口語訳聖書(振り仮名付き)

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しゅつエジプト

第29章    Ex-Audio 

29:1 あなたはかれらを聖別せいべつし、祭司さいしとしてわたしにつかえさせるために、つぎことかれらにしなければならない。すなわちわか雄牛おうしとうと、きずのない雄羊おひつじとうとをり、

29:2 またたねれぬパンと、あぶらぜたたねれぬ菓子かしと、あぶらったたねれぬせんべいとをりなさい。これらは小麦粉こむぎこつくらなければならない。

29:3 そしてこれを一つのかごにれ、そのかごにれたまま、かの一とう雄牛おうしおよび二とう雄羊おひつじともたずさえてこなければならない。

29:4 あなたはまたアロンとそのたちを会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちれてきて、みずかれらをあらきよめ、

29:5 また衣服いふくり、したふくとエポデにぞくする上服うわふくと、エポデと胸当むねあてとをアロンにせ、エポデのおびめさせなければならない。

29:6 そしてかれあたま帽子ぼうしをかぶらせ、その帽子ぼうしうえにかのせいなるかんむりをいただかせ、

29:7 そそあぶらってかれあたまにかけ、かれあぶらそそぎをしなければならない。

29:8 あなたはまたかれたちをれてきてしたふくせ、

29:9 かれら、すなわちアロンとそのたちにおびめさせ、ずきんをかぶらせなければならない。祭司さいししょく永久えいきゅうさだめによってかれらにするであろう。あなたはこうして、アロンとそのたちをしょくにんじなければならない。

29:10 あなたは会見かいけん幕屋まくやまえ雄牛おうしいてきて、アロンとそのたちは、その雄羊おひつじあたまかなければならない。

29:11 そして会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちで、しゅまえにその雄牛おうしをほふり、

29:12 その雄牛おうしり、ゆびをもって、これを祭壇さいだんつのにつけ、そののこりの祭壇さいだんもといそそぎかけなさい。

29:13 また、その内臓ないぞうをおおうすべての脂肪しぼう肝臓かんぞう小葉しょうようと、二つの腎臓じんぞうと、そのうえ脂肪しぼうとをって、これを祭壇さいだんうえかなければならない。

29:14 ただし、その雄牛おうしにくかわ汚物おぶつとは、宿営しゅくえいそとてなければならない。これは罪祭ざいさいである。

29:15 あなたはまた、かの雄羊おひつじの一とうり、そしてアロンとそのたちは、その雄羊おひつじあたまかなければならない。

29:16 あなたはその雄羊おひつじをほふり、そのって、祭壇さいだんの四つの側面そくめんそそぎかけなければならない。

29:17 またその雄羊おひつじき、その内臓ないぞうと、そのあしとをあらって、これをそのにくれ、およびとうともき、

29:18 その雄羊おひつじをみな祭壇さいだんうえかなければならない。これはしゅにささげる燔祭はんさいである。すなわち、これはこうばしいかおりであって、しゅにささげる火祭かさいである。

29:19 あなたはまた雄羊おひつじの一とうり、アロンとそのたちは、その雄羊おひつじあたまかなければならない。

29:20 そしてあなたはその雄羊おひつじをほふり、そのって、アロンのみぎみみたぶと、そのたちのみぎみみたぶとにつけ、またかれらのみぎ親指おやゆびと、みぎあし親指おやゆびとにつけ、そののこりの祭壇さいだんの四つの側面そくめんそそぎかけなければならない。

29:21 また祭壇さいだんうえおよびそそあぶらって、アロンとその衣服いふく、およびそのたちと、そのたちの衣服いふくとにそそがなければならない。かれとその衣服いふく、およびそのらと、その衣服いふくとは聖別せいべつされるであろう。

29:22 あなたはまた、その雄羊おひつじ脂肪しぼうあぶら内臓ないぞうをおおう脂肪しぼう肝臓かんぞう小葉しょうよう、二つの腎臓じんぞう、そのうえ脂肪しぼう、およびみぎのももをらなければならない。これはにんしょく雄羊おひつじである。

29:23 またしゅまえにあるたねれぬパンのかごのなかからパン一と、あぶら菓子かしと、せんべい一とをり、

29:24 これをみなアロンのと、そのたちのき、これをしゅまえうごかして、揺祭ようさいとしなければならない。

29:25 そしてあなたはこれをかれらのからり、燔祭はんさいくわえて祭壇さいだんうえき、しゅまえこうばしいかおりとしなければならない。これはしゅにささげる火祭かさいである。

29:26 あなたはまた、アロンのにんしょく雄羊おひつじむねり、これをしゅまえうごかして、揺祭ようさいとしなければならない。これはあなたのけるぶんとなるであろう。

29:27 あなたはアロンとそのたちのにんしょく雄羊おひつじむねともも、すなわちうごかした揺祭ようさいむねと、ささげたももとを聖別せいべつしなければならない。

29:28 これはイスラエルの人々ひとびとから永久えいきゅうに、アロンとそのたちのくべきささげものであって、イスラエルの人々ひとびと酬恩祭しゅうおんさい犠牲ぎせいなかからくべきもの、すなわちしゅにささげるささげものである。

29:29 アロンのせいなる衣服いふくかれのち子孫しそんすべきである。かれらはこれをて、あぶらそそがれ、しょくにんぜられなければならない。

29:30 そのたちのうち、かれかわって祭司さいしとなり、聖所せいじょつかえるために会見かいけん幕屋まくやにはいるものは、七日なぬかあいだこれをなければならない。

29:31 あなたはにんしょく雄羊おひつじり、せいなる場所ばしょでそのにくなければならない。

29:32 アロンとそのたちは会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちで、その雄羊おひつじにくと、かごのなかのパンとをべなければならない。

29:33 かれらをしょくにんじ、聖別せいべつするため、あがないにもちいたこれらのものを、かれらはべなければならない。ひとはこれをべてはならない。これはせいなるものだからである。

29:34 もしにんしょくにく、あるいはパンのうち、あさまでのこるものがあれば、そののこりはかなければならない。これはせいなるものだからべてはならない。

29:35 あなたはわたしがすべてめいじるように、アロンとそのたちにしなければならない。すなわちかれらのために七日なぬかのあいだ、にんしょくしきおこなわなければならない。

29:36 あなたは毎日まいにち、あがないのために、罪祭ざいさい雄牛おうしとうをささげなければならない。また祭壇さいだんのために、あがないをなすとき、そのために罪祭ざいさいをささげ、また、これにあぶらそそいで聖別せいべつしなさい。

29:37 あなたは七日なぬかあいだ祭壇さいだんのために、あがないをして、これを聖別せいべつしなければならない。こうして祭壇さいだんは、いとせいなるものとなり、すべて祭壇さいだんれるものせいとなるであろう。

29:38 あなたが祭壇さいだんうえにささぐべきものつぎのとおりである。すなわち当歳とうさい小羊こひつじとう毎日まいにちやすことなくささげなければならない。

29:39 その一とう小羊こひつじあさにこれをささげ、の一とう小羊こひつじゆうにこれをささげなければならない。

29:40 一とう小羊こひつじには、つぶしてったあぶら一ヒンの四ぶんの一をまぜた麦粉むぎこぶんの一エパをえ、また灌祭かんさいとして、ぶどうしゅ一ヒンの四ぶんの一をえなければならない。

29:41 の一とう小羊こひつじゆうにこれをささげ、あさそさいおよび灌祭かんさいおなじものをこれにえてささげ、こうばしいかおりのためにしゅにささげる火祭かさいとしなければならない。

29:42 これはあなたがたが代々よよ会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちで、しゅまえやすことなく、ささぐべき燔祭はんさいである。わたしはそのところであなたにい、あなたとかたるであろう。

29:43 また、そのところでわたしはイスラエルの人々ひとびとうであろう。幕屋まくやはわたしの栄光えいこうによって聖別せいべつされるであろう。

29:44 わたしは会見かいけん幕屋まくや祭壇さいだんとを聖別せいべつするであろう。またアロンとそのたちを聖別せいべつし、祭司さいしとしてわたしにつかえさせるであろう。

29:45 わたしはイスラエルの人々ひとびとのうちにんで、かれらのかみとなるであろう。

29:46 わたしがかれらのうちにむために、かれらをエジプトのくにからみちびしたかれらのかみしゅであることをかれらはるであろう。わたしはかれらのかみしゅである。 

第30章 

30:1 あなたはまたこうをたく祭壇さいだんつくらなければならない。アカシヤざいでこれをつくり、

30:2 ながさ一キュビト、はば一キュビトの四かくにし、たかさ二キュビトで、これにその一部いちぶとしてつのをつけなければならない。

30:3 そのいただき、その四つの側面そくめん、およびそのつの純金じゅんきんでおおい、その周囲しゅういきんかざふち つくり、

30:4 また、その両側りょうがわに、かざふちしたきんかん二つをこれのためにつくらなければならない。すなわち、その二つのがわにこれをつくらなければならない。これはそれをかつぐさおをとおすところである。

30:5 そのさおはアカシヤざいつくり、きんでおおわなければならない。

30:6 あなたはそれを、あかしのはこまえにある垂幕たれまくまえいて、わたしがあなたとうあかしのはこうえにある贖罪所しょくざいしょかわせなければならない。

30:7 アロンはそのうえこうばしい薫香くんこうをたかなければならない。あさごとに、ともしびをととのえるとき、これをたかなければならない。

30:8 アロンはまたゆうべにともしびをともすときにも、これをたかなければならない。これはしゅまえにあなたがたが代々よよやすことなく、ささぐべき薫香くんこうである。

30:9 あなたがたはそのうえことなるこうをささげてはならない。燔祭はんさいをも素祭そさいをもそのうえでささげてはならない。また、そのうえ灌祭かんさいそそいではならない。

30:10 アロンはねんに一そのつのをつけてあがないをしなければならない。すなわち、あがないの罪祭ざいさいをもって代々よよにわたり、ねんに一これがために、あがないをしなければならない。これはしゅもっとせいなるものである」。

30:11 しゅはモーセにわれた、

30:12 「あなたがイスラエルの人々ひとびとかず総計そうけいをとるにあたり、おのおのそのかぞえられるとき、そのいのちのあがないをしゅにささげなければならない。これはかぞえられるときかれらのうちにわざわいおこらないためである。

30:13 すべてかずもの聖所せいじょのシケルで、はんシケルをはらわなければならない。一シケルは二十ゲラであって、おのおのはんシケルをしゅにささげものとしなければならない。

30:14 すべてかずる二十さい以上いじょうものは、しゅにささげものをしなければならない。

30:15 あなたがたのいのちをあがなうために、しゅにささげものをするときめるものはんシケルよりおおしてはならず、まずしいものもそれよりすくなくしてはならない。

30:16 あなたはイスラエルの人々ひとびとから、あがないのぎんって、これを会見かいけん幕屋まくやようてなければならない。これはしゅまえにイスラエルの人々ひとびとのため記念きねんとなって、あなたがたのいのちをあがなうであろう」。

30:17 しゅはモーセにわれた、

30:18 「あなたはまたあらうために洗盤せんばんと、そのだい青銅せいどうつくり、それを会見かいけん幕屋まくや祭壇さいだんとのあいだいて、そのなかみずれ、

30:19 アロンとそのたちは、それであしとをあらわなければならない。

30:20 かれらは会見かいけん幕屋まくやにはいるときみずあらって、なないようにしなければならない。また祭壇さいだんちかづいて、そのつとめをなし、火祭かさいしゅにささげるときにも、そうしなければならない。

30:21 すなわち、その、そのあしあらって、なないようにしなければならない。これはかれとその子孫しそん代々よよにわたる永久えいきゅうさだめでなければならない」。

30:22 しゅはまたモーセにわれた、

30:23 「あなたはまたもっと香料こうりょうりなさい。すなわち液体えきたい没薬もつやく五百シケル、こうばしい肉桂にっけいをそのなかば、すなわち二百五十シケル、におい菖蒲しょうぶ二百五十シケル、

30:24 けい五百シケルを聖所せいじょのシケルでり、また、オリブのあぶら一ヒンをりなさい。

30:25 あなたはこれをせいなるそそあぶら、すなわち香油こうゆつくるわざにしたがい、まぜわせて、においあぶらつくらなければならない。これはせいなるそそあぶらである。

30:26 あなたはこのあぶら会見かいけん幕屋まくやと、あかしのはことにそそぎ、

30:27 つくえと、そのもろもろのうつわ燭台しょくだいと、そのもろもろのうつわこう祭壇さいだん

30:28 燔祭はんさい祭壇さいだんと、そのもろもろのうつわ洗盤せんばんと、そのだいとにあぶらそそぎ、

30:29 これらをきよめてもっとせいなるものとしなければならない。すべてこれにれるものせいとなるであろう。

30:30 あなたはアロンとそのたちにあぶらそそいで、かれらを聖別せいべつし、祭司さいしとしてわたしにつかえさせなければならない。

30:31 そしてあなたはイスラエルの人々ひとびとわなければならない、『これはあなたがたの代々よよにわたる、わたしのせいなるそそあぶらであって、

30:32 つねひとにこれをそそいではならない。またこの割合わりあいをもって、これとひとしいものをつくってはならない。これはせいなるものであるから、あなたがたにとってもせいなるものでなければならない。

30:33 すべてこれとひとしいものつくもの、あるいはこれを祭司さいし以外いがいひとにつけるものは、たみのうちからたれるであろう』」。

30:34 しゅはまた、モーセにわれた、「あなたは香料こうりょう、すなわちごうこう、シケレテこうふうこう純粋じゅんすい乳香にゅうこう香料こうりょうりなさい。おのおのおなりょうでなければならない。

30:35 あなたはこれをもってこう、すなわち香料こうりょうをつくるわざにしたがって薫香くんこうつくり、しおくわえ、じゅんにしてせいなるものとしなさい。

30:36 また、そのいくぶんをこまかにくだき、わたしがあなたと会見かいけん幕屋まくやにある、あかしのはこまえにこれをそなえなければならない。これはあなたがたにもっとせいなるものである。

30:37 あなたがつくこうおな割合わりあいをもって、それを自分じぶんのためにつくってはならない。これはあなたにとってしゅせいなるものでなければならない。

30:38 すべてこれとひとしいものをつくって、これをかぐものたみのうちからたれるであろう」。 

第31章 

31:1 しゅはモーセにわれた、

31:2 「よ、わたしはユダの部族ぶぞくぞくするホルのなるウリのベザレルをざしてし、

31:3 これにかみれいたして、知恵ちえさとりと知識ちしき諸種しょしゅ工作こうさくちょうぜしめ、

31:4 工夫くふうらしてきんぎん青銅せいどう細工さいくをさせ、

31:5 また宝石ほうせきりはめ、彫刻ちょうこくするなど、諸種しょしゅ工作こうさくをさせるであろう。

31:6 よ、わたしはまたダンの部族ぶぞくぞくするアヒサマクのアホリアブをかれともならせ、そしてすべてかしこものこころ知恵ちえさづけ、わたしがあなたにめいじたものを、ことごとくかれらに つくらせるであろう。

31:7 すなわち会見かいけん幕屋まくや、あかしのはこ、そのうえにある贖罪所しょくざいしょ幕屋まくやのもろもろのうつわ

31:8 つくえとそのうつわ純金じゅんきん燭台しょくだいと、そのもろもろのうつわこう祭壇さいだん

31:9 燔祭はんさい祭壇さいだんとそのもろもろのうつわ洗盤せんばんとそのだい

31:10 編物あみものふく、すなわち祭司さいしつとめをするための祭司さいしアロンのせいなるふく、およびそのたちのふく

31:11 そそあぶら聖所せいじょのためのこうばしいこうなどを、すべてわたしがあなたにめいじたように つくらせるであろう」。

31:12 しゅはまたモーセにわれた、

31:13 「あなたはイスラエルの人々ひとびといなさい、『あなたがたはかならずわたしの安息日あんそくにちまもらなければならない。これはわたしとあなたがたとのあいだの、代々よよにわたるしるしであって、わたしがあなたがたを聖別せいべつするしゅであることを、らせるためのものである。

31:14 それゆえ、あなたがたは安息日あんそくにちまもらなければならない。これはあなたがたにせいなるである。すべてこれをけがものかならころされ、すべてこの仕事しごとをするものは、たみのうちからたれるであろう。

31:15 六のあいだは仕事しごとをしなさい。七日なぬかまったやすみの安息日あんそくにちで、しゅのためにせいである。すべて安息日あんそくにち仕事しごとをするものかならころされるであろう。

31:16 ゆえに、イスラエルの人々ひとびと安息日あんそくにちおぼえ、永遠えいえん契約けいやくとして、代々よよ安息日あんそくにちまもらなければならない。

31:17 これは永遠えいえんにわたしとイスラエルの人々ひとびととのあいだのしるしである。それはしゅが六のあいだに天地てんち つくり、七日なぬかやすみ、かつ、いこわれたからである』」。

31:18 しゅはシナイさんでモーセにかたえられたとき、あかしのいたまい、すなわちかみゆびをもってかれたいしいたをモーセにさづけられた。 

第32章 

32:1 たみはモーセがやまくだることのおそいのをて、アロンのもとにあつまってかれった、「さあ、わたしたちに先立さきだってかみを、わたしたちのためにつくってください。わたしたちをエジプトのくにからみちびきのぼったひと、あのモーセはどうなったのかわからないからです」。

32:2 アロンはかれらにった、「あなたがたのつま、むすこ、むすめらのきん耳輪みみわをはずしてわたしにってきなさい」。

32:3 そこでたみみなそのきん耳輪みみわをはずしてアロンのもとにってきた。

32:4 アロンがこれをかれらのからり、工具こうぐかた つくり、うしとしたので、かれらはった、「イスラエルよ、これはあなたをエジプトのくにからみちびきのぼったあなたのかみである」。

32:5 アロンはこれをて、そのまえ祭壇さいだんきずいた。そしてアロンは布告ふこくしてった、「あすはしゅまつりである」。

32:6 そこで人々ひとびとはあくるあさはやきて燔祭はんさいをささげ、酬恩祭しゅうおんさいそなえた。たみしてみし、ってれた。

32:7 しゅはモーセにわれた、「いそいでくだりなさい。あなたがエジプトのくにからみちびきのぼったあなたのたみわるいことをした。

32:8 かれらははやくもわたしがめいじたみちはなれ、自分じぶんのために鋳物いものうし つくり、これをおがみ、これに犠牲ぎせいをささげて、『イスラエルよ、これはあなたをエジプトのくにからみちびきのぼったあなたのかみである』とっている」。

32:9 しゅはまたモーセにわれた、「わたしはこのたみた。これはかたくななたみである。

32:10 それで、わたしをとめるな。わたしのいかりはかれらにむかってえ、かれらをほろぼしつくすであろう。しかし、わたしはあなたをおおいなる国民こくみんとするであろう」。

32:11 モーセはそのかみしゅをなだめてった、「しゅよ、おおいなるちからつよをもって、エジプトのくにからみちびされたあなたのたみにむかって、なぜあなたのいかりがえるのでしょうか。

32:12 どうしてエジプトびとに『かれ悪意あくいをもってかれらをみちびし、かれらを山地さんちころし、めんからほろぼすのだ』とわせてよいでしょうか。どうかあなたのはげしいいかりをやめ、あなたのたみくだそうとされるこのわざわいおもなおし、

32:13 あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルに、あなたが自身じしんをさしてちかい、『わたしはてんほしのように、あなたがたの子孫しそんし、わたしが約束やくそくしたこのみなあなたがたの子孫しそんあたえて、ながくこれを所有しょゆうさせるであろう』とかれらにおおせられたことをおぼえてください」。

32:14 それで、しゅはそのたみくだすとわれたわざわいについておもなおされた。

32:15 モーセはてんじてやまくだった。かれには、かの二まいのあかしのいたがあった。いたはその両面りょうめん文字もじがあった。すなわち、このめんにも、かのめんにも文字もじがあった。

32:16 そのいたかみさく、その文字もじかみ文字もじであって、いたったものである。

32:17 ヨシュアはたみばわるこえいて、モーセにった、「宿営しゅくえいなかたたかいのこえがします」。

32:18 しかし、モーセはった、「かちどきのこえでなく、敗北はいぼくさけごえでもない。わたしのくのはうたこえである」。

32:19 モーセが宿営しゅくえいちかづくと、うしおどりとをたので、かれいかりにえ、からかのいたげうち、これをやまのふもとでくだいた。

32:20 またかれらがつくったうしってき、こなごなにくだき、これをみずうえにまいて、イスラエルの人々ひとびとませた。

32:21 モーセはアロンにった、「このたみがあなたになにをしたので、あなたはかれらにおおいなるつみおかさせたのですか」。

32:22 アロンはった、「わがしゅよ、はげしくいからないでください。このたみわるいのは、あなたがごぞんじです。

32:23 かれらはわたしにいました、『わたしたちに先立さきだってかみを、わたしたちのために つくってください。わたしたちをエジプトのくにからみちびきのぼったひと、あのモーセは、どうなったのかわからないからです』。

32:24 そこでわたしは『だれでも、きんっているものは、それをりはずしなさい』とかれらにいました。かれらがそれをわたしにわたしたので、わたしがこれをれると、このうしてきたのです」。

32:25 モーセはたみがほしいままにふるまったのをた。アロンはかれらがほしいままにふるまうにまかせ、てきなか物笑ものわらいとなったからである。

32:26 モーセは宿営しゅくえいもんってった、「すべてしゅにつくものはわたしのもとにきなさい」。レビのたちはみなかれのもとにあつまった。

32:27 そこでモーセはかれらにった、「イスラエルのかみしゅはこうわれる、『あなたがたは、おのおのこしにつるぎをび、宿営しゅくえいなかもんからもんめぐって、おのおのその兄弟きょうだい、そのとも、その隣人りんじんころせ』」。

32:28 レビのたちはモーセの言葉ことばどおりにしたので、そのたみのうち、おおよそ三千にんたおれた。

32:29 そこで、モーセはった、「あなたがたは、おのおのその、その兄弟きょうだいさからって、きょう、しゅをささげた。それでしゅは、きょう、あなたがたに祝福しゅくふくあたえられるであろう」。

32:30 あくる、モーセはたみった、「あなたがたはおおいなるつみおかした。それでいま、わたしはしゅのもとにのぼってく。あなたがたのつみつぐなうことが、できるかもれない」。

32:31 モーセはしゅのもとにかえって、そしてった、「ああ、このたみおおいなるつみおかし、自分じぶんのためにきんかみ つくりました。

32:32 いまもしあなたが、かれらのつみをゆるされますならば――。しかし、もしかなわなければ、どうぞあなたがきしるされたふみから、わたしのってください」。

32:33 しゅはモーセにわれた、「すべてわたしにつみおかしたものは、これをわたしのふみからるであろう。

32:34 しかし、いまあなたはって、わたしがあなたにげたところにたみみちびきなさい。よ、わたしの使つかいはあなたに先立さきだってくであろう。ただし刑罰けいばつに、わたしはかれらのつみばっするであろう」。

32:35 そしてしゅたみたれた。かれらがうしつくったからである。それはアロンがつくったのである。 

第33章 

33:1 さて、しゅはモーセにわれた、「あなたと、あなたがエジプトのくにからみちびきのぼったたみとは、ここをってわたしがアブラハム、イサク、ヤコブにちかって、『これをあなたの子孫しそんあたえる』とったにのぼりなさい。

33:2 わたしはひとりの使つかいをつかわしてあなたに先立さきだたせ、カナンびと、アモリびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとをはらうであろう。

33:3 あなたがたはちちみつながれるにのぼりなさい。しかし、あなたがたは、かたくななたみであるから、わたしがみちであなたがたをほろぼすことのないように、あなたがたのうちにあって一緒いっしょにはのぼらないであろう」。

33:4 たみはこのわるらせをいてうれい、ひとりもそのかざりをけるものはなかった。

33:5 しゅはモーセにわれた、「イスラエルの人々ひとびといなさい、『あなたがたは、かたくななたみである。もしわたしが一刻いっこくでも、あなたがたのうちにあって、一緒いっしょにのぼってくならば、あなたがたをほろぼすであろう。ゆえに、いま、あなたがたのかざりをからりなさい。そうすればわたしはあなたがたになすべきことをるであろう』」。

33:6 それで、イスラエルの人々ひとびとはホレブやま以来いらいそのかざりをのぞいていた。

33:7 モーセは幕屋まくやって、これを宿営しゅくえいそとに、宿営しゅくえいはなれてり、これを会見かいけん幕屋まくやづけた。すべてしゅうかがことのあるものて、宿営しゅくえいそとにある会見かいけん幕屋まくやった。

33:8 モーセがて、幕屋まくやときには、たみはみなちあがり、モーセが幕屋まくやにはいるまで、おのおのその天幕てんまく入口いりぐちってかれ見送みおくった。

33:9 モーセが幕屋まくやにはいると、くもはしらくだって幕屋まくや入口いりぐちった。そしてしゅはモーセとかたられた。

33:10 たみはみな幕屋まくや入口いりぐちくもはしらつのをると、っておのおの自分じぶん天幕てんまく入口いりぐち礼拝れいはいした。

33:11 ひとがそのともかたるように、しゅはモーセとかおわせてかたられた。こうしてモーセは宿営しゅくえいかえったが、その従者じゅうしゃなる若者わかもの、ヌンのヨシュアは幕屋まくやはなれなかった。

33:12 モーセはしゅった、「ごらんください。あなたは『このたみみちびきのぼれ』とわたしにいながら、わたしと一緒いっしょにつかわされるものらせてくださいません。しかも、あなたはかつて『わたしはおまええらんだ。おまえはまたわたしのまえめぐみをた』とおおせになりました。

33:13 それでいま、わたしがもし、あなたのまえめぐみをますならば、どうか、あなたのみちしめし、あなたをわたしにらせ、あなたのまえめぐみをさせてください。また、この国民こくみんがあなたのたみであることをおぼえてください」。

33:14 しゅわれた「わたし自身じしん一緒いっしょくであろう。そしてあなたに安息あんそくあたえるであろう」。

33:15 モーセはしゅった「もしあなた自身じしん一緒いっしょかれないならば、わたしたちをここからのぼらせないでください。

33:16 わたしとあなたのたみとが、あなたのまえめぐみをることは、なにによってられましょうか。それはあなたがわたしたちと一緒いっしょかれて、わたしとあなたのたみとが、めんにある諸民しょみんことなるものになるからではありませんか」。

33:17 しゅはモーセにわれた、「あなたはわたしのまえめぐみを、またわたしはをもってあなたをるから、あなたのったこのことをもするであろう」。

33:18 モーセはった、「どうぞ、あなたの栄光えいこうをわたしにおしめしください」。

33:19 しゅわれた、「わたしはわたしのもろもろのぜんをあなたのまえとおらせ、しゅをあなたのまえにのべるであろう。わたしはめぐもうとするものめぐみ、あわれもうとするものをあわれむ」。

33:20 またわれた、「しかし、あなたはわたしのかおることはできない。わたしをて、なおきているひとはないからである」。

33:21 そしてしゅわれた、「よ、わたしのかたわらに一つのところがある。あなたはいわうえちなさい。

33:22 わたしの栄光えいこうがそこをとおぎるとき、わたしはあなたをいわれて、わたしがとおぎるまで、であなたをおおうであろう。

33:23 そしてわたしがをのけるとき、あなたはわたしのうしろをるが、わたしのかおないであろう」。 

第34章 

34:1 しゅはモーセにわれた、「あなたはまえのようないしいたまいを、ってつくりなさい。わたしはあなたがくだいたはじめのいたにあった言葉ことばを、そのいたくであろう。

34:2 あなたはあさまでにそなえをし、あさのうちにシナイさんのぼって、やまいただきでわたしのまえちなさい。

34:3 だれもあなたととものぼってはならない。また、だれもやまなかにいてはならない。またやままえひつじうしっていてはならない」。

34:4 そこでモーセはまえのようないしいたまいを、ってつくり、あさはやきて、しゅかれめいじられたようにシナイさんのぼった。かれはそのいしいたまいをとった。

34:5 ときにしゅくもなかにあってくだり、かれともにそこにってしゅべられた。

34:6 しゅかれまえぎてべられた。「しゅしゅ、あわれみあり、めぐみあり、いかることおそく、いつくしみと、まこととのゆたかなるかみ

34:7 いつくしみを千だいまでもほどこし、あくと、とがと、つみとをゆるすもの、しかし、ばつすべきものをばけっしてゆるさず、ちちつみむくい、むくいて、三、四だいにおよぼすもの」。

34:8 モーセはいそしてはいし、

34:9 そしてった、「ああしゅよ、わたしがもし、あなたのまえめぐみをますならば、かたくななたみですけれども、どうかしゅがわたしたちのうちにあって一緒いっしょってください。そしてわたしたちのあくつみとをゆるし、わたしたちをあなたのものとしてください」。

34:10 しゅわれた、「よ、わたしは契約けいやくむすぶ。わたしはのいずこにも、いかなるたみのうちにも、いまだおこなわれたことのない不思議ふしぎを、あなたのすべてのたみまえおこなうであろう。あなたがともたみはみな、しゅのわざをるであろう。わたしがあなたのためになそうとすることは、おそるべきものだからである。

34:11 わたしが、きょう、あなたにめいじることをまもりなさい。よ、わたしはアモリびと、カナンびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとを、あなたのまえからはらうであろう。

34:12 あなたがくにんでいるものと、契約けいやくむすばないように、をつけなければならない。おそらくかれらはあなたのうちにあって、わなとなるであろう。

34:13 むしろあなたがたは、かれらの祭壇さいだんたおし、いしはしらくだき、アシラぞうたおさなければならない。

34:14 あなたはかみおがんではならない。しゅはそのを『ねたみ』とって、ねたむかみだからである。

34:15 おそらくあなたはそのくにもの契約けいやくむすび、かれらの神々かみがみしたって姦淫かんいんおこない、その神々かみがみ犠牲ぎせいをささげ、まねかれてかれらの犠牲ぎせいべ、

34:16 またそのむすめたちを、あなたのむすこたちにめとり、そのむすめたちが自分じぶんたちの神々かみがみしたって姦淫かんいんおこない、また、あなたのむすこたちをして、かれらの神々かみがみしたわせ、姦淫かんいんおこなわせるにいたるであろう。

34:17 あなたは自分じぶんのために鋳物いもの神々かみがみつくってはならない。

34:18 あなたはたねれぬパンのまつりまもらなければならない。すなわち、わたしがあなたにめいじたように、アビブのつきさだめのときに、七日なぬかのあいだ、たねれぬパンをべなければならない。あなたがアビブのつきにエジプトをたからである。

34:19 すべてはじめにうまれるものは、わたしのものである。すべてあなたの家畜かちくのういごのおすは、うしひつじもそうである。

34:20 ただし、ろばのういごは小羊こひつじであがなわなければならない。もしあがなわないならば、そのくびらなければならない。あなたのむすこのうちのういごは、みなあがなわなければならない。むなしでわたしのまえてはならない。

34:21 あなたは六のあいだはたらき、七日なぬかにはやすまなければならない。たがやどきにも、刈入かりいどきにもやすまなければならない。

34:22 あなたは七しゅうまつり、すなわち小麦こむぎりの初穂はつほまつりおこなわなければならない。またねんおわりにれのまつりおこなわなければならない。

34:23 ねんに三男子だんしはみなしゅなるかみ、イスラエルのかみまえなければならない。

34:24 わたしは国々くにぐにたみをあなたのまえからはらって、あなたのさかいひろくするであろう。あなたがねんに三のぼって、あなたのかみしゅまえときには、だれもあなたのくにおかすことはないであろう。

34:25 あなたは犠牲ぎせいを、たねれたパンとともそなえてはならない。また過越すぎこしまつり犠牲ぎせいを、翌朝よくあさまでのこしていてはならない。

34:26 あなたの土地とち初穂はつほもっといものを、あなたのかみしゅいえたずさえてこなければならない。あなたはやぎをそのははちちてはならない」。

34:27 またしゅはモーセにわれた、「これらの言葉ことばきしるしなさい。わたしはこれらの言葉ことばもとづいて、あなたおよびイスラエルと契約けいやくむすんだからである」。

34:28 モーセはしゅともに、四十にち四十、そこにいたが、パンもべず、みずまなかった。そしてかれ契約けいやく言葉ことば十誡じっかいいたうえいた。

34:29 モーセはそのあかしのいたまいにして、シナイさんからくだったが、そのやまくだったとき、モーセは、さきにしゅかたったゆえに、かおかわひかりはなっているのをらなかった。

34:30 アロンとイスラエルの人々ひとびととがみな、モーセをると、かれかおかわひかりはなっていたので、かれらはおそれてこれにちかづかなかった。

34:31 モーセはかれらをんだ。アロンと会衆かいしゅうのかしらたちとがみな、モーセのもとにかえってきたので、モーセはかれらとかたった。

34:32 そののち、イスラエルの人々ひとびとがみなちかよったので、モーセはしゅがシナイさんかれかたられたことを、ことごとくかれらにさとした。

34:33 モーセはかれらとかたえたときかおおおいをかおてた。

34:34 しかしモーセはしゅまえってしゅかたときは、るまでかおおおいをのぞいていた。そしてると、そのめいじられたことをイスラエルのひとひとげた。

34:35 イスラエルの人々ひとびとはモーセのかおると、モーセのかおかわひかりはなっていた。モーセはってしゅかたるまで、またかおおおいをかおてた。 

第35章 

35:1 モーセはイスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうあつめてった、「これはしゅおこなえとめいじられた言葉ことばである。

35:2 六あいだ仕事しごとをしなさい。七日なぬかはあなたがたの聖日せいじつで、しゅまったやすみの安息日あんそくにちであるから、この仕事しごとをするものはだれでもころされなければならない。

35:3 安息日あんそくにちにはあなたがたのすまいのどこでもをたいてはならない」。

35:4 モーセはイスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうった、「これはしゅめいじられたことである。

35:5 あなたがたのもののうちから、しゅにささげるものりなさい。すべて、こころからよろこんでするものは、しゅにささげるものってきなさい。すなわちきんぎん青銅せいどう

35:6 あおいとむらさきいといと亜麻あまいと、やぎの毛糸けいと

35:7 あかねめの雄羊おひつじかわ、じゅごんのかわ、アカシヤざい

35:8 ともしあぶらそそあぶらこうばしい薫香くんこうとのための香料こうりょう

35:9 しまめのう、エポデと胸当むねあてとにはめる宝石ほうせき

35:10 すべてあなたがたのうち、こころ知恵ちえあるものはきて、しゅめいじられたものをみなつくりなさい。

35:11 すなわち幕屋まくや、その天幕てんまくと、そのおおい、そのこまと、そのわく、その横木よこぎ、そのはしらと、その

35:12 はこと、そのさお、贖罪所しょくざいしょへだての垂幕たれまく

35:13 つくえと、そのさお、およびそのもろもろのうつわそなえのパン、

35:14 また、ともしびのための燭台しょくだいと、そのうつわ、ともしびざらと、ともしあぶら

35:15 こう祭壇さいだんと、そのさお、そそあぶらこうばしい薫香くんこう幕屋まくや入口いりぐちのとばり、

35:16 燔祭はんさい祭壇さいだんおよびその青銅せいどうあみ、そのさおと、そのもろもろのうつわ洗盤せんばんと、そのだい

35:17 にわのあげばり、そのはしらとそのにわもんのとばり、

35:18 幕屋まくやくぎにわくぎおよびそのひも、

35:19 聖所せいじょにおけるつとめのための編物あみものふく、すなわち祭司さいしつとめをなすための祭司さいしアロンのせいなるふくおよびそのたちのふく」。

35:20 イスラエルの人々ひとびとぜん会衆かいしゅうはモーセのまえり、

35:21 すべてこころかんじたもの、すべてこころからよろこんでするものは、会見かいけん幕屋まくや作業さぎょうと、そのもろもろの奉仕ほうしと、せいなるふくとのために、しゅにささげるものたずさえてきた。

35:22 すなわち、すべてこころからよろこんでする男女だんじょは、鼻輪はなわ耳輪みみわ指輪ゆびわ首飾くびかざり、およびすべてのきんかざりをたずさえてきた。すべてきんのささげものしゅにささげるものはそのようにした。

35:23 すべてあおいとむらさきいといと亜麻あまいと、やぎの毛糸けいと、あかねめの雄羊おひつじかわ、じゅごんのかわっているものは、それをたずさえてきた。

35:24 すべてぎん青銅せいどうのささげものをささげることのできるものは、それをしゅにささげるものとしてたずさえてきた。また、すべて組立くみたての工事こうじもちいるアカシヤざいっているものは、それをたずさえてきた。

35:25 また、すべてこころ知恵ちえあるおんなたちは、そのをもってつむぎ、そのつむいだあおいとむらさきいといと亜麻あまいとたずさえてきた。

35:26 すべて知恵ちえがあって、こころかんじたおんなたちは、やぎのつむいだ。

35:27 また、かしらたちはしまめのう、およびエポデと胸当むねあてにはめる宝石ほうせきたずさえてきた。

35:28 また、ともしびと、そそあぶらと、こうばしい薫香くんこうのための香料こうりょうと、あぶらとをたずさえてきた。

35:29 このようにイスラエルの人々ひとびと自発じはつのささげものしゅたずさえてきた。すなわちしゅがモーセによって、なせとめいじられたすべての工作こうさくのために、ものたずさえてこようと、こころからよろこんでする男女だんじょはみな、そのようにした。

35:30 モーセはイスラエルの人々ひとびとった、「よ、しゅはユダの部族ぶぞくぞくするホルのなるウリのベザレルをざしてし、

35:31 かれかみれいたして、知恵ちえさとりと知識ちしき諸種しょしゅ工作こうさくちょうぜしめ、

35:32 工夫くふうらしてきんぎん青銅せいどう細工さいくをさせ、

35:33 また宝石ほうせきりはめ、彫刻ちょうこくするなど、諸種しょしゅ工作こうさくをさせ、

35:34 またひとおしえうるちからを、かれこころさづけられた。かれとダンの部族ぶぞくぞくするアヒサマクのアホリアブとが、それである。

35:35 しゅかれらに知恵ちえこころたして、諸種しょしゅ工作こうさくをさせられた。すなわち彫刻ちょうこくおりおよびあおいとむらさきいといと亜麻あまいと縫取ぬいとり、またはたおりなど諸種しょしゅ工作こうさくをさせ、工夫くふうらしてたくみなわざをさせられた。 

第36章 

36:1 ベザレルとアホリアブおよびすべてこころ知恵ちえあるもの、すなわちしゅ知恵ちえさとりとをさづけて、聖所せいじょ組立くみたての諸種しょしゅ工事こうじを、いかになすかをらせられたものは、すべてしゅめいじられたようにしなければならない」。

36:2 そこで、モーセはベザレルとアホリアブおよびすべてこころ知恵ちえあるもの、すなわち、そのこころしゅ知恵ちえさづけられたもの、またきて、その工事こうじをなそうとこころのぞむすべてのものせた。

36:3 かれらは聖所せいじょ組立くみたての工事こうじをするために、イスラエルの人々ひとびとたずさえてきたもろもろのささげものを、モーセからったが、たみはなおもあさごとに、自発じはつのささげものかれのもとにたずさえてきた。

36:4 そこで聖所せいじょのもろもろの工事こうじをするかしこ人々ひとびとはみな、おのおのしていた工事こうじをやめて、

36:5 モーセにった「たみがあまりにおおたずさえてるので、しゅがせよとめいじられた組立くみたての工事こうじにはあまります」。

36:6 モーセは命令めいれいはっし、宿営しゅくえいちゅうにふれさせてった、「おとこおんなも、もはや聖所せいじょのために、ささげものをするにおよばない」。それでたみたずさえてることをやめた。

36:7 材料ざいりょうはすべての工事こうじをするのにじゅうぶんで、かつあまるからである。

36:8 すべて工作こうさくをするもののうちのこころ知恵ちえあるものは、十まいまく幕屋まくやつくった。すなわち亜麻あま撚糸ねんしあおいとむらさきいといとつくり、たくみなわざをもって、それにケルビムをした。

36:9 まくながさは、おのおの二十八キュビト、まくはばは、おのおの四キュビトで、まくはみなおな寸法すんぽうである。

36:10 そのまくまいたがいつらわせ、またの五まいまくをもたがいつらわせ、

36:11 その一連いちれんはしにあるまくふち青色あおいろをつけ、一連いちれんはしにあるまくふちにも、そのようにした。

36:12 その一まいまく五十をつけ、一連いちれんまくはしにも、五十をつけた。そのたがいあいかわせた。

36:13 そしてきん五十をつくり、そので、まくたがいつらわせたので、一つの幕屋まくやになった。

36:14 また、やぎの毛糸けいとまくつくり、幕屋まくやをおおう天幕てんまくにした。すなわちまく十一まいつくった。

36:15 おのおののまくながさは三十キュビト、おのおののまくはばは四キュビトで、その十一まいまくおな寸法すんぽうである。

36:16 そして、そのまくまいを一つにつらわせ、また、そのまくまいを一つにつらわせ、

36:17 その一連いちれんはしにあるまくふちに、五十をつけ、一連いちれんまくふちにも、五十をつけた。

36:18 そして、青銅せいどう五十をつくり、その天幕てんまくつらわせて一つにした。

36:19 また、あかねめの雄羊おひつじかわで、天幕てんまくのおおいと、じゅごんのかわで、そのうえにかけるおおいとをつくった。

36:20 また幕屋まくやのためにアカシヤざいをもって、たてわくつくった。

36:21 わくながさは十キュビト、わくはばは、おのおの一キュビトはんとし、

36:22 わくごとに二つのほぞつくって、かれとこれとをくいわせ、幕屋まくやのすべてのわくにこのようにした。

36:23 幕屋まくやのためにわくつくった。すなわち南側みなみがわのためにわく二十をつくった。

36:24 その二十のわくしたぎん四十をつくって、このわくしたに、その二つのほぞのために二つのき、かのわくしたにも、その二つのほぞのために二つのいた。

36:25 また幕屋まくやがわ、すなわち北側きたがわのためにもわく二十をつくった。

36:26 そのぎん四十をつくって、このわくしたにも二つのき、かのわくしたにも二つのいた。

36:27 また幕屋まくやのうしろ、西側にしがわのためにわく六つを つくり、

36:28 幕屋まくやのうしろの二つのすみのためにわく二つをつくった。

36:29 これらは、したかさなりい、おなじくそのいただきでもだい一のかんまでかさなりうようにし、その二つとも二つのすみのために、そのようにつくった。

36:30 こうして、そのわくは八つ、そのぎんは十六、おのおののわくしたに、二つずつがあった。

36:31 またアカシヤざい横木よこぎつくった。すなわち幕屋まくやのこのがわわくのために五つ、

36:32 また幕屋まくやのかのがわわくのために横木よこぎ五つ、幕屋まくやのうしろの西側にしがわわくのために横木よこぎ五つをつくった。

36:33 わくのまんなかにある中央ちゅうおう横木よこぎは、はしからはしまでとおるようにした。

36:34 そして、そのわくきんでおおい、また横木よこぎとおすそのかんきんつくり、またその横木よこぎきんでおおった。

36:35 またあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしで、垂幕たれまくつくり、たくみなわざをもって、それにケルビムをした。

36:36 また、これがためにアカシヤざいはしらほんつくり、きんでこれをおおい、そのこまきんにし、そのはしらのためにぎん四つをた。

36:37 また幕屋まくや入口いりぐちのためにあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしで、いろとりどりにったとばりをつくった。

36:38 そのはしらほんと、そのこまとをつくり、そのはしらあたまけたとをきんでおおった。ただし、その五つの青銅せいどうであった。 

第37章 

37:1 ベザレルはアカシヤざいはこつくった。ながさは二キュビトはんはばは一キュビトはんたかさは一キュビトはんである。

37:2 純金じゅんきんで、うちそとをおおい、その周囲しゅういきんかざふちつくった。

37:3 またきんかん四つをて、その四すみにりつけた。すなわち二つのかんをこちらがわに、二つのかんをあちらがわりつけた。

37:4 またアカシヤざいのさおをつくり、きんでこれをおおい、

37:5 そのさおをはこ側面そくめんかんとおして、はこをかつぐようにした。

37:6 また純金じゅんきん贖罪所しょくざいしょつくった。ながさは二キュビトはんはばは一キュビトはんである。

37:7 またきんで、二つのケルビムをつくった。すなわち、これを打物うちものつくりとし、贖罪所しょくざいしょ両端りょうはしいた。

37:8 一つのケルブをこのはしに、一つのケルブをかのはしいた。すなわちケルビムを贖罪所しょくざいしょ一部いちぶとして、その両端りょうはし つくった。

37:9 ケルビムはつばさたかべ、そのつばさ贖罪所しょくざいしょをおおい、かおたがいかいった。すなわちケルビムのかお贖罪所しょくざいしょかっていた。

37:10 またアカシヤざいで、つくえつくった。ながさは二キュビト、はばは一キュビト、たかさは一キュビトはんである。

37:11 純金じゅんきんでこれをおおい、その周囲しゅういきんかざふちつくった。

37:12 またその周囲しゅういはばさん つくり、その周囲しゅういさんきんかざふちつくった。

37:13 またこれがためにきんかん四つをて、その四つのあしのすみ四かしょにそのかんりつけた。

37:14 そのかんさんのわきにあって、つくえをかつぐさおをれるところとした。

37:15 またアカシヤざいで、つくえをかつぐさおをつくり、きんでこれをおおった。

37:16 またつくえうえうつわ、すなわちそのさら乳香にゅうこうはいおよび灌祭かんさいそそぐためのはちびんとを純金じゅんきんつくった。

37:17 また純金じゅんきん燭台しょくだいつくった。すなわち打物うちものつくりで燭台しょくだいつくり、そのだいみきがくふしはなを一つにつらねた。

37:18 また六つのえだをそのわきからさせた。すなわち燭台しょくだいの三つのえだをこのがわから、燭台しょくだいの三つのえだをかのがわからさせた。

37:19 あめんどうのはなかたちをした三つのがくが、ふしはなとをもって、このえだにあり、また、あめんどうのはなかたちをした三つのがくが、ふしはなとをもって、かのえだにあり、燭台しょくだいからる六つのえだをみなそのようにした。

37:20 また燭台しょくだいみきには、あめんどうのはなかたちをした四つのがくを、そのふしはなとをもたせてりつけた。

37:21 また二つのえだしたに一つのふしりつけ、つぎの二つのえだしたに一つのふしりつけ、さらにつぎの二つのえだしたに一つのふしりつけ、燭台しょくだいみきからる六つのえだに、みなそのようにした。

37:22 それらのふしえだを一つにつらね、ことごとく純金じゅんきん打物うちものつくりとした。

37:23 また、それのともしびざら七つと、そのしんりばさみと、しんざらとを純金じゅんきんつくった。

37:24 すなわち純金じゅんきん一タラントをもって、燭台しょくだいとそのすべてのうつわとを つくった。

37:25 またアカシヤざいこう祭壇さいだんつくった。ながさ一キュビト、はば一キュビトの四かくにし、たかさ二キュビトで、これにその一部いちぶとしてつのをつけた。  

37:26 そして、そのいただき、その周囲しゅうい側面そくめん、そのつの純金じゅんきんでおおい、その周囲しゅういきんかざふち つくった。

37:27 また、その両側りょうがわに、かざふちしたきんかん二つを、そのためにつくった。すなわちその二つのがわにこれをつくった。これはそれをかつぐさおをとおところである。

37:28 そのさおはアカシヤざいつくり、きんでこれをおおった。

37:29 また香料こうりょうつくるわざにしたがって、せいなるそそあぶら純粋じゅんすい香料こうりょう薫香くんこうとをつくった。 

第38章 

38:1 またアカシヤざい燔祭はんさい祭壇さいだんつくった。ながさ五キュビト、はば五キュビトの四かくで、たかさは三キュビトである。

38:2 その四すみのうえに、その一部いちぶとし、それのつのつくり、青銅せいどう祭壇さいだんをおおった。

38:3 また祭壇さいだんのもろもろのうつわ、すなわち、つぼ、十能じゅうのうはちにくまた火皿ひざらつくった。そのすべてのうつわ青銅せいどうつくった。

38:4 また祭壇さいだんのために、青銅せいどうあみ細工ざいく格子こうし つくり、これを祭壇さいだん出張でばりのしたりつけて、祭壇さいだんたかさのなかばにたっするようにした。

38:5 また青銅せいどう格子こうしの四すみのために、かん四つをて、さおをとおところとした。

38:6 アカシヤざいで、そのさおを つくり、青銅せいどうでこれをおおい、

38:7 そのさおを祭壇さいだん両側りょうがわにあるかんとおして、それをかつぐようにした。祭壇さいだんいたをもって、空洞くうどうつくった。

38:8 また洗盤せんばんと、そのだい青銅せいどうつくった。すなわち会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちつとめをなすおんなたちのかがみをもってつくった。

38:9 またにわつくった。その南側みなみがわのために百キュビトの亜麻あま撚糸ねんしにわのあげばりをもうけた。

38:10 そのはしらは二十、そのはしらの二十の青銅せいどうで、そのはしらこまけたぎんとした。

38:11 また北側きたがわのためにも百キュビトのあげばりをもうけた。そのはしら二十、そのはしらの二十の青銅せいどうで、そのはしらこまけたぎんとした。

38:12 また西側にしがわのために、五十キュビトのあげばりをもうけた。そのはしらは十、そのも十で、そのはしらこまけたぎんとした。

38:13 また東側ひがしがわのためにも、五十キュビトのあげばりをもうけた。

38:14 その一方いっぽうに十五キュビトのあげばりをもうけた。そのはしらは三つ、そのも三つ。

38:15 また一方いっぽうにも、おなじようにした。すなわちにわもんのこなたかなたともに、十五キュビトのあげばりをもうけた。そのはしらは三つ、そのも三つ。

38:16 にわ周囲しゅういのあげばりはみな亜麻あま撚糸ねんしである。

38:17 はしら青銅せいどうはしらこまけたとはぎんはしらあたまのおおいもぎんである。にわはしらはみなぎんけたつらねた。

38:18 にわもんのとばりはあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしで、いろとりどりにったものであった。ながさは二十キュビト、はばなるたかさは五キュビトで、にわのあげばりとひとしかった。

38:19 そのはしらは四つ、そのも四つで、ともに青銅せいどう。そのこまぎんはしらあたまのおおいとけたぎんである。

38:20 ただし、幕屋まくやおよび、その周囲しゅういにわくぎはみな青銅せいどうであった。

38:21 幕屋まくや、すなわちあかしの幕屋まくやもちいたもの総計そうけいつぎのとおりである。すなわちモーセのいのちしたがい、祭司さいしアロンのイタマルがレビびとをもちいてはかったものである。

38:22 ユダの部族ぶぞくぞくするホルのなるウリのベザレルは、しゅがモーセにめいじられたことをことごとくした。

38:23 ダンの部族ぶぞくぞくするアヒサマクのアホリアブはかれともにあって彫刻ちょうこくおりをなし、またあおいとむらさきいといと亜麻あまいとで、縫取ぬいとりをするものであった。

38:24 聖所せいじょのもろもろの工作こうさくもちいたすべてのきん、すなわち、ささげものなるきん聖所せいじょのシケルで、二十九タラント七百三十シケルであった。

38:25 会衆かいしゅうのうちのかぞえられたもののささげたぎん聖所せいじょのシケルで、百タラント千七百七十五シケルであった。

38:26 これはひとりあたり一ベカ、すなわち聖所せいじょのシケルのはんシケルであって、すべて二十さい以上いじょうかぞえられたものが六十万三千五百五十にんであったからである。

38:27 聖所せいじょ垂幕たれまくとをるためにもちいたぎんは百タラントであった。すなわち百につき百タラント、一につき一タラントである。

38:28 また千七百七十五シケルではしらこまつくり、またはしらあたまをおおい、はしらのためにけたつくった。

38:29 ささげものなる青銅せいどうは七十タラント二千四百シケルであった。

38:30 これをもちいて会見かいけん幕屋まくや入口いりぐち青銅せいどう祭壇さいだんと、それにつく青銅せいどう格子こうし、および祭壇さいだんのもろもろのうつわ つくった。

38:31 またにわ周囲しゅういにわもん、および幕屋まくやのもろもろのくぎと、にわ周囲しゅういのもろもろのくぎつくった。 

第39章 

39:1 かれらはあおいとむらさきいといとで、聖所せいじょつとめのための編物あみものふくつくった。またアロンのためにせいなるふくつくった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:2 また金糸きんしあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしでエポデをつくった。

39:3 またきんべていたとし、これをっていととし、あおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしまじえて、たくみな細工さいくとした。

39:4 また、これがためにかたひもをつくってこれにつけ、その両端りょうはしでこれにつけた。

39:5 エポデのうえで、これをつかねるおびは、おなじきれで、おなじように、金糸きんしあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしつくった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:6 また、しまめのうを細工さいくして、金糸きんしあみ細工ざいくにはめ、これにいん彫刻ちょうこくするように、イスラエルのたちのきざみ、

39:7 これをエポデのかたひもにつけて、イスラエルのたちの記念きねんいしとした。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:8 また胸当むねあてたくみなわざをもって、エポデのつくりのようにつくった。すなわち金糸きんしあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしつくった。

39:9 胸当むねあては二つにって四かくにした。すなわち二つにって、ながさを一ゆびあたりとし、はばも一ゆびあたりとした。

39:10 そのなか宝石ほうせきれつをはめた。すなわち、こう玉髄ぎょくずいかんらんいし水晶すいしょうれつだいれつとし、

39:11 だいれつは、ざくろいし、るり、あかしまめのう、

39:12 だいれつ水晶すいしょう、めのう、むらさき水晶すいしょう

39:13 だいれつ碧玉へきぎょくしまめのう、碧玉へきぎょくであって、これらをきんあみ細工ざいくなかにはめんだ。

39:14 その宝石ほうせきはイスラエルのたちのにしたがい、そのひとしく十二とし、おのおのいん彫刻ちょうこくのように、十二部族ぶぞくのためにそのきざんだ。

39:15 またひも細工ざいくにねじた純金じゅんきんのくさりを胸当むねあてにつけた。

39:16 またきんの二つのあみ細工ざいくと、二つのきんかんとをつくり、その二つのかん胸当むねあて両端りょうはしにつけた。

39:17 かの二すじきんのひもを胸当むねあてはしの二つのかんにつけた。

39:18 ただし、その二すじのひもの両端りょうはしを、かの二つのあみ細工ざいくにつけ、エポデのかたひもにつけてまえにくるようにした。

39:19 また二つのきんかんつくって、これを胸当むねあて両端りょうはしにつけた。すなわちエポデにせっする内側うちがわふちにこれをつけた。

39:20 またきんかん二つをつくって、これをエポデの二つのかたひものした部分ぶぶんにつけ、まえほうで、そのつなぎちかく、エポデのおびうえほうにくるようにした。

39:21 胸当むねあてあおひもをもって、そのかんをエポデのかんむすびつけ、エポデのおびうえほうにくるようにした。こうして、胸当むねあてがエポデからはなれないようにした。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:22 またエポデにぞくする上服うわふくは、すべて青地あおじ織物おりものつくった。

39:23 上服うわふくくちはそのまんなかにあって、そのくち周囲しゅういには、よろいのえりのようにふちをつけて、ほころびないようにした。

39:24 上服うわふくのすそにはあおいとむらさきいといと亜麻あま撚糸ねんしで、ざくろをつくりつけ、

39:25 また純金じゅんきんすずつくり、そのすず上服うわふくのすその周囲しゅういの、ざくろとざくろとのあいだにつけた。

39:26 すなわちすずにざくろ、すずにざくろと、つとめ上服うわふくのすその周囲しゅういにつけた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:27 またアロンとそのたちのために、亜麻あまいとったしたふくつくり、

39:28 亜麻あまぬの帽子ぼうしつくり、亜麻あまぬのうるわしいとうぬのつくり、亜麻あま撚糸ねんしぬので、したばきをつくり、

39:29 亜麻あま撚糸ねんしおよびあおいとむらさきいといとで、いろとりどりにったおびつくった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:30 また純金じゅんきんをもって、せいなるかんむりまえいたつくり、いん彫刻ちょうこくのように、そのうえに「しゅせいなるもの」という文字もじき、

39:31 これにあおひもをつけて、それを帽子ぼうしうえむすびつけた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

39:32 こうして会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくやの、もろもろの工事こうじおわった。イスラエルの人々ひとびとはすべてしゅがモーセにめいじられたようにおこなった。

39:33 かれらは幕屋まくや天幕てんまくおよびそのもろもろのうつわをモーセのもとにたずさえてきた。すなわち、そのこま、そのわく、その横木よこぎ、そのはしら、その

39:34 あかねめの雄羊おひつじかわのおおい、じゅごんのかわのおおい、へだての垂幕たれまく

39:35 あかしのはこと、そのさお、贖罪所しょくざいしょ

39:36 つくえと、そのもろもろのうつわそなえのパン、

39:37 純金じゅんきん燭台しょくだいと、そのともしびざら、すなわちれつならべるともしびざらと、そのもろもろのうつわ、およびそのともしあぶら

39:38 きん祭壇さいだんそそあぶらこうばしい薫香くんこう幕屋まくや入口いりぐちのとばり、

39:39 青銅せいどう祭壇さいだん、その青銅せいどう格子こうしと、そのさお、およびそのもろもろのうつわ洗盤せんばんとそのだい

39:40 にわのあげばり、そのはしらとそのにわもんのとばり、そのひもとそのくぎ、また会見かいけん天幕てんまく幕屋まくやもちいるもろもろのうつわ

39:41 聖所せいじょつとめをなす編物あみものふく、すなわち祭司さいしつとめをなすための祭司さいしアロンのせいなるふくおよびそのたちのふく

39:42 イスラエルの人々ひとびとは、すべてしゅがモーセにめいじられたように、そのすべての工事こうじをした。

39:43 モーセがそのすべての工事こうじると、かれらはしゅめいじられたとおりに、それをなしとげていたので、モーセはかれらを祝福しゅくふくした。 

第40章 

40:1 しゅはモーセにわれた。

40:2 「正月しょうがつ元日がんじつにあなたは会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくやてなければならない。

40:3 そして、そのなかにあかしのはこき、垂幕たれまくで、はこへだかくし、

40:4 また、つくえたずされ、それにならべるものをならべ、燭台しょくだいたずされて、そのともしびをともさなければならない。

40:5 あなたはまたきんこう祭壇さいだんを、あかしのはこまえにすえ、とばりを幕屋まくや入口いりぐちにかけなければならない。

40:6 また燔祭はんさい祭壇さいだん会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくや入口いりぐちまえにすえ、

40:7 洗盤せんばん会見かいけん天幕てんまく祭壇さいだんとのあいだにすえて、これにみずれなければならない。

40:8 また周囲しゅういにわもうけ、にわもんにとばりをかけなければならない。

40:9 そしてそそあぶらをとって、幕屋まくやとそのなかのすべてのものにそそぎ、それとそのもろもろのうつわとを聖別せいべつしなければならない、こうして、それはせいとなるであろう。

40:10 あなたはまた燔祭はんさい祭壇さいだんと、そのすべてのうつわあぶらそそいで、その祭壇さいだん聖別せいべつしなければならない。こうして祭壇さいだんは、いとせいなるものとなるであろう。

40:11 また洗盤せんばんと、そのだいとにあぶらそそいで、これを聖別せいべつし、

40:12 アロンとそのたちを会見かいけん幕屋まくや入口いりぐちれてきて、みずかれらをあらい、

40:13 アロンにせいなるふくせ、これにあぶらそそいで聖別せいべつし、祭司さいしつとめをさせなければならない。

40:14 またかれたちをれてきて、これにふくせ、

40:15 そのちちあぶらそそいだように、かれらにもあぶらそそいで、祭司さいしつとめをさせなければならない。かれらがあぶらそそがれることは、代々よよながく祭司さいししょくのためになすべきことである」。

40:16 モーセはそのようにおこなった。すなわちしゅかれめいじられたようにおこなった。

40:17 だいねん正月しょうがつになって、そのつき元日がんじつ幕屋まくやった。

40:18 すなわちモーセは幕屋まくやて、そのをすえ、そのわくて、その横木よこぎをさしみ、そのはしらて、

40:19 幕屋まくやうえ天幕てんまくをひろげ、そのうえ天幕てんまくのおおいをかけた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:20 かれはまたあかしのいたをとってはこおさめ、さおをはこにつけ、贖罪所しょくざいしょはこうえき、

40:21 はこ幕屋まくやたずされ、へだての垂幕たれまくをかけて、あかしのはこかくした。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:22 かれはまた会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくや内部ないぶ北側きたがわ垂幕たれまくそとつくえをすえ、

40:23 そのうえにパンをれつならべて、しゅまえそなえた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:24 かれはまた会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくや内部ないぶ南側みなみがわに、つくえにむかいわせて燭台しょくだいをすえ、

40:25 しゅまえにともしびをともした。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:26 かれ会見かいけん幕屋まくやなか垂幕たれまくまえきん祭壇さいだんをすえ、

40:27 そのうえこうばしい薫香くんこうをたいた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:28 かれはまた幕屋まくや入口いりぐちにとばりをかけ、

40:29 燔祭はんさい祭壇さいだん会見かいけん天幕てんまくなる幕屋まくや入口いりぐちにすえ、そのうえ燔祭はんさい素祭そさいをささげた。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:30 かれはまた会見かいけん天幕てんまく祭壇さいだんとのあいだ洗盤せんばんき、あらうためにそれにみずれた。

40:31 モーセとアロンおよびそのたちは、それであしあらった。

40:32 すなわち会見かいけん天幕てんまくにはいるとき、また祭壇さいだんちかづくとき、そこであらった。しゅがモーセにめいじられたとおりである。

40:33 また幕屋まくや祭壇さいだん周囲しゅういにわもうけ、にわもんにとばりをかけた。このようにしてモーセはその工事こうじえた。

40:34 そのとき、くも会見かいけん天幕てんまくをおおい、しゅ栄光えいこう幕屋まくやちた。

40:35 モーセは会見かいけん幕屋まくやに、はいることができなかった。くもがそのうえにとどまり、しゅ栄光えいこう幕屋まくやちていたからである。

40:36 くも幕屋まくやうえからのぼるとき、イスラエルの人々ひとびとみちすすんだ。かれらはその旅路たびじにおいてつねにそうした。

40:37 しかし、くもがのぼらないときは、そののぼるまでみちすすまなかった。

40:38 すなわちイスラエルのいえのすべてのものまえに、ひる幕屋まくやうえしゅくもがあり、よるくもなかがあった。かれらの旅路たびじにおいてつねにそうであった。