口語訳聖書(振り仮名付き)
章: 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
ヨシュア記き
第13章 Js-Audio
13:1 さてヨシュアは年としが進すすんで老おいたが、主しゅは彼かれに言いわれた、「あなたは年としが進すすんで老おいたが、取とるべき地ちは、なお多おおく残のこっている。
13:2 その残のこっている地ちは、次つぎのとおりである。ペリシテびとの全ぜん地域ちいき、ゲシュルびとの全土ぜんど、
13:3 エジプトの東ひがしのシホルから北きたにのびて、カナンびとに属ぞくするといわれるエクロンの境さかいまでの地ち、ペリシテびとの五人にんの君きみたちの地ち、すなわち、ガザ、アシドド、アシケロン、ガテ、およびエクロン。
13:4 南みなみのアビびとの地ち、カナンびとの全ぜん地ち、シドンびとに属ぞくするメアラからアモリびとの境さかいにあるアペクまでの部分ぶぶん。
13:5 またヘルモン山やまのふもとのバアルガデからハマテの入口いりぐちに至いたるゲバルびとの地ち、およびレバノンの東ひがしの全土ぜんど。
13:6 レバノンからミスレポテ・マイムまでの山地さんちのすべての民たみ、すなわちシドンびとの全土ぜんど。わたしはみずから彼かれらをイスラエルの人々ひとびとの前まえから追おい払はらうであろう。わたしが命めいじたように、あなたはその地ちをイスラエルに分わけ与あたえて、嗣し業ぎょうとさせなければならない。
13:7 すなわち、その地ちを九つの部族ぶぞくと、マナセの半はん部族ぶぞくとに分わけ与あたえて、嗣し業ぎょうとさせなければならない」。
13:8 マナセの他たの半はん部族ぶぞくと共ともに、ルベンびとと、ガドびととは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、その嗣し業ぎょうをモーセから受うけた。主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたのは、
13:9 アルノンの谷たにのほとりにあるアロエル、および谷たにの中なかにある町まちから、デボンとメデバの間あいだにある高原こうげんのすべての地ち。
13:10 ヘシボンで世よを治おさめた、アモリびとの王おうシホンのすべての町々まちまちを含ふくめて、アンモンの人々ひとびとの境さかいまでの地ち。
13:11 ギレアデと、ゲシュルびと、ならびにマアカびとの領地りょうち、ヘルモン山やまの全土ぜんど、サルカまでのバシャン全体ぜんたい。
13:12 アシタロテとエデレイで世よを治おさめたバシャンの王おうオグの全国ぜんこく。オグはレパイムの生いき残のこりであった。モーセはこれらを撃うって、追おい払はらった。
13:13 ただし、イスラエルの人々ひとびとは、ゲシュルびとと、マアカびとを追おい払はらわなかった。ゲシュルびとと、マアカびとは、今日こんにちまでイスラエルのうちに住すんでいる。
13:14 ただレビの部族ぶぞくには、ヨシュアはなんの嗣し業ぎょうをも与あたえなかった。イスラエルの神かみ、主しゅの火祭かさいが彼かれらの嗣し業ぎょうであるからである。主しゅがヨシュアに言いわれたとおりである。
13:15 モーセはルベンびとの部族ぶぞくに、その家族かぞくにしたがって嗣し業ぎょうを与あたえたが、
13:16 その領域りょういきはアルノンの谷たにのほとりにあるアロエル、および谷たにの中なかにある町まちからメデバのほとりのすべての高原こうげん、
13:17 ヘシボンおよびその高原こうげんのすべての町々まちまち、デボン、バモテ・バアル、ベテ・バアル・メオン、
13:18 ヤハヅ、ケデモテ、メパアテ、
13:19 キリアタイム、シブマ、谷たにの中なかの山やまにあるゼレテ・シャハル、
13:20 ベテペオル、ピスガの山腹さんぷく、ベテエシモテ、
13:21 すなわち高原こうげんのすべての町々まちまちと、ヘシボンで世よを治おさめたアモリびとの王おうシホンの全国ぜんこくに及およんだ。モーセはシホンを、ミデアンのつかさたちエビ、レケム、ツル、ホルおよびレバと共ともに撃うち殺ころした。これらはみなシホンの諸侯しょこうであって、その地ちに住すんでいた者ものである。
13:22 イスラエルの人々ひとびとはまたベオルの子こ、占うらない師しバラムをもつるぎにかけて、そのほかに殺ころした者ものどもと共ともに殺ころした。
13:23 ルベンびとの領域りょういきはヨルダンを境さかいとした。これはルベンびとが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと村々むらむらとを含ふくむ。
13:24 モーセはまたガドの部族ぶぞく、ガドの子孫しそんにも、その家族かぞくにしたがって、嗣し業ぎょうを与あたえたが、
13:25 その領域りょういきはヤゼル、ギレアデのすべての町々まちまち、アンモンびとの地ちの半なかばで、ラバの東ひがしのアロエルまでの地ち。
13:26 ヘシボンからラマテ・ミゾパまでの地ち、およびベトニム、マハナイムからデビルの境さかいまでの地ち。
13:27 谷たにの中なかではベテハラム、ベテニムラ、スコテ、およびザポンなど、ヘシボンの王おうシホンの国くにの残のこりの部分ぶぶん。ヨルダンを境さかいとして、ヨルダンの東側ひがしがわ、キンネレテの湖みずうみの南みなみの端はしまでの地ち。
13:28 これはガドびとが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと村々むらむらとを含ふくむ。
13:29 モーセはまたマナセの半はん部族ぶぞくにも、嗣し業ぎょうを与あたえたが、それはマナセの半はん部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって与あたえられたものである。
13:30 その領域りょういきはマハナイムからバシャンの全土ぜんどに及および、バシャンの王おうオグの全国ぜんこく、バシャンにあるヤイルのすべての町々まちまち、すなわちその六十の町まち。
13:31 またギレアデの半なかば、バシャンのオグの国くにの町まちであるアシタロテとエデレイ。これらはマナセの子こマキルの子孫しそんに与あたえられた。すなわちマキルの子孫しそんの半なかばが、その家族かぞくにしたがって、それを獲えた。
13:32 これらはヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしのモアブの平野へいやで、モーセが分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。
13:33 ただし、レビの部族ぶぞくには、モーセはなんの嗣し業ぎょうをも与あたえなかった。イスラエルの神かみ、主しゅがその嗣し業ぎょうだからである。主しゅがモーセに言いわれたとおりである。
第14章 14:1 イスラエルの人々ひとびとが、カナンの地ちで受うけた嗣し業ぎょうの地ちは、次つぎのとおりである。すなわち、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの人々ひとびとの部族ぶぞくの首長しゅちょうたちが、これを彼かれらに分わかち、14:2 主しゅがモーセによって命めいじられたように、くじによって、これを九つの部族ぶぞくと、半なかばの部族ぶぞくとに、嗣し業ぎょうとして与あたえた。14:3 これはヨルダンの向むこう側がわで、モーセがすでに他たの二つの部族ぶぞくと、半なかばの部族ぶぞくとに、嗣し業ぎょうを与あたえていたからである。ただしレビびとには、彼かれらの中なかで嗣し業ぎょうを与あたえず、14:4 ヨセフの子孫しそんが、マナセと、エフライムの二つの部族ぶぞくとなったからである。レビびとには土地とちの分わけ前まえを与あたえず、ただ、その住すむべき町々まちまちおよび、家畜かちくと持もち物ものとを置おくための放牧ほうぼく地ちを与あたえたばかりであった。14:5 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセに命めいじられたようにおこなって、その地ちを分わけた。 14:6 時ときに、ユダの人々ひとびとがギルガルのヨシュアの所ところにきて、ケニズびとエフンネの子こカレブが、ヨシュアに言いった、「主しゅがカデシ・バルネアで、あなたとわたしとについて、神かみの人ひとモーセに言いわれたことを、あなたはごぞんじです。14:7 主しゅのしもべモーセが、この地ちを探さぐるために、わたしをカデシ・バルネアからつかわした時とき、わたしは四十歳さいでした。そしてわたしは、自分じぶんの信しんずるところを復命ふくめいしました。14:8 しかし、共ともに上のぼって行いった兄弟きょうだいたちは、民たみの心こころをくじいてしまいましたが、わたしは全まったくわが神かみ、主しゅに従したがいました。14:9 その日ひモーセは誓ちかって、言いいました、『おまえの足あしで踏ふんだ地ちは、かならず長ながくおまえと子孫しそんとの嗣し業ぎょうとなるであろう。おまえが全まったくわが神かみ、主しゅに従したがったからである』。14:10 主しゅがこの言葉ことばをモーセに語かたられた時ときからこのかた、イスラエルが荒野あらのに歩あゆんだ四十五年ねんの間あいだ、主しゅは言いわれたように、わたしを生いきながらえさせてくださいました。わたしは今日こんにちすでに八十五歳さいですが、14:11 今いまもなお、モーセがわたしをつかわした日ひのように、健すこやかです。わたしの今いまの力ちからは、あの時ときの力ちからに劣おとらず、どんな働はたらきにも、戦たたかいにも堪こたえることができます。14:12 それで主しゅがあの日ひ語かたられたこの山地さんちを、どうか今いま、わたしにください。あの日ひあなたも聞きいたように、そこにはアナキびとがいて、その町々まちまちは大おおきく堅固けんごです。しかし、主しゅがわたしと共ともにおられて、わたしはついには、主しゅが言いわれたように、彼かれらを追おい払はらうことができるでしょう」。 14:13 そこでヨシュアはエフンネの子こカレブを祝福しゅくふくし、ヘブロンを彼かれに与あたえて嗣し業ぎょうとさせた。14:14 こうしてヘブロンは、ケニズびとエフンネの子こカレブの嗣し業ぎょうとなって、今日こんにちに至いたっている。彼かれが全まったくイスラエルの神かみ、主しゅに従したがったからである。14:15 ヘブロンの名なは、もとはキリアテ・アルバといった。アルバは、アナキびとのうちの、最もっとも大おおいなる人ひとであった。こうしてこの地ちに戦争せんそうはやんだ。 第15章 15:1 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって、くじで獲えた地ちは、南みなみの方ほうでは、エドムの境さかいに達たっし、南みなみのはてにあるチンの荒野あらのに及およんでいた。15:2 その南みなみの境さかいは、塩しおの海うみの南みなみの端はしの、入海いりうみから起おこり、15:3 アクラビムの坂さかの南みなみに出でてチンに進すすみ、カデシ・バルネアの南みなみから上のぼって、ヘヅロンに進すすみ、アダルに上のぼっていって、カルカに回まわり、15:4 アヅモンに進すすんで、エジプトの川かわに達たっし、その境さかいは海うみに至いたって尽つきる。これが彼かれらの南みなみの境さかいである。15:5 東ひがしの境さかいは塩しおの海うみであって、ヨルダンの川口かわぐちに達たっする。北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンの川口かわぐちの、入海いりうみから起おこり、15:6 上のぼってベテホグラに行いき、ベテアラバの北きたを過すぎ、上のぼってルベンびとボハンの石いしに達たっし、15:7 またアコルの谷たにからデビルに上のぼって、北きたにおもむき、川かわの南みなみにあるアドミムの坂さかに対たいするギルガルに向むかって進すすみ、エンシメシの水みずに達たっし、エンロゲルに至いたって尽つきる。15:8 またその境さかいはベンヒンノムの谷たにに沿そって、エブスびとの地ち、すなわちエルサレムの南みなみのわきに上のぼり、ヒンノムの谷たにの西にしにある山やまの頂いただきに上のぼる。これはレパイムの谷たにの北きたの果はてにあるものである。15:9 その境さかいは、この山やまの頂いただきからネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、その所ところからエフロン山やまの町々まちまちに及および、その境さかいは曲まがってバアラに達たっする。これは、すなわちキリアテ・ヤリムである。15:10 その境さかいは、バアラから西にしに回まわって、セイル山やまに及および、ヤリム山やま、すなわちケサロンの北きたのわきを経へて、ベテシメシに下くだり、テムナに進すすみ、15:11 エクロンの北きたの丘おかのわきに出でて、シッケロンに曲まがり、バアラ山やまに進すすみ、ヤブネルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。15:12 また西にしの境さかいは大海たいかいであって、海岸かいがんを境さかいとした。これがユダの人々ひとびとの、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの四方しほうの境さかいである。 15:13 ヨシュアは、主しゅに命めいじられたように、エフンネの子こカレブに、ユダの人々ひとびとのうちで、キリアテ・アルバ、すなわちヘブロンを与あたえて、その分ぶんとさせた。アルバはアナクの父ちちであった。15:14 カレブはその所ところから、アナクの子こ三人にんを追おい払はらった。すなわち、セシャイ、アヒマン、およびタルマイであって、アナクから出でたものである。15:15 そして彼かれはこの所ところからデビルに住すむ民たみの所ところに攻せめ上のぼった。デビルの名なは、もとはキリアテ・セペルといった。15:16 カレブは言いった、「キリアテ・セペルを撃うって、これを取とる者ものには、わたしの娘むすめアクサを妻つまとして与あたえるであろう」。15:17 ケナズの子こで、カレブの弟おとうとオテニエルがそれを取とったので、カレブは娘むすめアクサを、妻つまとして彼かれに与あたえた。15:18 彼女かのじょがとつぐ時とき、畑はたけを父ちちに求もとめるようにと、オテニエルに勧すすめられた。そして彼女かのじょが、ろばから降ふりたので、カレブは彼女かのじょに、何なにを望のぞむのかとたずねた。15:19 彼女かのじょは答こたえて言いった、「わたしに贈おくり物ものをください。あなたはネゲブの地ちに、わたしをやられるのですから、泉いずみをもください」。カレブは彼女かのじょに上うえの泉いずみと下したの泉いずみとを与あたえた。 15:20 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうは、次つぎのとおりである。15:21 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、南みなみでエドムの境さかいの方ほうにもっていた遠とおくの町々まちまちは、カブジエル、エデル、ヤグル、15:22 キナ、デモナ、アダダ、15:23 ケデシ、ハゾル、イテナン、15:24 ジフ、テレム、ベアロテ、15:25 ハゾル・ハダッタ、ケリオテ・ヘヅロンすなわちハゾル、15:26 アマム、シマ、モラダ、15:27 ハザルガダ、ヘシモン、ベテペレテ、15:28 ハザル・シュアル、ベエルシバ、ビジョテヤ、15:29 バアラ、イイム、エゼム、15:30 エルトラデ、ケシル、ホルマ、15:31 チクラグ、マデマンナ、サンサンナ、15:32 レバオテ、シルヒム、アイン、リンモン。これらの町まちは合あわせて二十九、ならびにそれに属ぞくする村々むらむら。 15:33 平地へいちでは、エシタオル、ゾラ、アシナ、15:34 ザノア、エンガンニム、タップア、エナム、15:35 ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、15:36 シャアライム、アデタイム、ゲデラ、ゲデロタイム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:37 ゼナン、ハダシャ、ミグダルガデ、15:38 デラン、ミヅパ、ヨクテル、15:39 ラキシ、ボヅカテ、エグロン、15:40 カボン、ラマム、キテリシ、15:41 ゲデロテ、ベテダゴン、ナアマ、マッケダ。すなわち十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:42 またリブナ、エテル、アシャン、15:43 イフタ、アシナ、ネジブ、15:44 ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:45 エクロンと、その町々まちまち、および村々むらむら。15:46 エクロンから海うみまで、すべてアシドドのほとりにある町々まちまち、およびそれに属ぞくする村々むらむら。 15:47 アシドドとその町々まちまちおよび村々むらむら。ガザとその町々まちまちおよび村々むらむら。エジプトの川かわと大海たいかいの海岸かいがんまでが、その境さかいであった。 15:48 山地さんちでは、シャミル、ヤッテル、ソコ、15:49 ダンナ、キリアテ・サンナすなわちデビル、15:50 アナブ、エシテモ、アニム、15:51 ゴセン、ホロン、ギロ。すなわち十一の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:52 アラブ、ドマ、エシャン、15:53 ヤニム、ベテタップア、アペカ、15:54 ホムタ、キリアテ・アルバすなわちヘブロン、ヂオル。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:55 マオン、カルメル、ジフ、ユッタ、15:56 エズレル、ヨクデアム、ザノア、15:57 カイン、ギベア、テムナ。すなわち十の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:58 ハルホル、ベテズル、ゲドル、15:59 マアラテ、ベテアノテ、エルテコン。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:60 キリアテ・バアルすなわちキリアテ・ヤリム、ラバ。これらの二つの町まちとそれに属ぞくする村々むらむら。 15:61 荒野あらのでは、ベテアラバ、ミデン、セカカ、15:62 ニブシャン、塩しおの町まち、エンゲデ。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:63 しかし、ユダの人々ひとびとは、エルサレムの住民じゅうみんエブスびとを追おい払はらうことができなかった。それでエブスびとは今日こんにちまで、ユダの人々ひとびとと共ともにエルサレムに住すんでいる。 第16章 16:1 ヨセフの子孫しそんが、くじによって獲えた地ちの境さかいは、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水みずの東ひがしから起たって、荒野あらのに延のび、エリコから山地さんちに上のぼっている荒野あらのを経へて、ベテルに至いたり、16:2 ベテルからルズにおもむき、アルキびとの領地りょうちであるアタロテに進すすみ、16:3 西にしに下くだってヤフレテびとの領地りょうちに達たっし、下したベテホロンの地域ちいきに及および、ゲゼルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。 16:4 こうしてヨセフの子孫しそんのマナセと、エフライムとは、その嗣し業ぎょうを受うけた。 16:5 エフライムの子孫しそんが、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの境さかいは、次つぎのとおりである。彼かれらの嗣し業ぎょうの東ひがしの境さかいは、アタロテ・アダルであって、上うえベテホロンに達たっし、16:6 その境さかいは、その所ところから海うみに及およぶ。北きたにはミクメタテがあり、東ひがしではその境さかいはタアナテシロで曲まがり、進すすんでヤノアの東ひがしに至いたり、16:7 ヤノアからアタロテとナアラに下くだり、エリコに達たっし、ヨルダンに至いたって尽つきる。16:8 タップアからその境さかいは西にしに進すすんで、カナの川かわに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。これはエフライムの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。16:9 このほかにマナセの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにも、エフライムの子孫しそんのために分わけ与あたえられた町々まちまちがあって、そのすべての町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらを獲えた。16:10 ただし、ゲゼルに住すむカナンびとを、追おい払はらわなかったので、カナンびとは今日こんにちまでエフライムの中なかに住すみ、奴隷どれいとなって追おい使つかわれている。 第17章 17:1 マナセの部族ぶぞくが、くじによって獲えた地ちは、次つぎのとおりである。マナセはヨセフの長子ちょうしであった。マナセの長子ちょうしで、ギレアデの父ちちであるマキルは、軍人ぐんじんであったので、ギレアデとバシャンを獲えた。17:2 マナセの部族ぶぞくの他たのものにも、その家族かぞくにしたがって、地ちを与あたえたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子こマナセの男おとこの子孫しそんであって、その家族かぞくにしたがって、あげたものである。 17:3 しかし、マナセの子こマキル、その子こギレアデ、その子こヘペル、その子こであったゼロペハデには、女おんなの子こだけで、男おとこの子こがなかった。女おんなの子こたちの名なは、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。17:4 彼女かのじょたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよび、つかさたちの前まえに進すすみ出でて、「わたしたちの兄弟きょうだいと同おなじように、わたしたちにも、嗣し業ぎょうを与あたえよと、主しゅはモーセに命めいじおきになりました」と言いったので、ヨシュアは主しゅの命いのちにしたがって、彼かれらの父ちちの兄弟きょうだいたちと同おなじように、彼女かのじょたちにも嗣し業ぎょうを与あたえた。17:5 こうしてマナセはヨルダンの向むこう側がわで、ギレアデとバシャンの地ちのほかに、なお十の部分ぶぶんを獲えた。17:6 マナセの娘むすめたちが、男おとこの子こらと共ともに、嗣し業ぎょうを獲えたからである。ギレアデの地ちは、そのほかのマナセの子孫しそんに分わけ与あたえられた。 17:7 マナセの獲えた地ちの境さかいは、アセルからシケムの東ひがしのミクメタテに及および、その境さかいは南みなみに延のびて、エンタップアの住民じゅうみんに達たっする。17:8 タップアの地ちはマナセに属ぞくしていたが、マナセの境さかいにあるタップアの町まちは、エフライムの子孫しそんに属ぞくしていた。17:9 またその境さかいはカナの川かわに下くだって、川かわの南みなみに至いたる。そこの町々まちまちはマナセの町々まちまちの中なかにあって、エフライムに属ぞくした。マナセの境さかいは、川かわの北きたに沿そって進すすみ、海うみに達たっして尽つきる。17:10 その川かわの南みなみの地ちは、エフライムに属ぞくし、北きたはマナセに属ぞくする。海うみがその境さかいとなる。マナセは北きたはアセルに接せっし、東ひがしはイッサカルに接せっする。17:11 マナセはまたイッサカルとアセルの中なかに、ベテシャンとその村々むらむら、イブレアムとその村々むらむら、ドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、エンドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、タアナクの住民じゅうみんとその村々むらむら、メギドの住民じゅうみんとその村々むらむらを獲えた。このうち第だい三のものは高地こうちである。17:12 しかし、マナセの子孫しそんは、これらの町々まちまちを取とることができなかったので、カナンびとは長ながくこの地ちに住すみ続つづけようとした。17:13 しかし、イスラエルの人々ひとびとが強つよくなるにしたがって、カナンびとを使役しえきするようになり、ことごとく追おい払はらうことはしなかった。 17:14 ヨセフの子孫しそんはヨシュアに言いった、「主しゅが今いままで、わたしを祝福しゅくふくされたので、わたしは数かずの多おおい民たみとなったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣し業ぎょうとして、ただ一つのくじ、一つの分ぶんだけを、くださったのですか」。17:15 ヨシュアは彼かれらに言いった、「もしあなたが数かずの多おおい民たみならば、林はやしに上のぼっていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地ちを自分じぶんで切きり開ひらくがよい。エフライムの山地さんちが、あなたがたには狭せまいのだから」。17:16 ヨセフの子孫しそんは答こたえた、「山地さんちはわたしどもに十分じゅうぶんではありません。かつまた平地へいちにおるカナンびとは、ベテシャンとその村々むらむらにおるものも、エズレルの谷たににおるものも、みな鉄てつの戦車せんしゃを持もっています」。17:17 ヨシュアはまたヨセフの家いえ、すなわちエフライムとマナセに言いった、「あなたは数かずの多おおい民たみで、大おおきな力ちからをもっています。それでただ一つのくじでは足たりません。17:18 山地さんちをもあなたのものとしなければなりません。それは林はやしではあるが、切きり開ひらいて、向むこうの端はしまで、自分じぶんのものとしなければなりません。カナンびとは鉄てつの戦車せんしゃがあって、強つよくはあるが、あなたはそれを追おい払はらうことができます」。 第18章 18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。 18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。 18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。 18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。 18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、18:23 アビム、パラ、オフラ、18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、18:27 レケム、イルピエル、タララ、18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。 第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
14:1 イスラエルの人々ひとびとが、カナンの地ちで受うけた嗣し業ぎょうの地ちは、次つぎのとおりである。すなわち、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの人々ひとびとの部族ぶぞくの首長しゅちょうたちが、これを彼かれらに分わかち、
14:2 主しゅがモーセによって命めいじられたように、くじによって、これを九つの部族ぶぞくと、半なかばの部族ぶぞくとに、嗣し業ぎょうとして与あたえた。
14:3 これはヨルダンの向むこう側がわで、モーセがすでに他たの二つの部族ぶぞくと、半なかばの部族ぶぞくとに、嗣し業ぎょうを与あたえていたからである。ただしレビびとには、彼かれらの中なかで嗣し業ぎょうを与あたえず、
14:4 ヨセフの子孫しそんが、マナセと、エフライムの二つの部族ぶぞくとなったからである。レビびとには土地とちの分わけ前まえを与あたえず、ただ、その住すむべき町々まちまちおよび、家畜かちくと持もち物ものとを置おくための放牧ほうぼく地ちを与あたえたばかりであった。
14:5 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセに命めいじられたようにおこなって、その地ちを分わけた。
14:6 時ときに、ユダの人々ひとびとがギルガルのヨシュアの所ところにきて、ケニズびとエフンネの子こカレブが、ヨシュアに言いった、「主しゅがカデシ・バルネアで、あなたとわたしとについて、神かみの人ひとモーセに言いわれたことを、あなたはごぞんじです。
14:7 主しゅのしもべモーセが、この地ちを探さぐるために、わたしをカデシ・バルネアからつかわした時とき、わたしは四十歳さいでした。そしてわたしは、自分じぶんの信しんずるところを復命ふくめいしました。
14:8 しかし、共ともに上のぼって行いった兄弟きょうだいたちは、民たみの心こころをくじいてしまいましたが、わたしは全まったくわが神かみ、主しゅに従したがいました。
14:9 その日ひモーセは誓ちかって、言いいました、『おまえの足あしで踏ふんだ地ちは、かならず長ながくおまえと子孫しそんとの嗣し業ぎょうとなるであろう。おまえが全まったくわが神かみ、主しゅに従したがったからである』。
14:10 主しゅがこの言葉ことばをモーセに語かたられた時ときからこのかた、イスラエルが荒野あらのに歩あゆんだ四十五年ねんの間あいだ、主しゅは言いわれたように、わたしを生いきながらえさせてくださいました。わたしは今日こんにちすでに八十五歳さいですが、
14:11 今いまもなお、モーセがわたしをつかわした日ひのように、健すこやかです。わたしの今いまの力ちからは、あの時ときの力ちからに劣おとらず、どんな働はたらきにも、戦たたかいにも堪こたえることができます。
14:12 それで主しゅがあの日ひ語かたられたこの山地さんちを、どうか今いま、わたしにください。あの日ひあなたも聞きいたように、そこにはアナキびとがいて、その町々まちまちは大おおきく堅固けんごです。しかし、主しゅがわたしと共ともにおられて、わたしはついには、主しゅが言いわれたように、彼かれらを追おい払はらうことができるでしょう」。
14:13 そこでヨシュアはエフンネの子こカレブを祝福しゅくふくし、ヘブロンを彼かれに与あたえて嗣し業ぎょうとさせた。
14:14 こうしてヘブロンは、ケニズびとエフンネの子こカレブの嗣し業ぎょうとなって、今日こんにちに至いたっている。彼かれが全まったくイスラエルの神かみ、主しゅに従したがったからである。
14:15 ヘブロンの名なは、もとはキリアテ・アルバといった。アルバは、アナキびとのうちの、最もっとも大おおいなる人ひとであった。こうしてこの地ちに戦争せんそうはやんだ。
第15章 15:1 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって、くじで獲えた地ちは、南みなみの方ほうでは、エドムの境さかいに達たっし、南みなみのはてにあるチンの荒野あらのに及およんでいた。15:2 その南みなみの境さかいは、塩しおの海うみの南みなみの端はしの、入海いりうみから起おこり、15:3 アクラビムの坂さかの南みなみに出でてチンに進すすみ、カデシ・バルネアの南みなみから上のぼって、ヘヅロンに進すすみ、アダルに上のぼっていって、カルカに回まわり、15:4 アヅモンに進すすんで、エジプトの川かわに達たっし、その境さかいは海うみに至いたって尽つきる。これが彼かれらの南みなみの境さかいである。15:5 東ひがしの境さかいは塩しおの海うみであって、ヨルダンの川口かわぐちに達たっする。北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンの川口かわぐちの、入海いりうみから起おこり、15:6 上のぼってベテホグラに行いき、ベテアラバの北きたを過すぎ、上のぼってルベンびとボハンの石いしに達たっし、15:7 またアコルの谷たにからデビルに上のぼって、北きたにおもむき、川かわの南みなみにあるアドミムの坂さかに対たいするギルガルに向むかって進すすみ、エンシメシの水みずに達たっし、エンロゲルに至いたって尽つきる。15:8 またその境さかいはベンヒンノムの谷たにに沿そって、エブスびとの地ち、すなわちエルサレムの南みなみのわきに上のぼり、ヒンノムの谷たにの西にしにある山やまの頂いただきに上のぼる。これはレパイムの谷たにの北きたの果はてにあるものである。15:9 その境さかいは、この山やまの頂いただきからネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、その所ところからエフロン山やまの町々まちまちに及および、その境さかいは曲まがってバアラに達たっする。これは、すなわちキリアテ・ヤリムである。15:10 その境さかいは、バアラから西にしに回まわって、セイル山やまに及および、ヤリム山やま、すなわちケサロンの北きたのわきを経へて、ベテシメシに下くだり、テムナに進すすみ、15:11 エクロンの北きたの丘おかのわきに出でて、シッケロンに曲まがり、バアラ山やまに進すすみ、ヤブネルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。15:12 また西にしの境さかいは大海たいかいであって、海岸かいがんを境さかいとした。これがユダの人々ひとびとの、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの四方しほうの境さかいである。 15:13 ヨシュアは、主しゅに命めいじられたように、エフンネの子こカレブに、ユダの人々ひとびとのうちで、キリアテ・アルバ、すなわちヘブロンを与あたえて、その分ぶんとさせた。アルバはアナクの父ちちであった。15:14 カレブはその所ところから、アナクの子こ三人にんを追おい払はらった。すなわち、セシャイ、アヒマン、およびタルマイであって、アナクから出でたものである。15:15 そして彼かれはこの所ところからデビルに住すむ民たみの所ところに攻せめ上のぼった。デビルの名なは、もとはキリアテ・セペルといった。15:16 カレブは言いった、「キリアテ・セペルを撃うって、これを取とる者ものには、わたしの娘むすめアクサを妻つまとして与あたえるであろう」。15:17 ケナズの子こで、カレブの弟おとうとオテニエルがそれを取とったので、カレブは娘むすめアクサを、妻つまとして彼かれに与あたえた。15:18 彼女かのじょがとつぐ時とき、畑はたけを父ちちに求もとめるようにと、オテニエルに勧すすめられた。そして彼女かのじょが、ろばから降ふりたので、カレブは彼女かのじょに、何なにを望のぞむのかとたずねた。15:19 彼女かのじょは答こたえて言いった、「わたしに贈おくり物ものをください。あなたはネゲブの地ちに、わたしをやられるのですから、泉いずみをもください」。カレブは彼女かのじょに上うえの泉いずみと下したの泉いずみとを与あたえた。 15:20 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうは、次つぎのとおりである。15:21 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、南みなみでエドムの境さかいの方ほうにもっていた遠とおくの町々まちまちは、カブジエル、エデル、ヤグル、15:22 キナ、デモナ、アダダ、15:23 ケデシ、ハゾル、イテナン、15:24 ジフ、テレム、ベアロテ、15:25 ハゾル・ハダッタ、ケリオテ・ヘヅロンすなわちハゾル、15:26 アマム、シマ、モラダ、15:27 ハザルガダ、ヘシモン、ベテペレテ、15:28 ハザル・シュアル、ベエルシバ、ビジョテヤ、15:29 バアラ、イイム、エゼム、15:30 エルトラデ、ケシル、ホルマ、15:31 チクラグ、マデマンナ、サンサンナ、15:32 レバオテ、シルヒム、アイン、リンモン。これらの町まちは合あわせて二十九、ならびにそれに属ぞくする村々むらむら。 15:33 平地へいちでは、エシタオル、ゾラ、アシナ、15:34 ザノア、エンガンニム、タップア、エナム、15:35 ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、15:36 シャアライム、アデタイム、ゲデラ、ゲデロタイム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:37 ゼナン、ハダシャ、ミグダルガデ、15:38 デラン、ミヅパ、ヨクテル、15:39 ラキシ、ボヅカテ、エグロン、15:40 カボン、ラマム、キテリシ、15:41 ゲデロテ、ベテダゴン、ナアマ、マッケダ。すなわち十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:42 またリブナ、エテル、アシャン、15:43 イフタ、アシナ、ネジブ、15:44 ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:45 エクロンと、その町々まちまち、および村々むらむら。15:46 エクロンから海うみまで、すべてアシドドのほとりにある町々まちまち、およびそれに属ぞくする村々むらむら。 15:47 アシドドとその町々まちまちおよび村々むらむら。ガザとその町々まちまちおよび村々むらむら。エジプトの川かわと大海たいかいの海岸かいがんまでが、その境さかいであった。 15:48 山地さんちでは、シャミル、ヤッテル、ソコ、15:49 ダンナ、キリアテ・サンナすなわちデビル、15:50 アナブ、エシテモ、アニム、15:51 ゴセン、ホロン、ギロ。すなわち十一の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:52 アラブ、ドマ、エシャン、15:53 ヤニム、ベテタップア、アペカ、15:54 ホムタ、キリアテ・アルバすなわちヘブロン、ヂオル。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:55 マオン、カルメル、ジフ、ユッタ、15:56 エズレル、ヨクデアム、ザノア、15:57 カイン、ギベア、テムナ。すなわち十の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:58 ハルホル、ベテズル、ゲドル、15:59 マアラテ、ベテアノテ、エルテコン。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:60 キリアテ・バアルすなわちキリアテ・ヤリム、ラバ。これらの二つの町まちとそれに属ぞくする村々むらむら。 15:61 荒野あらのでは、ベテアラバ、ミデン、セカカ、15:62 ニブシャン、塩しおの町まち、エンゲデ。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。 15:63 しかし、ユダの人々ひとびとは、エルサレムの住民じゅうみんエブスびとを追おい払はらうことができなかった。それでエブスびとは今日こんにちまで、ユダの人々ひとびとと共ともにエルサレムに住すんでいる。 第16章 16:1 ヨセフの子孫しそんが、くじによって獲えた地ちの境さかいは、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水みずの東ひがしから起たって、荒野あらのに延のび、エリコから山地さんちに上のぼっている荒野あらのを経へて、ベテルに至いたり、16:2 ベテルからルズにおもむき、アルキびとの領地りょうちであるアタロテに進すすみ、16:3 西にしに下くだってヤフレテびとの領地りょうちに達たっし、下したベテホロンの地域ちいきに及および、ゲゼルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。 16:4 こうしてヨセフの子孫しそんのマナセと、エフライムとは、その嗣し業ぎょうを受うけた。 16:5 エフライムの子孫しそんが、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの境さかいは、次つぎのとおりである。彼かれらの嗣し業ぎょうの東ひがしの境さかいは、アタロテ・アダルであって、上うえベテホロンに達たっし、16:6 その境さかいは、その所ところから海うみに及およぶ。北きたにはミクメタテがあり、東ひがしではその境さかいはタアナテシロで曲まがり、進すすんでヤノアの東ひがしに至いたり、16:7 ヤノアからアタロテとナアラに下くだり、エリコに達たっし、ヨルダンに至いたって尽つきる。16:8 タップアからその境さかいは西にしに進すすんで、カナの川かわに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。これはエフライムの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。16:9 このほかにマナセの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにも、エフライムの子孫しそんのために分わけ与あたえられた町々まちまちがあって、そのすべての町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらを獲えた。16:10 ただし、ゲゼルに住すむカナンびとを、追おい払はらわなかったので、カナンびとは今日こんにちまでエフライムの中なかに住すみ、奴隷どれいとなって追おい使つかわれている。 第17章 17:1 マナセの部族ぶぞくが、くじによって獲えた地ちは、次つぎのとおりである。マナセはヨセフの長子ちょうしであった。マナセの長子ちょうしで、ギレアデの父ちちであるマキルは、軍人ぐんじんであったので、ギレアデとバシャンを獲えた。17:2 マナセの部族ぶぞくの他たのものにも、その家族かぞくにしたがって、地ちを与あたえたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子こマナセの男おとこの子孫しそんであって、その家族かぞくにしたがって、あげたものである。 17:3 しかし、マナセの子こマキル、その子こギレアデ、その子こヘペル、その子こであったゼロペハデには、女おんなの子こだけで、男おとこの子こがなかった。女おんなの子こたちの名なは、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。17:4 彼女かのじょたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよび、つかさたちの前まえに進すすみ出でて、「わたしたちの兄弟きょうだいと同おなじように、わたしたちにも、嗣し業ぎょうを与あたえよと、主しゅはモーセに命めいじおきになりました」と言いったので、ヨシュアは主しゅの命いのちにしたがって、彼かれらの父ちちの兄弟きょうだいたちと同おなじように、彼女かのじょたちにも嗣し業ぎょうを与あたえた。17:5 こうしてマナセはヨルダンの向むこう側がわで、ギレアデとバシャンの地ちのほかに、なお十の部分ぶぶんを獲えた。17:6 マナセの娘むすめたちが、男おとこの子こらと共ともに、嗣し業ぎょうを獲えたからである。ギレアデの地ちは、そのほかのマナセの子孫しそんに分わけ与あたえられた。 17:7 マナセの獲えた地ちの境さかいは、アセルからシケムの東ひがしのミクメタテに及および、その境さかいは南みなみに延のびて、エンタップアの住民じゅうみんに達たっする。17:8 タップアの地ちはマナセに属ぞくしていたが、マナセの境さかいにあるタップアの町まちは、エフライムの子孫しそんに属ぞくしていた。17:9 またその境さかいはカナの川かわに下くだって、川かわの南みなみに至いたる。そこの町々まちまちはマナセの町々まちまちの中なかにあって、エフライムに属ぞくした。マナセの境さかいは、川かわの北きたに沿そって進すすみ、海うみに達たっして尽つきる。17:10 その川かわの南みなみの地ちは、エフライムに属ぞくし、北きたはマナセに属ぞくする。海うみがその境さかいとなる。マナセは北きたはアセルに接せっし、東ひがしはイッサカルに接せっする。17:11 マナセはまたイッサカルとアセルの中なかに、ベテシャンとその村々むらむら、イブレアムとその村々むらむら、ドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、エンドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、タアナクの住民じゅうみんとその村々むらむら、メギドの住民じゅうみんとその村々むらむらを獲えた。このうち第だい三のものは高地こうちである。17:12 しかし、マナセの子孫しそんは、これらの町々まちまちを取とることができなかったので、カナンびとは長ながくこの地ちに住すみ続つづけようとした。17:13 しかし、イスラエルの人々ひとびとが強つよくなるにしたがって、カナンびとを使役しえきするようになり、ことごとく追おい払はらうことはしなかった。 17:14 ヨセフの子孫しそんはヨシュアに言いった、「主しゅが今いままで、わたしを祝福しゅくふくされたので、わたしは数かずの多おおい民たみとなったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣し業ぎょうとして、ただ一つのくじ、一つの分ぶんだけを、くださったのですか」。17:15 ヨシュアは彼かれらに言いった、「もしあなたが数かずの多おおい民たみならば、林はやしに上のぼっていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地ちを自分じぶんで切きり開ひらくがよい。エフライムの山地さんちが、あなたがたには狭せまいのだから」。17:16 ヨセフの子孫しそんは答こたえた、「山地さんちはわたしどもに十分じゅうぶんではありません。かつまた平地へいちにおるカナンびとは、ベテシャンとその村々むらむらにおるものも、エズレルの谷たににおるものも、みな鉄てつの戦車せんしゃを持もっています」。17:17 ヨシュアはまたヨセフの家いえ、すなわちエフライムとマナセに言いった、「あなたは数かずの多おおい民たみで、大おおきな力ちからをもっています。それでただ一つのくじでは足たりません。17:18 山地さんちをもあなたのものとしなければなりません。それは林はやしではあるが、切きり開ひらいて、向むこうの端はしまで、自分じぶんのものとしなければなりません。カナンびとは鉄てつの戦車せんしゃがあって、強つよくはあるが、あなたはそれを追おい払はらうことができます」。 第18章 18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。 18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。 18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。 18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。 18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、18:23 アビム、パラ、オフラ、18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、18:27 レケム、イルピエル、タララ、18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。 第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
15:1 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって、くじで獲えた地ちは、南みなみの方ほうでは、エドムの境さかいに達たっし、南みなみのはてにあるチンの荒野あらのに及およんでいた。
15:2 その南みなみの境さかいは、塩しおの海うみの南みなみの端はしの、入海いりうみから起おこり、
15:3 アクラビムの坂さかの南みなみに出でてチンに進すすみ、カデシ・バルネアの南みなみから上のぼって、ヘヅロンに進すすみ、アダルに上のぼっていって、カルカに回まわり、
15:4 アヅモンに進すすんで、エジプトの川かわに達たっし、その境さかいは海うみに至いたって尽つきる。これが彼かれらの南みなみの境さかいである。
15:5 東ひがしの境さかいは塩しおの海うみであって、ヨルダンの川口かわぐちに達たっする。北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンの川口かわぐちの、入海いりうみから起おこり、
15:6 上のぼってベテホグラに行いき、ベテアラバの北きたを過すぎ、上のぼってルベンびとボハンの石いしに達たっし、
15:7 またアコルの谷たにからデビルに上のぼって、北きたにおもむき、川かわの南みなみにあるアドミムの坂さかに対たいするギルガルに向むかって進すすみ、エンシメシの水みずに達たっし、エンロゲルに至いたって尽つきる。
15:8 またその境さかいはベンヒンノムの谷たにに沿そって、エブスびとの地ち、すなわちエルサレムの南みなみのわきに上のぼり、ヒンノムの谷たにの西にしにある山やまの頂いただきに上のぼる。これはレパイムの谷たにの北きたの果はてにあるものである。
15:9 その境さかいは、この山やまの頂いただきからネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、その所ところからエフロン山やまの町々まちまちに及および、その境さかいは曲まがってバアラに達たっする。これは、すなわちキリアテ・ヤリムである。
15:10 その境さかいは、バアラから西にしに回まわって、セイル山やまに及および、ヤリム山やま、すなわちケサロンの北きたのわきを経へて、ベテシメシに下くだり、テムナに進すすみ、
15:11 エクロンの北きたの丘おかのわきに出でて、シッケロンに曲まがり、バアラ山やまに進すすみ、ヤブネルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。
15:12 また西にしの境さかいは大海たいかいであって、海岸かいがんを境さかいとした。これがユダの人々ひとびとの、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの四方しほうの境さかいである。
15:13 ヨシュアは、主しゅに命めいじられたように、エフンネの子こカレブに、ユダの人々ひとびとのうちで、キリアテ・アルバ、すなわちヘブロンを与あたえて、その分ぶんとさせた。アルバはアナクの父ちちであった。
15:14 カレブはその所ところから、アナクの子こ三人にんを追おい払はらった。すなわち、セシャイ、アヒマン、およびタルマイであって、アナクから出でたものである。
15:15 そして彼かれはこの所ところからデビルに住すむ民たみの所ところに攻せめ上のぼった。デビルの名なは、もとはキリアテ・セペルといった。
15:16 カレブは言いった、「キリアテ・セペルを撃うって、これを取とる者ものには、わたしの娘むすめアクサを妻つまとして与あたえるであろう」。
15:17 ケナズの子こで、カレブの弟おとうとオテニエルがそれを取とったので、カレブは娘むすめアクサを、妻つまとして彼かれに与あたえた。
15:18 彼女かのじょがとつぐ時とき、畑はたけを父ちちに求もとめるようにと、オテニエルに勧すすめられた。そして彼女かのじょが、ろばから降ふりたので、カレブは彼女かのじょに、何なにを望のぞむのかとたずねた。
15:19 彼女かのじょは答こたえて言いった、「わたしに贈おくり物ものをください。あなたはネゲブの地ちに、わたしをやられるのですから、泉いずみをもください」。カレブは彼女かのじょに上うえの泉いずみと下したの泉いずみとを与あたえた。
15:20 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうは、次つぎのとおりである。
15:21 ユダの人々ひとびとの部族ぶぞくが、南みなみでエドムの境さかいの方ほうにもっていた遠とおくの町々まちまちは、カブジエル、エデル、ヤグル、
15:22 キナ、デモナ、アダダ、
15:23 ケデシ、ハゾル、イテナン、
15:24 ジフ、テレム、ベアロテ、
15:25 ハゾル・ハダッタ、ケリオテ・ヘヅロンすなわちハゾル、
15:26 アマム、シマ、モラダ、
15:27 ハザルガダ、ヘシモン、ベテペレテ、
15:28 ハザル・シュアル、ベエルシバ、ビジョテヤ、
15:29 バアラ、イイム、エゼム、
15:30 エルトラデ、ケシル、ホルマ、
15:31 チクラグ、マデマンナ、サンサンナ、
15:32 レバオテ、シルヒム、アイン、リンモン。これらの町まちは合あわせて二十九、ならびにそれに属ぞくする村々むらむら。
15:33 平地へいちでは、エシタオル、ゾラ、アシナ、
15:34 ザノア、エンガンニム、タップア、エナム、
15:35 ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、
15:36 シャアライム、アデタイム、ゲデラ、ゲデロタイム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:37 ゼナン、ハダシャ、ミグダルガデ、
15:38 デラン、ミヅパ、ヨクテル、
15:39 ラキシ、ボヅカテ、エグロン、
15:40 カボン、ラマム、キテリシ、
15:41 ゲデロテ、ベテダゴン、ナアマ、マッケダ。すなわち十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:42 またリブナ、エテル、アシャン、
15:43 イフタ、アシナ、ネジブ、
15:44 ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:45 エクロンと、その町々まちまち、および村々むらむら。
15:46 エクロンから海うみまで、すべてアシドドのほとりにある町々まちまち、およびそれに属ぞくする村々むらむら。
15:47 アシドドとその町々まちまちおよび村々むらむら。ガザとその町々まちまちおよび村々むらむら。エジプトの川かわと大海たいかいの海岸かいがんまでが、その境さかいであった。
15:48 山地さんちでは、シャミル、ヤッテル、ソコ、
15:49 ダンナ、キリアテ・サンナすなわちデビル、
15:50 アナブ、エシテモ、アニム、
15:51 ゴセン、ホロン、ギロ。すなわち十一の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:52 アラブ、ドマ、エシャン、
15:53 ヤニム、ベテタップア、アペカ、
15:54 ホムタ、キリアテ・アルバすなわちヘブロン、ヂオル。すなわち九つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:55 マオン、カルメル、ジフ、ユッタ、
15:56 エズレル、ヨクデアム、ザノア、
15:57 カイン、ギベア、テムナ。すなわち十の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:58 ハルホル、ベテズル、ゲドル、
15:59 マアラテ、ベテアノテ、エルテコン。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:60 キリアテ・バアルすなわちキリアテ・ヤリム、ラバ。これらの二つの町まちとそれに属ぞくする村々むらむら。
15:61 荒野あらのでは、ベテアラバ、ミデン、セカカ、
15:62 ニブシャン、塩しおの町まち、エンゲデ。すなわち六つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
15:63 しかし、ユダの人々ひとびとは、エルサレムの住民じゅうみんエブスびとを追おい払はらうことができなかった。それでエブスびとは今日こんにちまで、ユダの人々ひとびとと共ともにエルサレムに住すんでいる。
第16章 16:1 ヨセフの子孫しそんが、くじによって獲えた地ちの境さかいは、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水みずの東ひがしから起たって、荒野あらのに延のび、エリコから山地さんちに上のぼっている荒野あらのを経へて、ベテルに至いたり、16:2 ベテルからルズにおもむき、アルキびとの領地りょうちであるアタロテに進すすみ、16:3 西にしに下くだってヤフレテびとの領地りょうちに達たっし、下したベテホロンの地域ちいきに及および、ゲゼルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。 16:4 こうしてヨセフの子孫しそんのマナセと、エフライムとは、その嗣し業ぎょうを受うけた。 16:5 エフライムの子孫しそんが、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの境さかいは、次つぎのとおりである。彼かれらの嗣し業ぎょうの東ひがしの境さかいは、アタロテ・アダルであって、上うえベテホロンに達たっし、16:6 その境さかいは、その所ところから海うみに及およぶ。北きたにはミクメタテがあり、東ひがしではその境さかいはタアナテシロで曲まがり、進すすんでヤノアの東ひがしに至いたり、16:7 ヤノアからアタロテとナアラに下くだり、エリコに達たっし、ヨルダンに至いたって尽つきる。16:8 タップアからその境さかいは西にしに進すすんで、カナの川かわに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。これはエフライムの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。16:9 このほかにマナセの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにも、エフライムの子孫しそんのために分わけ与あたえられた町々まちまちがあって、そのすべての町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらを獲えた。16:10 ただし、ゲゼルに住すむカナンびとを、追おい払はらわなかったので、カナンびとは今日こんにちまでエフライムの中なかに住すみ、奴隷どれいとなって追おい使つかわれている。 第17章 17:1 マナセの部族ぶぞくが、くじによって獲えた地ちは、次つぎのとおりである。マナセはヨセフの長子ちょうしであった。マナセの長子ちょうしで、ギレアデの父ちちであるマキルは、軍人ぐんじんであったので、ギレアデとバシャンを獲えた。17:2 マナセの部族ぶぞくの他たのものにも、その家族かぞくにしたがって、地ちを与あたえたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子こマナセの男おとこの子孫しそんであって、その家族かぞくにしたがって、あげたものである。 17:3 しかし、マナセの子こマキル、その子こギレアデ、その子こヘペル、その子こであったゼロペハデには、女おんなの子こだけで、男おとこの子こがなかった。女おんなの子こたちの名なは、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。17:4 彼女かのじょたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよび、つかさたちの前まえに進すすみ出でて、「わたしたちの兄弟きょうだいと同おなじように、わたしたちにも、嗣し業ぎょうを与あたえよと、主しゅはモーセに命めいじおきになりました」と言いったので、ヨシュアは主しゅの命いのちにしたがって、彼かれらの父ちちの兄弟きょうだいたちと同おなじように、彼女かのじょたちにも嗣し業ぎょうを与あたえた。17:5 こうしてマナセはヨルダンの向むこう側がわで、ギレアデとバシャンの地ちのほかに、なお十の部分ぶぶんを獲えた。17:6 マナセの娘むすめたちが、男おとこの子こらと共ともに、嗣し業ぎょうを獲えたからである。ギレアデの地ちは、そのほかのマナセの子孫しそんに分わけ与あたえられた。 17:7 マナセの獲えた地ちの境さかいは、アセルからシケムの東ひがしのミクメタテに及および、その境さかいは南みなみに延のびて、エンタップアの住民じゅうみんに達たっする。17:8 タップアの地ちはマナセに属ぞくしていたが、マナセの境さかいにあるタップアの町まちは、エフライムの子孫しそんに属ぞくしていた。17:9 またその境さかいはカナの川かわに下くだって、川かわの南みなみに至いたる。そこの町々まちまちはマナセの町々まちまちの中なかにあって、エフライムに属ぞくした。マナセの境さかいは、川かわの北きたに沿そって進すすみ、海うみに達たっして尽つきる。17:10 その川かわの南みなみの地ちは、エフライムに属ぞくし、北きたはマナセに属ぞくする。海うみがその境さかいとなる。マナセは北きたはアセルに接せっし、東ひがしはイッサカルに接せっする。17:11 マナセはまたイッサカルとアセルの中なかに、ベテシャンとその村々むらむら、イブレアムとその村々むらむら、ドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、エンドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、タアナクの住民じゅうみんとその村々むらむら、メギドの住民じゅうみんとその村々むらむらを獲えた。このうち第だい三のものは高地こうちである。17:12 しかし、マナセの子孫しそんは、これらの町々まちまちを取とることができなかったので、カナンびとは長ながくこの地ちに住すみ続つづけようとした。17:13 しかし、イスラエルの人々ひとびとが強つよくなるにしたがって、カナンびとを使役しえきするようになり、ことごとく追おい払はらうことはしなかった。 17:14 ヨセフの子孫しそんはヨシュアに言いった、「主しゅが今いままで、わたしを祝福しゅくふくされたので、わたしは数かずの多おおい民たみとなったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣し業ぎょうとして、ただ一つのくじ、一つの分ぶんだけを、くださったのですか」。17:15 ヨシュアは彼かれらに言いった、「もしあなたが数かずの多おおい民たみならば、林はやしに上のぼっていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地ちを自分じぶんで切きり開ひらくがよい。エフライムの山地さんちが、あなたがたには狭せまいのだから」。17:16 ヨセフの子孫しそんは答こたえた、「山地さんちはわたしどもに十分じゅうぶんではありません。かつまた平地へいちにおるカナンびとは、ベテシャンとその村々むらむらにおるものも、エズレルの谷たににおるものも、みな鉄てつの戦車せんしゃを持もっています」。17:17 ヨシュアはまたヨセフの家いえ、すなわちエフライムとマナセに言いった、「あなたは数かずの多おおい民たみで、大おおきな力ちからをもっています。それでただ一つのくじでは足たりません。17:18 山地さんちをもあなたのものとしなければなりません。それは林はやしではあるが、切きり開ひらいて、向むこうの端はしまで、自分じぶんのものとしなければなりません。カナンびとは鉄てつの戦車せんしゃがあって、強つよくはあるが、あなたはそれを追おい払はらうことができます」。 第18章 18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。 18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。 18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。 18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。 18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、18:23 アビム、パラ、オフラ、18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、18:27 レケム、イルピエル、タララ、18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。 第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
16:1 ヨセフの子孫しそんが、くじによって獲えた地ちの境さかいは、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水みずの東ひがしから起たって、荒野あらのに延のび、エリコから山地さんちに上のぼっている荒野あらのを経へて、ベテルに至いたり、
16:2 ベテルからルズにおもむき、アルキびとの領地りょうちであるアタロテに進すすみ、
16:3 西にしに下くだってヤフレテびとの領地りょうちに達たっし、下したベテホロンの地域ちいきに及および、ゲゼルに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。
16:4 こうしてヨセフの子孫しそんのマナセと、エフライムとは、その嗣し業ぎょうを受うけた。
16:5 エフライムの子孫しそんが、その家族かぞくにしたがって獲えた地ちの境さかいは、次つぎのとおりである。彼かれらの嗣し業ぎょうの東ひがしの境さかいは、アタロテ・アダルであって、上うえベテホロンに達たっし、
16:6 その境さかいは、その所ところから海うみに及およぶ。北きたにはミクメタテがあり、東ひがしではその境さかいはタアナテシロで曲まがり、進すすんでヤノアの東ひがしに至いたり、
16:7 ヤノアからアタロテとナアラに下くだり、エリコに達たっし、ヨルダンに至いたって尽つきる。
16:8 タップアからその境さかいは西にしに進すすんで、カナの川かわに達たっし、海うみに至いたって尽つきる。これはエフライムの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。
16:9 このほかにマナセの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにも、エフライムの子孫しそんのために分わけ与あたえられた町々まちまちがあって、そのすべての町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらを獲えた。
16:10 ただし、ゲゼルに住すむカナンびとを、追おい払はらわなかったので、カナンびとは今日こんにちまでエフライムの中なかに住すみ、奴隷どれいとなって追おい使つかわれている。
第17章 17:1 マナセの部族ぶぞくが、くじによって獲えた地ちは、次つぎのとおりである。マナセはヨセフの長子ちょうしであった。マナセの長子ちょうしで、ギレアデの父ちちであるマキルは、軍人ぐんじんであったので、ギレアデとバシャンを獲えた。17:2 マナセの部族ぶぞくの他たのものにも、その家族かぞくにしたがって、地ちを与あたえたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子こマナセの男おとこの子孫しそんであって、その家族かぞくにしたがって、あげたものである。 17:3 しかし、マナセの子こマキル、その子こギレアデ、その子こヘペル、その子こであったゼロペハデには、女おんなの子こだけで、男おとこの子こがなかった。女おんなの子こたちの名なは、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。17:4 彼女かのじょたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよび、つかさたちの前まえに進すすみ出でて、「わたしたちの兄弟きょうだいと同おなじように、わたしたちにも、嗣し業ぎょうを与あたえよと、主しゅはモーセに命めいじおきになりました」と言いったので、ヨシュアは主しゅの命いのちにしたがって、彼かれらの父ちちの兄弟きょうだいたちと同おなじように、彼女かのじょたちにも嗣し業ぎょうを与あたえた。17:5 こうしてマナセはヨルダンの向むこう側がわで、ギレアデとバシャンの地ちのほかに、なお十の部分ぶぶんを獲えた。17:6 マナセの娘むすめたちが、男おとこの子こらと共ともに、嗣し業ぎょうを獲えたからである。ギレアデの地ちは、そのほかのマナセの子孫しそんに分わけ与あたえられた。 17:7 マナセの獲えた地ちの境さかいは、アセルからシケムの東ひがしのミクメタテに及および、その境さかいは南みなみに延のびて、エンタップアの住民じゅうみんに達たっする。17:8 タップアの地ちはマナセに属ぞくしていたが、マナセの境さかいにあるタップアの町まちは、エフライムの子孫しそんに属ぞくしていた。17:9 またその境さかいはカナの川かわに下くだって、川かわの南みなみに至いたる。そこの町々まちまちはマナセの町々まちまちの中なかにあって、エフライムに属ぞくした。マナセの境さかいは、川かわの北きたに沿そって進すすみ、海うみに達たっして尽つきる。17:10 その川かわの南みなみの地ちは、エフライムに属ぞくし、北きたはマナセに属ぞくする。海うみがその境さかいとなる。マナセは北きたはアセルに接せっし、東ひがしはイッサカルに接せっする。17:11 マナセはまたイッサカルとアセルの中なかに、ベテシャンとその村々むらむら、イブレアムとその村々むらむら、ドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、エンドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、タアナクの住民じゅうみんとその村々むらむら、メギドの住民じゅうみんとその村々むらむらを獲えた。このうち第だい三のものは高地こうちである。17:12 しかし、マナセの子孫しそんは、これらの町々まちまちを取とることができなかったので、カナンびとは長ながくこの地ちに住すみ続つづけようとした。17:13 しかし、イスラエルの人々ひとびとが強つよくなるにしたがって、カナンびとを使役しえきするようになり、ことごとく追おい払はらうことはしなかった。 17:14 ヨセフの子孫しそんはヨシュアに言いった、「主しゅが今いままで、わたしを祝福しゅくふくされたので、わたしは数かずの多おおい民たみとなったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣し業ぎょうとして、ただ一つのくじ、一つの分ぶんだけを、くださったのですか」。17:15 ヨシュアは彼かれらに言いった、「もしあなたが数かずの多おおい民たみならば、林はやしに上のぼっていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地ちを自分じぶんで切きり開ひらくがよい。エフライムの山地さんちが、あなたがたには狭せまいのだから」。17:16 ヨセフの子孫しそんは答こたえた、「山地さんちはわたしどもに十分じゅうぶんではありません。かつまた平地へいちにおるカナンびとは、ベテシャンとその村々むらむらにおるものも、エズレルの谷たににおるものも、みな鉄てつの戦車せんしゃを持もっています」。17:17 ヨシュアはまたヨセフの家いえ、すなわちエフライムとマナセに言いった、「あなたは数かずの多おおい民たみで、大おおきな力ちからをもっています。それでただ一つのくじでは足たりません。17:18 山地さんちをもあなたのものとしなければなりません。それは林はやしではあるが、切きり開ひらいて、向むこうの端はしまで、自分じぶんのものとしなければなりません。カナンびとは鉄てつの戦車せんしゃがあって、強つよくはあるが、あなたはそれを追おい払はらうことができます」。 第18章 18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。 18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。 18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。 18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。 18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、18:23 アビム、パラ、オフラ、18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、18:27 レケム、イルピエル、タララ、18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。 第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
17:1 マナセの部族ぶぞくが、くじによって獲えた地ちは、次つぎのとおりである。マナセはヨセフの長子ちょうしであった。マナセの長子ちょうしで、ギレアデの父ちちであるマキルは、軍人ぐんじんであったので、ギレアデとバシャンを獲えた。
17:2 マナセの部族ぶぞくの他たのものにも、その家族かぞくにしたがって、地ちを与あたえたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子こマナセの男おとこの子孫しそんであって、その家族かぞくにしたがって、あげたものである。
17:3 しかし、マナセの子こマキル、その子こギレアデ、その子こヘペル、その子こであったゼロペハデには、女おんなの子こだけで、男おとこの子こがなかった。女おんなの子こたちの名なは、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。
17:4 彼女かのじょたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよび、つかさたちの前まえに進すすみ出でて、「わたしたちの兄弟きょうだいと同おなじように、わたしたちにも、嗣し業ぎょうを与あたえよと、主しゅはモーセに命めいじおきになりました」と言いったので、ヨシュアは主しゅの命いのちにしたがって、彼かれらの父ちちの兄弟きょうだいたちと同おなじように、彼女かのじょたちにも嗣し業ぎょうを与あたえた。
17:5 こうしてマナセはヨルダンの向むこう側がわで、ギレアデとバシャンの地ちのほかに、なお十の部分ぶぶんを獲えた。
17:6 マナセの娘むすめたちが、男おとこの子こらと共ともに、嗣し業ぎょうを獲えたからである。ギレアデの地ちは、そのほかのマナセの子孫しそんに分わけ与あたえられた。
17:7 マナセの獲えた地ちの境さかいは、アセルからシケムの東ひがしのミクメタテに及および、その境さかいは南みなみに延のびて、エンタップアの住民じゅうみんに達たっする。
17:8 タップアの地ちはマナセに属ぞくしていたが、マナセの境さかいにあるタップアの町まちは、エフライムの子孫しそんに属ぞくしていた。
17:9 またその境さかいはカナの川かわに下くだって、川かわの南みなみに至いたる。そこの町々まちまちはマナセの町々まちまちの中なかにあって、エフライムに属ぞくした。マナセの境さかいは、川かわの北きたに沿そって進すすみ、海うみに達たっして尽つきる。
17:10 その川かわの南みなみの地ちは、エフライムに属ぞくし、北きたはマナセに属ぞくする。海うみがその境さかいとなる。マナセは北きたはアセルに接せっし、東ひがしはイッサカルに接せっする。
17:11 マナセはまたイッサカルとアセルの中なかに、ベテシャンとその村々むらむら、イブレアムとその村々むらむら、ドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、エンドルの住民じゅうみんとその村々むらむら、タアナクの住民じゅうみんとその村々むらむら、メギドの住民じゅうみんとその村々むらむらを獲えた。このうち第だい三のものは高地こうちである。
17:12 しかし、マナセの子孫しそんは、これらの町々まちまちを取とることができなかったので、カナンびとは長ながくこの地ちに住すみ続つづけようとした。
17:13 しかし、イスラエルの人々ひとびとが強つよくなるにしたがって、カナンびとを使役しえきするようになり、ことごとく追おい払はらうことはしなかった。
17:14 ヨセフの子孫しそんはヨシュアに言いった、「主しゅが今いままで、わたしを祝福しゅくふくされたので、わたしは数かずの多おおい民たみとなったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣し業ぎょうとして、ただ一つのくじ、一つの分ぶんだけを、くださったのですか」。
17:15 ヨシュアは彼かれらに言いった、「もしあなたが数かずの多おおい民たみならば、林はやしに上のぼっていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地ちを自分じぶんで切きり開ひらくがよい。エフライムの山地さんちが、あなたがたには狭せまいのだから」。
17:16 ヨセフの子孫しそんは答こたえた、「山地さんちはわたしどもに十分じゅうぶんではありません。かつまた平地へいちにおるカナンびとは、ベテシャンとその村々むらむらにおるものも、エズレルの谷たににおるものも、みな鉄てつの戦車せんしゃを持もっています」。
17:17 ヨシュアはまたヨセフの家いえ、すなわちエフライムとマナセに言いった、「あなたは数かずの多おおい民たみで、大おおきな力ちからをもっています。それでただ一つのくじでは足たりません。
17:18 山地さんちをもあなたのものとしなければなりません。それは林はやしではあるが、切きり開ひらいて、向むこうの端はしまで、自分じぶんのものとしなければなりません。カナンびとは鉄てつの戦車せんしゃがあって、強つよくはあるが、あなたはそれを追おい払はらうことができます」。
第18章 18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。 18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。 18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。 18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。 18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、18:23 アビム、パラ、オフラ、18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、18:27 レケム、イルピエル、タララ、18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。 第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
18:1 そこでイスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうは、その地ちを征服せいふくしたので、シロに集あつまり、そこに会見かいけんの幕屋まくやを立たてた。
18:2 その時とき、イスラエルの人々ひとびとのうちに、まだ嗣し業ぎょうを分わかち取とらない部族ぶぞくが、七つ残のこっていたので、
18:3 ヨシュアはイスラエルの人々ひとびとに言いった、「あなたがたは、先祖せんぞの神かみ、主しゅが、あなたがたに与あたえられた地ちを取とりに行いくのを、いつまで おこたっているのですか。
18:4 部族ぶぞくごとに三人にんずつを出だしなさい。わたしはその人々ひとびとをつかわしましょう。彼かれらは立たっていって、その地ちを行いき巡めぐり、おのおのの嗣し業ぎょうのために、それを図面ずめんにして、わたしのところへ持もってこなければならない。
18:5 彼かれらはその地ちを七つの部分ぶぶんに分わけなければならない。ユダは南みなみのその領地りょうちにとどまり、ヨセフの家いえは北きたのその領地りょうちにとどまらなければならない。
18:6 あなたがたは、その地ちを七つに分わけて、図面ずめんにし、それをここに、わたしのところへ持もってこなければならない。わたしはここで、われわれの神かみ、主しゅの前まえに、あなたがたのために、くじを引ひくであろう。
18:7 レビびとは、あなたがたのうちに何なにの分ぶんをも持もたない。主しゅの祭司さいしたることが、彼かれらの嗣し業ぎょうだからである。またガドとルベンとマナセの半はん部族ぶぞくとは、ヨルダンの向むこう側がわ、東ひがしの方ほうで、すでにその嗣し業ぎょうを受うけた。それは主しゅのしもべモーセが、彼かれらに与あたえたものである」。
18:8 そこでその人々ひとびとは立たって行いった。その地ちの図面ずめんを作つくるために出でて行いく人々ひとびとに、ヨシュアは命めいじて言いった、「あなたがたは行いって、その地ちを行いき巡めぐり、それを図面ずめんにして、わたしのところに持もって帰かえりなさい。わたしはシロで、主しゅの前まえに、あなたがたのために、ここでくじを引ひきましょう」。
18:9 こうしてその人々ひとびとは行いって、その地ちを経へめぐり、町々まちまちにしたがって、それを七つの部分ぶぶんとし、図面ずめんにして、書物しょもつに書かきしるし、シロの宿営しゅくえいにおるヨシュアのもとへ持もってきた。
18:10 ヨシュアはシロで、彼かれらのために主しゅの前まえに、くじを引ひいた。そしてヨシュアはその所ところで、イスラエルの人々ひとびとに、それぞれの分ぶんとして、地ちを分わけ与あたえた。
18:11 まずベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。そしてそのくじによって獲えた領地りょうちは、ユダの子孫しそんと、ヨセフの子孫しそんとの間あいだにあった。
18:12 すなわち、その北きたの方ほうの境さかいは、ヨルダンに始はじまり、エリコの北きたのわきに上のぼり、また西にしの方ほうの山地さんちをとおって上のぼり、ベテアベンの荒野あらのに達たっして尽つきる。
18:13 そこから、その境さかいはルズに進すすみ、ルズの南みなみのわきに至いたる。ルズはベテルである。ついでその境さかいは下したベテホロンの南みなみの山やまにあるアタロテ・アダルに下くだり、
18:14 西にしの方ほうでは、ベテホロンの南みなみにある山やまから南みなみに曲まがり、ユダの子孫しそんの町まちキリアテ・バアルに至いたって尽つきる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西にしの方ほうの境さかいであった。
18:15 また南みなみの方ほうは、キリアテ・ヤリムの端はしに始はじまり、その境さかいはそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水みずの源みなもとに至いたり、
18:16 ついでその境さかいは、レパイムの谷たにの北きたの端はしにあるベンヒンノムの谷たにを見みおろす山やまの端はしに下くだり、進すすんでエブスびとのわきの南みなみ、ヒンノムの谷たにに下くだり、またまた下したってエンロゲルに至いたり、
18:17 北きたに曲まがってエンシメシにおもむき、アドミムの坂さかに対たいするゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石いしに下くだり、
18:18 ベテアラバのわきを北きたに進すすんで、アラバに下くだり、
18:19 その境さかいは、ベテホグラの北きたのわきに進すすみ、ヨルダンの南端なんたんで、塩しおの海うみの北きたの入海いりうみに至いたって尽つきる。これが南みなみの境さかいである。
18:20 ヨルダンは東ひがしの方ほうの境さかいとなっていた。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうの四方しほうの境さかいである。
18:21 ベニヤミンの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた町々まちまちは、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、
18:22 ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、
18:23 アビム、パラ、オフラ、
18:24 ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
18:25 またギベオン、ラマ、ベエロテ、
18:26 ミヅパ、ケピラ、モザ、
18:27 レケム、イルピエル、タララ、
18:28 ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。これがベニヤミンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。
第19章 19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。 19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、19:20 ラビテ、キション、エベツ、19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、19:43 エロン、テムナ、エクロン、19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。 19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。 19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。 第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
19:1 次つぎにシメオンのため、すなわちシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうはユダの子孫しそんの嗣し業ぎょうのうちにあった。
19:2 その嗣し業ぎょうとして獲えたものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、
19:3 ハザル・シュアル、バラ、エゼム、
19:4 エルトラデ、ベトル、ホルマ、
19:5 チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、
19:6 ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
19:7 またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむら。
19:8 およびこれらの町まちの周囲しゅういにあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至いたるまでのすべての村々むらむら。これがシメオンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうである。
19:9 シメオンの子孫しそんの嗣し業ぎょうは、ユダの子孫しそんの領域りょういきのうちにあった。これはユダの子孫しそんの分ぶんが大おおきかったので、シメオンの子孫しそんが、その嗣し業ぎょうを彼かれらの嗣し業ぎょうの中なかに獲えたからである。
19:10 第だい三にゼブルンの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。その嗣し業ぎょうの領域りょういきはサリデに及および、
19:11 その境さかいは西にしに上のぼって、マララに至いたり、ダバセテに達たっし、ヨクネアムの東ひがしにある川かわに達たっし、
19:12 サリデから、東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに曲まがり、キスロテ・タボルの境さかいに至いたり、ダベラテに出でて、ヤピアに上のぼり、
19:13 そこから東ひがしの方ほう、日ひの出での方ほうに進すすんで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至いたり、リンモンに進すすんで、ネアの方ほうに曲まがる。
19:14 北きたではその境さかいはハンナトンに回まわり、イフタエルの谷たにに至いたって尽つきる。
19:15 そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。
19:16 これがゼブルンの子孫しそんの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。
19:17 第だい四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。
19:18 その領域りょういきには、エズレル、ケスロテ、シュネム、
19:19 ハパライム、シオン、アナハラテ、
19:20 ラビテ、キション、エベツ、
19:21 レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、
19:22 その境さかいはタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達たっし、その境さかいはヨルダンに至いたって尽つきる。十六の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。
19:23 これがイッサカルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。
19:24 第だい五に、アセルの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。
19:25 その領域りょういきには、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、
19:26 アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境さかいは西にしでは、カルメルとシホル・リブナテに達たっし、
19:27 それから東ひがしに折おれて、ベテダゴンに至いたり、北きたの方ほうゼブルンと、イプタエルの谷たにに達たっし、ベテエメクおよびネイエルに至いたり、北きたはカブルにいで、
19:28 更さらにエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経へて、大だいシドンに及および、
19:29 それから、その境さかいはラマに曲まがり、堅固けんごな町まちツロに至いたる。またその境さかいはホサに曲まがり、海うみに至いたって尽つきる。そして、マハラブ、アクジブ、
19:30 ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。
19:31 これがアセルの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。
19:32 第だい六に、ナフタリの子孫しそんのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。
19:33 その境さかいはヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木きから起おこり、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経へて、ラクムに至いたり、ヨルダンに至いたって尽つきる。
19:34 そしてその境さかいは西にしに向むかって、アズノテ・タボルに至いたり、そこからホッコクに出でる。南みなみはゼブルンに接せっし、西にしはアセルに接せっし、東ひがしはヨルダンのユダに達たっする。
19:35 その堅固けんごな町々まちまちは、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、
19:36 アダマ、ラマ、ハゾル、
19:37 ケデシ、エデレイ、エンハゾル、
19:38 イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらがあった。
19:39 これがナフタリの子孫しそんの部族ぶぞくが、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。
19:40 第だい七に、ダンの子孫しそんの部族ぶぞくのために、その家族かぞくにしたがって、くじを引ひいた。
19:41 その嗣し業ぎょうの領域りょういきには、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、
19:42 シャラビム、アヤロン、イテラ、
19:43 エロン、テムナ、エクロン、
19:44 エルテケ、ギベトン、バアラテ、
19:45 エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、
19:46 メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対あいたいする地域ちいきがあった。
19:47 ただし、ダンの子孫しそんの領域りょういきは、彼かれらのために小ちいさかったので、ダンの子孫しそんは、上のぼって行いき、レセムを攻せめてそれを取とり、つるぎにかけて撃うち滅ほろぼし、それを獲えてそこに住すみ、先祖せんぞダンの名なにしたがって、レセムをダンと名なづけた。
19:48 これがダンの子孫しそんの部族ぶぞくの、その家族かぞくにしたがって獲えた嗣し業ぎょうであって、その町々まちまちと、それに属ぞくする村々むらむらとである。
19:49 こうして国くにの各地かくち域を嗣し業ぎょうとして分わけ与あたえることを終おわったとき、イスラエルの人々ひとびとは、自分じぶんたちのうちに、一つの嗣し業ぎょうを、ヌンの子こヨシュアに与あたえた。
19:50 すなわち、主しゅの命いのちに従したがって、彼かれが求もとめた町まちを与あたえたが、それはエフライムの山地さんちにあるテムナテ・セラであって、彼かれはその町まちを建たてなおして、そこに住すんだ。
19:51 これらは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュア、およびイスラエルの子孫しそんの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちが、シロにおいて会見かいけんの幕屋まくやの入口いりぐちで、主しゅの前まえに、くじを引ひいて分わけ与あたえた嗣し業ぎょうである。こうして地ちを分わけることを終おわった。
第20章 20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。 20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。 第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
20:1 そこで主しゅはヨシュアに言いわれた、
20:2 「イスラエルの人々ひとびとに言いいなさい、『先さきにわたしがモーセによって言いっておいた、のがれの町まちを選えらび定さだめ、
20:3 あやまって、知しらずに人ひとを殺ころした者ものを、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討うつ者ものをさけて、のがれる場所ばしょとなるでしょう。
20:4 その人ひとは、これらの町まちの一つにのがれて行いって、町まちの門もんの入口いりぐちに立たち、その町まちの長老ちょうろうたちに、そのわけを述のべなければならない。そうすれば、彼かれらはその人ひとを町まちに受うけ入いれて、場所ばしょを与あたえ、共ともに住すませるであろう。
20:5 たとい、あだを討うつ者ものが追おってきても、人ひとを殺ころしたその者ものを、その手てに渡わたしてはならない。彼かれはあやまって隣人りんじんを殺ころしたのであって、もとからそれを憎にくんでいたのではないからである。
20:6 その人ひとは、会衆かいしゅうの前まえに立たって、さばきを受うけるまで、あるいはその時ときの大だい祭司さいしが死しぬまで、その町まちに住すまなければならない。そして後のち、彼かれは自分じぶんの町まち、自分じぶんの家いえに帰かえって行いって、逃にげ出だしてきたその町まちに住すむことができる』」。
20:7 そこで、ナフタリの山地さんちにあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地さんちにあるシケム、およびユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選えらび分わかち、
20:8 またヨルダンの向むこう側がわ、エリコの東ひがしの方ほうでは、ルベンの部族ぶぞくのうちから、高原こうげんの荒野あらのにあるベゼル、ガドの部族ぶぞくのうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族ぶぞくのうちから、バシャンのゴランを選えらび定さだめた。
20:9 これらは、イスラエルのすべての人々ひとびと、およびそのうちに寄留きりゅうする他国たこく人じんのために設もうけられた町々まちまちであって、すべて、あやまって人ひとを殺ころした者ものを、そこにのがれさせ、会衆かいしゅうの前まえに立たたないうちに、あだを討うつ者ものの手てにかかって死しぬことのないようにするためである。
第21章 21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。 21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。 21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。 21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。 21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。 21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。 21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。 21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。 21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。 21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。 第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
21:1 時ときにレビの族長ぞくちょうたちは、祭司さいしエレアザル、ヌンの子こヨシュアおよびイスラエルの部族ぶぞくの族長ぞくちょうたちのもとにきて、
21:2 カナンの地ちのシロで彼かれらに言いった、「主しゅはかつて、われわれに住すむべき町々まちまちを与あたえることと、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちを、家畜かちくのために与あたえることを、モーセによって命めいじられました」。
21:3 それでイスラエルの人々ひとびとは、主しゅの命いのちにしたがって、自分じぶんたちの嗣し業ぎょうのうちから、次つぎの町々まちまちと、その放牧ほうぼく地ちとを、レビびとに与あたえた。
21:4 まずコハテびとの氏族しぞくのために、くじを引ひいた。祭司さいしアロンの子孫しそんであるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族ぶぞく、シメオンの部族ぶぞく、およびベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。
21:5 その他たのコハテびとは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくの氏族しぞく、ダンの部族ぶぞく、およびマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十の町まちを獲えた。
21:6 またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族ぶぞくの氏族しぞく、アセルの部族ぶぞく、ナフタリの部族ぶぞく、およびバシャンにあるマナセの半はん部族ぶぞくのうちから、十三の町まちを獲えた。
21:7 またメラリびとは、その氏族しぞくにしたがって、ルベンの部族ぶぞく、ガドの部族ぶぞく、およびゼブルンの部族ぶぞくのうちから、十二の町まちを獲えた。
21:8 イスラエルの人々ひとびとは、主しゅがモーセによって命めいじられたとおりに、これらの町まちと、その放牧ほうぼく地ちとを、くじによって、レビびとに与あたえた。
21:9 まずユダの部族ぶぞくと、シメオンの部族ぶぞくのうちから、次つぎに名なをあげる町々まちまちを与あたえた。
21:10 これらはレビびとに属ぞくするコハテびとの氏族しぞくの一つである、アロンの子孫しそんに与あたえられた。最初さいしょのくじが彼かれらに当あたったからである。
21:11 すなわちユダの山地さんちにあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲しゅういの放牧ほうぼく地ちを彼かれらに与あたえた。このアルバはアナクの父ちちであった。
21:12 ただし、この町まちの畑はたけと、それに属ぞくする村々むらむらとは、すでにエフンネの子こカレブが、それを受うけて所有しょゆうしていた。
21:13 祭司さいしアロンの子孫しそんに与あたえたのは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるヘブロンとその放牧ほうぼく地ち、リブナとその放牧ほうぼく地ち、
21:14 ヤッテルとその放牧ほうぼく地ち、エシテモアとその放牧ほうぼく地ち、
21:15 ホロンとその放牧ほうぼく地ち、デビルとその放牧ほうぼく地ち、
21:16 アインとその放牧ほうぼく地ち、ユッタとその放牧ほうぼく地ち、ベテシメシとその放牧ほうぼく地ちなど、九つの町まちであって、この二つの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえたものである。
21:17 またベニヤミンの部族ぶぞくのうちから、ギベオンとその放牧ほうぼく地ち、ゲバとその放牧ほうぼく地ち、
21:18 アナトテとその放牧ほうぼく地ち、アルモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちを与あたえた。
21:19 アロンの子孫しそんである祭司さいしたちの町まちは、合あわせて十三であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。
21:20 その他たのコハテびとであるレビびとの氏族しぞくは、くじによって、エフライムの部族ぶぞくのうちから町まちを獲えた。
21:21 すなわち、その町まちは、人ひとを殺ころしたものの、のがれる町まちであるエフライムの山地さんちのシケムとその放牧ほうぼく地ち、ゲゼルとその放牧ほうぼく地ち、
21:22 キブザイムとその放牧ほうぼく地ち、ベテホロンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:23 またダンの部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、エルテケとその放牧ほうぼく地ち、ギベトンとその放牧ほうぼく地ち、
21:24 アヤロンとその放牧ほうぼく地ち、ガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:25 またマナセの半はん部族ぶぞくのうちから分わけ与あたえた町まちは、タアナクとその放牧ほうぼく地ち、およびガテリンモンとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。
21:26 その他たのコハテびとの氏族しぞくの町まちは、合あわせて十であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。
21:27 ゲルションびとであるレビびとの氏族しぞくの一つに与あたえられた町まちは、マナセの半はん部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるバシャンのゴランとその放牧ほうぼく地ち、およびベエシテラとその放牧ほうぼく地ちなど、二つの町まちである。
21:28 イッサカルの部族ぶぞくのうちからは、キションとその放牧ほうぼく地ち、ダベラテとその放牧ほうぼく地ち、
21:29 ヤルムテとその放牧ほうぼく地ち、エンガンニムとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:30 アセルの部族ぶぞくのうちからは、ミシャルとその放牧ほうぼく地ち、アブドンとその放牧ほうぼく地ち、
21:31 ヘルカテとその放牧ほうぼく地ち、レホブとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:32 ナフタリの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるガリラヤのケデシとその放牧ほうぼく地ち、ハンモテ・ドルとその放牧ほうぼく地ち、カルタンとその放牧ほうぼく地ちなど、三つの町まちである。
21:33 ゲルションびとが、その氏族しぞくにしたがって獲えた町まちは、合あわせて十三の町まちであって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。
21:34 その他たのレビびとである、メラリびとの氏族しぞくに与あたえられた町まちは、ゼブルンの部族ぶぞくのうちからは、ヨクネアムとその放牧ほうぼく地ち、カルタとその放牧ほうぼく地ち、
21:35 デムナとその放牧ほうぼく地ち、ナハラルとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:36 ルベンの部族ぶぞくのうちからは、ベゼルとその放牧ほうぼく地ち、ヤハヅとその放牧ほうぼく地ち、
21:37 ケデモテとその放牧ほうぼく地ち、メパアテとその放牧ほうぼく地ちなど、四つの町まちである。
21:38 ガドの部族ぶぞくのうちからは、人ひとを殺ころした者ものの、のがれる町まちであるギレアデのラモテとその放牧ほうぼく地ち、マハナイムとその放牧ほうぼく地ち、
21:39 ヘシボンとその放牧ほうぼく地ち、ヤゼルとその放牧ほうぼく地ちなど、合あわせて四つの町まちである。
21:40 これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族しぞくにしたがって、くじをもって獲えた町まちであって、合あわせて十二であった。
21:41 イスラエルの人々ひとびとの所有しょゆうのうちに、レビびとが持もった町々まちまちは、合あわせて四十八であって、それに属ぞくする放牧ほうぼく地ちがあった。
21:42 これらの町々まちまちは、それぞれその周囲しゅういに放牧ほうぼく地ちがあった。これらの町々まちまちはみなそうであった。
21:43 このように、主しゅが、イスラエルに与あたえると、その先祖せんぞたちに誓ちかわれた地ちを、ことごとく与あたえられたので、彼かれらはそれを獲えて、そこに住すんだ。
21:44 主しゅは彼かれらの先祖せんぞたちに誓ちかわれたように、四方しほうに安息あんそくを賜たまわったので、すべての敵てきのうち、ひとりも彼かれらに手向てむかう者ものはなかった。主しゅが敵てきをことごとく彼かれらの手てに渡わたされたからである。
21:45 主しゅがイスラエルの家いえに約束やくそくされたすべての良よいことは、一つとしてたがわず、みな実現じつげんした。
第22章 22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。 22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。 22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。 22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。 22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。 22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。 22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。 第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
22:1 時ときにヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばを呼よび集あつめて、
22:2 言いった、「あなたがたは主しゅのしもべモーセが命めいじたことを、ことごとく守まもり、またわたしの命めいじたすべての事ことにも、わたしの言葉ことばに聞ききしたがいました。
22:3 今日こんにちまで長ながい年月としつきの間あいだ、あなたがたの兄弟きょうだいたちを捨すてず、あなたがたの神かみ、主しゅの命令めいれいを、よく守まもってきました。
22:4 今いまはすでに、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたの兄弟きょうだいたちに、先さきに約束やくそくされたとおり、安息あんそくを賜たまわるようになりました。それで、あなたがたは身みを返かえして、主しゅのしもべモーセが、あなたがたに与あたえたヨルダンの向むこう側がわの所有しょゆうの地ちに行いき、自分じぶんたちの天幕てんまくに帰かえりなさい。
22:5 ただ主しゅのしもべモーセが、あなたがたに命めいじた戒いましめと、律法りっぽうとを慎つつしんで行おこない、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいし、そのすべての道みちに歩あゆみ、その命令めいれいを守まもって、主しゅにつき従したがい、心こころをつくし、精神せいしんをつくして、主しゅに仕つかえなさい」。
22:6 そしてヨシュアが彼かれらを祝福しゅくふくして去さらせたので、彼かれらはその天幕てんまくに帰かえった。
22:7 マナセの部族ぶぞくの半なかばには、すでにモーセがバシャンで所有しょゆう地ちを与あたえたが、他たの半なかばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側がわ、西にしの方ほうで、その兄弟きょうだいたちのうちに、所有しょゆう地ちを与あたえた。ヨシュアは、彼かれらをその天幕てんまくに送おくりかえす時とき、彼かれらを祝福しゅくふくして、
22:8 言いった、「あなたがたは多おおくの貨か財ざいと、おびただしい数かずの家畜かちくと、金きん、銀ぎん、青銅せいどう、鉄てつ、および多おおくの衣服いふくを持もって天幕てんまくに帰かえり、敵てきから獲えたぶんどり物ものを兄弟きょうだいたちに分わけなさい」。
22:9 こうしてルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばは、主しゅがモーセによって命めいじられたように、すでに自分じぶんの所有しょゆう地ちとなっているギレアデの地ちに行いこうと、カナンの地ちのシロで、イスラエルの人々ひとびとと別わかれて帰かえって行いった。
22:10 ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちのヨルダンのほとりにきた時とき、その所ところで、ヨルダンの岸きしべに一つの祭壇さいだんを築きずいた。それは大おおきくて遠とおくから見みえる祭壇さいだんであった。
22:11 イスラエルの人々ひとびとは、「ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの部族ぶぞくの半なかばが、カナンの地ちの国境こっきょう、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々ひとびとに属ぞくする方ほうで、一つの祭壇さいだんを築きずいた」といううわさを聞きいた。
22:12 イスラエルの人々ひとびとが、それを聞きくとひとしく、イスラエルの人々ひとびとの全ぜん会衆かいしゅうはシロに集あつまって、彼かれらの所ところに攻せめ上のぼろうとした。
22:13 そしてイスラエルの人々ひとびとは、祭司さいしエレアザルの子こピネハスをギレアデの地ちのルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくの所ところにつかわし、
22:14 イスラエルの各かく部族ぶぞくのうちから、父祖ふその家いえのつかさ、ひとりずつをあげて、合あわせて十人にんのつかさたちを、彼かれと共ともに行いかせた。これらはみなイスラエルの氏族しぞくのうちで、父祖ふその家いえのかしらたる人々ひとびとであった。
22:15 彼かれらはギレアデの地ちに行いき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくに語かたって言いった、
22:16 「主しゅの全ぜん会衆かいしゅうはこう言いいます、『あなたがたがイスラエルの神かみにむかって、とがを犯おかし、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめ、自分じぶんのために一つの祭壇さいだんを築きずいて、今日こんにち、主しゅにそむこうとするのは何事なにごとか。
22:17 ペオルで犯おかした罪つみで、なお足たりないとするのか。それがために主しゅの会衆かいしゅうに災わざわいが下くだったが、われわれは今日こんにちもなお、その罪つみから清きよめられていない。
22:18 しかもあなたがたは、今日こんにち、ひるがえって主しゅに従したがうことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主しゅにそむくならば、あす、主しゅはイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうにむかって怒いかられるであろう。
22:19 もしあなたがたの所有しょゆうの地ちが清きよくないのであれば、主しゅの幕屋まくやの立たっている主しゅの所有しょゆうの地ちに渡わたってきて、われわれのうちに、所有しょゆうの地ちを獲えなさい。ただ、われわれの神かみ、主しゅの祭壇さいだんのほかに、自分じぶんのために祭壇さいだんを築きずいて、主しゅにそむき、またわれわれをそむく者ものとならせないでください。
22:20 ゼラの子こアカンは、のろわれた物ものについて、とがを犯おかし、それがためイスラエルの全ぜん会衆かいしゅうに、怒いかりが臨のぞんだではないか。またその罪つみによって滅ほろびた者ものは、彼かれひとりではなかった』」。
22:21 その時とき、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの半はん部族ぶぞくは、イスラエルの氏族しぞくのかしらたちに答こたえて言いった、
22:22 「力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。力ちからある者もの、神かみ、主しゅ。主しゅは知しろしめす。イスラエルもまた知しらなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主しゅに罪つみを犯おかすことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。
22:23 われわれが祭壇さいだんを築きずいたことが、もし主しゅに従したがうことをやめるためであり、またその上うえに、燔祭はんさい、素祭そさいをささげるためであり、あるいはまたその上うえに、酬恩祭しゅうおんさいの犠牲ぎせいをささげるためであったならば、主しゅみずから、その罪つみを問といただしてください。
22:24 しかし、われわれは次つぎのことを考かんがえてしたのです。すなわち、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんにむかって言いうことがあるかも知しれません、『あなたがたは、イスラエルの神かみ、主しゅと、なんの関係かんけいがあるのですか。
22:25 ルベンの子孫しそんと、ガドの子孫しそんよ、主しゅは、あなたがたと、われわれとの間あいだに、ヨルダンを境さかいとされました。あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません』。こう言いって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、主しゅを拝おがむことをやめさせるかも知しれないので、
22:26 われわれは言いいました、『さあ、われわれは一つの祭壇さいだんを築きずこう。燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、
22:27 ただあなたがたと、われわれとの間あいだ、およびわれわれの後のちの子孫しそんの間あいだに、証拠しょうことならせて、われわれが、燔祭はんさいと犠牲ぎせい、および酬恩祭しゅうおんさいをもって、主しゅの前まえで、主しゅにつとめをするためである。こうすれば、のちの日ひになって、あなたがたの子孫しそんが、われわれの子孫しそんに、「あなたがたは主しゅの民たみの特権とっけんがありません」とは言いわないであろう』。
22:28 またわれわれは言いいました、『のちの日ひに、われわれ、またわれわれの子孫しそんが、もしそのようなことを言いわれるならば、その時とき、われわれは言いおう、「われわれの先祖せんぞが造つくった主しゅの祭壇さいだんの型かたをごらんなさい。これは燔祭はんさいのためではなく、また犠牲ぎせいのためでもなく、あなたがたと、われわれとの間あいだの証拠しょうこである」。
22:29 主しゅにそむき、ひるがえって今日こんにち、主しゅに従したがうことをやめて、われわれの神かみ、主しゅの幕屋まくやの前まえにある祭壇さいだんのほかに、燔祭はんさい、素祭そさい、または犠牲ぎせいをささげるための祭壇さいだんを築きずくようなことは、決けっしていたしません』」。
22:30 祭司さいしピネハス、および会衆かいしゅうのつかさたち、すなわち彼かれと共ともに行いったイスラエルの氏族しぞくのかしらたちは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんが語かたった言葉ことばを聞きいて、それを良よしとした。
22:31 そして祭司さいしエレアザルの子こピネハスは、ルベンの子孫しそん、ガドの子孫しそん、およびマナセの子孫しそんに言いった、「今日こんにち、われわれは、主しゅがわれわれのうちにいますことを知しった。あなたがたが、主しゅにむかって、このとがを犯おかさなかったからである。あなたがたは今いま、イスラエルの人々ひとびとを、主しゅの手てから救すくい出だしたのです」。
22:32 こうして祭司さいしエレアザルの子こピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんに別わかれて、ギレアデの地ちからカナンの地ちに帰かえり、イスラエルの人々ひとびとのところに行いって復命ふくめいしたので、
22:33 イスラエルの人々ひとびとはそれを良よしとした。そしてイスラエルの人々ひとびとは神かみをほめたたえ、ルベンの子孫しそん、およびガドの子孫しそんの住すんでいる国くにを滅ほろぼすために攻せめ上のぼろうとは、もはや言いわなかった。
22:34 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは、その祭壇さいだんを「あかし」と名なづけて言いった、「これは、われわれの間あいだにあって、主しゅが神かみにいますというあかしをするものである」。
第23章 23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。 23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。 第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
23:1 主しゅがイスラエルの周囲しゅういの敵てきを、ことごとく除のぞいて、イスラエルに安息あんそくを賜たまわってのち、久ひさしくたち、ヨシュアも年としが進すすんで老おいた。
23:2 ヨシュアはイスラエルのすべての人ひと、その長老ちょうろう、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼よび集あつめて言いった、「わたしは年ねんも進すすんで老人ろうじんとなった。
23:3 あなたがたは、すでにあなたがたの神かみ、主しゅが、このもろもろの国くにびとに行おこなわれたすべてのことを見みた。あなたがたのために戦たたかわれたのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。
23:4 見みよ、わたしはヨルダンから、日ひの入いる方ほう、大海たいかいまでの、このもろもろの残のこっている国々くにぐにと、すでにわたしが滅ほろぼし去さったすべての国々くにぐにを、くじをもって、あなたがたに分わけ与あたえ、あなたがたの各かく部族ぶぞくの嗣し業ぎょうとさせた。
23:5 あなたがたの前まえから、その国民こくみんを打うち払はらい、あなたがたの目めの前まえから追おい払はらわれるのは、あなたがたの神かみ、主しゅである。そしてあなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、あなたがたは彼かれらの地ちを獲えるであろう。
23:6 それゆえ、あなたがたは堅かたく立たって、モーセの律法りっぽうの書しょにしるされていることを、ことごとく守まもって行おこなわなければならない。それを離はなれて右みぎにも左ひだりにも曲まがってはならない。
23:7 あなたがたのうちに残のこっている、これらの国民こくみんと交まじってはならない。彼かれらの神々かみがみの名なを唱となえてはならない。それをさして誓ちかってはならない。またそれに仕つかえ、それを拝おがんではならない。
23:8 ただ、今日こんにちまでしてきたように、あなたがたの神かみ、主しゅにつき従したがわなければならない。
23:9 主しゅが大おおいなる強つよき国民こくみんを、あなたがたの前まえから追おい払はらわれた。あなたがたには今日こんにちまで、立たち向むかうことのできる者ものは、ひとりもなかった。
23:10 あなたがたのひとりは、千人にんを追おい払はらうことができるであろう。あなたがたの神かみ、主しゅが約束やくそくされたように、みずからあなたがたのために戦たたかわれるからである。
23:11 それゆえ、あなたがたは深ふかく慎つつしんで、あなたがたの神かみ、主しゅを愛あいさなければならない。
23:12 しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民こくみんの、生いき残のこって、あなたがたの中なかにとどまる者ものどもと親したしくなり、これと婚姻こんいんし、ゆききするならば、
23:13 あなたがたは、しかと知しらなければならない。あなたがたの神かみ、主しゅは、もはや、これらの国民こくみんをあなたがたの前まえから、追おい払はらうことをされないであろう。彼かれらは、かえって、あなたがたのわなとなり、網あみとなり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目めに、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、滅ほろびうせるであろう。
23:14 見みよ、今日こんにち、わたしは世よの人ひとのみな行いく道みちを行いこうとする。あなたがたがみな、心こころのうちにまた、肝きもに銘めいじて知しっているように、あなたがたの神かみ、主しゅが、あなたがたについて約束やくそくされたもろもろの良よいことで、一つも かけたものはなかった。みなあなたがたに臨のぞんで、一つも欠かけたものはなかった。
23:15 しかし、あなたがたの神かみ、主しゅがあなたがたについて約束やくそくされた、もろもろの良よいことが、あなたがたに臨のぞんだように、主しゅはまた、もろもろの悪わるいことをあなたがたに下くだして、あなたがたの神かみ、主しゅが賜たまわったこの良よい地ちから、ついに、あなたがたを滅ほろぼし断たたれるであろう。
23:16 もし、あなたがたの神かみ、主しゅが命めいじられたその契約けいやくを犯おかし、行いって他たの神々かみがみに仕つかえ、それを拝おがむならば、主しゅはあなたがたにむかって怒いかりを発はっし、あなたがたは、主しゅが賜たまわった良よい地ちから、すみやかに滅ほろびうせるであろう」。
第24章 24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。 24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。 24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。 24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。 24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。 24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。 24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。 24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。
24:1 ヨシュアは、イスラエルのすべての部族ぶぞくをシケムに集あつめ、イスラエルの長老ちょうろう、かしら、さばきびと、つかさたちを召めし寄よせて、共ともに神かみの前まえに進すすみ出でた。
24:2 そしてヨシュアはすべての民たみに言いった、「イスラエルの神かみ、主しゅは、こう仰おおせられる、『あなたがたの先祖せんぞたち、すなわちアブラハムの父ちち、ナホルの父ちちテラは、昔むかし、ユフラテ川かわの向むこうに住すみ、みな、ほかの神々かみがみに仕つかえていたが、
24:3 わたしは、あなたがたの先祖せんぞアブラハムを、川かわの向むこうから連つれ出だして、カナンの全ぜん地ちを導みちびき通とおり、その子孫しそんを増ました。わたしは彼かれにイサクを与あたえ、
24:4 イサクにヤコブとエサウを与あたえ、エサウにはセイルの山地さんちを与あたえて、所有しょゆうとさせたが、ヤコブとその子こ供ともたちはエジプトに下くだった。
24:5 わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議ふしぎをおこなって、これに災わざわいを下くだし、その後のちあなたがたを導みちびき出だした。
24:6 わたしはあなたがたの父ちちたちを、エジプトから導みちびき出だし、あなたがたが海うみにきたとき、エジプトびとは、戦車せんしゃと騎兵きへいとをもって、あなたがたの父ちちたちを紅海こうかいに追おってきた。
24:7 そのとき、あなたがたの父ちちたちが主しゅに呼よばわったので、主しゅは暗くらやみをあなたがたとエジプトびととの間あいだに置おき、海うみを彼かれらの上うえに傾かたむけて彼かれらをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目めで見みた。そして長ながい間あいだ、荒野あらのに住すんでいた。
24:8 わたしはまたヨルダンの向むこう側がわに住すんでいたアモリびとの地ちに、あなたがたを導みちびき入いれた。彼かれらはあなたがたと戦たたかったので、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたして、彼かれらの地ちを獲えさせ、彼かれらをあなたがたの前まえから滅ほろぼし去さった。
24:9 ついで、モアブの王おうチッポルの子こバラクが立たって、イスラエルに敵てきし、人ひとをつかわし、ベオルの子こバラムを招まねき、あなたがたをのろわせようとしたが、
24:10 わたしがバラムに聞きこうとしなかったので、彼かれは、かえって、あなたがたを祝福しゅくふくした。こうしてわたしは彼かれの手てからあなたがたを救すくい出だした。
24:11 そしてあなたがたは、ヨルダンを渡わたって、エリコにきたが、エリコの人々ひとびとはあなたがたと戦たたかい、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦たたかったが、わたしは彼かれらをあなたがたの手てに渡わたした。
24:12 わたしは、あなたがたの前まえに、くまばちを送おくって、あのアモリびとのふたりの王おうを、あなたがたの前まえから追おい払はらった。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓ゆみによってではなかった。
24:13 そしてわたしは、あなたがたが自分じぶんで労ろうしなかった地ちを、あなたがたに与あたえ、あなたがたが建たてなかった町まちを、あなたがたに与あたえた。そしてあなたがたはいまその所ところに住すんでいる。あなたがたはまた自分じぶんで作つくらなかったぶどう畑はたけと、オリブ畑はたけの実みを食たべている』。
24:14 それゆえ、いま、あなたがたは主しゅを恐おそれ、まことと、まごころと、真実しんじつとをもって、主しゅに仕つかえ、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこう、およびエジプトで仕つかえた他たの神々かみがみを除のぞき去さって、主しゅに仕つかえなさい。
24:15 もしあなたがたが主しゅに仕つかえることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖せんぞが、川かわの向むこうで仕つかえた神々かみがみでも、または、いまあなたがたの住すむ地ちのアモリびとの神々かみがみでも、あなたがたの仕つかえる者ものを、きょう、選えらびなさい。ただし、わたしとわたしの家いえとは共ともに主しゅに仕つかえます」。
24:16 その時とき、民たみは答こたえて言いった、「主しゅを捨すてて、他たの神々かみがみに仕つかえるなど、われわれは決けっしていたしません。
24:17 われわれの神かみ、主しゅがみずからわれわれと、われわれの先祖せんぞとを、エジプトの地ち、奴隷どれいの家いえから導みちびき上のぼり、またわれわれの目めの前まえで、あの大おおいなるしるしを行おこない、われわれの行いくすべての道みちで守まもり、われわれが通とおったすべての国民こくみんの中なかでわれわれを守まもられたからです。
24:18 主しゅはまた、この地ちに住すんでいたアモリびとなど、すべての民たみを、われわれの前まえから追おい払はらわれました。それゆえ、われわれも主しゅに仕つかえます。主しゅはわれわれの神かみだからです」。
24:19 しかし、ヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅに仕つかえることはできないであろう。主しゅは聖せいなる神かみであり、ねたむ神かみであって、あなたがたの罪つみ、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。
24:20 もしあなたがたが主しゅを捨すてて、異ことなる神々かみがみに仕つかえるならば、あなたがたにさいわいを下くだされたのちにも、ひるがえってあなたがたに災わざわいをくだし、あなたがたを滅ほろぼしつくされるであろう」。
24:21 民たみはヨシュアに言いった、「いいえ、われわれは主しゅに仕つかえます」。
24:22 そこでヨシュアは民たみに言いった、「あなたがたは主しゅを選えらんで、主しゅに仕つかえると言いった。あなたがたみずからその証人しょうにんである」。彼かれらは言いった、「われわれは証人しょうにんです」。
24:23 ヨシュアはまた言いった、「それならば、あなたがたのうちにある、異ことなる神々かみがみを除のぞき去さり、イスラエルの神かみ、主しゅに、心こころを傾かたむけなさい」。
24:24 民たみはヨシュアに言いった、「われわれの神かみ、主しゅに、われわれは仕つかえ、その声こえに聞ききしたがいます」。
24:25 こうしてヨシュアは、その日ひ、民たみと契約けいやくをむすび、シケムにおいて、定さだめと、おきてを、彼かれらのために設もうけた。
24:26 ヨシュアはこれらの言葉ことばを神かみの律法りっぽうの書しょにしるし、大おおきな石いしを取とって、その所ところで、主しゅの聖所せいじょにあるかしの木きの下したにそれを立たて、
24:27 ヨシュアは、すべての民たみに言いった、「見みよ、この石いしはわれわれのあかしとなるであろう。主しゅがわれわれに語かたられたすべての言葉ことばを、聞きいたからである。それゆえ、あなたがたが自分じぶんの神かみを捨すてることのないために、この石いしが、あなたがたのあかしとなるであろう」。
24:28 こうしてヨシュアは民たみを、おのおのその嗣し業ぎょうの地ちに帰きし去さらせた。
24:29 これらの事ことの後のち、主しゅのしもべ、ヌンの子こヨシュアは百十歳さいで死しんだ、
24:30 人々ひとびとは彼かれをその嗣し業ぎょうの地ちのうちのテムナテ・セラに葬ほうむった。テムナテ・セラは、エフライムの山地さんちで、ガアシ山やまの北きたにある。
24:31 イスラエルはヨシュアの世よにある日ひの間あいだ、また主しゅがイスラエルのために行おこなわれたもろもろのことを知しっていて、ヨシュアのあとに生いき残のこった長老ちょうろうたちが世よにある日ひの間あいだ、つねに主しゅに仕つかえた。
24:32 イスラエルの人々ひとびとが、エジプトから携たずさえ上のぼったヨセフの骨ほねは、むかしヤコブが銀ぎん百枚まいで、シケムの父ちちハモルの子こらから買かい取とったシケムのうちの地所じしょの一部いちぶに葬ほうむられた。これはヨセフの子孫しそんの嗣し業ぎょうとなった。
24:33 アロンの子こエレアザルも死しんだ。人々ひとびとは彼かれを、その子こピネハスに与あたえられた町まちで、エフライムの山地さんちにあるギベアに葬ほうむった。