口語訳聖書(振り仮名付き)

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エレミヤしょ

第1章    Jr-Audio 

1:1 ベニヤミンのアナトテの祭司さいしのひとりである、ヒルキヤのエレミヤの言葉ことば

1:2 アモンの、ユダのおうヨシヤのとき、すなわちその治世ちせいの十三ねんに、しゅ言葉ことばがエレミヤにのぞんだ。

1:3 その言葉ことばはまたヨシヤの、ユダのおうエホヤキムのときにものぞんで、ヨシヤの、ユダのおうゼデキヤの十一ねんおわり、すなわちそのねんの五がつにエルサレムのたみとらうつされたときにまでおよんだ。

1:4 しゅ言葉ことばがわたしにのぞんでう、

1:5 「わたしはあなたをまだははたいにつくらないさきに、あなたをり、あなたがまだうまれないさきに、あなたを聖別せいべつし、あなたをてて万国ばんこく預言者よげんしゃとした」。

1:6 そのときわたしはった、「ああ、しゅなるかみよ、わたしはただ若者わかものにすぎず、どのようにかたってよいかりません」。

1:7 しかししゅはわたしにわれた、 「あなたはただ若者わかものにすぎないとってはならない。だれにでも、すべてわたしがつかわすひとき、あなたにめいじることをみなかたらなければならない。

1:8 かれらをおそれてはならない、わたしがあなたとともにいて、あなたをすくうからである」としゅおおせられる。

1:9 そしてしゅはみべて、わたしのくちにつけ、しゅはわたしにわれた、 「よ、わたしの言葉ことばをあなたのくちれた。

1:10 よ、わたしはきょう、あなたを万民ばんみんうえと、万国ばんこくうえて、あなたに、あるいはき、あるいはこわし、あるいはほろぼし、あるいはたおし、あるいはて、あるいはえさせる」。

1:11 しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんでう、「エレミヤよ、あなたはなにるか」。わたしはこたえた、「あめんどうのえだます」。

1:12 しゅはわたしにわれた、「あなたのたとおりだ。わたしは自分じぶん言葉ことばおこなおうとして見張みはっているのだ」。

1:13 しゅ言葉ことばがふたたびわたしにのぞんでう、「あなたはなにるか」。わたしはこたえた、「っているなべをます。きたからこちらにかっています」。

1:14 しゅはわたしにわれた、「わざわいきたからって、このむすべてのものうえのぞむ」。

1:15 しゅわれる、「よ、わたしはきた国々くにぐにのすべてのたみぶ。かれらはて、エルサレムのもん入口いりぐちと、周囲しゅういのすべての城壁じょうへき、およびユダのすべての町々まちまちかって、おのおのそのもうける。

1:16 わたしは、かれらがわたしをてて、すべての悪事あくじおこなったゆえに、わたしのさばきをかれらにげる。かれらは神々かみがみこうをたき、自分じぶんつくったものはいしたのである。

1:17 しかしあなたはこしおびしてち、わたしがめいじるすべてのことかれらにげよ。かれらをおそれてはならない。さもないと、わたしはかれらのまえであなたをあわてさせる。

1:18 よ、わたしはきょう、この全国ぜんこくと、ユダのおうと、そのつかさと、その祭司さいしと、そのたみまえに、あなたをかたしろてつはしら青銅せいどう城壁じょうへきとする。

1:19 かれらはあなたとたたかうが、あなたにつことはできない。わたしがあなたとともにいて、あなたをすくうからである」としゅわれる。 

第2章 

2:1 しゅ言葉ことばがわたしにのぞんでう、

2:2 「って、エルサレムにものみみげよ、しゅはこうわれる、 わたしはあなたのわかとき純情じゅんじょう花嫁はなよめときあい荒野あらのなる、たねまかぬわたしにしたがったことをおぼえている。

2:3 イスラエルはしゅのために聖別せいべつされたもの、その刈入かりいれの初穂はつほである。すべてこれをべるものつみせられ、わざわいにあう」としゅわれる。

2:4 ヤコブのいえとイスラエルのいえのすべてのやからよ、しゅ言葉ことばけ。

2:5 しゅはこうわれる、 「あなたがたの先祖せんぞは、わたしになんのわることがあるのをて、わたしからとおざかり、むなしいものにしたがって、むなしくなったのか。

2:6 かれらはわなかった、『われわれをエジプトのよりみちびし、荒野あらのなる、あなおおれたかわいた暗黒あんこくひととおらない、ひとまないとおらせたしゅはどこにおられるか』と。

2:7 わたしはあなたがたをみちびいてゆたかなれ、そのものべさせた。しかしあなたがたはここにはいって、わたしのけがし、わたしのぎょうにくむべきものとした。

2:8 祭司さいしたちは、しゅはどこにおられるか』とわなかった。律法りっぽうあつかものたちはわたしをらず、つかさたちはわたしにそむき、預言者よげんしゃたちはバアルによって預言よげんし、えきなきものしたがってった。

2:9 それゆえ、わたしはなお、あなたがたとあらそう、またあなたがたの子孫しそんあらそう」としゅわれる。

2:10 「あなたがたはクプロの島々しまじまわたってみよ、またひとをケダルにつかわして、このようなことがかつてあったかをつまびらかに、しらべてみよ。

2:11 そのかみかみではないものえたくにがあろうか。ところが、わたしのたみはその栄光えいこうえきなきものとえた。

2:12 てんよ、このことっておどろけ、おののけ、いたくおそれよ」としゅわれる。

2:13 「それは、わたしのたみ二つのしきことおこなったからである。すなわちけるみずみなもとであるわたしをてて、自分じぶんみずためをった。それは、こわれたみずためで、みずれておくことのできないものだ。

2:14 イスラエルは奴隷どれいであるか、いえうまれたしもべであるか。それならなぜとらわれのとなったのか。

2:15 ししはかれかってほえ、そのこえたかくあげて、かれあらした。その町々まちまちほろびてひともない。

2:16 メンピスとタパネスの人々ひとびともまた、あなたのかしらのかんむりくだいた。

2:17 あなたのかみしゅがあなたをみちみちびかれたときあなたはしゅてたので、このことがあなたにおよんだのではないか。

2:18 あなたがナイルのみずもうとして、エジプトへくのはなにのためか。またユフラテのみずもうとして、アッスリヤへくのはなにのためか。

2:19 あなたの悪事あくじはあなたをこらしめ、あなたの背信はいしんはあなたをめる。あなたが、あなたのかみしゅてることのしくかつにがいことであるのをるがよい。わたしをおそれることがあなたのうちにないのだ」と万軍ばんぐんかみしゅわれる。

2:20 「あなたはひさしい以前いぜん自分じぶんのくびきをり、自分じぶんのなわめをって、『わたしはつかえることをしない』とった。そして、すべてのたかおかうえと、すべてのあおしたで、遊女ゆうじょのようにをかがめた。

2:21 わたしはあなたを、まったくたねすぐれたぶどうのとしてえたのに、どうしてあなたはかわって、わるぶどうのとなったのか。

2:22 たといソーダをもってみずかあらい、またおおくの灰汁あくもちいても、あなたのあくけがれは、なおわたしのまえにある」としゅなるかみわれる。

2:23 「どうしてあなたは、『わたしはけがれていない、バアルにしたがわなかった』とうことができようか。たになかでのあなたのおこないをるがよい。あなたのしたことをるがよい。あなたはぎょしがたいわかいらくだであって、そのみちきつもどりつする。

2:24 あなたは荒野あらのれたろばである、その欲情よくじょうのためにかぜにあえぐ。その欲情よくじょうをだれがとどめることができようか。すべてこれをたずねるものろうするにおよばない、そのつきであればこれにうことができる。

2:25 あなたのあしが、はだしにならないように、のどが、かわかないようにせよ。ところが、あなたはった、『それはだめだ、わたしはことなるくにものあいして、それにしたがってこう』と。

2:26 ぬすびとがとらえられて、はずかしめをけるように、イスラエルのいえは、はずかしめをける。かれらはそのおうも、そのつかさも、その祭司さいしも、その預言者よげんしゃもみなそのとおりである。

2:27 かれらはかって、『あなたはわたしのちちです』とい、またいしかって、『あなたはわたしをんでくださった』とう。かれらはをわたしにけて、そのかおをわたしにけない。しかしかれらがわざわいにあうときは、って、われわれをすくいたまえ』とう。

2:28 あなたが自分じぶんのためにつくった神々かみがみどこにいるのか。あなたがわざわいにあうときもしかれらがあなたをすくえるなら、ってもらうがよい。ユダよ、あなたの神々かみがみは、あなたのまちかずほどおおいからである。

2:29 あなたがたは、なぜわたしとあらそうのか。あなたがたはみなわたしにそむいている」としゅわれる。

2:30 「わたしがあなたがたのどもたちをったのはむだであった。かれらはいましめをけず、あなたがたのつるぎは、たけりたつししのように、預言者よげんしゃたちをほろぼした。

2:31 あなたがたこの世代せだいひとよ、しゅ言葉ことばけ。わたしはイスラエルにとって、荒野あらのであったであろうか。暗黒あんこくであったであろうか。それならなぜ、わたしのたみは『われわれは自由じゆうだ、もはやあなたのところへはかない』とうのか。

2:32 おとめはそのかざものわすれることができようか。花嫁はなよめはそのおびわすれることができようか。ところが、わたしのたみの、わたしをわすれたかぞえがたい。

2:33 あなたは恋人こいびとたずねて、いかにもたくみにそのほうあしける。それゆえわるおんなさえ、あなたのみちまなんだ。

2:34 また、あなたの着物きもののすそにはつみのないまずしいひといのちがついている。あなたはかれらがるのをたのではない。しかも、すべてこれらのことにもかかわらず、

2:35 あなたはう、『わたしはつみがない。かれいかりは、けっしてわたしにのぞむことがない』と。あなたが『わたしはつみおかさなかった』とうことによって、わたしはあなたをさばく。

2:36 あなたはなぜ軽々かるがるしくさまよって、そのみちえようとするのか。あなたはアッスリヤに、はずかしめをけたように、エジプトにもまた、はずかしめをける。

2:37 あなたはまた両手りょうてあたまいて、そこからる。しゅがあなたのたのみとするものどもをてられたので、あなたはかれらによってさかえることがないからだ。 

第3章 

3:1 もしひとがそのつま離婚りこんし、おんなかれのもとをって、他人たにんつまとなるなら、そのひとはふたたび彼女かのじょかえるであろうか。そのおおいにけがれないであろうか。あなたはおおくの恋人こいびと姦淫かんいんおこなった。しかもわたしにかえろうというのか」としゅわれる。

3:2 「をあげてもろもろのはだかやまよ、姦淫かんいんおこなわなかったところがどこにあるか。荒野あらのにいるアラビヤびとがするように、あなたはみちのかたわらにして恋人こいびとった。あなたは姦淫かんいん悪事あくじをもって、このけがした。

3:3 それゆえあめはとどめられ、はるあめらなかった。しかもあなたには遊女ゆうじょひたいがあり、すこしもじようとはしない。

3:4 いまあなたは、わたしをんでったではないか、『わがちちよ、あなたはわたしのわかときともです。

3:5 永久えいきゅういかられるのですか、おわりまでいきどおられるのですか』と。よ、あなたはこうったけれども、なしうるかぎりのもろもろのあくおこなった」。

3:6 ヨシヤおうときしゅはまたわたしにわれた、「あなたは、かの背信はいしんのイスラエルがしたことをたか。彼女かのじょはすべてのたかおかにのぼり、すべてのあおしたって、そこで姦淫かんいんおこなった。

3:7 わたしは、彼女かのじょがこのすべてをおこなったのち、わたしのところかえるであろうとおもったが、かえってこなかった。その不信ふしん姉妹しまいユダはこれをた。

3:8 わたしが背信はいしんのイスラエルを、そのすべての姦淫かんいんのゆえに、離縁りえんじょうあたえてしたのをユダはた。しかもその不信ふしん姉妹しまいユダはおそれず、自分じぶんって姦淫かんいんおこなった。

3:9 彼女かのじょにとって姦淫かんいんかるいことであったので、いしとに姦淫かんいんって、このけがした。

3:10 このすべてのことがあっても、なおその不信ふしん姉妹しまいユダは真心まごころをもってわたしにかえらない、ただいつわっているだけだ」としゅわれる。

3:11 しゅはまたわたしにわれた、「背信はいしんのイスラエルは不信ふしんのユダよりも自分じぶんつみすくないことをしめした。

3:12 あなたはってきたにむかい、この言葉ことばをのべてうがよい、 『しゅわれる、背信はいしんのイスラエルよ、かえれ。わたしはいかりのかおをあなたがたにけない、わたしはいつくしみふかものである。いつまでもいかることはしないと、しゅわれる。

3:13 ただあなたは自分じぶんつみみとめ、あなたのかみしゅにそむいてすべてのあおしたことなる神々かみがみあなたのあいしまずあたえたこと、わたしのこえしたがわなかったことをいあらわせと、しゅわれる。

3:14 しゅわれる、背信はいしんらよ、かえれ。わたしはあなたがたのおっとだからである。まちからひとり、氏族しぞくからふたりをって、あなたがたをシオンへれてこう。

3:15 わたしは自分じぶんこころにかなう牧者ぼくしゃたちをあなたがたにあたえる。かれらは知識ちしきさとりとをもってあなたがたをやしなう。

3:16 しゅわれる、あなたがたがしておおくなるとき、そのには、人々ひとびとはかさねて「しゅ契約けいやくはこ」とわず、これをおもさず、これをおぼえず、これをたずねず、これをつくらない。

3:17 そのときエルサレムはしゅのみくらいととなえられ、万国ばんこくたみはここにあつまる。すなわちしゅのもとにエルサレムにあつまり、かさねて、かたくなに自分じぶんわるこころしたがうことはしない。

3:18 そのには、ユダのいえはイスラエルのいえ一緒いっしょになり、きたからて、わたしがあなたがたの先祖せんぞたちにぎょうとしてあたえたともる。

3:19 どのようにして、あなたをわたしのどもたちのうちにき、万国ばんこくのうちでもっとうつくしいぎょうであるあなたにあたえようかと、わたしはおもっていた。わたしはまた、あなたがわたしを「わがちち」とび、わたしにしたがってはなれることはないとおもっていた。

3:20 イスラエルのいえよ、背信はいしんつまおっとのもとをるように、たしかに、あなたがたはわたしにそむいた』としゅわれる」。

3:21 はだかやまうえこえきこえる、イスラエルのたみかなしみいのるのである。かれらがまがったみちあゆみ、そのかみしゅわすれたからだ。

3:22 「背信はいしんどもたちよ、かえれ。わたしはあなたがたの背信はいしんをいやす」。

よ、われわれはあなたのもとにかえります。あなたはわれわれのかみしゅであらせられます。

3:23 まことに、もろもろのおかまよいであり、やまうえさわぎもおなじです。まことに、イスラエルのすくいわれわれのかみしゅにあるのです。

3:24 しかし、われわれの幼少ようしょうときから、ずべきことが、われわれの先祖せんぞのほねおってたもの、すなわちそのひつじ、そのうし、およびそのむすこ、むすめたちをことごとくのみつくしました。

3:25 われわれははじなかし、はずかしめにおおわれています。それはわれわれと先祖せんぞとが、われわれの幼少ようしょうときから今日こんにちまで、われわれのかみしゅつみおかし、われわれのかみしゅこえしたがわなかったからです」。 

第4章 

4:1 しゅわれる、「イスラエルよ、もし、あなたがかえるならば、わたしのもとにかえらなければならない。もし、あなたがにくむべきものわたしのまえからのぞいて、ためらうことなく、

4:2 また真実しんじつ正義せいぎ正直しょうじきとをもって、しゅきておられる』とちかうならば、万国ばんこくたみかれによって祝福しゅくふくけ、かれによってほこる」。

4:3 しゅはユダの人々ひとびととエルサレムに人々ひとびとこうわれる、「あなたがたの新田しんでんたがやせ、いばらのなかたねをまくな。

4:4 ユダの人々ひとびととエルサレムに人々ひとびとよ、あなたがたはみずか割礼かつれいおこなって、しゅぞくするものとなり、自分じぶんこころまえかわれ。さもないと、あなたがたのしきおこないのためにわたしのいかりがのようにはっしてえ、これをものはない」。

4:5 ユダにげ、エルサレムにしめしてえ、国中くにぢゅうにラッパをき、大声おおごえばわってえ、あつまれ、われわれは堅固けんご町々まちまちこう』と。

4:6 シオンのほうしめはたてよ。避難ひなんせよ、とどまってはならない、わたしがきたからわざわいおおいなる破滅はめつをこさせるからだ。

4:7 ししはそのもりからてのぼり、国々くにぐにほろぼすものすすんできた。かれはあなたのくにあらそうとして、すでにそのところからてきた。あなたの町々まちまちほろぼされて、ものもなくなる。

4:8 このために、あなたがたは荒布あらぬのにまとって、かなしみなげけ。しゅはげしいいかりが、まだわれわれをはなれないからだ」。

4:9 しゅわれる、「そのおうきみたちとはそのこころうしない、祭司さいしおどろき、預言者よげんしゃあやしむ」。

4:10 そこでわたしはった、「ああしゅなるかみよ、まことにあなたはこのたみとエルサレムとをまったくあざむかれました。『あなたがたはやすらかになる』とわれましたが、つるぎがいのちにまでもおよびました」。

4:11 そのときこのたみとエルサレムとはこうげられる、「あつかぜ荒野あらのはだかやまからわたしのたみむすめのほうにいてくる。これはあおぎけるためではなく、きよめるためでもない。

4:12 これよりもなおはげしいかぜがわたしのためにく。いまわたしはかれらにさばきをげる」。

4:13 よ、かれくものようにのぼってくる。その戦車せんしゃはつむじかぜのよう、そのうまはわしのぶよりもはやい。ああ、われわれはわざわいだ、われわれはほろぼされる。

4:14 エルサレムよ、あなたのこころあくあらきよめよ、そうするならばすくわれる。しきおもいはいつまであなたのうちにとどまるのか。

4:15 ダンからげるこえがある、エフライムのやまからわざわいらせている。

4:16 国々くにぐにたみかれることをげ、またエルサレムにらせよ。めかこむものとおくのくにからて、ユダの町々まちまちにむかってそのこえをあげる。

4:17 かれらははたけまももののようにこれをめかこむ。それはわたしにそむいたからだと、しゅわれる。

4:18 あなたのみちとそのおこないとが、あなたのにこれをまねいたのだ。これはあなたのあく結果けっかで、まことににがく、あなたのこころをつらぬく」。

4:19 ああ、わがはらわたよ、わがはらわたよ、わたしはくるしみにもだえる。ああ、わが心臓しんぞうかべよ、わたしの心臓しんぞうは、はげしく鼓動こどうする。わたしは沈黙ちんもくまもることができない、ラッパのこえと、たたかいのさけびをくからである。

4:20 破壊はかいぐに破壊はかいがあり、ぜんあらされ、わたしの天幕てんまくはにわかにやぶられ、わたしのまくはたちまちやぶられた。

4:21 いつまでわたしははたまたラッパのこえかなければならないのか。

4:22 「わたしのたみおろかであって、わたしをらない。かれらは愚鈍ぐどんどもらで、さとることがない。かれらはあくおこなうのにさといけれども、ぜんおこなうことをらない」。

4:23 わたしはたが、それはかたちがなく、またむなしかった。てんをあおいだが、そこにはひかりがなかった。

4:24 わたしはやまたが、みなふるえ、もろもろのおかうごいていた。

4:25 わたしはたが、ひとはひとりもおらず、そらとりはみなっていた。

4:26 わたしはたが、ゆたかなとなり、そのすべてのまちは、しゅまえに、そのはげしいいかりのまえに、破壊はかいされていた。

4:27 それはしゅがこうわれたからだ、「ぜんとなる。しかしわたしはことごとくはこれをほろぼさない。

4:28 このためにかなしみ、うえなるてんくらくなる。わたしがすでにこれをい、これをさだめたからだ。わたしはいない、またそれをすることをやめない」。

4:29 どのまちひとも、騎兵きへい射手いてさけびのためにげてもりはいり、いわのぼる。まちはみなてられ、そこにひとはない。

4:30 ああ、あらされたおんなよ、あなたがべに着物きものをき、きんかざりでをよそおい、っておおきくするのは、なんのためか。あなたがうつくしくしても、むだである。あなたの恋人こいびとらはあなたをいやしめ、あなたのいのちもとめている。

4:31 わたしはおんなのようなこえういごをおんなくるしむようなこえいた。シオンのむすめのあえぐさけびである。両手りょうてべて彼女かのじょう、「わたしはわざわいだ、わたしをころものらのまえにわたしはとおくなる」と。 

第5章 

5:1 エルサレムのちまたをきめぐり、て、るがよい。その広場ひろばたずねて、公平こうへいおこない、真実しんじつもとめるものが、ひとりでもあるかさがしてみよ。あれば、わたしはエルサレムをゆるす。

5:2 かれらは、「しゅきておられる」とうけれども、じつは、いつわってちかうのだ。

5:3 しゅよ、あなたのは、真実しんじつかえりみられるではありませんか。あなたがかれらをたれても、いたみをおぼえず、かれらをほろぼされても、こらしめをけることをこばみ、そのかおいわよりもかたくして、あらためることをこばみました。

5:4 それで、わたしはった、「これらはただまずしいおろかな人々ひとびとで、しゅみちと、かみのおきてをりません。

5:5 わたしはえらひとたちのところって、かれらにかたります。かれらはしゅみちり、かみのおきてをっています」。ところが、かれらもみなおなじように、くびきをり、なわめをっていた。

5:6 それゆえはやしから、ししがてきてかれらをころし、荒野あらのから、おおかみがてきてかれらをほろぼす。ひょうはかれらの町々まちまちをねらっている。そこからものはみなかれる。かれらのつみおおく、その背信はいしんがはなはだしいからである。

5:7 「わたしはどうしてあなたを、ゆるすことができようか。あなたのどもらは、わたしをてさり、かみでもないものをさしてちかった。わたしがかれらをらせたときかれらは姦淫かんいんおこない、遊女ゆうじょいえあつまった。

5:8 かれらはふとった丈夫じょうぶうまのように、おのおの、いなないてとなりつましたう。

5:9 わたしはこれらのことのためにかれらをばっしないでいられようか。このような国民こくみんにあだをかえさないであろうか」としゅわれる。

5:10 「あなたがたはユダのぶどうのあいだを、のぼってって、ほろぼせ、ただ、ことごとくほろぼしてはならない。そのえだのぞけ、しゅのものではないからである。

5:11 イスラエルのいえとユダのいえとはわたしにまったく不信ふしんであった」としゅわれる。

5:12 「かれらはしゅについていつわかたってった、しゅ何事なにごともなされない、わざわいはわれわれにない、またつるぎや、ききんをることはない。

5:13 預言者よげんしゃらはかぜとなり、かれらのうちに言葉ことばはない。かれらはこのようになる』と」。

5:14 それゆえ万軍ばんぐんかみしゅはこうわれる、かれらがこの言葉ことばかたったので、よ、わたしはあなたのくちにあるわたしの言葉ことばとし、このたみをたきぎとする。かれらをつくす」。

5:15 しゅわれる、「イスラエルのいえよ、よ、わたしはとおくにたみあなたがたのところにめこさせる。そのくにながつづくにふるくにで、あなたがたはそのくに言葉ことばらず、人々ひとびとかたるのをさとることもできない。

5:16 そのえびらひらいたはかのようであり、かれらはみな勇士ゆうしである。

5:17 かれらはあなたがれたものと、あなたの糧食りょうしょくとをつくし、あなたのむすこむすめつくし、あなたのひつじうしつくし、あなたのぶどうのといちじくのつくし、またつるぎをもって、あなたがたのみとする堅固けんご町々まちまちほろぼす」。

5:18 しゅわれる、「しかしそのときでも、わたしはことごとくはあなたをほろぼさない。

5:19 あなたのたみが、『どうしてわれわれのかみしゅはこれらのすべてのことをわれわれになされたのか』とうならば、あなたはかれらにこたえなければならない、『あなたがたがわたしをてて、自分じぶんことなる神々かみがみつかえたように、あなたがたは自分じぶんのものでない異邦いほうひとつかえるようになる』と」。

5:20 これをヤコブのいえにのべ、またユダにしめしてえ、

5:21 「おろかで、さとりもなく、があってもえず、みみがあってもきこえないたみよ、これをけ。

5:22 しゅわれる、あなたがたはわたしをおそれないのか、わたしのまえにおののかないのか。わたしはすないてうみさかいとし、これを永遠えいえん限界げんかいとして、えることができないようにした。なみはさかまいても、つことはできない、りわたっても、これをえることはできない。

5:23 ところが、このたみには強情ごうじょうな、そむくこころがあり、かれらはわきみちにそれて、ってしまった。

5:24 かれらは『われわれにあめあたえ、あきあめはるあめときにしたがってらせ、われわれのために刈入かりいれのときさだめられたわれわれのかみしゅおそれよう』とそのこころのうちにわないのだ。

5:25 あなたがたのとがは、これらのことをしりぞけ、あなたがたのつみは、ものがあなたがたにるのをさまたげた。

5:26 わがたみのうちにはわるものがあって、とりをとるひとのようにをかがめてうかがい、わなをいてひととらえる。

5:27 かごにとりちているように、かれらのいえ不義ふぎたからちている。それゆえ、かれらはおおいなるもの裕福ゆうふくものとなり、

5:28 えて、つやがあり、そのしきおこないには際限さいげんがない。かれらは公正こうせいに、みなしごのうったえをさばいて、それをたすけようとはせず、またまずしいひとうったえをさばかない。

5:29 しゅわれる、わたしはこのようなことのために、かれらをばっしないであろうか。わたしはこのようなたみに、あだをかえさないであろうか」。

5:30 おどろくべきこと、おそるべきことがこのおこっている。

5:31 預言者よげんしゃいつわって預言よげんし、祭司さいし自分じぶんによっておさめ、わがたみはこのようにすることをあいしている。しかしあなたがたはそのおわりにはどうするつもりか。 

第6章 

6:1 ベニヤミンの人々ひとびとよ、エルサレムのなかから避難ひなんせよ。テコアでラッパをき、ベテハケレムに合図あいずをあげよ。きたからわざわいのぞみ、おおいなるほろびがるからである。

6:2 わたしはうつくしい、たおやかなシオンのむすめほろぼす。

6:3 牧者ぼくしゃたちは、そのれをひきいてて、彼女かのじょめ、彼女かのじょ周囲しゅうい天幕てんまくる。れはおのおのそのところくさう。

6:4 「たたかいをはじめ、彼女かのじょめよ。て、われわれは真昼まひる攻撃こうげきしよう」。「わざわいなるかな、ははやかたむき、夕日ゆうひかげながくなった」。

6:5 「て、われわれはよるあいだ攻撃こうげきしよう、そして彼女かのじょのもろもろの宮殿きゅうでん破壊はかいしよう」。

6:6 万軍ばんぐんしゅはこうわれる、「あなたがたは彼女かのじょたおし、エルサレムにむかってるいきずけ。これはばつすべきまちである、そのうちにはただ圧制あっせいだけがある。

6:7 井戸いどあたらしいみずがわくように彼女かのじょはそのあくつねにあらたにながす。そのうちには暴虐ぼうぎゃく破滅はめつとがきこえる。わたしのまえやまいきずとがえない。

6:8 エルサレムよ、いましめをけいれよ。さもないと、わたしはあなたからはなれ、あなたをとし、ひとのないとする」。

6:9 万軍ばんぐんしゅはこうわれる、「ぶどうののこりをみとるように、イスラエルののこりのたみをのこらずれ。ぶどうをみとるひとのように、あなたのをふたたびそのえだばせ」。

6:10 わたしはだれにかたり、だれをいましめて、かせようか。よ、かれらのみみざされて、くことができない。よ、かれらはしゅ言葉ことばをあざけり、それをよろこばない。

6:11 それゆえ、わたしのにはしゅいかりがち、それをしのぶのに、うみつかれている。「それをちまたにいる子供こどもらと、あつまっているわか人々ひとびととにらせ。おっとつまも、いたひとも、としのひじょうにすすんだひととらえられ、

6:12 かれらのいえはたけつまとはとも他人たにんわたる。わたしがばして、このものつからである」としゅわれる。

6:13 「それはかれらが、ちいさいものからおおきいものまで、みな不正ふせいをむさぼり、また預言者よげんしゃから祭司さいしにいたるまで、みないつわりをおこなっているからだ。

6:14 かれらは、手軽てがるにわたしのたみきずをいやし、平安へいあんがないのに『平安へいあん平安へいあん』とっている。

6:15 かれらはにくむべきことをして、じたであろうか。すこしもずかしいとはおもわず、またじることをらなかった。それゆえかれらはたおれるものともたおれる。わたしがかれらをばっするとき、かれらはたおれる」としゅわれる。

6:16 しゅはこうわれる、「あなたがたはわかれみちって、よくいにしえのみちにつき、みちがどれかをたずねて、そのみちあゆみ、そしてあなたがたのたましいのために、安息あんそくよ。しかしかれらはこたえて、『われわれはそのみちあゆまない』とった。

6:17 わたしはあなたがたのうえ見張みはりびとをて、『ラッパのおとをつけよ』とった。しかしかれらはこたえて、『われわれはをつけることはしない』とった。

6:18 それゆえ国々くにぐにたみよ、け。会衆かいしゅうよ、かれらにどのようなことがおこるかをれ。

6:19 よ、け。よ、わたしはこのたみわざわいをくだす。それはかれらのたくらみのである。かれらがわたしの言葉ことばをつけず、わたしのおきてをてたからである。

6:20 シバから、わたしのところ乳香にゅうこうとおくにから、菖蒲しょうぶるのはなんのためか。あなたがたの燔祭はんさいはわたしにはよろこばしくなく、あなたがたの犠牲ぎせいもうれしくはない。

6:21 それゆえしゅはこうわれる、よ、わたしはこのたみまえにつまずくいしく、人々ひとびとちちともにそれにつまずき、となびともそのともほろびる』」。

6:22 しゅはこうわれる、よ、たみきたくにからる、おおいなる国民こくみんはてからおこる。

6:23 かれらはゆみとやりをとる。かれらは残忍ざんにんで、あわれみがなく、うみのようなひびきをてる。シオンのむすめよ、かれらはうまり、いくさひとのようにをよろって、あなたをめる」。

6:24 われわれはそのうわさをいて、よわり、おんなのぞむようななやみとくるしみとにとらえられた。

6:25 はたけてはならない、またみちあるいてはならない。てきはつるぎをち、おそれが四方しほうにあるからだ。

6:26 わがたみむすめよ、荒布あらぬのにまとい、はいなかにまろび、ひとりうしなったときのように、かなしみ、いたくなげけ。ほろぼすものが、にわかにわれわれをおそうからだ。

6:27 「わたしはあなたをたみのうちにてて、ためすものこころみるものとした。あなたがかれらのみちり、それをためすことができるようにするためである。

6:28 かれらはみな、強情ごうじょう反逆者はんぎゃくしゃであって、あるきまわってひとをそしる。かれらは青銅せいどうてつであって、みないやしいことをおこなう。

6:29 ふいごははげしくき、なまりにとけてき、精錬せいれんはいたずらにすすむ。しきものがまだのぞかれないからである。

6:30 しゅかれらをてられたので、かれらはてられたぎんばれる」。 

第7章 

7:1 しゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことばはこうである。

7:2 「しゅいえもんち、そのところで、この言葉ことばをのべてえ、しゅおがむために、このもんをはいるユダのすべてのひとよ、しゅ言葉ことばけ。

7:3 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、あなたがたのみちとあなたがたのおこないをあらためるならば、わたしはあなたがたをこのところまわせる。

7:4 あなたがたは、『これはしゅ神殿しんでんだ、しゅ神殿しんでんだ、しゅ神殿しんでんだ』といういつわりの言葉ことばたのみとしてはならない。

7:5 もしあなたがたが、まことに、そのみちおこないをあらためて、たがい公正こうせいおこない、

7:6 寄留きりゅう他国たこくじんと、みなしごと、やもめをしえたげることなく、つみのないひとをこのところながすことなく、また、ほかの神々かみがみしたがってみずかがいをまねくことをしないならば、

7:7 わたしはあなたがたを、わたしがむかしあなたがたの先祖せんぞあたえたこの永遠えいえんまわせる。

7:8 よ、あなたがたはいつわりの言葉ことばたのみとしているが、それはむだである。

7:9 あなたがたはぬすみ、ころし、姦淫かんいんし、いつわってちかい、バアルにこうをたき、あなたがたが以前いぜんにはらなかった神々かみがみしたがいながら、

7:10 わたしのをもって、となえられるこのいえてわたしのまえち、『われわれはすくわれた』とい、しかもすべてこれらにくむべきことをおこなうのは、どうしたことか。

7:11 わたしのをもって、となえられるこのいえが、あなたがたのには盗賊とうぞくえるのか。わたし自身じしん、そうたとしゅわれる。

7:12 わたしがはじめにわたしのいた場所ばしょシロへき、わがたみイスラエルのあくのために、わたしがその場所ばしょたいしておこなったことをよ。

7:13 しゅわれる、いまあなたがたはこれらのすべてのことをおこなっている。またわたしはあなたがたに、しきりにかたったけれども、あなたがたはかず、あなたがたをんだけれどもこたえなかった。

7:14 それゆえわたしはシロにたいしておこなったように、わたしのをもって、となえられるこのいえにもおこなう。すなわちあなたがたがたのみとするところ、わたしがあなたがたと、あなたがたの先祖せんぞあたえたこのところおこなう。

7:15 そしてわたしは、あなたがたのすべての兄弟きょうだい、すなわちエフライムのすべての子孫しそんてたように、わたしのまえからあなたがたをもてる。

7:16 あなたはこのたみのためにいのってはならない。かれらのためになげき、いのってはならない。またわたしに、とりなしをしてはならない。わたしはあなたのもとめをかない。

7:17 あなたはかれらがユダの町々まちまちと、エルサレムのちまたでしていることをないのか。

7:18 どもらは、たきぎをあつめ、ちちたちはをたき、おんなこなをこね、パンを つくってこれを天后てんこうそなえる。またかれらは神々かみがみまえさけそそいで、わたしをいからせる。

7:19 しゅわれる、かれらがいからせるのはわたしなのか。自分じぶんたち自身じしんではないのか。そしてみずからうろたえている。

7:20 それゆえしゅなるかみはこうわれる、よ、わたしのいかりといきどおりを、このところと、ひとけものと、はたけと、産物さんぶつとにそそぐ。いかりはえてえることがない」。

7:21 万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、「あなたがたの犠牲ぎせい燔祭はんさいものわせてにくべるがよい。

7:22 それはあなたがたの先祖せんぞをエジプトのからみちびしたに、わたしは燔祭はんさい犠牲ぎせいとについてかれらにかたったこともなく、まためいじたこともないからである。

7:23 ただわたしはこのいましめをかれらにあたえてった、『わたしのこえきしたがいなさい。そうすれば、わたしはあなたがたのかみとなり、あなたがたはわたしのたみとなる。わたしがあなたがたにめいじるすべてのみちあゆんでさいわいなさい』と。

7:24 しかしかれらはしたがわず、みみかたむけず、自分じぶんわるこころはかりごとと強情ごうじょうにしたがってあゆみ、わるくなるばかりで、よくはならなかった。

7:25 あなたがたの先祖せんぞがエジプトのから今日こんにちまで、わたしはわたしのしもべである預言者よげんしゃたちを日々ひびかれらにつかわした。

7:26 しかしかれらはわたしにかず、みみかたむけないで強情ごうじょうになり、先祖せんぞたちにもまさってあくおこなった。

7:27 たといあなたがかれらにこのすべての言葉ことばかたってもかれらはかない。またかれらをんでもあなたにこたえない。

7:28 それゆえ、あなたはこうかれらにわなければならない、『これはそのかみしゅこえしたがわず、そのいましめをけいれなかった国民こくみんである。真実しんじつはうせ、かれらのくちからえた。

7:29 あなたのかみっててよ、はだかやまうえなげきのこえをあげよ。しゅが、おいかりになっているひと退しりぞてられたからだ』。

7:30 しゅわれる、ユダのたみはわたしのまえあくおこない、わたしのをもってとなえられるいえに、にくむべきものいてそこをけがした。

7:31 またベンヒンノムのたににあるトペテのたかところきずいて、むすこむすめいた。わたしはそれをめいじたことはなく、またそのようなことをかんがえたこともなかった。

7:32 しゅわれる、それゆえによ、そのところをトペテ、またはベンヒンノムのたにばないで、ほふりのたにる。それはほかに場所ばしょがないので、トペテにほうむるからである。

7:33 このたみ死体したいそらとりけもの食物しょくもつとなり、これをはらものもない。

7:34 そのときわたしはユダの町々まちまちとエルサレムのちまたに、よろこびのこえたのしみのこえ花婿はなむここえ花嫁はなよめこえやす。このてるからである。 

第8章 

8:1 しゅわれる、そのときユダのおうたちのほねと、そのつかさたちのほねと、祭司さいしたちのほねと、預言者よげんしゃたちのほねと、エルサレムに人々ひとびとほねはかよりされて、

8:2 かれらのあいし、つかえ、したがい、もとめ、またおがんだ、つきてんしゅうぐんまえにさらされる。そのほねあつめるものほうむものもなく、のおもてに糞土ふんどのようになる。

8:3 このしきたみのうちののこっているのこりのものはみな、わたしがいやった場所ばしょで、きることよりもぬことをねがうようになると、万軍ばんぐんしゅわれる。

8:4 あなたはかれらにわなければならない。しゅはこうおおせられる、ひとたおれたならば、またきあがらないであろうか。はなれていったならば、かえってこないであろうか。

8:5 それにどうしてこのたみは、つねにそむいてはなれていくのか。かれらはいつわりをかたくとらえて、かえってくることをこばんでいる。

8:6 わたしはをつけていたが、かれらはただしくはかたらなかった。そのあくいて、『わたしのしたことなにか』というものはひとりもない。かれらはみな戦場せんじょうに、はせうまのように、自分じぶんのすきなみちかう。

8:7 そらのこうのとりでもそのときり、やまばとと、つばめと、つるはそのときまもる。しかしわがたみしゅのおきてをらない。

8:8 どうしてあなたがたは、『われわれには知恵ちえがある、しゅのおきてがある』とうことができようか。よ、まことに書記しょきいつわりのふでこれをいつわりにしたのだ。

8:9 知恵ちえあるものは、はずかしめられ、あわてふためき、とらえられる。よ、かれらはしゅ言葉ことばてた、かれらになんの知恵ちえがあろうか。

8:10 それゆえ、わたしはかれらのつま他人たにんあたえ、そのはたけ征服せいふくしゃあたえる。それはかれらがちいさいものからおおきいものにいたるまで、みな不正ふせいをむさぼり、預言者よげんしゃから祭司さいしにいたるまで、みないつわりをっているからである。

8:11 かれらは手軽てがるに、わたしのたみきずをいやし、平安へいあんがないのに、『平安へいあん平安へいあん』とっている。

8:12 かれらはにくむべきことをして、じたであろうか。すこしもずかしいとはおもわず、またじることをらなかった。それゆえかれらはたおれるものともたおれる。わたしがかれらをばっするとき、かれらはたおれると、しゅわれる。

8:13 しゅわれる、わたしがあつめようとおもうとき、ぶどうのにぶどうはなく、いちじくのに、いちじくはなく、さえ、しぼんでいる。わたしがかれらにあたえたものも、かれらをはなれて、うせった」。

8:14 どうしてわれわれはなすこともなくしているのか。あつまって、堅固けんごまちにはいり、そこでわれわれはほろびよう。われわれがしゅつみおかしたので、われわれのかみしゅがわれわれをほろぼそうとして、どくみずませられるのだ。

8:15 われわれは平安へいあんのぞんだが、ことはこなかった。いやされるときのぞんだが、かえって恐怖きょうふた。

8:16 「かれらのうまのいななきはダンからきこえてくる。かれらのつようまこえによってぜんふるう。かれらはて、このと、ここにあるすべてのもの、まちと、そのうちにものとをほろぼす。

8:17 よ、魔法まほうをもってならすことのできない、へびや、まむしをあなたがたのうちにつかわす。それはあなたがたをかむ」としゅわれる。

8:18 わがなげきはいやしがたく、わがこころはうちになやむ。

8:19 け、全面ぜんめんから、わがたみむすめこえがあがるのを。しゅはシオンにおられないのか、シオンのおうはそのうちにおられないのか」。「なぜかれらはその彫像ちょうぞうと、異邦いほう偶像ぐうぞうとをもって、わたしをいからせたのか」。

8:20 「刈入かりいれのときぎ、なつもはやおわった、しかしわれわれはまだすくわれない」。

8:21 わがたみむすめきずによって、わがこころいたむ。わたしはなげき、うろたえる。

8:22 ギレアデに乳香にゅうこうがあるではないか。そのところ医者いしゃがいるではないか。それにどうしてわがたみむすめいやされることがないのか。 

第9章 

9:1 ああ、わたしのあたまみずとなり、わたしのなみだいずみとなればよいのに。そうすれば、わたしはたみむすめころされたもののためにひるよるなげくことができる。

9:2 ああ、わたしが荒野あらのに、隊商たいしょう宿やどることができればよいのに。そうすれば、わたしはたみはなれてってくことができる。かれらはみな姦淫かんいんするもの不信ふしんのともがらだからである。

9:3 かれらはゆみをひくように、そのしたげる。真実しんじつではなく、いつわりがこのつよくなった。かれらはあくよりあくすすみ、またわたしをらないと、しゅわれる。

9:4 あなたがたはおのおのとなびとをつけよ。どの兄弟きょうだいをもしんじてはならない。兄弟きょうだいはみな、しのけるものであり、となびとはみな、ののしってあるものだからである。

9:5 ひとはみな、そのとなびとあざむき、真実しんじつものはない。かれらは自分じぶんしたいつわりをうことをおしえ、あくおこない、つかれてあらためるいとまもなく、

9:6 しえたげに、しえたげをかさね、いつわりにいつわりをかさね、わたしをることをこばんでいると、しゅわれる。

9:7 それゆえ万軍ばんぐんしゅはこうわれる、よ、わたしはかれらをかし、こころみる。このほか、わがたみをどうすることができよう。

9:8 かれらのしたころのようだ、それはいつわりをう。そのくちではおのおのとなびとにおだやかにかたるが、そのこころではかれせるはかりごとをてる。

9:9 しゅわれる、これらのことのために、わたしがかれらをばっしないだろうか。わたしがこのようなたみにあだをかえさないだろうか。

9:10 やまのためにさけび、牧場まきばのためにかなしめ。これらはれすたれて、とおぎるひともない。ここにはうしひつじこえきこえず、そらとりけものみなった。

9:11 わたしはエルサレムを荒塚あれづかとし、山犬やまいぬとする。またユダの町々まちまちあらして、ひともないところとする」。

9:12 知恵ちえがあって、これをさとることのできるひとはだれか。しゅくち言葉ことばをうけて、それをしめひとはだれか。このほろぼされて荒野あらののようになり、とおぎるひともなくなったのはどういうわけか。

9:13 しゅわれる、「それはかれらのまえにわたしがてたおきてをかれらがてて、わたしのこえしたがわず、そのとおりにあるかなかったからである。

9:14 かれらは強情ごうじょう自分じぶんこころしたがい、また先祖せんぞおしえたようにバアルにしたがった。

9:15 それゆえ万軍ばんぐんしゅ、イスラエルのかみはこうわれる、よ、わたしはこのたみに、にがよもぎをべさせ、どくみずませ、

9:16 かれらも、その先祖せんぞたちもらなかったくにびとのうちにかれらをらし、またかれらをほろぼしつくすまで、そのうしろに、つるぎをつかわす」。

9:17 万軍ばんぐんしゅはこうわれる、「よくかんがえて、おんなべ。またひとをつかわしてたくみなおんなまねけ。

9:18 かれらにいそいでこさせ、われわれのためにかなしませて、われわれのなみだをこぼさせ、まぶたからみずをあふれさせよ。

9:19 シオンからかなしみのこえきこえる。それはう、『ああ、われわれはほろぼされ、いたく、はずかしめられている。われわれはそのり、かれらがわれわれのすみかをこわしたからだ』」。

9:20 おんなたちよ、しゅ言葉ことばけ。あなたがたのみみに、そのくち言葉ことばをいれよ。あなたがたのむすめかなしみのうたおしえ、おのおのそのとなびと哀悼あいとううたおしえよ。

9:21 がわれわれのまどのぼってわれわれの邸宅ていたくなかにはいり、ちまたにいるどもらをやし、広場ひろばにいるわかひとたちをころそうとしているからだ。

9:22 あなたはこういなさい、しゅわれる、『ひと死体したい糞土ふんどのように、たおれているようになり、また刈入かりいれするひとのうしろにのこって、だれもあつめることをしないたばのようになる』」。

9:23 しゅはこうわれる、「知恵ちえあるひとはその知恵ちえほこってはならない。ちからあるひとはそのちからほこってはならない。めるものはそのとみほこってはならない。

9:24 ほこものはこれをほこりとせよ。すなわち、さとくあって、わたしをっていること、わたしがしゅであって、に、いつくしみと公平こうへい正義せいぎっているものであることをることがそれである。わたしはこれらのことよろこぶと、しゅわれる」。

9:25 しゅわれる、「よ、このようなる。そのには、割礼かつれいをうけても、こころ割礼かつれいをうけていないすべてのひとをわたしはばっする。

9:26 エジプト、ユダ、エドム、アンモンの人々ひとびと、モアブ、およびにいて、かみのすみずみをそる人々ひとびとはそれである。これらのくにびとはみな割礼かつれいをうけていないものであり、イスラエルの全家ぜんかもみなこころ割礼かつれいをうけていないものである」。 

第10章 

10:1 イスラエルのいえよ、しゅのあなたがたにかたられる言葉ことばけ。

10:2 しゅはこうわれる、 「異邦いほうひとみちならってはならない。また異邦いほうひとてんあらわれるしるしをおそれても、あなたがたはそれをおそれてはならない。

10:3 異邦いほうたみのならわしはむなしいからだ。かれらの崇拝すうはいするものは、はやしからりだしたで、木工もっこうで、おのをもって つくったものだ。

10:4 人々ひとびとぎんきんをもって、それをかざり、くぎとつちをもってうごかないようにそれをとめる。

10:5 その偶像ぐうぞうは、きゅうりはたけのかかしのようで、ものをうことができない。あるくこともできないから、ひとはこんでもらわなければならない。それをおそれるにおよばない。それはわざわいをくだすことができず、またさいわいをくだすちからもないからだ」。

10:6 しゅよ、あなたにならびうるものはありません。あなたはおおいなるものであり、あなたのそのちからのためにおおいなるものであります。

10:7 万国ばんこくおうであるあなたを、おそれないものがありましょうか。あなたをおそれるのは当然とうぜんのことであります。万国ばんこくのすべての知恵ちえあるもののうちにも、その国々くにぐにのうちにも、あなたにならびうるものはありません。

10:8 かれらはみなおろかでにぶく、偶像ぐうぞうおしえは、ただにすぎない。

10:9 ぎんぱくはタルシシから渡来とらいし、きんはウパズからたずさえてくる。これらは工人こうじんきん細工人ざいくにん工作こうさくである。かれらの着物きものはすみれいろ紫色むらさきいろである。これらはみなたくみな細工人さいくにんつくったものである。

10:10 しかししゅはまことのかみである。きたかみであり、永遠えいえんおうである。そのいかりによってふるいうごき、万国ばんこくはそのいきどおりにあたることができない。

10:11 あなたがたはかれらに、こうわなければならない、「天地てんち つくらなかった神々かみがみうえてんしたからほろる」と。

10:12 しゅはそのちからをもってつくり、その知恵ちえをもって世界せかいて、そのさとりをもっててんをのべられた。

10:13 かれこえされると、てんおおくのみずのざわめきがあり、またはてからきりちあがらせられる。かれあめのために、いなびかりをおこし、そのくらからかぜされる。

10:14 すべてのひとおろかで知恵ちえがなく、すべてのきん細工人ざいくにんそのつくった偶像ぐうぞうのためにはじをこうむる。その偶像ぐうぞういつわもので、そのうちにいきがないからだ。

10:15 これらは、むなしいもので、まよいのわざである。ばっせられるときほろびるものである。

10:16 ヤコブのぶんであるかれはこのようなものではない。かれ万物ばんぶつつくぬしだからである。イスラエルはかれぎょうとしての部族ぶぞくである。かれ万軍ばんぐんしゅという。

10:17 かこみのなかにおるものよ、あなたのつつみからげよ。

10:18 しゅがこうわれるからだ、よ、わたしはこのたび、このものてる。かつかれらをせめなやまして、おもらせる」。

10:19 わたしはいたでをうけた、ああ、わざわいなるかな、わたしのきずおもい。しかしわたしはった、「まことに、これはなやみである。わたしはこれをしのばなければならない」と。

10:20 わたしの天幕てんまくやぶれ、つなはことごとくれ、どもたちはわたしをててって、いなくなった。もはやわたしの天幕てんまくものはなく、まくけるものもない。

10:21 牧者ぼくしゃおろかであって、しゅうことをしないからである。それゆえかれらはさかえることもなく、そのれはみなっている。

10:22 けよ、うわさのあるのを。よ、きたくにからおおいなるさわぎがる。これはユダの町々まちまちあらして山犬やまいぬとする。

10:23 しゅよ、わたしはっています、ひとみち自身じしんによるのではなく、あゆひとが、そのあゆみを自分じぶんめることのできないことを。

10:24 しゅよ、わたしをらしてください。ただしいみちにしたがって、いからずにらしてください。さもないと、わたしはしてしまうでしょう。

10:25 あなたをらない国民くにたみと、あなたのをとなえない人々ひとびとあなたのいかりをそそいでください。かれらはヤコブをつくこれをつくしてほろぼし、そのすみかをあらしたからです。 

第11章 

11:1 しゅからエレミヤにのぞんだ言葉ことばう、

11:2 「この契約けいやく言葉ことばき、ユダの人々ひとびととエルサレムにものげよ。

11:3 かれらにえ、イスラエルのかみしゅはこうおおせられる、この契約けいやく言葉ことばしたがわないひとは、のろわれる。

11:4 この契約けいやくは、わたしがあなたがたの先祖せんぞをエジプトのてつのかまどのなかからみちびしたときに、かれらにめいじたところのものである。すなわち、そのときわたしはかれらにった、わたしのこえき、あなたがたにめいじるすべてのことをおこなうならば、あなたがたはわたしのたみとなり、わたしはあなたがたのかみとなる。

11:5 そして、わたしがあなたがたの先祖せんぞに、ちちみつとのながれるあたえるとちかったことを、なしげると。すなわち今日こんにちのとおりである」。そのときわたしは、「しゅよ、おおせのとおりです」とこたえた。

11:6 しゅはわたしにわれた、「このすべての言葉ことばを、ユダの町々まちまちと、エルサレムのちまたにしめし、この契約けいやく言葉ことばき、これをおこなえ、といなさい。

11:7 わたしは、あなたがたの先祖せんぞをエジプトのからみちびしたときから今日こんにちにいたるまで、おごそかにかれらをいましめ、えずいましめて、わたしのこえしたがうようにとった。

11:8 しかしかれらはしたがわず、そのみみかたむけず、おのおの自分じぶんわる強情ごうじょうこころしたがってあゆんだ。それゆえ、わたしはこの契約けいやく言葉ことばをもってかれらをめた。これはわたしがかれらにおこなえとめいじたが、おこなわなかったものである」。

11:9 しゅはまたわたしにわれた、「ユダの人々ひとびととエルサレムにもののうちに反逆はんぎゃくことがある。

11:10 かれらは、わたしの言葉ことばくことをこばんだその先祖せんぞたちのつみかえり、またほかの神々かみがみしたがってそれにつかえた。イスラエルのいえとユダのいえとは、わたしがその先祖せんぞたちとむすんだ契約けいやくやぶった。

11:11 それゆえしゅはこうわれる、よ、わたしはわざわいかれらのうえくだす。かれらはそれをまぬかれることはできない。かれらがわたしをんでも、わたしはかない。

11:12 ユダの町々まちまちとエルサレムにものは、って、自分じぶんたちがそれにこうをたいている神々かみがみもとめるが、これらは、かれらのわざわいときにもけっしてかれらをすくうことはできない。

11:13 ユダよ、あなたの神々かみがみは、あなたのまちかずほどおおくなった。またあなたがたはエルサレムのちまたのかずほどの祭壇さいだんずべきもののためにてた。すなわちバアルにこうをたくための祭壇さいだんである。

11:14 それゆえ、このたみのためにいのってはならない。またかれらのためにき、あるいはいのもとめてはならない。かれらがそのわざわいときに、わたしにばわっても、わたしはかれらにくことをしないからだ。

11:15 わがあいするものは、わたしのいえなにをするのか。すでにこれは悪事あくじおこなった。誓願せいがん犠牲ぎせいにくとがあなたにわざわいまぬかれさせることができるであろうか。それであなたはよろこぶことができるであろうか。

11:16 しゅはあなたを、かつては『のなるうつくしい青々あおあおとしたオリブの』とばれたが、はげしい暴風ぼうふうのとどろきとともに、しゅはそれにをかけ、そのえだはらわれるのである。

11:17 あなたをえた万軍ばんぐんしゅは、あなたにかってわざわいわたされた。これはイスラエルのいえとユダのいえとがあくおこない、バアルにこうをたいて、わたしをいからせたからである」。

11:18 しゅらせてくださったので、わたしはそれをった。そのとき、あなたはかれらのしきわざをわたしにしめされた。

11:19 しかしわたしは、ほふられにく、おとなしい小羊こひつじのようで、かれらがわたしをがいしようと、はかりごとをめぐらしているのをらなかった。かれらはう、「さあ、とそのともほろぼそう。けるものからかれって、そのひとわすれさせよう」。

11:20 ただしいさばきをし、ひとこころおもいをさぐられる万軍ばんぐんしゅよ、わたしは自分じぶんうったえをあなたにおまかせしました。あなたがかれらにあだをかえされるのをさせてください。

11:21 それゆえしゅはアナトテの人々ひとびとについてこうわれる、かれらはあなたのいのちろうともとめてう、「しゅによって預言よげんしてはならない。それをするならば、あなたはわれわれのにかかってぬであろう」。

11:22 それで万軍ばんぐんしゅはこうわれる、「よ、わたしはかれらをばっする。わかひとはつるぎでに、かれらのむすこむすめは、ききんでに、

11:23 だれものこものはない。わたしがアナトテの人々ひとびとわざわいくだし、かれらをばっするとしをこさせるからである」。 

第12章 

12:1 しゅよ、わたしがあなたとろんあらそときあなたはつねただしい。しかしなお、わたしはあなたのまえに、さばきのことをろんじてみたい。悪人あくにんみちがさかえ、不信実ふしんじつものがみな繁栄はんえいするのはなにゆえですか。

12:2 あなたがかれらをえられたので、かれらはづき、そだって、むすびます。かれらはくちではあなたにちかづきますが、こころはあなたからとおざかっています。

12:3 しゅよ、あなたはわたしをり、わたしをわたしのこころがあなたにたいしていかにあるかをこころみられます。ほふるためにひつじすように、かれらをし、ころにそなえて、かれらをのこしておいてください。

12:4 いつまで、このなげき、どのはたけ野菜やさいれていてよいでしょうか。このものあくによって、けものとりほろびうせます。人々ひとびといました、かれはわれわれのおわりをることはない」と。

12:5 「もしあなたが、徒歩とほひと競争きょうそうしてつかれるなら、どうして騎馬きばひときそうことができようか。もし安全あんぜんで、あなたがたおれるなら、ヨルダンの密林みつりんでは、どうするつもりか。

12:6 あなたの兄弟きょうだいたち、あなたのちちいえのものさえ、あなたをあざむき、大声おおごえをあげて、あなたをっている。かれらがしたしげにあなたにかたることがあっても、かれらをしんじてはならない」。

12:7 「わたしはわがいえはなれ、わがぎょうて、わがたましいあいするものてきわたした。

12:8 わたしのぎょうは、わたしにとってはやしなかのししのようになった。これはわたしにかってそのこえをあげる。それゆえわたしはこれをにくむ。

12:9 わたしのぎょうは、わたしにとって、斑点はんてんのある猛禽もうきんのようではないか。猛禽もうきんがこれをかこんでいるではないか。って、けものをみなあつめ、れてきてこれをべさせよ。

12:10 おおくの牧者ぼくしゃたちはわたしのぶどうはたけほろぼし、わたしのあらした。わたしのうるわしいれたにした。

12:11 かれらはこれをとしてしまった。そのがわたしにかってなげくのだ。ぜんにされた。しかし、ひとりもこれをこころめるものはない。

12:12 ほろぼすものどもが荒野あらののすべての、はげやまうえにきた。しゅのつるぎが、の、このはてから、かのはてまでをほろぼすのだ。いのちあるものはやすらかであることができない。

12:13 かれらはむぎをまいて、いばらをる。苦労くろうしてもなんの利益りえきもない。かれらはその収穫しゅうかくじるようになる。しゅはげしいいかりによってである」。

12:14 わたしがわがたみイスラエルにつがせたぎょうれるすべてのわるとなびとについて、しゅはこうわれる、「よ、わたしはかれらをそのからし、ユダのいえかれらのうちからす。

12:15 わたしは、かれらをしたのちに、またかれらをあわれんで、それぞれそのぎょうみちびかえし、おのおのを、そのかえらせる。

12:16 もしかれらがわたしのたみみちまなび、わたしのによって、『しゅきておられる』とってちかうことが、かつてかれらがわたしのたみおしえてバアルをさしてちかわせたようになるならば、かれらはわたしのたみのうちにてられる。

12:17 しかしみみをかさないたみがあるときは、わたしはそのたみしてほろぼすと、しゅわれる」。