口語訳聖書(振り仮名付き)

章: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28

詩篇しへん

第1篇    Ps-Audio 

1:1 しきもののはかりごとにあゆまず、つみびとのみちたず、あざけるものにすわらぬひとはさいわいである。

1:2 このようなひとしゅのおきてをよろこび、ひるよるもそのおきてをおもう。

1:3 このようなひとながれのほとりにえられたときるとむすび、そのもしぼまないように、そのなすところはみなさかえる。

1:4 しきものはそうでない、かぜるもみがらのようだ。

1:5 それゆえ、しきものはさばきにえない。つみびとはただしいもののつどいにつことができない。

1:6 しゅただしいものみちられる。しかし、しきものみちほろびる。 

第2篇 

2:1 なにゆえ、もろもろのくにびとはさわぎたち、もろもろのたみはむなしいことをたくらむのか。

2:2 のもろもろのおうかまえ、もろもろのつかさはともに、はかり、しゅとそのあぶらそそがれたものとにさからってう、

2:3 「われらはかれらのかせをこわし、かれらのきずなをてるであろう」と。

2:4 てんするものわらい、しゅかれらをあざけられるであろう。

2:5 そしてしゅいきどおりをもってかれらにかたり、はげしいいかりをもってかれらをおそまどわせてわれる、

2:6 「わたしはわがおうせいなるやまシオンにてた」と。

2:7 わたしはしゅみことのりをのべよう。しゅはわたしにわれた、「おまえはわたしのだ。きょう、わたしはおまえをんだ。

2:8 わたしにもとめよ、わたしはもろもろのくにぎょうとしておまえにあたえ、のはてまでもおまえの所有しょゆうとしてあたえる。

2:9 おまえはてつのつえをもってかれらをやぶり、陶工とうこうつく器物うつわもののようにかれらをくだくであろう」と。

2:10 それゆえ、もろもろのおうよ、かしこくあれ、のつかさらよ、いましめをうけよ。

2:11 おそれをもってしゅつかえ、おののきをもって

2:12 そのあしくちづけせよ。さもないとしゅいかって、あなたがたをみちほろぼされるであろう、そのいきどおりがすみやかにえるからである。すべてしゅたのものはさいわいである。 

第3篇 

ダビデがそのアブサロムをけてのがれたときのうた

3:1 しゅよ、わたしにてきするもののいかにおおいことでしょう。わたしにさからってものおおく、

3:2 「かれにはかみたすけがない」と、わたしについてものおおいのです。〔セラ

3:3 しかししゅよ、あなたはわたしをかこたて、わがさかえ、わたしのあたまを、もたげてくださるかたです。

3:4 わたしがこえをあげてしゅばわると、しゅせいなるやまからわたしにこたえられる。〔セラ

3:5 わたしはふしてねむり、またをさます。しゅがわたしをささえられるからだ。

3:6 わたしをかこんでかまえるちよろずのたみをもわたしはおそれない。

3:7 しゅよ、おちください。わがかみよ、わたしをおすくいください。あなたはわたしのすべてのてきのほおをち、しきものられるのです。

3:8 すくいしゅのものです。どうかあなたの祝福しゅくふくあなたのたみうえにありますように。〔セラ 

第4篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってことにあわせてうたわせたダビデのうた

4:1 わたしのたすまもられるかみよ、わたしがばわるとき、おこたえください。あなたはわたしがなやんでいたときわたしをくつろがせてくださいました。わたしをあわれみ、わたしのいのりをおきください。

4:2 ひとらよ、いつまでわたしのほまれをはずかしめるのか。いつまでむなしい言葉ことばあいし、いつわりをしたもとめるのか。〔セラ

4:3 しかしあなたがたはるがよい、しゅかみうやまひとをご自分じぶんのために聖別せいべつされたことを。しゅはわたしがばわるときにおききくださる。

4:4 あなたがたはいかっても、つみおかしてはならない。とこうえしずかに自分じぶんこころかたりなさい。〔セラ

4:5 のいけにえをささげてしゅたのみなさい。

4:6 おおくのひとう、「どうか、わたしたちにことられるように。しゅよ、どうか、みかおひかりわたしたちのうえてらされるように」と。

4:7 あなたがわたしのこころにおあたえになったよろこびは、穀物こくもつと、ぶどうしゅゆたかなときよろこびにまさるものでした。

4:8 わたしはやすらかにし、またねむります。しゅよ、わたしをやすらかにおらせてくださるのは、ただあなただけです。 

第5篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってふえにあわせてうたわせたダビデのうた

5:1 しゅよ、わたしの言葉ことばみみかたむけ、わたしのなげきに、みこころをとめてください。

5:2 わがおう、わがかみよ、わたしのさけびのこえをおきください。わたしはあなたにいのっています。

5:3 しゅよ、あさごとにあなたはわたしのこえかれます。わたしはあさごとにあなたのためにいけにえをそなえてのぞみます。

5:4 あなたはしきことよろこばれるかみではない。悪人あくにんはあなたのもとにせることはできない。

5:5 たかぶるものはあなたのまえつことはできない。あなたはすべてあくおこなものにくまれる。

5:6 あなたはいつわりをものほろぼされる。しゅながものと、ひとをだますものみきらわれる。

5:7 しかし、わたしはあなたのゆたかないつくしみによって、あなたのいえり、せいなるみやにむかって、かしこみおがみます。

5:8 しゅよ、わたしのあだのゆえに、あなたのをもってわたしをみちびき、わたしのまえにあなたのみちをまっすぐにしてください。

5:9 かれらのくちには真実しんじつがなく、かれらのこころにはほろびがあり、そののどはひらいたはかそのしたはへつらいをうのです。

5:10 かみよ、どうかかれらにそのつみわせ、そのはかりごとによって、みずからたおれさせ、そのおおくのとがのゆえにかれらをいだしてください。かれらはあなたにそむいたからです。

5:11 しかし、すべてあなたにたのものよろこばせ、とこしえによろこばわらせてください。また、みあいするものがあなたによってよろこびをるように、かれらをおまもりください。

5:12 しゅよ、あなたはただしいもの祝福しゅくふくし、たてをもってするように、めぐみをもってこれをおおいまもられます。 

第6篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってシェミニテにあわせことをもってうたわせたダビデのうた

6:1 しゅよ、あなたのいかりをもって、わたしをめず、あなたのはげしいいかりをもって、わたしをこらしめないでください。

6:2 しゅよ、わたしをあわれんでください。わたしはよわおとろえています。しゅよ、わたしをいやしてください。わたしのほねなやくるしんでいます。

6:3 わたしのたましいもまたいたくなやくるしんでいます。しゅよ、あなたはいつまでおいかりになるのですか。

6:4 しゅよ、かえりみて、わたしのいのちをおすくいください。あなたのいつくしみにより、わたしをおたすけください。

6:5 においては、あなたをおぼえるものはなく、陰府よみにおいては、だれがあなたをほめたたえることができましょうか。

6:6 わたしはなげきによってつかれ、ごとになみだをもって、わたしのふしどをただよわせ、わたしのしとねをぬらした。

6:7 わたしのうれいによっておとろえ、もろもろのあだのゆえによわくなった。

6:8 すべてあくおこなものよ、わたしをはなれ。しゅはわたしのこえかれた。

6:9 しゅはわたしのねがいをかれた。しゅはわたしのいのりをうけられる。

6:10 わたしのてきじて、いたくなやくるしみ、かれらは退しりぞいて、たちどころにはじをうけるであろう。 

第7篇 

ベニヤミンびとクシのことについてダビデがしゅにむかってうたったシガヨンのうた

7:1 わがかみしゅよ、わたしはあなたにたのみます。どうかすべてのせまものからわたしをすくい、わたしをおたすけください。

7:2 さもないとかれらは、ししのように、わたしをかきき、たすけるものないうちに、いてくでしょう。

7:3 わがかみしゅよ、もしわたしがこのことおこなったならば、もしわたしのによこしまなことがあるならば、

7:4 もしわたしのともあくをもってむくいたことがあり、ゆえなく、てきのものを略奪りゃくだつしたことがあるならば、

7:5 てきにわたしをとらえさせ、わたしのいのちみにじらせ、わたしのたましいをちりにゆだねさせてください。〔セラ

7:6 しゅよ、いかりをもってち、わたしのてきいきどおりにむかってちあがり、わたしのためにをさましてください。あなたはさばきをめいじられました。

7:7 もろもろのたみをあなたのまわりにつどわせ、そのうえなるたかみくらにおすわりください。

7:8 しゅはもろもろのたみをさばかれます。しゅよ、わたしのと、わたしにある誠実せいじつとにしたがって、わたしをさばいてください。

7:9 どうかしきものあくち、ただしきものかたたせてください。なるかみよ、あなたはひとこころおもいとを調しらべられます。

7:10 わたしをまもたてかみである。かみこころなおものすくわれる。

7:11 かみなるさばきびと、ごとにいきどおりをおこされるかみである。

7:12 もしひとあらためないならば、かみはそのつるぎをとぎ、そのゆみってかまえ、

7:13 またいたらせる武器ぶきそなえ、その火矢ひやとされる。

7:14 よ、しきもの邪悪じゃあくをはらみ、害毒がいどくをやどし、いつわりをむ。

7:15 かれあなって、それをふかくし、みずからつくったあなおちいる。

7:16 その害毒がいどく自分じぶんのかしらにかえり、その強暴きょうぼう自分じぶんのこうべにくだる。

7:17 わたしはしゅにむかって、そのにふさわしい感謝かんしゃをささげ、いとたかものなるしゅをほめうたうであろう。 

第8篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってギテトにあわせてうたわせたダビデのうた

8:1 しゅ、われらのしゅよ、あなたのにあまねく、いかにたっといことでしょう。あなたの栄光えいこうてんうえにあり、

8:2 みどりごと、ちのみごとのくちによって、ほめたたえられています。あなたはてきうらみをらすものとをしずめるため、あだにそなえて、とりでをもうけられました。

8:3 わたしは、あなたのゆびのわざなるてんあなたがもうけられたつきほしとをおもいます。

8:4 ひと何者なにものなので、これをみこころにとめられるのですか、ひと何者なにものなので、これをかえりみられるのですか。

8:5 ただすこしくひとかみよりもひくつくって、さかえとほまれとをこうむらせ、

8:6 これにみのわざをおさめさせ、よろずのものをそのあししたにおかれました。

8:7 すべてのひつじうし、またけもの

8:8 そらとりうみうお海路かいろかようものまでも。

8:9 しゅ、われらのしゅよ、あなたのにあまねく、いかにたっといことでしょう。 

第9篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってムツラベンのしらべにあわせてうたわせたダビデのうた

9:1 わたしはこころをつくしてしゅ感謝かんしゃし、あなたのくすしきみわざをことごとくつたえます。

9:2 いとたかものよ、あなたによってわたしはよろこびかつたのしみ、あなたのをほめうたいます。

9:3 わたしのてき退しりぞくとき、つまずきたおれてあなたのまえほろびました。

9:4 あなたがわたしのただしいうったえをたすまもられたからです。あなたはみくらにして、ただしいさばきをされました。

9:5 あなたはもろもろの国民くにたみめ、しきものほろぼし、永久えいきゅうかれらのられました。

9:6 てきえはてて、とこしえにほろび、あなたがほろぼされたもろもろのまちその記憶きおくさええうせました。

9:7 しかししゅはとこしえに、みくらいし、さばきのために、みくらをもうけられました。

9:8 しゅ正義せいぎをもって世界せかいをさばき、公平こうへいをもってもろもろのたみをさばかれます。

9:9 しゅはしえたげられるもののとりで、なやみのときのとりでです。

9:10 みものはあなたにたのみます。しゅよ、あなたをたずもとめるものあなたはてられたことがないからです。

9:11 シオンにまわれるしゅにむかってほめうたい、そのみわざをもろもろのたみのなかにつたえよ。

9:12 ながものにあだをむくいられるしゅかれらをこころにとめ、くるしむものさけびをおわすれにならないからです。

9:13 しゅよ、わたしをあわれんでください。もんからわたしをきあげられるしゅよ、あだするもののわたしをなやますのをみそなわしてください。

9:14 そうすれば、わたしはあなたのすべてのほまれべ、シオンのむすめもんで、あなたのすくいよろこぶことができましょう。

9:15 もろもろの国民くにたみ自分じぶんつくったあなおちいり、かくもうけたあみ自分じぶんあしとらえられる。

9:16 しゅはみずからをらせ、さばきをおこなわれた。しきもの自分じぶんつくったわなにとらえられる。〔ヒガヨン、セラ

9:17 しきもの、またかみわすれるもろもろの国民くにたみ陰府よみってく。

9:18 まずしいものつねわすれられるのではない。くるしむもののぞみはとこしえにほろびるのではない。

9:19 しゅよ、ちあがってください。ひと勝利しょうりさせず、もろもろの国民くにたみに、まえでさばきをけさせてください。

9:20 しゅよ、かれらにおそれをおこさせ、もろもろの国民くにたみ自分じぶんがただ、ひとであることをらせてください。〔セラ 

第10篇 

10:1 しゅよ、なにゆえとおはなれてたれるのですか。なにゆえなやみのときかくされるのですか。

10:2 しきものたかぶってまずしいものはげしくめます。どうぞかれらがそのくわだてたはかりごとにみずからとらえられますように。

10:3 しきもの自分じぶんこころねがいをほこり、むさぼるものしゅをのろい、かつてる。

10:4 しきものほこかおをして、かみもとめない。そのおもいに、すべて「かみはない」という。

10:5 かれみちつねさかえ、あなたのさばきはかれはなれてたかく、かれはそのすべてのあだを口先くちさきく。

10:6 かれこころうちう、「わたしはうごかされることはなく、世々よよわざわいにあうことがない」と。

10:7 そのくちはのろいと、あざむきと、しえたげとにち、そのしたしたには害毒がいどく不正ふせいとがある。

10:8 かれ村里むらざとかくにおり、しのびやかなところつみのないものころす。そのるべなきものをうかがい、

10:9 かくにひそむししのように、ひそかにせする。かれまずしいものとらえようとせし、まずしいものあみにひきいれてとらえる。

10:10 るべなきものかれちからによってちくじかれ、おとろえ、たおれる。

10:11 かれこころのうちにう、「かみわすれた、かみはそのかおかくした、かみえてることはなかろう」と。

10:12 しゅよ、ちあがってください。かみよ、みをあげてください。くるしむものわすれないでください。

10:13 なにゆえ、しきものかみあなどり、こころのうちに「あなたはとがめることをしない」とうのですか。

10:14 あなたはみそなわし、なやみとくるしみとをて、それをみられます。るべなきものはあなたにをゆだねるのです。あなたはいつもみなしごをたすけられました。

10:15 しきものあくおこなものうでり、そのあくを一つものこさないまでにさぐしてください。

10:16 しゅはとこしえにおうでいらせられる。もろもろの国民くにたみほろびてしゅくにからあとつでしょう。

10:17 しゅよ、あなたは柔和にゅうわものねがいをき、そのこころつよくし、みみかたむけて、

10:18 みなしごと、しえたげられるものとのためにさばきをおこなわれます。ぞくするひとふたたひとおびやかすことはないでしょう。 

第11篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

11:1 わたしはしゅたのむ。なにゆえ、あなたがたはわたしにむかってうのか、とりのようにやまにのがれよ。

11:2 よ、しきものは、くらやみで、こころなおものようとゆみり、げんをつがえている。

11:3 もといりこわされるならば、ただしいものなにをなしようか」と。

11:4 しゅはそのせいなるみやにいまし、しゅのみくらはてんにあり、そのひとらをみそなわし、そのまぶたはひとらを調しらべられる。

11:5 しゅただしきものをも、しきものをも調しらべ、そのみこころ乱暴らんぼうこのものにくまれる。

11:6 しゅしきものうえ炭火すみび硫黄いおうとをらせられる。えるかぜかれらがそのさかずきにうくべきものである。

11:7 しゅただしくいまして、ただしいことあいされるからである。なおものしゅのみかおあおるであろう。 

第12篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってシェミニテにあわせてうたわせたダビデのうた

12:1 しゅよ、おたすけください。かみうやまひとえ、忠信ちゅうしんものひとらのなかからえうせました。

12:2 ひとはみなそのとなびといつわりをかたり、へつらいのくちびると、ふたごころとをもってかたる。

12:3 しゅはすべてのへつらいのくちびると、おおきなことかたしたとをたれるように。

12:4 かれらはう、「わたしたちはしたをもってかちよう、わたしたちのくちびるはわたしたちのものだ、だれがわたしたちの主人しゅじんであるか」と。

12:5 しゅわれる、「まずしいものがかすめられ、とぼしいものなげくゆえに、わたしはいまちあがって、かれらをそのしたもとめる安全あんぜんところこう」と。

12:6 しゅのことばはきよ言葉ことばである。もうけたり、七たびきよめたぎんのようである。

12:7 しゅよ、われらをたもち、とこしえにこの人々ひとびとからまぬかれさせてください。

12:8 いやしいことひとのなかにあがめられているときしきものはいたるところでほしいままにあるいています。 

第13篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

13:1 しゅよ、いつまでなのですか。とこしえにわたしをおわすれになるのですか。いつまで、みかおをわたしにかくされるのですか。

13:2 いつまで、わたしはたましいいたみをい、ひねもすこころかなしみをいだかなければならないのですか。いつまでてきはわたしのうえにあがめられるのですか。

13:3 わがかみしゅよ、みそなわして、わたしにこたえ、わたしのあきらかにしてください。さもないと、わたしはねむりにおちいり、

13:4 わたしのてきは「わたしはてきった」とい、わたしのあだは、わたしのうごかされることによってよろこぶでしょう。

13:5 しかしわたしはあなたのいつくしみに信頼しんらいし、わたしのこころはあなたのすくいよろこびます。

13:6 しゅゆたかにわたしをあしらわれたゆえ、わたしはしゅにむかってうたいます。 

第14篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

14:1 おろかなものこころのうちに「かみはない」とう。かれらはくされはて、にくむべきことをなし、ぜんおこなものはない。

14:2 しゅてんからひとらをおろして、かしこものかみをたずねもとめるものあるかないかをられた。

14:3 かれらはみなまよい、みなひとしくくされた。ぜんおこなものはない、ひとりもない。

14:4 すべてあくおこなものさとりがないのか。かれらはものうようにわがたみをくらい、またしゅぶことをしない。

14:5 そのときかれらはおおいにおそれた。かみただしいもののやからとともにおられるからである。

14:6 あなたがたはまずしいもの計画けいかくはずかしめようとする。しかししゅかれどころである。

14:7 どうか、シオンからイスラエルのすくいるように。しゅがそのたみ繁栄はんえい回復かいふくされるとき、ヤコブはよろこび、イスラエルはたのしむであろう。 

第15篇 

ダビデのうた

15:1 しゅよ、あなたの幕屋まくやにやどるべきものはだれですか、あなたのせいなるやまむべきものはだれですか。

15:2 なおあゆみ、おこない、こころから真実しんじつかたもの

15:3 そのしたをもってそしらず、そのともあくをなさず、となびとたいするそしりをりあげず、

15:4 そのかみてられたものいやしめ、しゅおそれるものたっとび、ちかったこと自分じぶん損害そんがいになってもえることなく、

15:5 利息りそくをとって金銭きんせんすことなく、まいないをってつみのないもの不利ふりをはかることをしないひとである。これらのことおこなものとこしえにうごかされることはない。 

第16篇 

ダビデのミクタムのうた

16:1 かみよ、わたしをおまもりください。わたしはあなたにたのみます。

16:2 わたしはしゅう、「あなたはわたしのしゅあなたのほかにわたしのさいわいはない」と。

16:3 にある聖徒せいとは、すべてわたしのよろこぶすぐれた人々ひとびとである。

16:4 おおよそ、ほかのかみえらものかなしみをす。わたしはかれらのささげる灌祭かんさいそそがず、そのくちにとなえることをしない。

16:5 しゅはわたしのぎょう、またわたしのさかずきにうくべきもの。あなたはわたしのまえまもられる。

16:6 はかりなわは、わたしのためにこのましいところちた。まことにわたしはぎょうた。

16:7 わたしにさとしをさずけられるしゅをほめまつる。よるはまた、わたしのこころがわたしをおしえる。

16:8 わたしはつねしゅをわたしのまえく。しゅがわたしのみぎにいますゆえ、わたしはうごかされることはない。

16:9 このゆえに、わたしのこころたのしみ、わたしのたましいよろこぶ。わたしのもまたやすらかである。

16:10 あなたはわたしを陰府よみておかれず、あなたの聖者せいじゃはかさせられないからである。

16:11 あなたはいのちのみちをわたしにしめされる。あなたのまえにはちあふれるよろこびがあり、あなたのみぎには、とこしえにもろもろのたのしみがある。 

第17篇 

ダビデのいのり

17:1 しゅよ、ただしいうったえをき、わたしのさけびにみこころをとめ、いつわりのないくちびるからるわたしのいのりみみかたむけてください。

17:2 どうかわたしについての宣告せんこくがみまえからて、あなたの公平こうへいをみられるように。

17:3 あなたがわたしのこころをためし、よる、わたしにのぞみ、わたしをこころみられても、わたしのうちになんのわるおもいをもいだされないでしょう。わたしのくちつみおかしません。

17:4 ひとのおこないのことをいえば、あなたのくちびるの言葉ことばによって、わたしは不法ふほうものみちけました。

17:5 わたしのあゆみはあなたのみちかたち、わたしのあしはすべることがなかったのです。

17:6 かみよ、わたしはあなたにばわります。あなたはわたしにこたえられます。どうかみみかたむけて、わたしのべることをおきください。

17:7 たのものをそのあだからみぎすくわれるものよ、あなたのいつくしみをおどろくばかりにあらわし、

17:8 ひとみのようにわたしをまもり、みつばさのかげにわたしをかくし、

17:9 わたしをしえたげるしきものから、わたしをかこおそろしいてきから、のがれさせてください。

17:10 かれらはそのこころじて、あわれむことなく、そのくちをもってたかぶってかたるのです。

17:11 かれらはわたしをいつめ、わたしをかこみ、わたしをたおさんと、そのをそそぎます。

17:12 かれらはかきかんと、いらだつししのごとく、かくれたところにひそみじしのようです。

17:13 しゅよ、ちあがって、かれらにちむかい、かれらをたおしてください。つるぎをもってしきものからわたしのいのちをおすくいください。

17:14 しゅよ、みをもって人々ひとびとからわたしをおすくいください。すなわち自分じぶんまえをこのけ、あなたのたからをもってそのはらたされる人々ひとびとからわたしをおすくいください。かれらはおおくのり、そのとみおさのこすのです。

17:15 しかしわたしはにあって、みかおざめるとき、みかたちをて、りるでしょう。 

第18篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたしゅのしもべダビデのうた、すなわちしゅがもろもろのあだのとサウルのからすくされたにダビデはこのうた言葉ことばしゅにむかってべてった

18:1 わがちからなるしゅよ、わたしはあなたをあいします。

18:2 しゅはわがいわ、わがしろ、わたしをすくものわがかみ、わがたのいわわがたて、わがすくいつの、わがたかきやぐらです。

18:3 わたしはほめまつるべきしゅばわって、わたしのてきからすくわれるのです。

18:4 つなは、わたしをき、ほろびの大水おおみずは、わたしをおそいました。

18:5 陰府よみつなは、わたしをかこみ、のわなは、わたしにちむかいました。

18:6 わたしはなやみのうちにしゅばわり、わがかみさけもとめました。しゅはそのみやからわたしのこえかれ、しゅにさけぶわたしのさけびがそのみみたっしました。

18:7 そのときうごき、山々やまやまもといふるうごきました。しゅがおいかりになったからです。

18:8 けむりはそのはなからちのぼり、はそのくちからきつくし、すみはそれによってえあがりました。

18:9 しゅてんをたれてくだられ、くらやみがそのあししたにありました。

18:10 しゅはケルブにってび、かぜつばさをもってかけり、

18:11 やみをおおいとして、自分じぶんのまわりにき、みずふくんだくらくもをその幕屋まくやとされました。

18:12 そのみまえかがやきからくもやぶって、ひょうとえるすみとがってきました。

18:13 しゅはまたてんかみなりをとどろかせ、いとたかものがみこえされると、ひょうとえるすみとがってきました。

18:14 しゅはなってかれらをらし、いなずまをひらめかしてかれらをやぶられました。

18:15 しゅよ、そのとき、あなたのとがめと、あなたのはなのいぶきとによって、うみそこはあらわれ、もといがあらわになったのです。

18:16 しゅたかところからみべて、わたしをとらえ、大水おおみずからわたしをきあげ、

18:17 わたしのつよてきと、わたしをにくものとからわたしをたすされました。かれらはわたしにまさってつよかったからです。

18:18 かれらはわたしのわざわいにわたしをおそいました。しかししゅはわたしのささえとなられました。

18:19 しゅはわたしをひろところにつれし、わたしをよろこばれるがゆえに、わたしをたすけられました。

18:20 しゅはわたしのにしたがってわたしにむくい、わたしのきよきにしたがってわたしにむくいかえされました。

18:21 わたしはしゅみちまもり、悪意あくいをもって、わがかみはなれたことがなかったのです、

18:22 そのすべてのおきてはわたしのまえにあって、わたしはそのさだめをてたことがなかったのです。

18:23 わたしはしゅまえけたところがなく、自分じぶんまもってつみおかしませんでした。

18:24 このゆえにしゅはわたしのにしたがい、そのまえにわたしのきよきにしたがってわたしにむくいられました。

18:25 あなたはいつくしみあるものには、いつくしみあるものとなり、 けたところのないものには、けたところのないものとなり、

18:26 きよものには、きよものとなり、ひがんだものには、ひがんだものとなられます。

18:27 あなたはくるしんでいるたみすくわれますが、たかぶるをひくくされるのです。

18:28 あなたはわたしのともしびをともし、わがかみしゅはわたしのやみをてらされます。

18:29 まことに、わたしはあなたによっててきぐんやぶり、わがかみによって城壁じょうへきをとびえることができます。

18:30 このかみこそ、そのみち完全かんぜんであり、しゅ言葉ことば真実しんじつです。しゅはすべてたのものたてです。

18:31 しゅのほかに、だれがかみでしょうか。われらのかみのほかに、だれがいわでしょうか。

18:32 かみはわたしにちからびさせ、わたしのみち安全あんぜんにされました。

18:33 かみはわたしのあしをめじかのあしのようにされ、わたしをたかところ安全あんぜんたせ、

18:34 わたしのたたかいにらされたので、わたしのうで青銅せいどうゆみをもひくことができます。

18:35 あなたはそのすくいたてをわたしにあたえ、あなたのみぎはわたしをささえ、あなたのたすけはわたしをおおいなるものとされました。

18:36 あなたがわたしのあゆところひろくされたので、わたしのあしはすべらなかったのです。

18:37 わたしはてきって、これにいつき、これをほろぼしつくすまではかえらなかったのです。

18:38 わたしがかれらをとおしたので、かれらはちあがることができず、わたしのあしもとにたおれました。

18:39 あなたはたたかいのためにわたしにちからびさせ、わたしにかうものらをわたしのもとに、かがませられました。

18:40 あなたはてきにそのうしろをわたしにけさせられたので、わたしは自分じぶんにくものほろぼしました。

18:41 かれらはたすけをさけもとめたが、すくものはなく、しゅにむかってさけんだけれども、かれらにこたえられなかったのです。

18:42 わたしはかれらをかぜまえのちりのようにこまかにくだき、ちまたのどろのようにてました。

18:43 あなたはたみあらそいからわたしをすくい、わたしをもろもろの国民くにたみのかしらとされました。わたしのらなかったたみがわたしにつかえました。

18:44 かれらはわたしのことくと、ただちにわたしにしたがい、異邦いほう人々ひとびとはきて、わたしにへつらいました。

18:45 異邦いほう人々ひとびとちしおれて、そのしろからふるえながらてきました。

18:46 しゅきておられます。わがいわはほむべきかな。わがすくいかみはあがむべきかな。

18:47 かみはわたしにあだをむくいさせ、もろもろのたみをわたしのもとにしたがわせ、

18:48 わたしのてきからわたしをすくされました。まことに、あなたはわたしにさからっておこりたつものうえにわたしをあげ、不法ふほうひとからわたしをすくされました。

18:49 このゆえにしゅよ、わたしはもろもろの国民くにたみのなかであなたをたたえ、あなたのみをほめうたいます。

18:50 しゅはそのおうおおいなる勝利しょうりあたえ、そのあぶらそそがれたものに、ダビデとその子孫しそんとに、とこしえにいつくしみをくわえられるでしょう。 

第19篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

19:1 もろもろのてんかみ栄光えいこうをあらわし、大空おおぞらはみのわざをしめす。

19:2 この言葉ことばをかのにつたえ、この知識ちしきをかのにつげる。

19:3 はなすことなく、かたることなく、そのこえきこえないのに、

19:4 そのひびきはぜんにあまねく、その言葉ことば世界せかいのはてにまでおよぶ。かみのために幕屋まくやてんもうけられた。

19:5 花婿はなむこがそのいわいのへやからてくるように、また勇士ゆうしきそはしるように、そのみちよろこはしる。

19:6 それはてんのはてからのぼって、てんのはてにまで、めぐってく。そのあたたまりをこうむらないものはない。

19:7 しゅのおきては完全かんぜんであって、たましいきかえらせ、しゅのあかしはたしかであって、無学むがくものかしこくする。

19:8 しゅのさとしはただしくて、こころよろこばせ、しゅいましめはまじりなくて、まなこあきらかにする。

19:9 しゅおそれるみちきよらかで、とこしえにえることがなく、しゅのさばきは真実しんじつであって、ことごとくただしい。

19:10 これらはきんよりも、おおくの純金じゅんきんよりもしたわしく、またみつよりも、はちのしたたりよりもあまい。

19:11 あなたのしもべは、これらによっていましめをうける。これらをまもれば、おおいなるむくいがある。

19:12 だれが自分じぶんのあやまちをることができましようか。どうか、わたしをかくれたとがからはなってください。

19:13 また、あなたのしもべをきとめて、故意こいつみおかさせず、これに支配しはいされることのないようにしてください。そうすれば、わたしはあやまちのないものとなって、おおいなるとがをまぬかれることができるでしょう。

19:14 わがいわ、わがあがないぬしなるしゅよ、どうか、わたしのくち言葉ことばと、こころおもいがあなたのまえよろこばれますように。 

第20篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

20:1 しゅなやみのにあなたにこたえ、ヤコブのかみのみがあなたをまもられるように。

20:2 しゅ聖所せいじょからたすけをあなたにおくり、シオンからあなたをささえ、

20:3 あなたのもろもろのそなものをみこころにとめ、あなたの燔祭はんさいをうけられるように。〔セラ

20:4 しゅがあなたのこころねがいをゆるし、あなたのはかりごとをことごとくげさせられるように。

20:5 われらがあなたの勝利しょうりよろこびうたい、われらのかみのみによってはたげるように。しゅがあなたのもとめをすべてげさせられるように。

20:6 いまわたしはる、しゅはそのあぶらそそがれたものたすけられることを。しゅはそのみぎによるおおいなる勝利しょうりをもってそのせいなるてんからかれこたえられるであろう。

20:7 あるもの戦車せんしゃほこり、あるものうまほこる。しかしわれらは、われらのかみしゅのみほこる。

20:8 かれらはかがみ、またたおれる。しかしわれらはきて、まっすぐにつ。

20:9 しゅよ、おう勝利しょうりをおさずけください。われらがばわるとき、われらにおこたえください。 

第21篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってうたわせたダビデのうた

21:1 しゅよ、おうはあなたのちからによってよろこび、あなたのたすけによって、いかにおおきなよろこびをもつことでしょう。

21:2 あなたはかれこころねがいをゆるし、そのくちびるのもとめをいなまれなかった。〔セラ

21:3 あなたはおおいなるめぐみをもってかれむかえ、そのかしらに純金じゅんきんかんむりをいただかせられる。

21:4 かれがいのちをもとめると、あなたはそれをかれにさずけ、世々よよかぎりなくそのよわいをながくされた。

21:5 あなたのたすけによってかれ栄光えいこうおおきい。あなたはほまれ威厳いげんとをかれあたえられる。

21:6 まことに、あなたはかれをとこしえにめぐまれたものとし、まえよろこびをもってたのしませられる。

21:7 おうしゅ信頼しんらいするゆえ、いとたかもののいつくしみをこうむって、うごかされることはない。

21:8 あなたのはもろもろのてきたずし、あなたのみぎはあなたをにくものたずすであろう。

21:9 あなたがいかときかれらをえるのようにするであろう。しゅはみいかりによってかれらをのみつくされる。かれらをいつくすであろう。

21:10 あなたはかれらのすえをからち、かれらのたねひとらのなかからほろぼすであろう。

21:11 たといかれらがあなたにむかってわることくわだて、わるいはかりごとをおもいめぐらしても、なしげることはできない。

21:12 あなたはかれらをはしらせ、あなたの弓弦ゆみづるって、かれらのかおをねらうであろう。

21:13 しゅよ、ちからをあらわして、みずからをたかくしてください。われらはあなたの大能たいのうをうたい、かつほめたたえるでしょう。 

第22篇 

聖歌せいかたい指揮者しきしゃによってあけぼののめじかのしらべにあわせてうたわせたダビデのうた

22:1 わがかみ、わがかみなにゆえわたしをてられるのですか。なにゆえとおはなれてわたしをたすけず、わたしのなげきの言葉ことばかれないのですか。

22:2 わがかみよ、わたしがひるよばわっても、あなたはこたえられず、よるよばわっても平安へいあんません。

22:3 しかしイスラエルのさんびのうえしておられるあなたはせいなるおかたです。

22:4 われらの先祖せんぞたちはあなたに信頼しんらいしました。かれらが信頼しんらいしたので、あなたはかれらをたすけられました。

22:5 かれらはあなたにばわってすくわれ、あなたに信頼しんらいしてはじをうけなかったのです。

22:6 しかし、わたしはむしであって、ひとではない。ひとにそしられ、たみあなどられる。

22:7 すべてわたしをものは、わたしをあざあざわらい、くちびるをし、かしらをうごかしてう、

22:8 「かれしゅをゆだねた、しゅかれたすけさせよ。しゅかれよろこばれるゆえ、しゅかれすくわせよ」と。

22:9 しかし、あなたはわたしをうまれさせ、ははのふところにわたしをやすらかにまもられたかたです。

22:10 わたしはうまれたときから、あなたにゆだねられました。ははたいてからこのかた、あなたはわたしのかみでいらせられました。

22:11 わたしをとおはなれないでください。なやみがちかづき、たすけるものがないのです。

22:12 おおくの雄牛おうしはわたしをき、バシャンのつよ雄牛おうしはわたしをかこみ、

22:13 かきき、ほえたけるししのように、わたしにむかってくちひらく。

22:14 わたしはみずのようにそそされ、わたしのほねはことごとくはずれ、わたしの心臓しんぞうは、ろうのように、むねのうちでけた。

22:15 わたしのちから陶器とうき破片はへんのようにかわき、わたしのしたはあごにつく。あなたはわたしをのちりにさせられる。

22:16 まことに、いぬはわたしをめぐり、あくおこなものれがわたしをかこんで、わたしのあしつらぬいた。

22:17 わたしは自分じぶんほねをことごとくかぞえることができる。かれらはをとめて、わたしをる。

22:18 かれらはたがいにわたしの衣服いふくけ、わたしの着物きものをくじびきにする。

22:19 しかししゅよ、とおはなれないでください。わがちからよ、はやてわたしをおたすけください。

22:20 わたしのたましいをつるぎから、わたしのいのちをいぬちからからたすしてください。

22:21 わたしをししのくちから、くるしむわがたましい野牛のうしつのからすくしてください。

22:22 わたしはあなたのみ兄弟きょうだいたちにげ、会衆かいしゅうなかであなたをほめたたえるでしょう。

22:23 しゅおそれるものよ、しゅをほめたたえよ。ヤコブのもろもろのすえよ、しゅをあがめよ。イスラエルのもろもろのすえよ、しゅをおじおそれよ。

22:24 しゅくるしむものくるしみをかろんじ、いとわれず、またこれにみかおかくすことなく、そのさけぶときにかれたからである。

22:25 おおいなる会衆かいしゅうなかで、わたしのさんびはあなたからるのです。わたしはしゅおそれるものまえで、わたしのちかいをはたします。

22:26 まずしいものべてくことができ、しゅたずもとめるものしゅをほめたたえるでしょう。どうか、あなたがたのこころがとこしえにきるように。

22:27 のはてのものはみなおもして、しゅかえり、もろもろのくにのやからはみな、まえおがむでしょう。

22:28 くにしゅのものであって、しゅはもろもろの国民くにたみおさめられます。

22:29 ほこたかぶるものはみなしゅおがみ、ちりにくだものも、おのれをきながらえさせえないものも、みなそのみまえにひざまずくでしょう。

22:30 子々孫々ししそんそんしゅつかえ、人々ひとびとしゅのことをきたるべきまでかたつたえ、

22:31 しゅがなされたそのすくいのちうまれるたみにのべつたえるでしょう。 

第23篇 

ダビデのうた

23:1 しゅはわたしの牧者ぼくしゃであって、わたしにはとぼしいことがない。

23:2 しゅはわたしをみどり牧場まきばさせ、いこいのみぎわにともなわれる。

23:3 しゅはわたしのたましいをいきかえらせ、のためにわたしをただしいみちみちびかれる。

23:4 たといわたしはかげたにあゆむとも、わざわいをおそれません。あなたがわたしとともにおられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしをなぐさめます。

23:5 あなたはわたしのてきまえで、わたしのまええんもうけ、わたしのこうべにあぶらをそそがれる。わたしのさかずきはあふれます。

23:6 わたしのきているかぎりはかならめぐみといつくしみとがともなうでしょう。わたしはとこしえにしゅみやむでしょう。 

第24篇 

ダビデのうた

24:1 と、それにちるもの、世界せかいと、そのなかにものとはしゅのものである。

24:2 しゅはそのもとい大海たいかいのうえにすえ、大川おおかわのうえにさだめられた。

24:3 しゅやまのぼるべきものはだれか。その聖所せいじょつべきものはだれか。

24:4 きよく、こころのいさぎよいものそのたましいがむなしいことのぞみをかけないものいつわってちかわないものこそ、そのひとである。

24:5 このようなひとしゅから祝福しゅくふくをうけ、そのすくいかみからをうける。

24:6 これこそしゅしたもののやから、ヤコブのかみの、みかおもとめるもののやからである。〔セラ

24:7 もんよ、こうべをあげよ。とこしえのよ、あがれ。栄光えいこうおうがはいられる。

24:8 栄光えいこうおうとはだれか。つよいさましいしゅたたかいにいさましいしゅである。

24:9 もんよ、こうべをあげよ。とこしえのよ、あがれ。栄光えいこうおうがはいられる。

24:10 この栄光えいこうおうとはだれか。万軍ばんぐんしゅ、これこそ栄光えいこうおうである。〔セラ 

第25篇 

ダビデのうた

25:1 しゅよ、わがたましいはあなたをあおのぞみます。

25:2 わがかみよ、わたしはあなたに信頼しんらいします。どうか、わたしをはずかしめず、わたしのてきほこらせないでください。

25:3 すべてあなたをのぞものをはずかしめず、みだりに信義しんぎにそむくものをはずかしめてください。

25:4 しゅよ、あなたの大路おおじをわたしにらせ、あなたのみちをわたしにおしえてください。

25:5 あなたのまことをもって、わたしをみちびき、わたしをおしえてください。あなたはわがすくいかみです。わたしはひねもすあなたをのぞみます。

25:6 しゅよ、あなたのあわれみと、いつくしみとをおもしてください。これはいにしえからえることがなかったのです。

25:7 わたしのわかときつみと、とがとをおもさないでください。しゅよ、あなたのめぐみのゆえに、あなたのいつくしみにしたがって、わたしをおもしてください。

25:8 しゅめぐみふかく、かつただしくいらせられる。それゆえ、しゅみちつみびとにおしえ、

25:9 へりくだるもの公義こうぎみちびき、へりくだるものにそのみちおしえられる。

25:10 しゅのすべてのみちはその契約けいやくとあかしとをまもものにはいつくしみであり、まことである。

25:11 しゅよ、みのために、わたしのつみをおゆるしください。わたしのつみおおきいのです。

25:12 しゅおそれるひとはだれか。しゅはそのえらぶべきみちをそのひとおしえられる。

25:13 かれはみずからさいわいにまい、そのすえはぐであろう。

25:14 しゅしたしみはしゅをおそれるもののためにあり、しゅはその契約けいやくかれらにらせられる。

25:15 わたしのつねしゅかっている。しゅはわたしのあしあみからされるからである。

25:16 わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。わたしはひとりわびしくくるしんでいるのです。

25:17 わたしのこころなやみをゆるめ、わたしをくるしみからしてください。

25:18 わたしのくるしみなやみをかえりみ、わたしのすべてのつみをおゆるしください。

25:19 わたしのてきがいかにおおく、かつはげしいにくしみをもってわたしをにくんでいるかをごらんください。

25:20 わたしのたましいまもり、わたしをおたすけください。わたしをはずかしめないでください。わたしはあなたにたよんでいます。

25:21 どうか、誠実せいじつ潔白けっぱくとが、わたしをまもってくれるように。わたしはあなたをのぞんでいます。

25:22 かみよ、イスラエルをあがない、すべてのなやみからすくいだしてください。 

第26篇 

ダビデのうた

26:1 しゅよ、わたしをさばいてください。わたしは誠実せいじつあゆみ、まようことなくしゅ信頼しんらいしています。

26:2 しゅよ、わたしをためし、わたしをこころみ、わたしのこころおもいとをりきよめてください。

26:3 あなたのいつくしみはわたしのまえにあり、わたしはあなたのまことによってあゆみました。

26:4 わたしはいつわ人々ひとびとともにすわらず、偽善者ぎぜんしゃまじわらず、

26:5 あくおこなもののつどいをにくみ、しきものともにすわることをしません。

26:6 しゅよ、わたしはあらって、つみのないことをしめし、あなたの祭壇さいだんをめぐって、

26:7 感謝かんしゃうたこえたかくうたい、あなたのくすしきみわざをことごとくのべつたえます。

26:8 しゅよ、わたしはあなたのまわれるいえと、あなたの栄光えいこうのとどまるところとをあいします。

26:9 どうか、わたしをつみびととともに、わたしのいのちを、なが人々ひとびとともに、らないでください。

26:10 かれらのにはわるくわだてがあり、かれらのみぎは、まいないでちています。

26:11 しかしわたしは誠実せいじつあゆみます。わたしをあがない、わたしをあわれんでください。

26:12 わたしのあしたいらかなところっています。わたしは会衆かいしゅうのなかでしゅをたたえましょう。 

第27篇 

ダビデのうた

27:1 しゅはわたしのひかり、わたしのすくいだ、わたしはだれをおそれよう。しゅはわたしのいのちのとりでだ。わたしはだれをおじおそれよう。

27:2 わたしのあだ、わたしのてきであるあくおこなものどもが、おそってきて、わたしをそしり、わたしをめるとき、かれらはつまずきたおれるであろう。

27:3 たとい軍勢ぐんぜい陣営じんえいって、わたしをめても、わたしのこころおそれない。たといいくさがって、わたしをめても、なおわたしはみずからたのむところがある。

27:4 わたしは一つのことしゅねがった、わたしはそれをもとめる。わたしのきるかぎり、しゅいえんで、しゅのうるわしきを、そのみやたずねきわめることを。

27:5 それはしゅなやみのに、その仮屋かりやのうちにわたしをひそませ、その幕屋まくやおくにわたしをかくし、いわうえにわたしをたかかれるからである。

27:6 いまわたしのこうべはわたしをめぐるてきうえたかくあげられる。それゆえ、わたしはしゅ幕屋まくやよろこびのこえをあげて、いけにえをささげ、うたって、しゅをほめたたえるであろう。

27:7 しゅよ、わたしがこえをあげてばわるとき、いて、わたしをあわれみ、わたしにこたえてください。

27:8 あなたはおおせられました、「わがかおをたずねもとめよ」と。あなたにむかって、わたしのこころいます、しゅよ、わたしはみかおをたずねもとめます」と。

27:9 みかおをわたしにかくさないでください。いかってあなたのしもべを退しりぞけないでください。あなたはわたしのたすけです。わがすくいかみよ、わたしをし、わたしをてないでください。

27:10 たとい父母ふぼがわたしをてても、しゅがわたしをむかえられるでしょう。

27:11 しゅよ、あなたのみちをわたしにおしえ、わたしのあだのゆえに、わたしをたいらかなみちみちびいてください。

27:12 わたしのあだののぞむがままに、わたしをわたさないでください。いつわりのあかしをするものがわたしにさからっておこり、暴言ぼうげんくからです。

27:13 わたしはしんじます、けるものでわたしはしゅめぐみをることを。

27:14 しゅのぞめ、つよく、かつ雄々おおしくあれ。しゅのぞめ。 

第28篇 

ダビデのうた

28:1 しゅよ、わたしはあなたにむかってばわります。わがいわよ、わたしにむかってみみしいとならないでください。もしあなたがだまっておられるならば、おそらく、わたしははかくだものひとしくなるでしょう。

28:2 わたしがあなたにむかってたすけをもとめ、あなたの至聖所しせいじょにむかってをあげるとき、わたしのねがいのこえいてください。

28:3 しきものおよびあくおこなものらとともわたしをかないでください。かれらはそのとなびととむつまじくかたるけれども、そのこころには害悪がいあくをいだくものです。

28:4 どうぞ、そのわざにしたがい、そのしきおこないにしたがってかれらにむくい、そののわざにしたがってかれらにむくい、そのくべきばつかれらにあたえてください。

28:5 かれらはしゅのもろもろのみわざと、のわざとをかえりみないゆえに、しゅかれらをたおして、ふたたてられることはない。

28:6 しゅはほむべきかな。しゅはわたしのねがいのこえかれた。

28:7 しゅはわがちから、わがたてわたしのこころしゅたのむ。わたしはたすけをたので、わたしのこころおおいによろこび、うたをもってしゅをほめたたえる。

28:8 しゅはそのたみちからそのあぶらそそがれたものすくいのとりでである。

28:9 どうぞ、あなたのたみすくい、あなたのぎょうめぐみ、かれらの牧者ぼくしゃとなって、とこしえにかれらをいだきみちびいてください。