口語訳聖書(振り仮名付き)

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 アモスしょ

第1章    Am-Audio 

1:1 テコアの牧者ぼくしゃのひとりであるアモスの言葉ことば。これはユダのおうウジヤの、イスラエルのおうヨアシのヤラベアムの地震じしんの二ねんまえに、かれがイスラエルについてしめされたものである。

1:2 かれった、しゅはシオンからほえ、エルサレムからこえされる。牧者ぼくしゃ牧場まきばなげき、カルメルのいただきれる」。

1:3 しゅはこうわれる、「ダマスコの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらがてつのすりいたで、ギレアデをみにじったからである。

1:4 わたしはハザエルのいえおくり、ベネハダデのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。

1:5 わたしはダマスコのかんくだき、アベンのたにから住民じゅうみんち、ベテエデンからおうのつえをとるものつ。スリヤのたみはキルにとらえられてく」としゅわれる。

1:6 しゅはこうわれる、「ガザの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらが人々ひとびとをことごとくとらえてって、エドムにわたしたからである。

1:7 わたしはガザのいしがきにおくり、そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。

1:8 わたしはアシドドから住民じゅうみんち、アシケロンからおうのつえをとるものつ。わたしはまたをかえしてエクロンをつ。そしてのこったペリシテびともほろびる」としゅなるかみわれる。

1:9 しゅはこうわれる、「ツロの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらが人々ひとびとをことごとくエドムにわたし、また兄弟きょうだい契約けいやくこころめなかったからである。

1:10 それゆえ、わたしはツロのいしがきにおくり、そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

1:11 しゅはこうわれる、「エドムの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれがつるぎをもってその兄弟きょうだいい、まったくあわれみのじょうち、つねいかって、ひとをかきき、ながくそのいきどおりをたもったからである。

1:12 それゆえ、わたしはテマンにおくり、ボズラのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

1:13 しゅはこうわれる、「アンモンの人々ひとびとの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらがその国境こっきょうひろげるために、ギレアデのはらんでいるおんなひきいたからである。

1:14 それゆえ、わたしはラバのいしがきにをはなち、そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。これはたたかいのに、ときのこえをもってせられ、つむじかぜに、暴風ぼうふうをもってせられる。

1:15 かれらのおうはそのつかさたちとともとらえられてく」としゅわれる。 

第2章 

2:1 しゅはこうわれる、「モアブの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれがエドムのおうほねいてはいにしたからである。

2:2 それゆえ、わたしはモアブにおくり、ケリオテのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。モアブはさわぎと、ときのこえと、ラッパのおとなかぬ。

2:3 わたしはそのうちから、支配者しはいしゃち、そのすべてのつかさをかれともころす」としゅわれる。

2:4 しゅはこうわれる、「ユダの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらがしゅ律法りっぽうて、そのさだめをまもらず、その先祖せんぞたちがしたがあるいたいつわりのものまどわされたからである。

2:5 それゆえ、わたしはユダにおくり、エルサレムのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

2:6 しゅはこうわれる、「イスラエルの三つのとが、四つのとがのために、わたしはこれをばっしてゆるさない。これはかれらがただしいものかねのためにり、まずしいものをくつ一そくのためにるからである。

2:7 かれらはよわものあたまのちりにみつけ、くるしむものみちをまげ、また父子ふしともにひとりのおんなのところへって、わがせいなるけがす。

2:8 かれらはすべての祭壇さいだんのかたわらにしちった衣服いふくいて、そのうえし、罰金ばっきんをもってさけを、そのかみいえむ。

2:9 さきにわたしはアモリびとをかれらのまえからほろぼした。これはそのたかきこと、香柏こうはくのごとく、そのつよきこと、かしののようであったが、わたしはそのうえと、したとをほろぼした。

2:10 わたしはまた、あなたがたをエジプトのからのぼり、四十ねんのあいだ荒野あらので、あなたがたをみちびき、アモリびとのさせた。

2:11 わたしはあなたがたのらのうちから預言者よげんしゃおこし、あなたがたの若者わかもののうちからナジルびとをおこした。イスラエルの人々ひとびとよ、そうではないか」としゅわれる。

2:12 「ところがあなたがたはナジルびとにさけませ、預言者よげんしゃめいじて『預言よげんするな』とう。

2:13 よ、わたしはむぎたばをいっぱいんだくるまものあっするように、あなたがたをそのところあっする。

2:14 はやはしものうしない、つよものもそのちからをふるうことができず、勇士ゆうしもそのいのちすくうことができない。

2:15 ゆみをとるものつことができず、足早あしばやもの自分じぶんすくうことができず、うまものもそのいのちすくうことができない。

2:16 勇士ゆうしのうちの雄々おおしいこころものそのにははだかげる」としゅわれる。 

第3章 

3:1 イスラエルの人々ひとびとよ、しゅがあなたがたにかってわれたこと、わたしがエジプトのからみちびのぼった全家ぜんかかってったこの言葉ことばけ。

3:2 「のもろもろのやからのうちで、わたしはただ、あなたがただけをった。それゆえ、わたしはあなたがたのもろもろのつみのため、あなたがたをばっする。

3:3 ふたりのものがもし約束やくそくしなかったなら、一緒いっしょあるくだろうか。

3:4 ししがもし獲物えものがなかったなら、はやしなかでほえるだろうか。わかいししがもしものをつかまなかったなら、そのあなからこえすだろうか。

3:5 もしわながなかったなら、とりったあみにかかるだろうか。あみにもしなにもかからなかったなら、からとびあがるだろうか。

3:6 まちでラッパがったなら、たみおどろかないだろうか。しゅがなされるのでなければ、まちわざわいおこるだろうか。

3:7 まことにしゅなるかみそのしもべである預言者よげんしゃにそのかくれたことしめさないでは、何事なにごとをもなされない。

3:8 ししがほえる、だれがおそれないでいられよう。しゅなるかみかたられる、だれが預言よげんしないでいられよう」。

3:9 アッスリヤにあるもろもろの宮殿きゅうでんエジプトのにあるもろもろの宮殿きゅうでんべてえ、「サマリヤの山々やまやまあつまり、そのうちにあるおおいなるさわぎと、そのなかおこなわれる暴虐ぼうぎゃくとをよ」と。

3:10 しゅわれる、かれらは正義せいぎおこなうことをらず、しえたげったものうばったものとをそのもろもろの宮殿きゅうでんにたくわえている」。

3:11 それゆえしゅなるかみはこうわれる、てきがきて、このくにかこみ、あなたの防備ぼうびをあなたからのぞき、あなたのもろもろの宮殿きゅうでんはかすめられる」。

3:12 しゅはこうわれる、「羊飼ひつじかいがししのくちから、ひつじ両足りょうあし、あるいは片耳かたみみかえすように、サマリヤにむイスラエルの人々ひとびとも、ながいすのすみや、寝台しんだい一部いちぶたずさえてすくわれるであろう」。

3:13 万軍ばんぐんかみしゅなるかみわれる、け、そしてヤコブのいえ証言しょうげんせよ。

3:14 わたしはイスラエルのもろもろのとがをばっするベテルの祭壇さいだんばっする。その祭壇さいだんつのれて、ちる。

3:15 わたしはまたふゆいえなついえとをつ、象牙ぞうげいえほろび、おおいなるいええうせる」としゅわれる。 

第4章 

4:1 「バシャンの雌牛めうしどもよ、この言葉ことばけ。あなたがたはサマリヤのやまにおり、よわものをしえたげ、まずしいもの圧迫あっぱくし、またその主人しゅじんかって、ってきて、わたしたちにませよ』とう。

4:2 しゅなるかみはご自分じぶんせいなることによってちかわれた、よ、あなたがたのうえにこのようなときる。そのとき人々ひとびとはあなたがたをつりばりにかけ、あなたがたののこりのものうおつりばりにかけていてく。

4:3 あなたがたはおのおのまっすぐにいしがきのやぶれたところて、ハルモンにいやられる」としゅわれる。

4:4 「あなたがたはベテルへってつみおかし、ギルガルへって、とがをくわえよ。あさごとに、あなたがたの犠牲ぎせいたずさえてけ、ごとに、あなたがたの十ぶんの一をたずさえてけ。

4:5 たねれたパンの感謝祭かんしゃさいをささげ、こころよりのそなものをふれしめせ。イスラエルの人々ひとびとよ、あなたがたはこのようにするのをこのんでいる」としゅなるかみわれる。

4:6 「わたしはまた、あなたがたのすべてのまちあなたがたのきよくし、あなたがたのすべてのところでパンをとぼしくした。それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」としゅわれる。

4:7 「わたしはまた、刈入かりいれまでなお三つきあるのにあめをとどめて、あなたがたのうえにくださず、このまちにはあめらし、かのまちにはあめらさず、このはたけあめをえ、かのはたけあめをえないでれた。

4:8 そこで二つ三つのまち一つのまちによろめいてって、みずんでも、くことができなかった。それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」としゅわれる。

4:9 「わたしはれとくさとをもってあなたがたをち、あなたがたのそのと、ぶどうばたけとをあらした。いちじくのとオリブのとは、いなごがった。それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」としゅわれる。

4:10 「わたしはエジプトにしたようにあなたがたのうちに疫病えきびょうおくり、つるぎをもってあなたがたの若者わかものころし、あなたがたのうまうばり、あなたがたの宿営しゅくえい臭気しゅうきのぼらせて、あなたがたのはなをつかせた。それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」としゅわれる。

4:11 「わたしはあなたがたのうちのまちかみがソドムとゴモラをほろぼされたときのようにほろぼしたので、あなたがたはほのおなかからされたえさしのようであった。それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」としゅわれる。

4:12 「それゆえイスラエルよ、わたしはこのようにあなたにおこなう。わたしはこれをおこなうゆえ、イスラエルよ、あなたのかみそなえをせよ」。

4:13 よ、かれやまつくり、かぜ創造そうぞうし、ひとにそのおもいのいかなるかをしめし、また、あけぼのをえてくらやみとなし、たかところまれるものその万軍ばんぐんかみしゅう。 

第5章 

5:1 イスラエルのいえよ、わたしがかなしみのうたをもって、あなたがたについてべるこの言葉ことばけ、

5:2 「おとめイスラエルはたおれて、またがらず、彼女かのじょはおのれのたおされてこれをおこものがない」。

5:3 しゅなるかみはこうわれる、「イスラエルのいえでは、にんまちは百にんのこり、にんまちは十にんのこる」。

5:4 しゅはイスラエルのいえにこうわれる、「あなたがたはわたしをもとめよ、そしてきよ。

5:5 ベテルをもとめるな、ギルガルにくな。ベエルシバにおもむくな。ギルガルはかならとらえられてき、ベテルはするからである」。

5:6 あなたがたはしゅもとめよ、そしてきよ。さもないとしゅのようにヨセフのいえくだられる。はこれをくが、ベテルのためにこれをものはひとりもない。

5:7 あなたがた、公道こうどうをにがよもぎにえ、正義せいぎてるものよ。

5:8 プレアデスおよびオリオンをつくり、暗黒あんこくあさへんじ、ひるくらくしてよるとなし、うみみずんで、のおもてにそそがれるものそのしゅという。

5:9 しゅほろびをたちまちつよもののぞませられるので、ほろびはついにしろのぞむ。

5:10 かれらはもんにいていましめるものにくみ、真実しんじつかたものみきらう。

5:11 あなたがたはまずしいものみつけ、かれからむぎおくものをとるゆえ、あなたがたはいしいえてても、そのなかむことはできない。うつくしいぶどうばたけつくっても、そのさけむことはできない。

5:12 わたしはる、あなたがたのとがはおおく、あなたがたのつみおおきいからである。あなたがたはただしいものをしえたげ、まいないをり、もんまずしいもの退しりぞける。

5:13 それゆえ、このようなときにはかしこもの沈黙ちんもくする、これはわるときだからである。

5:14 ぜんもとめよ、あくもとめるな。そうすればあなたがたはきることができる。またあなたがたがうように、万軍ばんぐんかみしゅはあなたがたとともにおられる。

5:15 あくにくみ、ぜんあいし、もん公義こうぎてよ。万軍ばんぐんかみしゅは、あるいはヨセフののこりのものをあわれまれるであろう。

5:16 それゆえ、しゅなる万軍ばんぐんかみしゅはこうわれる、「すべての広場ひろばくことがあろう。すべてのちまたで人々ひとびとかなしいかな、かなしいかな』とう。またかれらは農夫のうふんできてなげかせ、たくみなおんなまねいてかせ、

5:17 またすべてのぶどうはたけにもくことがあろう。それはわたしがあなたがたのなかとおるからである」としゅわれる。

5:18 わざわいなるかな、しゅのぞものよ、あなたがたはなにゆえしゅのぞむのか。これはくらくてひかりがない。

5:19 ひとがししのまえのがれてもくまに出会であい、またいえにはいって、かべにつけると、へびにかまれるようなものである。

5:20 しゅくらくて、ひかりがなく、薄暗うすぐらくてかがやきがないではないか。

5:21 わたしはあなたがたのまつりにくみ、かついやしめる。わたしはまた、あなたがたのせいかいよろこばない。

5:22 たといあなたがたは燔祭はんさい素祭そさいをささげても、わたしはこれをけいれない。あなたがたのえたけもの酬恩祭しゅうおんさいわたしはこれをかえりみない。

5:23 あなたがたのうたさわがしいおとわたしのまえからて。あなたがたのことおとは、わたしはこれをかない。

5:24 公道こうどうみずのように、正義せいぎをつきないかわのようにながれさせよ。

5:25 「イスラエルのいえよ、あなたがたは四十ねんあいだ荒野あらのでわたしに犠牲ぎせいそなものをささげたか。

5:26 かえってあなたがたのおうシクテをにない、あなたがたが自分じぶんつくったあなたがたの偶像ぐうぞうほしかみ、キウンをになった。

5:27 それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたにとらうつす」と、その万軍ばんぐんかみととなえられるしゅわれる。 

第6章 

6:1 「わざわいなるかな、やすらかにシオンにいるものまた安心あんしんしてサマリヤのやまにいるものしょ国民こくみんのかしらのうちの著名ちょめい人々ひとびとで、イスラエルのいえがきてしたがものよ。

6:2 カルネにわたってよ。そこからおおハマテにき、またペリシテびとのガテにくだってよ。かれらはこれらのくににまさっているか。かれらの土地とちはあなたがたの土地とちよりもおおきいか。

6:3 あなたがたはわざわいとおざけ、強暴きょうぼうちかづけている。

6:4 わざわいなるかな、みずから象牙ぞうげ寝台しんだいし、ながいすのうえばし、れのうちから小羊こひつじり、牛舎ぎゅうしゃのうちからうしってべ、

6:5 ことおとわせてうたさわぎ、ダビデのように楽器がっき つくし、

6:6 はちをもってさけみ、いともたっとあぶらにぬり、ヨセフの破滅はめつかなしまないものたちよ。

6:7 それゆえいまかれらはとらわれて、とらわれびとのまっさきってく。そしてかのばしたものどものさわぎはやむであろう」。

6:8 しゅなるかみはおのれによってちかわれた、(万軍ばんぐんかみしゅわれる、)「わたしはヤコブのほこりみきらい、そのもろもろの宮殿きゅうでんにくむ。わたしはこのまちとすべてそのなかにいるものわたす」。

6:9 一つのいえに十にんもののこっていても、かれらはに、

6:10 そしてその親戚しんせき、すなわちこれをものは、ほねいえからはこびだすために、これをげ、またそのいえおくにいるものかって、「まだあなたとともにいるものがあるか」とい、「ない」とのこたえがあるとき、かのひとはまた「こえすな、しゅをとなえるな」とうであろう。

6:11 よ、しゅめいじて、おおきないえって、みじんとなし、ちいさないえって、れとされる。

6:12 うまいわうえはしるだろうか。ひとうしうみたがやすだろうか。ところがあなたがたは公道こうどうどくへんじ、正義せいぎをにがよもぎにへんじた。

6:13 あなたがたはロデバルをよろこび、「われわれは自分じぶんちからカルナイムをたではないか」とう。

6:14 それゆえ、万軍ばんぐんかみしゅわれる、「イスラエルのいえよ、よ、わたしは一つの国民くにたみおこして、あなたがたに敵対てきたいさせる。かれらはハマテの入口いりぐちからアラバのかわまであなたがたをなやます」。 

第7章 

7:1 しゅなるかみはこのようにわたしにしめされた。よ、二ばんぐさのはえはじめにしゅは、いなごをつくられた。よ、その二ばんぐさおうったのちに、はえたものである。

7:2 そのいなごが青草あおくさつくしたとき、わたしはった、

しゅなるかみよ、どうぞ、ゆるしてください。ヤコブはちいさいものです、どうしてつことができましょう」。

7:3 しゅはこのことについておもいかえされ、「このことはおこさない」としゅわれた。

7:4 しゅなるかみはこのようにわたしにしめされた。よ、しゅなるかみはさばきのためにばれた。大淵おおふちき、またこうとした。

7:5 そのときわたしはった、

しゅなるかみよ、どうぞ、やめてください。ヤコブはちいさいものです、どうしてつことができましょう」。

7:6 しゅはこのことについておもいかえされ、「このこともまたおこさない」としゅなるかみわれた。

7:7 またしゅはわたしにしめされた。よ、しゅはかりなわをもってきずいたいしがきのうえち、そのはかりなわをもっておられた。

7:8 そしてしゅはわたしにわれた、「アモスよ、あなたはなにるか」。「はかりなわ」とわたしがこたえると、しゅはまたわれた、

よ、わたしははかりなわをわがたみイスラエルのなかく。わたしはもはやかれらを見過みすごしにしない。

7:9 イサクのたかところあらされ、イスラエルの聖所せいじょれはてる。わたしはつるぎをもってヤラベアムのいえかう」。

7:10 ときにベテルの祭司さいしアマジヤは、イスラエルのおうヤラベアムにひとをつかわしてう、「イスラエルのいえのただなかで、アモスはあなたにそむきました。このかれのもろもろの言葉ことばえることができません。

7:11 アモスはこのようにっています、『ヤラベアムはつるぎによってぬ、イスラエルはかならとらえられてって、そのくにはなれる』と」。

7:12 それからアマジヤはアモスにった、「先見者せんけんしゃよ、ってユダのにのがれ、かのでパンをべ、かの預言よげんせよ。

7:13 しかしベテルでは二預言よげんしてはならない。ここはおう聖所せいじょくにみやだから」。

7:14 アモスはアマジヤにこたえた、「わたしは預言者よげんしゃでもなく、また預言者よげんしゃでもない。わたしは牧者ぼくしゃである。わたしはいちじくくわつくものである。

7:15 ところがしゅれにしたがっているところからわたしをり、『って、わがたみイスラエルに預言よげんせよ』と、しゅはわたしにわれた。

7:16 それゆえいましゅ言葉ことばけ。あなたはう、『イスラエルにかって預言よげんするな、イサクのいえかってかたるな』と。

7:17 それゆえ、しゅはこうわれる、『あなたのつままち遊女ゆうじょとなり、あなたのむすこ、むすめたちはつるぎにたおれ、あなたのはかりなわでかたれる。そしてあなたはけがれたに、イスラエルはかならとらえられてって、そのくにはなれる』」。 

第8章 

8:1 しゅなるかみは、このようにわたしにしめされた。よ、ひとかごのなつのくだものがある。

8:2 しゅわれた、「アモスよ、あなたはなにるか」。わたしは「ひとかごのなつのくだもの」とこたえた。するとしゅはわたしにわれた、

「わがたみイスラエルのおわりがきた。わたしはふたたかれらを見過みすごしにしない。

8:3 そのにはみやうたなげきにかわり、しかばねがおびただしく、人々ひとびと無言むごんでこれをいたところてる」としゅなるかみわれる。

8:4 あなたがた、まずしいものみつけ、またくにとぼしいものほろぼすものよ、これをけ。

8:5 あなたがたはう、新月しんげつはいつるだろう、そうしたら、われわれは穀物こくもつろう。安息日あんそくにちはいつるだろう、そうしたら、われわれはむぎそう。われわれはエパをちいさくし、シケルをおおきくし、いつわりのはかりをもってあざむき、

8:6 とぼしいものかねい、まずしいものをくつ一そくいとり、また、くずむぎろう」。

8:7 しゅはヤコブのほこりをさしてちかわれた、「わたしはかならかれらのすべてのわざをいつまでもわすれない。

8:8 これがためにふるわないであろうか。ものはみななげかないであろうか。はみなナイルかわのようにわきあがり、エジプトのナイルかわのようにみなぎって、またしずまないであろうか」。

8:9 しゅなるかみわれる、「そのには、わたしは真昼まひる太陽たいようしずませ、白昼はくちゅうくらくし、

8:10 あなたがたのまつりなげきにかわらせ、あなたがたのうたをことごとくかなしみのうたかわらせ、すべてのひと荒布あらぬのこしにまとわせ、すべてのひとかみをそりおとさせ、そのを、ひとりうしなった喪中もちゅうのようにし、そのおわりを、にがのようにする」。

8:11 しゅなるかみわれる、よ、わたしがききんをこのくにおくる、それはパンのききんではない、みずにかわくのでもない、しゅ言葉ことばくことのききんである。

8:12 かれらはうみからうみへさまよいあるき、しゅ言葉ことばもとめて、こなたかなたへはせまわる、しかしこれをないであろう。

8:13 そのにはうつくしいおとめも、わかおとこもかわきのためにうしなう。

8:14 かのサマリヤのアシマをさしてちかい、『ダンよ、あなたのかみきている』とい、また『ベエルシバのみちきている』とものどもはかならたおれる。ふたたきあがることはない」。 

第9章 

9:1 わたしは祭壇さいだんのかたわらにっておられるしゅた。しゅわれた、はしらあたまって、敷居しきいふるわせ、これをくだいて、すべてのたみあたまうえちかからせよ。そののこったものを、わたしはつるぎでころし、そのひとりもげおおすものはなく、のがれうるものはない。

9:2 たといかれらは陰府よみくだっても、わたしのはこれをそこからす。たといかれらはてんによじのぼっても、わたしはそこからこれをきおろす。

9:3 たといかれらはカルメルのいただきかくれても、わたしはこれをさがして、そこからす。たといかれらはわたしのをのがれて、うみそこかくれても、わたしはへびにめいじて、そのところでこれをかませる。

9:4 たといかれらはとらわれて、そのてきまえっても、わたしはそのところでつるぎにめいじて、これをころさせる。わたしはかれらのうえにわたしのそそぐ、それはわざわいのためであって、さいわいのためではない」。

9:5 万軍ばんぐんかみしゅれられると、け、そのなかものはみななげき、はみなナイルかわのようにわきあがり、エジプトのナイルかわのようにまたしずむ。

9:6 しゅはご自分じぶん高殿たかどのてんきずき、大空おおぞらもというえにすえ、うみみずんで、のおもてにそそがれる。そのしゅととなえられる。

9:7 しゅわれる、「イスラエルのらよ、あなたがたはわたしにとってエチオピヤびとのようではないか。わたしはイスラエルをエジプトのくにから、ペリシテびとをカフトルから、スリヤびとをキルからみちびのぼったではないか。

9:8 よ、しゅなるかみこのつみおかしたくにうえそそがれている。わたしはこれをのおもてからほろぼす。しかし、わたしはヤコブのいえことごとくはほろぼさない」としゅわれる。

9:9 「よ、わたしはめいじて、ひとがふるいでものをふるうように、わたしはイスラエルのいえ万国民ばんこくみんのうちでふるう。ひとつぶちることはない。

9:10 わがたみつみびと、すなわちわざわいはわれわれにちかづかない、われわれにのぞまない』とものどもはみな、つるぎでころされる。

9:11 そのには、わたしはダビデのたおれた幕屋まくやおこし、その破損はそんつくろい、そのくずれたところおこし、これをむかしときのようにてる。

9:12 これはかれらがエドムののこったものおよびわがをもってばれるすべての国民くにたみ所有しょゆうするためである」とこのことをなされるしゅわれる。

9:13 しゅわれる、よ、このようなときる。そのときには、たがやものもの相継あいつぎ、ぶどうをものたねまくもの相継あいつぐ。もろもろのやまにはうまいさけがしたたり、もろもろのおかけてながれる。

9:14 わたしはわがたみイスラエルの幸福こうふくをもとにかえす。かれらはれた町々まちまちててみ、ぶどうばたけつくってそのさけみ、そのつくってそのべる。

9:15 わたしはかれらをそのえつける。かれらはわたしがあたえたからふたたきとられることはない」とあなたのかみしゅわれる。