口語訳聖書(振り仮名付き)
章: 1 2 3 4 5 ヨハネの第二の手紙 ヨハネの第三の手紙
ヨハネの第だい一の手紙てがみ
第1章 1Jh-Audio
1:1 初はじめからあったもの、わたしたちが聞きいたもの、目めで見みたもの、よく見みて手てでさわったもの、すなわち、いのちの言ことばについて――
1:2 このいのちが現あらわれたので、この永遠えいえんのいのちをわたしたちは見みて、そのあかしをし、かつ、あなたがたに告つげ知しらせるのである。この永遠えいえんのいのちは、父ちちと共ともにいましたが、今いまやわたしたちに現あらわれたものである――
1:3 すなわち、わたしたちが見みたもの、聞きいたものを、あなたがたにも告つげ知しらせる。それは、あなたがたも、わたしたちの交まじわりにあずかるようになるためである。わたしたちの交まじわりとは、父ちちならびに御子みこイエス・キリストとの交まじわりのことである。
1:4 これを書かきおくるのは、わたしたちの喜よろこびが満みちあふれるためである。
1:5 わたしたちがイエスから聞きいて、あなたがたに伝つたえるおとずれは、こうである。神かみは光ひかりであって、神かみには少すこしの暗くらいところもない。
1:6 神かみと交まじわりをしていると言いいながら、もし、やみの中なかを歩あるいているなら、わたしたちは偽いつわっているのであって、真理しんりを行おこなっているのではない。
1:7 しかし、神かみが光ひかりの中なかにいますように、わたしたちも光ひかりの中なかを歩あるくならば、わたしたちは互たがいに交まじわりをもち、そして、御子みこイエスの血ちが、すべての罪つみからわたしたちをきよめるのである。
1:8 もし、罪つみがないと言いうなら、それは自分じぶんを欺あざむくことであって、真理しんりはわたしたちのうちにない。
1:9 もし、わたしたちが自分じぶんの罪つみを告白こくはくするならば、神かみは真実しんじつで正ただしいかたであるから、その罪つみをゆるし、すべての不義ふぎからわたしたちをきよめて下くださる。
1:10 もし、罪つみを犯おかしたことがないと言いうなら、それは神かみを偽いつわり者ものとするのであって、神かみの言ことばはわたしたちのうちにない。
第2章 2:1 わたしの子こたちよ。これらのことを書かきおくるのは、あなたがたが罪つみを犯おかさないようになるためである。もし、罪つみを犯おかす者ものがあれば、父ちちのみもとには、わたしたちのために助たすけ主ぬし、すなわち、義ぎなるイエス・キリストがおられる。2:2 彼かれは、わたしたちの罪つみのための、あがないの供そなえ物ものである。ただ、わたしたちの罪つみのためばかりではなく、全ぜん世界せかいの罪つみのためである。2:3 もし、わたしたちが彼かれの戒いましめを守まもるならば、それによって彼かれを知しっていることを悟さとるのである。2:4 「彼かれを知しっている」と言いいながら、その戒いましめを守まもらない者ものは、偽いつわり者ものであって、真理しんりはその人ひとのうちにない。2:5 しかし、彼かれの御言みことばを守まもる者ものがあれば、その人ひとのうちに、神かみの愛あいが真しんに全まっとうされるのである。それによって、わたしたちが彼かれにあることを知しるのである。2:6 「彼かれにおる」と言いう者ものは、彼かれが歩あるかれたように、その人ひと自身じしんも歩あるくべきである。 2:7 愛あいする者ものたちよ。わたしがあなたがたに書かきおくるのは、新あたらしい戒いましめではなく、あなたがたが初はじめから受うけていた古ふるい戒いましめである。その古ふるい戒いましめとは、あなたがたがすでに聞きいた御言みことばである。2:8 しかも、新あたらしい戒いましめを、あなたがたに書かきおくるのである。そして、それは、彼かれにとってもあなたがたにとっても、真理しんりなのである。なぜなら、やみは過すぎ去さり、まことの光ひかりがすでに輝かがやいているからである。2:9 「光ひかりの中なかにいる」と言いいながら、その兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、今いまなお、やみの中なかにいるのである。2:10 兄弟きょうだいを愛あいする者ものは、光ひかりにおるのであって、つまずくことはない。2:11 兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、やみの中なかにおり、やみの中なかを歩あるくのであって、自分じぶんではどこへ行いくのかわからない。やみが彼かれの目めを見みえなくしたからである。 2:12 子こたちよ。あなたがたにこれを書かきおくるのは、御名みなのゆえに、あなたがたの多おおくの罪つみがゆるされたからである。2:13 父ちちたちよ。あなたがたに書かきおくるのは、あなたがたが、初はじめからいますかたを知しったからである。若者わかものたちよ。あなたがたに書かきおくるのは、あなたがたが、悪あしき者ものにうち勝かったからである。2:14 子供こどもたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが父ちちを知しったからである。父ちちたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが、初はじめからいますかたを知しったからである。若者わかものたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが強つよい者ものであり、神かみの言ことばがあなたがたに宿やどり、そして、あなたがたが悪あしき者ものにうち勝かったからである。2:15 世よと世よにあるものとを、愛あいしてはいけない。もし、世よを愛あいする者ものがあれば、父ちちの愛あいは彼かれのうちにない。2:16 すべて世よにあるもの、すなわち、肉にくの欲よく、目めの欲よく、持もち物ものの誇ほこりは、父ちちから出でたものではなく、世よから出でたものである。2:17 世よと世よの欲よくとは過すぎ去さる。しかし、神かみの御旨みむねを行おこなう者ものは、永遠えいえんにながらえる。 2:18 子供こどもたちよ。今いまは終おわりの時ときである。あなたがたがかねて反はんキリストが来くると聞きいていたように、今いまや多おおくの反はんキリストが現あらわれてきた。それによって今いまが終おわりの時ときであることを知しる。2:19 彼かれらはわたしたちから出でて行いった。しかし、彼かれらはわたしたちに属ぞくする者ものではなかったのである。もし属ぞくする者ものであったなら、わたしたちと一緒いっしょにとどまっていたであろう。しかし、出でて行いったのは、元来がんらい、彼かれらがみなわたしたちに属ぞくさない者ものであることが、明あきらかにされるためである。2:20 しかし、あなたがたは聖せいなる者ものに油あぶらを注そそがれているので、あなたがたすべてが、そのことを知しっている。2:21 わたしが書かきおくったのは、あなたがたが真理しんりを知しらないからではなく、それを知しっているからであり、また、すべての偽いつわりは真理しんりから出でるものでないことを、知しっているからである。2:22 偽いつわり者ものとは、だれであるか。イエスのキリストであることを否定ひていする者ものではないか。父ちちと御子みことを否定ひていする者ものは、反はんキリストである。2:23 御子みこを否定ひていする者ものは父ちちを持もたず、御子みこを告白こくはくする者ものは、また父ちちをも持もつのである。2:24 初はじめから聞きいたことが、あなたがたのうちに、とどまるようにしなさい。初はじめから聞きいたことが、あなたがたのうちにとどまっておれば、あなたがたも御子みこと父ちちとのうちに、とどまることになる。2:25 これが、彼かれ自みずからわたしたちに約束やくそくされた約束やくそくであって、すなわち、永遠えいえんのいのちである。2:26 わたしは、あなたがたを惑まどわす者ものたちについて、これらのことを書かきおくった。2:27 あなたがたのうちには、キリストからいただいた油あぶらがとどまっているので、だれにも教おしえてもらう必要ひつようはない。この油あぶらが、すべてのことをあなたがたに教おしえる。それはまことであって、偽いつわりではないから、その油あぶらが教おしえたように、あなたがたは彼かれのうちにとどまっていなさい。 2:28 そこで、子こたちよ。キリストのうちにとどまっていなさい。それは、彼かれが現あらわれる時ときに、確信かくしんを持もち、その来臨らいりんに際さいして、みまえに恥はじいることがないためである。2:29 彼かれの義ぎなるかたであることがわかれば、義ぎを行おこなう者ものはみな彼かれから生うまれたものであることを、知しるであろう。 第3章 3:1 わたしたちが神かみの子こと呼よばれるためには、どんなに大おおきな愛あいを父ちちから賜たまわったことか、よく考かんがえてみなさい。わたしたちは、すでに神かみの子こなのである。世よがわたしたちを知しらないのは、父ちちを知しらなかったからである。3:2 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは今いまや神かみの子こである。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明あきらかではない。彼かれが現あらわれる時とき、わたしたちは、自分じぶんたちが彼かれに似にるものとなることを知しっている。そのまことの御姿みすがたを見みるからである。3:3 彼かれについてこの望のぞみをいだいている者ものは皆みな、彼かれがきよくあられるように、自みずからをきよくする。3:4 すべて罪つみを犯おかす者ものは、不法ふほうを行おこなう者ものである。罪つみは不法ふほうである。3:5 あなたがたが知しっているとおり、彼かれは罪つみをとり除のぞくために現あらわれたのであって、彼かれにはなんらの罪つみがない。3:6 すべて彼かれにおる者ものは、罪つみを犯おかさない。すべて罪つみを犯おかす者ものは彼かれを見みたこともなく、知しったこともない者ものである。3:7 子こたちよ。だれにも惑まどわされてはならない。彼かれが義人ぎじんであると同様どうように、義ぎを行おこなう者ものは義人ぎじんである。3:8 罪つみを犯おかす者ものは、悪魔あくまから出でた者ものである。悪魔あくまは初はじめから罪つみを犯おかしているからである。神かみの子こが現あらわれたのは、悪魔あくまのわざを滅ほろぼしてしまうためである。3:9 すべて神かみから生うまれた者ものは、罪つみを犯おかさない。神かみの種たねが、その人ひとのうちにとどまっているからである。また、その人ひとは、神かみから生うまれた者ものであるから、罪つみを犯おかすことができない。3:10 神かみの子こと悪魔あくまの子ことの区別くべつは、これによって明あきらかである。すなわち、すべて義ぎを行おこなわない者ものは、神かみから出でた者ものではない。兄弟きょうだいを愛あいさない者ものも、同様どうようである。3:11 わたしたちは互たがいに愛あいし合あうべきである。これが、あなたがたの初はじめから聞きいていたおとずれである。3:12 カインのようになってはいけない。彼かれは悪あしき者ものから出でて、その兄弟きょうだいを殺ころしたのである。なぜ兄弟きょうだいを殺ころしたのか。彼かれのわざが悪わるく、その兄弟きょうだいのわざは正ただしかったからである。 3:13 兄弟きょうだいたちよ。世よがあなたがたを憎にくんでも、驚おどろくには及およばない。3:14 わたしたちは、兄弟きょうだいを愛あいしているので、死しからいのちへ移うつってきたことを、知しっている。愛あいさない者ものは、死しのうちにとどまっている。3:15 あなたがたが知しっているとおり、すべて兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは人殺ひとごろしであり、人殺ひとごろしはすべて、そのうちに永遠えいえんのいのちをとどめてはいない。3:16 主しゅは、わたしたちのためにいのちを捨すてて下くださった。それによって、わたしたちは愛あいということを知しった。それゆえに、わたしたちもまた、兄弟きょうだいのためにいのちを捨すてるべきである。3:17 世よの富とみを持もっていながら、兄弟きょうだいが困こまっているのを見みて、あわれみの心こころを閉とじる者ものには、どうして神かみの愛あいが、彼かれのうちにあろうか。3:18 子こたちよ。わたしたちは言葉ことばや口くち先さきだけで愛あいするのではなく、行おこないと真実しんじつとをもって愛あいし合おうではないか。3:19 それによって、わたしたちが真理しんりから出でたものであることがわかる。そして、神かみのみまえに心こころを安やすんじていよう。3:20 なぜなら、たといわたしたちの心こころに責せめられるようなことがあっても、神かみはわたしたちの心こころよりも大おおいなるかたであって、すべてをご存ぞんじだからである。3:21 愛あいする者ものたちよ。もし心こころに責せめられるようなことがなければ、わたしたちは神かみに対たいして確信かくしんを持もつことができる。3:22 そして、願ねがい求もとめるものは、なんでもいただけるのである。それは、わたしたちが神かみの戒いましめを守まもり、みこころにかなうことを、行おこなっているからである。3:23 その戒いましめというのは、神かみの子こイエス・キリストの御名みなを信しんじ、わたしたちに命めいじられたように、互たがいに愛あいし合あうべきことである。3:24 神かみの戒いましめを守まもる人ひとは、神かみにおり、神かみもまたその人ひとにいます。そして、神かみがわたしたちのうちにいますことは、神かみがわたしたちに賜たまわった御霊みたまによって知しるのである。 第4章 4:1 愛あいする者ものたちよ。すべての霊れいを信しんじることはしないで、それらの霊れいが神かみから出でたものであるかどうか、ためしなさい。多おおくのにせ預言者よげんしゃが世よに出でてきているからである。4:2 あなたがたは、こうして神かみの霊れいを知しるのである。すなわち、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくする霊れいは、すべて神かみから出でているものであり、4:3 イエスを告白こくはくしない霊れいは、すべて神かみから出でているものではない。これは、反はんキリストの霊れいである。あなたがたは、それが来くるとかねて聞きいていたが、今いまやすでに世よにきている。4:4 子こたちよ。あなたがたは神かみから出でた者ものであって、彼かれらにうち勝かったのである。あなたがたのうちにいますのは、世よにある者ものよりも大おおいなる者ものなのである。4:5 彼かれらは世よから出でたものである。だから、彼かれらは世よのことを語かたり、世よも彼かれらの言いうことを聞きくのである。4:6 しかし、わたしたちは神かみから出でたものである。神かみを知しっている者ものは、わたしたちの言いうことを聞きき、神かみから出でない者ものは、わたしたちの言いうことを聞きかない。これによって、わたしたちは、真理しんりの霊れいと迷まよいの霊れいとの区別くべつを知しるのである。 4:7 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは互たがいに愛あいし合おうではないか。愛あいは、神かみから出でたものなのである。すべて愛あいする者ものは、神かみから生うまれた者ものであって、神かみを知しっている。4:8 愛あいさない者ものは、神かみを知しらない。神かみは愛あいである。4:9 神かみはそのひとり子こを世よにつかわし、彼かれによってわたしたちを生いきるようにして下くださった。それによって、わたしたちに対たいする神かみの愛あいが明あきらかにされたのである。4:10 わたしたちが神かみを愛あいしたのではなく、神かみがわたしたちを愛あいして下くださって、わたしたちの罪つみのためにあがないの供そなえ物ものとして、御子みこをおつかわしになった。ここに愛あいがある。4:11 愛あいする者ものたちよ。神かみがこのようにわたしたちを愛あいして下くださったのであるから、わたしたちも互たがいに愛あいし合あうべきである。4:12 神かみを見みた者ものは、まだひとりもいない。もしわたしたちが互たがいに愛あいし合あうなら、神かみはわたしたちのうちにいまし、神かみの愛あいがわたしたちのうちに全まっとうされるのである。 4:13 神かみが御霊みたまをわたしたちに賜たまわったことによって、わたしたちが神かみにおり、神かみがわたしたちにいますことを知しる。4:14 わたしたちは、父ちちが御子みこを世よの救主すくいぬしとしておつかわしになったのを見みて、そのあかしをするのである。4:15 もし人ひとが、イエスを神かみの子こと告白こくはくすれば、神かみはその人ひとのうちにいまし、その人ひとは神かみのうちにいるのである。4:16 わたしたちは、神かみがわたしたちに対たいして持もっておられる愛あいを知しり、かつ信しんじている。神かみは愛あいである。愛あいのうちにいる者ものは、神かみにおり、神かみも彼かれにいます。4:17 わたしたちもこの世よにあって彼かれのように生いきているので、さばきの日ひに確信かくしんを持もって立たつことができる。そのことによって、愛あいがわたしたちに全まっとうされているのである。4:18 愛あいには恐おそれがない。完全かんぜんな愛あいは恐おそれをとり除のぞく。恐おそれには懲こらしめが伴い、かつ恐おそれる者ものには、愛あいが全まっとうされていないからである。4:19 わたしたちが愛あいし合あうのは、神かみがまずわたしたちを愛あいして下くださったからである。4:20 「神かみを愛あいしている」と言いいながら兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、偽いつわり者ものである。現げんに見みている兄弟きょうだいを愛あいさない者ものは、目めに見みえない神かみを愛あいすることはできない。4:21 神かみを愛あいする者ものは、兄弟きょうだいをも愛あいすべきである。この戒いましめを、わたしたちは神かみから授さずかっている。 第5章 5:1 すべてイエスのキリストであることを信しんじる者ものは、神かみから生うまれた者ものである。すべて生うんで下くださったかたを愛あいする者ものは、そのかたから生うまれた者ものをも愛あいするのである。5:2 神かみを愛あいしてその戒いましめを行おこなえば、それによってわたしたちは、神かみの子こたちを愛あいしていることを知しるのである。5:3 神かみを愛あいするとは、すなわち、その戒いましめを守まもることである。そして、その戒いましめはむずかしいものではない。5:4 なぜなら、すべて神かみから生うまれた者ものは、世よに勝かつからである。そして、わたしたちの信仰しんこうこそ、世よに勝かたしめた勝利しょうりの力ちからである。5:5 世よに勝かつ者ものはだれか。イエスを神かみの子こと信しんじる者ものではないか。5:6 このイエス・キリストは、水みずと血ちとをとおってこられたかたである。水みずによるだけではなく、水みずと血ちとによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊みたまである。御霊みたまは真理しんりだからである。5:7 あかしをするものが、三つある。5:8 御霊みたまと水みずと血ちとである。そして、この三つのものは一致いっちする。5:9 わたしたちは人間にんげんのあかしを受うけいれるが、しかし、神かみのあかしはさらにまさっている。神かみのあかしというのは、すなわち、御子みこについて立たてられたあかしである。5:10 神かみの子こを信しんじる者ものは、自分じぶんのうちにこのあかしを持もっている。神かみを信しんじない者ものは、神かみを偽いつわり者ものとする。神かみが御子みこについてあかしせられたそのあかしを、信しんじていないからである。5:11 そのあかしとは、神かみが永遠えいえんのいのちをわたしたちに賜たまわり、かつ、そのいのちが御子みこのうちにあるということである。5:12 御子みこを持もつ者ものはいのちを持もち、神かみの御子みこを持もたない者ものはいのちを持もっていない。 5:13 これらのことをあなたがたに書かきおくったのは、神かみの子この御名みなを信しんじるあなたがたに、永遠えいえんのいのちを持もっていることを、悟さとらせるためである。5:14 わたしたちが神かみに対たいしていだいている確信かくしんは、こうである。すなわち、わたしたちが何事なにごとでも神かみの御旨みむねに従したがって願ねがい求もとめるなら、神かみはそれを聞ききいれて下くださるということである。5:15 そして、わたしたちが願ねがい求もとめることは、なんでも聞ききいれて下くださるとわかれば、神かみに願ねがい求もとめたことはすでにかなえられたことを、知しるのである。5:16 もしだれかが死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている兄弟きょうだいを見みたら、神かみに願ねがい求もとめなさい。そうすれば神かみは、死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている人々ひとびとには、いのちを賜たまわるであろう。死しに至いたる罪つみがある。これについては、願ねがい求もとめよ、とは言いわない。5:17 不義ふぎはすべて、罪つみである。しかし、死しに至いたることのない罪つみもある。 5:18 すべて神かみから生うまれた者ものは罪つみを犯おかさないことを、わたしたちは知しっている。神かみから生うまれたかたが彼かれを守まもっていて下くださるので、悪あしき者ものが手てを触ふれるようなことはない。5:19 また、わたしたちは神かみから出でた者ものであり、全ぜん世界せかいは悪あしき者ものの配下はいかにあることを、知しっている。5:20 さらに、神かみの子こがきて、真実しんじつなかたを知しる知力ちりょくをわたしたちに授さづけて下くださったことも、知しっている。そして、わたしたちは、真実しんじつなかたにおり、御子みこイエス・キリストにおるのである。このかたは真実しんじつな神かみであり、永遠えいえんのいのちである。5:21 子こたちよ。気きをつけて、偶像ぐうぞうを避さけなさい。 ヨハネの第だい二の手紙てがみ 第1章 2Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている選えらばれた婦人ふじんとその子こたちへ。あなたがたを愛あいしているのは、わたしだけではなく、真理しんりを知しっている者ものはみなそうである。1:2 それは、わたしたちのうちにあり、また永遠えいえんに共ともにあるべき真理しんりによるのである。 1:3 父ちちなる神かみおよび父ちちの御子みこイエス・キリストから、恵めぐみとあわれみと平安へいあんとが、真理しんりと愛あいのうちにあって、わたしたちと共ともにあるように。 1:4 あなたの子供こどもたちのうちで、わたしたちが父ちちから受うけた戒いましめどおりに、真理しんりのうちを歩あるいている者ものがあるのを見みて、わたしは非常ひじょうに喜よろこんでいる。1:5 婦人ふじんよ。ここにお願ねがいしたいことがある。それは、新あたらしい戒いましめを書かくわけではなく、初はじめから持もっていた戒いましめなのであるが、わたしたちは、みんな互たがいに愛あいし合おうではないか。1:6 父ちちの戒いましめどおりに歩あるくことが、すなわち、愛あいであり、あなたがたが初はじめから聞きいてきたとおりに愛あいのうちを歩あるくことが、すなわち、戒いましめなのである。1:7 なぜなら、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくしないで人ひとを惑まどわす者ものが、多おおく世よにはいってきたからである。そういう者ものは、惑まどわす者ものであり、反はんキリストである。1:8 よく注意ちゅういして、わたしたちの働はたらいて得えた成果せいかを失うしなうことがなく、豊ゆたかな報むくいを受うけられるようにしなさい。1:9 すべてキリストの教おしえをとおり過すごして、それにとどまらない者ものは、神かみを持もっていないのである。その教おしえにとどまっている者ものは、父ちちを持もち、また御子みこをも持もつ。1:10 この教おしえを持もたずにあなたがたのところに来くる者ものがあれば、その人ひとを家いえに入いれることも、あいさつすることもしてはいけない。1:11 そのような人ひとにあいさつする者ものは、その悪わるい行おこないにあずかることになるからである。 1:12 あなたがたに書かきおくることはたくさんあるが、紙かみと墨すみとで書かくことはすまい。むしろ、あなたがたのところに行いき、直接ちょくせつはなし合あって、共ともに喜よろこびに満みちあふれたいものである。1:13 選えらばれたあなたの姉妹しまいの子供こどもたちが、あなたによろしく。 ヨハネの第だい三の手紙てがみ 第1章 3Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている親愛しんあいなるガイオへ。 1:2 愛あいする者ものよ。あなたのたましいがいつも恵めぐまれていると同おなじく、あなたがすべてのことに恵めぐまれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈いのっている。1:3 兄弟きょうだいたちがきて、あなたが真理しんりに生いきていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜よろこんでいる。事実じじつ、あなたは真理しんりのうちを歩あるいているのである。1:4 わたしの子供こどもたちが真理しんりのうちを歩あるいていることを聞きく以上いじょうに、大おおきい喜よろこびはない。 1:5 愛あいする者ものよ。あなたが、兄弟きょうだいたち、しかも旅先たびさきにある者ものにつくしていることは、みな真実しんじつなわざである。1:6 彼かれらは、諸しょ教会きょうかいで、あなたの愛あいについてあかしをした。それらの人々ひとびとを、神かみのみこころにかなうように送おくり出だしてくれたら、それは願ねがわしいことである。1:7 彼かれらは、御名みなのために旅立たびだった者ものであって、異邦人いほうじんからは何なにも受うけていない。1:8 それだから、わたしたちは、真理しんりのための同労者どうろうしゃとなるように、こういう人々ひとびとを助たすけねばならない。 1:9 わたしは少すこしばかり教会きょうかいに書かきおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受うけいれてくれない。1:10 だから、わたしがそちらへ行いった時とき、彼かれのしわざを指摘してきしようと思おもう。彼かれは口くちぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟きょうだいたちを受うけいれようともせず、受うけいれようとする人ひとたちを妨さまたげて、教会きょうかいから追おい出だしている。 1:11 愛あいする者ものよ。悪あくにならわないで、善ぜんにならいなさい。善ぜんを行おこなう者ものは神かみから出でた者ものであり、悪あくを行おこなう者ものは神かみを見みたことのない者ものである。1:12 デメテリオについては、あらゆる人ひとも、また真理しんりそのものも、証明しょうめいしている。わたしたちも証明しょうめいしている。そして、あなたが知しっているとおり、わたしたちの証明しょうめいは真実しんじつである。 1:13 あなたに書かきおくりたいことはたくさんあるが、墨すみと筆ふでとで書かくことはすまい。1:14 すぐにでもあなたに会あって、直接ちょくせつはなし合あいたいものである。1:15 平安へいあんが、あなたにあるように。友人ゆうじんたちから、あなたによろしく。友人ゆうじんたちひとりびとりに、よろしく。
2:1 わたしの子こたちよ。これらのことを書かきおくるのは、あなたがたが罪つみを犯おかさないようになるためである。もし、罪つみを犯おかす者ものがあれば、父ちちのみもとには、わたしたちのために助たすけ主ぬし、すなわち、義ぎなるイエス・キリストがおられる。
2:2 彼かれは、わたしたちの罪つみのための、あがないの供そなえ物ものである。ただ、わたしたちの罪つみのためばかりではなく、全ぜん世界せかいの罪つみのためである。
2:3 もし、わたしたちが彼かれの戒いましめを守まもるならば、それによって彼かれを知しっていることを悟さとるのである。
2:4 「彼かれを知しっている」と言いいながら、その戒いましめを守まもらない者ものは、偽いつわり者ものであって、真理しんりはその人ひとのうちにない。
2:5 しかし、彼かれの御言みことばを守まもる者ものがあれば、その人ひとのうちに、神かみの愛あいが真しんに全まっとうされるのである。それによって、わたしたちが彼かれにあることを知しるのである。
2:6 「彼かれにおる」と言いう者ものは、彼かれが歩あるかれたように、その人ひと自身じしんも歩あるくべきである。
2:7 愛あいする者ものたちよ。わたしがあなたがたに書かきおくるのは、新あたらしい戒いましめではなく、あなたがたが初はじめから受うけていた古ふるい戒いましめである。その古ふるい戒いましめとは、あなたがたがすでに聞きいた御言みことばである。
2:8 しかも、新あたらしい戒いましめを、あなたがたに書かきおくるのである。そして、それは、彼かれにとってもあなたがたにとっても、真理しんりなのである。なぜなら、やみは過すぎ去さり、まことの光ひかりがすでに輝かがやいているからである。
2:9 「光ひかりの中なかにいる」と言いいながら、その兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、今いまなお、やみの中なかにいるのである。
2:10 兄弟きょうだいを愛あいする者ものは、光ひかりにおるのであって、つまずくことはない。
2:11 兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、やみの中なかにおり、やみの中なかを歩あるくのであって、自分じぶんではどこへ行いくのかわからない。やみが彼かれの目めを見みえなくしたからである。
2:12 子こたちよ。あなたがたにこれを書かきおくるのは、御名みなのゆえに、あなたがたの多おおくの罪つみがゆるされたからである。
2:13 父ちちたちよ。あなたがたに書かきおくるのは、あなたがたが、初はじめからいますかたを知しったからである。若者わかものたちよ。あなたがたに書かきおくるのは、あなたがたが、悪あしき者ものにうち勝かったからである。
2:14 子供こどもたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが父ちちを知しったからである。父ちちたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが、初はじめからいますかたを知しったからである。若者わかものたちよ。あなたがたに書かきおくったのは、あなたがたが強つよい者ものであり、神かみの言ことばがあなたがたに宿やどり、そして、あなたがたが悪あしき者ものにうち勝かったからである。
2:15 世よと世よにあるものとを、愛あいしてはいけない。もし、世よを愛あいする者ものがあれば、父ちちの愛あいは彼かれのうちにない。
2:16 すべて世よにあるもの、すなわち、肉にくの欲よく、目めの欲よく、持もち物ものの誇ほこりは、父ちちから出でたものではなく、世よから出でたものである。
2:17 世よと世よの欲よくとは過すぎ去さる。しかし、神かみの御旨みむねを行おこなう者ものは、永遠えいえんにながらえる。
2:18 子供こどもたちよ。今いまは終おわりの時ときである。あなたがたがかねて反はんキリストが来くると聞きいていたように、今いまや多おおくの反はんキリストが現あらわれてきた。それによって今いまが終おわりの時ときであることを知しる。
2:19 彼かれらはわたしたちから出でて行いった。しかし、彼かれらはわたしたちに属ぞくする者ものではなかったのである。もし属ぞくする者ものであったなら、わたしたちと一緒いっしょにとどまっていたであろう。しかし、出でて行いったのは、元来がんらい、彼かれらがみなわたしたちに属ぞくさない者ものであることが、明あきらかにされるためである。
2:20 しかし、あなたがたは聖せいなる者ものに油あぶらを注そそがれているので、あなたがたすべてが、そのことを知しっている。
2:21 わたしが書かきおくったのは、あなたがたが真理しんりを知しらないからではなく、それを知しっているからであり、また、すべての偽いつわりは真理しんりから出でるものでないことを、知しっているからである。
2:22 偽いつわり者ものとは、だれであるか。イエスのキリストであることを否定ひていする者ものではないか。父ちちと御子みことを否定ひていする者ものは、反はんキリストである。
2:23 御子みこを否定ひていする者ものは父ちちを持もたず、御子みこを告白こくはくする者ものは、また父ちちをも持もつのである。
2:24 初はじめから聞きいたことが、あなたがたのうちに、とどまるようにしなさい。初はじめから聞きいたことが、あなたがたのうちにとどまっておれば、あなたがたも御子みこと父ちちとのうちに、とどまることになる。
2:25 これが、彼かれ自みずからわたしたちに約束やくそくされた約束やくそくであって、すなわち、永遠えいえんのいのちである。
2:26 わたしは、あなたがたを惑まどわす者ものたちについて、これらのことを書かきおくった。
2:27 あなたがたのうちには、キリストからいただいた油あぶらがとどまっているので、だれにも教おしえてもらう必要ひつようはない。この油あぶらが、すべてのことをあなたがたに教おしえる。それはまことであって、偽いつわりではないから、その油あぶらが教おしえたように、あなたがたは彼かれのうちにとどまっていなさい。
2:28 そこで、子こたちよ。キリストのうちにとどまっていなさい。それは、彼かれが現あらわれる時ときに、確信かくしんを持もち、その来臨らいりんに際さいして、みまえに恥はじいることがないためである。
2:29 彼かれの義ぎなるかたであることがわかれば、義ぎを行おこなう者ものはみな彼かれから生うまれたものであることを、知しるであろう。
第3章 3:1 わたしたちが神かみの子こと呼よばれるためには、どんなに大おおきな愛あいを父ちちから賜たまわったことか、よく考かんがえてみなさい。わたしたちは、すでに神かみの子こなのである。世よがわたしたちを知しらないのは、父ちちを知しらなかったからである。3:2 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは今いまや神かみの子こである。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明あきらかではない。彼かれが現あらわれる時とき、わたしたちは、自分じぶんたちが彼かれに似にるものとなることを知しっている。そのまことの御姿みすがたを見みるからである。3:3 彼かれについてこの望のぞみをいだいている者ものは皆みな、彼かれがきよくあられるように、自みずからをきよくする。3:4 すべて罪つみを犯おかす者ものは、不法ふほうを行おこなう者ものである。罪つみは不法ふほうである。3:5 あなたがたが知しっているとおり、彼かれは罪つみをとり除のぞくために現あらわれたのであって、彼かれにはなんらの罪つみがない。3:6 すべて彼かれにおる者ものは、罪つみを犯おかさない。すべて罪つみを犯おかす者ものは彼かれを見みたこともなく、知しったこともない者ものである。3:7 子こたちよ。だれにも惑まどわされてはならない。彼かれが義人ぎじんであると同様どうように、義ぎを行おこなう者ものは義人ぎじんである。3:8 罪つみを犯おかす者ものは、悪魔あくまから出でた者ものである。悪魔あくまは初はじめから罪つみを犯おかしているからである。神かみの子こが現あらわれたのは、悪魔あくまのわざを滅ほろぼしてしまうためである。3:9 すべて神かみから生うまれた者ものは、罪つみを犯おかさない。神かみの種たねが、その人ひとのうちにとどまっているからである。また、その人ひとは、神かみから生うまれた者ものであるから、罪つみを犯おかすことができない。3:10 神かみの子こと悪魔あくまの子ことの区別くべつは、これによって明あきらかである。すなわち、すべて義ぎを行おこなわない者ものは、神かみから出でた者ものではない。兄弟きょうだいを愛あいさない者ものも、同様どうようである。3:11 わたしたちは互たがいに愛あいし合あうべきである。これが、あなたがたの初はじめから聞きいていたおとずれである。3:12 カインのようになってはいけない。彼かれは悪あしき者ものから出でて、その兄弟きょうだいを殺ころしたのである。なぜ兄弟きょうだいを殺ころしたのか。彼かれのわざが悪わるく、その兄弟きょうだいのわざは正ただしかったからである。 3:13 兄弟きょうだいたちよ。世よがあなたがたを憎にくんでも、驚おどろくには及およばない。3:14 わたしたちは、兄弟きょうだいを愛あいしているので、死しからいのちへ移うつってきたことを、知しっている。愛あいさない者ものは、死しのうちにとどまっている。3:15 あなたがたが知しっているとおり、すべて兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは人殺ひとごろしであり、人殺ひとごろしはすべて、そのうちに永遠えいえんのいのちをとどめてはいない。3:16 主しゅは、わたしたちのためにいのちを捨すてて下くださった。それによって、わたしたちは愛あいということを知しった。それゆえに、わたしたちもまた、兄弟きょうだいのためにいのちを捨すてるべきである。3:17 世よの富とみを持もっていながら、兄弟きょうだいが困こまっているのを見みて、あわれみの心こころを閉とじる者ものには、どうして神かみの愛あいが、彼かれのうちにあろうか。3:18 子こたちよ。わたしたちは言葉ことばや口くち先さきだけで愛あいするのではなく、行おこないと真実しんじつとをもって愛あいし合おうではないか。3:19 それによって、わたしたちが真理しんりから出でたものであることがわかる。そして、神かみのみまえに心こころを安やすんじていよう。3:20 なぜなら、たといわたしたちの心こころに責せめられるようなことがあっても、神かみはわたしたちの心こころよりも大おおいなるかたであって、すべてをご存ぞんじだからである。3:21 愛あいする者ものたちよ。もし心こころに責せめられるようなことがなければ、わたしたちは神かみに対たいして確信かくしんを持もつことができる。3:22 そして、願ねがい求もとめるものは、なんでもいただけるのである。それは、わたしたちが神かみの戒いましめを守まもり、みこころにかなうことを、行おこなっているからである。3:23 その戒いましめというのは、神かみの子こイエス・キリストの御名みなを信しんじ、わたしたちに命めいじられたように、互たがいに愛あいし合あうべきことである。3:24 神かみの戒いましめを守まもる人ひとは、神かみにおり、神かみもまたその人ひとにいます。そして、神かみがわたしたちのうちにいますことは、神かみがわたしたちに賜たまわった御霊みたまによって知しるのである。 第4章 4:1 愛あいする者ものたちよ。すべての霊れいを信しんじることはしないで、それらの霊れいが神かみから出でたものであるかどうか、ためしなさい。多おおくのにせ預言者よげんしゃが世よに出でてきているからである。4:2 あなたがたは、こうして神かみの霊れいを知しるのである。すなわち、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくする霊れいは、すべて神かみから出でているものであり、4:3 イエスを告白こくはくしない霊れいは、すべて神かみから出でているものではない。これは、反はんキリストの霊れいである。あなたがたは、それが来くるとかねて聞きいていたが、今いまやすでに世よにきている。4:4 子こたちよ。あなたがたは神かみから出でた者ものであって、彼かれらにうち勝かったのである。あなたがたのうちにいますのは、世よにある者ものよりも大おおいなる者ものなのである。4:5 彼かれらは世よから出でたものである。だから、彼かれらは世よのことを語かたり、世よも彼かれらの言いうことを聞きくのである。4:6 しかし、わたしたちは神かみから出でたものである。神かみを知しっている者ものは、わたしたちの言いうことを聞きき、神かみから出でない者ものは、わたしたちの言いうことを聞きかない。これによって、わたしたちは、真理しんりの霊れいと迷まよいの霊れいとの区別くべつを知しるのである。 4:7 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは互たがいに愛あいし合おうではないか。愛あいは、神かみから出でたものなのである。すべて愛あいする者ものは、神かみから生うまれた者ものであって、神かみを知しっている。4:8 愛あいさない者ものは、神かみを知しらない。神かみは愛あいである。4:9 神かみはそのひとり子こを世よにつかわし、彼かれによってわたしたちを生いきるようにして下くださった。それによって、わたしたちに対たいする神かみの愛あいが明あきらかにされたのである。4:10 わたしたちが神かみを愛あいしたのではなく、神かみがわたしたちを愛あいして下くださって、わたしたちの罪つみのためにあがないの供そなえ物ものとして、御子みこをおつかわしになった。ここに愛あいがある。4:11 愛あいする者ものたちよ。神かみがこのようにわたしたちを愛あいして下くださったのであるから、わたしたちも互たがいに愛あいし合あうべきである。4:12 神かみを見みた者ものは、まだひとりもいない。もしわたしたちが互たがいに愛あいし合あうなら、神かみはわたしたちのうちにいまし、神かみの愛あいがわたしたちのうちに全まっとうされるのである。 4:13 神かみが御霊みたまをわたしたちに賜たまわったことによって、わたしたちが神かみにおり、神かみがわたしたちにいますことを知しる。4:14 わたしたちは、父ちちが御子みこを世よの救主すくいぬしとしておつかわしになったのを見みて、そのあかしをするのである。4:15 もし人ひとが、イエスを神かみの子こと告白こくはくすれば、神かみはその人ひとのうちにいまし、その人ひとは神かみのうちにいるのである。4:16 わたしたちは、神かみがわたしたちに対たいして持もっておられる愛あいを知しり、かつ信しんじている。神かみは愛あいである。愛あいのうちにいる者ものは、神かみにおり、神かみも彼かれにいます。4:17 わたしたちもこの世よにあって彼かれのように生いきているので、さばきの日ひに確信かくしんを持もって立たつことができる。そのことによって、愛あいがわたしたちに全まっとうされているのである。4:18 愛あいには恐おそれがない。完全かんぜんな愛あいは恐おそれをとり除のぞく。恐おそれには懲こらしめが伴い、かつ恐おそれる者ものには、愛あいが全まっとうされていないからである。4:19 わたしたちが愛あいし合あうのは、神かみがまずわたしたちを愛あいして下くださったからである。4:20 「神かみを愛あいしている」と言いいながら兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、偽いつわり者ものである。現げんに見みている兄弟きょうだいを愛あいさない者ものは、目めに見みえない神かみを愛あいすることはできない。4:21 神かみを愛あいする者ものは、兄弟きょうだいをも愛あいすべきである。この戒いましめを、わたしたちは神かみから授さずかっている。 第5章 5:1 すべてイエスのキリストであることを信しんじる者ものは、神かみから生うまれた者ものである。すべて生うんで下くださったかたを愛あいする者ものは、そのかたから生うまれた者ものをも愛あいするのである。5:2 神かみを愛あいしてその戒いましめを行おこなえば、それによってわたしたちは、神かみの子こたちを愛あいしていることを知しるのである。5:3 神かみを愛あいするとは、すなわち、その戒いましめを守まもることである。そして、その戒いましめはむずかしいものではない。5:4 なぜなら、すべて神かみから生うまれた者ものは、世よに勝かつからである。そして、わたしたちの信仰しんこうこそ、世よに勝かたしめた勝利しょうりの力ちからである。5:5 世よに勝かつ者ものはだれか。イエスを神かみの子こと信しんじる者ものではないか。5:6 このイエス・キリストは、水みずと血ちとをとおってこられたかたである。水みずによるだけではなく、水みずと血ちとによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊みたまである。御霊みたまは真理しんりだからである。5:7 あかしをするものが、三つある。5:8 御霊みたまと水みずと血ちとである。そして、この三つのものは一致いっちする。5:9 わたしたちは人間にんげんのあかしを受うけいれるが、しかし、神かみのあかしはさらにまさっている。神かみのあかしというのは、すなわち、御子みこについて立たてられたあかしである。5:10 神かみの子こを信しんじる者ものは、自分じぶんのうちにこのあかしを持もっている。神かみを信しんじない者ものは、神かみを偽いつわり者ものとする。神かみが御子みこについてあかしせられたそのあかしを、信しんじていないからである。5:11 そのあかしとは、神かみが永遠えいえんのいのちをわたしたちに賜たまわり、かつ、そのいのちが御子みこのうちにあるということである。5:12 御子みこを持もつ者ものはいのちを持もち、神かみの御子みこを持もたない者ものはいのちを持もっていない。 5:13 これらのことをあなたがたに書かきおくったのは、神かみの子この御名みなを信しんじるあなたがたに、永遠えいえんのいのちを持もっていることを、悟さとらせるためである。5:14 わたしたちが神かみに対たいしていだいている確信かくしんは、こうである。すなわち、わたしたちが何事なにごとでも神かみの御旨みむねに従したがって願ねがい求もとめるなら、神かみはそれを聞ききいれて下くださるということである。5:15 そして、わたしたちが願ねがい求もとめることは、なんでも聞ききいれて下くださるとわかれば、神かみに願ねがい求もとめたことはすでにかなえられたことを、知しるのである。5:16 もしだれかが死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている兄弟きょうだいを見みたら、神かみに願ねがい求もとめなさい。そうすれば神かみは、死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている人々ひとびとには、いのちを賜たまわるであろう。死しに至いたる罪つみがある。これについては、願ねがい求もとめよ、とは言いわない。5:17 不義ふぎはすべて、罪つみである。しかし、死しに至いたることのない罪つみもある。 5:18 すべて神かみから生うまれた者ものは罪つみを犯おかさないことを、わたしたちは知しっている。神かみから生うまれたかたが彼かれを守まもっていて下くださるので、悪あしき者ものが手てを触ふれるようなことはない。5:19 また、わたしたちは神かみから出でた者ものであり、全ぜん世界せかいは悪あしき者ものの配下はいかにあることを、知しっている。5:20 さらに、神かみの子こがきて、真実しんじつなかたを知しる知力ちりょくをわたしたちに授さづけて下くださったことも、知しっている。そして、わたしたちは、真実しんじつなかたにおり、御子みこイエス・キリストにおるのである。このかたは真実しんじつな神かみであり、永遠えいえんのいのちである。5:21 子こたちよ。気きをつけて、偶像ぐうぞうを避さけなさい。 ヨハネの第だい二の手紙てがみ 第1章 2Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている選えらばれた婦人ふじんとその子こたちへ。あなたがたを愛あいしているのは、わたしだけではなく、真理しんりを知しっている者ものはみなそうである。1:2 それは、わたしたちのうちにあり、また永遠えいえんに共ともにあるべき真理しんりによるのである。 1:3 父ちちなる神かみおよび父ちちの御子みこイエス・キリストから、恵めぐみとあわれみと平安へいあんとが、真理しんりと愛あいのうちにあって、わたしたちと共ともにあるように。 1:4 あなたの子供こどもたちのうちで、わたしたちが父ちちから受うけた戒いましめどおりに、真理しんりのうちを歩あるいている者ものがあるのを見みて、わたしは非常ひじょうに喜よろこんでいる。1:5 婦人ふじんよ。ここにお願ねがいしたいことがある。それは、新あたらしい戒いましめを書かくわけではなく、初はじめから持もっていた戒いましめなのであるが、わたしたちは、みんな互たがいに愛あいし合おうではないか。1:6 父ちちの戒いましめどおりに歩あるくことが、すなわち、愛あいであり、あなたがたが初はじめから聞きいてきたとおりに愛あいのうちを歩あるくことが、すなわち、戒いましめなのである。1:7 なぜなら、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくしないで人ひとを惑まどわす者ものが、多おおく世よにはいってきたからである。そういう者ものは、惑まどわす者ものであり、反はんキリストである。1:8 よく注意ちゅういして、わたしたちの働はたらいて得えた成果せいかを失うしなうことがなく、豊ゆたかな報むくいを受うけられるようにしなさい。1:9 すべてキリストの教おしえをとおり過すごして、それにとどまらない者ものは、神かみを持もっていないのである。その教おしえにとどまっている者ものは、父ちちを持もち、また御子みこをも持もつ。1:10 この教おしえを持もたずにあなたがたのところに来くる者ものがあれば、その人ひとを家いえに入いれることも、あいさつすることもしてはいけない。1:11 そのような人ひとにあいさつする者ものは、その悪わるい行おこないにあずかることになるからである。 1:12 あなたがたに書かきおくることはたくさんあるが、紙かみと墨すみとで書かくことはすまい。むしろ、あなたがたのところに行いき、直接ちょくせつはなし合あって、共ともに喜よろこびに満みちあふれたいものである。1:13 選えらばれたあなたの姉妹しまいの子供こどもたちが、あなたによろしく。 ヨハネの第だい三の手紙てがみ 第1章 3Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている親愛しんあいなるガイオへ。 1:2 愛あいする者ものよ。あなたのたましいがいつも恵めぐまれていると同おなじく、あなたがすべてのことに恵めぐまれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈いのっている。1:3 兄弟きょうだいたちがきて、あなたが真理しんりに生いきていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜よろこんでいる。事実じじつ、あなたは真理しんりのうちを歩あるいているのである。1:4 わたしの子供こどもたちが真理しんりのうちを歩あるいていることを聞きく以上いじょうに、大おおきい喜よろこびはない。 1:5 愛あいする者ものよ。あなたが、兄弟きょうだいたち、しかも旅先たびさきにある者ものにつくしていることは、みな真実しんじつなわざである。1:6 彼かれらは、諸しょ教会きょうかいで、あなたの愛あいについてあかしをした。それらの人々ひとびとを、神かみのみこころにかなうように送おくり出だしてくれたら、それは願ねがわしいことである。1:7 彼かれらは、御名みなのために旅立たびだった者ものであって、異邦人いほうじんからは何なにも受うけていない。1:8 それだから、わたしたちは、真理しんりのための同労者どうろうしゃとなるように、こういう人々ひとびとを助たすけねばならない。 1:9 わたしは少すこしばかり教会きょうかいに書かきおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受うけいれてくれない。1:10 だから、わたしがそちらへ行いった時とき、彼かれのしわざを指摘してきしようと思おもう。彼かれは口くちぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟きょうだいたちを受うけいれようともせず、受うけいれようとする人ひとたちを妨さまたげて、教会きょうかいから追おい出だしている。 1:11 愛あいする者ものよ。悪あくにならわないで、善ぜんにならいなさい。善ぜんを行おこなう者ものは神かみから出でた者ものであり、悪あくを行おこなう者ものは神かみを見みたことのない者ものである。1:12 デメテリオについては、あらゆる人ひとも、また真理しんりそのものも、証明しょうめいしている。わたしたちも証明しょうめいしている。そして、あなたが知しっているとおり、わたしたちの証明しょうめいは真実しんじつである。 1:13 あなたに書かきおくりたいことはたくさんあるが、墨すみと筆ふでとで書かくことはすまい。1:14 すぐにでもあなたに会あって、直接ちょくせつはなし合あいたいものである。1:15 平安へいあんが、あなたにあるように。友人ゆうじんたちから、あなたによろしく。友人ゆうじんたちひとりびとりに、よろしく。
3:1 わたしたちが神かみの子こと呼よばれるためには、どんなに大おおきな愛あいを父ちちから賜たまわったことか、よく考かんがえてみなさい。わたしたちは、すでに神かみの子こなのである。世よがわたしたちを知しらないのは、父ちちを知しらなかったからである。
3:2 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは今いまや神かみの子こである。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明あきらかではない。彼かれが現あらわれる時とき、わたしたちは、自分じぶんたちが彼かれに似にるものとなることを知しっている。そのまことの御姿みすがたを見みるからである。
3:3 彼かれについてこの望のぞみをいだいている者ものは皆みな、彼かれがきよくあられるように、自みずからをきよくする。
3:4 すべて罪つみを犯おかす者ものは、不法ふほうを行おこなう者ものである。罪つみは不法ふほうである。
3:5 あなたがたが知しっているとおり、彼かれは罪つみをとり除のぞくために現あらわれたのであって、彼かれにはなんらの罪つみがない。
3:6 すべて彼かれにおる者ものは、罪つみを犯おかさない。すべて罪つみを犯おかす者ものは彼かれを見みたこともなく、知しったこともない者ものである。
3:7 子こたちよ。だれにも惑まどわされてはならない。彼かれが義人ぎじんであると同様どうように、義ぎを行おこなう者ものは義人ぎじんである。
3:8 罪つみを犯おかす者ものは、悪魔あくまから出でた者ものである。悪魔あくまは初はじめから罪つみを犯おかしているからである。神かみの子こが現あらわれたのは、悪魔あくまのわざを滅ほろぼしてしまうためである。
3:9 すべて神かみから生うまれた者ものは、罪つみを犯おかさない。神かみの種たねが、その人ひとのうちにとどまっているからである。また、その人ひとは、神かみから生うまれた者ものであるから、罪つみを犯おかすことができない。
3:10 神かみの子こと悪魔あくまの子ことの区別くべつは、これによって明あきらかである。すなわち、すべて義ぎを行おこなわない者ものは、神かみから出でた者ものではない。兄弟きょうだいを愛あいさない者ものも、同様どうようである。
3:11 わたしたちは互たがいに愛あいし合あうべきである。これが、あなたがたの初はじめから聞きいていたおとずれである。
3:12 カインのようになってはいけない。彼かれは悪あしき者ものから出でて、その兄弟きょうだいを殺ころしたのである。なぜ兄弟きょうだいを殺ころしたのか。彼かれのわざが悪わるく、その兄弟きょうだいのわざは正ただしかったからである。
3:13 兄弟きょうだいたちよ。世よがあなたがたを憎にくんでも、驚おどろくには及およばない。
3:14 わたしたちは、兄弟きょうだいを愛あいしているので、死しからいのちへ移うつってきたことを、知しっている。愛あいさない者ものは、死しのうちにとどまっている。
3:15 あなたがたが知しっているとおり、すべて兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは人殺ひとごろしであり、人殺ひとごろしはすべて、そのうちに永遠えいえんのいのちをとどめてはいない。
3:16 主しゅは、わたしたちのためにいのちを捨すてて下くださった。それによって、わたしたちは愛あいということを知しった。それゆえに、わたしたちもまた、兄弟きょうだいのためにいのちを捨すてるべきである。
3:17 世よの富とみを持もっていながら、兄弟きょうだいが困こまっているのを見みて、あわれみの心こころを閉とじる者ものには、どうして神かみの愛あいが、彼かれのうちにあろうか。
3:18 子こたちよ。わたしたちは言葉ことばや口くち先さきだけで愛あいするのではなく、行おこないと真実しんじつとをもって愛あいし合おうではないか。
3:19 それによって、わたしたちが真理しんりから出でたものであることがわかる。そして、神かみのみまえに心こころを安やすんじていよう。
3:20 なぜなら、たといわたしたちの心こころに責せめられるようなことがあっても、神かみはわたしたちの心こころよりも大おおいなるかたであって、すべてをご存ぞんじだからである。
3:21 愛あいする者ものたちよ。もし心こころに責せめられるようなことがなければ、わたしたちは神かみに対たいして確信かくしんを持もつことができる。
3:22 そして、願ねがい求もとめるものは、なんでもいただけるのである。それは、わたしたちが神かみの戒いましめを守まもり、みこころにかなうことを、行おこなっているからである。
3:23 その戒いましめというのは、神かみの子こイエス・キリストの御名みなを信しんじ、わたしたちに命めいじられたように、互たがいに愛あいし合あうべきことである。
3:24 神かみの戒いましめを守まもる人ひとは、神かみにおり、神かみもまたその人ひとにいます。そして、神かみがわたしたちのうちにいますことは、神かみがわたしたちに賜たまわった御霊みたまによって知しるのである。
第4章 4:1 愛あいする者ものたちよ。すべての霊れいを信しんじることはしないで、それらの霊れいが神かみから出でたものであるかどうか、ためしなさい。多おおくのにせ預言者よげんしゃが世よに出でてきているからである。4:2 あなたがたは、こうして神かみの霊れいを知しるのである。すなわち、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくする霊れいは、すべて神かみから出でているものであり、4:3 イエスを告白こくはくしない霊れいは、すべて神かみから出でているものではない。これは、反はんキリストの霊れいである。あなたがたは、それが来くるとかねて聞きいていたが、今いまやすでに世よにきている。4:4 子こたちよ。あなたがたは神かみから出でた者ものであって、彼かれらにうち勝かったのである。あなたがたのうちにいますのは、世よにある者ものよりも大おおいなる者ものなのである。4:5 彼かれらは世よから出でたものである。だから、彼かれらは世よのことを語かたり、世よも彼かれらの言いうことを聞きくのである。4:6 しかし、わたしたちは神かみから出でたものである。神かみを知しっている者ものは、わたしたちの言いうことを聞きき、神かみから出でない者ものは、わたしたちの言いうことを聞きかない。これによって、わたしたちは、真理しんりの霊れいと迷まよいの霊れいとの区別くべつを知しるのである。 4:7 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは互たがいに愛あいし合おうではないか。愛あいは、神かみから出でたものなのである。すべて愛あいする者ものは、神かみから生うまれた者ものであって、神かみを知しっている。4:8 愛あいさない者ものは、神かみを知しらない。神かみは愛あいである。4:9 神かみはそのひとり子こを世よにつかわし、彼かれによってわたしたちを生いきるようにして下くださった。それによって、わたしたちに対たいする神かみの愛あいが明あきらかにされたのである。4:10 わたしたちが神かみを愛あいしたのではなく、神かみがわたしたちを愛あいして下くださって、わたしたちの罪つみのためにあがないの供そなえ物ものとして、御子みこをおつかわしになった。ここに愛あいがある。4:11 愛あいする者ものたちよ。神かみがこのようにわたしたちを愛あいして下くださったのであるから、わたしたちも互たがいに愛あいし合あうべきである。4:12 神かみを見みた者ものは、まだひとりもいない。もしわたしたちが互たがいに愛あいし合あうなら、神かみはわたしたちのうちにいまし、神かみの愛あいがわたしたちのうちに全まっとうされるのである。 4:13 神かみが御霊みたまをわたしたちに賜たまわったことによって、わたしたちが神かみにおり、神かみがわたしたちにいますことを知しる。4:14 わたしたちは、父ちちが御子みこを世よの救主すくいぬしとしておつかわしになったのを見みて、そのあかしをするのである。4:15 もし人ひとが、イエスを神かみの子こと告白こくはくすれば、神かみはその人ひとのうちにいまし、その人ひとは神かみのうちにいるのである。4:16 わたしたちは、神かみがわたしたちに対たいして持もっておられる愛あいを知しり、かつ信しんじている。神かみは愛あいである。愛あいのうちにいる者ものは、神かみにおり、神かみも彼かれにいます。4:17 わたしたちもこの世よにあって彼かれのように生いきているので、さばきの日ひに確信かくしんを持もって立たつことができる。そのことによって、愛あいがわたしたちに全まっとうされているのである。4:18 愛あいには恐おそれがない。完全かんぜんな愛あいは恐おそれをとり除のぞく。恐おそれには懲こらしめが伴い、かつ恐おそれる者ものには、愛あいが全まっとうされていないからである。4:19 わたしたちが愛あいし合あうのは、神かみがまずわたしたちを愛あいして下くださったからである。4:20 「神かみを愛あいしている」と言いいながら兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、偽いつわり者ものである。現げんに見みている兄弟きょうだいを愛あいさない者ものは、目めに見みえない神かみを愛あいすることはできない。4:21 神かみを愛あいする者ものは、兄弟きょうだいをも愛あいすべきである。この戒いましめを、わたしたちは神かみから授さずかっている。 第5章 5:1 すべてイエスのキリストであることを信しんじる者ものは、神かみから生うまれた者ものである。すべて生うんで下くださったかたを愛あいする者ものは、そのかたから生うまれた者ものをも愛あいするのである。5:2 神かみを愛あいしてその戒いましめを行おこなえば、それによってわたしたちは、神かみの子こたちを愛あいしていることを知しるのである。5:3 神かみを愛あいするとは、すなわち、その戒いましめを守まもることである。そして、その戒いましめはむずかしいものではない。5:4 なぜなら、すべて神かみから生うまれた者ものは、世よに勝かつからである。そして、わたしたちの信仰しんこうこそ、世よに勝かたしめた勝利しょうりの力ちからである。5:5 世よに勝かつ者ものはだれか。イエスを神かみの子こと信しんじる者ものではないか。5:6 このイエス・キリストは、水みずと血ちとをとおってこられたかたである。水みずによるだけではなく、水みずと血ちとによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊みたまである。御霊みたまは真理しんりだからである。5:7 あかしをするものが、三つある。5:8 御霊みたまと水みずと血ちとである。そして、この三つのものは一致いっちする。5:9 わたしたちは人間にんげんのあかしを受うけいれるが、しかし、神かみのあかしはさらにまさっている。神かみのあかしというのは、すなわち、御子みこについて立たてられたあかしである。5:10 神かみの子こを信しんじる者ものは、自分じぶんのうちにこのあかしを持もっている。神かみを信しんじない者ものは、神かみを偽いつわり者ものとする。神かみが御子みこについてあかしせられたそのあかしを、信しんじていないからである。5:11 そのあかしとは、神かみが永遠えいえんのいのちをわたしたちに賜たまわり、かつ、そのいのちが御子みこのうちにあるということである。5:12 御子みこを持もつ者ものはいのちを持もち、神かみの御子みこを持もたない者ものはいのちを持もっていない。 5:13 これらのことをあなたがたに書かきおくったのは、神かみの子この御名みなを信しんじるあなたがたに、永遠えいえんのいのちを持もっていることを、悟さとらせるためである。5:14 わたしたちが神かみに対たいしていだいている確信かくしんは、こうである。すなわち、わたしたちが何事なにごとでも神かみの御旨みむねに従したがって願ねがい求もとめるなら、神かみはそれを聞ききいれて下くださるということである。5:15 そして、わたしたちが願ねがい求もとめることは、なんでも聞ききいれて下くださるとわかれば、神かみに願ねがい求もとめたことはすでにかなえられたことを、知しるのである。5:16 もしだれかが死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている兄弟きょうだいを見みたら、神かみに願ねがい求もとめなさい。そうすれば神かみは、死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている人々ひとびとには、いのちを賜たまわるであろう。死しに至いたる罪つみがある。これについては、願ねがい求もとめよ、とは言いわない。5:17 不義ふぎはすべて、罪つみである。しかし、死しに至いたることのない罪つみもある。 5:18 すべて神かみから生うまれた者ものは罪つみを犯おかさないことを、わたしたちは知しっている。神かみから生うまれたかたが彼かれを守まもっていて下くださるので、悪あしき者ものが手てを触ふれるようなことはない。5:19 また、わたしたちは神かみから出でた者ものであり、全ぜん世界せかいは悪あしき者ものの配下はいかにあることを、知しっている。5:20 さらに、神かみの子こがきて、真実しんじつなかたを知しる知力ちりょくをわたしたちに授さづけて下くださったことも、知しっている。そして、わたしたちは、真実しんじつなかたにおり、御子みこイエス・キリストにおるのである。このかたは真実しんじつな神かみであり、永遠えいえんのいのちである。5:21 子こたちよ。気きをつけて、偶像ぐうぞうを避さけなさい。 ヨハネの第だい二の手紙てがみ 第1章 2Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている選えらばれた婦人ふじんとその子こたちへ。あなたがたを愛あいしているのは、わたしだけではなく、真理しんりを知しっている者ものはみなそうである。1:2 それは、わたしたちのうちにあり、また永遠えいえんに共ともにあるべき真理しんりによるのである。 1:3 父ちちなる神かみおよび父ちちの御子みこイエス・キリストから、恵めぐみとあわれみと平安へいあんとが、真理しんりと愛あいのうちにあって、わたしたちと共ともにあるように。 1:4 あなたの子供こどもたちのうちで、わたしたちが父ちちから受うけた戒いましめどおりに、真理しんりのうちを歩あるいている者ものがあるのを見みて、わたしは非常ひじょうに喜よろこんでいる。1:5 婦人ふじんよ。ここにお願ねがいしたいことがある。それは、新あたらしい戒いましめを書かくわけではなく、初はじめから持もっていた戒いましめなのであるが、わたしたちは、みんな互たがいに愛あいし合おうではないか。1:6 父ちちの戒いましめどおりに歩あるくことが、すなわち、愛あいであり、あなたがたが初はじめから聞きいてきたとおりに愛あいのうちを歩あるくことが、すなわち、戒いましめなのである。1:7 なぜなら、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくしないで人ひとを惑まどわす者ものが、多おおく世よにはいってきたからである。そういう者ものは、惑まどわす者ものであり、反はんキリストである。1:8 よく注意ちゅういして、わたしたちの働はたらいて得えた成果せいかを失うしなうことがなく、豊ゆたかな報むくいを受うけられるようにしなさい。1:9 すべてキリストの教おしえをとおり過すごして、それにとどまらない者ものは、神かみを持もっていないのである。その教おしえにとどまっている者ものは、父ちちを持もち、また御子みこをも持もつ。1:10 この教おしえを持もたずにあなたがたのところに来くる者ものがあれば、その人ひとを家いえに入いれることも、あいさつすることもしてはいけない。1:11 そのような人ひとにあいさつする者ものは、その悪わるい行おこないにあずかることになるからである。 1:12 あなたがたに書かきおくることはたくさんあるが、紙かみと墨すみとで書かくことはすまい。むしろ、あなたがたのところに行いき、直接ちょくせつはなし合あって、共ともに喜よろこびに満みちあふれたいものである。1:13 選えらばれたあなたの姉妹しまいの子供こどもたちが、あなたによろしく。 ヨハネの第だい三の手紙てがみ 第1章 3Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている親愛しんあいなるガイオへ。 1:2 愛あいする者ものよ。あなたのたましいがいつも恵めぐまれていると同おなじく、あなたがすべてのことに恵めぐまれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈いのっている。1:3 兄弟きょうだいたちがきて、あなたが真理しんりに生いきていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜よろこんでいる。事実じじつ、あなたは真理しんりのうちを歩あるいているのである。1:4 わたしの子供こどもたちが真理しんりのうちを歩あるいていることを聞きく以上いじょうに、大おおきい喜よろこびはない。 1:5 愛あいする者ものよ。あなたが、兄弟きょうだいたち、しかも旅先たびさきにある者ものにつくしていることは、みな真実しんじつなわざである。1:6 彼かれらは、諸しょ教会きょうかいで、あなたの愛あいについてあかしをした。それらの人々ひとびとを、神かみのみこころにかなうように送おくり出だしてくれたら、それは願ねがわしいことである。1:7 彼かれらは、御名みなのために旅立たびだった者ものであって、異邦人いほうじんからは何なにも受うけていない。1:8 それだから、わたしたちは、真理しんりのための同労者どうろうしゃとなるように、こういう人々ひとびとを助たすけねばならない。 1:9 わたしは少すこしばかり教会きょうかいに書かきおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受うけいれてくれない。1:10 だから、わたしがそちらへ行いった時とき、彼かれのしわざを指摘してきしようと思おもう。彼かれは口くちぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟きょうだいたちを受うけいれようともせず、受うけいれようとする人ひとたちを妨さまたげて、教会きょうかいから追おい出だしている。 1:11 愛あいする者ものよ。悪あくにならわないで、善ぜんにならいなさい。善ぜんを行おこなう者ものは神かみから出でた者ものであり、悪あくを行おこなう者ものは神かみを見みたことのない者ものである。1:12 デメテリオについては、あらゆる人ひとも、また真理しんりそのものも、証明しょうめいしている。わたしたちも証明しょうめいしている。そして、あなたが知しっているとおり、わたしたちの証明しょうめいは真実しんじつである。 1:13 あなたに書かきおくりたいことはたくさんあるが、墨すみと筆ふでとで書かくことはすまい。1:14 すぐにでもあなたに会あって、直接ちょくせつはなし合あいたいものである。1:15 平安へいあんが、あなたにあるように。友人ゆうじんたちから、あなたによろしく。友人ゆうじんたちひとりびとりに、よろしく。
4:1 愛あいする者ものたちよ。すべての霊れいを信しんじることはしないで、それらの霊れいが神かみから出でたものであるかどうか、ためしなさい。多おおくのにせ預言者よげんしゃが世よに出でてきているからである。
4:2 あなたがたは、こうして神かみの霊れいを知しるのである。すなわち、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくする霊れいは、すべて神かみから出でているものであり、
4:3 イエスを告白こくはくしない霊れいは、すべて神かみから出でているものではない。これは、反はんキリストの霊れいである。あなたがたは、それが来くるとかねて聞きいていたが、今いまやすでに世よにきている。
4:4 子こたちよ。あなたがたは神かみから出でた者ものであって、彼かれらにうち勝かったのである。あなたがたのうちにいますのは、世よにある者ものよりも大おおいなる者ものなのである。
4:5 彼かれらは世よから出でたものである。だから、彼かれらは世よのことを語かたり、世よも彼かれらの言いうことを聞きくのである。
4:6 しかし、わたしたちは神かみから出でたものである。神かみを知しっている者ものは、わたしたちの言いうことを聞きき、神かみから出でない者ものは、わたしたちの言いうことを聞きかない。これによって、わたしたちは、真理しんりの霊れいと迷まよいの霊れいとの区別くべつを知しるのである。
4:7 愛あいする者ものたちよ。わたしたちは互たがいに愛あいし合おうではないか。愛あいは、神かみから出でたものなのである。すべて愛あいする者ものは、神かみから生うまれた者ものであって、神かみを知しっている。
4:8 愛あいさない者ものは、神かみを知しらない。神かみは愛あいである。
4:9 神かみはそのひとり子こを世よにつかわし、彼かれによってわたしたちを生いきるようにして下くださった。それによって、わたしたちに対たいする神かみの愛あいが明あきらかにされたのである。
4:10 わたしたちが神かみを愛あいしたのではなく、神かみがわたしたちを愛あいして下くださって、わたしたちの罪つみのためにあがないの供そなえ物ものとして、御子みこをおつかわしになった。ここに愛あいがある。
4:11 愛あいする者ものたちよ。神かみがこのようにわたしたちを愛あいして下くださったのであるから、わたしたちも互たがいに愛あいし合あうべきである。
4:12 神かみを見みた者ものは、まだひとりもいない。もしわたしたちが互たがいに愛あいし合あうなら、神かみはわたしたちのうちにいまし、神かみの愛あいがわたしたちのうちに全まっとうされるのである。
4:13 神かみが御霊みたまをわたしたちに賜たまわったことによって、わたしたちが神かみにおり、神かみがわたしたちにいますことを知しる。
4:14 わたしたちは、父ちちが御子みこを世よの救主すくいぬしとしておつかわしになったのを見みて、そのあかしをするのである。
4:15 もし人ひとが、イエスを神かみの子こと告白こくはくすれば、神かみはその人ひとのうちにいまし、その人ひとは神かみのうちにいるのである。
4:16 わたしたちは、神かみがわたしたちに対たいして持もっておられる愛あいを知しり、かつ信しんじている。神かみは愛あいである。愛あいのうちにいる者ものは、神かみにおり、神かみも彼かれにいます。
4:17 わたしたちもこの世よにあって彼かれのように生いきているので、さばきの日ひに確信かくしんを持もって立たつことができる。そのことによって、愛あいがわたしたちに全まっとうされているのである。
4:18 愛あいには恐おそれがない。完全かんぜんな愛あいは恐おそれをとり除のぞく。恐おそれには懲こらしめが伴い、かつ恐おそれる者ものには、愛あいが全まっとうされていないからである。
4:19 わたしたちが愛あいし合あうのは、神かみがまずわたしたちを愛あいして下くださったからである。
4:20 「神かみを愛あいしている」と言いいながら兄弟きょうだいを憎にくむ者ものは、偽いつわり者ものである。現げんに見みている兄弟きょうだいを愛あいさない者ものは、目めに見みえない神かみを愛あいすることはできない。
4:21 神かみを愛あいする者ものは、兄弟きょうだいをも愛あいすべきである。この戒いましめを、わたしたちは神かみから授さずかっている。
第5章 5:1 すべてイエスのキリストであることを信しんじる者ものは、神かみから生うまれた者ものである。すべて生うんで下くださったかたを愛あいする者ものは、そのかたから生うまれた者ものをも愛あいするのである。5:2 神かみを愛あいしてその戒いましめを行おこなえば、それによってわたしたちは、神かみの子こたちを愛あいしていることを知しるのである。5:3 神かみを愛あいするとは、すなわち、その戒いましめを守まもることである。そして、その戒いましめはむずかしいものではない。5:4 なぜなら、すべて神かみから生うまれた者ものは、世よに勝かつからである。そして、わたしたちの信仰しんこうこそ、世よに勝かたしめた勝利しょうりの力ちからである。5:5 世よに勝かつ者ものはだれか。イエスを神かみの子こと信しんじる者ものではないか。5:6 このイエス・キリストは、水みずと血ちとをとおってこられたかたである。水みずによるだけではなく、水みずと血ちとによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊みたまである。御霊みたまは真理しんりだからである。5:7 あかしをするものが、三つある。5:8 御霊みたまと水みずと血ちとである。そして、この三つのものは一致いっちする。5:9 わたしたちは人間にんげんのあかしを受うけいれるが、しかし、神かみのあかしはさらにまさっている。神かみのあかしというのは、すなわち、御子みこについて立たてられたあかしである。5:10 神かみの子こを信しんじる者ものは、自分じぶんのうちにこのあかしを持もっている。神かみを信しんじない者ものは、神かみを偽いつわり者ものとする。神かみが御子みこについてあかしせられたそのあかしを、信しんじていないからである。5:11 そのあかしとは、神かみが永遠えいえんのいのちをわたしたちに賜たまわり、かつ、そのいのちが御子みこのうちにあるということである。5:12 御子みこを持もつ者ものはいのちを持もち、神かみの御子みこを持もたない者ものはいのちを持もっていない。 5:13 これらのことをあなたがたに書かきおくったのは、神かみの子この御名みなを信しんじるあなたがたに、永遠えいえんのいのちを持もっていることを、悟さとらせるためである。5:14 わたしたちが神かみに対たいしていだいている確信かくしんは、こうである。すなわち、わたしたちが何事なにごとでも神かみの御旨みむねに従したがって願ねがい求もとめるなら、神かみはそれを聞ききいれて下くださるということである。5:15 そして、わたしたちが願ねがい求もとめることは、なんでも聞ききいれて下くださるとわかれば、神かみに願ねがい求もとめたことはすでにかなえられたことを、知しるのである。5:16 もしだれかが死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている兄弟きょうだいを見みたら、神かみに願ねがい求もとめなさい。そうすれば神かみは、死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている人々ひとびとには、いのちを賜たまわるであろう。死しに至いたる罪つみがある。これについては、願ねがい求もとめよ、とは言いわない。5:17 不義ふぎはすべて、罪つみである。しかし、死しに至いたることのない罪つみもある。 5:18 すべて神かみから生うまれた者ものは罪つみを犯おかさないことを、わたしたちは知しっている。神かみから生うまれたかたが彼かれを守まもっていて下くださるので、悪あしき者ものが手てを触ふれるようなことはない。5:19 また、わたしたちは神かみから出でた者ものであり、全ぜん世界せかいは悪あしき者ものの配下はいかにあることを、知しっている。5:20 さらに、神かみの子こがきて、真実しんじつなかたを知しる知力ちりょくをわたしたちに授さづけて下くださったことも、知しっている。そして、わたしたちは、真実しんじつなかたにおり、御子みこイエス・キリストにおるのである。このかたは真実しんじつな神かみであり、永遠えいえんのいのちである。5:21 子こたちよ。気きをつけて、偶像ぐうぞうを避さけなさい。 ヨハネの第だい二の手紙てがみ 第1章 2Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている選えらばれた婦人ふじんとその子こたちへ。あなたがたを愛あいしているのは、わたしだけではなく、真理しんりを知しっている者ものはみなそうである。1:2 それは、わたしたちのうちにあり、また永遠えいえんに共ともにあるべき真理しんりによるのである。 1:3 父ちちなる神かみおよび父ちちの御子みこイエス・キリストから、恵めぐみとあわれみと平安へいあんとが、真理しんりと愛あいのうちにあって、わたしたちと共ともにあるように。 1:4 あなたの子供こどもたちのうちで、わたしたちが父ちちから受うけた戒いましめどおりに、真理しんりのうちを歩あるいている者ものがあるのを見みて、わたしは非常ひじょうに喜よろこんでいる。1:5 婦人ふじんよ。ここにお願ねがいしたいことがある。それは、新あたらしい戒いましめを書かくわけではなく、初はじめから持もっていた戒いましめなのであるが、わたしたちは、みんな互たがいに愛あいし合おうではないか。1:6 父ちちの戒いましめどおりに歩あるくことが、すなわち、愛あいであり、あなたがたが初はじめから聞きいてきたとおりに愛あいのうちを歩あるくことが、すなわち、戒いましめなのである。1:7 なぜなら、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくしないで人ひとを惑まどわす者ものが、多おおく世よにはいってきたからである。そういう者ものは、惑まどわす者ものであり、反はんキリストである。1:8 よく注意ちゅういして、わたしたちの働はたらいて得えた成果せいかを失うしなうことがなく、豊ゆたかな報むくいを受うけられるようにしなさい。1:9 すべてキリストの教おしえをとおり過すごして、それにとどまらない者ものは、神かみを持もっていないのである。その教おしえにとどまっている者ものは、父ちちを持もち、また御子みこをも持もつ。1:10 この教おしえを持もたずにあなたがたのところに来くる者ものがあれば、その人ひとを家いえに入いれることも、あいさつすることもしてはいけない。1:11 そのような人ひとにあいさつする者ものは、その悪わるい行おこないにあずかることになるからである。 1:12 あなたがたに書かきおくることはたくさんあるが、紙かみと墨すみとで書かくことはすまい。むしろ、あなたがたのところに行いき、直接ちょくせつはなし合あって、共ともに喜よろこびに満みちあふれたいものである。1:13 選えらばれたあなたの姉妹しまいの子供こどもたちが、あなたによろしく。 ヨハネの第だい三の手紙てがみ 第1章 3Jh-Audio 1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている親愛しんあいなるガイオへ。 1:2 愛あいする者ものよ。あなたのたましいがいつも恵めぐまれていると同おなじく、あなたがすべてのことに恵めぐまれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈いのっている。1:3 兄弟きょうだいたちがきて、あなたが真理しんりに生いきていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜よろこんでいる。事実じじつ、あなたは真理しんりのうちを歩あるいているのである。1:4 わたしの子供こどもたちが真理しんりのうちを歩あるいていることを聞きく以上いじょうに、大おおきい喜よろこびはない。 1:5 愛あいする者ものよ。あなたが、兄弟きょうだいたち、しかも旅先たびさきにある者ものにつくしていることは、みな真実しんじつなわざである。1:6 彼かれらは、諸しょ教会きょうかいで、あなたの愛あいについてあかしをした。それらの人々ひとびとを、神かみのみこころにかなうように送おくり出だしてくれたら、それは願ねがわしいことである。1:7 彼かれらは、御名みなのために旅立たびだった者ものであって、異邦人いほうじんからは何なにも受うけていない。1:8 それだから、わたしたちは、真理しんりのための同労者どうろうしゃとなるように、こういう人々ひとびとを助たすけねばならない。 1:9 わたしは少すこしばかり教会きょうかいに書かきおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受うけいれてくれない。1:10 だから、わたしがそちらへ行いった時とき、彼かれのしわざを指摘してきしようと思おもう。彼かれは口くちぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟きょうだいたちを受うけいれようともせず、受うけいれようとする人ひとたちを妨さまたげて、教会きょうかいから追おい出だしている。 1:11 愛あいする者ものよ。悪あくにならわないで、善ぜんにならいなさい。善ぜんを行おこなう者ものは神かみから出でた者ものであり、悪あくを行おこなう者ものは神かみを見みたことのない者ものである。1:12 デメテリオについては、あらゆる人ひとも、また真理しんりそのものも、証明しょうめいしている。わたしたちも証明しょうめいしている。そして、あなたが知しっているとおり、わたしたちの証明しょうめいは真実しんじつである。 1:13 あなたに書かきおくりたいことはたくさんあるが、墨すみと筆ふでとで書かくことはすまい。1:14 すぐにでもあなたに会あって、直接ちょくせつはなし合あいたいものである。1:15 平安へいあんが、あなたにあるように。友人ゆうじんたちから、あなたによろしく。友人ゆうじんたちひとりびとりに、よろしく。
5:1 すべてイエスのキリストであることを信しんじる者ものは、神かみから生うまれた者ものである。すべて生うんで下くださったかたを愛あいする者ものは、そのかたから生うまれた者ものをも愛あいするのである。
5:2 神かみを愛あいしてその戒いましめを行おこなえば、それによってわたしたちは、神かみの子こたちを愛あいしていることを知しるのである。
5:3 神かみを愛あいするとは、すなわち、その戒いましめを守まもることである。そして、その戒いましめはむずかしいものではない。
5:4 なぜなら、すべて神かみから生うまれた者ものは、世よに勝かつからである。そして、わたしたちの信仰しんこうこそ、世よに勝かたしめた勝利しょうりの力ちからである。
5:5 世よに勝かつ者ものはだれか。イエスを神かみの子こと信しんじる者ものではないか。
5:6 このイエス・キリストは、水みずと血ちとをとおってこられたかたである。水みずによるだけではなく、水みずと血ちとによってこられたのである。そのあかしをするものは、御霊みたまである。御霊みたまは真理しんりだからである。
5:7 あかしをするものが、三つある。
5:8 御霊みたまと水みずと血ちとである。そして、この三つのものは一致いっちする。
5:9 わたしたちは人間にんげんのあかしを受うけいれるが、しかし、神かみのあかしはさらにまさっている。神かみのあかしというのは、すなわち、御子みこについて立たてられたあかしである。
5:10 神かみの子こを信しんじる者ものは、自分じぶんのうちにこのあかしを持もっている。神かみを信しんじない者ものは、神かみを偽いつわり者ものとする。神かみが御子みこについてあかしせられたそのあかしを、信しんじていないからである。
5:11 そのあかしとは、神かみが永遠えいえんのいのちをわたしたちに賜たまわり、かつ、そのいのちが御子みこのうちにあるということである。
5:12 御子みこを持もつ者ものはいのちを持もち、神かみの御子みこを持もたない者ものはいのちを持もっていない。
5:13 これらのことをあなたがたに書かきおくったのは、神かみの子この御名みなを信しんじるあなたがたに、永遠えいえんのいのちを持もっていることを、悟さとらせるためである。
5:14 わたしたちが神かみに対たいしていだいている確信かくしんは、こうである。すなわち、わたしたちが何事なにごとでも神かみの御旨みむねに従したがって願ねがい求もとめるなら、神かみはそれを聞ききいれて下くださるということである。
5:15 そして、わたしたちが願ねがい求もとめることは、なんでも聞ききいれて下くださるとわかれば、神かみに願ねがい求もとめたことはすでにかなえられたことを、知しるのである。
5:16 もしだれかが死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている兄弟きょうだいを見みたら、神かみに願ねがい求もとめなさい。そうすれば神かみは、死しに至いたることのない罪つみを犯おかしている人々ひとびとには、いのちを賜たまわるであろう。死しに至いたる罪つみがある。これについては、願ねがい求もとめよ、とは言いわない。
5:17 不義ふぎはすべて、罪つみである。しかし、死しに至いたることのない罪つみもある。
5:18 すべて神かみから生うまれた者ものは罪つみを犯おかさないことを、わたしたちは知しっている。神かみから生うまれたかたが彼かれを守まもっていて下くださるので、悪あしき者ものが手てを触ふれるようなことはない。
5:19 また、わたしたちは神かみから出でた者ものであり、全ぜん世界せかいは悪あしき者ものの配下はいかにあることを、知しっている。
5:20 さらに、神かみの子こがきて、真実しんじつなかたを知しる知力ちりょくをわたしたちに授さづけて下くださったことも、知しっている。そして、わたしたちは、真実しんじつなかたにおり、御子みこイエス・キリストにおるのである。このかたは真実しんじつな神かみであり、永遠えいえんのいのちである。
5:21 子こたちよ。気きをつけて、偶像ぐうぞうを避さけなさい。
ヨハネの第だい二の手紙てがみ
第1章 2Jh-Audio
1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている選えらばれた婦人ふじんとその子こたちへ。あなたがたを愛あいしているのは、わたしだけではなく、真理しんりを知しっている者ものはみなそうである。
1:2 それは、わたしたちのうちにあり、また永遠えいえんに共ともにあるべき真理しんりによるのである。
1:3 父ちちなる神かみおよび父ちちの御子みこイエス・キリストから、恵めぐみとあわれみと平安へいあんとが、真理しんりと愛あいのうちにあって、わたしたちと共ともにあるように。
1:4 あなたの子供こどもたちのうちで、わたしたちが父ちちから受うけた戒いましめどおりに、真理しんりのうちを歩あるいている者ものがあるのを見みて、わたしは非常ひじょうに喜よろこんでいる。
1:5 婦人ふじんよ。ここにお願ねがいしたいことがある。それは、新あたらしい戒いましめを書かくわけではなく、初はじめから持もっていた戒いましめなのであるが、わたしたちは、みんな互たがいに愛あいし合おうではないか。
1:6 父ちちの戒いましめどおりに歩あるくことが、すなわち、愛あいであり、あなたがたが初はじめから聞きいてきたとおりに愛あいのうちを歩あるくことが、すなわち、戒いましめなのである。
1:7 なぜなら、イエス・キリストが肉体にくたいをとってこられたことを告白こくはくしないで人ひとを惑まどわす者ものが、多おおく世よにはいってきたからである。そういう者ものは、惑まどわす者ものであり、反はんキリストである。
1:8 よく注意ちゅういして、わたしたちの働はたらいて得えた成果せいかを失うしなうことがなく、豊ゆたかな報むくいを受うけられるようにしなさい。
1:9 すべてキリストの教おしえをとおり過すごして、それにとどまらない者ものは、神かみを持もっていないのである。その教おしえにとどまっている者ものは、父ちちを持もち、また御子みこをも持もつ。
1:10 この教おしえを持もたずにあなたがたのところに来くる者ものがあれば、その人ひとを家いえに入いれることも、あいさつすることもしてはいけない。
1:11 そのような人ひとにあいさつする者ものは、その悪わるい行おこないにあずかることになるからである。
1:12 あなたがたに書かきおくることはたくさんあるが、紙かみと墨すみとで書かくことはすまい。むしろ、あなたがたのところに行いき、直接ちょくせつはなし合あって、共ともに喜よろこびに満みちあふれたいものである。
1:13 選えらばれたあなたの姉妹しまいの子供こどもたちが、あなたによろしく。
ヨハネの第だい三の手紙てがみ
第1章 3Jh-Audio
1:1 長老ちょうろうのわたしから、真実しんじつに愛あいしている親愛しんあいなるガイオへ。
1:2 愛あいする者ものよ。あなたのたましいがいつも恵めぐまれていると同おなじく、あなたがすべてのことに恵めぐまれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈いのっている。
1:3 兄弟きょうだいたちがきて、あなたが真理しんりに生いきていることを、あかししてくれたので、ひじょうに喜よろこんでいる。事実じじつ、あなたは真理しんりのうちを歩あるいているのである。
1:4 わたしの子供こどもたちが真理しんりのうちを歩あるいていることを聞きく以上いじょうに、大おおきい喜よろこびはない。
1:5 愛あいする者ものよ。あなたが、兄弟きょうだいたち、しかも旅先たびさきにある者ものにつくしていることは、みな真実しんじつなわざである。
1:6 彼かれらは、諸しょ教会きょうかいで、あなたの愛あいについてあかしをした。それらの人々ひとびとを、神かみのみこころにかなうように送おくり出だしてくれたら、それは願ねがわしいことである。
1:7 彼かれらは、御名みなのために旅立たびだった者ものであって、異邦人いほうじんからは何なにも受うけていない。
1:8 それだから、わたしたちは、真理しんりのための同労者どうろうしゃとなるように、こういう人々ひとびとを助たすけねばならない。
1:9 わたしは少すこしばかり教会きょうかいに書かきおくっておいたが、みんなのかしらになりたがっているデオテレペスが、わたしたちを受うけいれてくれない。
1:10 だから、わたしがそちらへ行いった時とき、彼かれのしわざを指摘してきしようと思おもう。彼かれは口くちぎたなくわたしたちをののしり、そればかりか、兄弟きょうだいたちを受うけいれようともせず、受うけいれようとする人ひとたちを妨さまたげて、教会きょうかいから追おい出だしている。
1:11 愛あいする者ものよ。悪あくにならわないで、善ぜんにならいなさい。善ぜんを行おこなう者ものは神かみから出でた者ものであり、悪あくを行おこなう者ものは神かみを見みたことのない者ものである。
1:12 デメテリオについては、あらゆる人ひとも、また真理しんりそのものも、証明しょうめいしている。わたしたちも証明しょうめいしている。そして、あなたが知しっているとおり、わたしたちの証明しょうめいは真実しんじつである。
1:13 あなたに書かきおくりたいことはたくさんあるが、墨すみと筆ふでとで書かくことはすまい。
1:14 すぐにでもあなたに会あって、直接ちょくせつはなし合あいたいものである。
1:15 平安へいあんが、あなたにあるように。友人ゆうじんたちから、あなたによろしく。友人ゆうじんたちひとりびとりに、よろしく。