを治おさめた王おうたちは次つぎのとおりである。ベオルの子こベラ。その都みやこの名なはデナバといった。
1:44 ベラが死しんで、ボズラのゼラの子こヨバブが代かわって王おうとなった。
1:45 ヨバブが死しんで、テマンびとの地ちのホシャムが代かわって王おうとなった。
1:46 ホシャムが死しんで、ベダテの子こハダデが代かわって王おうとなった。彼かれはモアブの野のでミデアンを撃うった。彼かれの都みやこの名なはアビテといった。
1:47 ハダデが死しんで、マスレカのサムラが代かわって王おうとなった。
1:48 サムラが死しんで、ユフラテ川かわのほとりのレホボテのサウルが代かわって王おうとなった。
1:49 サウルが死しんで、アクボルの子こバアル・ハナンが代かわって王おうとなった。
1:50 バアル・ハナンが死しんで、ハダデが代かわって王おうとなった。彼かれの都みやこの名なはパイといった。彼かれの妻つまはマテレデの娘むすめであって、名なをメヘタベルといった。マテレデはメザハブの娘むすめである。
1:51 ハダデも死しんだ。
エドムの族長ぞくちょうは、テムナ侯こう、アルヤ侯こう、エテテ侯こう、
1:52 アホリバマ侯こう、エラ侯こう、ピノン侯こう、
1:53 ケナズ侯こう、テマン侯こう、ミブザル侯こう、
1:54 マグデエル侯こう、イラム侯こう。これらはエドムの族長ぞくちょうである。
第2章 2:1 イスラエルの子こらは次つぎのとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、2:2 ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アセル。2:3 ユダの子こらはエル、オナン、シラである。この三人にんはカナンの女おんなバテシュアがユダによって産うんだ者ものである。ユダの長子ちょうしエルは主しゅの前まえに悪あくを行おこなったので、主しゅは彼かれを殺ころされた。2:4 ユダの嫁よめタマルはユダによってペレヅとゼラを産うんだ。ユダの子こらは合あわせて五人にんである。 2:5 ペレヅの子こらはヘヅロンとハムル。2:6 ゼラの子こらはジムリ、エタン、ヘマン、カルコル、ダラで、合あわせて五人にんである。2:7 カルミの子こはアカル。アカルは奉納物ほうのうぶつについて罪つみを犯おかし、イスラエルを悩なやました者ものである。2:8 エタンの子こはアザリヤである。 2:9 ヘヅロンに生うまれた子こらはエラメル、ラム、ケルバイである。2:10 ラムはアミナダブを生うみ、アミナダブはユダの子孫しそんのつかさナションを生うんだ。2:11 ナションはサルマを生うみ、サルマはボアズを生うみ、2:12 ボアズはオベデを生うみ、オベデはエッサイを生うんだ。2:13 エッサイは長子ちょうしエリアブ、次つぎにアビナダブ、第だい三にシメア、2:14 第だい四にネタンエル、第だい五にラダイ、2:15 第だい六にオゼム、第だい七にダビデを生うんだ。2:16 彼かれらの姉妹しまいはゼルヤとアビガイルである。ゼルヤの産うんだ子こはアビシャイ、ヨアブ、アサヘルの三人にんである。2:17 アビガイルはアマサを産うんだ。アマサの父ちちはイシマエルびとエテルである。 2:18 ヘヅロンの子こカレブはその妻つまアズバおよびエリオテによって子こをもうけた。その子こらはエシル、ショバブ、アルドンである。2:19 カレブはアズバが死しんだのでエフラタをめとった。エフラタはカレブによってホルを産うんだ。2:20 ホルはウリを生うみ、ウリはベザレルを生うんだ。 2:21 そののちヘヅロンはギレアデの父ちちマキルの娘むすめの所ところにはいった。彼かれが彼女かのじょをめとったときは六十歳さいであった。彼女かのじょはヘヅロンによってセグブを産うんだ。2:22 セグブはヤイルを生うんだ。ヤイルはギレアデの地ちに二十三の町まちをもっていた。2:23 しかしゲシュルとアラムは彼かれらからハボテ・ヤイルおよびケナテとその村里むらざとなど合あわせて六十の町まちを取とった。これらはみなギレアデの父ちちマキルの子孫しそんであった。2:24 ヘヅロンが死しんだのち、カレブは父ちちヘヅロンの妻つまエフラタの所ところにはいった。彼女かのじょは彼かれにテコアの父ちちアシュルを産うんだ。 2:25 ヘヅロンの長子ちょうしエラメルの子こらは長子ちょうしラム、次つぎはブナ、オレン、オゼム、アヒヤである。2:26 エラメルはまたほかの妻つまをもっていた。名なをアタラといって、オナムの母ははである。2:27 エラメルの長子ちょうしラムの子こらはマアツ、ヤミン、エケルである。2:28 オナムの子こらはシャンマイとヤダである。シャンマイの子こらはナダブとアビシュルである。2:29 アビシュルの妻つまの名なはアビハイルといって、アバンとモリデを産うんだ。2:30 ナダブの子こらはセレデとアッパイムである。セレデは子こをもたずに死しんだ。2:31 アッパイムの子こはイシ、イシの子こはセシャン、セシャンの子こはアヘライである。2:32 シャンマイの兄弟きょうだいヤダの子こらはエテルとヨナタンである。エテルは子こをもたずに死しんだ。2:33 ヨナタンの子こらはペレテとザザである。以上いじょうはエラメルの子孫しそんである。2:34 セシャンには男おとこの子こはなく、ただ女おんなの子このみであったが、彼かれはヤルハと呼よぶエジプトびとの奴隷どれいをもっていたので、2:35 セシャンは娘むすめを奴隷どれいヤルハに与あたえてその妻つまとさせた。彼女かのじょはヤルハによってアッタイを産うんだ。2:36 アッタイはナタンを生うみ、ナタンはザバデを生うみ、2:37 ザバデはエフラルを生うみ、エフラルはオベデを生うみ、2:38 オベデはエヒウを生うみ、エヒウはアザリヤを生うみ、2:39 アザリヤはヘレヅを生うみ、ヘレヅはエレアサを生うみ、2:40 エレアサはシスマイを生うみ、シスマイはシャルムを生うみ、2:41 シャルムはエカミヤを生うみ、エカミヤはエリシャマを生うんだ。 2:42 エラメルの兄弟きょうだいであるカレブの子こらは長子ちょうしをマレシャといってジフの父ちちである。マレシャの子こはヘブロン。2:43 ヘブロンの子こらはコラ、タップア、レケム、シマである。2:44 シマはラハムを生うんだ。ラハムはヨルカムの父ちちである。またレケムはシャンマイを生うんだ。2:45 シャンマイの子こはマオン。マオンはベテヅルの父ちちである。2:46 カレブのそばめエパはハラン、モザ、ガゼズを産うんだ。ハランはガゼズを生うんだ。2:47 エダイの子こらはレゲム、ヨタム、ゲシャン、ペレテ、エパ、シャフである。2:48 カレブのそばめマアカはシベルとテルハナを産うみ、2:49 またマデマンナの父ちちシャフおよびマクベナとギベアの父ちちシワを産うんだ。カレブの娘むすめはアクサである。2:50 これらはカレブの子孫しそんであった。 エフラタの長子ちょうしホルの子こらはキリアテ・ヤリムの父ちちショバル、2:51 ベツレヘムの父ちちサルマおよびベテガデルの父ちちハレフである。2:52 キリアテ・ヤリムの父ちちショバル子こらはハロエとメヌコテびとの半なかばである。2:53 キリアテ・ヤリムの氏族しぞくはイテルびと、プテびと、シュマびと、ミシラびとであって、これらからザレアびとおよびエシタオルびとが出でた。2:54 サルマの子こらはベツレヘム、ネトパびと、アタロテ・ベテ・ヨアブ、マナハテびとの半なかばおよびゾリびとである。2:55 またヤベヅに住すんでいた書記しょきの氏族しぞくテラテびと、シメアテびと、スカテびとである。これらはケニびとであってレカブの家いえの先祖せんぞハマテから出でた者ものである。 第3章 3:1 ヘブロンで生うまれたダビデの子こらは次つぎのとおりである。長子ちょうしはアムノンでエズレルびとアヒノアムから生うまれ、次つぎはダニエルでカルメルびとアビガイルから生うまれ、3:2 第だい三はアブサロムでゲシュルの王おうタルマイの娘むすめマアカの産うんだ子こ、第だい四はアドニヤでハギテの産うんだ子こ、3:3 第だい五はシパテヤでアビタルから生うまれ、第だい六はイテレアムで、彼かれの妻つまエグラから生うまれた。3:4 この六人にんはヘブロンで彼かれに生うまれた。ダビデがそこで王おうとなっていたのは七年ねん六か月げつ、エルサレムで王おうとなっていたのは三十三年ねんであった。3:5 エルサレムで生うまれたものは次つぎのとおりである。すなわちシメア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人にんはアンミエルの娘むすめバテシュアから生うまれた。3:6 またイブハル、エリシャマ、エリペレテ、3:7 ノガ、ネペグ、ヤピア、3:8 エリシャマ、エリアダ、エリペレテの九人にん、3:9 これらはみなダビデの子こである。このほかに、そばめどもの産うんだ子こらがあり、タマルは彼かれらの姉妹しまいであった。 3:10 ソロモンの子こはレハベアム、その子こはアビヤ、その子こはアサ、その子こはヨシャパテ、3:11 その子こはヨラム、その子こはアハジヤ、その子こはヨアシ、3:12 その子こはアマジヤ、その子こはアザリヤ、その子こはヨタム、3:13 その子こはアハズ、その子こはヒゼキヤ、その子こはマナセ、3:14 その子こはアモン、その子こはヨシヤ、3:15 ヨシヤの子こらは長子ちょうしヨハナン、次つぎはエホヤキム、第だい三はゼデキヤ、第だい四はシャルムである。3:16 エホヤキムの子孫しそんはその子こはエコニア、その子こはゼデキヤである。3:17 捕虜ほりょとなったエコニヤの子こらはその子こシャルテル、3:18 マルキラム、ペダヤ、セナザル、エカミア、ホシャマ、ネダビヤである。3:19 ペダヤの子こらはゼルバベルとシメイである。ゼルバベルの子こらはメシュラムとハナニヤ。シロミテは彼かれらの姉妹しまいである。3:20 またハシュバ、オヘル、ベレキヤ、ハサデヤ、ユサブ・ヘセデの五人にんがある。3:21 ハナニヤの子こらはペラテヤとエシャヤ、その子こレパヤ、その子こアルナン、その子こオバデヤ、その子こシカニヤである。3:22 シカニヤの子こらはシマヤ。シマヤの子こらはハットシ、イガル、バリア、ネアリヤ、シャパテの六人にんである。3:23 ネアリヤの子こらはエリオエナイ、ヒゼキヤ、アズリカムの三人にんである。3:24 エリオエナイの子こらはホダヤ、エリアシブ、ペラヤ、アックブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人にんである。 第4章 4:1 ユダの子こらはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。4:2 ショバルの子こレアヤはヤハテを生うみ、ヤハテはアホマイとラハデを生うんだ。これらはザレアびとの一族いちぞくである。4:3 エタムの子こらはエズレル、イシマおよびイデバシ、彼かれらの姉妹しまいの名なはハゼレルポニである。4:4 ゲドルの父ちちはペヌエル、ホシャの父ちちはエゼルである。これらはベツレヘムの父ちちエフラタの長子ちょうしホルの子こらである。4:5 テコアの父ちちアシュルにはふたりの妻つまヘラとナアラとがあった。4:6 ナアラはアシュルによってアホザム、ヘペル、テメニおよびアハシタリを産うんだ。これらはナアラの子こである。4:7 ヘラの子こらはゼレテ、エゾアル、エテナンである。4:8 コヅはアヌブとゾベバを生うんだ。またハルムの子こアハルヘルの氏族しぞくも彼かれから出でた。4:9 ヤベヅはその兄弟きょうだいのうちで最もっとも尊たっとばれた者ものであった。その母ははが「わたしは苦くるしんでこの子こを産うんだから」と言いってその名なをヤベヅと名なづけたのである。4:10 ヤベヅはイスラエルの神かみに呼よばわって言いった、「どうか、あなたが豊ゆたかにわたしを恵めぐみ、わたしの国境こっきょうを広ひろげ、あなたの手てがわたしとともにあって、わたしを災わざわいから免まぬかれさせ、苦くるしみをうけさせられないように」。神かみは彼かれの求もとめるところをゆるされた。4:11 シュワの兄弟きょうだいケルブはメヒルを生うんだ。メヒルはエシトンの父ちち、4:12 エシトンはベテラパ、パセアおよびイルナハシの父ちちテヒンナを生うんだ。これらはレカの人々ひとびとである。4:13 ケナズの子こらはオテニエルとセラヤ。オテニエルの子こらはハタテとメオノタイ。4:14 メオノタイはオフラを生うみ、セラヤはゲハラシムの父ちちヨアブを生うんだ。彼かれらは工人こうじんであったのでゲハラシムと呼よばれたのである。4:15 エフンネの子こカレブの子こらはイル、エラおよびナアム。エラの子こはケナズ。4:16 エハレレルの子こらはジフ、ジバ、テリア、アサレルである。4:17 エズラの子こらはエテル、メレデ、エペル、ヤロン。次つぎのものはメレデがめとったパロの娘むすめビテヤの子こらである。すなわち彼女かのじょはみごもってミリアム、シャンマイおよびイシバを産うんだ。イシバはエシテモアの父ちちである。4:18 彼かれの妻つまはユダヤ人ひとで、ゲドルの父ちちエレデとソコの父ちちヘベルとザノアの父ちちエクテエルを産うんだ。4:19 ナハムの姉妹しまいであるホデヤの妻つまの子こらはガルムびとケイラの父ちちおよびマアカびとエシテモアである。4:20 シモンの子こらはアムノン、リンナ、ベネハナン、テロンである。イシの子こらはゾヘテとベネゾヘテである。4:21 ユダの子こシラの子こらはレカの父ちちエル、マレシャの父ちちラダおよびベテアシベアの亜麻布あまぬの織おりの家いえの一族いちぞく、4:22 ならびにモアブを治おさめてレヘムに帰かえったヨキム、コゼバの人々ひとびと、ヨアシおよびサラフである。その記録きろくは古ふるい。4:23 これらの者ものは陶器とうきを つくる人ひとで、ネタイムおよびゲデラに住すみ、王おうの用ようをするため、王おうとともに、そこに住すんだ。 4:24 シメオンの子こらはネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。4:25 シャウルの子こはシャルム、その子こはミブサム、その子こはミシマ。4:26 ミシマの子孫しそんは、その子こはハムエル、その子こはザックル、その子こはシメイ。4:27 シメイには男おとこの子こ十六人にん、女おんなの子こ六人にんあったが、その兄弟きょうだいたちには多おおくの子こはなかった。またその氏族しぞくの者ものはすべてユダの子孫しそんほどにはふえなかった。4:28 彼かれらの住すんだ所ところはベエルシバ、モラダ、ハザル・シュアル、4:29 ビルハ、エゼム、トラデ、4:30 ベトエル、ホルマ、チクラグ、4:31 ベテ・マルカボテ、ハザル・スシム、ベテ・ビリ、およびシャライムである。これらはダビデの世よに至いたるまで彼かれらの町まちであった。4:32 その村里むらざとはエタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町まちである。4:33 またこれらの町々まちまちの周囲しゅういに多おおくの村むらがあって、バアルまでおよんだ。彼かれらのすみかは以上いじょうのとおりで、彼かれらはおのおの系図けいずをもっていた。4:34 メショバブ、ヤムレク、アマジヤの子こヨシャ、4:35 ヨエル、アシエルのひこ、セラヤの孫まご、ヨシビアの子こエヒウ。4:36 エリオエナイ、ヤコバ、エショハヤ、アサヤ、アデエル、エシミエル、ベナヤ、4:37 およびシピの子こジザ。シピはアロンの子こ、アロンはエダヤの子こ、エダヤはシムリの子こ、シムリはシマヤの子こである。4:38 ここに名なをあげた者ものどもはその氏族しぞくの長ちょうであって、それらの氏族しぞくは大おおいにふえ広ひろがった。4:39 彼かれらは群むれのために牧場まきばを求もとめてゲドルの入口いりぐちに行いき、谷たにの東ひがしの方ほうまで進すすみ、4:40 ついに豊ゆたかな良よい牧場まきばを見みいだした。その地ちは広ひろく穏おだやかで、安やすらかであった。その地ちの前まえの住民じゅうみんはハムびとであったからである。4:41 これらの名なをしるした者ものどもはユダの王おうヒゼキヤの世よに行いって、彼かれらの天幕てんまくと、そこにいたメウニびとを撃うち破やぶり、彼かれらをことごとく滅ほろぼして今日こんにちに至いたっている。そこには、群むれのための牧場まきばがあったので、彼かれらはそこに住すんだ。4:42 またシメオンびとのうちの五百人にんはイシの子こらペラテヤ、ネアリヤ、レパヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山やまに行いき、4:43 アマレクびとで、のがれて残のこっていた者ものを撃うち滅ほろぼして、今日こんにちまでそこに住すんでいる。 第5章 5:1 イスラエルの長子ちょうしルベンの子こらは次つぎのとおりである。――ルベンは長子ちょうしであったが父ちちの床とこを汚けがしたので、長子ちょうしの権けんはイスラエルの子こヨセフの子こらに与あたえられた。それで長子ちょうしの権けんによる系図けいずにしるされていない。5:2 またユダは兄弟きょうだいたちにまさる者ものとなり、その中なかから君くんたる者ものがでたが長子ちょうしの権けんはヨセフのものとなったのである。――5:3 すなわちイスラエルの長子ちょうしルベンの子こらはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。5:4 ヨエルの子こらはその子こはシマヤ、その子こはゴグ、その子こはシメイ、5:5 その子こはミカ、その子こはレアヤ、その子こはバアル、5:6 その子こはベエラである。このベエラはアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルが捕とらえ移うつした者ものである。彼かれはルベンびとのつかさであった。5:7 彼かれの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくにより、その歴代れきだいの系図けいずによれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、5:8 ベラなどである。ベラはアザズの子こ、シマの孫まご、ヨエルのひこである。彼かれはアロエルに住すみ、ネボおよびバアル・メオンまで及およんでいたが、5:9 ギレアデの地ちで彼かれの家畜かちくがふえ増ましたので、彼かれは東ひがしの方ほうユフラテ川かわのこなたの荒野あらのの入口いりぐちにまで住すんだ。5:10 またサウルの時とき、彼かれらはハガルびとと戦たたかって、これを撃うち倒たおし、ギレアデの東ひがしの全部ぜんぶにわたって彼かれらの天幕てんまくに住すんだ。 5:11 ガドの子孫しそんはこれと相対あいたいしてバシャンの地ちに住すみ、サルカまで及およんでいた。5:12 そのかしらはヨエル、次つぎはシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住すんだ。5:13 彼かれらの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくによればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人にんである。5:14 これらはホリの子こアビハイルの子こらである。ホリはヤロアの子こ、ヤロアはギレアデの子こ、ギレアデはミカエルの子こ、ミカエルはエシサイの子こ、エシサイはヤドの子こ、ヤドはブズの子こである。5:15 アヒはアブデルの子こ、アブデルはグニの子こ、グニはその氏族しぞくの長ちょうである。5:16 彼かれらはギレアデとバシャンとその村里むらざととシャロンのすべての放牧ほうぼく地ちに住すんで、その四方しほうの境さかいにまで及およんでいた。5:17 これらはみなユダの王おうヨタムの世よとイスラエルの王おうヤラベアムの世よに系図けいずにのせられた。 5:18 ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくには出でて戦たたかいうる者もの四万四千七百六十人にんあり、皆みな勇士ゆうしで、盾たてとつるぎをとり、弓ゆみをひき、戦たたかいに巧たくみな人々ひとびとであった。5:19 彼かれらはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦たたかったが、5:20 助たすけを得えてこれを攻せめたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者ものは皆みな、彼かれらの手てにわたされた。これは彼かれらが戦たたかいにあたって神かみに呼よばわり、神かみに寄より頼たよんだので神かみはその願ねがいを聞きかれたからである。5:21 彼かれらはその家畜かちくを奪うばい取とったが、らくだ五万、羊ひつじ二十五万、ろば二千あり、また人ひとは十じゅう万まん人にんあった。5:22 これはその戦たたかいが神かみによったので、多おおくの者ものが殺ころされて倒たおれたからである。そして彼かれらは捕とらえ移うつされる時ときまで、これに代かわってその所ところに住すんだ。 5:23 マナセの半はん部族ぶぞくの人々ひとびとはこの地ちに住すみ、ふえ広ひろがって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山やまにまで及およんだ。5:24 その氏族しぞくの長ちょうたちは次つぎのとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆みなその氏族しぞくの長ちょうで名高なだかい大だい勇士ゆうしであった。5:25 彼かれらは先祖せんぞたちの神かみにむかって罪つみを犯おかし、神かみが、かつて彼かれらの前まえから滅ほろぼされた国くにの民たみの神々かみがみを慕したって、これと姦淫かんいんしたので、5:26 イスラエルの神かみは、アッスリヤの王おうプルの心こころを奮ふるい起おこし、またアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルの心こころを奮ふるい起おこされたので、彼かれはついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくを捕とらえて行いき、ハウラとハボルとハラとゴザン川かわのほとりに移うつして今日こんにちに至いたっている。 第6章 6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。 6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。 6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。 6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。 6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。 6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。 6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。 6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。 第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
2:1 イスラエルの子こらは次つぎのとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、
2:2 ダン、ヨセフ、ベニヤミン、ナフタリ、ガド、アセル。
2:3 ユダの子こらはエル、オナン、シラである。この三人にんはカナンの女おんなバテシュアがユダによって産うんだ者ものである。ユダの長子ちょうしエルは主しゅの前まえに悪あくを行おこなったので、主しゅは彼かれを殺ころされた。
2:4 ユダの嫁よめタマルはユダによってペレヅとゼラを産うんだ。ユダの子こらは合あわせて五人にんである。
2:5 ペレヅの子こらはヘヅロンとハムル。
2:6 ゼラの子こらはジムリ、エタン、ヘマン、カルコル、ダラで、合あわせて五人にんである。
2:7 カルミの子こはアカル。アカルは奉納物ほうのうぶつについて罪つみを犯おかし、イスラエルを悩なやました者ものである。
2:8 エタンの子こはアザリヤである。
2:9 ヘヅロンに生うまれた子こらはエラメル、ラム、ケルバイである。
2:10 ラムはアミナダブを生うみ、アミナダブはユダの子孫しそんのつかさナションを生うんだ。
2:11 ナションはサルマを生うみ、サルマはボアズを生うみ、
2:12 ボアズはオベデを生うみ、オベデはエッサイを生うんだ。
2:13 エッサイは長子ちょうしエリアブ、次つぎにアビナダブ、第だい三にシメア、
2:14 第だい四にネタンエル、第だい五にラダイ、
2:15 第だい六にオゼム、第だい七にダビデを生うんだ。
2:16 彼かれらの姉妹しまいはゼルヤとアビガイルである。ゼルヤの産うんだ子こはアビシャイ、ヨアブ、アサヘルの三人にんである。
2:17 アビガイルはアマサを産うんだ。アマサの父ちちはイシマエルびとエテルである。
2:18 ヘヅロンの子こカレブはその妻つまアズバおよびエリオテによって子こをもうけた。その子こらはエシル、ショバブ、アルドンである。
2:19 カレブはアズバが死しんだのでエフラタをめとった。エフラタはカレブによってホルを産うんだ。
2:20 ホルはウリを生うみ、ウリはベザレルを生うんだ。
2:21 そののちヘヅロンはギレアデの父ちちマキルの娘むすめの所ところにはいった。彼かれが彼女かのじょをめとったときは六十歳さいであった。彼女かのじょはヘヅロンによってセグブを産うんだ。
2:22 セグブはヤイルを生うんだ。ヤイルはギレアデの地ちに二十三の町まちをもっていた。
2:23 しかしゲシュルとアラムは彼かれらからハボテ・ヤイルおよびケナテとその村里むらざとなど合あわせて六十の町まちを取とった。これらはみなギレアデの父ちちマキルの子孫しそんであった。
2:24 ヘヅロンが死しんだのち、カレブは父ちちヘヅロンの妻つまエフラタの所ところにはいった。彼女かのじょは彼かれにテコアの父ちちアシュルを産うんだ。
2:25 ヘヅロンの長子ちょうしエラメルの子こらは長子ちょうしラム、次つぎはブナ、オレン、オゼム、アヒヤである。
2:26 エラメルはまたほかの妻つまをもっていた。名なをアタラといって、オナムの母ははである。
2:27 エラメルの長子ちょうしラムの子こらはマアツ、ヤミン、エケルである。
2:28 オナムの子こらはシャンマイとヤダである。シャンマイの子こらはナダブとアビシュルである。
2:29 アビシュルの妻つまの名なはアビハイルといって、アバンとモリデを産うんだ。
2:30 ナダブの子こらはセレデとアッパイムである。セレデは子こをもたずに死しんだ。
2:31 アッパイムの子こはイシ、イシの子こはセシャン、セシャンの子こはアヘライである。
2:32 シャンマイの兄弟きょうだいヤダの子こらはエテルとヨナタンである。エテルは子こをもたずに死しんだ。
2:33 ヨナタンの子こらはペレテとザザである。以上いじょうはエラメルの子孫しそんである。
2:34 セシャンには男おとこの子こはなく、ただ女おんなの子このみであったが、彼かれはヤルハと呼よぶエジプトびとの奴隷どれいをもっていたので、
2:35 セシャンは娘むすめを奴隷どれいヤルハに与あたえてその妻つまとさせた。彼女かのじょはヤルハによってアッタイを産うんだ。
2:36 アッタイはナタンを生うみ、ナタンはザバデを生うみ、
2:37 ザバデはエフラルを生うみ、エフラルはオベデを生うみ、
2:38 オベデはエヒウを生うみ、エヒウはアザリヤを生うみ、
2:39 アザリヤはヘレヅを生うみ、ヘレヅはエレアサを生うみ、
2:40 エレアサはシスマイを生うみ、シスマイはシャルムを生うみ、
2:41 シャルムはエカミヤを生うみ、エカミヤはエリシャマを生うんだ。
2:42 エラメルの兄弟きょうだいであるカレブの子こらは長子ちょうしをマレシャといってジフの父ちちである。マレシャの子こはヘブロン。
2:43 ヘブロンの子こらはコラ、タップア、レケム、シマである。
2:44 シマはラハムを生うんだ。ラハムはヨルカムの父ちちである。またレケムはシャンマイを生うんだ。
2:45 シャンマイの子こはマオン。マオンはベテヅルの父ちちである。
2:46 カレブのそばめエパはハラン、モザ、ガゼズを産うんだ。ハランはガゼズを生うんだ。
2:47 エダイの子こらはレゲム、ヨタム、ゲシャン、ペレテ、エパ、シャフである。
2:48 カレブのそばめマアカはシベルとテルハナを産うみ、
2:49 またマデマンナの父ちちシャフおよびマクベナとギベアの父ちちシワを産うんだ。カレブの娘むすめはアクサである。
2:50 これらはカレブの子孫しそんであった。
エフラタの長子ちょうしホルの子こらはキリアテ・ヤリムの父ちちショバル、
2:51 ベツレヘムの父ちちサルマおよびベテガデルの父ちちハレフである。
2:52 キリアテ・ヤリムの父ちちショバル子こらはハロエとメヌコテびとの半なかばである。
2:53 キリアテ・ヤリムの氏族しぞくはイテルびと、プテびと、シュマびと、ミシラびとであって、これらからザレアびとおよびエシタオルびとが出でた。
2:54 サルマの子こらはベツレヘム、ネトパびと、アタロテ・ベテ・ヨアブ、マナハテびとの半なかばおよびゾリびとである。
2:55 またヤベヅに住すんでいた書記しょきの氏族しぞくテラテびと、シメアテびと、スカテびとである。これらはケニびとであってレカブの家いえの先祖せんぞハマテから出でた者ものである。
第3章 3:1 ヘブロンで生うまれたダビデの子こらは次つぎのとおりである。長子ちょうしはアムノンでエズレルびとアヒノアムから生うまれ、次つぎはダニエルでカルメルびとアビガイルから生うまれ、3:2 第だい三はアブサロムでゲシュルの王おうタルマイの娘むすめマアカの産うんだ子こ、第だい四はアドニヤでハギテの産うんだ子こ、3:3 第だい五はシパテヤでアビタルから生うまれ、第だい六はイテレアムで、彼かれの妻つまエグラから生うまれた。3:4 この六人にんはヘブロンで彼かれに生うまれた。ダビデがそこで王おうとなっていたのは七年ねん六か月げつ、エルサレムで王おうとなっていたのは三十三年ねんであった。3:5 エルサレムで生うまれたものは次つぎのとおりである。すなわちシメア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人にんはアンミエルの娘むすめバテシュアから生うまれた。3:6 またイブハル、エリシャマ、エリペレテ、3:7 ノガ、ネペグ、ヤピア、3:8 エリシャマ、エリアダ、エリペレテの九人にん、3:9 これらはみなダビデの子こである。このほかに、そばめどもの産うんだ子こらがあり、タマルは彼かれらの姉妹しまいであった。 3:10 ソロモンの子こはレハベアム、その子こはアビヤ、その子こはアサ、その子こはヨシャパテ、3:11 その子こはヨラム、その子こはアハジヤ、その子こはヨアシ、3:12 その子こはアマジヤ、その子こはアザリヤ、その子こはヨタム、3:13 その子こはアハズ、その子こはヒゼキヤ、その子こはマナセ、3:14 その子こはアモン、その子こはヨシヤ、3:15 ヨシヤの子こらは長子ちょうしヨハナン、次つぎはエホヤキム、第だい三はゼデキヤ、第だい四はシャルムである。3:16 エホヤキムの子孫しそんはその子こはエコニア、その子こはゼデキヤである。3:17 捕虜ほりょとなったエコニヤの子こらはその子こシャルテル、3:18 マルキラム、ペダヤ、セナザル、エカミア、ホシャマ、ネダビヤである。3:19 ペダヤの子こらはゼルバベルとシメイである。ゼルバベルの子こらはメシュラムとハナニヤ。シロミテは彼かれらの姉妹しまいである。3:20 またハシュバ、オヘル、ベレキヤ、ハサデヤ、ユサブ・ヘセデの五人にんがある。3:21 ハナニヤの子こらはペラテヤとエシャヤ、その子こレパヤ、その子こアルナン、その子こオバデヤ、その子こシカニヤである。3:22 シカニヤの子こらはシマヤ。シマヤの子こらはハットシ、イガル、バリア、ネアリヤ、シャパテの六人にんである。3:23 ネアリヤの子こらはエリオエナイ、ヒゼキヤ、アズリカムの三人にんである。3:24 エリオエナイの子こらはホダヤ、エリアシブ、ペラヤ、アックブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人にんである。 第4章 4:1 ユダの子こらはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。4:2 ショバルの子こレアヤはヤハテを生うみ、ヤハテはアホマイとラハデを生うんだ。これらはザレアびとの一族いちぞくである。4:3 エタムの子こらはエズレル、イシマおよびイデバシ、彼かれらの姉妹しまいの名なはハゼレルポニである。4:4 ゲドルの父ちちはペヌエル、ホシャの父ちちはエゼルである。これらはベツレヘムの父ちちエフラタの長子ちょうしホルの子こらである。4:5 テコアの父ちちアシュルにはふたりの妻つまヘラとナアラとがあった。4:6 ナアラはアシュルによってアホザム、ヘペル、テメニおよびアハシタリを産うんだ。これらはナアラの子こである。4:7 ヘラの子こらはゼレテ、エゾアル、エテナンである。4:8 コヅはアヌブとゾベバを生うんだ。またハルムの子こアハルヘルの氏族しぞくも彼かれから出でた。4:9 ヤベヅはその兄弟きょうだいのうちで最もっとも尊たっとばれた者ものであった。その母ははが「わたしは苦くるしんでこの子こを産うんだから」と言いってその名なをヤベヅと名なづけたのである。4:10 ヤベヅはイスラエルの神かみに呼よばわって言いった、「どうか、あなたが豊ゆたかにわたしを恵めぐみ、わたしの国境こっきょうを広ひろげ、あなたの手てがわたしとともにあって、わたしを災わざわいから免まぬかれさせ、苦くるしみをうけさせられないように」。神かみは彼かれの求もとめるところをゆるされた。4:11 シュワの兄弟きょうだいケルブはメヒルを生うんだ。メヒルはエシトンの父ちち、4:12 エシトンはベテラパ、パセアおよびイルナハシの父ちちテヒンナを生うんだ。これらはレカの人々ひとびとである。4:13 ケナズの子こらはオテニエルとセラヤ。オテニエルの子こらはハタテとメオノタイ。4:14 メオノタイはオフラを生うみ、セラヤはゲハラシムの父ちちヨアブを生うんだ。彼かれらは工人こうじんであったのでゲハラシムと呼よばれたのである。4:15 エフンネの子こカレブの子こらはイル、エラおよびナアム。エラの子こはケナズ。4:16 エハレレルの子こらはジフ、ジバ、テリア、アサレルである。4:17 エズラの子こらはエテル、メレデ、エペル、ヤロン。次つぎのものはメレデがめとったパロの娘むすめビテヤの子こらである。すなわち彼女かのじょはみごもってミリアム、シャンマイおよびイシバを産うんだ。イシバはエシテモアの父ちちである。4:18 彼かれの妻つまはユダヤ人ひとで、ゲドルの父ちちエレデとソコの父ちちヘベルとザノアの父ちちエクテエルを産うんだ。4:19 ナハムの姉妹しまいであるホデヤの妻つまの子こらはガルムびとケイラの父ちちおよびマアカびとエシテモアである。4:20 シモンの子こらはアムノン、リンナ、ベネハナン、テロンである。イシの子こらはゾヘテとベネゾヘテである。4:21 ユダの子こシラの子こらはレカの父ちちエル、マレシャの父ちちラダおよびベテアシベアの亜麻布あまぬの織おりの家いえの一族いちぞく、4:22 ならびにモアブを治おさめてレヘムに帰かえったヨキム、コゼバの人々ひとびと、ヨアシおよびサラフである。その記録きろくは古ふるい。4:23 これらの者ものは陶器とうきを つくる人ひとで、ネタイムおよびゲデラに住すみ、王おうの用ようをするため、王おうとともに、そこに住すんだ。 4:24 シメオンの子こらはネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。4:25 シャウルの子こはシャルム、その子こはミブサム、その子こはミシマ。4:26 ミシマの子孫しそんは、その子こはハムエル、その子こはザックル、その子こはシメイ。4:27 シメイには男おとこの子こ十六人にん、女おんなの子こ六人にんあったが、その兄弟きょうだいたちには多おおくの子こはなかった。またその氏族しぞくの者ものはすべてユダの子孫しそんほどにはふえなかった。4:28 彼かれらの住すんだ所ところはベエルシバ、モラダ、ハザル・シュアル、4:29 ビルハ、エゼム、トラデ、4:30 ベトエル、ホルマ、チクラグ、4:31 ベテ・マルカボテ、ハザル・スシム、ベテ・ビリ、およびシャライムである。これらはダビデの世よに至いたるまで彼かれらの町まちであった。4:32 その村里むらざとはエタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町まちである。4:33 またこれらの町々まちまちの周囲しゅういに多おおくの村むらがあって、バアルまでおよんだ。彼かれらのすみかは以上いじょうのとおりで、彼かれらはおのおの系図けいずをもっていた。4:34 メショバブ、ヤムレク、アマジヤの子こヨシャ、4:35 ヨエル、アシエルのひこ、セラヤの孫まご、ヨシビアの子こエヒウ。4:36 エリオエナイ、ヤコバ、エショハヤ、アサヤ、アデエル、エシミエル、ベナヤ、4:37 およびシピの子こジザ。シピはアロンの子こ、アロンはエダヤの子こ、エダヤはシムリの子こ、シムリはシマヤの子こである。4:38 ここに名なをあげた者ものどもはその氏族しぞくの長ちょうであって、それらの氏族しぞくは大おおいにふえ広ひろがった。4:39 彼かれらは群むれのために牧場まきばを求もとめてゲドルの入口いりぐちに行いき、谷たにの東ひがしの方ほうまで進すすみ、4:40 ついに豊ゆたかな良よい牧場まきばを見みいだした。その地ちは広ひろく穏おだやかで、安やすらかであった。その地ちの前まえの住民じゅうみんはハムびとであったからである。4:41 これらの名なをしるした者ものどもはユダの王おうヒゼキヤの世よに行いって、彼かれらの天幕てんまくと、そこにいたメウニびとを撃うち破やぶり、彼かれらをことごとく滅ほろぼして今日こんにちに至いたっている。そこには、群むれのための牧場まきばがあったので、彼かれらはそこに住すんだ。4:42 またシメオンびとのうちの五百人にんはイシの子こらペラテヤ、ネアリヤ、レパヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山やまに行いき、4:43 アマレクびとで、のがれて残のこっていた者ものを撃うち滅ほろぼして、今日こんにちまでそこに住すんでいる。 第5章 5:1 イスラエルの長子ちょうしルベンの子こらは次つぎのとおりである。――ルベンは長子ちょうしであったが父ちちの床とこを汚けがしたので、長子ちょうしの権けんはイスラエルの子こヨセフの子こらに与あたえられた。それで長子ちょうしの権けんによる系図けいずにしるされていない。5:2 またユダは兄弟きょうだいたちにまさる者ものとなり、その中なかから君くんたる者ものがでたが長子ちょうしの権けんはヨセフのものとなったのである。――5:3 すなわちイスラエルの長子ちょうしルベンの子こらはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。5:4 ヨエルの子こらはその子こはシマヤ、その子こはゴグ、その子こはシメイ、5:5 その子こはミカ、その子こはレアヤ、その子こはバアル、5:6 その子こはベエラである。このベエラはアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルが捕とらえ移うつした者ものである。彼かれはルベンびとのつかさであった。5:7 彼かれの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくにより、その歴代れきだいの系図けいずによれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、5:8 ベラなどである。ベラはアザズの子こ、シマの孫まご、ヨエルのひこである。彼かれはアロエルに住すみ、ネボおよびバアル・メオンまで及およんでいたが、5:9 ギレアデの地ちで彼かれの家畜かちくがふえ増ましたので、彼かれは東ひがしの方ほうユフラテ川かわのこなたの荒野あらのの入口いりぐちにまで住すんだ。5:10 またサウルの時とき、彼かれらはハガルびとと戦たたかって、これを撃うち倒たおし、ギレアデの東ひがしの全部ぜんぶにわたって彼かれらの天幕てんまくに住すんだ。 5:11 ガドの子孫しそんはこれと相対あいたいしてバシャンの地ちに住すみ、サルカまで及およんでいた。5:12 そのかしらはヨエル、次つぎはシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住すんだ。5:13 彼かれらの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくによればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人にんである。5:14 これらはホリの子こアビハイルの子こらである。ホリはヤロアの子こ、ヤロアはギレアデの子こ、ギレアデはミカエルの子こ、ミカエルはエシサイの子こ、エシサイはヤドの子こ、ヤドはブズの子こである。5:15 アヒはアブデルの子こ、アブデルはグニの子こ、グニはその氏族しぞくの長ちょうである。5:16 彼かれらはギレアデとバシャンとその村里むらざととシャロンのすべての放牧ほうぼく地ちに住すんで、その四方しほうの境さかいにまで及およんでいた。5:17 これらはみなユダの王おうヨタムの世よとイスラエルの王おうヤラベアムの世よに系図けいずにのせられた。 5:18 ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくには出でて戦たたかいうる者もの四万四千七百六十人にんあり、皆みな勇士ゆうしで、盾たてとつるぎをとり、弓ゆみをひき、戦たたかいに巧たくみな人々ひとびとであった。5:19 彼かれらはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦たたかったが、5:20 助たすけを得えてこれを攻せめたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者ものは皆みな、彼かれらの手てにわたされた。これは彼かれらが戦たたかいにあたって神かみに呼よばわり、神かみに寄より頼たよんだので神かみはその願ねがいを聞きかれたからである。5:21 彼かれらはその家畜かちくを奪うばい取とったが、らくだ五万、羊ひつじ二十五万、ろば二千あり、また人ひとは十じゅう万まん人にんあった。5:22 これはその戦たたかいが神かみによったので、多おおくの者ものが殺ころされて倒たおれたからである。そして彼かれらは捕とらえ移うつされる時ときまで、これに代かわってその所ところに住すんだ。 5:23 マナセの半はん部族ぶぞくの人々ひとびとはこの地ちに住すみ、ふえ広ひろがって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山やまにまで及およんだ。5:24 その氏族しぞくの長ちょうたちは次つぎのとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆みなその氏族しぞくの長ちょうで名高なだかい大だい勇士ゆうしであった。5:25 彼かれらは先祖せんぞたちの神かみにむかって罪つみを犯おかし、神かみが、かつて彼かれらの前まえから滅ほろぼされた国くにの民たみの神々かみがみを慕したって、これと姦淫かんいんしたので、5:26 イスラエルの神かみは、アッスリヤの王おうプルの心こころを奮ふるい起おこし、またアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルの心こころを奮ふるい起おこされたので、彼かれはついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくを捕とらえて行いき、ハウラとハボルとハラとゴザン川かわのほとりに移うつして今日こんにちに至いたっている。 第6章 6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。 6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。 6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。 6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。 6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。 6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。 6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。 6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。 第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
3:1 ヘブロンで生うまれたダビデの子こらは次つぎのとおりである。長子ちょうしはアムノンでエズレルびとアヒノアムから生うまれ、次つぎはダニエルでカルメルびとアビガイルから生うまれ、
3:2 第だい三はアブサロムでゲシュルの王おうタルマイの娘むすめマアカの産うんだ子こ、第だい四はアドニヤでハギテの産うんだ子こ、
3:3 第だい五はシパテヤでアビタルから生うまれ、第だい六はイテレアムで、彼かれの妻つまエグラから生うまれた。
3:4 この六人にんはヘブロンで彼かれに生うまれた。ダビデがそこで王おうとなっていたのは七年ねん六か月げつ、エルサレムで王おうとなっていたのは三十三年ねんであった。
3:5 エルサレムで生うまれたものは次つぎのとおりである。すなわちシメア、ショバブ、ナタン、ソロモン。この四人にんはアンミエルの娘むすめバテシュアから生うまれた。
3:6 またイブハル、エリシャマ、エリペレテ、
3:7 ノガ、ネペグ、ヤピア、
3:8 エリシャマ、エリアダ、エリペレテの九人にん、
3:9 これらはみなダビデの子こである。このほかに、そばめどもの産うんだ子こらがあり、タマルは彼かれらの姉妹しまいであった。
3:10 ソロモンの子こはレハベアム、その子こはアビヤ、その子こはアサ、その子こはヨシャパテ、
3:11 その子こはヨラム、その子こはアハジヤ、その子こはヨアシ、
3:12 その子こはアマジヤ、その子こはアザリヤ、その子こはヨタム、
3:13 その子こはアハズ、その子こはヒゼキヤ、その子こはマナセ、
3:14 その子こはアモン、その子こはヨシヤ、
3:15 ヨシヤの子こらは長子ちょうしヨハナン、次つぎはエホヤキム、第だい三はゼデキヤ、第だい四はシャルムである。
3:16 エホヤキムの子孫しそんはその子こはエコニア、その子こはゼデキヤである。
3:17 捕虜ほりょとなったエコニヤの子こらはその子こシャルテル、
3:18 マルキラム、ペダヤ、セナザル、エカミア、ホシャマ、ネダビヤである。
3:19 ペダヤの子こらはゼルバベルとシメイである。ゼルバベルの子こらはメシュラムとハナニヤ。シロミテは彼かれらの姉妹しまいである。
3:20 またハシュバ、オヘル、ベレキヤ、ハサデヤ、ユサブ・ヘセデの五人にんがある。
3:21 ハナニヤの子こらはペラテヤとエシャヤ、その子こレパヤ、その子こアルナン、その子こオバデヤ、その子こシカニヤである。
3:22 シカニヤの子こらはシマヤ。シマヤの子こらはハットシ、イガル、バリア、ネアリヤ、シャパテの六人にんである。
3:23 ネアリヤの子こらはエリオエナイ、ヒゼキヤ、アズリカムの三人にんである。
3:24 エリオエナイの子こらはホダヤ、エリアシブ、ペラヤ、アックブ、ヨハナン、デラヤ、アナニの七人にんである。
第4章 4:1 ユダの子こらはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。4:2 ショバルの子こレアヤはヤハテを生うみ、ヤハテはアホマイとラハデを生うんだ。これらはザレアびとの一族いちぞくである。4:3 エタムの子こらはエズレル、イシマおよびイデバシ、彼かれらの姉妹しまいの名なはハゼレルポニである。4:4 ゲドルの父ちちはペヌエル、ホシャの父ちちはエゼルである。これらはベツレヘムの父ちちエフラタの長子ちょうしホルの子こらである。4:5 テコアの父ちちアシュルにはふたりの妻つまヘラとナアラとがあった。4:6 ナアラはアシュルによってアホザム、ヘペル、テメニおよびアハシタリを産うんだ。これらはナアラの子こである。4:7 ヘラの子こらはゼレテ、エゾアル、エテナンである。4:8 コヅはアヌブとゾベバを生うんだ。またハルムの子こアハルヘルの氏族しぞくも彼かれから出でた。4:9 ヤベヅはその兄弟きょうだいのうちで最もっとも尊たっとばれた者ものであった。その母ははが「わたしは苦くるしんでこの子こを産うんだから」と言いってその名なをヤベヅと名なづけたのである。4:10 ヤベヅはイスラエルの神かみに呼よばわって言いった、「どうか、あなたが豊ゆたかにわたしを恵めぐみ、わたしの国境こっきょうを広ひろげ、あなたの手てがわたしとともにあって、わたしを災わざわいから免まぬかれさせ、苦くるしみをうけさせられないように」。神かみは彼かれの求もとめるところをゆるされた。4:11 シュワの兄弟きょうだいケルブはメヒルを生うんだ。メヒルはエシトンの父ちち、4:12 エシトンはベテラパ、パセアおよびイルナハシの父ちちテヒンナを生うんだ。これらはレカの人々ひとびとである。4:13 ケナズの子こらはオテニエルとセラヤ。オテニエルの子こらはハタテとメオノタイ。4:14 メオノタイはオフラを生うみ、セラヤはゲハラシムの父ちちヨアブを生うんだ。彼かれらは工人こうじんであったのでゲハラシムと呼よばれたのである。4:15 エフンネの子こカレブの子こらはイル、エラおよびナアム。エラの子こはケナズ。4:16 エハレレルの子こらはジフ、ジバ、テリア、アサレルである。4:17 エズラの子こらはエテル、メレデ、エペル、ヤロン。次つぎのものはメレデがめとったパロの娘むすめビテヤの子こらである。すなわち彼女かのじょはみごもってミリアム、シャンマイおよびイシバを産うんだ。イシバはエシテモアの父ちちである。4:18 彼かれの妻つまはユダヤ人ひとで、ゲドルの父ちちエレデとソコの父ちちヘベルとザノアの父ちちエクテエルを産うんだ。4:19 ナハムの姉妹しまいであるホデヤの妻つまの子こらはガルムびとケイラの父ちちおよびマアカびとエシテモアである。4:20 シモンの子こらはアムノン、リンナ、ベネハナン、テロンである。イシの子こらはゾヘテとベネゾヘテである。4:21 ユダの子こシラの子こらはレカの父ちちエル、マレシャの父ちちラダおよびベテアシベアの亜麻布あまぬの織おりの家いえの一族いちぞく、4:22 ならびにモアブを治おさめてレヘムに帰かえったヨキム、コゼバの人々ひとびと、ヨアシおよびサラフである。その記録きろくは古ふるい。4:23 これらの者ものは陶器とうきを つくる人ひとで、ネタイムおよびゲデラに住すみ、王おうの用ようをするため、王おうとともに、そこに住すんだ。 4:24 シメオンの子こらはネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。4:25 シャウルの子こはシャルム、その子こはミブサム、その子こはミシマ。4:26 ミシマの子孫しそんは、その子こはハムエル、その子こはザックル、その子こはシメイ。4:27 シメイには男おとこの子こ十六人にん、女おんなの子こ六人にんあったが、その兄弟きょうだいたちには多おおくの子こはなかった。またその氏族しぞくの者ものはすべてユダの子孫しそんほどにはふえなかった。4:28 彼かれらの住すんだ所ところはベエルシバ、モラダ、ハザル・シュアル、4:29 ビルハ、エゼム、トラデ、4:30 ベトエル、ホルマ、チクラグ、4:31 ベテ・マルカボテ、ハザル・スシム、ベテ・ビリ、およびシャライムである。これらはダビデの世よに至いたるまで彼かれらの町まちであった。4:32 その村里むらざとはエタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町まちである。4:33 またこれらの町々まちまちの周囲しゅういに多おおくの村むらがあって、バアルまでおよんだ。彼かれらのすみかは以上いじょうのとおりで、彼かれらはおのおの系図けいずをもっていた。4:34 メショバブ、ヤムレク、アマジヤの子こヨシャ、4:35 ヨエル、アシエルのひこ、セラヤの孫まご、ヨシビアの子こエヒウ。4:36 エリオエナイ、ヤコバ、エショハヤ、アサヤ、アデエル、エシミエル、ベナヤ、4:37 およびシピの子こジザ。シピはアロンの子こ、アロンはエダヤの子こ、エダヤはシムリの子こ、シムリはシマヤの子こである。4:38 ここに名なをあげた者ものどもはその氏族しぞくの長ちょうであって、それらの氏族しぞくは大おおいにふえ広ひろがった。4:39 彼かれらは群むれのために牧場まきばを求もとめてゲドルの入口いりぐちに行いき、谷たにの東ひがしの方ほうまで進すすみ、4:40 ついに豊ゆたかな良よい牧場まきばを見みいだした。その地ちは広ひろく穏おだやかで、安やすらかであった。その地ちの前まえの住民じゅうみんはハムびとであったからである。4:41 これらの名なをしるした者ものどもはユダの王おうヒゼキヤの世よに行いって、彼かれらの天幕てんまくと、そこにいたメウニびとを撃うち破やぶり、彼かれらをことごとく滅ほろぼして今日こんにちに至いたっている。そこには、群むれのための牧場まきばがあったので、彼かれらはそこに住すんだ。4:42 またシメオンびとのうちの五百人にんはイシの子こらペラテヤ、ネアリヤ、レパヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山やまに行いき、4:43 アマレクびとで、のがれて残のこっていた者ものを撃うち滅ほろぼして、今日こんにちまでそこに住すんでいる。 第5章 5:1 イスラエルの長子ちょうしルベンの子こらは次つぎのとおりである。――ルベンは長子ちょうしであったが父ちちの床とこを汚けがしたので、長子ちょうしの権けんはイスラエルの子こヨセフの子こらに与あたえられた。それで長子ちょうしの権けんによる系図けいずにしるされていない。5:2 またユダは兄弟きょうだいたちにまさる者ものとなり、その中なかから君くんたる者ものがでたが長子ちょうしの権けんはヨセフのものとなったのである。――5:3 すなわちイスラエルの長子ちょうしルベンの子こらはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。5:4 ヨエルの子こらはその子こはシマヤ、その子こはゴグ、その子こはシメイ、5:5 その子こはミカ、その子こはレアヤ、その子こはバアル、5:6 その子こはベエラである。このベエラはアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルが捕とらえ移うつした者ものである。彼かれはルベンびとのつかさであった。5:7 彼かれの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくにより、その歴代れきだいの系図けいずによれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、5:8 ベラなどである。ベラはアザズの子こ、シマの孫まご、ヨエルのひこである。彼かれはアロエルに住すみ、ネボおよびバアル・メオンまで及およんでいたが、5:9 ギレアデの地ちで彼かれの家畜かちくがふえ増ましたので、彼かれは東ひがしの方ほうユフラテ川かわのこなたの荒野あらのの入口いりぐちにまで住すんだ。5:10 またサウルの時とき、彼かれらはハガルびとと戦たたかって、これを撃うち倒たおし、ギレアデの東ひがしの全部ぜんぶにわたって彼かれらの天幕てんまくに住すんだ。 5:11 ガドの子孫しそんはこれと相対あいたいしてバシャンの地ちに住すみ、サルカまで及およんでいた。5:12 そのかしらはヨエル、次つぎはシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住すんだ。5:13 彼かれらの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくによればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人にんである。5:14 これらはホリの子こアビハイルの子こらである。ホリはヤロアの子こ、ヤロアはギレアデの子こ、ギレアデはミカエルの子こ、ミカエルはエシサイの子こ、エシサイはヤドの子こ、ヤドはブズの子こである。5:15 アヒはアブデルの子こ、アブデルはグニの子こ、グニはその氏族しぞくの長ちょうである。5:16 彼かれらはギレアデとバシャンとその村里むらざととシャロンのすべての放牧ほうぼく地ちに住すんで、その四方しほうの境さかいにまで及およんでいた。5:17 これらはみなユダの王おうヨタムの世よとイスラエルの王おうヤラベアムの世よに系図けいずにのせられた。 5:18 ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくには出でて戦たたかいうる者もの四万四千七百六十人にんあり、皆みな勇士ゆうしで、盾たてとつるぎをとり、弓ゆみをひき、戦たたかいに巧たくみな人々ひとびとであった。5:19 彼かれらはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦たたかったが、5:20 助たすけを得えてこれを攻せめたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者ものは皆みな、彼かれらの手てにわたされた。これは彼かれらが戦たたかいにあたって神かみに呼よばわり、神かみに寄より頼たよんだので神かみはその願ねがいを聞きかれたからである。5:21 彼かれらはその家畜かちくを奪うばい取とったが、らくだ五万、羊ひつじ二十五万、ろば二千あり、また人ひとは十じゅう万まん人にんあった。5:22 これはその戦たたかいが神かみによったので、多おおくの者ものが殺ころされて倒たおれたからである。そして彼かれらは捕とらえ移うつされる時ときまで、これに代かわってその所ところに住すんだ。 5:23 マナセの半はん部族ぶぞくの人々ひとびとはこの地ちに住すみ、ふえ広ひろがって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山やまにまで及およんだ。5:24 その氏族しぞくの長ちょうたちは次つぎのとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆みなその氏族しぞくの長ちょうで名高なだかい大だい勇士ゆうしであった。5:25 彼かれらは先祖せんぞたちの神かみにむかって罪つみを犯おかし、神かみが、かつて彼かれらの前まえから滅ほろぼされた国くにの民たみの神々かみがみを慕したって、これと姦淫かんいんしたので、5:26 イスラエルの神かみは、アッスリヤの王おうプルの心こころを奮ふるい起おこし、またアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルの心こころを奮ふるい起おこされたので、彼かれはついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくを捕とらえて行いき、ハウラとハボルとハラとゴザン川かわのほとりに移うつして今日こんにちに至いたっている。 第6章 6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。 6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。 6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。 6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。 6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。 6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。 6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。 6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。 第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
4:1 ユダの子こらはペレヅ、ヘヅロン、カルミ、ホル、ショバルである。
4:2 ショバルの子こレアヤはヤハテを生うみ、ヤハテはアホマイとラハデを生うんだ。これらはザレアびとの一族いちぞくである。
4:3 エタムの子こらはエズレル、イシマおよびイデバシ、彼かれらの姉妹しまいの名なはハゼレルポニである。
4:4 ゲドルの父ちちはペヌエル、ホシャの父ちちはエゼルである。これらはベツレヘムの父ちちエフラタの長子ちょうしホルの子こらである。
4:5 テコアの父ちちアシュルにはふたりの妻つまヘラとナアラとがあった。
4:6 ナアラはアシュルによってアホザム、ヘペル、テメニおよびアハシタリを産うんだ。これらはナアラの子こである。
4:7 ヘラの子こらはゼレテ、エゾアル、エテナンである。
4:8 コヅはアヌブとゾベバを生うんだ。またハルムの子こアハルヘルの氏族しぞくも彼かれから出でた。
4:9 ヤベヅはその兄弟きょうだいのうちで最もっとも尊たっとばれた者ものであった。その母ははが「わたしは苦くるしんでこの子こを産うんだから」と言いってその名なをヤベヅと名なづけたのである。
4:10 ヤベヅはイスラエルの神かみに呼よばわって言いった、「どうか、あなたが豊ゆたかにわたしを恵めぐみ、わたしの国境こっきょうを広ひろげ、あなたの手てがわたしとともにあって、わたしを災わざわいから免まぬかれさせ、苦くるしみをうけさせられないように」。神かみは彼かれの求もとめるところをゆるされた。
4:11 シュワの兄弟きょうだいケルブはメヒルを生うんだ。メヒルはエシトンの父ちち、
4:12 エシトンはベテラパ、パセアおよびイルナハシの父ちちテヒンナを生うんだ。これらはレカの人々ひとびとである。
4:13 ケナズの子こらはオテニエルとセラヤ。オテニエルの子こらはハタテとメオノタイ。
4:14 メオノタイはオフラを生うみ、セラヤはゲハラシムの父ちちヨアブを生うんだ。彼かれらは工人こうじんであったのでゲハラシムと呼よばれたのである。
4:15 エフンネの子こカレブの子こらはイル、エラおよびナアム。エラの子こはケナズ。
4:16 エハレレルの子こらはジフ、ジバ、テリア、アサレルである。
4:17 エズラの子こらはエテル、メレデ、エペル、ヤロン。次つぎのものはメレデがめとったパロの娘むすめビテヤの子こらである。すなわち彼女かのじょはみごもってミリアム、シャンマイおよびイシバを産うんだ。イシバはエシテモアの父ちちである。
4:18 彼かれの妻つまはユダヤ人ひとで、ゲドルの父ちちエレデとソコの父ちちヘベルとザノアの父ちちエクテエルを産うんだ。
4:19 ナハムの姉妹しまいであるホデヤの妻つまの子こらはガルムびとケイラの父ちちおよびマアカびとエシテモアである。
4:20 シモンの子こらはアムノン、リンナ、ベネハナン、テロンである。イシの子こらはゾヘテとベネゾヘテである。
4:21 ユダの子こシラの子こらはレカの父ちちエル、マレシャの父ちちラダおよびベテアシベアの亜麻布あまぬの織おりの家いえの一族いちぞく、
4:22 ならびにモアブを治おさめてレヘムに帰かえったヨキム、コゼバの人々ひとびと、ヨアシおよびサラフである。その記録きろくは古ふるい。
4:23 これらの者ものは陶器とうきを つくる人ひとで、ネタイムおよびゲデラに住すみ、王おうの用ようをするため、王おうとともに、そこに住すんだ。
4:24 シメオンの子こらはネムエル、ヤミン、ヤリブ、ゼラ、シャウル。
4:25 シャウルの子こはシャルム、その子こはミブサム、その子こはミシマ。
4:26 ミシマの子孫しそんは、その子こはハムエル、その子こはザックル、その子こはシメイ。
4:27 シメイには男おとこの子こ十六人にん、女おんなの子こ六人にんあったが、その兄弟きょうだいたちには多おおくの子こはなかった。またその氏族しぞくの者ものはすべてユダの子孫しそんほどにはふえなかった。
4:28 彼かれらの住すんだ所ところはベエルシバ、モラダ、ハザル・シュアル、
4:29 ビルハ、エゼム、トラデ、
4:30 ベトエル、ホルマ、チクラグ、
4:31 ベテ・マルカボテ、ハザル・スシム、ベテ・ビリ、およびシャライムである。これらはダビデの世よに至いたるまで彼かれらの町まちであった。
4:32 その村里むらざとはエタム、アイン、リンモン、トケン、アシャンの五つの町まちである。
4:33 またこれらの町々まちまちの周囲しゅういに多おおくの村むらがあって、バアルまでおよんだ。彼かれらのすみかは以上いじょうのとおりで、彼かれらはおのおの系図けいずをもっていた。
4:34 メショバブ、ヤムレク、アマジヤの子こヨシャ、
4:35 ヨエル、アシエルのひこ、セラヤの孫まご、ヨシビアの子こエヒウ。
4:36 エリオエナイ、ヤコバ、エショハヤ、アサヤ、アデエル、エシミエル、ベナヤ、
4:37 およびシピの子こジザ。シピはアロンの子こ、アロンはエダヤの子こ、エダヤはシムリの子こ、シムリはシマヤの子こである。
4:38 ここに名なをあげた者ものどもはその氏族しぞくの長ちょうであって、それらの氏族しぞくは大おおいにふえ広ひろがった。
4:39 彼かれらは群むれのために牧場まきばを求もとめてゲドルの入口いりぐちに行いき、谷たにの東ひがしの方ほうまで進すすみ、
4:40 ついに豊ゆたかな良よい牧場まきばを見みいだした。その地ちは広ひろく穏おだやかで、安やすらかであった。その地ちの前まえの住民じゅうみんはハムびとであったからである。
4:41 これらの名なをしるした者ものどもはユダの王おうヒゼキヤの世よに行いって、彼かれらの天幕てんまくと、そこにいたメウニびとを撃うち破やぶり、彼かれらをことごとく滅ほろぼして今日こんにちに至いたっている。そこには、群むれのための牧場まきばがあったので、彼かれらはそこに住すんだ。
4:42 またシメオンびとのうちの五百人にんはイシの子こらペラテヤ、ネアリヤ、レパヤ、ウジエルをかしらとしてセイル山やまに行いき、
4:43 アマレクびとで、のがれて残のこっていた者ものを撃うち滅ほろぼして、今日こんにちまでそこに住すんでいる。
第5章 5:1 イスラエルの長子ちょうしルベンの子こらは次つぎのとおりである。――ルベンは長子ちょうしであったが父ちちの床とこを汚けがしたので、長子ちょうしの権けんはイスラエルの子こヨセフの子こらに与あたえられた。それで長子ちょうしの権けんによる系図けいずにしるされていない。5:2 またユダは兄弟きょうだいたちにまさる者ものとなり、その中なかから君くんたる者ものがでたが長子ちょうしの権けんはヨセフのものとなったのである。――5:3 すなわちイスラエルの長子ちょうしルベンの子こらはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。5:4 ヨエルの子こらはその子こはシマヤ、その子こはゴグ、その子こはシメイ、5:5 その子こはミカ、その子こはレアヤ、その子こはバアル、5:6 その子こはベエラである。このベエラはアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルが捕とらえ移うつした者ものである。彼かれはルベンびとのつかさであった。5:7 彼かれの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくにより、その歴代れきだいの系図けいずによれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、5:8 ベラなどである。ベラはアザズの子こ、シマの孫まご、ヨエルのひこである。彼かれはアロエルに住すみ、ネボおよびバアル・メオンまで及およんでいたが、5:9 ギレアデの地ちで彼かれの家畜かちくがふえ増ましたので、彼かれは東ひがしの方ほうユフラテ川かわのこなたの荒野あらのの入口いりぐちにまで住すんだ。5:10 またサウルの時とき、彼かれらはハガルびとと戦たたかって、これを撃うち倒たおし、ギレアデの東ひがしの全部ぜんぶにわたって彼かれらの天幕てんまくに住すんだ。 5:11 ガドの子孫しそんはこれと相対あいたいしてバシャンの地ちに住すみ、サルカまで及およんでいた。5:12 そのかしらはヨエル、次つぎはシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住すんだ。5:13 彼かれらの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくによればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人にんである。5:14 これらはホリの子こアビハイルの子こらである。ホリはヤロアの子こ、ヤロアはギレアデの子こ、ギレアデはミカエルの子こ、ミカエルはエシサイの子こ、エシサイはヤドの子こ、ヤドはブズの子こである。5:15 アヒはアブデルの子こ、アブデルはグニの子こ、グニはその氏族しぞくの長ちょうである。5:16 彼かれらはギレアデとバシャンとその村里むらざととシャロンのすべての放牧ほうぼく地ちに住すんで、その四方しほうの境さかいにまで及およんでいた。5:17 これらはみなユダの王おうヨタムの世よとイスラエルの王おうヤラベアムの世よに系図けいずにのせられた。 5:18 ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくには出でて戦たたかいうる者もの四万四千七百六十人にんあり、皆みな勇士ゆうしで、盾たてとつるぎをとり、弓ゆみをひき、戦たたかいに巧たくみな人々ひとびとであった。5:19 彼かれらはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦たたかったが、5:20 助たすけを得えてこれを攻せめたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者ものは皆みな、彼かれらの手てにわたされた。これは彼かれらが戦たたかいにあたって神かみに呼よばわり、神かみに寄より頼たよんだので神かみはその願ねがいを聞きかれたからである。5:21 彼かれらはその家畜かちくを奪うばい取とったが、らくだ五万、羊ひつじ二十五万、ろば二千あり、また人ひとは十じゅう万まん人にんあった。5:22 これはその戦たたかいが神かみによったので、多おおくの者ものが殺ころされて倒たおれたからである。そして彼かれらは捕とらえ移うつされる時ときまで、これに代かわってその所ところに住すんだ。 5:23 マナセの半はん部族ぶぞくの人々ひとびとはこの地ちに住すみ、ふえ広ひろがって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山やまにまで及およんだ。5:24 その氏族しぞくの長ちょうたちは次つぎのとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆みなその氏族しぞくの長ちょうで名高なだかい大だい勇士ゆうしであった。5:25 彼かれらは先祖せんぞたちの神かみにむかって罪つみを犯おかし、神かみが、かつて彼かれらの前まえから滅ほろぼされた国くにの民たみの神々かみがみを慕したって、これと姦淫かんいんしたので、5:26 イスラエルの神かみは、アッスリヤの王おうプルの心こころを奮ふるい起おこし、またアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルの心こころを奮ふるい起おこされたので、彼かれはついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくを捕とらえて行いき、ハウラとハボルとハラとゴザン川かわのほとりに移うつして今日こんにちに至いたっている。 第6章 6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。 6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。 6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。 6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。 6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。 6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。 6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。 6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。 第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
5:1 イスラエルの長子ちょうしルベンの子こらは次つぎのとおりである。――ルベンは長子ちょうしであったが父ちちの床とこを汚けがしたので、長子ちょうしの権けんはイスラエルの子こヨセフの子こらに与あたえられた。それで長子ちょうしの権けんによる系図けいずにしるされていない。
5:2 またユダは兄弟きょうだいたちにまさる者ものとなり、その中なかから君くんたる者ものがでたが長子ちょうしの権けんはヨセフのものとなったのである。――
5:3 すなわちイスラエルの長子ちょうしルベンの子こらはハノク、パル、ヘヅロン、カルミ。
5:4 ヨエルの子こらはその子こはシマヤ、その子こはゴグ、その子こはシメイ、
5:5 その子こはミカ、その子こはレアヤ、その子こはバアル、
5:6 その子こはベエラである。このベエラはアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルが捕とらえ移うつした者ものである。彼かれはルベンびとのつかさであった。
5:7 彼かれの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくにより、その歴代れきだいの系図けいずによれば、かしらエイエルおよびゼカリヤ、
5:8 ベラなどである。ベラはアザズの子こ、シマの孫まご、ヨエルのひこである。彼かれはアロエルに住すみ、ネボおよびバアル・メオンまで及およんでいたが、
5:9 ギレアデの地ちで彼かれの家畜かちくがふえ増ましたので、彼かれは東ひがしの方ほうユフラテ川かわのこなたの荒野あらのの入口いりぐちにまで住すんだ。
5:10 またサウルの時とき、彼かれらはハガルびとと戦たたかって、これを撃うち倒たおし、ギレアデの東ひがしの全部ぜんぶにわたって彼かれらの天幕てんまくに住すんだ。
5:11 ガドの子孫しそんはこれと相対あいたいしてバシャンの地ちに住すみ、サルカまで及およんでいた。
5:12 そのかしらはヨエル、次つぎはシャパム、ヤアナイ、シャパテで、ともにバシャンに住すんだ。
5:13 彼かれらの兄弟きょうだいたちは、その氏族しぞくによればミカエル、メシュラム、シバ、ヨライ、ヤカン、ジア、エベルの七人にんである。
5:14 これらはホリの子こアビハイルの子こらである。ホリはヤロアの子こ、ヤロアはギレアデの子こ、ギレアデはミカエルの子こ、ミカエルはエシサイの子こ、エシサイはヤドの子こ、ヤドはブズの子こである。
5:15 アヒはアブデルの子こ、アブデルはグニの子こ、グニはその氏族しぞくの長ちょうである。
5:16 彼かれらはギレアデとバシャンとその村里むらざととシャロンのすべての放牧ほうぼく地ちに住すんで、その四方しほうの境さかいにまで及およんでいた。
5:17 これらはみなユダの王おうヨタムの世よとイスラエルの王おうヤラベアムの世よに系図けいずにのせられた。
5:18 ルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくには出でて戦たたかいうる者もの四万四千七百六十人にんあり、皆みな勇士ゆうしで、盾たてとつるぎをとり、弓ゆみをひき、戦たたかいに巧たくみな人々ひとびとであった。
5:19 彼かれらはハガルびとおよびエトル、ネフシ、ノダブなどと戦たたかったが、
5:20 助たすけを得えてこれを攻せめたので、ハガルびとおよびこれとともにいた者ものは皆みな、彼かれらの手てにわたされた。これは彼かれらが戦たたかいにあたって神かみに呼よばわり、神かみに寄より頼たよんだので神かみはその願ねがいを聞きかれたからである。
5:21 彼かれらはその家畜かちくを奪うばい取とったが、らくだ五万、羊ひつじ二十五万、ろば二千あり、また人ひとは十じゅう万まん人にんあった。
5:22 これはその戦たたかいが神かみによったので、多おおくの者ものが殺ころされて倒たおれたからである。そして彼かれらは捕とらえ移うつされる時ときまで、これに代かわってその所ところに住すんだ。
5:23 マナセの半はん部族ぶぞくの人々ひとびとはこの地ちに住すみ、ふえ広ひろがって、ついにバシャンからバアル・ヘルモン、セニルおよびヘルモン山やまにまで及およんだ。
5:24 その氏族しぞくの長ちょうたちは次つぎのとおりである。すなわち、エペル、イシ、エリエル、アズリエル、エレミヤ、ホダヤ、ヤデエル。これらは皆みなその氏族しぞくの長ちょうで名高なだかい大だい勇士ゆうしであった。
5:25 彼かれらは先祖せんぞたちの神かみにむかって罪つみを犯おかし、神かみが、かつて彼かれらの前まえから滅ほろぼされた国くにの民たみの神々かみがみを慕したって、これと姦淫かんいんしたので、
5:26 イスラエルの神かみは、アッスリヤの王おうプルの心こころを奮ふるい起おこし、またアッスリヤの王おうテルガテ・ピルネセルの心こころを奮ふるい起おこされたので、彼かれはついにルベンびとと、ガドびとと、マナセの半はん部族ぶぞくを捕とらえて行いき、ハウラとハボルとハラとゴザン川かわのほとりに移うつして今日こんにちに至いたっている。
第6章 6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。 6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。 6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。 6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。 6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。 6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。 6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。 6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。 第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
6:1 レビの子こらはゲルション、コハテ、メラリ。
6:2 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル。
6:3 アムラムの子こらはアロン、モーセ、ミリアム。アロンの子こらはナダブ、アビウ、エレアザル、イタマル。
6:4 エレアザルはピネハスを生うみ、ピネハスはアビシュアを生うみ、
6:5 アビシュアはブッキを生うみ、ブッキはウジを生うみ、
6:6 ウジはゼラヒヤを生うみ、ゼラヒヤはメラヨテを生うみ、
6:7 メラヨテはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、
6:8 アヒトブはザドクを生うみ、ザドクはアヒマアズを生うみ、
6:9 アヒマアズはアザリヤを生うみ、アザリヤはヨナハンを生うみ、
6:10 ヨナハンはアザリヤを生うんだ。このアザリヤはソロモンがエルサレムに建たてた宮みやで祭司さいしの務つとめをした者ものである。
6:11 アザリヤはアマリヤを生うみ、アマリヤはアヒトブを生うみ、
6:12 アヒトブはザトクを生うみ、ザトクはシャルムを生うみ、
6:13 シャルムはヒルキヤを生うみ、ヒルキヤはアザリヤを生うみ、
6:14 アザリヤはセラヤを生うみ、セラヤはヨザダクを生うんだ。
6:15 ヨザダクは主しゅがネブカデネザルの手てによってユダとエルサレムの人ひとを捕とらえ移うつされた時ときに捕とらえられて行いった。
6:16 レビの子こらはゲルション、コハテおよびメラリ。
6:17 ゲルションの子こらの名なはリブニとシメイ。
6:18 コハテの子こらはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルである。
6:19 メラリの子こらはマヘリとムシ。これらはレビびとのその家筋いえすじによる氏族しぞくである。
6:20 ゲルションの子こはリブニ、その子こはヤハテ、その子こはジンマ、
6:21 その子こはヨア、その子こはイド、その子こはゼラ、その子こはヤテライ。
6:22 コハテの子こはアミナダブ、その子こはコラ、その子こはアシル、
6:23 その子こはエルカナ、その子こはエビアサフ、その子こはアシル、
6:24 その子こはタハテ、その子こはウリエル、その子こはウジヤ、その子こはシャウル。
6:25 エルカナの子こらはアマサイとアヒモテ、
6:26 その子こはエルカナ、その子こはゾパイ、その子こはナハテ、
6:27 その子こはエリアブ、その子こはエロハム、その子こはエルカナ。
6:28 サムエルの子こらは、長子ちょうしはヨエル、次つぎはアビヤ。
6:29 メラリの子こはマヘリ、その子こはリブニ、その子こはシメイ、その子こはウザ、
6:30 その子こはシメア、その子こはハギヤ、その子こはアサヤである。
6:31 契約けいやくの箱はこを安置あんちしたのち、ダビデが主しゅの宮みやで歌うたをうたう事ことをつかさどらせた人々ひとびとは次つぎのとおりである。
6:32 彼かれらは会見かいけんの幕屋まくやの前まえで歌うたをもって仕つかえたが、ソロモンがエルサレムに主しゅの宮みやを建たててからは、一定いっていの秩序ちつじょに従したがって務つとめを行おこなった。
6:33 その務つとめをしたもの、およびその子こらは次つぎのとおりである。コハテびとの子こらのうちヘマンは歌うたをうたう者もの、ヘマンはヨエルの子こ、ヨエルはサムエルの子こ、
6:34 サムエルはエルカナの子こ、エルカナはエロハムの子こ、エロハムはエリエルの子こ、エリエルはトアの子こ、
6:35 トアはヅフの子こ、ヅフはエルカナの子こ、エルカナはマハテの子こ、マハテはアマサイの子こ、
6:36 アマサイはエルカナの子こ、エルカナはヨエルの子こ、ヨエルはアザリヤの子こ、アザリヤはゼパニヤの子こ、
6:37 ゼパニヤはタハテの子こ、タハテはアシルの子こ、アシルはエビアサフの子こ、エビアサフはコラの子こ、
6:38 コラはイヅハルの子こ、イヅハルはコハテの子こ、コハテはレビの子こ、レビはイスラエルの子こである。
6:39 ヘマンの兄弟きょうだいアサフはヘマンの右みぎに立たった。アサフはベレキヤの子こ、ベレキヤはシメアの子こ、
6:40 シメアはミカエルの子こ、ミカエルはバアセヤの子こ、バアセヤはマルキヤの子こ、
6:41 マルキヤはエテニの子こ、エテニはゼラの子こ、ゼラはアダヤの子こ、
6:42 アダヤはエタンの子こ、エタンはジンマの子こ、ジンマはシメイの子こ、
6:43 シメイはヤハテの子こ、ヤハテはゲルションの子こ、ゲルションはレビの子こである。
6:44 また彼かれらの兄弟きょうだいであるメラリの子こらが左ひだりに立たった。そのうちのエタンはキシの子こ、キシはアブデの子こ、アブデはマルクの子こ、
6:45 マルクはハシャビヤの子こ、ハシャビヤはアマジヤの子こ、アマジヤはヒルキヤの子こ、
6:46 ヒルキヤはアムジの子こ、アムジはバニの子こ、バニはセメルの子こ、
6:47 セメルはマヘリの子こ、マヘリはムシの子こ、ムシはメラリの子こ、メラリはレビの子こである。
6:48 彼かれらの兄弟きょうだいであるレビびとたちは、神かみの宮みやの幕屋まくやのもろもろの務つとめに任にんじられた。
6:49 アロンとその子こらは燔祭はんさいの壇だんと香こうの祭壇さいだんの上うえにささげることをなし、また至聖所しせいじょのすべてのわざをなし、かつイスラエルのためにあがないをなした。すべて神かみのしもべモーセの命めいじたとおりである。
6:50 アロンの子孫しそんは次つぎのとおりである。アロンの子こはエレアザル、その子こはピネハス、その子こはアビシュア、
6:51 その子こはブッキ、その子こはウジ、その子こはゼラヒヤ、
6:52 その子こはメラヨテ、その子こはアマリヤ、その子こはアヒトブ、
6:53 その子こはザドク、その子こはアヒマアズである。
6:54 アロンの子孫しそんの住すむ所ところはその境さかいのうちにある宿営しゅくえいによっていえば次つぎのとおりである。まずコハテびとの氏族しぞくがくじによって得えたところ、
6:55 すなわち彼かれらが与あたえられたところは、ユダの地ちにあるヘブロンとその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちである。
6:56 ただし、その町まちの田畑たはたとその村々むらむらは、エフンネの子こカレブに与あたえられた。
6:57 そしてアロンの子孫しそんに与あたえられたものは、のがれの町まちであるヘブロンおよびリブナとその放牧ほうぼく地ち、ヤッテルおよびエシテモアとその放牧ほうぼく地ち、
6:58 ヒレンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、
6:59 アシャンとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちである。
6:60 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちからはゲバとその放牧ほうぼく地ち、アレメテとその放牧ほうぼく地ち、アナトテとその放牧ほうぼく地ちを与あたえられた。彼かれらの町まちは、すべてその氏族しぞくのうちに十三あった。
6:61 またコハテの子孫しそんの残のこりの者ものは部族ぶぞくの氏族しぞくのうちからと、半はん部族ぶぞくすなわちマナセの半はん部族ぶぞくのうちからくじによって十じゅうの町まちを与あたえられた。
6:62 またゲルションの子孫しそんはその氏族しぞくによってイッサカルの部族ぶぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンのマナセの部族ぶぞくのうちから十三の町まちが与あたえられた。
6:63 メラリの子孫しそんはその氏族しぞくによってルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちからくじによって十二の町まちが与あたえられた。
6:64 このようにイスラエルの人々ひとびとはレビびとに町々まちまちとその放牧ほうぼく地ちとを与あたえた。
6:65 すなわちユダの子孫しそんの部族ぶぞくとシメオンの部族ぶぞくの子孫しそんと、ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのうちからここに名なをあげたこれらの町まちをくじによって与あたえた。
6:66 コハテの子孫しそんの氏族しぞくはまたエフライムの部族ぶぞくのうちからも町々まちまちを獲えてその領地りょうちとした。
6:67 すなわち彼かれらが与あたえられた、のがれの町まちはエフライムの山地さんちにあるシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、
6:68 ヨクメアムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ち、
6:69 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちである。
6:70 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、アネルとその放牧ほうぼく地ちおよびビレアムとその放牧ほうぼく地ちを、コハテの子孫しそんの氏族しぞくの残のこりのものに与あたえた。
6:71 ゲルションの子孫しそんに与あたえられたものはマナセの半はん部族ぶぞくのうちからはバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、アシタロテとその放牧ほうぼく地ち。
6:72 イッサカルの部族ぶぞくのうちからはケデシとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、
6:73 ラモテとその放牧ほうぼく地ち、アネムとその放牧ほうぼく地ち。
6:74 アセルの部族ぶぞくのうちからはマシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、
6:75 ホコクとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ち。
6:76 ナフタリの部族ぶぞくのうちからはガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモンとその放牧ほうぼく地ち、キリアタイムとその放牧ほうぼく地ちである。
6:77 このほかのもの、すなわちメラリの子孫しそんに与あたえられたものはゼブルンの部族ぶぞくのうちからリンモンとその放牧ほうぼく地ち、タボルとその放牧ほうぼく地ち、
6:78 エリコに近ちかいヨルダンのかなた、すなわちヨルダンの東ひがしではルベンの部族ぶぞくのうちからは荒野あらののベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤザとその放牧ほうぼく地ち、
6:79 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ち。
6:80 ガドの部族ぶぞくのうちからはギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、
6:81 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちである。
第7章 7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。 7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。 7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。 7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。 7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。 第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
7:1 イッサカルの子こらはトラ、プワ、ヤシュブ、シムロムの四人にん。
7:2 トラの子こらはウジ、レパヤ、エリエル、ヤマイ、エブサム、サムエル。これは皆みなトラの子こで、その氏族しぞくの長ちょうである。その子孫しそんの大だい勇士ゆうしたる者ものはダビデの世よにはその数かず二万二千六百人にんであった。
7:3 ウジの子こはイズラヒヤ、イズラヒヤの子こらはミカエル、オバデヤ、ヨエル、イシアの五人にんで、みな長ちょうたる者ものであった。
7:4 その子孫しそんのうちに、その氏族しぞくに従したがえば軍勢ぐんぜいの士卒しそつ三万六千人にんあった。これは彼かれらが妻子さいしを多おおくもっていたからである。
7:5 イッサカルのすべての氏族しぞくのうちの兄弟きょうだいたちで系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは合あわせて八万七千人にんあった。
7:6 ベニヤミンの子こらはベラ、ベケル、エデアエルの三人にん。
7:7 ベラの子こらはエヅボン、ウジ、ウジエル、エレモテ、イリの五人にんで、皆みなその氏族しぞくの長ちょうである。その系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二千三十四人にんあった。
7:8 ベケルの子こらはゼミラ、ヨアシ、エリエゼル、エリオエナイ、オムリ、エレモテ、アビヤ、アナトテ、アラメテで皆みなベケルの子こらである。
7:9 その子孫しそんのうち、その氏族しぞくの長ちょうとして系図けいずによって数かぞえられた大だい勇士ゆうしは二万二百人にんあった。
7:10 エデアエルの子こはビルハン。ビルハンの子こらはエウシ、ベニヤミン、エホデ、ケナアナ、ゼタン、タルシシ、アヒシャハル。
7:11 皆みなエデアエルの子こらで氏族しぞくの長ちょうであった。その子孫しそんのうちには、いくさに出でてよく戦たたかう大だい勇士ゆうしが一万七千二百人にんあった。
7:12 またイルの子こらはシュパムとホパム。アヘルの子こはホシムである。
7:13 ナフタリの子こらはヤハジエル、グニ、エゼル、シャルムで皆みなビルハの産うんだ子こである。
7:14 マナセの子こらはそのそばめであるスリヤの女おんなの産うんだアスリエル。彼女かのじょはまたギレアデの父ちちマキルを産うんだ。
7:15 マキルはホパムとシュパムの妹いもうとマアカという者ものを妻つまにめとった。二番目ばんめの子こはゼロペハデという。ゼロペハデには女おんなの子こだけがあった。
7:16 マキルの妻つまマアカは男おとこの子こを産うんで名なをペレシと名なづけた。その弟おとうとの名なはシャレシ。シャレシの子こらはウラムとラケムである。
7:17 ウラムの子こはベダン。これらはマナセの子こマキルの子こであるギレアデの子こらである。
7:18 その妹いもうとハンモレケテはイシホデ、アビエゼル、マヘラを産うんだ。
7:19 セミダの子こらはアヒアン、シケム、リキ、アニアムである。
7:20 エフライムの子こはシュテラ、その子こはベレデ、その子こはタハテ、その子こはエラダ、その子こはタハテ、
7:21 その子こはザバデ、その子こはシュテラである。エゼルとエレアデはガテの土人どじんらに殺ころされた。これは彼かれらが下くだって行いってその家畜かちくを奪うばおうとしたからである。
7:22 父ちちエフライムが日ひ久ひさしくこのために悲かなしんだので、その兄弟きょうだいたちが来きて彼かれを慰なぐさめた。
7:23 そののち、エフライムは妻つまのところにはいった。妻つまははらんで男おとこの子こを産うみ、その名なをベリアと名なづけた。その家いえに災わざわいがあったからである。
7:24 エフライムの娘むすめセラは上うえと下したのベテホロンおよびウゼン・セラを建たてた。
7:25 ベリアの子こはレパ、その子こはレセフ、その子こはテラ、その子こはタハン、
7:26 その子こはラダン、その子こはアミホデ、その子こはエリシャマ、
7:27 その子こはヌン、その子こはヨシュア。
7:28 エフライムの子孫しそんの領地りょうちと住所じゅうしょはベテルとその村々むらむら、また東ひがしの方ほうではナアラン、西にしの方ほうではゲゼルとその村々むらむら、またシケムとその村々むらむら、アワとその村々むらむら。
7:29 またマナセの子孫しそんの国境こっきょうに沿そって、ベテシャンとその村々むらむら、タアナクとその村々むらむら、メギドンとその村々むらむら、ドルとその村々むらむらで、イスラエルの子こヨセフの子孫しそんはこれらの所ところに住すんだ。
7:30 アセルの子こらはイムナ、イシワ、エスイ、ベリアおよびその姉妹しまいセラ。
7:31 ベリアの子こらはヘベルとマルキエル。マルキエルはビルザヒテの父ちちである。
7:32 ヘベルはヤフレテ、ショメル、ホタムおよびその姉妹しまいシュアを生うんだ。
7:33 ヤフレテの子こらはパサク、ビムハル、アシワテ。これらはヤレフテの子こらである。
7:34 彼かれの兄弟きょうだいショメルの子こらはロガ、ホバおよびアラム。
7:35 ショメルの兄弟きょうだいヘレムの子こらはゾパ、イムナ、シレシ、アマル。
7:36 ゾパの子こらはスア、ハルネペル、シュアル、ベリ、イムラ、
7:37 ベゼル、ホド、シャンマ、シルシャ、イテラン、ベエラ。
7:38 エテルの子こらはエフンネ、ピスパおよびアラ。
7:39 ウラの子こらはアラ、ハニエル、およびリヂア。
7:40 これらは皆みなアセルの子孫しそんであって、その氏族しぞくの長ちょう、えりぬきの大だい勇士ゆうし、つかさたちのかしらであった。その系図けいずによって数かぞえられた者もので、いくさに出でてよく戦たたかう者ものの数かずは二万六千人にんであった。
第8章 8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。 8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。 第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
8:1 ベニヤミンの生うんだ者ものは長子ちょうしはベラ、その次つぎはアシベル、第だい三はアハラ、
8:2 第だい四はノハ、第だい五はラパ。
8:3 ベラの子こらはアダル、ゲラ、アビウデ、
8:4 アビシュア、ナアマン、アホア、
8:5 ゲラ、シフパム、ヒラム。
8:6 エホデの子こらは次つぎのとおりである。(これらはゲバの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、マナハテに捕とらえ移うつされたものである。)
8:7 すなわちナアマン、アヒヤ、ゲラすなわちヘグラム。ゲラはウザとアヒフデの父ちちであった。
8:8 シャハライムは妻つまホシムとバアラを離別りべつしてのち、モアブの国くにで子こらをもうけた。
8:9 彼かれが妻つまホデシによってもうけた子こらはヨバブ、ヂビア、メシャ、マルカム、
8:10 エウヅ、シャキヤ、ミルマ。これらはその子こらであって氏族しぞくの長ちょうである。
8:11 彼かれはまたホシムによってアビトブとエルパアルをもうけた。
8:12 エルパアルの子こらはエベル、ミシャムおよびセメド。彼かれはオノとロドとその村々むらむらを建たてた者ものである。
8:13 またベリアとシマがあった。(これはアヤロンの住民じゅうみんの氏族しぞくの長ちょうであって、ガテの住民じゅうみんを追おい払はらったものである。)
8:14 またアヒオ、シャシャク、エレモテ。
8:15 ゼバデヤ、アラデ、アデル、
8:16 ミカエル、イシパおよびヨハはベリアの子こらであった。
8:17 ゼバデヤ、メシュラム、ヘゼキ、ヘベル、
8:18 イシメライ、エズリアおよびヨバブはエルパアルの子こらであった。
8:19 ヤキン、ジクリ、ザベデ、
8:20 エリエナイ、チルタイ、エリエル、
8:21 アダヤ、ベラヤおよびシムラテはシマの子こらであった。
8:22 イシパン、ヘベル、エリエル、
8:23 アブドン、ジクリ、ハナン、
8:24 ハナニヤ、エラム、アントテヤ、
8:25 イペデヤおよびペヌエルはシャシャクの子こらであった。
8:26 シャムセライ、シハリア、アタリヤ、
8:27 ヤレシャ、エリヤおよびジクリはエロハムの子こらであった。
8:28 これらは歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであり、またかしらであって、エルサレムに住すんだ。
8:29 ギベオンの父ちちエイエルはギベオンに住すみ、その妻つまの名なはマアカといった。
8:30 その長子ちょうしはアブドンで、次つぎはツル、キシ、バアル、ナダブ、
8:31 ゲドル、アヒオ、ザケル、
8:32 およびミクロテ。ミクロテはシメアを生うんだ。これらもまた兄弟きょうだいたちと向むかいあってエルサレムに住すんだ。
8:33 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。
8:34 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカエルを生うんだ。
8:35 ミカの子こらはピトン、メレク、タレア、アハズである。
8:36 アハズはエホアダを生うみ、エホアダはアレメテ、アズマウテ、ジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、
8:37 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはラパ、ラパの子こはエレアサ、エレアサの子こはアゼルである。
8:38 アゼルには六人にんの子こがあり、その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナンで、皆みなアゼルの子こである。
8:39 その兄弟きょうだいエセクの子こらは、長子ちょうしはウラム、次つぎはエウシ、第だい三はエリペレテである。
8:40 ウラムの子こらは大だい勇士ゆうしで、よく弓ゆみを射いる者ものであった。彼かれは多おおくの子こと孫まごをもち、百五十人にんもあった。これらは皆みなベニヤミンの子孫しそんである。
第9章 9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。 9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。 9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。 9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。 9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。 9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。 9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。 第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
9:1 このようにすべてのイスラエルびとは系図けいずによって数かぞえられた。これらはイスラエルの列王紀れつおうきにしるされている。ユダはその不信ふしんのゆえにバビロンに捕囚ほしゅうとなった。
9:2 その領地りょうちの町々まちまちに最初さいしょに住すんだものはイスラエルびと、祭司さいし、レビびとおよび宮みやに仕つかえるしもべたちであった。
9:3 またエルサレムにはユダの子孫しそん、ベニヤミンの子孫しそんおよびエフライムとマナセの子孫しそんが住すんでいた。
9:4 すなわちユダの子こペレヅの子孫しそんのうちではアミホデの子こウタイ。アミホデはオムリの子こ、オムリはイムリの子こ、イムリはバニの子こである。
9:5 シロびとのうちでは長子ちょうしアサヤとそのほかの子こたち。
9:6 ゼラの子孫しそんのうちではユエルとその兄弟きょうだい六百九十人にん。
9:7 ベニヤミンの子孫しそんのうちではハセヌアの子こホダビヤの子こであるメシュラムの子こサル、
9:8 エロハムの子こイブニヤ、ミクリの子こであるウジの子こエラおよびイブニヤの子こリウエルの子こであるシパテヤの子こメシュラム、
9:9 ならびに彼かれらの兄弟きょうだいたちで、その系図けいずによれば合あわせて九百五十六人にん。これらの人々ひとびとは皆みなその氏族しぞくの長ちょうであった。
9:10 祭司さいしのうちではエダヤ、ヨアリブ、ヤキン、
9:11 およびヒルキヤの子こアザリヤ、ヒルキヤはメシュラムの子こ、メシュラムはザドクの子こ、ザドクはメラヨテの子こ、メラヨテはアヒトブの子こである。アザリヤは神かみの宮みやのつかさである。
9:12 またエロハムの子こアダヤ、エロハムはパシュルの子こ、パシュルはマルキヤの子こである。またアデエルの子こはマアセヤ、アデエルはヤゼラの子こ、ヤゼラはメシュラムの子こ、メシュラムはメシレモテの子こ、メシレモテはインメルの子こである。
9:13 そのほかに彼かれらの兄弟きょうだいたちもあった。これらはその氏族しぞくの長ちょうで、合あわせて一千七百六十人にん、みな神かみの宮みやの務つとめをするのに、はなはだ力ちからのある人々ひとびとであった。
9:14 レビびとのうちではハシュブの子こシマヤ、ハシュブはアズリカムの子こ、アズリカムはハシャビヤの子こで、これらはメラリの子孫しそんである。
9:15 またバクバッカル、ヘレシ、ガラル、およびアサフの子こジクリの子こであるミカの子こマッタニヤ、
9:16 ならびにエドトンの子こガラルの子こであるシマヤの子こオバデヤおよびエルカナの子こであるアサの子こベレキヤ、エルカナはネトパびとの村里むらざとに住すんだ者ものである。
9:17 門もんを守まもるものはシャルム、アックブ、タルモン、アヒマンおよびその兄弟きょうだいたちで、シャルムはその長ちょうであった。
9:18 彼かれは今日こんにちまで東ひがしの方ほうにある王おうの門もんを守まもっている。これらはレビの子孫しそんで営の門もんを守まもる者ものである。
9:19 コラの子こエビヤサフの子こであるコレの子こシャルムおよびその氏族しぞくの兄弟きょうだいたちなどのコラびとは幕屋まくやのもろもろの門もんを守まもる務つとめをつかさどった。その先祖せんぞたちは主しゅの営えいをつかさどり、その入口いりぐちを守まもる者ものであった。
9:20 エレアザルの子こピネハスが、むかし彼かれらのつかさであった。主しゅは彼かれとともにおられた。
9:21 メシレミヤの子こゼカリヤは会見かいけんの幕屋まくやの門もんを守まもる者ものであった。
9:22 これらは皆みな選えらばれて門もんを守まもる者もので、合あわせて二百十二人にんあった。彼かれらはその村々むらむらで系図けいずによって数かぞえられた者もので、ダビデと先見者せんけんしゃサムエルが彼かれらを職しょくに任にんじたのである。
9:23 こうして彼かれらとその子孫しそんは監守かんしゅ人にんとして、主しゅの家いえである幕屋まくやの家いえの門もんをつかさどった。
9:24 門もんを守まもる者ものは東西とうざい南北なんぼくの四方しほうにいた。
9:25 またその村々むらむらにいる兄弟きょうだいたちは七日なぬかごとに代かわり、来きて彼かれらを助たすけた。
9:26 門もんを守まもる者ものの長ちょうである四人にんのレビびとは神かみの家いえのもろもろの室しつと宝たからとをつかさどった。
9:27 彼かれらは神かみの家いえを守まもる身みであるから、そのまわりに宿やどった。そして朝あさごとにこれを開ひらくことをした。
9:28 そのうちに務つとめの器うつわをつかさどる者ものがあった。彼かれらはその数かずを調しらべて携たずさえ入はいり、またその数かずを調しらべて携たずさえ出だした。
9:29 またそのほかの品ひん、すべての聖せいなる器うつわおよび麦粉むぎこ、ぶどう酒しゅ、油あぶら、乳香にゅうこう、香料こうりょうをつかさどる者ものがあった。
9:30 また祭司さいしのともがらのうちに香料こうりょうを混まぜる者ものがあった。
9:31 コラびとシャルムの長子ちょうしでレビびとのひとりであるマタテヤはせんべいを造つくる勤つとめをつかさどった。
9:32 またコハテびとの子孫しそんであるその兄弟きょうだいたちのうちに供そなえのパンをつかさどって、安息日あんそくにちごとにこれを整ととのえる者ものどもがあった。
9:33 レビびとの氏族しぞくの長ちょうであるこれらの者ものは歌うたうたう者ものであって、宮みやのもろもろの室しつに住すみ、ほかの務つとめはしなかった。彼かれらは日夜にちや自分じぶんの務つとめに従したがったからである。
9:34 これらはレビびとの歴代れきだいの氏族しぞくの長ちょうであって、かしらたる人々ひとびとであった。彼かれらはエルサレムに住すんだ。
9:35 ギベオンの父ちちエヒエルはギベオンに住すんでいた。その妻つまの名なはマアカといった。
9:36 彼かれの長子ちょうしはアブドン、次つぎはツル、キシ、バアル、ネル、ナダブ、
9:37 ゲドル、アヒオ、ゼカリヤ、ミクロテである。
9:38 ミクロテはシメアムを生うんだ。彼かれらもその兄弟きょうだいたちとともにエルサレムに住すんで、その兄弟きょうだいたちと向むかいあっていた。
9:39 ネルはキシを生うみ、キシはサウルを生うみ、サウルはヨナタン、マルキシュア、アビナダブ、エシバアルを生うんだ。
9:40 ヨナタンの子こはメリバアルで、メリバアルはミカを生うんだ。
9:41 ミカの子こらはピトン、メレク、タレアおよびアハズである。
9:42 アハズはヤラを生うみ、ヤラはアレメテ、アズマウテおよびジムリを生うみ、ジムリはモザを生うみ、
9:43 モザはビネアを生うんだ。ビネアの子こはレパヤ、その子こはエレアサ、その子こはアゼルである。
9:44 アゼルに六人にんの男おとこの子こがあった。その名なはアズリカム、ボケル、イシマエル、シャリヤ、オバデヤ、ハナン。これらはみなアゼルの子こらであった。
第10章 10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。 10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。 10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。 第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
10:1 さてペリシテびとはイスラエルと戦たたかったが、イスラエルの人々ひとびとがペリシテびとの前まえから逃にげ、ギルボア山やまで殺ころされて倒たおれたので、
10:2 ペリシテびとはサウルとその子こたちのあとを追おい、サウルの子こヨナタン、アビナダブおよびマルキシュアを殺ころした。
10:3 戦たたかいは激はげしくサウルにおし迫せまり、射手いての者ものどもがついにサウルを見みつけたので、彼かれは射手ての者ものどもに傷きずを負おわされた。
10:4 そこでサウルはその武器ぶきを執とる者ものに言いった、「つるぎを抜ぬき、それをもってわたしを刺させ。さもないと、これらの割礼かつれいなき者ものが来きて、わたしをはずかしめるであろう」。しかしその武器ぶきを執とる者ものがいたく恐おそれて聞ききいれなかったので、サウルはつるぎをとってその上うえに伏ふした。
10:5 武器ぶきを執とる者ものはサウルの死しんだのを見みて、自分じぶんもまたつるぎの上うえに伏ふして死しんだ。
10:6 こうしてサウルと三人にんの子こらおよびその家族かぞくは皆みなともに死しんだ。
10:7 谷たににいたイスラエルの人々ひとびとは皆みな彼かれらの逃にげるのを見み、またサウルとその子こらの死しんだのを見みて、町々まちまちをすてて逃にげたので、ペリシテびとが来きてそのうちに住すんだ。
10:8 あくる日ひペリシテびとは殺ころされた者ものから、はぎ取とるために来きて、サウルとその子こらのギルボア山やまに倒たおれているのを見み、
10:9 サウルをはいでその首くびと、よろいかぶとを取とり、ペリシテびとの国くにの四方しほうに人ひとをつかわして、この良よき知しらせをその偶像ぐうぞうと民たみに告つげさせた。
10:10 そしてサウルのよろいかぶとを彼かれらの神かみの家いえに置おき、首くびをダゴンの神殿しんでんにくぎづけにした。
10:11 しかしヤベシ・ギレアデの人々ひとびとは皆みなペリシテびとがサウルにしたことを聞きいたので、
10:12 勇士ゆうしたちが皆みな立たち上あがり、サウルのからだとその子こらのからだをとって、これをヤベシに持もって来きて、ヤベシのかしの木きの下したにその骨ほねを葬ほうむり、七日なぬかの間あいだ、断食だんじきした。
10:13 こうしてサウルは主しゅにむかって犯おかした罪つみのために死しんだ。すなわち彼かれは主しゅの言葉ことばを守まもらず、また口寄くちよせに問とうことをして、
10:14 主しゅに問とうことをしなかった。それで主しゅは彼かれを殺ころし、その国くにを移うつしてエッサイの子こダビデに与あたえられた。
第11章 11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。 11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。 11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。 11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。 11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。 11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。 11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。 11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。 第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
11:1 ここにイスラエルの人ひとは皆みなヘブロンにいるダビデのもとに集あつまって来きて言いった、「われわれは、あなたの骨肉こつにくです。
11:2 先さきにサウルが王おうであった時ときにも、あなたはイスラエルを率ひきいて出入でいりされました。そしてあなたの神かみ、主しゅはあなたに『あなたはわが民たみイスラエルを牧ぼくする者ものとなり、わが民たみイスラエルの君きみとなるであろう』と言いわれました」。
11:3 このようにイスラエルの長老ちょうろうが皆みなヘブロンにいる王おうのもとに来きたので、ダビデはヘブロンで主しゅの前まえに彼かれらと契約けいやくを結むすんだ。そして彼かれらは、サムエルによって語かたられた主しゅの言葉ことばに従したがってダビデに油あぶらを注そそぎ、イスラエルの王おうとした。
11:4 ダビデとすべてのイスラエルはエルサレムへ行いった。エルサレムはすなわちエブスであって、そこにはその地ちの住民じゅうみんであるエブスびとがいた。
11:5 エブスの住民じゅうみんはダビデに言いった、「あなたはここにはいってはならない」。しかし、ダビデはシオンの要害ようがいを取とった。これがすなわちダビデの町まちである。
11:6 この時ときダビデは言いった、「だれでも第だい一にエブスびとを撃うつ者ものを、かしらとし、将しょうとする」。ゼルヤの子こヨアブが第だい一にのぼっていったので、かしらとなった。
11:7 そしてダビデがその要害ようがいに住すんだので人々ひとびとはこれをダビデの町まちと名なづけた。
11:8 ダビデはまたその町まちの周囲しゅういすなわちミロから四方しほうに石いしがきを築きずき、ヨアブは町まちのほかの部分ぶぶんを繕つくろった。
11:9 こうしてダビデはますます大おおいなる者ものとなった。万軍ばんぐんの主しゅが彼かれとともにおられたからである。
11:10 ダビデの勇士ゆうしのおもなものは次つぎのとおりである。彼かれらはイスラエルのすべての人ひととともにダビデに力ちからをそえて国くにを得えさせ、主しゅがイスラエルについて言いわれた言葉ことばにしたがって、彼かれを王おうとした人々ひとびとである。
11:11 ダビデの勇士ゆうしの数かずは次つぎのとおりである。すなわち三人にんの長ちょうであるハクモニびとの子こヤショベアム、彼かれはやりをふるって三百人にんに向むかい、一度どにこれを殺ころした者ものである。
11:12 彼かれの次つぎはアホアびとドドの子こエレアザルで、三勇士ゆうしのひとりである。
11:13 彼かれはダビデとともにパスダミムにいたが、ペリシテびとがそこに集あつまって来きて戦たたかった。そこに一面いちめんに大麦おおむぎのはえた地所じしょがあった。民たみはペリシテびとの前まえから逃にげた。
11:14 しかし彼かれは地所じしょの中なかに立たってこれを防ふせぎ、ペリシテびとを殺ころした。そして主しゅは大おおいなる勝利しょうりを与あたえて彼かれらを救すくわれた。
11:15 三十人にんの長ちょうたちのうちの三人にんは下くだっていってアドラムのほらあなの岩いわの所ところにいるダビデのもとへ行いった。時ときにペリシテびとの軍勢ぐんぜいはレパイムの谷たにに陣じんを取とっていた。
11:16 その時ときダビデは要害ようがいにおり、ペリシテびとの先陣せんじんはベツレヘムにあったが、
11:17 ダビデはせつに望のぞんで、「だれかベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをわたしに飲のませてくれるとよいのだが」と言いった。
11:18 そこでその三人にんはペリシテびとの陣じんを突つき通とおって、ベツレヘムの門もんのかたわらにある井戸いどの水みずをくみ取とって、ダビデのもとに携たずさえて来きた。しかしダビデはそれを飲のもうとはせず、それを主しゅの前まえに注そそいで、
11:19 言いった、「わが神かみよ、わたしは断だんじてこれをいたしません。命いのちをかけて行いったこの人ひとたちの血ちをどうしてわたしは飲のむことができましょう。彼かれらは命いのちをかけてこの水みずをとって来きたのです」。それゆえ、ダビデはこの水みずを飲のもうとはしなかった。三勇士ゆうしはこのことをおこなった。
11:20 ヨアブの兄弟きょうだいアビシャイは三十人にんの長ちょうであった。彼かれはやりをふるって三百人にんに立たち向むかい、これを殺ころして三人にんのほかに名なを得えた。
11:21 彼かれは三十人にんのうち、最もっとも尊たっとばれた者もので、彼かれらのかしらとなった。しかし、かの三人にんには及およばなかった。
11:22 エホヤダの子こベナヤは、カブジエル出身しゅっしんの勇士ゆうしであって、多おおくのてがらを立たてた。彼かれはモアブのアリエルのふたりの子こを撃うち殺ころした。彼かれはまた雪ゆきの日ひに下くだっていって、穴あなの中なかでししを撃うち殺ころした。
11:23 彼かれはまた身みのたけ五キュビトばかりのエジプトびとを撃うち殺ころした。そのエジプトびとは手てに機はたの巻棒まきぼうほどのやりを持もっていたが、ベナヤはつえをとって彼かれの所ところへ下くだって行いき、エジプトびとの手てから、やりをもぎとり、そのやりをもって彼かれを殺ころした。
11:24 エホヤダの子こベナヤは、これらの事ことを行いって三勇士ゆうしのほかに名なを得えた。
11:25 彼かれは三十人にんのうちに有名ゆうめいであったが、かの三人にんには及およばなかった。ダビデは彼かれを侍衛じえいの長ちょうとした。
11:26 軍団ぐんだんのうちの勇士ゆうしはヨアブの兄弟きょうだいアサヘル。ベツレヘム出身しゅっしんのドドの子こエルハナン。
11:27 ハロデ出身しゅっしんのシャンマ。ペロンびとヘレヅ。
11:28 テコア出身しゅっしんのイッケシの子こイラ。アナトテ出身しゅっしんのアビエゼル。
11:29 ホシャテびとシベカイ。アホアびとイライ。
11:30 ネトパ出身しゅっしんのマハライ。ネトパ出身しゅっしんのバアナの子こヘレデ。
11:31 ベニヤミンびとのギベアから出でたリバイの子こイタイ。ピラトンのベナヤ。
11:32 ガアシの谷たにのホライ。アルバテびとアビエル。
11:33 バハルム出身しゅっしんのアズマウテ。シャルボン出身しゅっしんのエリヤバ。
11:34 ギゾンびとハセム。ハラルびとシャゲの子こヨナタン。
11:35 ハラルびとサカルの子こアヒアム。ウルの子こエリパル。
11:36 メケラテびとヘペル。ペロンびとアヒヤ。
11:37 カルメル出身しゅっしんのヘズロ。エズバイの子こナアライ。
11:38 ナタンの兄弟きょうだいヨエル。ハグリの子こミブハル。
11:39 アンモンびとゼレク。ゼルヤの子こヨアブの武器ぶきを執とるもの、ベエロテ出身しゅっしんのナハライ。
11:40 イテルびとイラ。イテルびとガレブ。
11:41 ヘテびとウリヤ。アハライの子こザバデ。
11:42 ルベンびとシザの子こアデナ。彼かれはルベンびとの長ちょうであって、三十人にんを率ひきいた。
11:43 またマアカの子こハナン。ミテニびとヨシャパテ。
11:44 アシテラテびとウジヤ。アロエルびとホタムの子こらシャマとエイエル。
11:45 テジびとシムリの子こエデアエルおよびその兄弟きょうだいヨハ。
11:46 マハブびとエリエル。エルナアムの子こらエリバイおよびヨシャビヤ。モアブびとイテマ。
11:47 エリエル、オベデおよびメゾバびとヤシエルである。
第12章 12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。 12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。 12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、 「ダビデよ、われわれはあなたのもの。エッサイの子こよ、われわれはあなたと共ともにある。平安へいあんあれ、あなたに平安へいあんあれ。あなたを助たすける者ものに平安へいあんあれ。あなたの神かみがあなたを助たすけられる」。そこでダビデは彼かれらを受うけいれて部隊ぶたいの長ちょうとした。 12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。 12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。 12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。 第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
12:1 ダビデがキシの子こサウルにしりぞけられて、なおチクラグにいた時とき、次つぎの人々ひとびとが彼かれのもとに来きた。彼かれらはダビデを助たすけて戦たたかった勇士ゆうしたちのうちにあり、
12:2 弓ゆみをよくする者もの、左右さゆういずれの手てをもってもよく矢やを射い、石いしを投なげる者もので、ともにベニヤミンびとで、サウルの同族どうぞくである。
12:3 そのかしらはアヒエゼル、次つぎはヨアシで、ともにギベア出身しゅっしんのシマアの子こたちである。またエジエルとペレテで、ともにアズマウテの子こたちである。またベラカおよびアナトテ出身しゅっしんのエヒウ。
12:4 またギベオン出身しゅっしんのイシマヤ、彼かれは三十人にんのうちの勇士ゆうしで、その三十人にんの長ちょうである。またエレミヤ、ヤハジエル、ヨハナン、ゲデラ出身しゅっしんのヨザバデ、
12:5 エルザイ、エリモテ、ベアリヤ、シマリヤ、ハリフびとシパテヤ、
12:6 エルカナ、イシア、アザリエル、ヨエゼル、ヤショベアムで、これらはコラびとである。
12:7 またゲドルのエロハムの子こたちであるヨエラおよびゼバデヤである。
12:8 ガドびとのうちから荒野あらのの要害ようがいに来きて、ダビデについた者ものは皆みな勇士ゆうしで、よく戦たたかう軍人ぐんじん、よく盾たてとやりをつかう者もの、その顔かおはししの顔かおのようで、その速はやいことは山やまにいるしかのようであった。
12:9 彼かれらのかしらはエゼル、次つぎはオバデヤ、第だい三はエリアブ、
12:10 第だい四はミシマンナ、第だい五はエレミヤ、
12:11 第だい六はアッタイ、第だい七はエリエル、
12:12 第だい八はヨナハン、第だい九はエルザバデ、
12:13 第だい十はエレミヤ、第だい十一はマクバナイである。
12:14 これらはガドの子孫しそんで軍勢ぐんぜいの長ちょうたる者もの、その最もっとも小ちいさい者ものでも百人にんに当あたり、その最もっとも大おおいなる者ものは千人にんに当あたった。
12:15 正月しょうがつ、ヨルダンがその全ぜん岸きしにあふれたとき、彼かれらはこれを渡わたって、谷々たにだににいる者ものをことごとく東ひがしに西にしに逃にげ走はしらせた。
12:16 ベニヤミンとユダの子孫しそんのうちの人々ひとびとが要害ようがいに来きて、ダビデについた。
12:17 ダビデは出でて彼かれらを迎むかえて言いった、「あなたがたが好意こういをもって、わたしを助たすけるために来きたのならば、わたしの心こころもあなたがたと、ひとつになりましょう。しかし、わたしの手てになんの悪事あくじもないのに、もしあなたがたが、わたしを欺あざむいて、敵てきに渡わたすためであるならば、われわれの先祖せんぞの神かみがどうぞみそなわして、あなたがたを責せめられますように」。
12:18 時ときに霊れいが三十人にんの長ちょうアマサイに臨のぞみ、アマサイは言いった、
12:19 さきにダビデがペリシテびとと共ともにサウルと戦たたかおうと攻せめて来きたとき、マナセびと数人すうにんがダビデについた。(ただしダビデはついにペリシテびとを助たすけなかった。それはペリシテびとの君きみたちが相あいはかって、「彼かれはわれわれの首くびをとって、その主君しゅくんサウルのもとに帰かえるであろう」と言いって、彼かれを去さらせたからである。)
12:20 ダビデがチクラグへ行いったとき、マナセびとアデナ、ヨザバデ、エデアエル、ミカエル、ヨザバデ、エリウ、ヂルタイが彼かれについた。皆みなマナセびとの千人にんの長ちょうであった。
12:21 彼かれらはダビデを助たすけて敵てき軍ぐんに当あたった。彼かれらは皆みな大だい勇士ゆうしで軍勢ぐんぜいの長ちょうであった。
12:22 ダビデを助たすける者ものが日ひに日ひに加くわわって、ついに大軍たいぐんとなり、神かみの軍勢ぐんぜいのようになった。
12:23 主しゅの言葉ことばに従したがい、サウルの国くにをダビデに与あたえようとして、ヘブロンにいるダビデのもとに来きた武装ぶそうした軍隊ぐんたいの数かずは、次つぎのとおりである。
12:24 ユダの子孫しそんで盾たてとやりをとり、武装ぶそうした者もの六千八百人にん、
12:25 シメオンの子孫しそんで、よく戦たたかう勇士ゆうし七千百人にん、
12:26 レビの子孫しそんからは四千六百人にん。
12:27 エホヤダはアロンの家いえのつかさで、彼かれに属ぞくする者ものは三千七百人にん。
12:28 ザドクは年ねん若わかい勇士ゆうしで、彼かれの氏族しぞくから出でた将軍しょうぐんは二十二人にん。
12:29 サウルの同族どうぞく、ベニヤミンの子孫しそんからは三千人にん、ベニヤミンびとの多おおくはなおサウルの家いえに忠義ちゅうぎをつくしていた。
12:30 エフライムの子孫しそんからは二万八百人にん、皆みな勇士ゆうしで、その氏族しぞくの名なある人々ひとびとであった。
12:31 マナセの半はん部族ぶぞくからは一万八千人にん、皆みなダビデを王おうに立たてようとして上のぼって来きて、名なをつらねた者ものである。
12:32 イッサカルの子孫しそんからはよく時勢じせいに通つうじ、イスラエルのなすべきことをわきまえた人々ひとびとが来きた。その長ちょうたる者ものが二百人にんあって、その兄弟きょうだいたちは皆みなその指揮しきに従したがった。
12:33 ゼブルンからは五万人にん、皆みな訓練くんれんを経へた軍隊ぐんたいで、もろもろの武具ぶぐで身みをよろい、一心いっしんにダビデを助たすけた者ものである。
12:34 ナフタリからは将しょうたる者もの一千人にんおよび盾たてとやりをとってこれに従したがう者もの三万七千人にん。
12:35 ダンびとからは武装ぶそうした者もの二万八千六百人にん。
12:36 アセルからは戦たたかいの備そなえをした熟練じゅくれんの者もの四万人にん。
12:37 またヨルダンのかなたルベンびと、ガドびと、マナセの半はん部族ぶぞくからはもろもろの武具ぶぐで身みをよろった者もの十二万人にんであった。
12:38 すべてこれらの戦たたかいの備そなえをしたいくさびとらは真心まごころをもってヘブロンに来きて、ダビデを全ぜんイスラエルの王おうにしようとした。このほかのイスラエルびともまた、心こころをひとつにしてダビデを王おうにしようとした。
12:39 彼かれらはヘブロンにダビデとともに三日かいて、食くい飲のみした。その兄弟きょうだいたちは彼かれらのために備そなえをしたからである。
12:40 また彼かれらに近ちかい人々ひとびとはイッサカル、ゼブルン、ナフタリなどの遠とおい所ところの者ものまで、ろば、らくだ、騾馬らば、牛うしなどに食物しょくもつを負おわせて来きた。すなわち麦粉むぎこの食物しょくもつ、干ひいちじく、干ほしぶどう、ぶどう酒しゅ、油あぶら、牛うし、羊ひつじなどを多おおく携たずさえて来きた。これはイスラエルに喜よろこびがあったからである。
第13章 13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。 13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。 13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。 第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
13:1 ここにダビデは千人にんの長ちょう、百人にんの長ちょうなどの諸しょ将しょうと相あいはかり、
13:2 そしてダビデはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに言いった、「もし、このことをあなたがたがよしとし、われわれの神かみ、主しゅがこれを許ゆるされるならば、われわれは、イスラエルの各地かくちに残のこっているわれわれの兄弟きょうだいならびに、放牧ほうぼく地ちの付ついている町々まちまちにいる祭司さいしとレビびとに、使つかいをつかわし、われわれの所ところに呼よび集あつめましょう。
13:3 また神かみの箱はこをわれわれの所ところに移うつしましょう。われわれはサウルの世よにはこれをおろそかにしたからです」。
13:4 会衆かいしゅうは一同いちどう「そうしましょう」と言いった。このことがすべての民たみの目めに正ただしかったからである。
13:5 そこでダビデはキリアテ・ヤリムから神かみの箱はこを運はこんでくるため、エジプトのシホルからハマテの入口いりぐちまでのイスラエルをことごとく呼よび集あつめた。
13:6 そしてダビデとすべてのイスラエルはバアラすなわちユダのキリアテ・ヤリムに上のぼり、ケルビムの上うえに座ざしておられる主しゅの名なをもって呼よばれている神かみの箱はこをそこからかき上のぼろうと、
13:7 神かみの箱はこを新あたらしい車くるまにのせて、アビナダブの家いえからひきだし、ウザとアヒヨがその車くるまを御ぎょした。
13:8 ダビデおよびすべてのイスラエルは歌うたと琴ことと立琴たてごとと、手て鼓つづみと、シンバルと、ラッパをもって、力ちからをきわめて神かみの前まえに踊おどった。
13:9 彼かれらがキドンの打うち場ばに来きた時とき、ウザは手てを伸のべて箱はこを押おさえた。牛うしがつまずいたからである。
13:10 ウザが手てを箱はこにつけたことによって、主しゅは彼かれに向むかって怒いかりを発はっし、彼かれを撃うたれたので、彼かれはその所ところで神かみの前まえに死しんだ。
13:11 主しゅがウザを撃うたれたので、ダビデは怒いかった。その所ところは今日こんにちまでペレヅ・ウザと呼よばれている。
13:12 その日ひダビデは神かみを恐おそれて言いった、「どうして神かみの箱はこを、わたしの所ところへかいて行いけようか」。
13:13 それでダビデはその箱はこを自分じぶんの所ところダビデの町まちへは移うつさず、これを転てんじてガテびとオベデ・エドムの家いえに運はこばせた。
13:14 神かみの箱はこは三か月げつの間あいだ、オベデ・エドムの家いえに、その家族かぞくとともにとどまった。主しゅはオベデ・エドムの家族かぞくとそのすべての持もち物ものを祝福しゅくふくされた。
第14章 14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。 14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。 14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。 14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。 第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
14:1 ツロの王おうヒラムはダビデに使者ししゃをつかわし、彼かれのために家いえを建たてさせようと香柏こうはくおよび石工いしくと木工もっこうを送おくった。
14:2 ダビデは主しゅが自分じぶんを堅かたく立たててイスラエルの王おうとされたことと、その民たみイスラエルのために彼かれの国くにを大おおいに興おこされたことを悟さとった。
14:3 ダビデはエルサレムでまた妻つまたちをめとった。そしてダビデにまたむすこ、娘むすめが生うまれた。
14:4 彼かれがエルサレムで得えた子こたちの名なは次つぎのとおりである。すなわちシャンマ、ショバブ、、ナタン、ソロモン、
14:5 イブハル、エリシュア、エルペレテ、
14:6 ノガ、ネペグ、ヤピア、
14:7 エリシャマ、ベエリアダ、エリペレテである。
14:8 さてペリシテびとはダビデが油あぶらを注そそがれて全ぜんイスラエルの王おうになったことを聞きいたので、ペリシテびとはみな上のぼってきてダビデを捜さがした。ダビデはこれを聞きいてこれに当あたろうと出でていったが、
14:9 ペリシテびとはすでに来きて、レパイムの谷たにを侵おかした。
14:10 ダビデは神かみに問とうて言いった、「ペリシテびとに向むかって上のぼるべきでしょうか。あなたは彼かれらをわたしの手てにわたされるでしょうか」。主しゅはダビデに言いわれた、「上のぼりなさい。わたしは彼かれらをあなたの手てにわたそう」。
14:11 そこで彼かれはバアル・ペラジムへ上のぼっていった。その所ところでダビデは彼かれらを打うち敗はいり、そして言いった、「神かみは破やぶり出でる水みずのように、わたしの手てで敵てきを破やぶられた」。それゆえ、その所ところの名なはバアル・ペラジムと呼よばれている。
14:12 彼かれらが自分じぶんたちの神かみをそこに残のこして退しりぞいたので、ダビデは命めいじてこれを火ひで焼やかせた。
14:13 ペリシテびとは再ふたたび谷たにを侵おかした。
14:14 ダビデが再ふたたび神かみに問とうたので神かみは言いわれた、「あなたは彼かれらを追おって上のぼってはならない。遠回とおまわりしてバルサムの木きの前まえから彼かれらを襲おそいなさい。
14:15 バルサムの木きの上うえに行進こうしんの音おとが聞きこえたならば、あなたは行いって戦たたかいなさい。神かみがあなたの前まえに出でてペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うたれるからです」。
14:16 ダビデは神かみが命めいじられたようにして、ペリシテびとの軍勢ぐんぜいを撃うち破やぶり、ギベオンからゲゼルに及およんだ。
14:17 そこでダビデの名なはすべての国々くにぐにに聞きこえわたり、主しゅはすべての国くにびとに彼かれを恐おそれさせられた。
第15章 15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。 15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。 15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。 15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。
15:1 ダビデはダビデの町まちのうちに自分じぶんのために家いえを建たて、また神かみの箱はこのために所ところを備そなえ、これがために幕屋まくやを張はった。
15:2 ダビデは言いった、「神かみの箱はこをかくべき者ものはただレビびとのみである。主しゅが主しゅの箱はこをかかせ、また主しゅに長ながく仕つかえさせるために彼かれらを選えらばれたからである」。
15:3 ダビデは主しゅの箱はこをこれがために備そなえた所ところにかき上のぼるため、イスラエルをことごとくエルサレムに集あつめた。
15:4 ダビデはまたアロンの子孫しそんとレビびとを集あつめた。
15:5 すなわち、コハテの子孫しそんのうちからはウリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百二十人にん、
15:6 メラリの子孫しそんのうちからはアサヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百二十人にん、
15:7 ゲルショムの子孫しそんのうちからはヨエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百三十人にん、
15:8 エリザパンの子孫しそんのうちからはシマヤを長ちょうとしてその兄弟きょうだい二百人にん、
15:9 ヘブロンの子孫しそんのうちからはエリエルを長ちょうとしてその兄弟きょうだい八十人にん、
15:10 ウジエルの子孫しそんのうちからはアミナダブを長ちょうとしてその兄弟きょうだい百十二人にんである。
15:11 ダビデは祭司さいしザドクとアビヤタル、およびレビびとウリエル、アサヤ、ヨエル、シマヤ、エリエル、アミナダブを召めし、
15:12 彼かれらに言いった、「あなたがたはレビびとの氏族しぞくの長ちょうである。あなたがたとあなたがたの兄弟きょうだいはともに身みを清きよめ、イスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをわたしがそのために備そなえた所ところにかき上のぼりなさい。
15:13 さきにこれをかいた者ものがあなたがたでなかったので、われわれの神かみ、主しゅはわれわれを撃うたれました。これはわれわれがその定さだめにしたがってそれを扱あつかわなかったからです」。
15:14 そこで祭司さいしたちとレビびとたちはイスラエルの神かみ、主しゅの箱はこをかき上のぼるために身みを清きよめ、
15:15 レビびとたちはモーセが主しゅの言葉ことばにしたがって命めいじたように、神かみの箱はこをさおをもって肩かたにになった。
15:16 ダビデはまたレビびとの長ちょうたちに、その兄弟きょうだいたちを選えらんで歌うたうたう者ものとなし、立琴たてごとと琴こととシンバルなどの楽器がっきを打うちはやし、喜よろこびの声こえをあげることを命めいじた。
15:17 そこでレビびとはヨエルの子こヘマンと、その兄弟きょうだいベレキヤの子こアサフおよびメラリの子孫しそんである彼かれらの兄弟きょうだいクシャヤの子こエタンを選えらんだ。
15:18 またこれに次つぐその兄弟きょうだいたちがこれと共ともにいた。すなわちゼカリヤ、ヤジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、ベナヤ、マアセヤ、マッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤおよび門もんを守まもる者ものオベデ・エドムとエイエル。
15:19 歌うたうたう者ものヘマン、アサフおよびエタンは青銅せいどうのシンバルを打うちはやす者ものであった。
15:20 ゼカリヤ、アジエル、セミラモテ、エイエル、ウンニ、エリアブ、マアセヤ、ベナヤはアラモテにしたがって立琴たてごとを奏そうする者ものであった。
15:21 しかしマッタテヤ、エリペレホ、ミクネヤ、オベデ・エドム、エイエル、アザジヤはセミニテにしたがって琴ことをもって指揮しきする者ものであった。
15:22 ケナニヤはレビびとの楽長がくちょうで、音楽おんがくに通つうじていたので、これを指揮しきした。
15:23 ベレキヤとエルカナは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。
15:24 祭司さいしシバニヤ、ヨシャパテ、ネタネル、アマサイ、ゼカリヤ、ベナヤ、エリエゼルらは神かみの箱はこの前まえでラッパを吹ふき、オベデ・エドムとエヒアは箱はこのために門もんを守まもる者ものであった。
15:25 ダビデとイスラエルの長老ちょうろうたちおよび千人にんの長ちょうたちは行いって、オベデ・エドムの家いえから主しゅの契約けいやくの箱はこを喜よろこび勇いさんでかき上のぼった。
15:26 神かみが主しゅの契約けいやくの箱はこをかくレビびとを助たすけられたので、彼かれらは雄牛おうし七頭とう、雄羊おひつじ七頭とうをささげた。
15:27 ダビデは亜麻あま布ぬのの衣服いふくを着きていた。箱はこをかくすべてのレビびとは、歌うたうたう者もの、音楽おんがくをつかさどるケナニヤも同様どうようである。ダビデはまた亜麻あま布ぬののエポデを着きていた。
15:28 こうしてイスラエルは皆みな、声こえをあげ、角笛つのぶえを吹ふきならし、ラッパと、シンバルと、立琴たてごとと琴ことをもって打うちはやして主しゅの契約けいやくの箱はこをかき上のぼった。
15:29 主しゅの契約けいやくの箱はこがダビデの町まちにはいったとき、サウルの娘むすめミカルが窓まどからながめ、ダビデ王おうの舞まい踊おどるのを見みて、心こころのうちに彼かれをいやしめた。