口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11

レビ

第1章    Lv-Audio 

1:1 しゅはモーセをび、会見かいけん幕屋まくやからこれにげてわれた、

1:2 「イスラエルの人々ひとびといなさい、『あなたがたのうちだれでも家畜かちくそなものしゅにささげるときは、うしまたはひつじそなものとしてささげなければならない。

1:3 もしそのそなものうし燔祭はんさいであるならば、雄牛おうしまったきものをささげなければならない。会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちで、しゅまえれられるように、これをささげなければならない。

1:4 かれはその燔祭はんさいけものあたまかなければならない。そうすればれられて、かれのためにあがないとなるであろう。

1:5 かれしゅまえでそのうしをほふり、アロンのなる祭司さいしたちは、そのたずさえてきて、会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちにある祭壇さいだん周囲しゅういに、そのそそぎかけなければならない。

1:6 かれはまたその燔祭はんさいけものかわをはぎ、節々ふしぶしかたなければならない。

1:7 祭司さいしアロンのたちは祭壇さいだんうえき、そのうえにたきぎをならべ、

1:8 アロンのなる祭司さいしたちはそのけたものを、あたまおよび脂肪しぼうともに、祭壇さいだんうえにあるうえのたきぎのうえならべなければならない。

1:9 その内臓ないぞうあしとはみずあらわなければならない。こうして祭司さいしはそのすべてを祭壇さいだんうえいて燔祭はんさいとしなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。

1:10 もしその燔祭はんさいそなものれのひつじまたは、やぎであるならば、おすまったきものをささげなければならない。

1:11 かれ祭壇さいだん北側きたがわで、しゅまえにこれをほふり、アロンのなる祭司さいしたちは、その祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけなければならない。

1:12 かれはまたこれを節々ふしぶしかち、祭司さいしはこれをあたまおよび脂肪しぼうともに、祭壇さいだんうえにあるうえのたきぎのうえならべなければならない。

1:13 その内臓ないぞうあしとはみずあらわなければならない。こうして祭司さいしはそのすべてを祭壇さいだんうえいて燔祭はんさいとしなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。

1:14 もししゅにささげるそなものが、とり燔祭はんさいであるならば、やまばと、またはいえばとのひなを、そのそなものとしてささげなければならない。

1:15 祭司さいしはこれを祭壇さいだんたずさえてき、そのくびやぶり、祭壇さいだんうえかなければならない。そのしぼして祭壇さいだん側面そくめんらなければならない。

1:16 またそのぶくろはねとものぞいて、祭壇さいだんひがしほうにあるはいすててなければならない。

1:17 これは、そのつばさにぎってかなければならない。ただしはなしてはならない。祭司さいしはこれを祭壇さいだんうえで、うえのたきぎのうえ燔祭はんさいとしてかなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。 

第2章 

2:1 ひと素祭そさいそなものしゅにささげるときは、そのそなもの麦粉むぎこでなければならない。そのうえあぶらそそぎ、またそのうえ乳香にゅうこうえ、

2:2 これをアロンのなる祭司さいしたちのもとにたずさえてかなければならない。祭司さいしはその麦粉むぎことそのあぶら一握ひとにぎりを乳香にゅうこう全部ぜんぶともり、これを記念きねんぶんとして、祭壇さいだんうえかなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。

2:3 素祭そさいのこりはアロンとそのらのものになる。これはしゅ火祭かさいのいとせいなるものである。

2:4 あなたが、もし天火てんぴいたものを素祭そさいとしてささげるならば、それは麦粉むぎこあぶらぜてつくったたねれぬ菓子かし、またはあぶらったたねれぬ煎餅せんべいでなければならない。

2:5 あなたのそなものが、もし、平鍋ひらなべいたそさいであるならば、それは麦粉むぎこあぶらぜてつくったたねれぬものでなければならない。

2:6 あなたはそれをこまかくくだき、そのうえあぶらそそがなければならない。これは素祭そさいである。

2:7 あなたのそなものが、もしふかなべそさいであるならば、麦粉むぎこあぶらぜてつくらなければならない。

2:8 あなたはこれらのものつくった素祭そさいを、しゅたずさえてかなければならない。それを祭司さいしわたすならば、祭司さいしはそれを祭壇さいだんたずさえてき、

2:9 その素祭そさいのうちから記念きねんぶんって、祭壇さいだんうえかなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。

2:10 素祭そさいのこりはアロンとそのらのものになる。これは、しゅ火祭かさいのいとせいなるものである。

2:11 あなたがたがしゅにささげる素祭そさいは、すべてたねれてつくってはならない。パンだねみつも、すべてしゅにささげる火祭かさいとしていてはならないからである。

2:12 ただし、初穂はつほそなものとしては、これらをしゅにささげることができる。しかしこうばしいかおりとして祭壇さいだんにささげてはならない。

2:13 あなたの素祭そさいそなものは、すべてしおをもってあじをつけなければならない。あなたの素祭そさいに、あなたのかみ契約けいやくしおいてはならない。すべて、あなたのそなものは、しおえてささげなければならない。

2:14 もしあなたが初穂はつほ素祭そさいしゅにささげるならば、いたもの、新穀しんこくくだいたものを、あなたの初穂はつほ素祭そさいとしてささげなければならない。

2:15 あなたはそれにあぶらくわえ、そのうえ乳香にゅうこうかなければならない。これはそさいである。

2:16 祭司さいしは、そのくだいたものおよびそのあぶらのうちから記念きねんぶんって、乳香にゅうこう全部ぜんぶともかなければならない。これはしゅにささげる火祭かさいである。 

第3章 

3:1 もしかれそなもの酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいであって、うしをささげるのであれば、雌雄しゆういずれであっても、まったきものをしゅまえにささげなければならない。

3:2 かれはそのそなものあたまき、会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちで、これをほふらなければならない。そしてアロンのなる祭司さいしたちは、その祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけなければならない。

3:3 かれはまたその酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのうちから火祭かさいしゅにささげなければならない。すなわち内臓ないぞうをおおう脂肪しぼうと、内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう

3:4 二つの腎臓じんぞうとそのうえこしのあたりにある脂肪しぼう、ならびに腎臓じんぞうともにとられる肝臓かんぞううえ小葉しょうようである。

3:5 そしてアロンのたちは祭壇さいだんうえで、うえのたきぎのうえいた燔祭はんさいうえで、これをかなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげるこうばしいかおりである。

3:6 もしかれそなものしゅにささげる酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいで、それがひつじであるならば、雌雄しゆういずれであっても、まったきものをささげなければならない。

3:7 もし小羊こひつじそなものとしてささげるならば、それをしゅまえれてきて、

3:8 そのそなものあたまき、それを会見かいけん幕屋まくやまえで、ほふらなければならない。そしてアロンのたちはその祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけなければならない。

3:9 かれはその酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのうちから、火祭かさいしゅにささげなければならない。すなわちその脂肪しぼう背骨せぼねせっしてあぶら全部ぜんぶ内臓ないぞうをおおう脂肪しぼう内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう

3:10 二つの腎臓じんぞうとそのうえこしのあたりにある脂肪しぼう、ならびに腎臓じんぞうともられる肝臓かんぞううえ小葉しょうようである。

3:11 祭司さいしはこれを祭壇さいだんうえかなければならない。これは火祭かさいであって、しゅにささげる食物しょくもつである。

3:12 もしかれそなものが、やぎであるならば、それをしゅまえれてきて、

3:13 そのあたまき、それを会見かいけん幕屋まくやまえで、ほふらなければならない。そしてアロンのたちは、その祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけなければならない。

3:14 かれはまたそのうちからそなものり、火祭かさいとしてしゅにささげなければならない。すなわち内臓ないぞうをおおう脂肪しぼう内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう

3:15 二つの腎臓じんぞうとそのうえこしのあたりにある脂肪しぼう、ならびに腎臓じんぞうともられる肝臓かんぞううえ小葉しょうようである。

3:16 祭司さいしはこれを祭壇さいだんうえかなければならない。これは火祭かさいとしてささげる食物しょくもつであって、こうばしいかおりである。脂肪しぼうはみなしゅすべきものである。

3:17 あなたがたは脂肪しぼうとをいっさいべてはならない。これはあなたがたが、すべてそのところで、代々よよまもるべき永久えいきゅうさだめである』」。 

第4章 

4:1 しゅはまたモーセにわれた、

4:2 「イスラエルの人々ひとびといなさい、『もしひとがあやまってつみおかし、しゅのいましめにそむいて、してはならないことの一つをしたときつぎのようにしなければならない。

4:3 すなわち、あぶらそそがれた祭司さいしつみおかして、とがをたみおよぼすならば、かれはそのおかしたつみのためにおすまったうし罪祭ざいさいとしてしゅにささげなければならない。

4:4 そのうし会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちれてきてしゅまえいたり、そのうしあたまき、そのうししゅまえで、ほふらなければならない。

4:5 あぶらそそがれた祭司さいしは、そのうしって、それを会見かいけん幕屋まくやたずさり、

4:6 そして祭司さいしゆびをそのひたして、聖所せいじょ垂幕たれまくまえしゅまえにそのを七たびそそがなければならない。

4:7 祭司さいしはまたそのり、しゅまえ会見かいけん幕屋まくやなかにあるこうばしい薫香くんこう祭壇さいだんつのに、それをらなければならない。そのうしのこりはことごとく会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちにある燔祭はんさい祭壇さいだんのもとにそそがなければならない。

4:8 またその罪祭ざいさいうしから、すべての脂肪しぼうらなければならない。すなわち内臓ないぞうをおおう脂肪しぼう内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう

4:9 二つの腎臓じんぞうとそのうえこしのあたりにある脂肪しぼう、ならびに腎臓じんぞうともられる肝臓かんぞううえ小葉しょうようである。

4:10 これをるには酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせい雄牛おうしからるのとおなじようにしなければならない。そして祭司さいしはそれを燔祭はんさい祭壇さいだんうえかなければならない。

4:11 そのうしかわとそのすべてのにく、およびそのあたまあし内臓ないぞう汚物おぶつなど、

4:12 すべてそのうしのこりは、これを宿営しゅくえいそとの、きよ場所ばしょなるはいすてたずさし、をもってこれをたきぎのうえてなければならない。すなわちこれははいすててらるべきである。

4:13 もしイスラエルのぜん会衆かいしゅうがあやまちをおかし、そのことが会衆かいしゅうかくれていても、しゅのいましめにそむいて、してはならないことの一つをなして、とがをたならば、

4:14 そのおかしたつみあらわれたとき会衆かいしゅうおすうし罪祭ざいさいとしてささげなければならない。すなわちそれを会見かいけん幕屋まくやまえれてきて、

4:15 会衆かいしゅう長老ちょうろうたちは、しゅまえでそのうしあたまき、そのうししゅまえで、ほふらなければならない。

4:16 そして、あぶらそそがれた祭司さいしは、そのうし会見かいけん幕屋まくやたずさり、

4:17 祭司さいしゆびをそのひたし、垂幕たれまくまえしゅまえに七たびそそがなければならない。

4:18 またそのって、会見かいけん幕屋まくやなかしゅまえにある祭壇さいだんつのに、それをらなければならない。そののこりはことごとく会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちにある燔祭はんさい祭壇さいだんのもとにそそがなければならない。

4:19 またそのすべての脂肪しぼうって祭壇さいだんうえかなければならない。

4:20 すなわち祭司さいし罪祭ざいさい雄牛おうしにしたように、この雄牛おうしにも、しなければならない。こうして、祭司さいしかれらのためにあがないをするならば、かれらはゆるされるであろう。

4:21 そして、かれはその雄牛おうし宿営しゅくえいそとたずさし、はじめの雄牛おうしてたように、これをてなければならない。これは会衆かいしゅう罪祭ざいさいである。

4:22 またつかさたるものつみおかし、あやまって、そのかみしゅのいましめにそむき、してはならないことの一つをして、とがを

4:23 もしそのおかしたつみるようになったときは、そなものとしてやぎのまったきものをれてきて、

4:24 そのやぎのあたまき、燔祭はんさいをほふる場所ばしょで、しゅまえにこれをほふらなければならない。これは罪祭ざいさいである。

4:25 祭司さいしゆびでその罪祭ざいさいり、燔祭はんさい祭壇さいだんつのにそれをり、のこりの燔祭はんさい祭壇さいだんのもとにそそがなければならない。

4:26 また、そのすべての脂肪しぼうは、酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせい脂肪しぼうおなじように、祭壇さいだんうえかなければならない。こうして、祭司さいしかれのためにそのつみのあがないをするならば、かれはゆるされるであろう。

4:27 また一般いっぱんひとがもしあやまってつみおかし、しゅのいましめにそむいて、してはならないことの一つをして、とがを

4:28 そのおかしたつみるようになったときは、そのおかしたつみのためにそなものとしてやぎのまったきものをれてきて、

4:29 その罪祭ざいさいあたまき、燔祭はんさいをほふる場所ばしょで、その罪祭ざいさいをほふらなければならない。

4:30 そして祭司さいしゆびでそのり、燔祭はんさい祭壇さいだんつのにこれをり、のこりのをことごとく祭壇さいだんのもとにそそがなければならない。

4:31 またそのすべての脂肪しぼう酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいから脂肪しぼうるのとおなじようにり、これを祭壇さいだんうえいてしゅにささげるこうばしいかおりとしなければならない。こうして祭司さいしかれのためにあがないをするならば、かれはゆるされるであろう。

4:32 もし小羊こひつじ罪祭ざいさいのためにそなものとしてれてくるならば、めすまったきものをれてこなければならない。

4:33 その罪祭ざいさいあたまき、燔祭はんさいをほふる場所ばしょで、これをほふり、罪祭ざいさいとしなければならない。

4:34 そして祭司さいしゆびでその罪祭ざいさいり、燔祭はんさい祭壇さいだんつのにそれをり、のこりのはことごとく祭壇さいだんのもとにそそがなければならない。

4:35 またそのすべての脂肪しぼう酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいから小羊こひつじ脂肪しぼうるのとおなじようにり、祭司さいしはこれをしゅにささげる火祭かさいのように祭壇さいだんうえかなければならない。こうして祭司さいしかれおかしたつみのためにあがないをするならば、かれはゆるされるであろう。 

第5章 

5:1 もしひと証人しょうにんち、ちかいのこえきながら、そのたこと、っていることをわないで、つみおかすならば、かれはそのとがをわなければならない。

5:2 また、もしひとけがれた野獣やじゅう死体したいけがれた家畜かちく死体したいけがれたうものの死体したいなど、すべてけがれたものにれるならば、そのことにづかなくても、かれけがれたものとなって、とがをる。

5:3 また、もしかれひとけがれにれるならば、そのひとけがれが、どのようなけがれであれ、それにづかなくても、かれがこれをるようになったときは、とがをる。

5:4 また、もしひとがみだりにくちびるでちかい、あくをなそう、またはぜんをなそうとうならば、そのひとちかってみだりにったことは、それがどんなことであれ、それにづかなくても、かれがこれをるようになったときは、これらの一つについて、とがをる。

5:5 もしこれらの一つについて、とがをたときは、そのつみおかしたことを告白こくはくし、

5:6 そのおかしたつみのためにつぐないとして、めす家畜かちく、すなわちめす小羊こひつじまたはやぎをしゅのもとにれてきて、罪祭ざいさいとしなければならない。こうして祭司さいしかれのためにつみのあがないをするであろう。

5:7 もし小羊こひつじのとどかないときは、やまばと二か、いえばとのひな二かを、かれおかしたつみのためにつぐないとしてしゅたずさえてきて、一罪祭ざいさいに、一燔祭はんさいにしなければならない。

5:8 すなわち、これらを祭司さいしたずさえてきて、祭司さいしはその罪祭ざいさいのものをさきにささげなければならない。すなわち、そのあたまくびのところで、やぶらなければならない。ただし、はなしてはならない。

5:9 そしてその罪祭ざいさい祭壇さいだん側面そくめんそそぎ、のこりの祭壇さいだんのもとにしぼさなければならない。これは罪祭ざいさいである。

5:10 まただい二のものは、さだめにしたがって燔祭はんさいとしなければならない。こうして、祭司さいしかれのためにそのおかしたつみのあがないをするならば、かれはゆるされるであろう。

5:11 もし二やまばとにも、二いえばとのひなにも、とどかないときは、かれおかしたつみのために、そなものとして麦粉むぎこぶんの一エパをたずさえてきて、これを罪祭ざいさいとしなければならない。ただし、そのうえあぶらをかけてはならない。またそのうえ乳香にゅうこうえてはならない。これは罪祭ざいさいだからである。

5:12 かれはこれを祭司さいしのもとにたずさえてき、祭司さいし一握ひとにぎりをって、記念きねんぶんとし、これをしゅにささげる火祭かさいのように、祭壇さいだんうえかなければならない。これは罪祭ざいさいである。

5:13 こうして、祭司さいしかれのため、すなわち、かれがこれらの一つをおかしたつみのために、あがないをするならば、かれはゆるされるであろう。そしてそののこりはそさいおなじく、祭司さいしするであろう』」。

5:14 しゅはまたモーセにわれた、

5:15 「もしひと不正ふせいをなし、あやまってしゅせいなるものについてつみおかしたときは、そのつぐないとして、あなたのづもりにしたがい、聖所せいじょのシケルで、ぎんすうシケルにあた雄羊おひつじまったきものを、れのうちからり、それをしゅたずさえてきて、愆祭けんさいとしなければならない。

5:16 そしてそのせいなるものについておかしたつみのためにつぐないをし、またその五ぶんの一をこれにくわえて、祭司さいしわたさなければならない。こうして祭司さいしがその愆祭けんさい雄羊おひつじをもって、かれのためにあがないをするならば、かれはゆるされるであろう。

5:17 またひとがもしつみおかし、しゅのいましめにそむいて、してはならないことの一つをしたときは、たといそれをらなくても、かれつみ、そのとがをわなければならない。

5:18 かれはあなたのづもりにしたがって、雄羊おひつじまったきものをれのうちからり、愆祭けんさいとしてこれを祭司さいしのもとにたずさえてこなければならない。こうして、祭司さいしかれのために、すなわちかれらないで、しかもあやまっておかした過失かしつのために、あがないをするならば、かれはゆるされるであろう。

5:19 これは愆祭けんさいである。かれたしかにしゅまえにとがをたからである」。 

第6章 

6:1 しゅはまたモーセにわれた、

6:2 「もしひとつみおかし、しゅたいして不正ふせいをなしたとき、すなわちあずかりものにした質草しちぐさ、またはかすめたものについて、その隣人りんじんあざむき、あるいはその隣人りんじんをしえたげ、

6:3 あるいはおとものひろい、それについてあざむき、いつわってちかうなど、すべてひとがそれをなしてつみとなることの一つについて、

6:4 つみおかし、とがをたならば、かれはそのかすめたもの、しえたげてったものあずかったものひろったおともの

6:5 またはいつわちかったすべてのものかえさなければならない。すなわちのこりなくつぐない、さらにその五ぶんの一をこれにくわえ、かれ愆祭けんさいをささげるに、これをそのもとぬしわたさなければならない。

6:6 かれはそのつぐないとして、あなたのづもりにしたがい、雄羊おひつじまったきものを、れのなかからり、これを祭司さいしのもとにたずさえてきて、愆祭けんさいとしてしゅにささげなければならない。

6:7 こうして、祭司さいししゅまえかれのためにあがないをするならば、かれはそのいずれをってとがをてもゆるされるであろう」。

6:8 しゅはまたモーセにわれた、

6:9 「アロンとそのたちにめいじていなさい、『燔祭はんさいのおきてはつぎのとおりである。燔祭はんさい祭壇さいだんうえに、あさまでもすがらあるようにし、そこに祭壇さいだんつづかせなければならない。

6:10 祭司さいし亜麻あまぬのふく亜麻あまぬののももひきをにつけ、祭壇さいだんうえけた燔祭はんさいはいって、これを祭壇さいだんのそばにき、

6:11 その衣服いふくぎ、ほかの衣服いふくて、そのはい宿営しゅくえいそときよ場所ばしょたずささなければならない。

6:12 祭壇さいだんうえは、そこにつづかせ、それをしてはならない。祭司さいしあさごとに、たきぎをそのうえやし、燔祭はんさいをそのうえならべ、また酬恩祭しゅうおんさい脂肪しぼうをそのうえかなければならない。

6:13 えず祭壇さいだんうえつづかせ、これをしてはならない。

6:14 素祭そさいのおきてはつぎのとおりである。アロンのたちはそれを祭壇さいだんまえしゅまえにささげなければならない。

6:15 すなわち素祭そさい麦粉むぎこ一握ひとにぎりとそのあぶらを、素祭そさいうえにある全部ぜんぶ乳香にゅうこうともって、祭壇さいだんうえき、こうばしいかおりとし、記念きねんぶんとしてしゅにささげなければならない。

6:16 そののこりはアロンとそのたちがべなければならない。すなわち、たねれずにせいなるところべなければならない。会見かいけん幕屋まくやにわでこれをべなければならない。

6:17 これはたねれていてはならない。わたしはこれをわたしの火祭かさいのうちからかれらのぶんとしてあたえる。これは罪祭ざいさいおよび愆祭けんさい同様どうように、いとせいなるものである。

6:18 アロンのたちのうち、すべての男子だんしはこれをべることができる。これはしゅにささげる火祭かさいのうちから、あなたがたが代々よよ永久えいきゅうけるようにさだめられたぶんである。すべてこれにれるものはせいとなるであろう』」。

6:19 しゅはまたモーセにわれた、

6:20 「アロンとそのたちが、アロンのあぶらそそがれるに、しゅにささぐべきそなものつぎのとおりである。すなわち麦粉むぎこぶんの一エパを、えずささげる素祭そさいとし、なかばはあさに、なかばはゆうにささげなければならない。

6:21 それはあぶらをよくぜて平鍋ひらなべき、それをたずさえてきて、こまかくくだいた素祭そさいとし、こうばしいかおりとして、しゅにささげなければならない。

6:22 かれたちのうち、あぶらそそがれてかれについで祭司さいしとなるものは、これをささげなければならない。これは永久えいきゅうしゅするぶんとして、まったきつくすべきものである。

6:23 すべて祭司さいし素祭そさいまったきつくすべきものであって、これをべてはならない」。

6:24 しゅはまたモーセにわれた、

6:25 「アロンとそのたちにいなさい、『罪祭ざいさいのおきてはつぎのとおりである。罪祭ざいさい燔祭はんさいをほふる場所ばしょで、しゅまえにほふらなければならない。これはいとせいなるものである。

6:26 つみのためにこれをささげる祭司さいしが、これをべなければならない。すなわち会見かいけん幕屋まくやにわせいなるところで、これをべなければならない。

6:27 すべてそのにくれるものせいとなるであろう。もしその衣服いふくにかかったならば、そのかかったものはせいなるところあらわなければならない。

6:28 またそれをつちうつわくだかなければならない。もし青銅せいどううつわたのであれば、それはみがいて、みずあらわなければならない。

6:29 祭司さいしたちのうちのすべての男子だんしは、これをべることができる。これはいとせいなるものである。

6:30 しかし、その会見かいけん幕屋まくやたずさえていって、聖所せいじょであがないにもちいた罪祭ざいさいべてはならない。これはてなければならない。 

第7章 

7:1 愆祭けんさいのおきてはつぎのとおりである。それはいとせいなるものである。

7:2 愆祭けんさい燔祭はんさいをほふる場所ばしょでほふらなければならない。そして祭司さいしはその祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけ、

7:3 そのすべての脂肪しぼうをささげなければならない。すなわちあぶら内臓ないぞうをおおう脂肪しぼう

7:4 二つの腎臓じんぞうとそのうえこしのあたりにある脂肪しぼう腎臓じんぞうともられる肝臓かんぞううえ小葉しょうようである。

7:5 祭司さいしはこれを祭壇さいだんうえいて、しゅ火祭かさいとしなければならない。これは愆祭けんさいである。

7:6 祭司さいしたちのうちのすべての男子だんしは、これをべることができる。これはせいなるところべなければならない。これはいとせいなるものである。

7:7 罪祭ざいさい愆祭けんさいも、そのおきては一つであって、ことなるところはない。これは、あがないをなす祭司さいしする。

7:8 ひとたずさえてくる燔祭はんさいをささげる祭司さいし、その祭司さいしに、そのささげる燔祭はんさいのもののかわする。

7:9 すべて天火てんぴいた素祭そさい、またすべてふかなべまたは平鍋ひらなべつくったものは、これをささげる祭司さいしする。

7:10 すべて素祭そさいは、あぶらぜたものも、かわいたものも、アロンのすべてのたちにひとしくする。

7:11 しゅにささぐべき酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのおきてはつぎのとおりである。

7:12 もしこれを感謝かんしゃのためにささげるのであれば、あぶらぜたたねれぬ菓子かしと、あぶらったたねれぬ煎餅せんべいと、よくぜた麦粉むぎこあぶらぜてつくった菓子かしとを、感謝かんしゃ犠牲ぎせいわせてささげなければならない。

7:13 またたねれたパンの菓子かしをその感謝かんしゃのための酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいわせ、そなものとしてささげなければならない。

7:14 すなわちこのすべてのそなもののうちから、菓子かし一つずつをってしゅにささげなければならない。これは酬恩祭しゅうおんさいそそぎかける祭司さいしする。

7:15 その感謝かんしゃのための酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいにくは、そのそなものをささげたのうちにべなければならない。すこしでもくるあさまでのこしていてはならない。

7:16 しかし、そのそなもの犠牲ぎせいがもし誓願せいがんそなもの、または自発じはつそなものであるならば、その犠牲ぎせいをささげたのうちにそれをべ、そののこりはまたくるべることができる。

7:17 ただし、その犠牲ぎせいにくのこりは三にはてなければならない。

7:18 もしその酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいにくを三すこしでもべるならば、それはれられず、またそなものなされず、かえってむべきものとなるであろう。そしてそれをべるものはとがをわなければならない。

7:19 そのにくがもしけがれたものれるならば、それをべることなく、てなければならない。犠牲ぎせいにくはすべてきよものがこれをべることができる。

7:20 もしひとがそのけがれがあるのに、しゅにささげた酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいにくべるならば、そのひとたみのうちからたれるであろう。

7:21 またひとがもしすべてけがれたもの、すなわちひとけがれ、あるいはけがれたけもの、あるいはけがれたうものにれながら、しゅにささげた酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいにくべるならば、そのひとたみのうちからたれるであろう』」。

7:22 しゅはまたモーセにわれた、

7:23 「イスラエルの人々ひとびといなさい、『あなたがたは、すべてうしひつじ、やぎの脂肪しぼうべてはならない。

7:24 自然しぜんんだけもの脂肪しぼうおよびころされたけもの脂肪しぼうは、さまざまのことに使つかってもよい。しかし、それはけっしてべてはならない。

7:25 だれでも火祭かさいとしてしゅにささげるけもの脂肪しぼうべるならば、これをべるひとたみのうちからたれるであろう。

7:26 またあなたがたはすべてそのところで、とりにせよ、けものにせよ、すべてそのべてはならない。

7:27 だれでもすべてべるならば、そのひとたみのうちからたれるであろう』」。

7:28 しゅはまたモーセにわれた、

7:29 「イスラエルの人々ひとびといなさい、『酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいしゅにささげるものは、その酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのうちから、そのそなものしゅたずさえてこなければならない。

7:30 しゅ火祭かさいずからこれをたずさえてこなければならない。すなわちその脂肪しぼうむねとをたずさえてきて、そのむねしゅまえうごかして、揺祭ようさいとしなければならない。

7:31 そして祭司さいしはその脂肪しぼう祭壇さいだんうえかなければならない。そのむねはアロンとそのたちにする。

7:32 あなたがたの酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのうちから、そのみぎのももを挙祭きょさいとして、祭司さいしあたえなければならない。

7:33 アロンのたちのうち、酬恩祭しゅうおんさい脂肪しぼうとをささげるものは、そのみぎのももを自分じぶんぶんとして、るであろう。

7:34 わたしはイスラエルの人々ひとびと酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのうちから、その揺祭ようさいむね挙祭きょさいのももをって、祭司さいしアロンとそのたちにあたえ、これをイスラエルの人々ひとびとから永久えいきゅうかれらのくべきぶんとする。

7:35 これはしゅ火祭かさいのうちから、アロンのけるぶんと、そのたちのけるぶんとであって、祭司さいししょくをなすため、かれらがしゅにささげられたさだめられたのである。

7:36 すなわち、これはかれらにあぶらそそに、イスラエルの人々ひとびとかれらにあたえるように、しゅめいじられたものであって、代々よよ永久えいきゅうくべきぶんである』」。

7:37 これは燔祭はんさい素祭そさい罪祭ざいさい愆祭けんさい任職祭にんしょくさい酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいのおきてである。

7:38 すなわち、しゅがシナイの荒野あらのにおいてイスラエルの人々ひとびとにそのそなものしゅにささげることをめいじられたに、シナイさんでモーセにめいじられたものである。 

第8章 

8:1 しゅはまたモーセにわれた、

8:2 「あなたはアロンとそのたち、およびその衣服いふくそそあぶら罪祭ざいさい雄牛おうし雄羊おひつじとうたねれぬパン一かごをり、

8:3 またぜん会衆かいしゅう会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちあつめなさい」。

8:4 モーセはしゅめいじられたようにした。そして会衆かいしゅう会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちあつまった。

8:5 そこでモーセは会衆かいしゅうにむかってった、「これはしゅがあなたがたにせよとめいじられたことである」。

8:6 そしてモーセはアロンとそのたちをれてきて、みずかれらをあらきよめ、

8:7 アロンにふくさせ、おびをしめさせ、ころもをまとわせ、エポデをけさせ、エポデのおびをしめさせ、それをもってエポデをいつけ、

8:8 また胸当むねあてけさせ、その胸当むねあてにウリムとトンミムをれ、

8:9 そのあたま帽子ぼうしをかぶらせ、その帽子ぼうしまえきんいた、すなわちせいなるかんむりをつけさせた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

8:10 モーセはまたそそあぶらり、幕屋まくやとそのうちのすべてのものあぶらそそいでこれを聖別せいべつし、

8:11 かつ、それを七たび祭壇さいだんそそぎ、祭壇さいだんとそのもろもろのうつわ洗盤せんばんとそのだいあぶらそそいでこれを聖別せいべつし、

8:12 またそそあぶらをアロンのあたまそそぎ、かれあぶらそそいでこれを聖別せいべつした。

8:13 モーセはまたアロンのたちをれてきて、ふくかれらにさせ、おびかれらにしめさせ、頭巾ずきんあたまかせた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

8:14 かれはまた罪祭ざいさい雄牛おうしれてこさせ、アロンとそのたちは、その罪祭ざいさい雄牛おうしあたまいた。

8:15 モーセはこれをほふり、そのり、ゆびをもってその祭壇さいだんの四すみのつのにつけて祭壇さいだんきよめ、またのこりの祭壇さいだんのもとにそそいで、これを聖別せいべつし、これがためにあがないをした。

8:16 モーセはまたその内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう肝臓かんぞう小葉しょうよう、二つの腎臓じんぞうとその脂肪しぼうとをり、これを祭壇さいだんうえいた。

8:17 ただし、その雄牛おうしかわにく汚物おぶつ宿営しゅくえいそとで、をもっててた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

8:18 かれはまた燔祭はんさい雄羊おひつじれてこさせ、アロンとそのたちは、その雄羊おひつじあたまいた。

8:19 モーセはこれをほふって、その祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけた。

8:20 そして、モーセはその雄羊おひつじ節々ふしぶしかち、そのあたまけたものと脂肪しぼうとをいた。

8:21 またモーセはみずでその内臓ないぞうあしとをあらい、その雄羊おひつじをことごとく祭壇さいだんうえいた。これはこうばしいかおりのための燔祭はんさいであって、しゅにささげる火祭かさいである。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

8:22 かれはまたほかの雄羊おひつじ、すなわちにんしょく雄羊おひつじれてこさせ、アロンとそのたちは、その雄羊おひつじあたまいた。

8:23 モーセはこれをほふり、そのって、アロンのみぎみみたぶと、右手みぎて親指おやゆびと、右足みぎあし親指おやゆびとにつけた。

8:24 またモーセはアロンのたちをれてきて、そのかれらのみぎみみたぶと、右手みぎて親指おやゆびと、右足みぎあし親指おやゆびとにつけた。そしてモーセはそののこりのを、祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけた。

8:25 かれはまたその脂肪しぼう、すなわちあぶら内臓ないぞううえのすべての脂肪しぼう肝臓かんぞう小葉しょうよう、二つの腎臓じんぞうとその脂肪しぼう、ならびにそのみぎのももをり、

8:26 またしゅまえにあるたねれぬパンのかごからたねれぬ菓子かし一つと、あぶられたパンの菓子かし一つと、煎餅せんべい一つとをって、かの脂肪しぼうみぎのももとのうえせ、

8:27 これをすべてアロンのと、そのたちのわたし、しゅまえうごかさせて揺祭ようさいとした。

8:28 そしてモーセはこれをかれらのからり、祭壇さいだんうえ燔祭はんさいともいた。これはこうばしいかおりとするにんしょくそなものであって、しゅにささげる火祭かさいである。

8:29 そしてモーセはそのむねり、しゅまえにこれをうごかして揺祭ようさいとした。これはにんしょく雄羊おひつじのうちモーセにすべきぶんであった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

8:30 モーセはまたそそあぶら祭壇さいだんうえとをり、これをアロンとそのふく、またそのたちとそのふくとにそそいで、アロンとそのふく、およびそのたちと、そのふくとを聖別せいべつした。

8:31 モーセはまたアロンとそのたちにった、「会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちでそのにくなさい。そして任職祭にんしょくさいのかごのなかのパンとともに、それをそのところべなさい。これは『アロンとそのたちがべなければならない、とえ』とわたしがめいじられたとおりである。

8:32 あなたがたはそのにくとパンとののこったものをてなければならない。

8:33 あなたがたはその任職祭にんしょくさいおわまで七日なぬかあいだ会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちからてはならない。あなたがたのにんしょく七日なぬかようするからである。

8:34 きょうおこなったように、あなたがたのために、あがないをせよ、としゅはおめいじになった。

8:35 あなたがたは会見かいけん幕屋まくや入口いりぐち七日なぬかあいだ日夜にちやとどまり、しゅおおせをまもって、ぬことのないようにしなければならない。わたしはそのようにめいじられたからである」。

8:36 アロンとそのたちはしゅがモーセによっておめいじになったことを、ことごとくおこなった。 

第9章 

9:1 八になって、モーセはアロンとそのたち、およびイスラエルの長老ちょうろうたちをせ、

9:2 アロンにった、「あなたはおすうしまったきものを罪祭ざいさいのためにり、また雄羊おひつじまったきものを燔祭はんさいのためにって、しゅまえにささげなさい。

9:3 あなたはまたイスラエルの人々ひとびといなさい、『あなたがたはやぎを罪祭ざいさいのためにり、また一さいまったうし小羊こひつじとを燔祭はんさいのためにりなさい、

9:4 またしゅまえにささげる酬恩祭しゅうおんさいのために雄牛おうし雄羊おひつじとをり、またあぶらぜたそさいりなさい。しゅがきょうあなたがたにあらわれたもうからである』」。

9:5 かれらはモーセがめいじたものを会見かいけん幕屋まくやまえたずさえてきた。会衆かいしゅうがみなちかづいてしゅまえったので、

9:6 モーセはった、「これはしゅがあなたがたに、せよとめいじられたことである。こうしてしゅ栄光えいこうはあなたがたにあらわれるであろう」。

9:7 モーセはまたアロンにった、「あなたは祭壇さいだんちかづき、あなたの罪祭ざいさい燔祭はんさいをささげて、あなたのため、またたみのためにあがないをし、またたみそなものをささげて、かれらのためにあがないをし、すべてしゅがおめいじになったようにしなさい」。

9:8 そこでアロンは祭壇さいだんちかづき、自分じぶんのための罪祭ざいさいうしをほふった。

9:9 そしてアロンのたちは、そのかれのもとにたずさえてきたので、かれゆびをそのひたし、それを祭壇さいだんつのにつけ、のこりの祭壇さいだんのもとにそそぎ、

9:10 また罪祭ざいさい脂肪しぼう腎臓じんぞう肝臓かんぞう小葉しょうようとを祭壇さいだんうえいた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

9:11 またそのにくかわとは宿営しゅくえいそとをもっててた。

9:12 かれはまた燔祭はんさいけものをほふり、アロンのたちがそのかれわたしたので、これを祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけた。

9:13 かれらがまた燔祭はんさいのもの、すなわち、そのけたものとあたまとをかれわたしたので、かれはこれを祭壇さいだんうえいた。

9:14 またその内臓ないぞうあしとをあらい、祭壇さいだんうえ燔祭はんさいともにこれをいた。

9:15 かれはまたたみそなものをささげた。すなわち、たみのための罪祭ざいさいのやぎをってこれをほふり、まえのようにこれをつみのためにささげた。

9:16 また燔祭はんさいをささげた。すなわち、これをさだめのようにささげた。

9:17 また素祭そさいをささげ、そのうちから一握ひとにぎりをり、あさ燔祭はんさいくわえて、これを祭壇さいだんうえいた。

9:18 かれはまたたみのためにささげる酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせい雄牛おうし雄羊おひつじとをほふり、アロンのたちが、そのかれわたしたので、かれはこれを祭壇さいだん周囲しゅういそそぎかけた。

9:19 またその雄牛おうし雄羊おひつじとの脂肪しぼう、すなわち、あぶら内臓ないぞうをおおうもの、腎臓じんぞう肝臓かんぞう小葉しょうよう

9:20 これらの脂肪しぼうかれらはそのむねうえせてたずさえてきたので、かれはその脂肪しぼう祭壇さいだんうえいた。

9:21 そのむねみぎのももとは、アロンがしゅまえうごかして揺祭ようさいとした。モーセがめいじたとおりである。

9:22 アロンはたみにむかってをあげて、かれらを祝福しゅくふくし、罪祭ざいさい燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいをささげおわってりた。

9:23 モーセとアロンは会見かいけん幕屋まくやり、またてきてたみ祝福しゅくふくした。そしてしゅ栄光えいこうはすべてのたみあらわれ、

9:24 しゅまえからて、祭壇さいだんうえ燔祭はんさい脂肪しぼうとをきつくした。たみはみな、これをよろこびよばわり、そしてひれした。 

第10章 

10:1 さてアロンのナダブとアビフとは、おのおのその香炉こうろってをこれにれ、薫香くんこうをそのうえって、異火ことびしゅまえにささげた。これはしゅ命令めいれいはんすることであったので、

10:2 しゅまえからかれらをほろぼし、かれらはしゅまえんだ。

10:3 そのときモーセはアロンにった、「しゅは、こうおおせられた。すなわち『わたしは、わたしにちかづくもののうちに、わたしのせいなることをしめし、すべてのたみまえ栄光えいこうあらわすであろう』」。アロンはもくしていた。

10:4 モーセはアロンの叔父おじウジエルのミシヤエルとエルザパンとをせてかれらにった、「近寄ちかよって、あなたがたの兄弟きょうだいたちを聖所せいじょまえから、宿営しゅくえいそとはこしなさい」。

10:5 かれらは近寄ちかよって、かれらをそのふくのまま宿営しゅくえいそとはこし、モーセのったようにした。

10:6 モーセはまたアロンおよびそのエレアザルとイタマルとにった、「あなたがたはかみみだし、また衣服いふくいてはならない。あなたがたがぬことのないため、またしゅいかりが、すべての会衆かいしゅうおよぶことのないためである。ただし、あなたがたの兄弟きょうだいイスラエルの全家ぜんかは、しゅをもってほろぼしたもうたことをなげいてもよい。

10:7 また、あなたがたはぬことのないように、会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちからそとてはならない。あなたがたのうえしゅそそあぶらがあるからである」。かれらはモーセの言葉ことばのとおりにした。

10:8 しゅはアロンにわれた、

10:9 「あなたも、あなたのたちも会見かいけん幕屋まくやにはいるときには、ぬことのないように、ぶどうしゅさけんではならない。これはあなたがたが代々よよながまもるべきさだめとしなければならない。

10:10 これはあなたがたがせいなるものとぞくなるもの、けがれたものときよいものとの区別くべつをすることができるため、

10:11 またしゅがモーセによってかたられたすべてのさだめを、イスラエルの人々ひとびとおしえることができるためである」。

10:12 モーセはまたアロンおよびそののこっているエレアザルとイタマルとにった、「あなたがたはしゅ火祭かさいのうちから素祭そさいのこりをり、パンだねれずに、これを祭壇さいだんのかたわらでべなさい。これはいとせいなるものである。

10:13 これはしゅ火祭かさいのうちからあなたのけるぶん、またあなたのたちのけるぶんであるから、あなたがたはこれをせいなるところべなければならない。わたしはこのようにめいじられたのである。

10:14 またうごかしたむねとささげたももとは、あなたとあなたのむすこ、むすめたちがこれをきよところべなければならない。これはイスラエルの人々ひとびと酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいなかからあなたのぶん、あなたのたちのぶんとしてあたえられるものだからである。

10:15 かれらはそのささげたももとうごかしたむねとを、火祭かさい脂肪しぼうともたずさえてきて、これをしゅまえうごかして揺祭ようさいとしなければならない。これはしゅがおめいじになったように、ながくべきぶんとしてあなたと、あなたのたちとにするであろう」。

10:16 さてモーセは罪祭ざいさいのやぎを、ていねいにさがしたが、よ、それがすでにかれていたので、かれのこっているアロンのエレアザルとイタマルとにむかい、いかってった、

10:17 「あなたがたは、なぜ罪祭ざいさいのものをせいなるところべなかったのか。これはいとせいなるものであって、あなたがたが会衆かいしゅうつみって、かれらのためにしゅまえにあがないをするため、あなたがたにたまわったものである。

10:18 よ、その聖所せいじょなかたずされなかった。そのにくはわたしがめいじたように、あなたがたはかならずそれをせいなるところべるべきであった」。

10:19 アロンはモーセにった、「よ、きょう、かれらはその罪祭ざいさい燔祭はんさいとをしゅまえにささげたが、このようなことがわたしにのぞんだ。もしわたしが、きょう罪祭ざいさいのものをべたとしたら、しゅはこれをしとせられたであろうか」。

10:20 モーセはこれをいてしとした。 

第11章 

11:1 しゅはまたモーセとアロンにわれた、

11:2 「イスラエルの人々ひとびといなさい、『にあるすべてのけもののうち、あなたがたのべることができる動物どうぶつつぎのとおりである。

11:3 けもののうち、すべてひずめのかれたもの、すなわち、ひずめのまったれたもの、反芻はんすうするものは、これをべることができる。

11:4 ただし、反芻はんすうするもの、またはひずめのかれたもののうち、つぎのものはべてはならない。すなわち、らくだ、これは、反芻はんすうするけれども、ひずめがかれていないから、あなたがたにはけがれたものである。

11:5 いわたぬき、これは、反芻はんすうするけれども、ひずめがかれていないから、あなたがたにはけがれたものである。

11:6 うさぎ、これは、反芻はんすうするけれども、ひずめがかれていないから、あなたがたにはけがれたものである。

11:7 ぶた、これは、ひずめがかれており、ひずめがまったれているけれども、反芻はんすうすることをしないから、あなたがたにはけがれたものである。

11:8 あなたがたは、これらのもののにくべてはならない。またその死体したいれてはならない。これらは、あなたがたにはけがれたものである。

11:9 みずなかにいるすべてのもののうち、あなたがたのべることができるものはつぎのとおりである。すなわち、うみでも、かわでも、すべてみずなかにいるもので、ひれと、うろこのあるものは、これをべることができる。

11:10 すべてみずむらがるもの、またすべてのみずなかにいるもののうち、すなわち、すべてうみ、またかわにいて、ひれとうろこのないものは、あなたがたにむべきものである。

11:11 これらはあなたがたにむべきものであるから、あなたがたはそのにくべてはならない。またその死体したいむべきものとしなければならない。

11:12 すべてみずなかにいて、ひれも、うろこもないものは、あなたがたにむべきものである。

11:13 とりのうち、つぎのものは、あなたがたにむべきものとして、べてはならない。それらはむべきものである。すなわち、はげわし、ひげはげわし、みさご、

11:14 とび、はやぶさのるい

11:15 もろもろのからすのるい

11:16 だちょう、よたか、かもめ、たかのるい

11:17 ふくろう、う、みみずく、

11:18 むらさきばん、ペリカン、はげたか、

11:19 こうのとり、さぎのるい、やつがしら、こうもり。

11:20 またはねがあって四つのあしあるくすべてのうものは、あなたがたにむべきものである。

11:21 ただし、はねがあって四つのあしあるくすべてのうもののうち、そのあしのうえに、あしがあり、それでうえをはねるものはべることができる。

11:22 すなわち、そのうちつぎのものはべることができる。移住いじゅういなごのるい遍歴へんれきいなごのるいおおいなごのるいしょういなごのるいである。

11:23 しかし、はねがあって四つのあしあるく、そのほかのすべてのうものは、あなたがたにむべきものである。

11:24 あなたがたはつぎ場合ばあいけがれたものとなる。すなわち、すべてこれらのものの死体したいれるものゆうまでけがれる。

11:25 すべてこれらのものの死体したいはこものは、その衣服いふくあらわなければならない。かれゆうまでけがれる。

11:26 すべて、ひずめのかれたけもので、そのれていないもの、また、反芻はんすうすることをしないものは、あなたがたにけがれたものである。すべて、これにれるものけがれる。

11:27 すべて四つのあしあるけもののうち、そのあしうらのふくらみであるくものはみなあなたがたにけがれたものである。すべてその死体したいれるものゆうまでけがれる。

11:28 その死体したいはこものは、その衣服いふくあらわなければならない。かれゆうまでけがれる。これは、あなたがたにけがれたものである。

11:29 にはううもののうち、つぎのものはあなたがたにけがれたものである。すなわち、もぐらねずみ、とびねずみ、とげとかげのるい

11:30 やもり、だいとかげ、とかげ、すなとかげ、カメレオン。

11:31 もろもろのうもののうち、これらはあなたがたにけがれたものである。すべてそれらのものがんで、それにれるものゆうまでけがれる。

11:32 またそれらのものがんで、それがちかかったものはすべてけがれる。うつわであれ、衣服いふくであれ、かわであれ、ふくろであれ、およそ仕事しごと使つかうつわはそれをみずれなければならない。それはゆうまでけがれているが、そののちきよくなる。

11:33 またそれらのものが、つちうつわなかちたならば、そのなかにあるものはみなけがれる。あなたがたはそのうつわをこわさなければならない。

11:34 またすべてそのなかにある食物しょくもつで、水分すいぶんのあるものはけがれる。またすべてそのようなうつわなかにあるものみなけがれる。

11:35 またそれらのものの死体したいちかかったならば、そのものはすべてけがれる。天火てんぴであれ、かまどであれ、それをこわさなければならない。これらはけがれたもので、あなたがたにけがれたものとなる。

11:36 ただし、いずみ、あるいはみずあつまったみずたまりはけがれない。しかし、その死体したいれるものけがれる。

11:37 それらのものの死体したいが、まくたねうえちても、それはけがれない。

11:38 ただし、たねうえみずがかかっていて、そのうえにそれらのものの死体したいが、ちるならば、それはあなたがたにけがれたものとなる。

11:39 あなたがたのべるけものんだとき、その死体したいれるものゆうまでけがれる。

11:40 その死体したいべるものは、その衣服いふくあらわなければならない。ゆうまでけがれる。その死体したいはこものも、その衣服いふくあらわなければならない。ゆうまでけがれる。

11:41 すべてにはううものはむべきものである。これをべてはならない。

11:42 すべてはらばいくもの、四つあしあるくもの、あるいはおおくのあしをもつもの、すなわち、すべてにはううものは、あなたがたはこれをべてはならない。それらはむべきものだからである。

11:43 あなたがたはすべてうものによって、あなたがたのむべきものとしてはならない。また、これをもってけがし、あるいはこれによってけがされてはならない。

11:44 わたしはあなたがたのかみしゅであるから、あなたがたはおのれを聖別せいべつし、せいなるものとならなければならない。わたしはせいなるものである。にはううものによって、あなたがたのけがしてはならない。

11:45 わたしはあなたがたのかみとなるため、あなたがたをエジプトのくにからみちびのぼったしゅである。わたしはせいなるものであるから、あなたがたはせいなるものとならなければならない』」。

11:46 これはけものとりと、みずなかうごくすべてのものと、うすべてのものにかんするおきてであって、

11:47 けがれたものときよいもの、べられるものと、べられないものとを区別くべつするものである。