口語訳聖書(振り仮名付き)

章:  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36

民数みんすう

第24章    Nm-Audio 

24:1 バラムはイスラエルを祝福しゅくふくすることがしゅこころにかなうのをたので、今度こんどはいつものようにって魔術まじゅつもとめることをせず、かお荒野あらのにむけ、

24:2 げて、イスラエルがそれぞれ部族ぶぞくにしたがって宿営しゅくえいしているのをた。そのときかみれいのぞんだので、

24:3 かれはこの託宣たくせんべた。

「ベオルのバラムの言葉ことばじたひと言葉ことば

24:4 かみ言葉ことばもの全能者ぜんのうしゃまぼろしものたおして、ひらかれたもの言葉ことば

24:5 ヤコブよ、あなたの天幕てんまくうるわしい、イスラエルよ、あなたのすまいは、うるわしい。

24:6 それはとおくひろがる谷々たにだにのよう、かわべのそののよう、しゅえられた沈香ぢんこうじゅのよう、ながれのほとりの香柏こうはくのようだ。

24:7 みずかれらのかめからあふれ、かれらのたねみずうるおいにそだつであろう。かれらのおうはアガグよりもたかくなり、かれらのくにはあがめられるであろう。

24:8 かみかれらをエジプトからみちびされた、かれらは野牛やぎゅうつののようだ。かれらはてきなる国々くにぐにたみほろぼし、そのほねくだき、をもってとおすであろう。

24:9 かれらはじしのようにをかがめ、じしのようにしている。だれがかれらをおこしえよう。あなたを祝福しゅくふくするもの祝福しゅくふくされ、あなたをのろうものはのろわれるであろう」。

24:10 そこでバラクはバラムにむかっていかりをはっし、らした。そしてバラクはバラムにった、「てきをのろうためにまねいたのに、あなたはかえって三までもかれらを祝福しゅくふくした。

24:11 それでいまあなたはいそいで自分じぶんのところへかえってください。わたしはあなたをおおいに優遇ゆうぐうしようとおもった。しかし、しゅはその優遇ゆうぐうをあなたにさせないようにされました」。

24:12 バラムはバラクにった、「わたしはあなたがつかわされた使者ししゃたちにったではありませんか、

24:13 『たといバラクがそのいえちるほどの金銀きんぎんをわたしにあたえようとも、しゅ言葉ことばえてこころのままにぜんあくおこなうことはできません。わたしはしゅわれることをべるだけです』。

24:14 わたしはいまわたしのたみのところへかえってきます。それでわたしはこのたみのちにあなたのたみにどんなことをするかをおおしらせしましょう」。

24:15 そしてこの託宣たくせんべた。

「ベオルのバラムの言葉ことばじたひと言葉ことば

24:16 かみ言葉ことばものいとたかもの知識ちしきをもつもの全能者ぜんのうしゃまぼろしたおして、ひらかれたもの言葉ことば

24:17 わたしはかれる、しかしいまではない。わたしはかれのぞる、しかしちかくではない。ヤコブから一つのほしイスラエルから一ぽんのつえがおこり、モアブのこめかみと、セツのすべてのらの脳天のうてんつであろう。

24:18 てきのエドムは領地りょうちとなり、セイルもまた領地りょうちとなるであろう。そしてイスラエルは勝利しょうりるであろう。

24:19 けんものがヤコブからのこったものまちからほろぼすであろう」。

24:20 バラムはまたアマレクをのぞて、この託宣たくせんべた。

「アマレクはしょ国民こくみんのうちの最初さいしょのもの、しかし、ついにほろるであろう」。

24:21 またケニびとをのぞてこの託宣たくせんべた。

「おまえのすみかは堅固けんごだ、いわに、おまえをつくっている。

24:22 しかし、カインはほろぼされるであろう。アシュルはいつまでおまえ捕虜ほりょとするであろうか」。

24:23 かれはまたこの託宣たくせんべた。

「ああ、かみさだめられた以上いじょうだれがびることができよう。

24:24 キッテムの海岸かいがんからふねがきて、アシュルをめなやまし、エベルをめなやますであろう。そしてかれもまたついにほろるであろう」。

24:25 こうしてバラムはがって、自分じぶんのところへかえっていった。バラクもまたった。 

第25章 

25:1 イスラエルはシッテムにとどまっていたが、たみはモアブのむすめたちと、みだらなことをしはじめた。

25:2 そのむすめたちが神々かみがみ犠牲ぎせいをささげるときたみまねくと、たみ一緒いっしょにそれをべ、むすめたちの神々かみがみおがんだ。

25:3 イスラエルはこうしてペオルのバアルにつきしたがったので、しゅはイスラエルにむかっていかりをはっせられた。

25:4 そしてしゅはモーセにわれた、「たみ首領しゅりょうをことごとくとらえ、のあるうちにその人々ひとびとしゅまえ処刑しょけいしなさい。そうすればしゅいかりはイスラエルをはなれるであろう」。

25:5 モーセはイスラエルのさばきびとたちにむかってった、「あなたがたはおのおの、配下はいかものどもでペオルのバアルにつきしたがったものをころしなさい」。

25:6 モーセとイスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうとが会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちいていたときかれらのまえで、ひとりのイスラエルびとが、その兄弟きょうだいたちのなかに、ひとりのミデアンのおんなれてきた。

25:7 祭司さいしアロンのなるエレアザルのピネハスはこれをて、会衆かいしゅうのうちからがり、やりをり、

25:8 そのイスラエルのひとあとって、おくり、そのイスラエルのひとき、またそのおんなはらとおして、ふたりをころした。こうして疫病えきびょうがイスラエルの人々ひとびとおよぶのがやんだ。

25:9 しかし、その疫病えきびょうんだものは二万四千にんであった。

25:10 しゅはモーセにわれた、

25:11 「祭司さいしアロンのなるエレアザルのピネハスは自分じぶんのことのように、わたしの憤激ふんげきをイスラエルの人々ひとびとのうちにあらわし、わたしのいかりをそのうちからったので、わたしは憤激ふんげきして、イスラエルの人々ひとびとほろぼすことをしなかった。

25:12 このゆえにあなたはいなさい、『わたしは平和へいわ契約けいやくかれさづける。

25:13 これはかれとそののち子孫しそん永遠えいえん祭司さいししょく契約けいやくとなるであろう。かれはそのかみのために熱心ねっしんであって、イスラエルの人々ひとびとのためにつみのあがないをしたからである』と」。

25:14 ミデアンのおんなともころされたイスラエルのひとはジムリといい、サルので、シメオンびとのうちの一族いちぞくのつかさであった。

25:15 またそのころされたミデアンのおんなはコズビといい、ツルのむすめであった。ツルはミデアンのたみ一族いちぞくのかしらであった。

25:16 しゅはまたモーセにわれた、

25:17 「ミデアンびとをなやましなさい。

25:18 かれらはたくらみをもって、あなたがたをなやまし、ペオルのことと、かれらの姉妹しまい、ミデアンのつかさのむすめコズビ、すなわちペオルのことにより、疫病えきびょうおこったころされたおんなこととによって、あなたがたをまどわしたからである」。 

第26章 

26:1 疫病えきびょうのちしゅはモーセと祭司さいしアロンのエレアザルとにわれた、

26:2 「イスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅう総数そうすうをその父祖ふそいえにしたがって調しらべ、イスラエルにおいて、すべて戦争せんそうることのできる二十さい以上いじょうものかぞえなさい」。

26:3 そこでモーセと祭司さいしエレアザルとは、エリコにちかいヨルダンのほとりにあるモアブの平野へいやかれらにった、

26:4 「しゅがモーセにめいじられたように、あなたがたのうちの二十さい以上いじょうものかぞえなさい」。エジプトのからてきたイスラエルの人々ひとびとつぎのとおりである。

26:5 ルベンはイスラエルの長子ちょうしである。ルベンの子孫しそんは、ヘノクからヘノクびとの氏族しぞく、パルからパルびとの氏族しぞく

26:6 ヘヅロンからヘヅロンびとの氏族しぞく、カルミからカルミびとの氏族しぞくた。

26:7 これらはルベンびとの氏族しぞくであって、かぞえられたものは四万三千七百三十にんであった。

26:8 またパルのはエリアブ。

26:9 エリアブのはネムエル、ダタン、アビラムである。このダタンとアビラムとは会衆かいしゅうのうちからえらされたもので、コラのともがらとともにモーセとアロンとにさからってしゅあらそったとき

26:10 くちひらいてかれらとコラとをのみ、その仲間なかまんだ。そのとき二百五十にんほろぼされて、いましめのかがみとなった。

26:11 ただし、コラのたちはななかった。

26:12 シメオンの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、ネムエルからネムエルびとの氏族しぞく、ヤミンからヤミンびとの氏族しぞく、ヤキンからヤキンびとの氏族しぞく

26:13 ゼラからゼラびとの氏族しぞく、シャウルからシャウルびとの氏族しぞくた。

26:14 これらはシメオンびとの氏族しぞくであって、かぞえられたものは二万二千二百にんであった。

26:15 ガドの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、ゼポンからゼポンびとの氏族しぞく、ハギからハギびとの氏族しぞく、シュニからシュニびとの氏族しぞく

26:16 オズニからオズニびとの氏族しぞく、エリからエリびとの氏族しぞく

26:17 アロドからアロドびとの氏族しぞく、アレリからアレリびとの氏族しぞくた。

26:18 これらはガドの子孫しそん氏族しぞくであって、かぞえられたものは四万五百にんであった。

26:19 ユダのらはエルとオナンとであって、エルとオナンとはカナンのんだ。

26:20 ユダの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、シラからシラびとの氏族しぞく、ペレヅからペレヅびとの氏族しぞく、ゼラからゼラびとの氏族しぞくた。

26:21 ペレヅの子孫しそんは、ヘヅロンからヘヅロンびとの氏族しぞく、ハムルからハムルびとの氏族しぞくた。

26:22 これらはユダの氏族しぞくであって、かぞえられたものは七万六千五百にんであった。

26:23 イッサカルの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、トラからトラびとの氏族しぞく、プワからプワびとの氏族しぞく

26:24 ヤシュブからヤシュブびとの氏族しぞく、シムロンからシムロンびとの氏族しぞくた。

26:25 これらはイッサカルの氏族しぞくであって、かぞえられたものは六万四千三百にんであった。

26:26 ゼブルンの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、セレデからセレデびとの氏族しぞく、エロンからエロンびとの氏族しぞく、ヤリエルからヤリエルびとの氏族しぞくた。

26:27 これらはゼブルンびとの氏族しぞくであって、かぞえられたものは六万五百にんであった。

26:28 ヨセフのらは、その氏族しぞくによれば、マナセとエフライムとであって、

26:29 マナセの子孫しそんは、マキルからマキルびとの氏族しぞくた。マキルからギレアデがうまれ、ギレアデからギレアデびとの氏族しぞくた。

26:30 ギレアデの子孫しそんつぎのとおりである。イエゼルからイエゼルびとの氏族しぞく、ヘレクからヘレクびとの氏族しぞく

26:31 アスリエルからアスリエルびとの氏族しぞく、シケムからシケムびとの氏族しぞく

26:32 セミダからセミダびとの氏族しぞく、ヘペルからヘペルびとの氏族しぞくた。

26:33 ヘペルのゼロペハデにはおとこがなく、ただおんなのみで、ゼロペハデのおんなはマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。

26:34 これらはマナセの氏族しぞくであって、かぞえられたものは五万二千七百にんであった。

26:35 エフライムの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、つぎのとおりである。シュテラからはシュテラびとの氏族しぞく、ベケルからベケルびとの氏族しぞく、タハンからタハンびとの氏族しぞくた。

26:36 またシュテラの子孫しそんつぎのとおりである。すなわちエランからエランびとの氏族しぞくた。

26:37 これらはエフライムの子孫しそん氏族しぞくであって、かぞえられたものは三万二千五百にんであった。以上いじょうはヨセフの子孫しそんで、その氏族しぞくによるものである。

26:38 ベニヤミンの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、ベラからベラびとの氏族しぞく、アシベルからアシベルびとの氏族しぞく、アヒラムからアヒラムびとの氏族しぞく

26:39 シュパムからシュパムびとの氏族しぞく、ホパムからホパムびとの氏族しぞくた。

26:40 ベラのはアルデとナアマンとであって、アルデからアルデびとの氏族しぞく、ナアマンからナアマンびとの氏族しぞくた。

26:41 これらはベニヤミンの子孫しそんであって、その氏族しぞくによればかぞえられたものは四万五千六百にんであった。

26:42 ダンの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、つぎのとおりである。シュハムからシュハムびとの氏族しぞくた。これらはダンの氏族しぞくであって、その氏族しぞくによるものである。

26:43 シュハムびとのすべての氏族しぞくのうち、かぞえられたものは六万四千四百にんであった。

26:44 アセルの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、エムナからエムナびとの氏族しぞく、エスイからエスイびとの氏族しぞく、ベリアからベリアびとの氏族しぞくた。

26:45 ベリアの子孫しそんのうちヘベルからヘベルびとの氏族しぞく、マルキエルからマルキエルびとの氏族しぞくた。

26:46 アセルのむすめはサラといった。

26:47 これらはアセルの子孫しそん氏族しぞくであって、かぞえられたものは五万三千四百にんであった。

26:48 ナフタリの子孫しそんは、その氏族しぞくによれば、ヤジエルからヤジエルびとの氏族しぞく、グニからグニびとの氏族しぞく

26:49 エゼルからエゼルびとの氏族しぞく、シレムからシレムびとの氏族しぞくた。

26:50 これらはナフタリの氏族しぞくであって、その氏族しぞくにより、かぞえられたものは四万五千四百にんであった。

26:51 これらはイスラエルの子孫しそんかぞえられたものであって、六十万一千百三十にんであった。

26:52 しゅはモーセにわれた、

26:53 「これらの人々ひとびとに、そのかずにしたがってあたえ、ぎょうとさせなさい。

26:54 おおきい部族ぶぞくにはおおくのぎょうあたえ、ちいさい部族ぶぞくにはすこしのぎょうあたえなさい。すなわちかぞえられたかずにしたがって、おのおのの部族ぶぞくにそのぎょうあたえなければならない。

26:55 ただしは、くじをもってけ、その父祖ふそ部族ぶぞくにしたがって、それをがなければならない。

26:56 すなわち、くじをもってそのぎょうおおきいものと、ちいさいものとにけなければならない」。

26:57 レビびとのその氏族しぞくにしたがってかぞえられたものつぎのとおりである。ゲルションからゲルションびとの氏族しぞく、コハテからコハテびとの氏族しぞく、メラリからメラリびとの氏族しぞくた。

26:58 レビの氏族しぞくつぎのとおりである。すなわちリブニびとの氏族しぞく、ヘブロンびとの氏族しぞく、マヘリびとの氏族しぞく、ムシびとの氏族しぞく、コラびとの氏族しぞくであって、コハテからアムラムがうまれた。

26:59 アムラムのつまはヨケベデといって、レビのむすめである。彼女かのじょはエジプトでレビにうまれたものであるが、アムラムにとついで、アロンとモーセおよびその姉妹しまいミリアムをんだ。

26:60 アロンにはナダブ、アビウ、エレアザルおよびイタマルがうまれた。

26:61 ナダブとアビウは異火ことびしゅまえにささげたときんだ。

26:62 そのかぞえられた一かげつ以上いじょうのすべての男子だんしは二万三千にんであった。かれらはイスラエルの人々ひとびとのうちにぎょうあたえられなかったため、イスラエルの人々ひとびとのうちにかぞえられなかったものである。

26:63 これらはモーセと祭司さいしエレアザルが、エリコにちかいヨルダンのほとりにあるモアブの平野へいやかぞえたイスラエルの人々ひとびとかずである。

26:64 ただしそのうちには、モーセと祭司さいしアロンがシナイの荒野あらのでイスラエルの人々ひとびとかぞえたときかぞえられたものはひとりもなかった。

26:65 それはしゅがかつてかれらについて「かれらはかなら荒野あらのぬであろう」とわれたからである。それでかれらのうちエフンネのカレブとヌンのヨシュアのほか、ひとりものこったものはなかった。 

第27章 

27:1 さて、ヨセフのマナセの氏族しぞくのうちのヘペルの、ゼロペハデのむすめたちがうったえてきた。ヘペルはギレアデの、ギレアデはマキルの、マキルはマナセのである。そのむすめたちはをマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといったが、

27:2 かれらは会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちでモーセと、祭司さいしエレアザルと、つかさたちとぜん会衆かいしゅうとのまえってった、

27:3 「わたしたちのちち荒野あらのにました。かれは、コラの仲間なかまとなってしゅさからったものどもの仲間なかまのうちにはくわわりませんでした。かれ自分じぶんつみによってんだのですが、おとこがありませんでした。

27:4 おとこがないからといって、どうしてわたしたちのちちがその氏族しぞくのうちからけずられなければならないのでしょうか。わたしたちのちち兄弟きょうだいおなじように、わたしたちにも所有しょゆうあたえてください」。

27:5 モーセがそのことしゅまえべると、

27:6 しゅはモーセにわれた、

27:7 「ゼロペハデのむすめたちのうことはただしい。あなたはかならかれらのちち兄弟きょうだいたちとおなじように、かれらにもぎょう所有しょゆうあたえなければならない。すなわち、そのちちぎょうかれらにわたさなければならない。

27:8 あなたはイスラエルの人々ひとびといなさい、『もしひとんで、おとこがないときは、そのぎょうむすめわたさなければならない。

27:9 もしまたむすめもないときは、そのぎょう兄弟きょうだいあたえなければならない。

27:10 もし兄弟きょうだいもないときは、そのぎょうちち兄弟きょうだいあたえなければならない。

27:11 もしまたちち兄弟きょうだいがないときは、その氏族しぞくのうちでかれもっとちか親族しんぞくにそのぎょうあたえて所有しょゆうさせなければならない』。しゅがモーセにめいじられたようにイスラエルの人々ひとびとは、これをおきてのさだめとしなければならない」。

27:12 しゅはモーセにわれた、「このアバリムのやまのぼって、わたしがイスラエルの人々ひとびとあたえるなさい。

27:13 あなたはそれをてから、兄弟きょうだいアロンのようにそのたみくわえられるであろう。

27:14 これは会衆かいしゅうがチンの荒野あらのさからいあらそったとき、あなたがたはわたしのめいにそむき、あのみずのかたわらでかれらのまえにわたしのせいなることをあらわさなかったからである」。これはチンの荒野あらのにあるカデシのメリバのみずである。

27:15 モーセはしゅった、

27:16 「すべてのにくなるもののいのちかみしゅよ、どうぞ、この会衆かいしゅううえにひとりのひとて、

27:17 かれらのまえ出入でいりし、かれらをみちびし、かれらをみちびれるものとし、しゅ会衆かいしゅう牧者ぼくしゃのないひつじのようにしないでください」。

27:18 しゅはモーセにわれた、「かみれいのやどっているヌンのヨシュアをえらび、あなたのをそのうえにおき、

27:19 かれ祭司さいしエレアザルとぜん会衆かいしゅうまえたせて、かれらのまえしょくにんじなさい。

27:20 そしてかれにあなたの権威けんいあたえ、イスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうかれしたがわせなさい。

27:21 かれ祭司さいしエレアザルのまえち、エレアザルはかれのためにウリムをもって、しゅまえ判断はんだんもとめなければならない。ヨシュアとイスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうとはエレアザルの言葉ことばしたがっていで、エレアザルの言葉ことばしたがってはいらなければならない」。

27:22 そこでモーセはしゅめいじられたようにし、ヨシュアをえらんで、祭司さいしエレアザルとぜん会衆かいしゅうまえたせ、

27:23 かれうえをおき、しゅがモーセによってかたられたとおりにかれ任命にんめいした。 

第28章 

28:1 しゅはモーセにわれた、

28:2 「イスラエルの人々ひとびとめいじていなさい、『あなたがたはこうばしいかおりとしてわたしにささげる火祭かさい、すなわち、わたしのそなもの、わたしの食物しょくもつさだめのときにわたしにささげることをおこたってはならない』。

28:3 またかれらにいなさい、『あなたがたがしゅにささぐべき火祭かさいはこれである。すなわち一さいおすまった小羊こひつじとう毎日まいにちささげて常燔祭じょうはんさいとしなければならない。

28:4 すなわち一とう小羊こひつじあさにささげ、一とう小羊こひつじゆうにささげなければならない。

28:5 また麦粉むぎこ一エパの十ぶんの一に、くだいてったあぶら一ヒンの四ぶんの一をぜて素祭そさいとしなければならない。

28:6 これはシナイさんさだめられた常燔祭じょうはんさいであって、しゅこうばしいかおりとしてささげる火祭かさいである。

28:7 またその灌祭かんさい小羊こひつじとうについて一ヒンの四ぶんの一をささげなければならない。すなわち聖所せいじょにおいてしゅのためにさけをそそいで灌祭かんさいとしなければならない。

28:8 ゆうにはの一とう小羊こひつじをささげなければならない。その素祭そさい灌祭かんさいとはあさのものとおなじようにし、その小羊こひつじ火祭かさいとしてささげ、しゅこうばしいかおりとしなければならない。

28:9 また安息日あんそくにちには一さいおすまった小羊こひつじとうと、麦粉むぎこ一エパの十の二にあぶらぜた素祭そさいと、その灌祭かんさいとをささげなければならない。

28:10 これは安息日あんそくにちごとの燔祭はんさいであって、常燔祭じょうはんさいとその灌祭かんさいとにくわえらるべきものである。

28:11 またあなたがたは月々つきづきだいにち燔祭はんさいしゅにささげなければならない。すなわちわか雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじとうをささげ、

28:12 雄牛おうしとうには麦粉むぎこ一エパの十ぶんの三にあぶらぜたものをそさいとし、雄羊おひつじとうには麦粉むぎこ一エパの十ぶんの二にあぶらぜたものを素祭そさいとし、

28:13 小羊こひつじとうには麦粉むぎこぶんの一にあぶらぜたものを素祭そさいとし、これをこうばしいかおりの燔祭はんさいとしてしゅのために火祭かさいとしなければならない。

28:14 またその灌祭かんさい雄牛おうしとうについてぶどうしゅ一ヒンの二ぶんの一、雄羊おひつじとうについて一ヒンの三ぶんの一、小羊こひつじとうについて一ヒンの四ぶんの一をささげなければならない。これはねん月々つきづきつうじて、新月しんげつごとにささぐべき燔祭はんさいである。

28:15 また常燔祭じょうはんさいとその灌祭かんさいとのほかに、やぎ一とう罪祭ざいさいとしてしゅにささげなければならない。

28:16 正月しょうがつの十四しゅ過越すぎこしまつりである。

28:17 またそのつきの十五にち祭日さいじつとしなければならない。七日なぬかのあいだたねれぬパンをべなければならない。

28:18 そのはじめのにはせいかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきをもしてはならない。

28:19 あなたがたは火祭かさいとしてしゅ燔祭はんさいをささげなければならない。すなわちわか雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおす小羊こひつじとうをささげなければならない。これらはみなまったきものでなければならない。

28:20 その素祭そさいにはあぶらぜた麦粉むぎこをささげなければならない。すなわち雄牛おうしとうにつき麦粉むぎこ一エパの十ぶんの三、雄羊おひつじとうにつき十ぶんの二をささげ、

28:21 また七とう小羊こひつじにはその一とうごとに十ぶんの一をささげなければならない。

28:22 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげ、あなたがたのためにつみのあがないをしなければならない。

28:23 あなたがたはあさにささげる常燔祭じょうはんさい燔祭はんさいのほかに、これらをささげなければならない。

28:24 このようにあなたがたは七日なぬかのあいだ毎日まいにち火祭かさい食物しょくもつをささげて、しゅこうばしいかおりとしなければならない。これは常燔祭じょうはんさいとその灌祭かんさいとのほかにささぐべきものである。

28:25 そしてだいにちに、あなたがたはせいかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきをもしてはならない。

28:26 あなたがたは七しゅうまつり、すなわちあたらしい素祭そさいしゅにささげる初穂はつほにもせいかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきをもしてはならない。

28:27 あなたがたは燔祭はんさいをささげて、しゅこうばしいかおりとしなければならない。すなわちわか雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおす小羊こひつじとうをささげなければならない。

28:28 その素祭そさいにはあぶらぜた麦粉むぎこをささげなければならない。すなわち雄牛おうしとうにつき一エパの十ぶんの三、雄羊おひつじとうにつき十ぶんの二をささげ、

28:29 また七とう小羊こひつじには一とうごとに十ぶんの一をささげなければならない。

28:30 またやぎ一とうをささげてあなたがたのためにつみのあがないをしなければならない。

28:31 あなたがたは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいとその灌祭かんさいとのほかに、これらをささげなければならない。これらはみな、まったきものでなければならない。 

第29章 

29:1 七がつには、そのつきだいにちせいかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきをもしてはならない。これはあなたがたがラッパをである。

29:2 あなたがたは燔祭はんさいをささげて、しゅこうばしいかおりとしなければならない。すなわちわか雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじとうをささげなければならない。

29:3 その素祭そさいにはあぶらぜた麦粉むぎこをささげなければならない。すなわち雄牛おうしとうについて一エパの十ぶんの三、雄羊おひつじとうについて十ぶんの二をささげ、

29:4 また七とう小羊こひつじには一とうごとに十ぶんの一をささげなければならない。

29:5 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげ、あなたがたのためにつみのあがないをしなければならない。

29:6 これは新月しんげつ燔祭はんさいとその素祭そさい常燔祭じょうはんさいとその素祭そさい、および灌祭かんさいのほかのものであって、これらのもののさだめにしたがい、こうばしいかおりとして、しゅ火祭かさいとしなければならない。

29:7 またその七がつの十せいかいひらき、かつあなたがたのなやまさなければならない。なんの仕事しごともしてはならない。

29:8 あなたがたはしゅ燔祭はんさいをささげて、こうばしいかおりとしなければならない。すなわちわか雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおす小羊こひつじとうをささげなければならない。これらはみなまったきものでなければならない。

29:9 その素祭そさいにはあぶらぜた麦粉むぎこをささげなければならない。すなわち雄牛おうしとうにつき一エパの十ぶんの三、雄羊おひつじとうにつき十ぶんの二をささげ、

29:10 また七とう小羊こひつじには一とうごとに十ぶんの一をささげなければならない。

29:11 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは贖罪しょくざい罪祭ざいさい常燔祭じょうはんさいとそのそさい、および灌祭かんさいのほかのものである。

29:12 七がつの十五にちせいかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきもしてはならない。七日なぬかのあいだしゅのためにまつりをしなければならない。

29:13 あなたがたは燔祭はんさいをささげて、しゅこうばしいかおりの火祭かさいとしなければならない。すなわちわか雄牛おうし十三とう雄羊おひつじとう、一さいおす小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。これらはみなまったきものでなければならない。

29:14 その素祭そさいにはあぶらぜた麦粉むぎこをささげなければならない。すなわち十三とう雄牛おうしには一とうごとに十ぶんの三、その二とう雄羊おひつじには一とうごとに十ぶんの二をささげ、

29:15 その十四とう小羊こひつじには一とうごとに十ぶんの一をささげなければならない。

29:16 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:17 だいにちにはわか雄牛おうし十二とう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:18 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとはそのかずにしたがって、さだめのようにささげなければならない。

29:19 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:20 だいにちには雄牛おうし十一とう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:21 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:22 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:23 だいにちには雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:24 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:25 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:26 だいにちには雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:27 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:28 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:29 だいにちには雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:30 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:31 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:32 だいにちには雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじ十四とうをささげなければならない。

29:33 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:34 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:35 だいにはまた集会しゅうかいひらかなければならない。なんの労役ろうえきをもしてはならない。

29:36 あなたがたは燔祭はんさいをささげてしゅこうばしいかおりの火祭かさいとしなければならない。すなわち雄牛おうしとう雄羊おひつじとう、一さいおすまった小羊こひつじとうをささげなければならない。

29:37 その雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじとのための素祭そさい灌祭かんさいとは、そのかずにしたがってさだめのようにささげなければならない。

29:38 またやぎ一とう罪祭ざいさいとしてささげなければならない。これらは常燔祭じょうはんさいとその素祭そさいおよび灌祭かんさいのほかのものである。

29:39 あなたがたはさだめのまつりときに、これらのものをしゅにささげなければならない。これらはあなたがたの誓願せいがん、または自発じはつそなものとしてささげる燔祭はんさい素祭そさい灌祭かんさいおよび酬恩祭しゅうおんさいのほかのものである』」。

29:40 モーセはしゅめいじられたことをことごとくイスラエルの人々ひとびとげた。 

第30章 

30:1 モーセはイスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくのかしらたちにった、「これはしゅめいじられたことである。

30:2 もしひとしゅ誓願せいがんをかけ、またはそのものちをしようとちかいをするならば、その言葉ことばやぶってはならない。くちったとおりにすべておこなわなければならない。

30:3 またもしおんながまだわかく、ちちいえにいて、しゅ誓願せいがんをかけ、またはそのものちをしようとするとき

30:4 ちち彼女かのじょ誓願せいがん、または彼女かのじょったものちのことをいて、彼女かのじょなにわないならば、彼女かのじょはすべて誓願せいがんおこない、またそのったものちをすべてまもらなければならない。

30:5 しかし、彼女かのじょちちがそれをいたに、それを承認しょうにんしないときは、彼女かのじょはその誓願せいがん、またはそのったものちをすべてやめることができる。ちち承認しょうにんしないのであるから、しゅ彼女かのじょをゆるされるであろう。

30:6 またもしおっとのあるで、みずから誓願せいがんをかけ、またはそのものちをしようと、軽々かるがるしくくちった場合ばあい

30:7 おっとがそれをき、それをいた彼女かのじょなにわないならば、彼女かのじょはその誓願せいがんおこない、そのったものちをまもらなければならない。

30:8 しかし、もしおっとがそれをいたに、それを承認しょうにんしないならば、おっとはそのおんながかけた誓願せいがん、またはそのものちをしようと、軽々かるがるしくくちったことをやめさせることができる。しゅはそのおんなをゆるされるであろう。

30:9 しかし、寡婦かふあるいは離縁りえんされたおんな誓願せいがん、すべてそのったものちは、それをまもらなければならない。

30:10 もしおんなおっといえ誓願せいがんをかけ、またはそのものちをしようとちかったとき

30:11 おっとがそれをいて、彼女かのじょなにわず、またそれに反対はんたいしないならば、その誓願せいがんはすべておこなわなければならない。またそのったものちはすべてまもらなければならない。

30:12 しかし、もしおっとがそれをいたにそれをみとめないならば、彼女かのじょ誓願せいがん、またはものちについて、彼女かのじょくちったことは、すべてやめることができる。おっとがそれをみとめなかったのだから、しゅはそのおんなをゆるされるであろう。

30:13 すべての誓願せいがんおよびすべてそのなやますものちの誓約せいやくは、おっとがそれをまもらせることができ、またはおっとがそれをやめさせることができる。

30:14 もしおっと彼女かのじょなにわずにおくるならば、かれつまがした誓願せいがん、またはものちをすべてみとめたのである。かれはそれをいたつまなにわなかったのだから、それをみとめたのである。

30:15 しかし、もしおっとがそれをき、あとになって、それをみとめないならば、かれつまつみわなければならない」。

30:16 これらはしゅがモーセにめいじられたさだめであって、おっとつまとのあいだ、およびちちとまだわかくてちちいえにいるむすめとのあいだかんするものである。 

第31章 

31:1 さてしゅはモーセにわれた、

31:2 「ミデアンびとにイスラエルの人々ひとびとのあだをむくいなさい。そののち、あなたはあなたのたみくわえられるであろう」。

31:3 モーセはたみった、「あなたがたのうちからひとえらんでたたかいのために武装ぶそうさせ、ミデアンびとをめて、しゅのためミデアンびとに復讐ふくしゅうしなさい。

31:4 すなわちイスラエルのすべての部族ぶぞくから、部族ぶぞくごとに千にんずつをたたかいにおくさなければならない」。

31:5 そこでイスラエルの部族ぶぞくのうちから部族ぶぞくごとに千にんずつをえらび、一万二千にんて、たたかいのために武装ぶそうさせた。

31:6 モーセはかく部族ぶぞくから千にんずつをたたかいにつかわし、また祭司さいしエレアザルのピネハスに、せいなるうつわらすラッパとをらせて、ともたたかいにつかわした。

31:7 かれらはしゅがモーセにめいじられたようにミデアンびととたたかって、その男子だんしをみなころした。

31:8 そのころしたもののほかにまたミデアンのおうにんころした。そのはエビ、レケム、ツル、フル、レバである。またベオルのバラムをも、つるぎにかけてころした。

31:9 またイスラエルの人々ひとびとはミデアンのおんなたちとそのともたちを捕虜ほりょにし、その家畜かちくと、ひつじれと、ざいとをことごとくうばり、

31:10 そのすまいのある町々まちまちと、その部落ぶらくとを、ことごとくいた。

31:11 こうしてかれらはすべてうばったものと、かすめたものとはひとをも家畜かちくをもり、

31:12 そのなまけどったものと、かすめたものと、うばったものとをたずさえて、エリコにちかいヨルダンのほとりのモアブの平野へいや宿営しゅくえいにおるモーセと祭司さいしエレアザルとイスラエルの人々ひとびと会衆かいしゅうのもとへもどってきた。

31:13 ときにモーセと祭司さいしエレアザルと会衆かいしゅうのつかさたちはみな宿営しゅくえいそとむかえたが、

31:14 モーセは軍勢ぐんぜいしょうたち、すなわち戦場せんじょうからかえってきた千にんちょうたちと、百にんちょうたちにたいしていかった。

31:15 モーセはかれらにった、「あなたがたはおんなたちをみなかしておいたのか。

31:16 かれらはバラムのはかりごとによって、イスラエルの人々ひとびとに、ペオルのことでしゅつみおかさせ、ついにしゅ会衆かいしゅうのうちに疫病えきびょうおこすにいたった。

31:17 それでいま、この子供こどもたちのうちのおとこをみなころし、またおとこて、おとこったおんなをみなころしなさい。

31:18 ただし、まだおとこず、おとこらないむすめはすべてあなたがたのためにかしておきなさい。

31:19 そしてあなたがたは七日なぬかのあいだ宿営しゅくえいそとにとどまりなさい。あなたがたのうちすべてひところしたもの、およびすべてころされたものれたものは、あなたがた自身じしんも、あなたがたの捕虜ほりょともに、三七日なぬかとにきよめなければならない。

31:20 またすべての衣服いふくと、すべてのかわうつわと、すべてやぎのつくったものと、すべてのうつわとをきよめなければならない」。

31:21 祭司さいしエレアザルはたたかいにたいくさびとたちにった、「これはしゅがモーセにめいじられた律法りっぽうさだめである。

31:22 きんぎん青銅せいどうてつ、すず、なまりなど、

31:23 すべてえるものなかとおさなければならない。そうすればきよくなるであろう。なおそのうえけがれをきよめるみずで、きよめなければならない。しかし、すべてえないものはみずなかとおさなければならない。

31:24 あなたがたは七日なぬか衣服いふくあらわなければならない。そしてきよくなり、そののち宿営しゅくえいにはいることができる」。

31:25 しゅはモーセにわれた、

31:26 「あなたと祭司さいしエレアザルおよび会衆かいしゅう氏族しぞくのかしらたちは、そのなまけどったひと家畜かちく獲物えもの総数そうすう調しらべ、

31:27 その獲物えものたたかいに勇士ゆうしと、ぜん会衆かいしゅうとに折半せっぱんしなさい。

31:28 そしてたたかいにたいくさびとに、ひとまたはうし、またはろば、またはひつじを、おのおの五百ごとに一つをり、みつぎとしてしゅにささげさせなさい。

31:29 すなわちかれらがける半分はんぶんのなかから、それをり、しゅにささげるものとして祭司さいしエレアザルにわたしなさい。

31:30 またイスラエルの人々ひとびとける半分はんぶんのなかから、そのひとまたはうし、またはろば、またはひつじなどの家畜かちくを、おのおの五十ごとに一つをり、しゅ幕屋まくやつとめをするレビびとにあたえなさい」。

31:31 モーセと祭司さいしエレアザルとはしゅがモーセにめいじられたとおりにった。

31:32 そこでその獲物えもの、すなわち、いくさびとたちがうばったものののこりはひつじ六十七万五千、

31:33 うし七万二千、

31:34 ろば六万一千、

31:35 ひと三万二千、これはみなおとこず、おとこらないおんなであった。

31:36 そしてその半分はんぶん、すなわちたたかいにものぶんひつじ三十三万七千五百、

31:37 しゅにみつぎとしたひつじは六百七十五。

31:38 うしは三万六千、そのうちからしゅにみつぎとしたものは七十二。

31:39 ろばは三万五百、そのうちからしゅにみつぎとしたものは六十一。

31:40 ひとは一万六千、そのうちからしゅにみつぎとしたものは三十二にんであった。

31:41 モーセはそのみつぎをしゅにささげるものとして祭司さいしエレアザルにわたした。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

31:42 モーセがたたかいに人々ひとびととはべつにイスラエルの人々ひとびとあたえた半分はんぶん

31:43 すなわち会衆かいしゅうけた半分はんぶんひつじ三十三万七千五百、

31:44 うし三万六千、

31:45 ろば三万五百、

31:46 ひと一万六千であって、

31:47 モーセはイスラエルの人々ひとびとけた半分はんぶんのなかから、ひとおよびけものをおのおの五十ごとに一つをって、しゅ幕屋まくやつとめをするレビびとにあたえた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

31:48 とき軍勢ぐんぜいしょうであったものども、すなわち千にんちょうたちと百にんちょうたちとがモーセのところにきて、

31:49 モーセにった、「しもべらは、指揮しきのいくさびとをかぞえましたが、われわれのうち、ひとりもけたものはありませんでした。

31:50 それで、われわれは、おのおのれたきんかざもの、すなわちうでかざり、腕輪うでわ指輪ゆびわ耳輪みみわ首飾くびかざりなどをしゅたずさえてきてそなものとし、しゅまえにわれわれのいのちのあがないをしようとおもいます」。

31:51 モーセと祭司さいしエレアザルとは、かれらから細工さいくほどこしたきんかざものった。

31:52 千にんちょうたちと百にんちょうたちとが、しゅにささげものとしたきんわせて一万六千七百五十シケル。

31:53 いくさびとは、おのおの自分じぶんのぶんどりものた。

31:54 モーセと祭司さいしエレアザルとは、千にんちょうたちと百にんちょうたちとから、そのきんり、それをたずさえて会見かいけん幕屋まくやり、しゅまえいてイスラエルの人々ひとびとのために記念きねんとした。 

第32章 

32:1 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんとは非常ひじょうおおくの家畜かちくれをっていた。かれらがヤゼルのと、ギレアデのとをると、そこは家畜かちくうのにてきしていたので、

32:2 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんとがきて、モーセと、祭司さいしエレアザルと、会衆かいしゅうのつかさたちとにった、

32:3 「アタロテ、デボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシボン、エレアレ、シバム、ネボ、ベオン、

32:4 すなわちしゅがイスラエルの会衆かいしゅうまえほろぼされたくには、家畜かちくうのにてきしたですが、しもべらは家畜かちくっています」。

32:5 かれらはまたった、「それでもし、あなたのめぐみをられますなら、どうぞこのをしもべらの領地りょうちにして、われわれにヨルダンをわたらせないでください」。

32:6 モーセはガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんとにった、「あなたがたは兄弟きょうだいたたかいにくのに、ここにすわっていようというのか。

32:7 どうしてあなたがたはイスラエルの人々ひとびとこころをくじいて、しゅかれらにあたえられるわたることができないようにするのか。

32:8 あなたがたの先祖せんぞも、わたしがカデシ・バルネアから、そのるためにつかわしたときに、おなじようなことをした。

32:9 すなわちかれらはエシコルのたにって、そのたとき、イスラエルの人々ひとびとこころをくじいて、しゅあたえられるくことができないようにした。

32:10 そこでそのときしゅいかりをはっし、ちかってわれた、

32:11 『エジプトからてきた人々ひとびとで二十さい以上いじょうものはひとりもわたしがアブラハム、イサク、ヤコブにちかったることはできない。かれらはわたしにしたがわなかったからである。

32:12 ただケニズびとエフンネのカレブとヌンのヨシュアとはそうではない。このふたりはまったしゅしたがったからである』。

32:13 しゅはこのようにイスラエルにむかっていかりをはっし、かれらを四十ねんのあいだ荒野あらのにさまよわされたので、しゅまえあくおこなったその世代せだい人々ひとびとは、ついにみなほろびた。

32:14 あなたがたはそのちちかわってったつみびとのやからであって、しゅのイスラエルにたいするはげしいいかりをさらにそうとしている。

32:15 あなたがたがもしそむいてしゅしたがわないならば、しゅはまたこのたみ荒野あらのにすておかれるであろう。そうすればあなたがたはこのたみをことごとくほろぼすにいたるであろう」。

32:16 かれらはモーセのところへすすってった、「われわれはこのところに、れのためにひつじのおりをて、また子供こどもたちのために町々まちまちてようとおもいます。

32:17 しかし、われわれは武装ぶそうしてイスラエルの人々ひとびとまえすすみ、かれらをそのところみちびいてきましょう。ただわれわれの子供こどもたちは、この住民じゅうみんがいをのがれるため、堅固けんご町々まちまちませておかなければなりません。

32:18 われわれはイスラエルの人々ひとびとが、おのおのそのぎょうけるまでは、いえかえりません。

32:19 またわれわれはヨルダンのかなたでかれらとともにはぎょうけません。われわれはヨルダンのこなた、すなわちひがしほうぎょうけるからです」。

32:20 モーセはかれらにった、「もし、あなたがたがそのようにし、みな武装ぶそうしてしゅまえってたたかい、

32:21 みな武装ぶそうしてしゅまえってヨルダンがわわたり、しゅがそのてき自分じぶんまえからはらわれて、

32:22 このくにしゅまえ征服せいふくされてのちかえってくるならば、あなたがたはしゅまえにも、イスラエルのまえにも、とがめはないであろう。そしてこのしゅまえにあなたがたの所有しょゆうとなるであろう。

32:23 しかし、そうしないならば、あなたがたはしゅにむかってつみおかしたものとなり、そのつみかならおよぶことをらなければならない。

32:24 あなたがたは子供こどもたちのために町々まちまちて、ひつじのために、おりをてなさい。しかし、あなたがたは約束やくそくしたことはおこなわなければならない」。

32:25 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんとは、モーセにった、「しもべらはあなたのめいじられたとおりにいたします。

32:26 われわれの子供こどもたちとつまひつじと、すべての家畜かちくとは、このギレアデの町々まちまちのこします。

32:27 しかし、しもべらはみな武装ぶそうして、あなたのわれるとおり、しゅまえわたってってたたかいます」。

32:28 モーセはかれらのことについて、祭司さいしエレアザルと、ヌンのヨシュアと、イスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくのうちの氏族しぞくのかしらたちとにめいじた。

32:29 そしてモーセはかれらにった、「ガドの子孫しそんと、ルベンの子孫しそんとが、おのおの武装ぶそうしてあなたがたと一緒いっしょにヨルダンをわたり、しゅまえたたかって、そのをあなたがたが征服せいふくするならば、あなたがたはかれらにギレアデの領地りょうちとしてあたえなければならない。

32:30 しかし、もしかれらが武装ぶそうしてあなたがたと一緒いっしょわたってかないならば、かれらはカナンのであなたがたのうちに領地りょうちなければならない」。

32:31 ガドの子孫しそんと、ルベンの子孫しそんとはこたえてった、「しもべらはしゅわれたとおりにいたします。

32:32 われわれは武装ぶそうして、しゅまえにカナンのわたってきますが、ヨルダンのこなたで、われわれのぎょうをもつことにします」。

32:33 そこでモーセはガドの子孫しそんと、ルベンの子孫しそんと、ヨセフのマナセの部族ぶぞくなかばとに、アモリびとのおうシホンのくにと、バシャンのおうオグのくにとをあたえた。すなわち、そのくにおよびその領内りょうない町々まちまちとその町々まちまち周囲しゅういとをあたえた。

32:34 こうしてガドの子孫しそんは、デボン、アタロテ、アロエル、

32:35 アテロテ・ショパン、ヤゼル、ヨグベハ、

32:36 ベテニムラ、ベテハランなどの堅固けんご町々まちまちて、ひつじのおりをてた。

32:37 またルベンの子孫しそんは、ヘシボン、エレアレ、キリヤタイム、

32:38 およびのちあらためたネボと、バアル・メオンのまちて、またシブマのまちてた。かれらはてた町々まちまちあたらしいあたえた。

32:39 またマナセのマキルの子孫しそんはギレアデにって、そこをり、その住民じゅうみんアモリびとをはらったので、

32:40 モーセはギレアデをマナセのマキルにあたえてそこにまわせた。

32:41 またマナセのヤイルはって村々むらむらり、それをハオテヤイルとづけた。

32:42 またノバはってケナテとその村々むらむらり、自分じぶんにしたがって、それをノバとづけた。 

第33章 

33:1 イスラエルの人々ひとびとが、モーセとアロンとにみちびかれ、その部隊ぶたいしたがって、エジプトのくにてから旅路たびじつぎのとおりである。

33:2 モーセはしゅめいにより、その旅路たびじにしたがって宿駅しゅくえききとめた。その宿駅しゅくえきにしたがえば旅路たびじつぎのとおりである。

33:3 かれらは正月しょうがつの十五にちにラメセスを出立しゅったつした。すなわち過越すぎこし翌日よくじつイスラエルの人々ひとびとは、すべてのエジプトびとのまえ意気揚々いきようよう出立しゅったつした。

33:4 そのときエジプトびとは、しゅころされたすべてのういごをほうむっていた。しゅはまたかれらの神々かみがみにもばつくわえられた。

33:5 こうしてイスラエルの人々ひとびとはラメセスを出立しゅったつしてスコテに宿営しゅくえいし、

33:6 スコテを出立しゅったつして荒野あらのはしにあるエタムに宿営しゅくえいし、

33:7 エタムを出立しゅったつしてバアル・ゼポンのまえにあるピハヒロテにかえしてミグドルのまえ宿営しゅくえいし、

33:8 ピハヒロテを出立しゅったつして、うみのなかをとおって荒野あらのり、エタムの荒野あらのを三ほどって、メラに宿営しゅくえいし、

33:9 メラを出立しゅったつし、エリムにって宿営しゅくえいした。エリムにはみずいずみ十二と、なつめやし七十ほんとがあった。

33:10 エリムを出立しゅったつして紅海こうかいのほとりに宿営しゅくえいし、

33:11 紅海こうかい出立しゅったつしてシンの荒野あらの宿営しゅくえいし、

33:12 シンの荒野あらの出立しゅったつしてドフカに宿営しゅくえいし、

33:13 ドフカを出立しゅったつしてアルシに宿営しゅくえいし、

33:14 アルシを出立しゅったつしてレピデムに宿営しゅくえいした。そこにはたみみずがなかった。

33:15 レピデムを出立しゅったつしてシナイの荒野あらの宿営しゅくえいし、

33:16 シナイの荒野あらの出立しゅったつしてキブロテ・ハッタワに宿営しゅくえいし、

33:17 キブロテ・ハッタワを出立しゅったつしてハゼロテに宿営しゅくえいし、

33:18 ハゼロテを出立しゅったつしてリテマに宿営しゅくえいし、

33:19 リテマを出立しゅったつしてリンモン・パレツに宿営しゅくえいし、

33:20 リンモン・パレツを出立しゅったつしてリブナに宿営しゅくえいし、

33:21 リブナを出立しゅったつしてリッサに宿営しゅくえいし、

33:22 リッサを出立しゅったつしてケヘラタに宿営しゅくえいし、

33:23 ケヘラタを出立しゅったつしてシャペルやま宿営しゅくえいし、

33:24 シャペルやま出立しゅったつしてハラダに宿営しゅくえいし、

33:25 ハラダを出立しゅったつしてマケロテに宿営しゅくえいし、

33:26 マケロテを出立しゅったつしてタハテに宿営しゅくえいし、

33:27 タハテを出立しゅったつしてテラに宿営しゅくえいし、

33:28 テラを出立しゅったつしてミテカに宿営しゅくえいし、

33:29 ミテカを出立しゅったつしてハシモナに宿営しゅくえいし、

33:30 ハシモナを出立しゅったつしてモセラに宿営しゅくえいし、

33:31 モセラを出立しゅったつしてベネヤカンに宿営しゅくえいし、

33:32 ベネヤカンを出立しゅったつしてホル・ハギデガデに宿営しゅくえいし、

33:33 ホル・ハギデガデを出立しゅったつしてヨテバタに宿営しゅくえいし、

33:34 ヨテバタを出立しゅったつしてアブロナに宿営しゅくえいし、

33:35 アブロナを出立しゅったつしてエジオン・ゲベルに宿営しゅくえいし、

33:36 エジオン・ゲベルを出立しゅったつしてチンの荒野あらのすなわちカデシに宿営しゅくえいし、

33:37 カデシを出立しゅったつしてエドムのくにはしにあるホルやま宿営しゅくえいした。

33:38 イスラエルの人々ひとびとがエジプトのくにて四十ねんの五がつにちに、祭司さいしアロンはしゅめいによりホルやまのぼって、そのところんだ。

33:39 アロンはホルやまんだとき百二十三さいであった。

33:40 カナンののネゲブにんでいたカナンびとアラデのおうは、イスラエルの人々ひとびとるのをいた。

33:41 ついで、ホルやま出立しゅったつしてザルモナに宿営しゅくえいし、

33:42 ザルモナを出立しゅったつしてプノンに宿営しゅくえいし、

33:43 プノンを出立しゅったつしてオボテに宿営しゅくえいし、

33:44 オボテを出立しゅったつしてモアブのさかいにあるイエ・アバリムに宿営しゅくえいし、

33:45 イエ・アバリムを出立しゅったつしてデボン・ガドに宿営しゅくえいし、

33:46 デボン・ガドを出立しゅったつしてアルモン・デブラタイムに宿営しゅくえいし、

33:47 アルモン・デブラタイムを出立しゅったつしてネボのまえにあるアバリムのやま宿営しゅくえいし、

33:48 アバリムのやま出立しゅったつしてエリコにちかいヨルダンのほとりのモアブの平野へいや宿営しゅくえいした。

33:49 すなわちヨルダンのほとりのモアブの平野へいやで、ベテエシモテとアベル・シッテムとのあいだ宿営しゅくえいした。

33:50 エリコにちかいヨルダンのほとりのモアブの平野へいやで、しゅはモーセにわれた、

33:51 「イスラエルの人々ひとびといなさい。あなたがたがヨルダンをわたってカナンのにはいるときは、

33:52 その住民じゅうみんをことごとくあなたがたのまえからはらい、すべての石像せきぞうをこぼち、すべてのぞうをこぼち、すべてのたかところ破壊はかいしなければならない。

33:53 またあなたがたはそのたみはらって、そこにまなければならない。わたしがそのをあなたがたの所有しょゆうとしてあたえたからである。

33:54 あなたがたは、おのおの氏族しぞくごとにくじをき、そのけてぎょうとしなければならない。おおきい部族ぶぞくにはおおくのぎょうあたえ、ちいさい部族ぶぞくにはすこしのぎょうあたえなければならない。そのくじのあたったところがその所有しょゆうとなるであろう。あなたがたは父祖ふそ部族ぶぞくにしたがって、それをがなければならない。

33:55 しかし、その住民じゅうみんをあなたがたのまえからはらわないならば、そののこしていたものはあなたがたのにとげとなり、あなたがたのわきにいばらとなり、あなたがたのくににおいて、あなたがたをなやますであろう。

33:56 また、わたしはかれらにしようとおもったとおりに、あなたがたにするであろう」。 

第34章 

34:1 しゅはモーセにわれた、

34:2 「イスラエルの人々ひとびとめいじていなさい。あなたがたがカナンのにはいるとき、あなたがたのぎょうとなるべきはカナンので、その全域ぜんいきつぎのとおりである。

34:3 みなみほうはエドムにせっするチンの荒野あらのはじまり、みなみさかいは、ひがししおうみはしはじまる。

34:4 そのさかいはアクラビムのさかみなみめぐってチンにかい、カデシ・バルネアのみなみいたり、ハザル・アダルにすすみ、アズモンにおよぶ。

34:5 そのさかいはまたアズモンからてんじてエジプトのかわいたり、うみおよんできる。

34:6 西にしさかいはおおうみとその沿岸えんがんで、これがあなたがたの西にしさかいである。

34:7 あなたがたのきたさかいつぎのとおりである。すなわちおおうみからホルやままでせんき、

34:8 ホルやまからハマテの入口いりぐちまでせんき、そのさかいをゼダデにいたらせ、

34:9 またそのさかいはジフロンにすすみ、ハザル・エノンにいたってきる。これがあなたがたのきたさかいである。

34:10 あなたがたのひがしさかいは、ハザル・エノンからシパムまでせんき、

34:11 またそのさかいはアインのひがしほうで、シパムからリブラにくだり、またそのさかいくだってキンネレテのうみひがし斜面しゃめんいたり、

34:12 またそのさかいはヨルダンにくだり、しおうみいたってきる。あなたがたのくに周囲しゅういさかい以上いじょうのとおりである」。

34:13 モーセはイスラエルの人々ひとびとめいじてった、「これはあなたがたが、くじによってぐべきである。しゅはこれを九つの部族ぶぞくはん部族ぶぞくとにあたえよとめいじられた。

34:14 それはルベンの子孫しそん部族ぶぞくとガドの子孫しそん部族ぶぞくとがとも父祖ふそいえにしたがって、すでにそのぎょうけ、またマナセのはん部族ぶぞくもそのぎょうけていたからである。

34:15 この二つの部族ぶぞくはん部族ぶぞくとはエリコにちかいヨルダンのかなた、すなわちひがしほうほうで、そのぎょうけた」。

34:16 しゅはまたモーセにわれた、

34:17 「あなたがたに、ぎょうとしてあたえる人々ひとびとつぎのとおりである。すなわち祭司さいしエレアザルと、ヌンのヨシュアとである。

34:18 あなたがたはまた、おのおの部族ぶぞくから、つかさひとりずつをえらんで、あたえさせなければならない。

34:19 その人々ひとびとつぎのとおりである。すなわちユダの部族ぶぞくではエフンネのカレブ、

34:20 シメオンの子孫しそん部族ぶぞくではアミホデのサムエル、

34:21 ベニヤミンの部族ぶぞくではキスロンのエリダデ、

34:22 ダンの子孫しそん部族ぶぞくではヨグリのつかさブッキ、

34:23 ヨセフの子孫しそん、すなわちマナセの部族ぶぞくではエポデのつかさハニエル、

34:24 エフライムの子孫しそん部族ぶぞくではシフタンのつかさケムエル、

34:25 ゼブルンの子孫しそん部族ぶぞくではパルナクのつかさエリザパン、

34:26 イッサカルの子孫しそん部族ぶぞくではアザンのつかさパルテエル、

34:27 アセルの子孫しそん部族ぶぞくではシロミのつかさアヒウデ、

34:28 ナフタリの子孫しそん部族ぶぞくでは、アミホデのつかさパダヘル。

34:29 カナンのでイスラエルの人々ひとびとぎょうあたえることをしゅめいじられた人々ひとびと以上いじょうのとおりである」。 

第35章 

35:1 エリコにちかいヨルダンのほとりのモアブの平野へいやで、しゅはモーセにわれた、

35:2 「イスラエルの人々ひとびとめいじて、そのぎょうのうちから、レビびとにむべき町々まちまちあたえさせなさい。また、あなたがたは、その町々まちまち周囲しゅうい放牧ほうぼくをレビびとにあたえなければならない。

35:3 その町々まちまちかれらのところ、その放牧ほうぼくかれらの家畜かちくれ、およびすべてのけもののためである。

35:4 あなたがたがレビびとにあたえる町々まちまち放牧ほうぼくは、まちいしがきから一千キュビトの周囲しゅういとしなければならない。

35:5 あなたがたはまちそと東側ひがしがわに二千キュビト、南側みなみがわに二千キュビト、西側にしがわに二千キュビト、北側きたがわに二千キュビトをはかり、まちはその中央ちゅうおうにしなければならない。かれらのまち放牧ほうぼくはこのようにしなければならない。

35:6 あなたがたがレビびとにあたえる町々まちまちは六つで、のがれのまちとし、ひところしたものがのがれるところとしなければならない。なおこのほかに四十二のまちあたえなければならない。

35:7 すなわちあなたがたがレビびとにあたえるまちわせて四十八で、これをその放牧ほうぼくともあたえなければならない。

35:8 あなたがたがイスラエルの人々ひとびと所有しょゆうのうちからレビびとに町々まちまちあたえるには、おおきい部族ぶぞくからはおおり、ちいさい部族ぶぞくからはすくなくり、おのおのけるぎょうにしたがって、その町々まちまちをレビびとにあたえなければならない」。

35:9 しゅはモーセにわれた、

35:10 「イスラエルの人々ひとびといなさい。あなたがたがヨルダンをわたってカナンのにはいるときは、

35:11 あなたがたのためにまちえらんで、のがれのまちとし、あやまってひところしたものを、そこにのがれさせなければならない。

35:12 これはあなたがたが復讐ふくしゅうするものけてのがれるまちであって、ひところしたもの会衆かいしゅうまえって、さばきをけないうちに、ころされることのないためである。

35:13 あなたがたがあたえる町々まちまちのうち、六つをのがれのまちとしなければならない。

35:14 すなわちヨルダンのかなたで三つのまちあたえ、カナンので三つのまちあたえて、のがれのまちとしなければならない。

35:15 これらの六つのまちは、イスラエルの人々ひとびとと、他国たこくひとおよび寄留者きりゅうしゃのために、のがれの場所ばしょとしなければならない。すべてあやまってひところしたものが、そこにのがれるためである。

35:16 もしひとてつうつわで、ひとってなせたならば、そのひと殺人さつじんである。殺人さつじんかならころされなければならない。

35:17 またもしひところせるほどのいしって、ひとってなせたならば、そのひと殺人さつじんである。殺人さつじんかならころされなければならない。

35:18 あるいはひところせるほどのうつわって、ひとってなせたならば、そのひと殺人さつじんである。殺人さつじんかならころされなければならない。

35:19 復讐ふくしゅうをするものは、自分じぶんでその殺人さつじんころすことができる。すなわちかれ出会であうとき、かれころすことができる。

35:20 またもしうらみのためにひとき、あるいは故意こいひとものげつけてなせ、

35:21 あるいはうらみによってひとってなせたならば、そのったものかならころされなければならない。かれ殺人さつじんだからである。復讐ふくしゅうをするものは、その殺人さつじん出会であうときころすことができる。

35:22 しかし、もしうらみもないのにおもわずひとき、または、なにごころなくひとものげつけ、

35:23 あるいはひとのいるのもずに、ひところせるほどのいしげつけてなせた場合ばあい、そのひとがそのてきでもなく、またがいくわえようとしたのでもないときは、

35:24 会衆かいしゅうはこれらのおきてによって、そのひところしたものと、復讐ふくしゅうをするものとのあいだをさばかなければならない。

35:25 すなわち会衆かいしゅうはそのひところしたもの復讐ふくしゅうをするものからすくして、げてったのがれのまちかえさなければならない。そのものせいなるあぶらそそがれただい祭司さいしぬまで、そこにいなければならない。

35:26 しかし、もしひところしたものが、そのげてったのがれのまちさかい場合ばあい

35:27 復讐ふくしゅうをするものは、のがれのまちさかいそとで、これに出会であい、復讐ふくしゅうをするものが、そのひところしたものころしても、かれにはながしたつみはない。

35:28 かれだい祭司さいしぬまで、そののがれのまちにおるべきものだからである。だい祭司さいしんだのちは、ひところしたもの自分じぶん所有しょゆうにかえることができる。

35:29 これらのことはすべてあなたがたのところで、代々よよあなたがたのためのおきてのさだめとしなければならない。

35:30 ひところしたもの、すなわち殺人さつじんはすべて証人しょうにん証言しょうげんにしたがってころされなければならない。しかし、だれもただひとりの証言しょうげんによってころされることはない。

35:31 あなたがたはあたつみおかした殺人さつじんいのちのあがないしろをってはならない。かれかならころされなければならない。

35:32 また、のがれのまちにのがれたもののために、あがないしろをってだい祭司さいしまえかれ自分じぶんかえまわせてはならない。

35:33 あなたがたはそのおるところけがしてはならない。流血りゅうけつけがすからである。うえながされたは、それをながしたものによらなければあがなうことができない。

35:34 あなたがたは、そのところ、すなわちわたしのおるけがしてはならない。しゅなるわたしがイスラエルの人々ひとびとのうちにんでいるからである」。 

第36章 

36:1 ヨセフの子孫しそん氏族しぞくのうち、マナセのマキルのであるギレアデのらの氏族しぞくのかしらたちがきて、モーセとイスラエルの人々ひとびとのかしらであるつかさたちとのまえかたって、

36:2 った、「イスラエルの人々ひとびとに、そのぎょうをくじによってあたえることをしゅはあなたにめいじられ、あなたもまた、われわれの兄弟きょうだいゼロペハデのぎょうを、そのむすめたちにあたえるよう、しゅによってめいじられました。

36:3 そのむすめたちがもし、イスラエルの人々ひとびとのうちの部族ぶぞくのむすこたちにとつぐならば、彼女かのじょたちのぎょうは、われわれの父祖ふそぎょうのうちからのぞかれて、そのとつぐ部族ぶぞくぎょうくわえられるでしょう。こうしてそれはわれわれのぎょうぶんからのぞかれるでしょう。

36:4 そしてイスラエルの人々ひとびとのヨベルのとしがきたとき彼女かのじょたちのぎょうは、そのとついだ部族ぶぞくぎょうくわえられるでしょう。こうして彼女かのじょたちのぎょうは、われわれの父祖ふそ部族ぶぞくぎょうのうちからのぞかれるでしょう」。

36:5 モーセはしゅ言葉ことばにしたがって、イスラエルの人々ひとびとめいじてった、「ヨセフの子孫しそん部族ぶぞくうところはただしい。

36:6 ゼロペハデのむすめたちについて、しゅめいじられたことはこうである。すなわち『彼女かのじょたちはそのこころにかなうものにとついでもよいが、ただその父祖ふそ部族ぶぞく一族いちぞくにのみ、とつがなければならない。

36:7 そうすればイスラエルの人々ひとびとぎょうは、部族ぶぞくから部族ぶぞくうつるようなことはないであろう。イスラエルの人々ひとびとは、おのおのその父祖ふそ部族ぶぞくぎょうをかたくたもつべきだからである。

36:8 イスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくのうち、ぎょうをもっているむすめはみな、そのちち部族ぶぞくぞくする一族いちぞくにとつがなければならない。そうすればイスラエルの人々ひとびとは、おのおのその父祖ふそぎょうたもつことができる。

36:9 こうしてぎょうは一つの部族ぶぞくから部族ぶぞくうつることはなかろう。イスラエルの人々ひとびと部族ぶぞくはおのおのそのぎょうをかたくたもつべきだからである』」。

36:10 そこでゼロペハデのむすめたちは、しゅがモーセにめいじられたようにした。

36:11 すなわちゼロペハデのむすめたち、マアラ、テルザ、ホグラ、ミルカおよびノアは、そのちち兄弟きょうだいのむすこたちにとついだ。

36:12 彼女かのじょたちはヨセフのマナセのむすこたちの一族いちぞくにとついだので、そのぎょうはそのちち一族いちぞくぞくする部族ぶぞくにとどまった。

36:13 これらはエリコにちかいヨルダンのほとりのモアブの平野へいやで、しゅがモーセによってイスラエルの人々ひとびとめいじられた命令めいれいとおきてである。